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叱らない・怒らない育児の結果って
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捨てることがやめられない。

●カメレオンと恋模様●

レス226 HIT数 12614 あ+ あ-

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10/11/04 23:57(更新日時)

いっぱい泣いて、いっぱい傷ついて、
たまには雨宿りもいいかもね。
雨上がりに虹が見えるかもしれない。
止まない雨はないからーーー。

※この物語は前田千花子を主人公とした小説です。
初めてということで、誤字脱字や文法の間違い、
読みにくいといった事、不快に思われる表現等があると思いますが
その時はお許し下さい。

マイペースに書きたいと思います。
最後までお付き合い頂けたら嬉しいです。

No.1319966 10/05/12 19:28(スレ作成日時)

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No.201 10/11/01 18:18
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>> 200 ●196

「あのね、メールでも伝えたし翔太くんにもお願いしたから分かってると思うけど、私ね頭がすごく痛かったの」

「だから?そんなの我慢すりゃいーじゃん。」



・・・え・・・何だって・・・?



「頭痛ぐらい我慢できんだろーよ。そんなんでいちいち先帰るなよ。こっちが恥かくんだよ。彼女だったら彼氏を尊重するのが当たり前だろ。」



怒りを通り越して飽きれてしまった。

No.202 10/11/01 22:45
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>> 201 ●197

「でさ、今日の俺 どうだった?」

「はぁ?」

「だから、今日の俺のライブはどうだった?」

私の気持ち・体調 全く無視なんだ・・・。

何だかやりきれなくて、相手するのも面倒臭くって、つい本当に思った事を言ってしまった。



「ミスが目立ってた。」



この一言が学の逆鱗に触れたらしい。

No.203 10/11/02 00:35
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>> 202 ●198

「何分かったような口ぬかしてんだよ!!

音楽の事何にも知らないくせに!!

いい加減な事言うな!!

俺が1番努力してんだよ!!

俺が1番練習してんだよ!!

俺がライブを盛り上げてるんだよ!!

何も分かってないくせに、偉そうなこと言うな!!」

No.204 10/11/02 08:20
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>> 203 ●199

え?何で学がキレてんの?

聞かれたから思ったこと素直に言っただけなのに。

通り過ぎた怒りがまた逆戻りした。



「はぁー・・・・、もういい加減にしてくんないかな?」

「何がだよ!?」

「私のこと散々責めてるけどさ、自分はどうなのよ?」

「は?」

私の反撃が始まった。

No.205 10/11/02 10:44
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>> 204 ●200

「私は聞かれたから思った事を素直に言っただけ。その回答が気に入らないからってキレないでくれる?むしろ、率直に受け入れなきゃいけないんじゃないの?音楽知らない私にミスを指摘されるなんて、よっぽど演奏ひどいって事でしょ。それってマズくない?」

「でも・・・」

何か言おうとした学を無視してさらに反撃続行する。

「あとさ、さっき彼女だったら彼氏を尊重するのが当たり前って言ってたけど、じゃあ彼氏は彼女を尊重しなくていーの?大切にしなくてもいーの?頭痛いって言ったよね?どうして気遣ってくれないの?私の事心配じゃないの?これって全然大切にしてないよね?」

まだまだ続く。

No.206 10/11/02 13:06
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>> 205 ●201

「翔太くんはね、ずっとマリコちゃんの傍にいたよ。二人で仲良く話ししたり、手繋いで出掛けたり・・・すごく羨ましかったし、淋しかった。だって学は私の事なんで全然見てなくて、ライブハウスを抜け出した事すら気付いてない。私の事なんてどーでもいいんでしょ?」

「そんなこと・・・」

「あるよね。だからこの電話かけてきた時もキレてたんだよね。私の気持ち考えてないから、キレることができんだよ」

まだまだ続く。

No.207 10/11/02 16:10
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>> 206 ●202

「付き合う時にした約束だって全然守ってくれないし。約束は守らないし、大切にしてくれないし、もうさ、ホント無理かも」

「え、無理って・・・」

「こんなんじゃ付き合っていけない。」

「ちょっと待って・・・」

学は泣きそうな声になった。

逆に私はハキハキとしゃべっていた。



もう、鳴り止まない携帯が恐いとか言ってらんない。

学との未来なんて私には見えない。



「別れよう」と伝えた。

No.208 10/11/02 17:46
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>> 207 ●203

学の返事を聞く前に、携帯を切って電源をオフにした。

言いたい事はいったし、すごくスッキリした。

携帯はしばらく電源を付けるのをやめよう。

携帯使えないから、変わりの目覚まし時計を探さなきゃ。


押し入れの中から、昔使っていた目覚まし時計を取り出しアラームをセットして寝た


のもつかの間。



プルルルルッ・・・・



家の電話が鳴り始めた。

No.209 10/11/02 20:58
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>> 208 ●204

まさか!

と思ったけど、とりあえず放置した。


切れた・・・と思ったら またすぐかかってきた。


やっぱり・・・きっと、学だ・・・



まさか自宅の電話にかけてくるとは思わなかった。

時間は深夜2時を過ぎている。

家族は全員寝ていた。


こんな時間に家の電話にかけてくるなんて非常識な男だ。

何考えてんだ。

付き合い始めのまだ上手くいってるときに、互いの家の番号を教えあった。

その事をとても後悔した。

No.210 10/11/02 21:38
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>> 209 ●205

電話は1階のリビングにあり、子機はキッチンにあった。

リビングに降り電話機の前でどうしようか迷っている間に、母が起きてしまった。

No.211 10/11/02 21:46
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>> 210 ●206

「あれ?チカコ?電話鳴ってるみたいだけど・・・」

「うん、私の用事だから気にしないで!ごめんね、起こしちゃって。」

「あんたも早く寝なさいよ」

と母は寝室へと戻って行った。




くっそーーーー!!!

バカ学!!

私は携帯の電源を入れて学にかけようとした。

が、

またバカみたいに大量のメールを送ってきているので、電話をかけようとしても、メールの受信とぶつかるようでかけられない。

だから、仕方なく家へ掛けてきた電話をキッチンの子機で出た。

No.212 10/11/02 21:51
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>> 211 ●207

「もしもし!?学!?」

「チカぁ、よかったぁ。出てくれたぁ。」

ちっともよくねーよ!!

「携帯が繋がらないから、家に電話したんだよ」

と、悪びれなく学は言いやがった。

はぁーーーっ

深い深いため息が出る。

「私の携帯に掛け直して」

「わかった!」

No.213 10/11/04 12:17
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>> 212 ●208

自分の部屋に戻り、学からの電話に出て ブチ切れた。


「いーかげんにしてよ!こんな時間に家の電話にかけてくるなんて非常識過ぎる!!」

「ごめん・・・だって、チカとどうしても別れたくなくて・・・」

「こんなことされたら どんどんイヤになるよ!何で分からないの!?」

「ごめん・・・俺も必死で・・・わけわかんなくて・・・」

ホントに、自分のことしか考えないんだな・・・この人は。

「俺別れたくないよ・・・どうしたら許してくれる?」

私に別れる権利はないの?

「・・・少し、離れたい。」




私には一人で考える時間が必要だと思った。

学とこれからどうやって付き合っていくのか。

そもそも付き合っていけるのか。

No.214 10/11/04 12:46
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>> 213 ●209

「少しってどれくらい?」

「わかんない・・・1週間とか、長ければ1ヵ月くらい」

「やだよ!!!もう絶対チカに迷惑かけないから許して下さい!!」

これじゃ話が全然進まないよ。

「・・・・・・・・・・・・・もういいよ。別れたりしないから、でも、時間が欲しい」

「時間?」

「1週間とは言わない、少しでいいから・・・私から連絡するまで学からは連絡してこないで」

「別れないんだよね?」

「うん」

「じゃあ、わかった。なるべく早く連絡してよね。」

「・・・・・・・・うん」

No.215 10/11/04 13:16
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>> 214 ●210

うんざりしながら、学との電話を終えた。

少しは学も変わってくれるといいな・・・そんな事を思いつつ眠りについた。



が、学は何にも変わっていなかった。



朝起きると

”おはよう、昨日はごめんね。頭痛大丈夫かな?”とメールがきていた。

あれ?私、昨日、私が連絡するまで連絡してくるなって言ったよね?

心底飽きれた。

返信はせずにバイトに向かった。

No.216 10/11/04 13:25
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>> 215 ●211

夜7時。

バイトが終わり、携帯を見た。

やっぱり・・・・。

学からのメールが何件も来ていた。



”昨日は本当にごめんなさい。”

”今日はバイトだったよね。がんばってね!”など・・・。


でもそれらのメールは昼過ぎで終わっていた。

アレ?

珍しいな。長時間にかけてもっとメールしてくると思ったのに。

まぁ いいか。

気にしない。

家へ帰った。

No.217 10/11/04 15:26
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>> 216 ●212

家族そろってテレビを見ながら夕食。

学の事を考えなくていいって、こんなに楽なんだとリラックスできた。

が、それもつかの間だった。

ご飯を食べ終わり、お風呂に入る。

その間に、学からの電話とメールがあった。

お風呂を出て、携帯を片手に髪の毛をタオルで拭きながら部屋へ戻る。

「はぁ・・・」とタメ息をつきながら、学からのメールを開いた。




”電話しちゃダメだとわかってるけど、もう、堪えられない。”

”チカの声が聞きたい。”

”電話に出てよ。”

”もう、辛いよ。”

”堪えられないよ。”

”声を聞かせて。”

”俺にはチカが必要なんだよ”



と、弱音から始まった。

No.218 10/11/04 16:02
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>> 217 ●213

メールの内容は、どんどんねちっこちというか、ネガティブというか、被害妄想めいた内容になっていった。


”もう俺のことキライなった?”

”もう、うんざりしてる?”

”本当は別れたいんだよね”

”俺なんか迷惑だよね”

”ダメな人間でごめんね”

”生きてる価値ないよね”




そして



”もう、俺死ぬわ。”

”今、風邪薬大量に飲んだよ。”

”このまま楽に死ねるかな”

”頭がボーッとしてきた。”

”さようなら”



と、自殺をほのめかすメールで終わった。

No.219 10/11/04 17:17
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>> 218 ●214

学のことだから、本当にやりかねないと思って急いで携帯にかけた。


でも、出ない。


何回かけても出ない。

焦りながら翔太くんに電話をした。

「どうしたの?チカコちゃん。」

「あのね、実は学ぶに距離をおきたいって言ったら、自殺するような内容のメールがきて、今連絡とれないの💦」

「えっ!?」

「翔太くんとこ、学から連絡きてないかなぁ?」

「うん、俺んとこには何にもきてないけど・・・」

「そっかぁ・・・。どうしようぅ・・・・・」

「とっとりあえず、学の家に1回 電話してみよう? 本当に何かあるようだったら一緒に学の家に行こう?」

「うん・・・ありがとう。そーるす。また、連絡するね。」

No.220 10/11/04 17:40
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>> 219 ●215

学の家に電話をした。

「もしもし、前田です。」

「あら、こんばんわぁ」

お母さんが出た。声のトーンは普通だった。

「あの・・・学くん、今家にいますか?」

「学?いるよ?ご飯食べ終わって、みんなでテレビ見てるよ」




・・・・・は・・・・・??????




「学にかわろうか?」

「・・・いえ、いいです。じゃあ、おやすみなさい・・・」




バカ学!!

嘘つき学!!!

最低だ!!!信じられない!!!


学に”嘘つき”とメールした後、翔太くんに謝罪の電話をした。

No.221 10/11/04 18:20
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>> 220 ●216

「ごめん・・・学のウソだった・・・」

「ぇえっ!?」

そりゃ驚くよね。ホント迷惑で恥ずかしい男だよ。

「心配かけてごめんね・・・」

「いやっ・・・まぁ・・・無事で良かったね」

「うん・・・」

「あのさっ、さっきマリと電話で話してたんだけど、チカコちゃん大変そうだから、俺らでよかったら愚痴とか悩みとか聞くからね」

「え・・・」

「無理とかしないでね」

「ありがと・・・」


翔太くんとマリコちゃんの優しさが素直に嬉しかった。

  • << 224 ●219 すぐに、掛け直してきた。 そりゃそーだよね。ホントに救急車よばれたら困るもんね! 「何!?今から救急車よぶんだけど!」 「・・・・」 「なんにも言わないなら切るから!!」 「待って!!」 「なんなのよ、もーーーーーー!」 ゥキーーーーーッ!じれったいなぁ!!! 「・・・飲んでない・・・」 「なにっ!?聞こえない!」 「薬・・・飲んでないから・・・」 よーし!やっと白状した! 「ふぅん。 もしかして、心配してほしいとかゆー理由でくだらない嘘ついたの?」 「うん・・・」 女々し過ぎるぅ~~~~。はぁ。

No.222 10/11/04 18:26
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>> 221 ●217

学のやつ、どうしてくれようかっっ!!!

怒りで頭の中がいっぱいだった!

ベッドにもぐりながら両足をジタバタさせて、この怒りをどうやってぶつけるかで悩んでいると学から電話がかかってきた。

「もしもし!!」すぐ出てやった。

「・・・・・・」

無言っすか!

「もしもし!?」

「・・・・・・」

まだ無言っすか!

「用ないなら切るからね!!バイバイッ!!」と言うと

「待ってよ!」と学がとめた。

No.223 10/11/04 19:43
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>> 222 ●218

「あれー?随分元気そうだね。自殺したんじゃなかったの?」

嫌味を言ってみた。

「・・・・」

さすがに何も言えないだろうなと思ったけど学はポツリと言った。

「・・・今、薬飲んだ」

は!?

「さっき、メールしたときはまだだったけど今飲んだから」

!!!!!

この期に及んでまだウソつく気!!!!?

「本当に飲んだの!?」

「うん、本当。俺死ぬから」

「ふ~ん・・・わかった。それじゃ、救急車よんどくわ。あと、学のお母さんにも連絡しとくね」

「えっ!!!」

「何、『えっ!!!』って。だって、薬大量に飲んだんでしょう?今から私が学の家に向かっても30分はかかるし、救急車よんだ方が早いじゃん。じゃね。」

ブチっ。と電話を切った。

さて、学はどうでるか・・・。

No.224 10/11/04 20:19
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>> 221 ●216 「ごめん・・・学のウソだった・・・」 「ぇえっ!?」 そりゃ驚くよね。ホント迷惑で恥ずかしい男だよ。 「心配かけてごめんね… ●219

すぐに、掛け直してきた。

そりゃそーだよね。ホントに救急車よばれたら困るもんね!

「何!?今から救急車よぶんだけど!」

「・・・・」

「なんにも言わないなら切るから!!」

「待って!!」

「なんなのよ、もーーーーーー!」

ゥキーーーーーッ!じれったいなぁ!!!

「・・・飲んでない・・・」

「なにっ!?聞こえない!」

「薬・・・飲んでないから・・・」

よーし!やっと白状した!

「ふぅん。 もしかして、心配してほしいとかゆー理由でくだらない嘘ついたの?」

「うん・・・」

女々し過ぎるぅ~~~~。はぁ。

No.225 10/11/04 20:52
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>> 224 ●220

「小学生じゃないんだから、そーゆーのが迷惑だって分かるよね!?」

「うん・・・」

「私、翔太くんにも学が自殺したかもって電話しちゃったんだよ!?」

「・・・え・・・翔太に連絡したの?」

「そうだよ!」

「何で翔太に言うんだよ!?」

「嘘つきの学に言われたくない!悪いのは学でしょ!?変な嘘つかなければいいじゃない!!本気で心配して損した!!バカみたい!!」

「・・・本気で心配してたの?」

「当たり前でしょ!だから、嘘だってわかって怒ってるんじゃない!!」

「本気で心配してくれたんだ・・・」

おや? 違うところに食い付いてきてる。

「心配してくれてありがとな」と、学は嬉しそうに言った。

んんんんん~~~~違うぅ~~~そうじゃないってば!!

No.226 10/11/04 23:57
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>> 225 ●221

「とにかく、こんなくだらない嘘、二度とつかないでよね!?」

「わかったよ」

「絶対だからね!!!約束だからね!!!」

「もう、こんな嘘つかねーよ。迷惑かけてごめん。」

「ほんとにやめてよね・・・。」

・・・・あーーーー  疲れたー・・・・。

「チカコ、嘘ついたこと許してくれる?」

もう、怒りでいっぱいになっちゃってて、許すとか許さないとか そんな事 頭になかった。
本音で言えば許したくない。こんなうっとーしい奴!

でも、またうだうだやり取りするのは面倒くさいよなーーーー。

考えて考えて悩んで悩んで、出した答え。

「1回殴らせて」

「え?それでいいの?」

「うん、思いっきり殴りたい。それでもう今回の事は終わりにする。」

「いいよ!じゃ、今度思いっきり殴ってくれ!」



・・・変な会話・・・。

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