どうして?お母さん…
お母さんはお兄ちゃんと妹だけを連れて家を出て行きました
***************
私、莉梨(リリ)が7歳で両親が離婚。
お母さんはお兄ちゃん妹だけを連れて家を出て行った……。
私は「いらない」と言ったお母さん…。
どうして?お母さん…
ただ知りたい…。
***************
この作品は、子供の時の莉梨の視点で大人になってから莉梨が描いていきます。
場合によっては不快になる可能性がありますが、過激的・暴力的な表現は含みません。
***************
新しいレスの受付は終了しました
- 投稿制限
- ハンドル名必須
「莉梨は小さい時から頭の良い子でね…
周りの事ばかり気にする子だった
今もだね…、変わってないかな…
言いたい事もはっきり言う子だったけど、周りを気遣える優しい子だったよ」
ここでふと思った…。
私…お母さんに似ていたのかな…
それとも、似てきたのかな…。
少し答えが見えた気がした…。
沙恵おばちゃんは暫くお母さんとは連絡は取ってないらしい…。
「あの後、お母さんも苦労はしてたのよ」
って言っていた。
でも沙恵おばちゃんはその話は私にはしなかった。
私も聞いたりしなかった。
『 お母さんからの電話 』
ある日 部屋に居ると、お兄ちゃんが受話器を渡してきた。
「何?誰?」
無言で渡すお兄ちゃん。
「もしもし?」私は言った。
「もしもし…」
…お母さんだった。
一気に心臓が高鳴り手が震えた。
でもそんな自分を悟られたくない私は平静を装った。
「お父さんこの事知ってるの?」
私はあんな思いはもう絶対したくないから直ぐに確認した。
「うん……
お兄ちゃんが頼んでくれたのよ」
お兄ちゃんは
「話くらいさせてあげるべきだ」
私達 妹の為にお父さんに申し入れしたみたい。
「そう…、久しぶり!
…こっちはみんな元気だよ」
「莉梨は相変わらずだね…
お兄ちゃんも菜奈も殆んどしゃべってくれなかったよ…」
落ち込んでそう言うお母さんに私は深い意味などなく言った。
「それは仕方ないんじゃない?
何年経ってると思ってんの?」
「一度だって忘れた事ないよ!」
お母さんは声を荒げて言ってきた
あの時、お母さんは私の言葉に傷ついたのかも知れない…
そんな事はまったく気が付かず、声を荒げたお母さんに私も苛立ったけど
「とにかく私は気にしてない」
もうあの頃の私じゃないと…
冷静に言った。
「莉梨の事は心配してないから」
冷たくそう言うと電話を切った。
何なの!
心が叫ぶ…。
言葉は出なかった…。
電話が終わったと気付いた私にお兄ちゃんが
「話せたか?」
お兄ちゃんの気持ちは無駄に出来ない…
「うん!ありがとう」
悔しさを飲み込んだ…。
それからの私は最悪だった。
やっと消えかけたお母さんの記憶が私を苦しめ出した…。
また少し大人になった私は、お腹を痛めて生んだ子を愛せないという事が有り得ない事だと気付いていた
何で生まれて来たんだろう…。
どうして私だけ……?
そんな事ばかり考えていた。
ずっと逃げていたお母さんとの現実から、この時は逃げられなくなっていた。
あれがいけなかったのか…
これがいけなかったのか…
自分を責めて、どんどん自信がなくなっていった…。
私の苛立ちはたった一人、一番心を開いていた付き合って一年の彼氏、周へと向かっていた
うまくいっていた周との付き合いもおかしくなっていった…。
ひどい言葉を言い続けた。
周は一途で馬鹿で明るいだけが取り柄みたいな男だった。
何を言っても離れない…。
「周は辛くないの?」
私の問いに「バカだなぁ」って
顔で当たり前の様に言った。
「辛いから頑張るんだろ?」
「何で辛いのに頑張るのが当たり前なの?」
私の問いに周はまた、当たり前のように答えた。
「幸せになる為に決まってんだろ
みんな幸せになりたくて生まれて来てるんだから」
「逃げたら辛い所からまた幸せになる為にやり直しだよ!
みんな…やり直すくらいなら幸せになってやる!
って今を頑張るんだろ!」
周と頑張ろう…そう思えた。
私はこの日、ずっと使えなかったお母さんから貰った五百円で周とジュースを買って2人きりのお花見をした。
【莉梨18歳】
『 菜奈の妊娠…結婚 』
私は高校3年の進路相談の時、大学へ行って欲しいお父さんの気持ちは伝わっていた。
だけど既に働く事が大好きだった私はそんな気はなかった。
お父さんは言いたい事たくさん飲み込んで…
「好きにしなさい」
って言ってくれた。
菜奈は大学の進学を決めた。
お互いに高校の卒業を控えたある日…。
菜奈に呼ばれた。
「何?どうした?」
「妊娠した、結婚する」
驚いた…でも驚いたらいけない気がしてしまった。
菜奈は誰よりも普通の家族に憧れていた。
それは私が良く分かっていた。
「おめでとう」
祝福した。
心配はお父さん……
菜奈はお父さんにとって手の掛かる子だった。
だからこそ反対すると確信していた…。
案の定…
大揉めだった…。
菜奈もだが相手も若い。
大事な娘を預ける事が出来なかったんだろう…。
でも菜奈はまさか反対されるとは思わなかったらしい。
いつだって菜奈の味方だった、お父さん…。
菜奈はショックだった。
話し合いの末、
とにかく生む事、結婚が決まった
菜奈は大学を合格していた。
私で見れない夢を菜奈に託していたお父さん…。
菜奈とお父さんは
すれ違っていく…。
私にはどうする事も出来なかった
菜奈はそんな重苦しい空気もあったのか卒業式を終えたら結婚式を前に彼の実家に入ると言い出した
相談された私は
「良いんじゃない?」と言った…
今回の事は、
みんなが反対していた…。
だからこそ、
私は応援したかった…。
寂しかった子供時代…幸せを願うのは当たり前だった。
菜奈が出て行ってから、お父さんは塞ぎ込んでいた…。
私では埋められない…
菜奈の居ない穴は大きかった…。
お酒を飲んでは…菜奈の話を何度もしてきた。
見るに見兼ねて
ある夜、お父さんを2人で食事にと誘った…。
気が付けば私はお父さんと2人で食事なんてなかった…。
それに私とお父さんはお母さんとの事は話す事はなかった。
たった一度も……
絶対に禁句…
暗黙の了解のように……。
特にあの日のあんな事は思い出して話す必要はなかったし、2人の中では何事もなかった事になっていた。
「莉梨も、もう大人だしお母さんに会いたいなら好きにしても良いよ」
お父さんがこんな事を口にするのは、相当参った証拠だった。
「私はないだろ…、お兄ちゃんは分からないけど菜奈も同じだよ」
そう私が言うと嬉しそうに、
「そうか…」って言った。
私は冗談ぽく言った。
「私はお母さんの子じゃない」
「それはない!違うんだよ…」
お父さんは声が震えていた…。
私はお父さんのその姿に慌てて笑って言った
「こんな良く似た他人は居ない」
お父さんも少し笑って頷いた…。
式 当日…。
久々に会う菜奈は妊娠してるのに痩せていた…。
家族みんなが気付いていた…。
式の最後に菜奈はお父さんに手紙を読んだ。
菜奈はお父さんを変わらず思って感謝を伝えた。
家族みんなで号泣の式だった。
そんな感動の式が終わって間もなく…
出産を控えた菜奈は里帰りしてきた。
相変わらず痩せている菜奈…
私は分からなかったけどお父さんは気付いていた。
若い菜奈と彼は結婚後、彼の実家での同居は確定だった
お父さんはそこを強く反対していたのだ。
だからこそ、菜奈と喧嘩する事になった訳…。
お父さんの詠みは的中していて…
お姑さんとの問題
フォローがない彼
頼れる身近な存在が居ない
妊娠でただでさえ不安定な菜奈の気持ちが追い込まれいた。
実家に戻った菜奈は全てのストレスから解放され…無事に可愛い男の子を出産。
菜奈はもう旦那とは限界だった。
更に母となり強くなった菜奈…。
離婚し、1人で育てる道を選択した。
みんな離婚に猛反対した。
私は 「良いんじゃない?」と言った。
両親が二人揃わなくても立派に育ったと思ってる私は、絶対に両親が揃わないとと思う気持ちは当然なかった。
問題は親権問題…。
旦那の家族にとって 「長男の初孫」だった。
長い話し合いで菜奈は親権を勝ち取った。
離婚は成立した。
でも一歳にも満たない子供を1人で育てるのは想像を絶する程、大変だった。
私は出来るだけ力になってあげたくて協力した。
何より菜奈より甥っ子がめちゃくちゃ可愛いかったのだ。
菜奈と甥っ子との二人三脚の生活を精一杯応援した。
【莉梨19歳】
『 菜奈とお母さんの再会 』
ある日、菜奈が
「お母さんに会おうと思う」
と言ってきた。
私はお馴染みの
「良いんじゃない?」って言った
「莉梨も行かない?」申し訳なさそうに言う菜奈に
「行かない」
とキッパリ答えた。
私はこの頃、
大人になり、お継母さんへの感謝の気持ちが大きくなっていた。
他人の私達を育ててくれた。
血は繋がっていないのは分かっている。
でもお継母さんが作ってくれた食事を食べ、洗ってくれた服を着て、掃除をしてくれた家でここまで育ったのだから。
私にとって6年生んで育ててくれたお母さんより、10年以上育ててくれてるお継母さんの方が何より大切だった。
だから会う気にはならなかった。
お母さんと会った菜奈が帰って来た。
「はい、お母さんから預かったの
ネックレスだよ、私も貰った。」
誕生日が近かったからプレゼントだった。
来なかった私には手紙が入っていた。
気が付いたが開ける事無く、ただ受け取った。
「お母さんね…
莉梨とそっくりだったよ」
私は何も聞かなかった。
部屋に戻って、プレゼントを開けた…。
ネックレスは可愛い物だった。
付ける気にはなれずしまい…手紙に手を伸ばした。
もうあの頃のように
ドキドキする気持ちもなくなっていた「無」で読んだ。
(手紙)
莉梨、お誕生日おめでとう。
菜奈を助けてあげてるんだってね
菜奈から聞きました。
感心しましたよ。
莉梨…ごめんね…。
私は手紙を閉じた。
やっぱり、まだ複雑だった…。
次の日、
私は菜奈から話を聞いた。
「お母さんはお父さんが初めての交際相手で結婚して、
世間知らずだったのね
アルバイト先の店長に優しくされ口説かれ、その気になってしまったの
男を選んで皆を捨てたの、
でも直ぐにうまく行かなくなって、お父さんに戻りたいと頼んだけど遅かったの」
お継母さんのお腹に赤ちゃんが居たからだった。
「それで寂しくて直ぐに子供を作った。
そして、その男には捨てられてしまった
本当にバカよねぇ…」
「お父さんは本当に優しくて、なんにも不満なんてなかった…
お母さんがバカだったの…」
そう言って泣いていたみたい。
菜奈はお母さんに会う気になった気持ちを話した。
「母となり、こんなに可愛い我が子を捨てるお母さんの気持ちが分からなかった」
お母さんはその言葉にまた泣いて謝ってきたと。
母になった事のない私だけど、菜奈なりのケジメだったのだと悟った。
後はお兄ちゃんと私の話をして別れたみたい。
色々聞いても、私の心のモヤモヤは取れなかった。
「結局何なんだ」
そんな気持ちだった…。
お母さんも辛かったのかな?
菜奈の話を聞いて少しは同情していた。
私はこの後
お母さんを忘れて生きていた…。
このまま終わりたかった…。
でも悲しみのどん底が待っていた
【莉梨22歳】
『 出会いと別れ 』
私は26歳になり、周とは付き合って10年をまもなく迎えようとしていた。
結婚もせず仕事に没頭していた。
とにかく働いた。
私の喜怒哀楽全てが仕事だった。
周はそんな私を応援する所が批判してきた。
私は分かって貰えない気持ちとこの男に「一生は任せられない」と思って冷めしまっていた。
お父さんは 「男は仕事だ」と言っていて、私もそう思っていたから。
周と別れる事になった。
私は周とは 結婚は考えられなかった…。
お互いに子供過ぎたんだね…。
別れたものの…お互いに曝け出した10年近くの付き合いは切っても切れるものではなかった。
周は何度も復縁を申し出たけど、私は仕事の価値観だけは譲れず…断り続けた。
私はその後、それなりに恋愛はしたがうまく行かなかった。
その内…周は別の子に本気で恋をした…。
「お前以外で初めて本気で好きになった」
誇らしげに話す周に私には出来るのかな?複雑だった。
私は周と別れた後、変わらず仕事に没頭した。
一生1人で居るんだろう…と。
とにかく仕事優先な私は 理解者に恵まれる訳ない。
誇りを持ってやってる私には、 これ程 辛い事はない。
恋も結婚も諦めていた…。
でも、まもなく29歳を迎えるって私に… 運命を変える出会いが訪れる…。
出会いは決して胸を張れるようなものじゃなかったが、私は直ぐに恋に落ちた…。
名前は「小日向 周二」
自己紹介を受けた時…
むせて我に返った……。
驚きで息をするのを忘れていたのだ。
周と全くの同姓同名だった…。
私の生き方、価値観…
これでもかと言う程合致した。
誰にも理解してもらえなかった私を心から理解してくれる人だった
私は「運命」を初めて感じた。
神様がリベンジのチャンスをくれたと確信した。
付き合いはまったく問題なくうまくいっていた。
私は幸せ過ぎて…うかれていた。
自然と結婚を意識していた…。
「来年、籍を入れよう」
周二は私に約束してくれた…。
でも別れは何の前触れもなく…
突然訪れた…。
本当に些細な喧嘩だった…。
気が付けば、たった2ヶ月の恋だった…。
『 お母さんの携帯小説 』
さすがに運命まで感じた人との別れは、心を苦しめた。
別れを選んだのは自分だった。
辛い時に頑張れなかったから。
何かしていないと夜になると周二に連絡したくなる……。
そんな私が見つけたのは携帯小説のサイトだった。
私はかなり夢中になってハマっていった。
特に私はノンフィクションに。
悲しい話は苦手だけど、今は作り物の恋愛小説は私を楽しめませてくれそうにないから…。
ある日、いつものように見ているとある作者に目が止まった…。
旧姓のお母さんと全くの同姓同名だった。
「大坪 梨奈」
まさかね…
有り得ないよね。
でも気になるタイトル…
「私は最愛の子供を捨てました」
開けてみよう…。
その作者のプロフィール…
お母さんは僅か14歳で父、私にとってはお祖父ちゃんを亡くしていて、お祖母ちゃんと二人、暮らしていた…
貧乏だったが力を合わせて暮らしていたって…
沙恵おばちゃんから聞いた事があった。
内容はまさに!だった…。
話のあらすじ…
全てが家で起きた話だった…。
バカ正直なお母さんは包み隠さず全ての真実を書いていた…。
私はお母さんと確信した…。
私は読んだら私とお母さんの真実に近付けるんじゃないか…
何で私だけいらなかったのか…?
お母さんの苦しみ…
気持ちが描かれてる…
私はここに真実を確信し胸が高鳴った…。
私は心を落ち着かせ…
読み始めた…。
作品はノンフィクションと紹介していた。
お母さんの幼少期からお父さんとの出会い…結婚…
知っている話と同じだった。
更に作者をお母さんと確信し私は読み進めていった…。
お兄ちゃんを妊娠…出産…
幸せいっぱいに描かれていた。
そして次は…私の話……。
ねぇ…お母さん…
私はあれから泣いていないよ…。
お母さんは私の事を忘れてしまったの…?
生まれる前はどうだった?
生まれた時はどうだった?
ねぇ…お母さん…
私は生まれてきて良かったの…?
涙が溢れて止まらなかった…
作者へのメッセージボタンを押す
どうして?お母さん…
なんて…聞かないから…
でもね…お母さん…
もしお母さんの時間が戻ったら…
私を産まないで…
次は私を産まないで下さい…。
送信ボタンを押せず…
朝を迎えた………。
何時間も自分が作ったメッセージを見てたら…
私はふと思った…。
「どうして?」って何で聞かなかったのか…
「いらない」と言われた私は6歳
あの日は聞けないのは、さすがに仕方ない…
でもずっと「どうして?」って思っていた…。
私がどんなに嫌な子で思い出したくない程 私を嫌いだとしても…
結局は出て行った人…。
自分に言い聞かせる……。
いつも、逃げ道を探す…。
ただ「この世の終わり」みたいに悲しんでいた……。
私はお母さんに「いらない」と…
言われた6歳のままだった……。
イライラ…してきた……。
お母さんにではない…
自分にだ!!
良い歳して…
お母さんに愛されない位で私は、
すっかり「悲劇のヒロイン」
だった…。
もう……
「誰でも良いから教えてくれ!」
って気持ちだけど…
……お父さんにだけは
聞けないよ………
…携帯に目がいった。
作ったメッセージを消し………
「いるじゃん、ここに…」
1人で呟いた…。
『 私が生まれた病院 』
「どうやって聞き出そう…」
直接聞いても教えて貰えるとは思えない…
絶対に触れてはいけない…
だから、受けとめて生きてきた…
お母さんに何とか近づく事が出来れば…と考えた。
友達になれないかな?
携帯の世界はお互いに顔も見えない。
ある意味バーチャルな世界…
だからこそ逆に誰にも話せない話が出来たりするもの…
でも相手はそんな場所ですら
「嘘」をつく人なのだ。
一筋縄では行かない…。
どう近づこうか…
私が2歳になる前にお祖母ちゃんの家の隣のマンションに引っ越したと聞いた事があった。
でもそこに行って聞いてもな…
ってか…どこかも知らないし。
…生まれた病院!
そこなら、直ぐに動きだせる!
でも…さすがに当時の人は居ないかもな…
私が頼むと…
大事そうに「母子手帳」を出して
書いてくれた…。
発表の当日。
誰もがお母さんの手紙を読む中で私だけお父さん……。
嫌だな…
そんな風に思ってしまっていた。
菜奈のクラスは普通の授業なのに
最悪…って。
手紙の内容は何グラムで生まれて
と始まった事しか覚えてない…
でもクラスがどっと揺れる程、
大爆笑の手紙だった。
不安だった授業参観…
お父さんが救ってくれたんだ…。
卒業まで「莉梨ちゃんのお父さんは面白い人」って言われた。
そんな事を思い出しながら…
実家に向かった。
久々の実家…。
「里帰りですか?」と冷やかすお父さん。
張り切って、私の好きな物を作ってくれるお継母さん。
お兄ちゃんと菜奈とも話した…。
私は、みんなの目を盗んで、母子手帳を鞄にしまった…。
私が生まれた病院は実家の隣の区だった。
病院に着くと…
「日山さん・・・日山莉梨さん」
受付の声にいかにもベテランの看護婦さんが私の名前に反応を示した…!!
私に近づくと…
「莉梨ちゃん?大きくなって…」
…みたいな展開を期待していた。
…もちろん、そんな訳はなく。
私は直ぐに自分がどれだけ甘いか思い知らされた…
私と周二の付き合いはたったの2ヶ月…。
お互いの親、友達も知らない…。
例え告げなくても絶対に耳には入らない。
勝手すぎるかな?
とりあえず…
今は伝えなくても良い!って結論を出した…。
ひとりで頑張れるから…
新しいレスの受付は終了しました
小説・エッセイ掲示板のスレ一覧
ウェブ小説家デビューをしてみませんか? 私小説やエッセイから、本格派の小説など、自分の作品をミクルで公開してみよう。※時に未完で終わってしまうことはありますが、読者のためにも、できる限り完結させるようにしましょう。
- レス新
- 人気
- スレ新
- レス少
- 閲覧専用のスレを見る
-
-
ゲゲゲの謎 二次創作12レス 130HIT 小説好きさん
-
私の煌めきに魅せられて33レス 314HIT 瑠璃姫
-
✴️子供革命記!✴️13レス 93HIT 読者さん
-
猫さんタヌキさんさくら祭り1レス 56HIT なかお (60代 ♂)
-
少女漫画あるあるの小説www0レス 80HIT 読者さん
-
神社仏閣珍道中・改
(続き) 今、部屋に飾らせていただいていた作品を。 ただ、…(旅人さん0)
229レス 7738HIT 旅人さん -
西内威張ってセクハラ 北進
辞めた会社の愚痴を言ってるんじゃないんだよ。その後まともな会社に転職し…(自由なパンダさん1)
80レス 2789HIT 小説好きさん -
仮名 轟新吾へ(これは小説です)
彼女は 🌸とても素直で🌸とても純粋で 自分の事より先ず! 🌸家族…(匿名さん72)
182レス 2792HIT 恋愛博士さん (50代 ♀) -
一雫。
あれから一週間過ぎてしまった(蜻蛉玉゜)
78レス 2367HIT 蜻蛉玉゜ -
私の煌めきに魅せられて
『月曜日なら,,,』 『そうですか!じゃあ,,,』 『はい、A棟の…(瑠璃姫)
33レス 314HIT 瑠璃姫
-
-
-
閲覧専用
🌊鯨の唄🌊②4レス 122HIT 小説好きさん
-
閲覧専用
人間合格👤🙆,,,?11レス 126HIT 永遠の3歳
-
閲覧専用
酉肉威張ってマスク禁止令1レス 127HIT 小説家さん
-
閲覧専用
今を生きる意味78レス 512HIT 旅人さん
-
閲覧専用
黄金勇者ゴルドラン外伝 永遠に冒険を求めて25レス 950HIT 匿名さん
-
閲覧専用
🌊鯨の唄🌊②
母鯨とともに… 北から南に旅をつづけながら… …(小説好きさん0)
4レス 122HIT 小説好きさん -
閲覧専用
人間合格👤🙆,,,?
皆キョトンとしていたが、自我を取り戻すと、わあっと歓声が上がった。 …(永遠の3歳)
11レス 126HIT 永遠の3歳 -
閲覧専用
酉肉威張ってマスク禁止令
了解致しました!(小説好きさん1)
1レス 127HIT 小説家さん -
閲覧専用
おっさんエッセイ劇場です✨🙋🎶❤。
ロシア敗戦濃厚劇場です✨🙋。 ロシアは軍服、防弾チョッキは支給す…(檄❗王道劇場です)
57レス 1392HIT 檄❗王道劇場です -
閲覧専用
今を生きる意味
迫田さんと中村さんは川中運送へ向かった。 野原祐也に会うことができた…(旅人さん0)
78レス 512HIT 旅人さん
-
閲覧専用
サブ掲示板
注目の話題
-
🍀語りあかそうの里🍀1️⃣0️⃣
アザーズ🫡 ここは楽しくな〜んでも話せる「憩いの場所🍀」となっており〜ま〜す🤗 日頃の事…
481レス 4502HIT 理沙 (50代 女性 ) 名必 年性必 -
ベビーカーの周りに家族が不在
交通機関のターミナルでの事です。 待合所の座席にほとんどお客が座っている中、通路側の端の席に荷物が…
39レス 946HIT 匿名 ( 女性 ) -
レストランに赤ちゃんを連れてくるな
これってそんなおかしい主張なんでしょうか。 一昨日の夜にレストランに行った時の話です。料理も美味し…
14レス 338HIT 相談したいさん -
ガールズバーって、、、?
わたしには気になる人がいます。その気になる人は、男友達数人と旅行に行ったのですが、なんかガールズバー…
17レス 211HIT 恋愛好きさん (20代 女性 ) -
自分を苦しませる人
数年前に亡くなった彼女が夢に出て、 苦しめてきます。 今、自分に自信が無くなって、 女性と付き…
7レス 239HIT 恋愛好きさん (30代 男性 ) - もっと見る