残酷な彼
小説初めてです。
ゆっくり更新できたらと思います。
拙い文章ですがよろしくお願いします。
14/10/24 04:08 追記
感想スレたててみました!
感想等いただけたら嬉しいです
m(_ _)m
新しいレスの受付は終了しました
最後までお付き合いして下さった方、ありがとうございます。
まず謝らなければいけない事がいくつかあります。
睡眠薬とお酒は危険です。
絶対やらないで下さい。
部屋が燃える時間も適当です。
絶対やらないで下さい。
それでは読んで下さった方
感想を下さった方
ありがとうございました!
あ、冒頭で小説初めてって書きましたが
「鬱エンドの」小説初めてでした。
えへっ、ごめんなさい!
(//艸//)
可愛い娘が産まれた。
娘も4歳になり、なんとか母子2人で幸せに暮らしている。
よく晴れた日曜日に娘を連れてお墓参りに行った。
「ねえママ、誰のお墓なの?」
無邪気に聞く可愛い娘。
「幸せで可哀想だった2人のお墓だよ。でも悪い事したから魔女に焼かれちゃったの」
「こわーい」
「うん、だからね人を傷つけたり騙したりしたら美緒も魔女に焼かれちゃうかもよ~?」
「きゃー!」
~fin~
賃貸マンションだったので火災保険には入っていた。
今時、火災報知器をつけなかった大家さんが注意を受けたようだ。
たかがバルサンを焚いただけで凄い人数に迷惑をかけてしまった。
会社は辞め、ウィークリーマンションに引っ越した。
考えてみれば良介は誠実だった。
『恋人にする仕打ちで一番残酷な事って何だと思う?』
良介の恋人は妹だったのだから。
そして私の妊娠が今日わかった。
火事はそれから1時間程で鎮火した。
心肺停止2名が病院に搬送された。
部屋の隅で抱き合っていたらしい。
カーテン部分の天井の焼け跡がひどかった為、ベランダに避難できなかったようだ。
病院で2名の死亡を確認。
鍵をかけたとの私の証言で放火の可能性はゼロ。
酔って寝タバコによる火災と判断された。
私も事情聴取は受けた。
彼と飲んでいた事。
妹が私の好きな漫画家だという事で呼んでもらった事。
サインを貰う為に本屋に行ったが無かった為、注文した事。
お酒が無くなりそうだったのでスーパーで買い足した事。
あっけない幕切れだった。
私の嫌いなサイレンが近づいてくる。
涙が出てきて止まらない。
体も震えはじめて自分で自分を抱きしめる。
他の部屋に被害が出なくて本当に良かった。
そんな私の肩を消防隊の人が支えてくれた。
「小田さんですね?危ないので1階に避難して下さい」
泣きながら嫌がる私は完全にパニック状態に見えているだろう。
買ってきたお酒も振り回した。
抱きかかえられながら1階に連れて行かれる。
野次馬がいっぱいだ。
まるで結婚式の招待客みたいだね。
なんとか住所と名前は伝えた。
この程度のパニックさで大丈夫だろう。
消防の人、本当にごめんなさい。
さて、到着するまで
悲恋の2人に祈りを捧げよう。
現実では祝福されない恋人達の最高のフィナーレ。
2人の美しい終わりに私だけでも祝福を。
『火事ですか?救急ですか?』
ここからは会話を記録されるだろう。
私の狂気の始まりだ。
「部屋が熱くて何も見えないんです!中に友達がいる、早く来て!」
『落ち着いて、火事ですか?』
「わからない!帰ったら煙が凄くて部屋に入れない!早く!」
『落ち着いて下さい。住所とお名前は?』
「あ…あ…住所…○○区の△△の…」
『今、消防が出ました。落ち着いて住所の続きを』
中は燃えているであろう部屋に着いた。
鉄製の扉に手を当てる。
「…あったかい」
これなら煙も炎も充分なはずだ。
火事で本当に怖いのは煙。
視界も呼吸も奪われる。
カギを回し、扉を開ける。
部屋の中の視界ゼロ、煙は部屋中に充満してる。
1メートル先も見えやしない。
ゆっくりと扉を閉めて
119番に電話をした。
作家や漫画家なんて、ある種の狂気が無いとやっていけない。
その点、秋月みおは狂気の中にも純粋な部分があった。
作品に自分を出しちゃってたんだから。
それじゃ飲み込まれちゃっても仕方ないよね。
カッコいい主人公を描く作者がカッコいい訳じゃない。
ホラーを描く人がホラーを信じてる訳じゃない。
作品と自分、切り離して描かないと自分を破滅させてしまう。
だから私程度に気づかれちゃったんだよ。
支払いを済ませて自宅に向かう。
私も狂気を現実に出して終わらせよう。
朝までやってるスーパーでお酒をカゴに入れる、ナッツ類も一応買うか。
どうせ食べないから安いやつでいい。
あまりに簡単に事が運んで気が抜けるよ。
薬使って手抜きしたのがダメだったな。
これなら襲われた時のほうが相手の怯える様子が見れて楽しかった。
良介に言わなかった部分。
襲われた時、私はわざと相手を誘った。
下手に抵抗すると余計興奮するからね。
「無理やりじゃなくて楽しみたいよ」
キスをして腕をまわしたら毒気抜かれてたな。
そのまま耳を舐めて一気に食いちぎった時の叫び声と怯えた様子。
最高だった。
口の中の肉片は顔にぶつけてやったっけ。
反応が面白くて笑っちゃってた。
残酷なのは私も同じ。
あの2人との違いは自分に害を与える相手にしか攻撃しないとこかな。
そんなコト言い訳にならないし、残酷性の免罪符にもならないんだけどね。
残酷に種類なんか、無い。
残酷は残酷だ。
本屋についた。
お目当ての漫画は…無い。
リサーチしておいて良かった。
暇そうにしてる店員を捕まえる。
「天使の誘惑って漫画、取り寄せてもらえますか?秋月みおって作者です」
注文票に名前と連絡先を書いて渡す。
「入荷したら連絡します、ありがとうございます」
「よろしくお願いします」
あとはお酒を買って帰らなきゃ。
駅前の本屋に向かう。
うん、まだ閉店に間に合う。
それにしても綺麗な夜空だな。
美緒奈ちゃんは誰かに言いたかったんだろうな。
秘密の関係ってヤツを。
言えないから漫画にして。
あの作品達は彼女の想いだ。
でも他人の目を傷つけちゃダメだよね。
考えながらゆっくり歩く。
煙がまわって部屋が燃えるまで1時間…1時間半かな。
往復するには、ちょうどいい時間。
他の部屋に被害がでない位の頃合だ。
気持ちよさそうに眠る兄妹。
この兄妹は危険だ。
残ってるお酒を全て台所に流す。
もったいないけど仕方ない。
バスタオルを取ってきて良介の腕の下に敷く。
カーテンの近くで寝込んでくれたのはラッキーだった。
唾液がつかないように気をつけて、タバコに火をつける。
バスタオルに火を移し、カーテンも少し燃えだしたのを確認して良介の指にタバコを挟む。
あ、よく燃える様に窓も少し開けて空気が入るようにしなきゃ。
バッグを持ちドアの鍵をかけて部屋を後にした。
もっと慎重にすればいいのに。
半田さんはアラサーって誤魔化された訳か。
メールでもネタ呼ばわりは無いよねー
あんまりだよねー
寝てる2人の横で絵を取り出す。
最初はね、真っ赤な口は絵の具だと思ったの。
でも違ったんだね。
今は黒く赤茶けた色。
良介がヒントくれたね。
『血で描いたんじゃないし』
これは血だ。
【受信】
・美緒奈がいいけどネタの為に頑張るよ。でも目潰しはもうやめろ。
・俺も美緒奈だけ。また夜に部屋行く。親に気をつけような!
・美緒奈の漫画があった。ヤバくないか?
・そういえば、あの絵って美緒奈だろ?ヤキモチ焼くなよ、可愛いな。
【送信】
・ネタまだ?メールでもして動かしてよ
・昨日は幸せだった。良くんに抱かれてる時が一番幸せ。
・ネタに本気にならないでね。美緒奈は心配になっちゃいます。
・それ帰ったら詳しく教えて。写真もちゃんと撮ってね!
・そのネタ、漫画読まないんでしょ?大丈夫だよ!
・大好き。良くんと本当にどこか行きたいな。
・ナンパは大丈夫!アラサーでごまかしてるから良くんだけだよ!
あららら、カンパリ程度で酔っちゃったのかな?
薬入れたから?
「応援するよ、私はこんなんだし。お兄ちゃんを男性として好きなんでしょう?」
泣き出しちゃった美緒奈ちゃん。
「ごめんなさい…あなたの事をネタ扱いしてた。片思いの恋愛を描く参考にしたいからって」
それはもう知ってるよ。
背中なでてあげるからもう少し吐き出して?
「ごめんなさい、ごめんなさい…」
いいところで寝ちゃった。
もう少し聞きたかったのになあ。
謝ってもスッキリするのは謝ったほうだけだよ?
「お兄ちゃん…良くんて呼んでるんだけど、いっぱい協力してくれるんだ。美緒奈が一番大事だって」
うんうん、兄妹愛だしね。
「だからかぁ、私がモーションかけてもダメだった。これだけ可愛い妹さんだったらわかるなあ」
「……本当に?」
「美緒奈と良くんの事、応援してくれる?」
「またまた~!冗談キツいですよ!」
笑いながらカンパリのおかわりを出す。
「紙とペン貸して」
言われた通りにすると、美緒奈ちゃんは漫画家の顔になった。
スラスラとキャラクターの顔を描いて、サインまで書いてくれた。
「…すごい…本当に?
良介さん何も言わなかったのに!」
ジャージ姿の引っ詰め髪の私に得意そうだ。
可愛い天使は完全に私を見下してる。
なんて御しやすいんだろう。
「カンパリは美味しい。そのマンガのどこがいいの?」
「絵がすごく綺麗なんですよ。ストーリーも良くて泣けちゃうし」
泣けたよ、色んな意味でね。
「…描いたの私なの」
天使が照れながら言う。
「え?似顔絵とかですか?」
「だから!私が秋月みおなの!」
「あ、私マンガ好きで。特に秋月みおって作家さん好きなんですよ。切ないラストが良くて!良かったら読みます?」
美緒奈ちゃんはモジモシしだした。
あと一押しだ。
「カンパリ、美味しくなかったですか?作り直しますか?」
「おでん、食べたいです」
兄妹は好物も似てるんだね。
「こっち座ってて、器出しますから。お酒は?ビール、ワイン、チューハイ。
あとは~カンパリグレープフルーツならできますよ?」
「カンパリで!」
半田さん、情報ありがとう。
「全く起きませんね、もう飲んじゃいますか?」
美緒奈ちゃんは別の方向を見てる。
「…あのコミック」
「美緒奈さんですか?部屋番号わかって良かった。
良介さん寝ちゃって困ってたの。部屋あがってもらっていいですか?」
美緒奈ちゃんは返事もしないで、可愛いキャミソールを脱いで奥の部屋に行く。
お行儀悪いなあ。
「良介さん、何か新しいネタが見つかったみたいで飲みすぎちゃったみたいです」
「おでんとかいっぱい残ってるから起きるの待ちません?
起きなかったら泊まっちゃえばいいですよ」
笑顔で天使に提案した。
「やっぱりあったか…」
スマホにはキャミソール姿で寝ている私の写真。
下着や部屋の小物。
冷蔵庫の中の写真まであった。
絵を描くなら資料があったほうがいい。
それなら必ず何らかの写真はあると思った。
写真が無ければここで引き返していた。
私の発言は失言。
良介もただの悪酔いで済ませる事ができた。
きっと妹の私物は描かせたくないか、頼まれたんだろう。
どっちに転んでも私はただのネタ元だっただけって事がわかった。
「浮気よりひどいね」
起こしてしまわないように、声を出さずに笑った。
ここに到着するまで40分はかかるだろうな。
お気に入りのシャツとホットパンツは脱ぎ、上下ジャージに着替えた。
下手に女を強調して張り合うよりも、油断させて懐柔したほうがやりやすい。
髪も後ろで雑にまとめた。
後は良介のスマホを調べるだけ。
3コールで出た。
「良くん?なぁに?」
甘えた声。
やっぱり確定だ。
「あ、すみません。良介さんの代わりに電話しました。
うちで酔いすぎちゃって、美緒奈さんに迎えに来て欲しいって言ってて…」
住所と名前を告げた。
すぐに来るらしい。
眠ってる良介に話しかける。
「みおタンが迎えにきてくれるからね。
愛されてるねえ、良くん」
「良介いない一週間、後悔してばっかりだったよ。会社も休暇もらって休んじゃった」
「うーわ、一週間も?お前それはヤバいだろ」
「仲直りできたし月曜からはちゃんと行くよ。あ、カラシ和えも作ったんだ」
冷蔵庫から水菜のカラシ和えを出す。
「やった!俺、美樹のこれ好き。酒すすむわー」
「そういえばさ、管理人のおばさんに聞いたんだけど
この辺て通り魔すごかったんだって。いきなり目を潰すらしいよ、怖いよね」
「へえ…美樹気をつけろよ?」
「襲われた人はいきなり目を潰されちゃったから、犯人の特徴もうまく説明できなくてまだ捕まってないらしいの」
「…最近は無いんだろ?」
「それがさ!この本に似たような話出てくるんだよ、びっくりしちゃった」
秋月みお
『誰にもナイショで』
「愛し合ってる兄妹のお兄ちゃんが、狂った妹の犯罪を助けたり隠したりする話。ラスト感動しちゃった」
「よせよ、そんな話」
「やっぱり男嫌いだから悲恋の兄妹愛に執着するのかなーって思った」
「よせって!!」
立ち上がろうとした良介は立てずに横になった。
「どしたの?眠い?」
返事は無い。
「もう薬効いてきたのかー。カラシに混ざってたからわからなかったよね。
あ、医者処方の薬みたいだから心配しないでね?」
すっかり眠っちゃったみたい。
さて、美緒奈ちゃんに迎えにきてもらわないとダメだね。
良介のスマホを勝手に借りて、美緒奈ちゃんに電話をかけた。
夜7時。
インターホンが鳴った。
「良かった、来てくれて。この間はごめんね、私イライラしちゃってたよね」
そう言って、良介に抱きつく。
「俺も頼まれ事だったから、ムキになっちゃってごめんな」
頭をぽむぽむしてくれる。
良かった…。
「食べよう!おでん出来てるよ。ビールもワインも缶チューハイも冷えてるから」
「いいねえ!まずはビール飲もうぜ」
「あ、飲む前に渡しておくね。絵はこの筒に入ってるから」
2人でニコニコしながら仲直りの乾杯!
終わりの始まりの乾杯かな?
『俺も悪かった、ごめんな。仕事切り上げて行けそうだから待ってて』
さすがおでん好きなだけあるなぁ。
あ、絵が目的かな?
まあいいや玉子いっぱい入れてあげよっと。
おでん煮込みながら錠剤を粉にしなきゃ。
良介には2錠分くらいかな?
すごい便利グッズだよねコレ、錠剤がすぐ粉になる。
手元の器具をコリコリ回して、碓氷さんにもらった
『眠れるお薬』
を3錠、粉にする。
2錠は良介に。
1錠は美緒奈ちゃんに。
よし、完璧に粉になった!
もしこの考えが当たっていれば、良介は妹と肉体関係にある。
あれから『秋月みお』の漫画を読んで、確信に近いものがあった。
許せないのは私のプライバシーを妹の漫画のネタに使った事だ。
まずは2人を私の家に呼び出さないといけない。
「この間はごめんなさい、怖くて意地になってたみたい。私が悪かったよね。仲直りしたいです。あの絵も渡したいし、おでん作って待ってるから今日の夜どうかな?」
送信する。
すぐに良介からOKの返信がきた。
ケンカしてから一週間たった。
連絡もなく、私からもしていない。
ちょっとカマをかけてみようと考えた。
それで謎だった部分が解決するかもしれない。
良介には妹がいる。
名前は美緒奈。
ブラコン。
24歳で同人誌を描いて暮らしてると聞いた。
・秋月みお
・白血病のエピソード
・『美樹』という主人公
・男嫌い
・少女漫画家
妹の美緒奈は『秋月みお』なんじゃないのかな?
わからないのはどうして隠すのか、だ。
それに気になった4巻のエピソードも気になった。
林で襲われかけてしまい、油断させて相手の耳を噛みちぎり逃げる。
あれは良介にしか言ってない、私の過去におきた体験だ。
耳を疑った。
何かあった時に証拠になるかもしれないのに?
「コピーならいいよ。一応取っておきたいし」
軽く見る良介に少し腹が立って、つっけんどんな態度になる。
そんな私を見ても良介はお構いなしに言ってきた。
「取っといてどうすんの、こんなもん?ただのイタズラ書きじゃん。資料にしたいらしいから頼むよ」
「誰?」
「え?」
「誰がそんなもん欲しがってるの?送った写真は誰に見せたの?」
沈黙を破ったのは良介だった。
「言える訳ねぇだろ?守秘義務あんだよ、わかるだろ!?」
「わからない、とにかくコピーならいいよ。それか送った写真をプリントアウトすればいいじゃない」
良介は乱暴にドアを閉めて出ていった。
この絵、何かあるの?
なんであんなに欲しがるの?
なんであんなに怒るの?
泣きながら絵を見てもわからなかった。
「遅くなってごめん」
良介が来たのは夜10時だった。
来てくれただけで嬉しかった。
食料もいっぱい買ってきてくれたので、ありがたくご馳走になる。
「あの絵さ、確かに不気味だけど子どもが描いた絵だと思うよ。このマンションに幼稚園の子いるだろ?その子のイタズラじゃないか?」
「え、そうかな…」
「血で描いた絵じゃないんだし、気にしすぎだって!」
「夜にわざわざそんなイタズラするかな?」
タバコに火をつけて良介が言う。
「多分どっか出かける時か、帰ってきた時じゃねえ?」
階が違うのに?
ファミリー向けは5階以上だ。
私の部屋は4階。
わざわざ降りてくるとは思えない。
「でさ、その絵なんだけど欲しがってる作家さんいるから持ってっていい?」
良介が来てくれる安心感からか、恐怖心が少し薄らいだ。
絵を見てみる。
やっぱり赤エンピツで描かれた不気味な絵だ。
赤い目の焦点が合ってない。
笑った口の中は真っ赤に塗られてた。
夜のうちに誰が?
なんの為に?
単なる嫌がらせなのかな?
写真を撮って、良介と碓氷さんに送ってみた。
『会社休んで不気味な絵送るな!』
碓氷さんらしい返事がきた。
この絵を不気味だと思うのは私だけじゃないんだ。
なんとなくホッとした。
良介からの返事は来なかった。
『おはよう、今日も仕事忙しい?できたら夜来て欲しいの』
良介にメールした。
返事が来るかわからないけど。
子どものイタズラだったら警察に相談なんてできない。
鍵とチェーンをしっかりかけて布団にくるまっていた。
昼過ぎに電話がきた。
良介だ!
「あのね、変な落書きが部屋のポストに入ってて怖いの!変な絵なの!」
良介が喋る前に一気に不安をぶつけてしまった。
「…ごめん」
少し冷静になり謝った。
自分で思うよりもパニックになっていたみたいだ。
「夜7時頃に行くから、それまで部屋から出るな。あと誰か来ても居留守使えよ?」
察してくれたんだろうか、声が優しかった。
「うん、わかった。怖いから絶対来てね」
次の日、会社に行く時だった。
「ひっ……!」
ドアポストに入っていた紙を見て、体が動かない。
チラシの裏に書かれていたのは、不自然に笑っている女の子の絵。
髪も輪郭も顔も全部、赤エンピツで描かれている。
丁寧にシワまで。
マンションに住む子どもの仕業だろうか?
だとしても気味が悪い!
外に出たくなくなり、会社に連絡を入れ有給を取った。
男嫌い!
そうだ、良介は確かにそう言った。
じゃあどうしてあんな性描写や恋愛が描けるんだろう?
描こうとするんだろう?
サイコパスな物語を描けばいいんじゃないのかな…
売れ線狙いも考えられるけど…
なんだか色々気になる事がありすぎる。
バラバラのパズルみたいだ。
もう寝て明日考えよう。
カタン‥
何か音がしたけど眠気には勝てなかった。
アラサー女子…。
可愛い妹とは言えない年齢。
半田さんは24歳。
見かけが可愛いのかもしれない。
少女漫画家なら服だって可愛いものを好むかもしれない。
考えててもしょうがない、良介に聞いてみよう。
その時だった。
また嫌いなサイレンの音が聞こえる。
疑問に対する正解音のような錯覚に陥った。
その日の夜、自宅のパソコンで調べてみた。
【秋月みお】
漫画家。
作風は
・純愛
・過激な性描写
・サイコパス
なものを得意とする。
「何これ作風バラバラじゃん。ジャンルが広いって事?」
これで可愛い妹系かぁ。
…?
何か引っかかる。
何だっけ?
何か…何か一致しない気がする。
気の重い月曜日。
「おっはよ!」
碓氷さんが元気に声をかけてくれる。
「おはようございます、眠いです」
「まーだ彼氏の事で悩んでるの?」
ズバリだ。
「いえっ、なかなか寝付けなくて」
ごまかそうとしたら碓氷さんが何か薬をくれた。
「それ飲むとスカッと眠れる。3日分あげるよ。あ!でも内緒ね、ホントは人にあげちゃダメだから」
銀色に光る包みの薬をくれた。
ふわふわロング…。
「半田さんの好きそうなタイプだねえ」
かわいい、妹系…。
「もうめっちゃ好み!ペンネームしか教えてくれないけど、それでも満足!」
みお、澪、美緒…。
「うまくいくといいね。強引にしないようにね~」
電話を切ってもまだ
ドキドキしてる。
嫌な予感がベットリと私に貼り付いた。
「半田さん?いま大丈夫?」
「暇で折り紙作ってた」
「マンガ、もっかい最後までちゃんと読んだよ~、白血病と逃避行ってすごい設定だねえ」
「逃避行は置いといて骨髄提供の経験あるだろ?だから興味持つかと思ってさ」
「骨髄やっても弟と逃避行はナイナイ」
3年前、弟が白血病になった。
幸い、私の骨髄で寛解したけれど。
「また別の貸そうか?みおタンの」
「ノーサンキュー。んでそのみおタンはどんな子なの?可愛い系?キレイ系?」
「ふわふわロングの可愛い妹系!ものすごい可愛いんだ、これが!」
土日はダラダラと過ぎた。
良介からの連絡もない。
暇を持て余して、近親相姦の漫画を読んでみる。
5巻、6巻、7巻…
主人公の子が白血病か、最近流行ってるよね。
死んじゃう系。
8巻で兄の骨髄提供で助かるのか。
骨髄提供もそんな簡単にうまくいかないけどマンガだしね。
9巻で元気になって近親相姦。
元気すぎでしょ。
10巻でやっぱり逃避行して完結か。
よし、暇だし半田さんに電話してみよう。
呼び出し音が鳴るとすぐに出た。
さすがお互い暇人。
雨の土曜日。
せっかくのお休みなのに。
「良介、起きて。朝ごはん!」
ダメだ起きやしない。
良介の分はラップして、先に食べちゃおう。
借りたDVD見たいな、ちょっと怖いやつ。
洗濯は明日でいいか。
クリーニングも明日にしよう。
今日の予定をあれこれ考えてたら着信音が鳴った。
良介のスマホだ。
テーブルから取って渡そうとしたら、飛び起きて引ったくられた。
爪が当たって手の甲に血が滲んでる。
そんな私にお構いなしで話す良介。
「はい、今から?またネーム詰まったか。今から行くわ」
驚いて動けないでいる私を見もしないで着替えだす。
「休みじゃなかったの?」
「新人が煮詰まってるから行かないと。ごめんな」
キスをして出ていく良介をただ見ていた。
決まってる運命も残酷か。
良介が言った残酷はどんな事だろう?
心の残酷?
体の残酷?
運命の残酷?
改めてみると残酷にも種類あるなぁ。
でもどれも嬉しくない。
幸せならどんなのでもウェルカムなのに。
幸せで楽しい夢が見れるよう、どこかの神様にお願いしながら眠った。
口直しに小説を読む事にした。
また変な夢見ちゃたまらない。
私の好きな小説。
地球に隕石がぶつかってあと数年で地球滅亡。
でも人はその日までそれなりに生活する。
救いがあるような無いような話だけど、何回も読み直してる。
自分がこんな立場になったらどうするかな?
やっぱり最後まで好きな人といたいな。
久しぶりに抱かれたのになんだか気分がモヤモヤする。
よく寝てる良介はそのままにして、読みかけの単行本を手にした。
「秘密の砂糖菓子」
タイトルだけで遠慮したい。
要は兄妹が恋愛関係になる話だ。
もれなく体の関係もある近親相姦もの。
主人公の名前が私と同じというのが更に嫌だ。
興味ない話は読むのがきつい。
ギブアップ!
本を戻した。
「そういえば、秋月みおって好きなの?いつの間にか単行本あるし、こないだも聞いてきたし」
部屋の隅にある単行本を見つけたようだ。
「それそれ!会社の人がたまたま知り合って、好きになっちゃってアタック中らしいんだ」
「ふーん、無理だな」
「え?なんで?結婚してるとか?」
良介は出版関係だ。
だからこの話をしようと思ったのもあるけど、断定的な言い方に驚いた。
「知り合いというか、男嫌いで有名なんだよ。漫画読んで感じなかった?」
「あ~…全部読んでないから。絵は綺麗だけど脈絡ない過激シーンについてけなくて」
私は未だに4巻までしか読んでない。
「中高生が読むようなもんだしな。内容過激だけどそのほうが売れるらしい」
「えー?問題にならないの」
「そのものズバリな部分を描かなければオッケーらしい、俺はそれだと物足りないけど」
良介はそう言うと押し倒してきて、私は久しぶりに抱かれた。
家に帰ると良介が玄関にいた。
「良介!」
「門限やぶり、はい罰ゲームな」
門限なんかない。
いきなりどうしたんだろう、嬉しいからいいけど。
「時間ができたから顔見にきた。ごめんな、最近忙しくて」
部屋に入り、そう言うとビールを一気に飲んだ。
「良介、ゆっくりできるの?」
「明日はちゃんと休めるから泊まれるよ」
「じゃあ何かオツマミ作る!」
じゃがいもとベーコンの炒めもの。
野菜スティック。
急だしこんなもんでいいだろう。
「残酷かぁ~」
碓氷さんはチーズを食べながら考え込んだ。
「課長は浮気、暴力、借金って言ってたんですけど無理やり当てはめるなら浮気なんですよね」
「なーんか違う気がする。浮気ならわざわざ聞いてこないっしょ」
酔ったのかな?
碓氷さんの顔がほんのり赤い。
「それにしても、よくあのイヤミ課長とそんな話できるね~」
「慣れれば結構面白いんですよ」
「まあ、残酷さも種類があるからね。優しいつもりの残酷もあるし、単に残酷な事もある。一概に言えないよ」
「そっかぁ、ですよね」
その後はひとしきりガールズトークをして、解散した。
会社について毎朝のチェック。
どうにも身が入らない。
良介の素っ気なさが気になる。
「どしたっ?」
突然背中を叩かれた。
碓氷さんだ。
酒好き、サバサバ、姉御肌の大好きな先輩だ。
「彼氏がなんか素っ気なくて…」
「んじゃ仕事終わったら飲み行こ♪しっかり聞いてあげるから」
飲みに行きたいだけの気もするが、この際有り難い。
良介が言ってた
「残酷な事」
の話とか漫画家…の話はダメだな。
半田さんの恋愛話をバラす事になっちゃうもんね。
夜中になってやっと連絡がきた。
良介は何故かいつもメールだ。
『ごめん仕事が今終わったよ。起きてる?』
『起きてたよ~!!ねえ、秋月みおって漫画家さん知ってる?』
『なんで?』
『長くなるから次に会った時に話す!いつ会える?』
『予定がわからないから、わかり次第連絡する。おやすみ』
…なんか素っ気ない?
眠いだけかな?
変な話題無かったよね?
なんとなく不安になりながら眠りについた。
良介に電話してみた。
出ない。
メールもラインも無視。
忙しいのかなあ?
次に会える予定聞きたかったのに。
良介も結構マンガ読むハズだから、興味もつと思うんだけどな。
仕方ないから帰ってマンガの続き読もう。
ついでにレンタルビデオ屋をチェックして帰った。
帰りに本屋に寄ってみた。
半田さんに聞いた作者名を探してみると、すぐに見つかった。
・彼女の戸惑い、俺の悪戯
・天使の誘惑
・学生ホストな私の彼
・誰にもナイショで
…結構売れてるみたい。
うーん、すごいな。
やっぱり良介との話題にしてみよう。
昼休み。
やっぱり半田さんが近づいてきた。
「昨日はごちそうさまでした。美味しかったです」
「だろ!?それでマンガ読んだ?感想はどうだった?」
やっぱりきた。
感想求められるのはツラい。
「えっと、初めは内容にびっくりしましたけど、最近の若い子の恋愛が知れて面白かったです」
…ハズしたか?と思ったけど
「だろ?彼女の感性が若いんだよ!アラサー女子が描いてるんだぜ。すげえよな」
興奮したのか口調が素になってる。
とりあえず正解でホッとした。
全部読んでないとは言えないな~、近いうちに読まなきゃ。
でもアラサーに女子は無いだろう。
良介にも読ませてみたくなった。
どんな反応するだろう。
焼鳥をたらふく食べ、のろけと不安と不満を聞いて帰った。
「さて、目を通すか…」
もらった単行本10冊。
1巻から読んでみる。
3巻で休憩。
これは少女が読む漫画じゃない。
18禁指定でいいと思う。
最近の少女漫画ってこんなに過激なの?
明らかに中高生がエッチしてるじゃないか…。
半分無理やりなシーンもあるのに、売れてるのが怖い。
こういうのに憧れるのか~…。
連れて行ってくれたのは焼鳥屋だった。
「つくねが最高なんだ!」
とのお墨付きどうり、つくね以外も最高だった。
「なかなか会えないけど、連絡はしょっちゅう来るししてる。脈アリだと思う?」
私はつくねに夢中になりつつ
「よくわからない業界だけど、締切がー!とか書いてる漫画家さん多いから、連絡くるんじゃ脈アリなんじゃないですか?少女漫画でしたっけ?」
つくね1本分くらいのアドバイスはできただろうか、と思っていたら
「そうそう、このマンガなんだよ!」
配布用なのか意中の漫画家さんの単行本をくれた…。
半田さんは1年先輩だ。
美味しいもの好きでたまに誘ってくれる。
下心は無いと思う。
困るのは大抵
「恋愛相談」
だからだ。
しかも移り気。
相手はしょっちゅう変わる。
今の相手はバーで知り合った漫画家らしい。
「ですよねえ」
カタカタカタカタ…
「彼氏と破局か?」
「いやいや、うまくいってます」
「破局なら残念会開いてやったのに」
課長は憎まれ口を残して、部屋を出て行った。
たぶんこの部屋では吸えない煙草だろう。
「残酷な仕打ちか…」
いかん、単なる会話が気になってる。
集中しなくちゃ。
ふと、課長に聞いてみたくなった。
年上だし既婚者だし、参考になるかもしれない。
「課長、男女間で残酷な仕打ちって何だと思います?」
カタカタとキーボードを叩きながら聞いてみる。
「浮気、暴力、借金辺りじゃないか?」
課長は画面に釘付けになりながらも答えてくれた。
「小田さん、眉間にシワ発見」
課長だ。
気難しい嫌み屋だけど、慣れると案外打ち解けてくれる。
「課長~、そりゃシワも寄りますよ。システム凍結の悪夢はもう勘弁です」
「あれは笑った。結果的に15分で直したんだから気にしない」
全社巻きこんだ騒ぎだったのに…。
会社はいつもどうりだった。
始業前にシステムをチェックして、一息つく。
私がいるコンピューター室には、主に課長と私しか出入りしない。
リアルタイムでくる作業工程の進行具合をチェックする。
地味な仕事だけど、ミスしたら作業が止まる。
以前にミスを見逃した時は、全社のパソコンが動かなくなって血の気が引いた。
幸いクビは免れた。
「夕べ、事件があったみたいよ?犯人まだ捕まってないみたいだし、女性を狙ったらしいから小田さんも気をつけてね」
「怖いですね、気をつけます。ありがとうございます」
当たり障りのない返事をして会社に向かう。
話に付き合ってたら遅刻しちゃう。
『物騒だから気をつけて』
良介の言葉を思い出した。
目が覚め、少しぼーっとしてから顔を洗う。
化粧をして、朝ごはん…は今日はパス!
チャーハンがまだ胃を圧迫していた。
エレベーターで1階に降りるとお喋りな管理人のオバチャンに捕まった。
ついてないな、と内心思うのだが今朝は違った。
お風呂からあがると良介からのメールが届いていた。
『無事帰宅!このまま寝るよ。オヤスミ』
シャワーくらい浴びろ、と笑いながら返信。
『了解、お休み~』
ちょっと素っ気ないかな?
でも眠いみたいだし、これ位でいいよね。
そして私も眠りについた。
マンションに着いた。
「今日は泊まって行かないの?」
帰るという彼は珍しい。
いつも泊まって行くのに。
「戸締まりはしっかりしろよ、最近は物騒だから」
私の頭をぽむぽむ叩いてから、メールする!と言い良介は帰って行った。
「ごちそうさま、ありがとう良介」
寒くもなく暑くもない、私のマンションまでの帰り道。
お腹いっぱいで幸せだった。
私の手料理もいいけどたまには外食も嬉しいな。
何より買い物、調理、片付けがサボれる。
私はチャーハンを注文した。
良介はとんこつラーメンと餃子。
「隙あり!」
良介から餃子を1個奪う。
が、失敗した。
箸でブロックされていた。
「腕を磨け、努力賞だ」
努力賞(笑)の餃子が私のチャーハンに乗っけられた。
笑いをこらえた良介の顔が可愛くて憎たらしい。
私は少し考えてから答えた。
「やっぱり二股とかで裏切られる事じゃない?」
深く考えた答では無かった。
恋人の良介とはうまく行っていたし、仕事もお互い順調だったから。
「やっぱりそういう事になるよな、俺達には関係ないけど」
その雑談はそこで終わって、近所のラーメン屋に夕飯を食べに行った。
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