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禁断の花園

レス87 HIT数 18736 あ+ あ-

澪( ♀ ZnPK )
08/09/14 21:23(更新日時)

パーティを開く時









その日が







アナタの人生













‥ 最期の日よ ‥





******


前作同様、中傷・批判を お控え頂ける様お願い致します。

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No.1158462 08/08/24 17:35(スレ作成日時)

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No.51 08/09/03 20:46
澪 ( ♀ ZnPK )

>> 50 ‥頭を撫でて、どっしりと落ち着いた声

薬により おかしくなった私でも受け止めてくれ、幻想の友達まで認めてくれている。



「キャロル様は‥私の娘ですよ」



その言葉を聞いた途端 思わずフィネから身を引いた



「違う!違うわ。私のお母様は、アンナ・ステラ!!フィネじゃ無い」



「気持ちは分かるけれど 奥様が貴女にし向けた事(麻薬)は 絶対してはならなかったのですよ。


愛情表現を示している割には、放ったからしの母親なんて、いないのと同じでしょう」


筋は通っているが、でも 納得出来ない


麻薬がどうとか、放置がどうとか‥そんな事 私は どうでも良くなっていたから


「それでも!それでもフィネは、私のお母様にも代わりにもなれないわ。


帰る! お母様の所へ帰るの!」


セシリーの手を引き 玄関に走った瞬間の事だ。



私は フィネの手により、撃たれてしまい その場に倒れ込む。


なま暖かい血の流れ出る感触と鋭い痛みが 一気に掛け巡った。



彼女に抱き上げられ花園へ向かっているのが ぼんやりした視界で分かる。


そこの中で寝かされた私


この後‥


正真正銘の


『真実』


が次々に浮かぶ。

  • << 54 ‥「奥様と暮らしても、寂しい思いをするのはキャロル様ですよ。私なら そんな事しません」 薄れゆく記憶の中でその言葉だけが、はっきり聞こえた。 撃たれた体の痛みは段々と感覚を失って行き、楽しかった思い出が浮かび上がって来る。 かすむ瞳には 懸命に止血しょうと頑張ってくれているセシリー。そして、もう一度会いたいと思っていた‥最初のベビーシッター・ルルの姿が見えた。 ◇◇◇◇ これから話す事は、全て 私が“病院”で目を覚まし 後から聞いたものだ‥ ****** お母様は、通報によりオバ様の家に飛び込んで来た警官達に連れて行かれそうになったが、別の事件との関連で 又 新たにやって来た警察との連絡を通じて、連行されずに済む。 その事件は、麻薬の話し。何処でどう入手されたのか まだ捜査中らしいが、手に入れた人物だけ判明したそうである。 名前は‐‐ ‐フィネ・ルル・サイラス‐ 二重人格症と宣告されている女性。 子供が欲しくて、欲しくて仕方が無かった彼女‐‐しかし、結婚前から “子供が出来にくい” と言われてしまい、そこから人格が壊れ始めた。

No.52 08/09/03 23:18
ぷりん ( ♀ gcMN )

>> 51 なるほど~。セシリーは、幻だったのですね😱
フィネは、キャロルちゃんの味方なのか、そうではないのか…読者としては興味津々です✨
花園の謎、ワクワクしながら読みたいと思います😃
澪さん頑張って下さい🙌

No.53 08/09/04 08:23
澪 ( ♀ ZnPK )

>> 52 ☆ ぷりんさんへ ☆

応援レス有り難う😊嬉しい(^-^)/


今回の作品は、前回よりも早く仕上げる事が出来そうです
(あくまでも“予定”ですが)
良かったら最後まで お付き合いして下さいね🎀

No.54 08/09/04 11:02
澪 ( ♀ ZnPK )

>> 51 ‥頭を撫でて、どっしりと落ち着いた声 薬により おかしくなった私でも受け止めてくれ、幻想の友達まで認めてくれている。 「キャロル様は… ‥「奥様と暮らしても、寂しい思いをするのはキャロル様ですよ。私なら そんな事しません」


薄れゆく記憶の中でその言葉だけが、はっきり聞こえた。


撃たれた体の痛みは段々と感覚を失って行き、楽しかった思い出が浮かび上がって来る。


かすむ瞳には 懸命に止血しょうと頑張ってくれているセシリー。そして、もう一度会いたいと思っていた‥最初のベビーシッター・ルルの姿が見えた。





◇◇◇◇



これから話す事は、全て 私が“病院”で目を覚まし 後から聞いたものだ‥




******



お母様は、通報によりオバ様の家に飛び込んで来た警官達に連れて行かれそうになったが、別の事件との関連で 又 新たにやって来た警察との連絡を通じて、連行されずに済む。



その事件は、麻薬の話し。何処でどう入手されたのか まだ捜査中らしいが、手に入れた人物だけ判明したそうである。


名前は‐‐



‐フィネ・ルル・サイラス‐



二重人格症と宣告されている女性。



子供が欲しくて、欲しくて仕方が無かった彼女‐‐しかし、結婚前から


“子供が出来にくい”


と言われてしまい、そこから人格が壊れ始めた。

No.55 08/09/04 19:31
澪 ( ♀ ZnPK )

>> 54 ‥彼女の逃亡は、とても綿密に計画されていて、なかなか捕らえられず 心の病院にも入れられないそうなのだ。


過去に、余所の子供を自分の手に入れて数ヶ月もの間“我が子”として一緒に暮らしていた事もあるけれど、その子が実の親に取り返される時‐‐また姿をくらまし 何処かで子供を狙う‐‐


計画的なフィネ・ルルは同じ手口を使う事なんて無いそうだ

ただ“子供が欲しい” “我が子にしたい”


その思いは変わらないだけ。




初めて 私の所に来たルル‥あれは、手厳しいフィネのもう一つの姿。


表情も髪型も話し方も、全く正反対だった。



お母様に追い出されて、別の人格のフィネとして戻って来た時に「計画」が始まった様だ。


計画と言えば あの計画表‥。


あれは 私が花園へ行き、帰宅する迄の時間・両親と接する時間などを 事細かく計算して作成したもの


つまり‥あの胸の苦痛・嫌悪感・吐き気等の症状が出る時間を考えていたのだ。


私が両親の事で


精神的なダメージを受けている


と“思わせる為”


一番 側に居て欲しいと願うタイミングに合わせ、自分が私の元に行き 気持ちを安定する様にし向けていた訳である

No.56 08/09/04 19:54
澪 ( ♀ ZnPK )

>> 55 ‥フィネ・ルルは、私を殺害し 大好きだと話していた花園に 一度は埋めたそうだ。


楽しい思い出の地で眠らせてあげたい


そんな気持ちで。



しかし、後から駆けつけて来たお母様と警官達に 掘り起こされて私は助かったのである。



フィネ・ルルは、その場で警察に捕まる“フリ”をして 一瞬の隙に 逃げてしまい、見つからないままだ・・・。




◇◇◇◇



心の病だったのは
フィネ・ルル・サイラス



‐入院の可能性大‐

だと書かれていた私は、あの時の体調不良が余りにも続く様ならば‥と言った具合で 心が病んでいたからでは無いそうだ。



麻薬‐‐それは、大麻として花園に少しだけ植えられていた。


もちろん 私を陥れる為に彼女が仕組んだ罠である



セシリーの姿を見たのも、そのせいだ。


フィネは 私が幻覚を見ているのを知ると 自分だけ大麻を吸わぬ様にしていた様である




◇◇◇



お父様とお母様の喧嘩・表面上の仲の良さ‐‐その寂しさから生まれ出たセシリー



私は自分よりも


“可哀想な子”


を幻で創り出して
我が身を慰めていたのだ



(あの子よりは


“幸せだ”)



とね。

No.57 08/09/04 20:56
澪 ( ♀ ZnPK )

>> 56 ‥そんな私の心理を突き掴み、自分の元へ引き寄せたいが為にお父様は フィネ・ルルの毒殺に息絶えた。



どんなに泣いたってもう帰って来ない。


『キャロルは、父様の子だ』



あんなに言っていたのは、もし離婚となった時‐‐私がお母様の方へ行ってしまうと言う思いから、来た言葉だったのかも知れない。



私は自分の事しか考えていなかったから


(お父様とお母様の子供! どちらか1人の子じゃないもん!)


と感じていたけれどもう少し、相手の気持ちになっていれば そんな風に思わなかっただろう



今なら こう言えるから。



“離れてても、離れてなくても私はお父様の事 大好きよ”



◇◇◇◇



さて、フィネ・ルルに撃たれた傷と大麻により蝕まれた私の体は 花園から救い出されて目が覚める迄の間に 点滴やら注射やらで治療されていたのだ。


どちらも 重症では無かったそうで、暫く様子を見て退院出来る状態である




入院中 お母様は、いつも横にいてくれて とても嬉しかった。



そこで 家にいた時あんなに出歩いていたのか‥‥その理由も 私に説明してくれたのだ。


“正しい”とも


“間違っている”


とも言えぬ話‥

No.58 08/09/04 23:02
澪 ( ♀ ZnPK )

>> 57 ‥ご近所に友達が居ない私を、お母様は心配していた。


お父様(が生きてた頃)との喧嘩でも、時折 それが浮上した事もあったそうだ

『年の近い子が居ないからだろ? もう少し大きくなって一人で隣町に行ける位になれば 似た年齢の子が沢山いるから、そこで仲良く出来る筈だ。


親が焦れば 焦る程キャロルは心に余裕が無くなるぞ!!


出来るものも出来なくなる』


お父様の意見。



『何を呑気に構えてらっしゃるの?

年が離れてても、上手く遊んでる子だっているわ。


それにね“大きくなったら‥”って簡単に言うけど、成長すればする程 女の子はグループを作るの。
その中に 入っていく事が、どれだけ勇気がいると思ってる訳!?


もちろん グループ作りが嫌いな子だっているわ。でも そんなの、ごく僅か。

貴方はキャロルが、友達を欲しがっている心に気付いてない!! 』


とお母様。



そう 確かに私は、同い年か年の近い友達が欲しいと思っていた


だから セシリーは同じ年齢で現れたのである。



お父様は、私に気持ちのユトリを持たせてあげたいと望み



お母様は ご近所の子供とすら遊べない私に、友達が出来るかどうか必死に考えていた

No.59 08/09/05 08:04
澪 ( ♀ ZnPK )

>> 58 ‥その“必死”さを〔 焦り 〕と捉えたお父様。


“ユトリ”を〔 呑気 〕と捉えたお母様。


受けとめ方の違いから、話しはエスカレートして行き大喧嘩となっていた様である。



また ご近所の子供の母親達と自分が交流を持てば、それを通じて 私に友達が出来るかも知れない‥そんな希望を持ちお母様は、その人達に誘われたパーティや外出に出掛けて行き、自分からも招待などをしていたそうだ。



それも お父様は、


「キャロルを盾に、遊びほうけてるだけだ」


と捉え、お母様は


「仕事を盾にして、一度も娘の為に動いた事のない貴方に言われたくないわ!」


と反論した日も多々あったらしい



仕事にしても、外出にしたって‥形は違えど 私を思っての行動だ。



フィネ・ルルも同じ。


あのドレスのポケットへ、麻薬を忍ばせて お母様に罪を着せ様としたり 私に大麻を嗅がせたりしていたけれど

時折、抱き締めてくれた・あの腕の強さ・暖かみのある包容まで、偽物(計画)だとは思えない。



きっと子供に対する愛情が、ふとした瞬間に現れていたのであろう。

No.60 08/09/05 08:29
澪 ( ♀ ZnPK )

>> 59 ‥私が退院する迄の間、ご近所の人たちが子供を連れ お見舞いに来てくれた。

そこで お母様の努力やお父様からの注意(頭に来ても、物を叩きつけたりしない事など)を胸に自分からも、年の離れた子に喋りかけたりした。


少しずつ仲良くなり始め、そして 昨日 引っ越して来たばかりの家族がいる事を聞いたのだ



5歳の女の子と、3歳の男の子がいるそうで 私は同い年の女の子と是非 お友達になりたいと強く願い 退院が楽しみになる。



セシリーの姿は‥ご近所の子と仲良くなり始めた頃から 次第に薄れて行き、見えなくなっていた。


麻薬が無くても、彼女は また いつか現れる‥そんな気がするのだ。



創り上げた架空・空想の友達だけど



私を絶対に裏切らない。




自分自身が何か辛い思いをした時




私は きっと




セシリーを思い出し呼ぶであろう。





自分より




不幸な彼女を。



‥‥。

  • << 62 ‥フィネ・ルルとの関連で、私が大好きだったあの花畑(花園)は 警官達が他にも大麻が植え付けられてないか、徹底的に調べた上で‥取り壊される事になった 今まで全くと言っていい程、交流が無かった花畑の向こう側の住人(←セシリーと、その家族以外は全て実在)と私が住んでいる街の人達の許可・協力のもと木々を切り倒し、それを使った遊具を作る為 準備が進んでるとの事。 つまり 交流を兼ねた 大きな公園として生まれ変わる訳だ しかし‥どんな形になっても、私は心の中で“花園”だと言い続けてしまう。 それ程 印象深い為である 大麻・麻薬・幻覚・(薬が切れた時の)悶え苦しむ思い‐‐‐ 【 禁断の花園 】 色褪せる事 無き地 ◇◇◇◇ 数週間後、私はメデタク退院をして お母様と2人で お父様のお墓参りへと向かった。 お祈りを済まして帰宅する途中、お母様に こう訊ねた 「ねぇ フィネ・ルルは、まだ捕まっていないのよね。何処にいるのかな‥?」 「それは分からないけれど、心配しなくても良いの。キャロルは、お母様が守るわ。天国のお父様と2人でね」 ずっと言って欲しかった言葉を、初めて耳にする

No.61 08/09/05 21:05
hiro ( 20代 ♀ 1hYL )

前作から読ませていただいてました😃


今回はサスペンス調でドキドキしました✨


面白かったです⤴

  • << 63 ☆ hiro さんへ ☆ レス&前作も読んで頂けて どうも有り難うございます😊 感想、嬉しかったですよ(^-^)

No.62 08/09/05 21:11
澪 ( ♀ ZnPK )

>> 60 ‥私が退院する迄の間、ご近所の人たちが子供を連れ お見舞いに来てくれた。 そこで お母様の努力やお父様からの注意(頭に来ても、物を叩きつけ… ‥フィネ・ルルとの関連で、私が大好きだったあの花畑(花園)は 警官達が他にも大麻が植え付けられてないか、徹底的に調べた上で‥取り壊される事になった


今まで全くと言っていい程、交流が無かった花畑の向こう側の住人(←セシリーと、その家族以外は全て実在)と私が住んでいる街の人達の許可・協力のもと木々を切り倒し、それを使った遊具を作る為 準備が進んでるとの事。


つまり 交流を兼ねた 大きな公園として生まれ変わる訳だ

しかし‥どんな形になっても、私は心の中で“花園”だと言い続けてしまう。



それ程 印象深い為である




大麻・麻薬・幻覚・(薬が切れた時の)悶え苦しむ思い‐‐‐



【 禁断の花園 】




色褪せる事 無き地





◇◇◇◇



数週間後、私はメデタク退院をして お母様と2人で お父様のお墓参りへと向かった。


お祈りを済まして帰宅する途中、お母様に こう訊ねた


「ねぇ フィネ・ルルは、まだ捕まっていないのよね。何処にいるのかな‥?」


「それは分からないけれど、心配しなくても良いの。キャロルは、お母様が守るわ。天国のお父様と2人でね」


ずっと言って欲しかった言葉を、初めて耳にする

  • << 66 ‥『死んで居なくなってからまで、その人の事を拒否する方もいるのですよ。 勿論 全員では有りません。 ほんの少しでも “気持ち” “愛情” が有れば、そうなった場合に‥やっと受け入れたりするものですからね』 フィネ・ルルが話してくれた事を思い出す。 彼女が罪を起こしたらからと言って、何もかも否定をする訳じゃない。 だから この言葉を素直に私は受け止めていたのである。 ・・・少し 話しが逸れてしまったけれど‥お母様から伝えられた事‥ “天国のお父様と2人でね” 私を守ると言ってくれた。 お母様は、亡くなったお父様に‐‐気持ち・愛情があったから そう口にしたのだと感じたのだ。 その事が とてもとても喜ばしかった。 世の中には “そんな母親の言う事を信じるなんて‐‐” と思う人もいるであろうが、私は疑わない。 不信感を抱けば、キリが無く、心も疲れてしまうからである。 誰を信じ 誰を疑うか‥それは自分で判断する事。 一時期 言動に惑わされた経験から学んだのだ。 幸か不幸か、フィネの犯罪のお陰で‥。 私は お母様を信じる事にした。 大好きだから。

No.63 08/09/05 21:17
澪 ( ♀ ZnPK )

>> 61 前作から読ませていただいてました😃 今回はサスペンス調でドキドキしました✨ 面白かったです⤴ ☆ hiro さんへ ☆


レス&前作も読んで頂けて どうも有り難うございます😊


感想、嬉しかったですよ(^-^)

No.64 08/09/05 22:19
直太朗 ( 30代 ♂ kaSK )

前作と同じくらいドキドキハラハラするストーリーですね😃頑張って下さいね😃

No.65 08/09/05 22:42
澪 ( ♀ ZnPK )

>> 64 ☆ 直太朗さんへ ☆

前作に引き続き、今回も読んで頂いて嬉しいです😊


後 もう少しで終わりを迎えますので
頑張りますね。


レス有り難う御座いました。

No.66 08/09/05 23:46
澪 ( ♀ ZnPK )

>> 62 ‥フィネ・ルルとの関連で、私が大好きだったあの花畑(花園)は 警官達が他にも大麻が植え付けられてないか、徹底的に調べた上で‥取り壊される事に… ‥『死んで居なくなってからまで、その人の事を拒否する方もいるのですよ。


勿論 全員では有りません。


ほんの少しでも


“気持ち”


“愛情”


が有れば、そうなった場合に‥やっと受け入れたりするものですからね』



フィネ・ルルが話してくれた事を思い出す。


彼女が罪を起こしたらからと言って、何もかも否定をする訳じゃない。



だから この言葉を素直に私は受け止めていたのである。



・・・少し 話しが逸れてしまったけれど‥お母様から伝えられた事‥


“天国のお父様と2人でね”


私を守ると言ってくれた。



お母様は、亡くなったお父様に‐‐気持ち・愛情があったから そう口にしたのだと感じたのだ。



その事が とてもとても喜ばしかった。

世の中には


“そんな母親の言う事を信じるなんて‐‐”


と思う人もいるであろうが、私は疑わない。


不信感を抱けば、キリが無く、心も疲れてしまうからである。


誰を信じ 誰を疑うか‥それは自分で判断する事。


一時期 言動に惑わされた経験から学んだのだ。


幸か不幸か、フィネの犯罪のお陰で‥。



私は お母様を信じる事にした。


大好きだから。

No.67 08/09/06 00:14
澪 ( ♀ ZnPK )

>> 66 ‐アメリカ・北部‐


ここは、キャロル・ステラが住んでいる所とは全く違う


“別の国”



語学堪能なフィネ・ルル・サイラスが船から降り、子供を求め歩き出す



◇◇◇◇



****



庭で遊んでいた子が彼女の姿を見つけ、慌てて駆けつける


「大丈夫? 今 おなかを押さえて うづくまったのか見えたから。母さんに言って薬を貰って来るか‥それとも 中にはいる?」



心配そうにして近づく子供。



「ありがとう。優しいんだね。あたしは“マチルダ”と言うんだ。


アナタの名前は?」




二重人格症のフィネ・ルル・サイラス




また 新たなる



〔人格〕



が芽生え出ていた




・ 完 ・

No.68 08/09/06 08:09
アル『日 ( 30代 ♂ ycvN )

澪さん、おはよう!
(^O^)/

🌹禁断の花園🌹執筆お疲れ様でした😊
今までの作品の中で一番短いstoryやったけど、最後までハラハラドキドキの展開しっかり味わいのある内容は流石は澪さん😁
父親、母親、フィネそしてキャロルそれぞれの愛情…伝わりました。父親だけは残念なことに…

11月の👰前は多分バタバタ状態、(あっ今もか😂)なかなか作品書くの大変と思うばってんが次回作があれば、又読みたいです。

では、集いにて😊
アル🍺

No.69 08/09/06 16:06
澪 ( ♀ ZnPK )

>> 68 ☆ アルさんへ ☆


最後まで読んで頂きどうも有り難う御座いました。


今回も前回2作品同様、仕上げる事が出来て良かったです。

一度で良いから、短いストーリーで最終回に繋げたいと考えてましたが


「永遠(とわ)に‥」


「黒い十字架」


どちらも100レスを越えてしか終わらす事が出来なくて😣


でも 今作は、希望通り早く切り上げられました😃


アルさん*3作品とも、小説に感想や応援レスを入れてくれて嬉しかったです(^-^)

No.70 08/09/06 21:05
バトー ( 10代 ♂ IbDL )

澪さん、お疲れさまでした。
時間があるときに読ませていただいてました。今回も意外な展開に、すっかり釘付けになってしまいました。

僕はこういう…なんだか実在の事件を連想させるようなサスペンス作品が好きなので、面白かったです。


これから結婚にかけて益々忙しくなられる事でしょうが、どうか充実した日々を送って下さい。

自分も11月の受験が無事に終わるまではノンビリ出来そうにありませんが(それでも結構ダラダラしてます💧)、またちょくちょく顔を出しますので😁そのときはどうか、また絡んでやって下さいね🙇

No.71 08/09/07 14:57
澪 ( ♀ ZnPK )

>> 70 ☆ バトーさんへ ☆

レスどうも有り難う御座いました。


楽しんで頂けた様で良かったです😊



受験日まで、後もう一踏ん張りですね!


良い結果が出る事を願っていますよ💖



結婚に関しての、お言葉も嬉しかったですo(^-^)o

No.72 08/09/08 22:10
澪 ( ♀ ZnPK )

【 番外編 】


** キャロル誕生 **

豪邸が並ぶ閑静な地。


その中に“お城”と呼んでも過言では無い建物があった。


ー ステラ邸 ー


ここに嫁いで来たのは、アンナ。


『よほどの事が無い限り、誰かに頼り放しにならぬ様 出来るだけ夫婦2人で力を合わせて行きなさい』


そんな周囲の声に、反論をしなかったのは 彼女も夫である彼も


“お互い支え合って行けば 大丈夫 ”


だと言う気持ちがあったから。


しかし この時、まだ16歳のアンナ。19歳の彼---若すぎて簡単に考え過ぎてる面があったのだ


両家とも貴族の血筋を引いていて、その名残が消えぬ時代-この年齢での結婚は当然の様にあった。


つまり意にそぐわぬ者同士の婚姻もある訳だが、この2人の場合は会った時から互いに惹かれ合っていたのである。



◇◇◇



余りにも、大きく広すぎる各部屋の掃除をするだけで 1日の大半を費やし、その上での洗濯や料理 アンナは辛かったけれど、そんな彼女を放置せずに 出来るだけ 仕事が休みの時には手伝ったりする夫。


喧嘩と言う程の口論もせず仲良くやっていた。



だが“ある事”をキッカケに、この夫婦の間には亀裂が入る

No.73 08/09/09 06:50
澪 ( ♀ ZnPK )

>> 72 ‥それは、1年経っても2年経っても子供が出来なかった事

お互い“自然に任せよう”と言う気持ちは有ったけれど、周囲から 色々と言われ始めて、それが積み重なりプレッシャーとなる。


まだ未熟な2人は、それに負けてしまい小さな事でも、喧嘩をする様になったのだ。



そんな2人だが、結婚して4年目にして やっと新しい命が捧げられた。


アンナ20歳
夫 23歳の時である。


この時は、喜ばしい気持ちで一杯であった為 結婚した当初の様に又 仲良く過ごす事が出来たのだ


しかし それも束の間。



アンナが悪阻(つわり)になり、ぐったりしている時に夫は彼女を少しでも励まそうと思い


「その辛さと代わってあげる事は出来ないけど、もうすぐ
元気な男の子が産まれて 君に会えるのを楽しみにしてるよ」


と話した。すると、アンナは その言葉に猛反発だ


「男の子!?違うわ!私は女の子が欲しいの。きっと オナカの子は、女の子よ!」


「何を言ってるんだ?跡継ぎを産む為には 男の子だろ?」


「貴方との子を産む訳であって、跡継ぎを重視してるんじゃないわよ!」


今度は宿ったばかりの赤ちゃんの事で口論をした

No.74 08/09/09 07:34
澪 ( ♀ ZnPK )

>> 73 ‥本当は、どちらかと言えば“男の子”がいい。“女の子希望”と言うだけであって 元気に産まれて来てくれれば、どっちでも良い‥と言う気持ちが2人の胸に有ったのだが、口にした以上 意地も手伝い 険悪な雰囲気となってしまったのである。



◇◇◇



ある晴れ晴れとした朝の事‐‐1つの生命が この世に産まれ出た。


キャロルと名付けられた女の子は、2人の間の赤ちゃん。


アンナは 大喜びで
キャロルを胸に抱き 何度も額や頬へキスをしていて、夫も赤ちゃんを見にやって来たのだ。


少なからずも、男の子を望んでいた彼であったけれど 娘の姿を目にした途端、愛おしい気持ちとなる。


だけど 妻がキャロルを出産するまで、意固地になり 頑なに“跡継ぎだ”“男の子だ”と言っていただけに、どう対応して良いのか分からず 頭を撫で 小さな手を触る位しか出来なかった。


その姿に アンナは怒りを口にする


「まぁ!何て人なのよ。自分の子供が産まれたら、気持ちが変わると思っていたのに!!そんなに男の子が良かった!? 抱っこもしてあげないなんて、キャロルが可哀想よ!!」


気持ちのスレ違い・言葉の行き違い‥2人の間の亀裂は、埋まらないまま。

No.75 08/09/09 20:09
澪 ( ♀ ZnPK )

>> 74 ‥どんなに、怒っていても子育ては1人で、出来ない。


アンナの実家も、夫の生家も遠い地にあり そんな所へ生後間もないキャロルを連れては行けなかった。


そこで 彼女はベビーシッターを雇い、例え 数時間でも助けて貰おうと考えたのだ。


その人材を探している途中で、夫に見つかり アンナは怒鳴られてしまう


「それで 君が助かりキャロルも喜ぶのなら、雇っても構わない。だけど 何故、何の相談も話しも無く勝手に そうしょうとしたんだ!」


その声に驚いたキャロルが、ぐずり出した。


なかなか 寝付かなかった小さな娘‥つい さっき、ようやく目を閉じた所だったのである


(やっと!やっと!寝てくれた所だったのに!)


家事・育児・寝不足それらの事が重なりアンナは、苛立って夫の言葉に反発する

「話そうとしたって聞いてくれないでしょう!? この子が夜泣きをした時だって 私が、あやしてる前をウロウロ チョコマカしてるだけのくせに!! なのに、どうして怒鳴られなきゃならないのよ!」

「アンナが、キャロルを僕に抱かしてもくれないから そうするしか無かったんだ! 知らん顔して寝てるよりマシだろ?


話にしたって、子供中心だから

No.76 08/09/09 20:33
澪 ( ♀ ZnPK )

>> 75 ‥ロクに会話も出来ない状態なんだから仕方ないだろう。


だけど、相談や話し合いなら ちゃんと言ってくれれば 何処かで、お互い時間を作れば出来た筈だ」



「まぁ!私がキャロルを抱かせないですって!? よく言うわ。
男の子を希望していたのに、産まれて来た子が女だからって抱きもせず ちょっと触れたダケ。


その後だって、自分から抱こうともしなかった癖して 何で私が悪い事になるのよ」


アンナは、あの時の事を忘れられ無かったのだ。


跡継ぎになれなくても、女の子でも キャロルは2人の宝物

そう思っていたのに夫は、軽い笑みを浮かべ ちょっと触れただけで有り、心に傷がついたのである

(どうして キャロルを愛してあげられないの!?)


小さな娘を思って。


夫の方は、先述した通り 出産前から


“跡継ぎとして、男の子が欲しい”


と言っていた為、産まれて来た女の子が可愛いと思ってても態度に出せなかった

つまらない上に、役にも立たない意地を張ったせいである。


夜泣きの時も、アンナを助け 娘をあやしたかったが どうすれば良いのか分からず‐‐かと言って妻に訊ね


“そんな事も分からないの?”


と言われたりするのも

No.77 08/09/09 20:58
澪 ( ♀ ZnPK )

>> 76 ‥嫌で、結局ウロつく羽目になった。


実際は 声を掛ければアンナも素直に、夫の手を借りたであろう。


しかしながら、彼がそんな風に言われるかも知れないと感じたのも、日頃のアンナの言動から そう思った訳なので 正直な所


『妻が悪い』とも
『夫が悪い』とも言えない。


キャロルへの愛情は この頃から2人には有り、そしてまた“言葉”と“気持ちの捉え方の違い”
も生じていたのである。


これは 落ち着いて話し合ってみても、最後は喧嘩になり
結局 同じ事の繰り返し。


それでも 互いの考え方を話す時間を、例え 夜中でも作り持とう‥としているのは、やっぱり心の何処かで2人共 理解したい。協力し合いたい。と言う思いが有ったから。


それすらも無ければ この夫と妻の場合なら 一言の会話もない冷えきった夫婦となっている。


なので 喧嘩をするのも良いのか悪いのか‥判断を決めにくいものが有る訳だ。


キャロルに物心が着く頃には、2人とも子供の前では言い合いせず 見てない所で、そうする様になったのであるが‐‐


これには理由があった。




両親にとって




心臓が止まるかと
思う程の事




‥‥‥。

No.78 08/09/10 20:32
澪 ( ♀ ZnPK )

>> 77 ‥キャロルが1歳になった時も、2人は相変わらず喧嘩の日々。


子供の前でも言い合いを繰り返す。


今日も また2人は
‥‥


「何で そんなにケーキを“キャロル”に食べさせるのよ!!


お食事にしたって、どうして お野菜を食べさせないの!?」


「いいじゃないか!
今日は“キャロル”の誕生日なんだぞ。

この日位 好きな物を好きなだけ 娘にあげるのはダメな事なのか!?」


「じゃあ それで、
“キャロル”がオナカを壊しても良いって言うの?」



と喧嘩だ。



小さな小さな娘に、両親の口論の理由は分かっていない。


だけど、度々 自分の名前が出て来る事は確かだと感じていたのである。



チャールズ(夫の名)もアンナも、決してキャロルに手を上げたりしなかったし、言葉の暴力もしない。


虐待なんて もっての他だ。




だが、目の前での喧嘩は その小さな胸を痛めつけていた。


◇◇◇◇



‥ある日の夕食後‥

リビングで、チャールズは 色々ある嫌な事を忘れる為に、一番・度数が高いアルコールをグラスに注いでいた。


そこに アンナがキャロルを連れて入って来る。


いつもの様に、些細な会話から始まる喧嘩

No.79 08/09/10 22:28
澪 ( ♀ ZnPK )

>> 78 ‥キャロルは、それを辞めて欲しいと何度 思った事だろうか。


幾度 その事で泣いた事だろうか‥。



両親が言い合いをして、娘から目が離れた時に それは起こった。




チャールズが飲もうとグラスに、注いだばかりの高度数のアルコールが テーブルに置かれてあった。



以前 ソファーで同じ物を口にしていた時 キャロルは訊ねた事がある


「おとーたま(お父様)しょれ(それ)なぁに?」


すると こう答えた


「飲んだら気持ち良くなって、嫌な事を忘れられるんだよ」


と。何故 そうなるのか それが一時的なものだと言う事なんて、1歳児の娘に分かりっこない。



キャロルは


“これを飲めば嫌な事を忘れる”


の言葉を覚えていて目の前の喧噪から、逃れたくて・忘れたくて



グラスを取り



口にした。





チャールズの様に、お酒に強いのならばともかく、キャロルは まだまだ小さな女の子。



半分も飲まない内にアルコールが体を巡る。



そのまま 倒れてしまい テーブルの角に、頭を打ちつけた


場所が悪かったのか




血しぶきが





両親に降り注ぐ。




キャロルの涙の様に‥


留まらず。

No.80 08/09/12 08:38
澪 ( ♀ ZnPK )

>> 79 ‥両親共に、一瞬
何が起こったのか分からずにいたが直ぐに どちらともなく叫び声を上げて、キャロルの元に走りよる。


泣き声も無く、滝の様に 流れ出る血の中でグッタリと倒れており、アンナは悲鳴に近い声で娘の名を呼び続け 応急処置を。


チャールズが医者を呼んだ。



◇◇◇



お医者が家に来て、キャロルを診ている間 2人は気が気でない。


(もしも‥‥)


この先の事なんて考えたく無かったが、どうしても拭え切れなかった


(死んでしまったら)

と。



数時間‐‐長い長い時間が過ぎて、ようやく お医者は部屋から出て来た。



「キャロルちゃんは命に別状ありません。
頭を深く傷つけているので、治るには時間を要しますが、脳にも異常は無いでしょう。


でも完治する迄は、余り頭を動かさない様にして下さい」


その言葉で、本当に取りあえず一安心したチャールズとアンナ。



だが 次の言葉で



更に 夫婦の絆にヒビが入る。



‥‥。

No.81 08/09/12 21:53
澪 ( ♀ ZnPK )

>> 80 ‥それは、治療中にキャロルからアルコールの香りが漂って来た事から、後もう1口でも体内に入っていれば 中毒症状を起こし、命を落としてしまっていた‥

そう言った話を医者は伝えたのだ。


勿論 親の監督不行き届きで、2人はキツク注意されたのである



◇◇◇◇



随分 長い時間、眠っていた小さな娘が目を開けた時に見たものは また両親が喧嘩している場面‥‥‥。


「チャールズ!!何て事を教えたのよ!?
“キャロル”を殺す気?」


ベットを間に挟み、アンナが 娘の片手を握りながら怒る。

すると チャールズも、片側から もう一方の小さな手を握り 言い返していた


「“キャロル”が、質問をしているのに無視しろ!とでも言うのか! それとも嘘を付けと!?」



我が子を想う気持ちは同じなのに、こうして スレ違う。


幼すぎる娘は、喧嘩の度に自分の名前が出て 2人の言い争いに悲しむ‥‥


同じ事の繰り返しだ


“待っていれば、いつかお願いは届く”


キャロルは まだ1歳にしかならないのに‥そんな望みに期待しなくなり、それを無意識の内に捨てたのである。



そして 初めて自分の気持ちを口にする


僅かに残る希望を胸にして。

No.82 08/09/13 07:07
澪 ( ♀ ZnPK )

>> 81 ‥「消えちゃいたい」

何故、両親がこんなに言い合いをしてるのか幼過ぎて理解してなかったけれど、名前を出されていたから


自分が居なくなれば、2人が仲良くなる。


淡い期待。




◇◇◇



キャロルからの言葉に、両親は驚いたけれど 初めの内は娘が怪我時の気分の悪さから逃げたくて、そう口走ったと思い チャールズもアンナも、労る声を掛けたり 少しでも体が楽になる様にと枕やクッションの位置・シーツや寝着を変える、食事に工夫を凝らす等‥


キャロルの心境とは、的外れな事を必死にやっていたが、これも愛娘を失いたくない・そんな言葉を言わせたくない


と言った想いから、そういう行動を取っていたのである。



勿論 その間も喧嘩は絶え間なく続いていた。



キャロルは、諦めずに あの発言を繰り返す。




時間は掛かったが、数日後 ようやく両親は娘の訴えの原因に気付き‥‥言い争いの炎は鎮火したのである。




それは、小さな娘にとって何よりも嬉しい出来事であった。


「おとーたま(お父様)と、おかあたま(お母様)仲良ちになったね」


怪我の傷と共に心の傷も癒えて、キャロルは2人に話していた。

No.83 08/09/13 07:37
澪 ( ♀ ZnPK )

>> 82 ‥自分が見てない所・陰で‥喧嘩をしているなんて、全く思わずに。



2人は“離婚”を考えた事もあるが、どちらかが キャロルを引き取れば、片方は手放さなくてはならない。


それが辛くて、踏み切れなかったのである。



だけど、一度 亀裂が生じて崩れ落ち、深みが入った夫婦の絆を 結婚当初と全く同じ様に戻す事も出来なかった。



それでも キャロルの訴えに応えたい気持ちも、互いに有った訳だから せめて娘の前・人前(←噂でキャロルの耳に、入らない様にする為)では 言い争いをしない‐‐と決めたのだ。




少しでも修復してみょうと、努力はしても‐必ずズレが生じて争いが耐えない・お互いを罵り傷つけ合うチャールズとアンナ。



我が子を大切に想い愛しているのに、その我が子が居るから離婚も出来ない。



2人は、2人で胸が重苦しく辛いものがあったのである。

No.84 08/09/14 17:32
澪 ( ZnPK )

>> 83 ‥チャールズとアンナは“表面上”の仲の良さを続けて行く。


その事を知らないキャロルは、少しずつ両親が目の前で喧嘩をしていたあの時の辛さを忘れて行った。



しかし 成長するに従い、2人が陰で言い争いをしている事に気付き始めるのだ。



一番 悲しくて辛いと感じていた記憶。


“忘れた”と言っても、潜在意識として常に残っていたその出来事は 無意識の内に蘇る。





そして 5歳になった時、様々な心の悩みから 潜在意識にある“心の傷を負った自分”が姿を変え 幻覚として現れた。


“セシリー”


と言う名で。





どんなに 苦痛な事でも



あの頃よりはマシだ


あの時の自分より、今は幸せだ



そんな風に思える様に‥。




人には それぞれ困難の乗り越え方は違う。



キャロルの場合、そうやって前進するのだ。



幼い時に受けた悲しみを、いつまでも根強く残し それに気が付かないまま‥。


** 終 **

No.85 08/09/14 20:20
にゃぁ ( 20代 ♀ 12TKh )

全て読みました煜
凛さんの文才はすごいですよね瀨
最初読んでから引き付けられ、終わってしまった事に淋しく感じていたら番外編が憘兊
いつも更新楽しみにしてました。
お父さんが亡くなったのは残念でしたがキャロルが素敵な大人になれますよぉに炻

No.86 08/09/14 20:45
にゃぁ ( 20代 ♀ 12TKh )

🎒ごめんなさい俉
主さんの漢字間違えてました珵珵珵珵珵

No.87 08/09/14 21:23
澪 ( ♀ ZnPK )

>> 86 ☆にゃぁサンへ☆


レスどうも有り難う御座いました😊


キャロル嬢の未来まで、祈って頂いて嬉しいです💖


次は、一話完結の短編小説を書くつもりですので、よろしければ又 覗いて下さいね。


後 名前の事 お気になさらないで😃

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