Butterfly's memoir~第2章 豪欲~
🐚はじめに…🐚
第1章 階段からの続きのお話になります。
この第2章 豪欲では、題名通り…様々な欲や罠との葛藤と戦いになります…。
この回では、『人を助けること』も勿論関係してきますが『人の恨み』も受けて行きます。
勿論…辛い現実を目にもします。
是非、最後まで読んで頂けたらと思います。
🐚ageha↔松岡一葉🐚
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いつもと変わらない朝…。
母が朝ご飯を作る音とその香り…
コポコポと鳴り砂時計⏳のようにおちるコーヒー…
いつもの変わらない風景の中…優位変わったこと…
それは…私が高校生になったこと。
新しい制服を身に纏い、新しい靴下を履き、新しい靴を出す。
全てが新しい…。
『心機一転』を肌で感じ、心が清々しくなる。
今日から新しい生活…頑張ろう。
中学では外していたお姉さんの蝶のネックレスをつけて、一輝から貰った指輪をつけて胸を踊らせながら部屋を後にした。
いつも通りご飯を食べ、
行ってきます‼
と言い家を出た。
暫く歩いて
『はっ‼』
と気がつく…
『今日から裕子の家には行かないんだ…』
少し寂しくなった。
裕子は今年から高校ではなく予備校に行くことになった。
だから今日からは別々の日々だ。
『裕子…何してるかな❓』
そんなことを考えながら、高校へ向かった。
中学よりは遠いが高校へは歩いていける距離だった為、ゆっくり歩いて行った。
高校へ行く途中、綺麗な川と並木道を通る…
並木道はの木は『桜』🌸
お花見の季節にはよくこの並木道に来ていたがこれからは毎日通る。
今はちょうど満開で…桜の花の香りと心地よい風が気持ちいい。
思わず立ち止まり、景色に見とれる。
『本当に綺麗…』
私の胸はこれからの夢と希望、期待に膨らみ、ドキドキしていた。
暫く見とれていたが、遠くから聞こえる学校のチャイムでふと我に帰り、学校に向かって走り出した。
遅刻ギリギリセーフ💦
初日から遅刻をする所だった。
生徒専用玄関につき1年の下駄箱へ行き自分の名前を探す。
『あった…』
私は急いで下駄箱に靴を突っ込み新しい上履きを履いて教室へ走った。
まだ先生は来ていないようで『ホッと』胸をなで下ろした。
教室へ入るなり、見慣れない風景にビックリした。
それは…
『男が1人もいない』からだった。
そう…
私が入った高校は優位の女子高だった。
共学も考えたのだが、自分なりに色々考えて女子高にした。
一輝がいるから彼氏はいらないと思っていたし、中学生活のことを考えるとなおのこと共学ではない方がいいと思った。
それと…
高校は恋愛ではなく友達との時間を大切にしたかった。
自分の席を探し、静かに座った。
すると、“榎本由美”が話しかけてきた。
覚えてる😃❓
『えっ💦❓誰❓』
正直、全然誰だか分からず
ごめん。どこかで会ったことある❓
と聞いた。
由美は笑いながら
だよね💦分からないよね💦カズハちゃんは全然変わってないからすぐ分かったんだけど😃うちカズハちゃんと同じ幼稚園だったんだよ‼
と言った。
『同じ幼稚園…❓』
…私はあまり良い思い出がなく、正直記憶もかなり曖昧だった為、なんて答えたらいいのか分からなかった。
私がかける言葉に悩んでいると…
私、カズハちゃんに助けて貰ったことがあって、ずっとお礼言いたいと思ってたんだけど、お父さんの転勤で卒園前に引っ越しになっちゃったから中々機会なくて…💦
と言い、幼稚園の頃の話しをし始めた。
私、幼稚園の頃結構おねしょとか酷くて💦その日もトイレに行く途中に漏らしちゃって…。困って泣いてたらカズハちゃんが自分のハンカチで足とか綺麗に拭いてくれて先生呼んできてくれて…みんなにも黙ってくれたんだよね。本当に嬉しくて。カズハちゃんと仲良くなりたいってずっと思ってたんだけどカズハちゃんいつも男の子に囲まれてたから話しかけられなくて。でも、高校が一緒で本当に良かった☺これから宜しくね☺
と言った。
話しを聞いてなんとなく思い出した…。
由美は物静かな子であまり目立たない子だった。
いつも1人でよく中庭でカタツムリと遊んだり、セミの抜け殻を集めたりしていてちょっと変わった子だった。
あまり目立たないけど人の悪口も言わないしイジメもしなかった。
私も由美と仲良くなりたいな…って思っていたけどいつの間にか由美はいなくなっていた。
由美は物静かな感じは変わっていなかったが、外見はとても綺麗になっていた。
私は、由美の話しを聞き、由美に言った。
あっ…思い出した‼私も由美と仲良くなりたいなって思ってたんだよ☺これから宜しくね☺
思い出してくれた❓良かった💨うち影薄かったから思い出してくれるかちょっと心配だった(笑)同じクラスだし、これから宜しくね☺
由美は嬉しそうに答えた。…高校に入って初めての友達ができた。
その日は午前中授業だった為、由美とランチをすることになった。
定番だが、マックに入りハンバーガーを食べた。
ハンバーガーを食べながら由美とは馬鹿話ばかりしていた。
てかカズハは『マック』って言うんだね😃(笑)
え❓なんで❓❓『マック』は『マック』でしょ❓❓
え~❓うちは『マクド』って言うよ😂(笑)
マクドー❓❓マックはマックだべ😂(笑)
こんな話しや、目玉焼きには何をかけるか…など(笑)
ちなみに私は『何でもいける派』でしょうゆでもソースでもマヨネーズでもミックスでもいける。
由美はソースオンリーらしい(笑)
久しぶりに悩みのない学生らしい時間を満喫している自分がいた。
ランチを食べた後はショッピングに出掛けた。
由美も私もファッションや化粧やスキンケアにかなり興味がある所謂『同類』だった為か好みも合った。
この日は服を見た後、○○PLAZAへ行き化粧品や小物を物色し、スキンケアに関して扱いの多いショップへ行った。
そのショップにはいい香りのするシャンプーやボディソープがあり、次々にかおりを試しながら物色した。
私はストロベリーのボディソープとボディバターを買い、由美はココナッツのボディミストを買った。
ショッピングも終わり、街をブラブラしていると…
ねえ‼今暇⁉
と1人の男子学生が話しかけてきた。
見た目は可愛い系で髪は茶髪、女の子が使うようなカチューシャで前髪を上げていた。
初めは無視していたがなかなかしつこく言い寄ってくる。
途中で頭を使ったのか…
ターゲットを由美1人に絞り始めた…
案の定、無視出来ず立ち止まってしまう由美…。
ちょっとだけカラオケ行こうよ‼俺の友達もいるし‼つーか俺の友達めっちゃカッコいいよ‼‼行くしかないって💕
と由美の腕を掴み顔を近づけノリノリで誘い続ける…
『それにしてもちょっと顔近づけすぎじゃない❓…こいつ…チカシイ😒』
そう思った私は必死に由美に向かって目で合図する…
由美もそれに気づき頑張って断っていたが…
強引さに負けて『カラオケだけなら…』とカラオケに行くのを承諾してしまった💨
『ごめん🙏』と目で合図をする由美。
ため息をつく私💨
仕方なく友達が待ってるとかいうカラオケボックスへついて行った。
カラオケボックスへつくと受け付けもせず真っ直ぐ一番奥の部屋へ…。
部屋に入ると1人でソファーに寝ている男がいた。
私達に声をかけてきた男子学生と同じ制服を着ていた。
男子学生がそいつを起こした。
おい‼寝てんなよぉ~‼まじすぐ寝んだから‼
何度か体を揺すられその男は目を覚ました。
その男を見た時、胸がドキドキした…。
その男の名前は“大山春樹゛一輝に少し似ていた。感じも似ていてかなりビックリした。
一輝より少し背は小さかったが背を抜かせばかなり似ている部類だった。
世の中、3人は似た人がいるっていうがこれだけ似ている人は初めて見た。
そして私達に声をかけてきた男は“中島翔太”。
翔太ははっきり言ったらただ単に『軽い奴』だった。
初めての対面にまずは自己紹介をした。
翔太はこのボックスでアルバイトをしているらしく、店長がいない今日は好き勝手できるからと言い、いきなり生ビールを注文した。
私は正直、一輝との付き合いで結構のんでいた。
だからお酒は強くなっていたのでちょっとの量ではあまり酔わない。
私は由美が気になり、由美の耳元で呟いた。
『由美⁉由美はお酒大丈夫なん❓』
ちょっと間を置いて由美も私に耳打ちしてきた。
『ちょっとだけなら。兄ちゃんに飲まされたことあるから大丈夫😉』
私はそれを聞き、とりあえずは大丈夫か💨と思い、促されるまま生ビールで乾杯した。
かなりの量のおつまみや食べ物を頼みテーブル一杯に並んだ。
てか、こんなに大丈夫なん❓私達、あまりお金持ってないよ❓
私がそう言うと翔太は
大丈夫😉俺と春で奢るから😉
と言ってきた。
由美が小さい声で『羽振りいいんだね』と言った。
私も正直、そう思ったが、『バイトしてる』訳だし、一輝みたいに『どちらかの親が金持ちなんだろう』それくらいにしか思わなかった。
お酒が入り、カラオケ、会話共に盛り上がってきた。
席替えをしようということになり、由美の隣には翔太、私の隣には春が座った。
隣で歌っている春を見ながら、
『本当に似てる…』
としみじみしている自分…
私は…
過去体験した同じ過ちを繰り返そうとしていた…
だが…まだこの時はそれに気がつかず、後々『後悔』することになる。
そんなことには気付かずどんどん春に引かれていった。
春は翔太と違い、硬派で口数は少ない。
私はいつも『話し役』の為、春と一緒にいても苦痛だとは感じなかったが、由美はどちらかと言うと『聞き役』の為か『春とは会話が続かない…それに…あの人ちょっと怖い…』と言っていた。
翔太は『聞き役』にも『話し役』にもなれるタイプで場を盛り上げる天才だった。
空気に任せていつも以上にのんでヨロヨロになりながらトイレへ歩く私と由美。
フワフワ浮いているような久しぶりの感覚を楽しんでいた。
トイレへ行き、ご機嫌で笑い上戸になりながら由美が言った。
ね❓うちさー、翔太好きかも…なんか話しやすいし、よく気がつくし優しくない❓❓
ん~😂いい奴かもしれないけどなぁんか軽そうじゃない❓いかにもギャル男って感じだし😂
と返事を返した。
由美は
まぁね💦彼女はいないみたい😃…てか…カズハはもしかして…春❓
と聞いてきた。
私は少し考えてから…
春かぁ…一応…私彼氏いるしなぁ…
と言った。
それを聞いた由美は『普通の遠恋じゃないんだし、身近な恋愛はした方いいよ❗男は一輝さんだけじゃないし❗カズハ可愛いのに一生涯一輝さんだけなんて勿体無いよ❗』と言った。
それを聞いた私の心は少しだけど揺れ初めていた。
そして…また悪魔が囁き始める…
『一輝にバレなければいい…バレるはずがない…』
それに由美の言う通り他の男を知ってもいいんじゃないかとも思った…。
私は一輝しか男を知らない…
一輝は私以外にも女を知っている…
『もしバレたとしても…責められる筋合いはない…』
そう思った瞬間…一輝以外の男はどんな感じなのか興味を持ち始めた。
私はよく学校では経験豊富なように見られた。
付き合った人数も『1人』だと言っても殆どの子は信用しなかった。
外見が派手目だというだけでそう見られ、経験が多いと思われる。
けど…経験が少ない子は何故か恋愛関係の話しにも誘われない。
その為かクラス内ではモテるグループ、とりあえず彼氏持ちのグループ、恋愛経験なしのグループに自然と別れた。
モテるグループは彼氏もいて尚且つ他の男にもモテている外見が良い子
とりあえず彼氏持ちのグループはモテる訳ではないがとりあえず彼氏はいる普通の子
恋愛経験なしのグループはその名称と通り外見も良くない恋愛とはかけ離れたタイプの子
という感じだった。
恋愛経験なしの子は性格は良いし明るい子も沢山いたが男受けは悪かった。
普通に彼氏持ちの子は彼氏にはまりまくりで毎日彼氏と一緒にいる感じに近い。放課後は必ず彼氏とデートな子が多かった。
モテるグループは彼氏のみにはまらずとりあえず男受けはいい為かナンパは勿論、合コンにも休みなしで行くような子の集まりだった。
私と由美はモテるグループに入っていた。
誰がグループ分けをしているのかはさっぱり分からなかったが、自然とそんな感じになっていた。
由美と私は少し酔いを覚ましてからトイレを出た。
部屋へ戻ると…
何やら翔太と春が揉めているのが分かった。
私と由美は部屋に入りにくくて部屋についている小さい窓から中の様子をジッと見ていた。
春はソファーに座っているが翔太はかなり切れていて春の目の前に立ちはだかり春の胸ぐらを掴みながら何かを一生懸命叫んでいた。
次第に翔太の怒りはピークになり…
翔太が春を殴った。
『ヤバイ💦』
そう思った私と由美は急いで部屋へ入り翔太を止めた。
ちょっと‼翔太‼何してんの⁉
翔太の振り上げられた腕を両手で力一杯掴んだ。
由美も『ちょっと落ち着いて💦』と言いながら翔太を宥める。
翔太は『んだょっ💢』と一言吐き捨て私の手を振り払って自分の席へ戻って行った…。
ねぇ💨何があったの❓
無表情の春に静かに聞いた。
春は…
お互い酒入ってんだから。単なる酒の勢い。別に何があった訳じゃないから。
とだけ言った。
私はちらっと翔太を見た。
翔太は『ちげーだろ💢』と言いたいようなオーラが体からメラメラ出ていた…。
暫らく沈黙が続き、音楽だけが部屋に響いていた。
由美の
『私、そろそろ帰らないと。今日の所はみんな帰ろ…』
の一言でみんな無言で席をたった。
部屋を一番始めに出たのは春…伝票を持ち足早に歩いていった。
春は1人で全部支払いをした。
会計は…45000円…
春は驚くことなく支払いをし、そのまま何も言わず外に出て行った。
翔太と由美を待ち、一緒に外へ出たが…春の姿はなかった。
翔太は春の話題には触れず、『今日の埋め合わせは必ずするから』といい由美と携帯番号の交換をし謝りながら帰って行った。
この時私は携帯はまだ持っていなかった為、連絡先を交換する場合は全て由美に任せていた。
この日は由美と2人で黙って帰宅した。
次の日、由美は少し落ち込み気味で学校へ来た。
由美❓どうした❓なんか元気ないじゃん❓
そう話し掛けるといきなり由美は机に伏せて泣き始めてしまった…。
ちょっと💦由美❓どうしたの💦❓
いきなりのことで周りにいた子もビックリして由美に注目した。
何も言わない由美を連れてとりあえず屋上へ行った。
暫く泣いていた為、1時間目はそのままサボった。
ねぇ❓由美💦❓大丈夫❓どうしたの❓
由美が落ち着いてきたのを見計らって聞いてみた。
すると、由美がポツリポツリと話し始めた。
昨日…カズハと別れた後…彼氏からワンコールがあって……かけ直したの……。
何度かけても出なくて…。門限まで…まだ少しだけ…時間があったから…彼氏のアパートに行って見たの………。鍵あけて入ったら…………中学の時の親友と…やってた…。
そこまで話すとまた泣き始めてしまった…。
由美の話しによるとその後かなりの修羅場になったらしく、彼氏とは別れた…ということだった。
帰宅後、その親友から連絡があり、『話し合いたい…』というので逃げるのも勺だし結局、学校が終わった後に話し合いをすることになったらしい。
由美は、勢いから話し合いを受けてしまったけど心細いからついてきて欲しい…と言ってきた。
『由美1人では話し合いは無理だな…』
と判断した私は話し合いに一緒に行くことにした。
因みに…由美の彼氏も来るらしい…。
終始落ち着かない様子の由美を宥めながら、なんとか学校も無事終了し、待ち合わせ場所まで急いだ。
待ち合わせ場所には由美の彼氏と親友がもう来ていた。
なんとも言えないギクシャクした空気の中…ゆっくり話し合いたい…ということからカラオケボックスで話すことになった。
🐚お詫び…🐚
私の物語を読んで頂いている皆様…先程は横レスをしてしまい本当に申し訳ありませんでした。
読んでいる方々に読みやすいように、自レスのみの設定を致しました。
ご感想やご意見はButterfly's memoir感想ご意見版として新たにスレを立てたいと思っています。
今後とも、暖かく見守って頂けたら…と思いますのでどうぞ宜しくお願い致します🙇🐚
横レス本当にすみませんでした🙇
部屋へ入り、私と由美、由美の彼氏と親友に別れて座った。
ソファーへ座ってすぐ、由美の親友の“真理子”が私に話し掛けてきた。
あの、部外者はちょっと困るんですけど。3人で話しさせてもらえませんか❓
私が話しをしようとすると、私を制止して由美が話し始めた。
うちが呼んだんだしあんたに関係なくね❓あんたが偉そうに口出すことじゃないんだよ。
真理子は何も言わず足を組みながら『ハァ…』とため息をつき携帯を弄り始めた。
それを見た由美がキレた…。
つーかあんたから呼び出したくせにろくに話しもしないで携帯なんか弄ってんじゃねーよ‼
そう叫び真理子の携帯を取り上げ思いっきり壁に投げつけた…
『バンッ…カラカラ…』
携帯の電池が外れ携帯がバラバラになった…。
あ゛⁉てめー何してんだゴラッ⁉ふざけてんじゃねーよ⁉‼
真理子が由美に掴みかかり由美を思いっきり殴った…
『バンッ✋』
由美も負けじと殴り返し、真理子と由美の殴り合いになった。
ちょっと‼ちょっとやめなよ‼‼話し合いに来たんでしょ‼殴り合いしに来たんじゃないんだから‼
私は必死に由美と真理子を引き離した…
その様子をビックリしたように眺めているだけの由美の彼氏の“剛”…
引き離した後、平然と観戦している剛に腹が立ち、私は剛に怒鳴りつけた。
ちょっと‼あんた‼元はと言えばあんたが浮気したのが原因でしょ⁉なんとか言ったらどうなのよ‼
いや…つーか…俺、関係ねーし…
剛の言葉に呆れ、
関係なくないでしょ⁉由美と付き合ってる癖に由美の親友とやったんでしょ⁉何が関係ない訳⁉
剛は暫く黙っていたが、『あ゛ーもうまじめんどくせー』と一言吐き捨て、耳を疑うような話しをしてきた…。
つーかさ‼俺、どっちも本気じゃねーし‼俺、別に本命いるし。こいつらがしつけーからやってやっただけなのになんで俺が責められねーといけねぇ訳⁉こんなめんどくせーことになるなら始めからやらなかったつーんだよ‼
まじ、俺、そんなに暇じゃねーし、もう話しねーから‼
勝手にやってろよ‼
そういい、ズカズカと部屋を出て行ってしまった…。
私も由美も真理子も何が起こったのかを理解するまでに時間がかかり…暫く呆然としていた。
何も言わない由美と真理子。
2人共魂が抜けたように体に力が入っていない。
そこに…
終了時間10分前のコールが鳴り、2人共やっと体を動かした。
由美…❓大丈夫❓
ぅん。。。
由美…帰ろうか。
ぅん…。
それだけ会話をすると私は由美だけを連れて会計をし店を出た。
由美は声をあげることなく、涙だけを流してボーっとしながら歩いた…。
私は由美を支えながら家まで送って行った。
次の日…由美は学校には来なかった。
その次の日も…またその次の日も…
何度か由美に電話をかけてみたが…電話には出てくれなかった…。
由美はこの事件の後から学校には全く来なくなった。
『相当ショックだったんだろうな…』
そう思い、『暫くそっとしておこう…』そう思った。
由美が学校を休んでる間、私は携帯を持ち始めた。
とりあえず、由美にはメールで携帯を持ったことを伝えた。
返事は返っては来なかったが、1日に数回は由美にメールを送った。
内容は『元気にしてる❓』や『今、何してた❓』などなるべく簡単な内容にした。
学校の件や彼氏の件は由美の気持ちを複雑にするだけだと思い、色々気にはなったがなるべく出さないようにした。
由美がいなくなった後に仲良くなったのは“美幸”だった。
美幸は優しくて明るくて一緒にいるだけで落ち着いた。
私と美幸は学校帰りに翔太と遊ぶようになった。
この時、翔太はもう春とは付き合っていなかったらしく別の友達をよく連れてきた。
いつも通り学校帰りに翔太グループと待ち合わせし、ご飯を食べに行く途中…
由美を見掛けた…
由美は髪の色は金髪に近い色になり、緩めに巻いていた。
服装もギャル系になり肌の色も黒くなり昔の面影はあまりなかった…。
ただ…由美の携帯についている私と同じストラップ…このストラップは由美の手作りでカラフルなビーズとハイビスカス🎀がたくさんついていた。
そのストラップを見て由美だと確信した。
別に春とは付き合ってる訳ではないし、私は由美とただ話しがしたかった…。
でも、美幸と翔太に『今は止めた方がいい。』と止められ、その日は由美とは話せないままご飯を食べに行った。
由美が『元気だったこと』には安心したが、変わりすぎてしまった姿に何故か気持ちはモヤモヤしたままで…。
ご飯を食べた後、気分が乗らないから…と美幸と翔太、翔太の友達に謝り私は家に帰った。
家に帰った後もモヤモヤしたものはなくならず、由美の姿を思い出せば思い出す程、モヤモヤしたものは増して行った。
私は由美にメールをしてみることにした。
『今日、由美を偶然見たんだけど。由美、変わったね。もう学校は来ないの❓』
と送った。
『どうせ…返事は来ないだろう…』そう思ったけどメールせずにはいられなかった。
寝る時間になり、携帯を見たがやはり由美からの返事はなかった。
『ハァ…』
私はため息をつきながら布団に入った。
『ピリッピリッピリッピリッ…』
夜中に携帯が鳴っているのに気づき目を覚ました。
携帯に目をやると…
それは由美からの電話だった。
はい‼もしもし‼
私は急いで電話に出た。
あっ…もしもし❓カズハ❓由美だけど。今大丈夫❓
うん‼大丈夫‼…由美、最近どうしてたの❓元気❓
由美は私の言葉には返事をせず、
カズハは❓
とだけ聞いてきた。
私の方は相変わらず。最近、美幸と仲良くなって翔太達とよくご飯食べたりしてるよ。
と言った。
そうなんだ💡翔太かぁ…うちは翔太とはもう連絡してないから。翔太は元気❓
うん。いつも通り…。ねぇ❓由美…春と一緒にいたみたいだけど春と付き合ってるの❓
由美はその質問にも答えず…いきなり無言になってしまった。
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