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闇の中の天使

No.42 13/02/19 19:31
中谷月子 ( ♀ ezeSnb )
あ+あ-

≫41

「ありがとうございました」
「こちらこそ、ありがとうございました」

そう言って店を出ると、ここから…どうしよう?と、迷った。
が、すぐに車が目の前に停まり、運転手がさっと降りてきて後部のドアを慣れた手つきで開けた。
「あ…、ありがとう…」
運転手は、私を見ると「とてもお似合いです」と、言ってくれた。
運転席に乗り込んだ運転手は「これから病院に奥様をお迎えに参ります」と、言った。
「あの…、私はあなたを何と呼べばいいですか?」
「私は、矢島と申します」
運転手は名乗った。

病院に着き、美恵さんが車に乗り込むなり私の髪型を見て、「まーあ、可愛らしくなって…」と、嬉しそうに笑った。
なんだか恥ずかしくて、私は思わず下を向いた。

美恵さんの自宅は千葉県のA区にあった。
高層マンションの最上階のワンフロアが自宅だった。
「お帰りなさいませ」
出迎えたのは、地味ではあるが品のあるベージュのワンピースに山吹色のカーディガンを着て、長い髪は後ろで束ねてある四十代前半と思える女性だった。
「ただいま。これが由香里です。ゆかりちゃん、この方は家政婦の佐伯春江さんといいます。これからあなたの教育係りにもなります」美恵さんはそう言って佐伯さんを紹介してくれた。
「佐伯です。よろしくお願いいたします」
「こ…、こちらこそ、よろしくお願いします」
私は、たどたどしく挨拶を返した。
「お嬢様‘お願いします’ではなくて‘よろしくお願いいたします’の方がよろしいかと思います」佐伯さんは、私に早速注意を促した。だが、それはとても柔らかい言い方だった。


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