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葛藤

レス212 HIT数 36299 あ+ あ-

匿名
14/03/23 08:10(更新日時)

Everlasting Love.



あの日から…
5回目の夏が来る



今もまだ
あたしの横には
スヤスヤと眠るこの男がいる







13/07/19 02:13 追記
●以前、書いていた
「Everlasting Love」の続編です。

14/03/23 08:10 追記



『葛藤』
続きはこちらです ↓↓↓↓↓ m(_ _)m
http://mikle.jp/viewthread/2074669/

No.1975394 13/07/16 02:58(スレ作成日時)

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No.201 14/02/28 02:43
匿名0 

>> 200



朝、一応毎回お決まりの設定時間に織田さんを起こす。
1度や2度で起きる人じゃない。
忙しく支度をする中、慌ただしく合間を見ては電話をかける。
何度も電話して、ようやく起きる。




「起きてる?」



案の定、二度寝している。
また電話をかける。
やっと電話に出る。



「完全に起きたら『起きた』ってメールしてね!」
これもお決まりのセリフ。



「起きた~(´0`)ふぁ~」
この段階でやっと一安心する私。



昨夜のモヤモヤが解消されない私は、
「①?」
確かめたくなった。



例え騙されていたとしても
「①」
この言葉は魔法のようにホッとする。
いつもどこかで不安な私は想われている事を確認する事で自分の気持ちを楽にさせたいんだろう。



「もちろん(◦'︶'◦)
①だよ」




この日はたったこの2回のメールで挨拶式の時間になった。
挨拶式とは言え指定された場所に向かうと、そこにはお酒や食事が並んでいる。
定時にはまだ1時間程の時間があったが、好きな人はその場に残りお酒や食事を続ける。
もちろん私は職場に戻り、終わらない仕事を続けた。
一部を除き、ほとんどの人が仕事に戻った。
織田さんも仕事に戻ったことにより、私は少し安心出来した。



定時になりボチボチみんな帰り始める。
だが、帰って欲しい人達は当たり前のように残るんだな、これが。
全く帰る素振りもない。
私はもう少しで仕事が終わってしまう。



こんな時、特に何をするわけでもなくダラダラと帰らずにいるメンバーもいるけど…私にはそれが出来ない。
みんなが帰るのを見送ってから帰りたかったけど、仕事が終わってしまったため私は帰宅した。



でもその時、例のメンツも帰り支度しているのが見えた。
よし!
今日の飲みはないな…!
どこか安心しながら駅に向かった。



男だけなら飲みに行くのは全然構わない。
心配する要素がないから。



そして礼のごとく、織田さんからの連絡を待つ。
顔を見れるのも年内、残すところ明日だけになった。



果たして喧嘩なく今年1年が終われるんだろうか。
笑って年を越したい。
こんな事にこだわって願うのは私だけなんだろうか。
織田さんはそんな事を考えたりはしないんだろうか。



「今日はちゃんと連絡が来ますように」
そう願いながらラインを何度も見る。



私の願いとは裏腹に事件は起きる。


No.202 14/03/01 11:40
匿名0 

>> 201



終電の時間は過ぎた。
この一年間お疲れ様でした!って意味で楽しんで飲む事も忙しさに追われる織田さんにとっては大事なこと。
たまには息抜きも必要だから。



でも…
1度くらいメールが出来ないものか?と言う私の考え方か変わらない。
最初の頃は出来た事がなぜ今出来ない?
不安で待っている私のことをわかっていながら。




どこかで今日は男だけ、と信用しきっていた私はこの時ばかりはあまり疑う気持ちがなかった。
ただ、鳴らない着信音をひたすら待つのみ。



時刻は0時を回る。
時間が遅くなるにつれ、次第に不安感が襲ってくる。



もしかして今日も連絡なし?…かな…



すると、着信音が鳴る。
「解散した!」


やっぱり飲んでたんだね…。
返信を打っている途中で、今度はビデオ通話のコールが鳴った。


出るとそこには、ベロンベロンに酔っ払った織田さんの姿が映る。
ベロベロじゃない。
ベロンベロンだ。
会話にならない程の酔い方だった。



ビデオ通話をしているにも関わらず、今にもその場で寝てしまうような勢い。
寝てしまう振りをしては変顔をして私を笑わせようとする。
その陽気で楽しそうな織田さんの姿を見て、かなり飲んだ事が想像出来た。
飲み会が余程楽しかったんだろうと感じた。



寝ちゃいそうだから
「そんなとこで寝たら死ぬぞ!
早く入って寝なよ!明日も仕事だよ?」



そう。
明日は年内最後の仕事納め。
会話にもならないのに通話している事がバカっぽく感じ
「早く寝な」と言い終了ボタンを押した。



これだけ酔っ払ってるのに、最後に連絡をくれた事で私はホッとし布団に入った。




翌日、年内最後の朝。
いつも以上に起きない織田さんを起こす事にかなり、てこずった。
会社に行けば、そこにはヒドい顔をした織田さんがいた。


絶対どう見ても二日酔いだろう。



まだ気づかなかった、バカな私。
「信用」してた時に限って裏切られる。



信用って一体なに?
信頼って一体なに?



今年最後の1日がこんな1日になるなんて…。



No.203 14/03/02 01:59
匿名0 

>> 202


私は今年最後の大きな仕事があり外へ出た。
「ヒドい顔だね…二日酔いでしょ?」



「ヒドい二日酔い。絶不調…」


だろうね…。
昨日のあの姿とそのヒドいを見りゃわかる。
なんだか今日は嫌な予感がする。



私は大役を務め、少しホッとしながら帰社する。
今日は有給を使い休んでる人も多く、会社の中は静けさで少し気味が悪いくらいだった。



仕事の後処理をしようとパソコンに向かう。
私と同じ仕事をした人が私の隣りに来た。
「中川さん出来た?
私、全然出来ないんだけど(>_<)」



「あ…ごめん。
まだこれからだ。ちょっとやってみるね!」



その子より私の方が全然出来が悪かった。
しばらく2人で悩みながらも解決しようと頑張れば頑張るほど解決からは遠ざかる。



その子がギブアップし近くにいた織田さんに助けを求めた。
笑いながらその子のパソコンを覗き、間違いを教えてあげる織田さん。
その間も私は隣りのパソコンで自分の間違いを探す。



うーん…
分からない(>_< )



すると
「うわー!ヤッター!
ありがとう!織田さん」
と、隣りから可愛らしい声が聞こえた。


解決したのか…。
私はまだ解決出来ないや。



「織田さん!中川さんのも見てあげて!
中川さんのも出来ないの!」


余計な事を…。



反射的に織田さんの顔を見ると、やけに嫌そうな顔をしている気がした。
嫌々ながら私のパソコンを見る。



次に出た言葉…
「ちょっと自分でもう一度最初からやってみな!もっと冷静によく考えてやってみろよ!」




愕然とした。
なんで?
なんでそんなに態度が違うの?
織田さんは女性にそんな強い口調では怒らない人なのに、私にはなんで?



隣りにいた子も え? って顔をし、驚いたんだろう。
責任を感じたのか、織田さんに教えてもらった事をやってみてくれた。
それでも上手く行かない。



情けなさとショックで、この時の私の顔は引きつっているであろう事が自分でもわかった。



見るに見かねた別の上司が
「中川さん大丈夫?出来そう?」
と、声を掛けてくれた。



「すみません。
もう一度初めからやり直してみます」 
震えるような声を振り絞り答えた。



その上司が私の横で間違いを優しく指摘してくれた事により、なんとか出来上がった。
「ありがとうございました。
本当にすみませんでした」



出来た時には、人前であんな言い方をされた事への惨めさと情けなさでジワーッと熱いものがこみ上げてきた。



No.204 14/03/02 02:39
匿名0 

>> 203


今年最後の今日。
本当は最後まで会社にいて織田さんと同じ空間にいたいと思っていた。
今日が終われば10連休…。
顔も見れない、メールも出来ない10連休。
せめて今日は、最後まで一緒の時間を過ごしたかった。



ジワーッと込み上げる熱いものに気づかれないようにトイレに急ぐ。
トイレに入ると同時に、込み上げてきた熱いものはポツポツと雫を落とす。




ダメだよ…凛。
ここは会社。
サッとその雫を拭き取り、冷静に部屋に戻る。



目に入ってきたものは
さっきやや大きな声で私を叱った織田さんが、何事もなかったかのように礼のメンツと笑って話しをしている。




私って一体なんなんだろう。
織田さんは私に何がしたいんだろう。
何が言いたいんだろう。



ダメだ。



気分を入れ替えようと私は喫煙所に向かう。
でも喫煙所には人がいた。
なんだか盛り上がっているけど私は笑えない。



まだ仕事は残っているけど限界だった。
もうここに居たくない。



私は有給を使い早退した。
早退願いは織田さんに出さなければならない。



「すみませんが今日は帰ります。
来年も宜しくお願いします」




笑っていた織田さんの顔が一瞬、真顔になったのがわかったけど、もう織田さんの顔は見なかった。



その時、吉野さんが
「凛ちゃん帰んのぉ?」
と、私を止めた。


吉野さんは礼のメンツが嫌いだから私にいて欲しかったんだと思う。
吉野さんはもう有給がないから帰れない。
だけど今の私に吉野さんの気持ちを気遣う余裕はなかった。




「1日いるって言ったクセにごめんね…帰るね」




事の一部始終を見ていた吉野さんは心配そうな顔をして小さくバイバイしてくれた。
ドアを空け更衣室に行く途中で携帯が鳴る。


「気にしないほうがいいよ!
初めての仕事なのにあんな言い方おかしいよ!
凛ちゃん大丈夫だよ!
見てたみんな『あれはおかしいよね』って。
凛ちゃん悪くないんだからね!」




怒られた事に凹んでる訳じゃないんだよ…吉野さん。
でも私達の関係を知らない吉野さん達はそう思うよね…ありがとう…。



「ありがとう!
ヘタレは帰ります(笑)」



バレないために、とか、そんなんじゃない気がして仕方なかった。
織田さんはやっぱりあのメンツといるのが楽しくて、気に入ってるんだろうな、と。
そして私には、会社では一切関わるな!と言いたい気がしてならなかった。



この空間に私は邪魔なんだと…。
織田さんにとっては長い10連休や、今度最後なんていうモノは全く関係ないんだと…。


No.205 14/03/02 03:04
匿名0 

>> 204



どこか意地を張り、その後一切 織田さんにメールはしなかった。



こんな時の私は1人になりたくなる。
家に帰れば母がいる。
退屈で仕方ない母は、私が帰ると話し相手が出来た事でお構いなしにベラベラ話し始める。
今日は勘弁して欲しかった。



いつもなら公園に行くけど今日は一段と寒い。
ちょっとだけ都会に出て買い物…とも思ったけど、なんだか疲れた。
結局、家に帰り携帯をいじりながらボーッとしていた。



織田さんは気にも止めていないのかメールをよこす訳でもない。
ふと、思った。
そうだ…!
メール…してみようかな。



他の異性とメールすることさえ、今までの私は罪悪感があり止めていたけど…
この時ばかりは誰かに話して自分の気持ちを少し落ちつかせたかった。




「元気?」
たった一言だけ送信した。



相手は陵くん。
陵くんなら…織田さんと立場が同じ。
男の本心が聞けるかもしれない。



しばらく経っても返信はなかった。
やっぱり陵くんは私のアドレスも消して、スッパリ最後と決めたんだね。
あの時のように。



No.206 14/03/02 03:22
匿名0 

>> 205


何かしなければ、考えてしまう。
でも何かをする気力も出ない。
こんな時は嫌な事しか頭に浮かばない。
今日は何かを感じ取ったのか、母も静かにテレビを見ていた。



ボーッとしながら携帯をいじっていると、睡魔に襲われた。
私は一度寝たらなかなか起きれないくらい眠りが深い。
だから短時間の睡眠でも翌日身体がもつ。




普段なら…いつ織田さんから『帰るよコール』が来てもいいように、睡魔に襲われても極力寝ないで待つ。
でも今日の私は睡魔に負けた。
と言うか、『寝てしまえ!』と思った。
どーせメールなんて来ないんだから。



少し経った頃、
「あんた携帯鳴ってるよ!」
と、母に起こされる。



携帯が点滅している。
時計を見ると18時。
随時、寝ちゃったんだな。




そこには、
「どちら様でしょうか?(^-^;」
と言う陵くんからのメールが入っていた。



「どちら様でしょうか?」
陵くんの中で、私は完全に過去の人。
この時、思った。
もう二度と陵くんにメールすることはないだろう…。



No.207 14/03/02 07:54
匿名0 

>> 206


電話でもないのに
「間違えました。すみません」
と、返信した。
急に恥ずかしくなった。
私だと気づいたら、今更なんだよ?って思うよね…。



返信はすぐに来た。
間違えメールに返信なんて来るんだ?
私だったらスルーだな!
なんて考えながらメールを開く。



「嘘だよ!凛は相変わらずだな」




相変わらず?
相変わらず、何なんだろ?
冗談だったのか…。



「急にごめんね。
今、家?仕事中?」



「どちらでもない。
大丈夫だよ!メール出来るから。
なんかあったのか?」




「…うん。
ちょっと…聞いてもいい?
男の人は、結婚してても本気で人を好きになっちゃう事ってあると思う?」



「あると思うけど(^-^;


そして必ず天秤にかける。

嫁 vs 彼女
子供 vs 彼女
嫁•子供 vs 彼女


どれかに天秤が傾けば結論は早い。
だけど、天秤が平行な奴はダラダラ…と」



「そっか。
以前かなり前にバレた時は


情けないがどちらも選べない。
子供と離れるのが1番辛い。って言ってた。


これは、天秤が傾いてるよね。
子供に。」




「彼と将来の話をした事はあるか?
お互いの意思表示は?


何か大きな行動を起こすには、必ずリスクが出る。
彼がそのリスクにビビっているようなら別れた方がいい。
40、50歳になって気づくより早い方がいい」



「織田さんに『離婚』の選択肢はないと思う。
バレたら全て終わりだから、っていつも言ってる」



結構、長い時間 私の話を真剣に聞いてくれた。
ここでは少し省略しているけど、事の成り行き等も話した。


最後に
「彼は、バレたらどうするつもりなんだろ?
今の時点で1番都合がいいのは彼だ。
例えばバレたとして
凛は、さほどダメージはないよな?

彼は?
さて、どうかな?」



仕事も家庭も失う…と、言いたいんだよね。
その言葉をそのまま返した。



「お前は人が良すぎるぞ!
しっかり足元を見てみ。

そして答えが出たなら、それが自分が出した答えだ。
へこたれるな!」



人が良すぎる…。
どういう意味なんだろう。
もっと話をしたい気持ちもあったけど、ここまで真剣に付き合ってくれた。
「楽しく飲んでる時にごめんね
でも、ありがとう♪
ちょっとキチンと考えてみる」



「うるせー!
飲んでるよ、悪かったな!
いつも酔っぱらいで(笑)」



最後に一言。
「俺は元気だ。凛も元気出せよ!」
と言うメールでバイバイした。



その後…
陵くんが言ってくれた言葉の意味を何度かメールを読み返しながら考えていた。



No.208 14/03/02 08:16
匿名0 

>> 207


将来のこと。
お互いの意思表示。
そんなこと話す時間さえ、無い。
以前は勤務予定やスケジュールもマメに教えてくれてたけど…
地獄のような勤務体制になってからは、スケジュールさえ自分で把握出来ていない様子だし、事後報告の方が圧倒的に多い。



織田さんはきっと、仕事と家庭と私。
これらを両立していくのはもう無理なんじゃないか?
優先順位が低い私が、結局は最後に後回しになる。



そういう事…だよね…。



通知音が鳴った。
これはライン。
ラインが鳴れば、相手は織田さんだとラインを開く前に分かるように、私は織田さん以外の人とラインはしていない。


だから、通知音が鳴れば その相手は必ず織田さんだ、と言うこと。
たまーに、ごくごくたまーに、兄から鳴ることもあるけど、そんなのはホントにマレ。



「お疲れ!
今日は、英ちゃんに飯ご馳走してくるね!
色々、世話になったからさ」



今月は、2回しか逢えていなかった。
最優先にして欲しい。
とは思ってはいないけど…結局のところ、私はどこかで「最優先にして欲しい」と思っているんだろう。


そんな時間とお金があるなら…
どうして私と逢おうとしてくれないんだろう。
段々と私は、ひねくれていった。


No.209 14/03/02 08:28
匿名0 

>> 208



「起きた」から始まり、
「①?」の質問に「もちろん(*´3`*)ゞ」
と、返信があったきり今日はメールもしていない。


英ちゃんとは帰宅路線が一緒。
って事は、帰り道も英ちゃんと帰る。
解散後メールをくれたとしても、メール出来る時間は20分くらいしかない。
どうせ飲むんだろうから、解散後、寝てしまう可能性も低くはない。



結局、2回しか逢えずに、この1年が終わる。
モヤモヤしたままの10連休になりそうだな。


「はい…」
気の利いた言葉なんて思いもつかず。
今度は解散メールを待つ時間が始まった。

No.210 14/03/03 02:09
匿名0 

>> 209



昨日、実は…
こんなメールをした。
「今日、連絡がなければ…全て終わりにしようと思います。
連絡がある事を願って待ちます」



私も…究極の所で我慢と戦っていた。
織田さんが私を放置する行為…
マメに連絡をくれる織田さんだから、私は常に安心していられたんだ。


必ず約束を守ってくれる誠実な織田さんが大好きだった。


いつも心配性の私をわかってくれて、ちゃんと気持ちを態度や言葉で表現してくれる織田さんだから信じてこれた。


今は?
織田さんからのメールや連絡が来ないのは、どこか「手抜き」のように感じてた。



何度同じ事をされても、結局いつも許してきたから…「まぁ大丈夫だろう」くらいにしか考えてないんじゃないか、と。



私がどれほど嫌で不安か、なんて 何度も何度も言っては喧嘩をしてきた。
それが分かっていながらも同じ事を繰り返すのは、本当に連絡が出来ないからじゃない。
連絡する気がないだけなんだ。



言えば、私がどう出るか…分かってるもんね。
もういい加減、織田さんも嫌になって来てるんだよね。



今まで信じてきた気持ちも、
織田さんが何を考えてるのか分からなくなってきていた。


織田さんは意外と頑固だから、1度決めたことは徹底的に曲げないとこがある。
前に
「もし凛が別れを選んだら俺に止める資格はない。
もう追いかける事はしない」
と、言われた事がある。



それ以来、簡単に口にするのは怖くてやめていた。
「全て終わりにします」



口走ってしまうくらい、私にとって
辛い日々が続いていたんだ。
織田さんは怒ってたね。
「勝手にしろ」
って。



その後、電話があって笑わせようとふざけてた。
そんな事があっての今日。
どれだけ想ってくれているとしても
どれだけ信用しろと言われても
時に不安で押しつぶされそうな時もある。



そんな時はせめて
言葉が欲しい時もあるんだよ…織田さん…。



No.211 14/03/05 02:11
匿名0 

>> 210


「もう会社出た?」



「急遽、取引先行く事になって今向かってる。
飯は中止!」



中止か…。
普段の私なら「ヤッタ♡メールできる♪」くらいに嬉しくなるはずが、まだ昼間の件を引きずり…
ちゃんと喧嘩しないでラブラブで終われるのか不安がよぎった。



しばらくして
「○○さんと飯食うね!」
と、メールが来た。



なんだ…
結局、相手が変わっただけじゃん。
○○さんも路線が一緒。
やっぱりメールは 20分くらいか。
20分だと、混む電車だからメールはあまり出来ない。
寝ちゃったら何度かやり取りする前に到着する。




やっぱり…気持ちに差があるのかな…。
温度差が。
織田さんにとっては逢えない10日間や年内最後なんて、たいした問題じゃないのかな。



考えれば考えるほどネガティブになる。



織田さんは毎日毎日忙しくて、私を「好き」とか、そんな事を考えてもいられないのかも。
それだけ忙しい忙しい言ってるんだもん。
織田さんにとったら、この上ない嬉しい10連休だよね…。



ピンコン♪




あ…解散したのかな?
○○駅だな!きっと。



それにしては少し早すぎる時間だった。
まぁ2人共、早食いだからね。



ラインを開くと
「解散!
出れる?」


の、メールだった。
予想外だっただけに、嬉しいような。
でも、まだどこかスネている自分もいた。



でも…凛。
待ってたんだよね?
逢いたくて逢いたくて指折り数えて待ってたんだよね?
今日逢わなくて、いつ逢うの?



こういう時は素直になりなよ。



「仕方なく?
仕方なく逢うの?」




「計画的犯行です!」




「逢おうって約束しててダメになったら凛へそ曲げるから、内緒で計画してた」



そっか…。
ちゃんと考えてくれてたんだね…。


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