ストーカー
突然届いた不気味なメール
ドアノブに掛かっている白い袋
常に感じる視線
誰かに部屋に侵入された形跡
一体誰が…
あたしは確実に追い込まれおびえる日々を過ごした…
*このお話は実話です。 名前・地名などは実際と異なります。
初めて小説を書くので、誤字・脱字・文章等読みにくいかもしれませんがすみません。
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「なら問題なしじゃん。
勉強だって効率的にやってるし大丈夫。
もし卒業出来なかったらラナに養ってもらうからよろしく!」
『えー一生働きたくないよー。結婚したら専業主婦希望だもん。』
「嘘嘘!ちゃんと卒業するし、ラナの事ちゃんと養ってくから大丈夫!」
そう言って裕斗は優しく頭を撫でた。
「お腹空いてる?
ラナの好きなロールキャベツ作ったから食べよう!」
キッチンへ向かった裕斗。鼻歌まじりでご機嫌。
この頃から段々裕斗の事を好きになり始めたんだっけ。
最初は裕斗の事利用しようとしてた。
自分でも最悪な女だと思う。
でも段々とかけがえのない人になていく。
辛い時に一生懸命支えてくれた人。
それと同時にまた怯える日々が始まろうとしていた。
幸せな日々が壊れていく。
そして、大事な人がいなくなった。
裕斗と半同棲する生活が続いた。
休みの人にカナと遊んだり裕斗と外でデートしたりしていた。
仕事も落ち着いて順調な毎日。
あんなに大好きだった元彼慎哉の事も思い出す事も少なくなった。
その日は仕事が休みで、裕斗と外でご飯を食べ帰宅している時の事だった。
裕斗と二人で仲良くアパートの階段をのぼって、部屋の鍵を取りだそうとバックの中からキーケースを探していた。
「ん?ラナの部屋のとこに白い袋がある。」
バックの中に向けていた視線を自分の部屋へと向けた。
ドアのぶのところに白い紙袋がぶらさがっていた。
『何だろう。』
紙の袋をよく見ると…
『うちのお店の袋じゃん。前使ってたやつだ。』
半年前位に、お店の袋が新しくなった。
新しくなる前はこの白地の袋だったんだ。
「お店の人が何か届けたんだね。」
袋の中を覗くと…
白地のファイルのようなものが入っていた。
何だろ…
何か嫌な予感がする…
いくら休みとはいえわざわざ家まで来るかな…
ってゆうか、職場の人は誰もアパートに来た事がない。
「どーしたの?早く入ろうよ。」
裕斗はあたしの手から鍵を取り、部屋を開けた。
部屋に入り白い袋をテーブルの上に置いた。
「ラナー何か飲む?
ココアにする??」
『あっうん…』
オッケーと言いながらキッチンへ向かった。
白い袋からファイルを取り出した。
…見たくない…
でも…気になる…
すごい嫌な予感がする…
でも…見ないと…
決心してファイルを開いた。
『えっ…何これ…何なの…』
次々とファイルをめくった。
何…
何なの…
「はい。出来たよ。」
テーブルの上にマグカップが置かれた。
「ファイル何だった?
って…ラナ顔色悪いよ?
どうした?」
『…ゆ…うと見てこれ…』
裕斗は、ん?と言ってファイルを覗きこんだ。
裕斗の顔が険しくなる。
次々とファイルをめくった。
「…何だよこれ…」
ファイルの中は
あたしを盗撮した写真が 何十枚も貼られていた。
職場で働いてる写真。
アパートの近くを歩いている写真。
どこで撮ったんだろうと思われる写真。
気持ち悪い
怖い
コワイ
気持ち悪い
コワイ
「…ラナ…ラナ…。」
裕斗が優しく抱き締めてくれた。
「…暫く仕事休みなよ。こんなんじゃ外出だって出来ないだろ?」
怖い…
怖い…
「ごめん。ラナがこんな脅えてるのに。とりあえず今日はゆっくり休んで、明日どうしたらいいか考えよう。大丈夫。側にいるから。」
優しく背中を撫でてくれた。
この日は何も考えられず、どこの誰だか分からないストーカーに脅え眠りについたのが明け方だった。
ストーカーが部屋に侵入してくるんじゃないかと何度も何度も目を覚ました。
目を覚ます度に裕斗は優しく抱き締めてくれたり背中を撫でてくれていた。
一晩たって気持ちが少し落ち着き、
裕斗と今度どうしたらいいか二人で話し合った。
仕事はお店のオーナーと話し合って、出来るなら暫く休ませてもらえるように話をしに行く事になった。
このアパートに住むのは怖いから暫く実家に帰ろうと考えたけど、裕斗が自分のマンションに来ればいいと言ってくれた。
裕斗はあたしが住んでる場所から電車で30分位の場所で一人暮らしをしている。
マンションの入り口はオートロックでセキュリティもしっかりしているらしい。
入居者以外は入れないから安心だと言ってくれたけど…
もしストーカーが裕斗のマンションまで来たら…裕斗にもっと迷惑がかかってしまう…
横レス申し訳ないんですけど、主さん、自レス設定や他で感想スレをたてる等の主さん以外の人がここに書き込めないようにしていただけませんか?
必ず途中で応援レスや質問的なレス等の最後まで読まないうちに侵入してくる人が現れるので。
主さんのお話を楽しみにしている私としては他の人のレスが入ってると非常に残念です焏
でも同じように思ってる方は沢山いると思います。
長々申し訳ありません。考えてもらえますか。私ももうこれ以上レスしませんし、これに対しての返レスは不要です。
続き楽しみにしてます。
🍎さぁさんへ🍎
🍎にっしゃんさんへ🍎
🍎通りすがりさんへ🍎
🍎ママさんへ🍎
🍎ららさんへ🍎
レスして頂いて気がつかずすみません😢💦
仕事が忙しく全然更新もせずすみません😢💦
自レス設定にしますね😄⤴
感想専用のスレも立てます😌✊
楽しみにしていただいてる方がいてビックリです😣‼
読んでくれている人や感想して頂けると励みになるので、よろしくお願い致します😆‼
まだ仕事中なので、落ち着いたら感想スレ立てますので、よろしくお願い致します😌✨
らな
これ以上裕斗に甘えていいのだろうか…
学生で沢山勉強しなきゃいけないのに、あたしが側にいたら迷惑になる。
本来なら自分の家に帰るべきであって、
裕斗を巻き込むわけにはいかない。
『裕斗の気持ちは嬉しいけど、実家に帰るよ。
裕斗にこれ以上迷惑かけられない。』
「迷惑なんかじゃないよ。ラナの事心配だから側に置いておきたい。
もし迷惑だったらこんな泊まりに来ないし適当に理由つけて別れてると思わない?」
でもそれは裕斗が優しいからだよ。
面倒見がいいからほっとけないだけだよ。
あたしは元カレを忘れる為に裕斗の事利用してたんだよ?
優しくされる資格なんてないんだよ。
『…でも…』
「ラナがどうしても実家に帰りたいなら話は別だけど、ラナの事迷惑だなんて思ってないから。
学校の成績だって落ちてないし、ちゃんと勉強してるから。
ラナが心配する事じゃないよ。
だから俺のマンションに来て。」
今まで見たことない真剣な顔で言われた。
裕斗に甘えてしまっていいのだろうか…
親に迷惑かけなくないって気持ちも正直あった。
だからと言って裕斗に迷惑かけるのも違う気がする。
でもこのアパートに一人でいるのは怖いし嫌だ。
裕斗と平行線な話し合いは続き…
「じゃあお世話になります。よろしくお願いします。」
結局裕斗に押しきられてしまった。
まぁ納得して裕斗のマンションに行くのだが…。
実家に戻っても、父は遠くで単身赴任中。
実家に住んでるのは母と妹だけ。
実家に帰って、もし何かあったらって考えると怖い。
妹は高校3年生で大学受験を控えてるし…。
裕斗に迷惑かかってしまうけどお世話になろう。
まず、お店のオーナーに話をしに行く事にした。
―――――‐‐‐
「今の時期忙しくはないから休んでも構わないけど、彼氏の家で平気か?
しばらくうちに来るか?」
『いや、大丈夫です。
そんな迷惑かけれません。』
50代後半の優しいお父さんみたいなオーナー。
でも仕事には厳しく、一流のパティシエ。
スタッフみんなから慕われている。
「とりあえず1ヵ月位休みって事にしておくから。
スタッフには家庭の事情って事にしておくから。
何かあったら必ず連絡する事。
一応彼氏の住所と連絡先教えといて。
何かあったら困るからな。」
『分かりました。迷惑かけてすみません。』
深々と頭を下げた。
「何かあってからじゃ遅いからな。
お店の事は心配するな。
それにしても、ラナにストーカーか。
世も末だな。」
『…ちょ、オーナー!』
「冗談冗談。
とりあえず長山だけには話をしといた方がいいな。
あいつがお前がいない間フォローしなきゃいけないからな。」
『分かりました。』
オーナーは長山さんを呼びに休憩室から出ていき、長山さんが入ってきた。
長山さんはこの店の販売の社員で8年働いているベテランさん。
長山さんには仕事ではものすごくお世話になっていて、プライベートではご飯を食べに行ったり遊んだりする程仲がいい。
「今日シフトに入ってるのに出勤しないから電話しようと思ってたんだよ。
オーナーに言われて来たんだけどどうしたの?」
長山さんの顔を見たら気が緩んだせいか涙がポロポロ落ちてきた。
お姉ちゃんのような存在で大好きな長山さん。
ゆっくりゆっくり最近起こった事を話始めた。
「…そっか。そか。
そんな怖い思いしてたんだね。普通に働いてるから全然気がつかなかったよ。
ごめんね。」
長山さんが優しく話かける。
あたしは首を何度も横にふった。
「ゆっくり休みなね。
彼氏のマンション行くっていっても、彼氏学生だから常にいるわけじゃないんでしょ?
うちに来る?誰かしらは家にいるから安心じゃない?」
『…オーナーにも言われたんですよ。うちに来ないかって。
でも、長山さんにもオーナーにもこれ以上迷惑はかけられないですよ。
大丈夫です。』
ただでさえ仕事を休むのにこれ以上負担をかけられない。
「うちはいつ来てくれてもいいんだからね。
まぁ彼氏の所の方が気を使わなくて楽かぁ。」
ありがとうございますと頭を下げた。
「ねぇ、突っ込んだ話していい?」
長山さんの顔が真剣な顔つきになった。
『はい。』と頷く。
「ストーカー野郎はどこの誰だか分からないんだよね?
1つ気になったんだけど、昨日ラナちゃんのアパートのドアノブに掛かってた袋って、うちの店で前に使ってた紙の手提げだったんだよね?白地のお店のロゴが入ってるやつ。
あの手提げってもう使ってないじゃない?
って事は、手提げを新しくする前にこの店に来たお客様の可能性があるよね。
…あとは考えたくないけどうちのスタッフ…」
正直…うちのお店のスタッフなんじゃないかってあたしも考えた。
紙の手提げが新しくなったのは半年前。
お客様だったら半年もたたない内に捨ててしまうんじゃないかな。
一応、前の白地の紙の手提げは少量だけどお店の包材置き場に保管してあるが使用はしていない。
お店のスタッフなら誰でも持ち出すのは可能。
でも、スタッフがこんなストーカーするなんて思えないし、考えたくない。
でも、沢山ある袋の中でどうしてうちの袋なんだろうか。
長山さんと今後の話や仕事の話を少ししてからお店を後にした。
タクシーを拾ってアパートまで帰る事にした。
裕斗に連絡しようと鞄の中から携帯を取り出し、取り敢えずタクシーで帰るとメールをした。
裕斗は今日学校があるから帰ってくるのは19時位になる。
心細いな。
でも午前中学校休ませてしまったし、我慢しなきゃ。
あっという間にアパートに着き料金を払ってタクシーを後にした。
階段を一段一段上がり、
最後の一段を上がったら…
『カナっ!!』
部屋の前でしゃがみこんで携帯をいじってるカナがいた。
「ラナ~仕事だったの?
」
『仕事だったんだけど急遽休みになったの。
今日来る予定だったっけ??』
「授業が休校になって、今日バイトもないから遊びに来たのよ。
取り敢えず部屋入れてよ。」
ごめんごめんと言いながら部屋の鍵を開けて入った。
冷蔵庫からアイスコーヒーとミルクを取り出しカフェオレを入れてカナへ差し出し、
テーブルに自分の分のカフェオレを置いた。
「最近全然連絡してこないから心配してたんだからね。まぁ裕斗くんがいるから大丈夫かなとは思ってたんだけどさ。」
カナにあの事話さなきゃ。
『カナ。あのね、実は…』
長山さんやオーナーに説明した時のようにカナにも説明した。
カナは顔色一つ変えず、 「…気持ち悪っ…」
そう呟いた。
なるべく視界に入らないようにベッドの下に置いておいた、あのファイルをカナに見せた。
カナはファイルを次々とめくり、少し怒り気味でファイルを閉じた。
「このストーカー相当いかれてる野郎だね。気持ち悪っ。こんなのラナに見せて意味でもあんのかな。
自己満足の自己アピールって所かしら。
僕はこんなにもラナちゃんの事を想ってるよってな感じで。
あー気持ち悪っ!
虫酸が走るっ!
痒い痒い!!」
と、何故か喉の辺りを掻きむしる仕草をするカナ。
「あんた暫くうちにでも来れば?
こんなとこに一人でいたら危ないんじゃない?
っても裕斗くんかあたしのどっちかが泊まりに来てる状態だけどさ。
」
カナも一人暮らし中。
裕斗のマンションよりカナのマンションの方がここから近い。
『そう、それでね?
今日職場のオーナーと話をして、暫く仕事休む事にしたの。
大体1ヶ月位なんだけどね。』
「そう。だったらうちのマンションで家政婦してればいいじゃない。
あたし家事嫌いだからさ。」
カナは家事が全く出来ない。
初めてお米を炊く時に、洗剤でお米を洗おうとした前科持ちだ。
あやうくあたしは洗剤米を食べる所だった。
『ありがとう。
でも、暫く裕斗のマンションに行く予定なんだ。
セキュリティもしっかりしてて、入り口に防犯カメラとかいっぱいついてて、入り口以外からは建物に入れないから安心なんだってさ。』
「まぁ、女二人より彼氏が側にいる方が安心だよね。うちのマンションはセキュリティしっかりしてないからさ。
運動神経いい男なら3階位までならベランダとかに侵入できそうだし。
部屋も1DKで狭いし。
けど、ラナに料理作らせようと思ったのにな。」
『ありがとねカナ。
裕斗のマンションに遊びに来るといいよ。
裕斗の部屋ね、2LDKらしいよ。一人暮らしなのに凄いよね!ここと違ってきっと広いからギュウギュウしなくていいから良いよね。』
「…2LDKで一人暮らしで
医学部…
裕斗くんちの親って何してるんだろうね?
絶対金持ちだよね!
ラナ玉の輿じゃん!
セレブゥだね!
あたしも早く捕まえなきゃ!
あっ!今度裕斗くんに合同コンパ的なものをセッティングしてもらお!
医学部合コン♪」
カナのいつもの明るさで少し元気になってきた。
本当にカナと裕斗には迷惑かけっぱなしだなぁ。
そういえば裕斗から家族の話を聞いた事がない。
裕斗のお父さん何のお仕事されてるんだろう。
カナと話し込んでるうちに裕斗が帰宅し、
3人で夕飯を食べ、レポートをやらなきゃとカナは帰って行った。
裕斗と今後について話し合い、
急遽、今夜裕斗のマンションに行く事になった。
仕事も休める事になったし早く移動した方がいいんじゃないかってなった。
衣類・化粧品・必要最低限な物だけ持って行って、足りないものは向こうに行ってから買い足す事にし、急いでキャリーに荷物を詰める。
夜中にコソコソ荷造りなんかしてアパートを出るなんて、夜逃げみたい。
ガスの元栓を閉め、
念のためブレーカーを落とし、窓など戸締まりを確認した。
鍵を掛け、
アパートを出て近くのコンビニまで歩く。
コンビニにタクシーを呼んで裕斗のマンションまで行く予定。
『ねーね、キャリー重い?大丈夫?』
「うん。平気。」
『そういえば裕斗の荷物は?』
学校帰りのはずなのに手ぶらだ。
「学校帰りに、ラナんち行く前に一回自分のマンション寄って荷物置いてきた。暫く帰ってなかったから掃除したかったし。
でも時間なかったからあんまり掃除出来なかったけどね。汚いかも。」
さすが裕斗。
やっぱA型だなぁ。
男の子の割に几帳面で潔癖まではいかないけど完璧主義というか、がさつなあたしとは正反対。
裕斗はA型。
あたしはB型。
確か血液型の中で一番相性が最悪なんだよね。
裕斗が大人だから上手く付き合っていけてるんだろうな。
3分位歩くとコンビニが見えてきて、駐車場にタクシーがとまっていた。
『あっ、タクシーもう来てるよ!早いね!』
(*補足*アパートを出る寸前にタクシー会社に電話済みでした。)
裕斗と二人で小走りでタクシーに近寄り、名前を告げてタクシーに乗りこんだ。
夜中は車の通りが少ないから、
タクシーに乗ってから20分ちょっとでマンションに到着した。
裕斗が料金を払い、キャリーも下ろし下車した。
………。
えっ………。
『…裕斗が住んでるマンションってここ…?』
「うん。そだよ。どうした?」
不思議そうな顔をする裕斗。
だって、目の前にある裕斗が住んでるマンションは、学生が一人暮らしするような所じゃないもん!
何階建てなんだろ。
20階以上はありそうな…。
やっぱり裕斗の親は何の仕事してるんだろう。
「まっ、取り敢えず入ろっ。」
あたしの手とキャリーをひき歩き出す裕斗。
マンションの入り口はオートロックになっていて、自分で鍵を差し込んで入り口を開けるか、部屋番号を押して住人に開けてもらうかのどちらかで、それ以外マンションに入れないみたい。
エントランスを抜け、エレベーター乗り込み、
17階のボタンを押しエレベーターが上昇する。
何だかドキドキしてきた!
初めて裕斗の部屋にお邪魔するんだ。
何だか緊張する…
エレベーターが止まり裕斗に手をひかれ降りた。
右手に進んでいき、一番端の部屋の前で立ち止まった。
…ガチャ…ガチャ…
「ここが俺んちだよ。
どうぞ!」
『…お邪魔しまぁーす!』
玄関に入り、廊下を突き進むとリビングダイニングがあった。
対面式キッチンだぁ!
広い部屋!!
リビングだけで15畳位ありそう。
白と黒で統一されてるシックで綺麗な部屋だなぁ。
「ラナーこっちの部屋が寝室で、こっちの部屋が勉強部屋&お客様用だから。
ここにいる間さ、平日は俺学校でいないし、暇だろうから友達呼んでいいからね。」
『友達呼んでいいの!?
やったぁ!
カナに遊びに来てもらおっ!』
カナがこの部屋見たらビックリするだろうな…
モデルルームみたい…
テレビの前に置いてあるソファにそっと腰をおろした。
おっ!
フカフカだぁ~!
このソファとかいくら位するんだろ。
黒い革のソファ。
間違いなく、あたしが買えるような値段ではないんだろうな。
裕斗の方をチラっと見るとキッチンに立ってお湯を沸かしていた。
「コーヒーきらしてて、アッサムしかないんだけどいい?」
『うん!あっ、手伝う!』
「いいよいいよ。座ってて!」
『じゃあお言葉に甘えてお願いしようかなっ。』
「オーケー」
テキパキと手慣れた手つきで用意を進めていく。
数分たつとソファーの前にあるテーブルにティーカップが置かれた。
『ロイヤル・コペンハーゲンのティーカップだ。
裕斗好きなの??』
白い器に青いライン?模様?が入ってて、ちょっとお姫様気分になれて素敵な食器。
「ううん。母親の趣味。
食器が好きみたいなんだよね。
あとミントンとかウエッジウッドとかリチャードジノリとか。」
裕斗のお母さん洋食器が好きで、
きっとお金持ちなんだろうな。
息子に買い与えちゃう位だもんね。
明けましておめでとうございます😌🎵
なかなか更新出来ずすみません💦
実は…
お腹に赤ちゃんがいる事が去年分かりました😌☀
ちなみに双子チャンです😄笑
その事もあって仕事を辞めてバタバタしていて更新もろくにせずすみません😢⤵
読者の皆様には妊娠している事を内緒で小説を書き続けていこうかと思ったんですが、報告させて頂きました😄♥
悪阻はほとんどないんですが、まだ安定期に入ってないので更新するペースがゆっくりになってしまうかと思います⤵
今までもゆっくりだったのであまり変わらないですが…💦
小説とは全然関係ないんですが以上報告でした😌✨
2011年皆様にとって素敵で幸せな1年になりますように😌✨✨
引き続きよろしくお願い致します💠
らな
暫く雑談し、あたしが眠くなってきたので今日は寝る事にした。
寝室に入り、広いベッドへ裕斗と二人潜りこんだ。
手を繋ぎ目を閉じる。
暫くすると、裕斗の寝息が聞こえてきた。
学校行って、マンション掃除して、アパートに来てくれて、マンションに連れてきてくれて…疲れてたよね。
何で裕斗はあたしの為にここまでしてくれるんだろ。
いくら恋人っていっても、正直面倒くさいと思う。
裕斗には何も関係ないし、迷惑なだけ。
そう考えるとやっぱりマンションに来て良かったのかと考えてちゃう。
もし、これ以上裕斗に迷惑がかかるようなら実家に帰ろう。
それが一番いいよね。
そんな事を考えながら眠りについた。
今思うと
この時はまだ幸せだったと思う。
何も知りたくなかったよ。
次の日*
日曜日なので裕斗は休み。
2人で1週間分の食材と必要な生活用品を買いに出かける事にした。
買い物に出かける時、歩いて買い出しに行くのかと思いきや、車だった。
裕斗はこんなマンションに住んでいて、車までもっていた。
しかも外車だ。
………なんとなく感じてはいたが、住む世界が違いすぎる。
医学部行ってる人達はみんなこんな生活してるの!?
助手席に乗り込みシートベルトを閉めると、車が動き出した。
裕斗の性格と同じで、スピードは出さずスマートで安全運転だ。
あたしは恐る恐る聞いてみた。
『ねぇねぇ…裕斗のお父さんって何の仕事してるの?』
「え?親父?何で?」
『…うん。だって、大学生であんなマンションで一人暮らししてて、こんな外車乗っててさ、医学部ってかなりお金かかるんでしょ?だから、お父さんは何かの社長とかなのかなぁって思って。』
「あぁそーゆう事ね。
家が、開業医なの。
〇〇にある病院の院長。
でも、マンションは家賃として毎月自分のお金で親に払ってるし、この車は自分で買ったんだよ。まだローンあるけどね。」
*マンションは分譲です。
『でもそんなお金どーやって?』
「…………」
暫く二人とも無言になった。
裕斗がバイトしてると思えないし、変な話ホストとかしてるとも思えないし、犯罪は絶対ないだろうし…
何で黙ってるんだろ。
人に言えないような事なのかな…
なんで裕斗は黙ってるんだろ…
やっぱり聞いちゃいけなかったのかな…
不安になって裕斗の方に向けていた顔を背けた。
『…なんかごめんね?
聞いちゃいけない事だったみたいだね。ごめんね。』
膝の上に置いていた掌にキュッと力が入る。
チラっと横目で裕斗の横顔を盗み見た瞬間、
はぁ…っと溜め息をつかれた。
「…実は、俺ギャンブルしてたの。」
『…え?』
え?
ギャンブル?
ほえ?
「そう、ギャンブル。
最近はやってなかったけど、大学入ってから暫くやってた。」
『ギャンブルってパチンコとかスロットとか?』
「じゃなくて、競馬とか…宝くじとか…」
裕斗がギャンブル…
なんかショックというよりビックリだ。
ギャンブルしてるなんて一度も話聞いた事ないし。
そうゆうの嫌いそうなのに。
「大学入って仲良くしてる奴が毎週日曜日に競馬場に行っててさ、一緒に行かないかって誘われて行ったのがきっかけ。
最初は馬が走るのが楽しみで行ってたんだけど、
レースを予想したら当たってさ。
馬券買っておけばよかったって後悔したの。
んで、次から馬券買うようになってさ。」
競馬場にいる裕斗…
想像できないよ!
失礼だけど、競馬っておじさんがやる賭け事だと思ってたし。
『裕斗がギャンブルやってたなんて知らなかったよ!
なんか意外というかビックリしたよ。』
「…ん。」
裕斗の返事がそっけない気がして、
どうしたの?と、顔を覗きこんだ。
「……付き合う前にさギャンブルする人ヤダってラナ言ってたじゃん。
だから言えなかった。」
付き合う前…………
……………………
あっ!
確か付き合う前に嫌いなタイプの話になって、言った気がする!
『それで内緒にしてたの!?』
「うん。
ギャンブルしてるって言ったら嫌われるかと思って。
もう競馬も宝くじもやってないから!
ギャンブル嫌いって話聞いてすぐ辞めたから。」
昔からギャンブルしている人はあまり好きではなかった。
ギャンブルって依存性あるし、失礼だけどあんまりいいイメージない。
勝てるかも分からないのに何万も何十万も使っちゃう気持ちがわかない。
お金が勿体ないなって思っちゃう…。
でも裕斗がギャンブルしてたって聞いても全然嫌じゃない。
何でだろ?
いつの間にか裕斗にゾッコンになり始めてるのかな。
ってかゾッコンって古いなあたし…。
裕斗の横顔をチラッと盗み見ると、眉毛が下がっていて捨てられた子犬みたい。
ギャンブラーだった事をそんなに知られたくなかったのか…。
段々裕斗が可愛いく思えてきた。
『嫌じゃないよ。
むしろビックリだよー!
裕斗って賭け事とか嫌いそうだもん。
競馬場や宝くじ買う裕斗が想像できないよ。』
「はぁ~。よかった…。
振られたらどうしようかと思った…。
過去の事だけど、やっぱ隠し事って出来ないわぁ!
話できてスッキリしたよ。」
一安心して胸を撫で下ろした様子の裕斗。
『あたしね、馬好きなんだ!!
馬ってかっこ可愛いよね!あの黒目とびっしり生えてる睫毛が可愛いよね!
シュっとしててスタイルいいし、走ってる姿もカッコイイし好きなんだよね。』
そうなんです。
馬好きなんです。
昔はよく日曜日の午後にやってる競馬の番組とか見てたなあ。
この後、何故か馬の話で盛り上がり、落ち着いたら競馬場デートをするって約束をした。
ブラウン管じゃなくて、生で走るお馬さんが見てみたい!!
楽しみだなぁ♪
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