小島と俺
これは携帯小説で、ヒィクションです。
エリート社員、山崎に新人社員の小島が部下として配属される。呑気で陽気な小島と出会ってから変なやつと思いつつも、山崎は 自分の私生活、生き方、考え方に疑問を感じ始める。そして、小島にはちょっとした秘密があるのだ…
携帯小説初めてです。
誤字、文法、表現おかしいところあるかもしれません。
更新、遅いかもしれません。
頑張って描きますね。
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妻が浮気をしている。
多分2年位前から…。
「あなた、おはよう」
階段を降りると妻、清美がテーブルに朝食を並べていた。
大きな瞳、長いまつ毛、ととのった顔立ち。さらさらのストレートヘアー。2児の母とは思えない程、スマートでグラマーな体型。
清美は文句のつけようがない位、美しい。
「おはよう」
俺も笑顔で返す。
が、内心は
(この美貌ならいくらでも男がよってくるだろ)
と思っていた。
俺は山崎 孝弘。
自分で言うのは何だがエリートだ。
親父は社長で、有名な自動車メーカーの下請け会社を営んでいる。社員数は1000を越える。
はっきり言って金持ちだ。
東京の超有名な大学を卒業し、親父の会社へ入った。
親父の会社のさらに下請け会社、300人規模の社長の娘と見合いをし、30歳で結婚した。
結婚の決め手はやはり、容姿だった。
一目見て、心の中で(この人なら一緒に歩いても恥ずかしくない)
そう思った。
- << 11 「39だけど」 俺の年齢を聞いたところで どうしようもないのにくだらない質問だと思った。 「じゃあ僕と同じですね。」 小島は何かを発見したかのような顔して言った。 (こいつとタメか…) 「お前は39には見えないな」 (子供っぽくて) 少し嫌みも込めて言ってやった 「よく言われます、顔がというより子供っぽいんでしょうね」と言ってニヤリと笑った。 俺の言いたいことが分かるのだろうか? こいつと話してると何となく疲れる。あほか賢かわからないとはこいつの事だと思った。
清美が浮気しているのでは?と思ったここ2年。
俺は営業で帰りが遅くなる事が多々ある。
深夜に帰る事もある。
が、深夜に帰宅した時に清美はいなかった。
今、8歳の息子、6歳の娘をおいて。
俺が帰宅して1時間すると清美は帰ってきた。
「ごめんなさい、お友達が急な相談があるからって。子供たちにはきちんと説明してあるわ。」
俺は「そうか、でも子供たちを残して夜に家をあけるのは駄目じゃないか」
そう言っただけだった。
問い詰めなかった。
なぜなら俺も浮気はしてたから。
俺が久しぶりに早く帰ると早々に電話をきったり、「今日はお友達と出かけるわね。子供達は実家に預けるから」
と出かける事も多い。
そう、ここ2年だ…
自分が浮気しているのもあり、問い詰める事も怒る事もせず、ここ2年。
清美が浮気してるなら自分だって浮気してても 罪ではないとすら思えたからだ。
「じゃあ、行ってくるよ」
「行ってらっしゃい」
「パパ行ってらっしゃぁい」
いつの間にか起きてきた子供達にも見送られ家を出て、高級車に乗りエンジンをかけた。
「仮面夫婦」
俺はぽつりと呟いた。
それでうまくいってんだからそれでいい。
携帯が鳴った。最近、浮気している女からだった。赤信号で車を止めた時、携帯を開いてみると
『おはよう、お仕事頑張って』とのメールだった。
清美が浮気していると思ってからは 浮気の罪悪感がなくなった。
信号が青になった。
俺は気持ちを切り替えた。
今日は新人社員が来るとの事で俺の直属の部下になるらしい。昨日、親父に言われた。
俺は3年前、部長になり何人か直属の部下がいた。しかし、すぐに辞めてしまう者も多い。
俺の受け持つ営業は結構ハードだ。
身体がついていかないとか、精神が参ってしまい精神科に入院したまま帰ってこない奴もいた。
親父には 「今度来る奴は全面的にお前に任せる」と言われている。
いつもの事だが。
「骨のある奴だといいけどな」
会社に着き、営業部までの道のり皆が俺に大きな声で挨拶し、頭を下げる。他の部署にも部長はいるが俺は社長の息子なのもあって 他の部長とは態度が違う。
俺が社長の息子だから…。
社長の椅子は用意されているようなものだ。
俺は、社長の息子の肩書きが嫌だった。俺が社長の息子でなくても、実力でのしあがったはずだ。
営業成績も常にトップで売り上げも過去最高をたたきだした。
周りに俺の実力が 社長の息子というだけで伝わってないような気がして若い頃から悩んだものだ。
自分のデスクについて届いていたファックスに目を通していると、親父…社長が新人社員を連れて俺の所に来た。
「本日よりお世話になります。小島と申します。」
新人社員は深々と頭を下げた。
「というわけだ。よろしく」
社長はそれだけ言ってさっさと戻っていった。
今まで色々な奴が来たが、こんなに第一印象がぱっとしない奴は初めてだった。
ずんぐりむっくりの体型、四角い顔。安っぽいスーツ…。
頼りなさそうな顔つき。
(こいつもすぐ辞めるかな…)即座に心の中で思った。
朝礼が始まり、小島を皆に紹介した。
またしても「小島と申します、宜しくお願いします」と頭を下げただけで終わった。
普通は意欲を見せる為、自分の意欲や抱負を付け加え自分の存在をアピールする。
馬鹿なのか余裕なのか…。
俺は気の強いハキハキした奴を好むので、小島のような一見へらへらした奴は苦手だった。
朝礼が終わると小島に社内を案内して回った。
他の奴に案内させても良かったが、今日はとりたてて営業をせず、顧客リストなどの書類整理などをこなす予定だったので俺が案内する事にした。
案内してあれこれ回っているうち、意外と小島は喋る奴だと思った。
現場を回れば機械のプログラムの種類まで聞いてくるし、「これは何でしょうか?」の連発。
こいつにいちいち説明してたらこの会社を回るのに一週間はかかる…。
「お前は営業に入ったんだから今は工程だけ簡単に覚えろ、今はそこまで説明する暇はないんだ」
少しイライラした口調で話した。
「すいません、つい。細かい事は追々覚えていきます」
小島はそう言ってにっこりと笑った。
普通、俺に何かイライラした口調で言われると、慌てて謝り気まずそうにするのに、こいつは笑いやがった。
気にくわなかった。
午前中、一通り会社を回り昼休みに入った。とりあえず、小島を食堂に連れて行き、ここで社内の案内は終わりにしようと思った。
「じゃ、とりあえず昼飯だ。また営業部に戻ってこいよ」
と小島のもとを去ろうとすると…
「山崎部長、お昼一緒によろしいでしょうか?お話もしたいですし」
(女子高校生じゃあるまいし)
とも思ったが小島について俺ももう少し知っておいた方がいいと思った。
上司が何も知らないでは格好もつかない。
「別にかまわない」
といい食堂のはしっこのテーブルに腰かけた。
俺は定食。小島は重箱のような大きな弁当を下げてきた。
とにかく俺も質問する事にした。
「お前、どこの大学でてるんだ?」
「僕、大学は出てませんが。」とあどけない顔をして返してきた。
俺は一瞬 止まった。
「ちなみに高校は通信で卒業しました」
うちの営業部は大学出が当たり前という程当たり前なのに、こいつは何故?
大卒でない小島がこの営業部に入った事が不思議だった。
決まっていたわけではないが、大卒の者を営業部に配属する傾向があった。得意先に「どこの大学を出たんですか?」と質問される事も多い。
俺は日本人なら誰でも知っている大学を出た。大学の名を出すだけで相手の見る目がかわると確信している。
ではあと考えられるのは…
「親族が会社にいたりとかするのか?」
(こねしかない…)
「いませんよ~何故ですか?」へらへらと笑いながら答える。
「あ、いや…」
言葉につまる。こねで入社したのか?とはいくら小島でも言ってはいけない気がした。
「部長、カレー冷めますよ」
俺はまだ昼食のカレーに口をつけていなかった。小島はすでに3分の1程、たいらげていた。
俺は無言でカレーを食べ始めた。
「部長はところでおいくつですか?」
小島は口をモゴモゴさせながら聞いてきた。
>> 2
俺は山崎 孝弘。
自分で言うのは何だがエリートだ。
親父は社長で、有名な自動車メーカーの下請け会社を営んでいる。社員数は1000を越える。…
「39だけど」
俺の年齢を聞いたところで どうしようもないのにくだらない質問だと思った。
「じゃあ僕と同じですね。」
小島は何かを発見したかのような顔して言った。
(こいつとタメか…)
「お前は39には見えないな」
(子供っぽくて)
少し嫌みも込めて言ってやった
「よく言われます、顔がというより子供っぽいんでしょうね」と言ってニヤリと笑った。
俺の言いたいことが分かるのだろうか?
こいつと話してると何となく疲れる。あほか賢かわからないとはこいつの事だと思った。
昼休みに小島と話して分かった事は、
小島 達也 39才(しかも俺とタメ)何と18才の娘がいるとの事。
通信制の高校で勉強し、その傍ら町工場で働いていた。
何社か製造業を転々とし、この会社に入社。
入社した理由。
この会社の営業部に人材の募集をしているのを知り応募、面接、採用。
営業部の人材の面接なら、俺も含めて面接をするはずだが、俺が1週間ほど海外出張にでている時に面接をしたそうだ。
俺が面接のメンバーで採否に関わったなら不採用にしてたかもしれない。
小島について分かったのはだいたいそれだけで、あとは小島の質問ばかりだった。
「営業の経験がないのですが、そもそも営業とは何ですか?」
社長は何故こんなやつを入社させたのか本当に不思議だ。社長である親父は時々気まぐれな事をする事がある。
今までになかったタイプを入れてみようと思ったのかもしれない。
仕事の内容を聞くと次は俺のプライベートな事も聞いてきた。
「お子さんは何人ですか?」
(二人だよ)とか
「大学ではどんな勉強をされたのですか」
(経済学)とか
どこの大学かとはよく聞かれるが、どんな勉強をしてたかとはあまり聞かれない。
小島は俺が出た一流大学の名前を言っても驚かず、大学の名前じたいに興味はなさそうだった。おだてたりもしなかった。今まで、すごいじゃないですか!と言われいい気になった事はあったが、中にはただのお世辞や機嫌とりもあったのかもしれない。
結局、小島についてはよくわからない。やはり何となくこいつと関わると疲れる。少しイラッとくる。
午後は書類整理を小島に手伝わせ、得意先のリストのコピーを渡して頭に入れておくようにいった。
何やかんやであっと言う間に5時になり、とりあえず今日は定時で終わらせる事にした。
普段は定時で終われる事など滅多にないが…今日は初日だし、何だか小島と話すのが自分にとって疲れた気がした。
「今日は初日だからもう終わっていいよ」
「あっ、分かりました。また明日からも宜しくお願いします」あっけらかんとした口調。
何となく、気にくわない小島に課題をだしてやった。
「今日は社内を見学してどう思ったかレポートだしてくれよな」
俺は新人で何かこいつ使えそうにないなぁとか気にくわねーなと思うといつも初日にレポートの課題を出している。
「内容は社内全般ですか?現場と業務部、営業部全てでよろしいでしょうか?」
「ああ、今日の事全てを見てレポート。疑問、思った事何でもいいぞ」
大概、新人にレポートと言うとえっ!?と言う顔をする。
実際、小島にレポートを言った時点で営業事務の女性社員どうしひそひそと話をしていた。
どうせ
「部長からレポートだされてるわ、部長の気にいらなかったのね」
とか話しているのだろう。
しかし、小島は、
「レポートは手書きでもよろしいでしょうか?うちにワープロ、パソコン、プリンターないんですが…」
と活字が出来ないとの事。
「手書きでいいから」
「あ~良かった。あと何枚以上何枚以下とか制限ありますか?」
普段の俺なら気にくわない新人でも「何枚でもいいから、とにかく出せ」と言うところだが、あっけらかん、すっとんきょう、へらへらした小島にはこう言った。
「十枚以上出してくれたらそれでいいから」
(どーだ小島)
と内心思ったが顔色を変えず
「分かりました、10枚以上ですね」
小島はにやりとして言った。
「では失礼します」
何事もなかったかのように去っていく小島に言ってやった。
「パソコンとプリンターは家にもあった方がいいぞ」
「そうですね、ここの初任給頂いたら買います」
にこりと笑い 帰って行った。
今日は7時で仕事をおいて、帰る事にした。俺にとって7時は早い。
仕事を終えたあと、社長室に向かった。
「失礼します」
「はい」
と声がしたので、社長室に入った。
社長である親父は書類に目を通しながら「おお」と言った。
誰も他にいないのを確認しながら、「親父、どういう事だ」
と言った。
「何が?」
とぼけて言ったが親父は俺が言いたい事はわかっているはずだ。
「あの新人、何で入社させた?」
「面白い奴だろ?」
「うちは大卒しかとってなかったんじゃないか」
「たまたまそうなってただけだ。そんな規定はない。」
「何か、とぼけてて、何を考えてるかわからないし、営業とはなんですか?とか聞いてくるし、俺は頭が痛い。」
「小島君については私はなかなかの人材だと思っている。だから入社させた」
「どこが?」
「彼は、学業と一緒に町工場で旋盤の仕事に就いた。その技術はきっと営業にも反映される。お前は旋盤で製品を加工できるか?」
俺は大学卒業して、ずっと営業専門だ。はっきりいったら、現場の仕事はした事がない。
でも、きちんと営業をして仕事はとってきた。
得意先の機嫌をとり、土下座した事もある。
現場の知識も、それなりには取り入れて営業に繁栄させたはずだ。
「では、なぜあいつを現場に入れず、営業に入れたんだ」
むっとして言うと、
「面白いから。今にお前もわかる。あいつは表向きただのあほにしか思わないだろうがきっと役にたつ」
それ以上親父は何も言わなかった。
「清美さんはどうだ?元気か?孫達は?」
「元気だよ、琢磨(長男)は最近サッカーチームに入ったし、琴美(長女)はピアノの練習に励んでる」
二人とも俺の大事な子供達、俺も清美も仮面夫婦だが、子供への愛情は共通している。
「お前、浮気などするなよ、あんなに綺麗でよくできる嫁などおらんぞ」
どきっとしたが、
「浮気なんかしないよ」
と笑顔でさらっとながした。
俺が初めて浮気をしたのは3年前。
妻、清美とは仲が悪いわけではない。多分、表面上は夫婦円満だと思う。
しかし、見合いをし容姿を気に入っただけの状態で結婚したからか、たまらなく愛しているわけではない。
清美は容姿は良いが特に料理が上手いとか、社交的だとか、器用だとかとか、そういったものは持っていない。今でも、週に2回 家政婦を雇っているくらいだ。
しかし、清美は誰が見ても美しい。「綺麗な嫁さん」と言われて俺も悪い気はしない。
実際、自分が連れて歩くのは美人でしか、許せなかった。
清美、決して愛していないわけではない。
ただ、刺激がない。
仕事と家庭を両立する上で刺激が欲しい。両立を保つ為にも遊び感覚で浮気をするようになった。
初めて浮気をしたのは、営業事務の結婚を間近に控えた幸子という女性だった。
「部長、相談があるのですが」と、こっそり言われて居酒屋に連れて行った事がある。
普通、妻子持ちなら他の女との社外での接触は避けるべきだが、幸子の事は仕事もできるし、清美ほどではないが美人で、個人的には気に入っていた。
なんとなく野生のカンが働き、多分メインは相談ではないと思ったが、「わかった、相談にのろう」と気安くオッケーした。
案の定、相談とはマリッジブルーなんです。程度の事で、居酒屋をでた後は男女の関係になった。
幸子は実は入社当時から俺に憧れていたとの事。
「仕事もできて、優しくて、容姿も整っていて、憧れてたんです。でも部長には奥さんも子供もいて…ずっと部長とこうなりたかった」
と涙ながらに言われて、俺はとても気分が良かった。
つい、手を出してしまい、しまったかなと思っていたが、そんな風に言われて、正直嬉しかった。
親父には「お前はまだまだだ」とよく言われるが、幸子は俺の能力を心底、認めてくれる気がした。
幸子が可愛かった。
しかし、
「これで結婚にふんぎりがつきました。良い思い出をありがとうございました。」
と言われて、実はこうゆう関係をしばらく続けたいかもと思っていたが、俺はプライドが高いため深追いできず、
「ああ、頑張れよ。いい家庭をつくれ」
としか言わなかった。
お互い浮気しといて何がいい家庭だかと今では思う。
幸子とはそれ以来で、寿退社したあとは一切会っていない。
しかし、浮気は繰り返すようになった。
俺は浮気相手にも愛情はなかった。ただの遊び相手のようなものだったが、幸子の時とは違う安らぎがあった。浮気相手はたいがい仕事をバリバリこなしている人で、仕事の大変さを知っている分、仕事の愚痴も心底わかって聞いてくれてる気がした。
2年前、清美が浮気をしていると勘づいてからは、ますます罪悪感もなくなり、遊び感覚で浮気をしている。
翌日、小島はレポートを提出した。
俺は10枚以上と言ったはずだ。確かに言った。
「昨日の社内、現場含め全て思う事レポートに書かせて頂きました」
そう言って渡されたレポートは42枚…。全て手書き、まるで、ボールペン字口座の手本のような美しい字でびっしりと描いて提出してきた。
内心、(こいつはやられた)と少し思ったが「よく書いてきたな」と平静を装い、言った。
しかし、内容はまだ見ていない。くだらない事をだらだら書いているかもしれない。
小島のレポートは後で適当に目を通すとして、今日は得意先と打ち合わせがある。
「小島、出かけるぞ」
「はい!」
元気よく小島は返事をした。
得意先と先日から出荷している新製品の打ち合わせがあり、技術開発部の部長も交え、得意先に向かった。
社用車を小島に運転させる事にした。
「これから向かう得意先は小島にも一人で行ってもらう事があると思うから ちゃんと道を覚えとけよ」
「はい、了解です」
爽やかな口調で小島は言った。今日行く得意先はうちの会社から80キロはある。
ふと、こいつもしかして、昨日は寝ずにレポート書いてたんじゃないのか?運転させて大丈夫だろうか? と思った。
しかし、寝不足で運転し得意先に向かう事など多々ある事だ。
得意先との打ち合わせの内容、それは生産数の事だった。1日の出荷数をあと20パーセント上げて欲しいとの事。
出荷数が増えると売り上げも上がる。大変ありがたい事だが、生産現場のキャパがいっぱいで生産がおいついていない。
新しい機械を投資する案もあるが、いつ打ちきりになるかわからないので、下手に機械を投資すると、損になる。また新しい機械の購入は調整、テストに時間がかかり、現在生産しているラインにまで影響を及ぼす可能性がある。
上乗せ20パーセント。出来ないと言えば転注(他の会社に注文)するということにもなりかねない。それは避けたい。うちの社がだした結論は、土曜日と日曜日に交代で休日出勤をし、生産率を上げる。というもので、土日に上乗せ分20パーセント近くまで上げるというものだった。
そういう結論を伝えると得意先は、
「無理やり休日出勤までさせて生産量をあげて、確かな品質は保つ事ができますか?」
「何としても品質の維持は致します」
「品質は人の質によるものですよ、人間、無理をすれば必ず品質は落ちます。体の疲れからミス、怠慢も起こりうる。何とか、休日出勤をせずに生産をあげる方法はないのかね?」
技術開発部長の田辺により、うちの社の技術はこうなんで大丈夫です、品質は落ちませんと言って相手を納得させようとしていたが、一筋縄ではいかないようだ。
得意先にすれば新しい機械の購入をして、人も増やして生産した方が良いのでは 安心できるとの事だが、いつ打ちきりになるかわからない商品、まだ車の売れ行きも分からない状態で安易に投資出来ない。
小島は黙ってやりとりを聞いていた。ぼーっと聞いているようにも、真剣に聞いているようにも見えた。
「小島君、君は新人だがどう思いますか?」
急に話をふられ、
「御社の言うとおりだと思います。休日出勤の無理がたたったら大変な事になります。」
とたんたんと語った。
こいつバカだ。何バカな事を言ってるんだ。お前はうちの社員だろ?何をおかしな事を言うんだ。
得意先の生産管理者と営業の課長がはははっと笑い、
「そうだよねぇ」と言った。
バカにされてる…
結局、もうあと1週間、時間をあげるのでもう一度、現場、品質管理部、技術開発部と話合い結論を出してくださいとの事だった。
「お前、何であんな事を言ったんだ!?」
未解決となった打ち合わせを終え、社用車に乗り込んだとたん、小島に言った。
「どう思うかと聞かれたので、思った事を言いました」
「バカ正直に言ってどうすんだよ、まだお前は初日だったんだから、昨日入社したところで…これから勉強させて頂きますと言った方が100倍マシだ。」
「すいませんでした。」
小さな声で謝った。さすがにいつものへらへら顔ではなかった。しかし、今まで罵声を浴びさせた新人社員のような、反抗、ショック、驚きなどの顔は見せなかった。
「では、社に戻ります」
冷静に車を発信させた。
「お前、会社に着いたら今日はもう帰れ」
「わかりました」
かーーっ!今までやる気のある奴は「いえ、帰りません、仕事をさせてください」と言ってきたのに、「わかりました」だと。ふざけるな。
帰りの車内では俺は一言も話さなかった。田辺も俺の雰囲気を諭り、話かけてこなかった。
会社に着いたとたん、「失礼します」と小島は去っていった。
田辺は
「大丈夫かね、あいつ…」
と呟いた。
俺は
「知らん」
と一言。
それより、どう結論を持っていくか、休日出勤の案を通すにはかなり納得できる、具体的理由が必要になる。はたまた、機械を投資するか。(車の売れ行きがよく受注が数年安定するなら良いが…。)人材(派遣会社から期間限定で)を入れるか…。
とりあえず、夕方6時から各部署の長や責任者で会議をしようという事になり、いったん自分のデスクに戻った。
デスクの上には小島のレポートが置きっぱなしだった。
イライラしながら小島のレポートをめくった。
どうせ、ろくな事を書いていないだろう。枚数が多ければ良いと言うわけではない。
しかし、小島のレポートは完璧だった。
細部に渡り疑問、提案が書かれていた。俺はいつの間にかくいいるように小島のレポートに目を通していた。
『第2工場、MーA124のマシンについてー』
これは今日得意先に行って議題になった製品を生産している機械である。
『このマシンは製品1つにつき、加工時間をあと15秒短縮できる。 以下の理由による。
○プログラムを変更させる。
○機械、資材置き場、行程内検査台の位置を変更させる。
具体的にはー』
小島はプログラムの変更の内容まで書き現段階のプログラムの内容まで把握していた。
ほんの少しだけ、確かあの機械の説明は10分たらずだった…にもかかわらず。
配置にも気を配り、効率的、作業者の負担を軽減させるものだった。
小島のレポートの案が正しければ、得意先の要望に応え、休日出勤させずに済む。新しい投資もいらない。
小島の案でいくと、時間の余裕ができる。なら、品質に気をくばり作業者のゆとりももてる。
俺は小島のレポート、15枚目をコピーしさっそくこの案を試してみようと思った。
プリンターの前に立ちコピースタート。
「小島!」
と叫んだ。この案を試しにやってみるにしろ、小島は必要だ。
叫んだものの、小島はいなかった。なぜいない!?
いや、俺が帰れと言ったのだ。
いつもは冷静沈着な俺。
小島がいない事に動揺した俺は営業事務の女性社員が数人クスッと笑ったのに気がついた。
俺は小島がいない位の事でつい自分の感情をむき出してしまった。
レポートの案は小島がいないと成立しない。
はっきり言って俺はプログラムの事は多少勉強してあるものの、細かい部分までは分からない。
この案をもっていく上で小島の姿がないと、何故?という事になる。俺が小島を帰らせたのに、小島の案をひけらかすのは信頼問題にかかわる。
今から小島を呼び戻すか、今日の会議はなしにして明日、小島を交え案を試しにやってみるか…。
帰れと言った手前、呼び戻しにくい。
第一、小島の案には納得するものの本当にうまくいくかもわからない。
やはり 明日にして今日の会議はなしにした。
俺は仕事を終え、浮気相手の美保とイタリアンレストランで食事をしていた。
美保は昨日メールをしてきた女だ。ホステスで、なかなかの美人で話上手の聞き上手。職業柄だと思うが…
はっきり言って名前も本名か分からないが、別に構わなかった。癒しを求めているだけなのだから。
美保とはプライベートでも月に2回程会っている。ただお互い気が合うとの理由だ。
浮気は仕事で忙しいから出来るのだ。
残業、出張の合間にするのからだ。早い話、どさくさ紛れっていうやつ…
「今日は何か疲れてるみたい」心配そうに美保はフォークを皿に置きながら言った。
「少しな…」
俺は小島の事を一部始終話した。浮気相手には何でも話せるし、美保はプロのホステス。客のプライベートを他人に話したりしない。
「その小島さんに随分てこずってるのね」
美保は俺の顔をのぞきこみながら言った。
「ああ、見ててイライラするし、得意先で馬鹿な発言するし…」
「それなのに、レポートかかせたら抜群だったのね」
「小島の案はまだ試してもないが、多分うまくいく。俺を納得させる位、明確に書いてあったしな」
それでも、俺は小島に対してイライラが少なくなったわけではない。どころか、ますます気にくわない存在となった。
へらへらしてるくせして、知識だけはある。今回の案や他の細部にわたるレポートの内容も、素晴らしいもので、明日からでも各部署に提案したい位だ。
だが、小島の知識を素直に受け入れられない自分がいた。
「多分、小島さんに嫉妬してるんじゃないかしら?山崎さんは今まで人一倍努力してきたでしょ?誠実、真面目、真剣に取り組んできた分、小島さんみたいなのが気にくわないとか」
美保の言う通りだ。
俺は社長の息子というだけで、できて当たり前。出来ないとは許さないない事であり、相当な努力をしてきた。
現場の内容も把握し、得意先には土下座までしたこともある。まだ若かった俺を手玉に取ろうとした上司もいた。
でも俺は負けなかった。どんな奴だろうと、俺はトップに立つ。社長の息子はぼんくらだとか、ボンボンだとか出来ないとか絶対に言わせない。
実際、俺を妬んでそう言う悪口を言う奴もいた。
なら俺がその悪口をひっくり返してやる。
そう思って今までやってきた。
だから、俺は自分の部下についた奴にもかなり厳しかった。
ただ機嫌を取る奴。
いい大学出てるなと思いきや、頭空っぽな奴。
根性のない奴。
すぐ辞めて行った。今、俺の元で部下となり残った奴は何と30人に一人の割合だ。
小島は見た目、行動、発言、全て気に入らない…。
なのに、今回は小島の案をやってみる事にする自分が情けないような気にもなったのも事実。
「でも部下はなるべく知識を持ってもらってた方がいいんじゃない?小島さんの器量はこれから、山崎部長の器量となるのよ。何も気にする事はないわよ」
「そう思うと頭が痛いよ」
「小島さんは町工場で働いていたのよ。知識あって当然。山崎部長が小島さんと同様、長い事町工場で働いてたら、きっとプログラムの知識も何もかも負けはしないわよ」
美保はそう言って笑ってくれた。
美保のホステスの割に正直にズバズバとものを言う美保だが、人の顔色や機嫌を伺うような事もなく、率直な意見を言うところが気にいっている。
「また今度、小島さん、店に連れてきてみてよ」
美保は満面の笑みを浮かべて言った。
「また何で?」
「接客のプロがどんな人間か見抜いてみてあげる。」
「おいおい、俺は営業だぞ、俺だって接客だぞ。あいつにどんな人間かくそもねーよ。見たまんま知識だけの頭でっかち、へらへらした奴だよ。」
「でも、ま、一度連れてきてよ。何か面白い人っぽいじゃない?見てみたいわー」
意地悪そうに言う美保に
「興味本意で見てみる分にはいいけどな。期待するなよ~本当につまんねー奴だから。あいつが俺についてこれて辞めなきゃな。」
美保はこういう会話でなごませてくれる。
清美は冗談ぽい会話は苦手なのか、あまり話をなごませたりするタイプではない。
その分、美保と逢う事は俺には新鮮だった。
次の日、小島は普通に出社し、「昨日はすいませんでした」と頭を下げた。
「いや、俺もいい過ぎた」
小島のレポートの案を実践、試しにやってみるにあたり、小島には俺も少なからず謝らなくてはならない気がした。
気には食わなかったが…
「で、小島、昨日のレポートなかなか良かった。ところで15枚目の案なんだが、一度試してみようと思うんだ。協力頼む。」
(平静をよそおっているとは言え、俺がこいつに頼むなんて…くそっ)
ところが小島は自分の案が採用されたにもかかわらず、嬉しそうな顔もせず、ただ驚いた顔をして
「えっ、あんな簡単な案でいいんですか?」
とか寝ぼけた事をぬかしやがった。
小島曰く、あれはたいしたレポートじゃないですよ、ははは
だそうだ。
いちいち堪に触る奴だ。
「とにかく、レポートの案をすすめたいから、今から技術開発部と現場へ行って改善策として試しにプログラムを組みなおして、現場の配置を変える、早く行くぞ」
俺はかなりイライラした口調で小島に言った。
まず現場で機械や、行程内の検査の台などの配置を変えた。
現場作業者は、「かなり動きやすくなりました。動きに無駄がなくていいと言うか…」
と、作業しやすくなった事で明るい表情だった。
今度はプログラムの改善をする為、プログラムのバックアップのある技術開発部へ移動した。
小島は技術開発部部長の田辺にプログラムの改善について具体的に説明していた。
田辺は「ほぉ」と納得した声をあげた。
「なるほど、しかしプログラムを組み直すのに時間がかかるな。2時間位か…」
田辺は技術開発部でもかなりのやり手で、プログラムに関して右にでる奴はいない。
しかし俺は笑顔をつくり言った。
「小島、お前やってみろ。小島の案だからお前が一番よくわかってるはずだろ」
と小島にプログラムを任せた。
小島はレポートを出すように言った時に 家にパソコンやワープロがないと言っていた。
田辺で2時間。小島で早くて半日か…もしくはパソコン苦手で途中で田辺にバトンタッチか…。
小島の案すべてが小島の功績になるのは気にいらない。
せめて、やはりプログラムは田辺部長が一番よく分かっている。小島が案を出さずとも、田辺部長がいつかは改善してたはずだと…
そういう風に持っていこうと思った。
自分が小島の案を押したのは、得意先を納得させる改善策が急きょ必要になり利用しただけだ。
「分かりました。やってみます」
小島は口の両端を上向きに上げすんなりとこたえた。
田辺部長は小島の技量をはかりたいのか、
「おう、小島いっぺんやってみろ!」
と明るく言った。
しかし、俺は小島がすんなりやってみるとこたえた事から、
まさかこいつ…と田辺と並んで笑顔ではいたが内心は こいつ田辺を越えるかもと言う変な予感がした。
「できたら呼んでくれよ」
田辺は笑顔で小島に言った。
「了解っす」
小島もこたえる。
「俺も一旦、営業部に戻る。また来るから頑張れよ」
小島に背を向け歩きだした。
気にいらない。まさか本当にできるのか、小島。
田辺はプログラムの分野ではエリートだ。小島に負けるわけがない。
なのに、この不安、焦燥感は何だ。
「頑張れよ」とは自分を隠す為の仮の言葉だ。
小島ができるのがたまらなく嫌だった。
なぜなら、俺は田辺に昔負けた事があるから。
田辺は俺より2つ上だ。
若い頃研修という形で技術開発部に1年間配属された。
俺が配属とほぼ同時に田辺が入社した。
俺はプログラムの分野も必死に勉強し、即戦力とまでも言われた。
しかし田辺にはかなわなかった。
まわりの人間は俺も田辺もさほどかわらず、すごい技量だと言っていた。
しかし、俺は田辺の方が秀でている事を身にしみてわかっていた。
何とか田辺を越えようと努力したが、あっという間に1年が経ち俺は営業部へと再び配属となった。
それもあって、田辺を越えるのは俺にとって気にいらないのだ。
恥をかかせるつもりで、小島にプログラムの改善を命じたが墓穴を掘るかもしれない。
「部長、田辺部長から内線です」
営業事務員から言われ、電話をとった。
まだ1時間しか経ってない。
「小島はどうだ?」
「それがさ、1時間でやっちまってさ。まいったよ。すげーよあいつ。」
田辺は新しいものを発見したかのように楽しそうに話した。
「そうか、すぐ行く」
やりやがった。小島。
俺はやはり墓穴を掘った。しかし俺の胸の内を知られてはいけない。
平常心 と自分へ言い聞かせ、技術開発部へ向かった。
「小島はすごいよ。完璧だよ。」
田辺は小島のプログラムを確認し終えた後、興奮したように言った。
「そうか、小島、すごいじゃないか!さすがだな」
俺は自分の本心を隠すように言った。
「ありがとうございます」
小島は 自分の能力を誇らしくも、鼻にかける様子もなく、素直に言った。
100点満点を取って、褒められた子供のような顔をしているだけだった。
なぜか、俺はそんな小島にも苛立ちを感じていた。
田辺は小島のプログラムの出来に満足しているようだった。
田辺は悔しくはないのだろうか…。新人社員のしかも、営業に配属された奴に負けるなんて。プログラムは俺よりやり手だったくせして…
俺は心の中では爪を噛んでいた。
その後、小島の修正したプログラムを現場の機械で運転させた所、問題なく動いた。
もちろん、問題なく動かなければ、機械の加工する部品同士がぶつかって破損する。そうなれば、機械の調整に非常に時間がくう。
田辺の入念のチェックにより滞りなくスムーズに試運転された。
本当に小島の案で製品の加工は一つにつき15秒短縮できた。
機械のオペレーターは作業がやりやすいことや、加工時間短縮に喜んでいた。
「喜ぶのも結構だが、製品を加工するオペレーターが作業の改善策を上司に報告するのも義務だぞ」
優しさも込めて俺はオペレーターに言った。
俺が厳しくするのは、自分の部下になる奴だけで、その他には割と優しいほうだ。
若いオペレーターは素直に「はい」と頷いた。
小島はただうまくいった状況をじっと見つめ(ただぼーっとしてるのか)ているだけだった。
突然だが、
「田辺と俺」
前にも述べた様に、田辺は俺が研修で技術開発部に配属されたとほぼ同時に入社してきた。
ガタイがよく、自衛隊で大活躍しそうな感じだった。
はきはきものを言い後腐れがない。
俺はこう言うタイプは嫌いではない。部下にするなら田辺みたいなタイプを好む。
田辺は俺を「山崎ちゃん」と呼び、俺は年上もあって「田辺君」と呼んだ。
今ではお互いさんを付けて呼ぶ。
田辺は仕事もでき、どんどんとスキルを身につけた。
俺も負けずと勉強し、田辺に追い付くのに必死だった。
でも、俺の中では田辺には勝らなかった。
田辺をライバル視しているのは、俺だけでなく、どうやら他の奴にも妬まれてたのが見てわかった。
「あいつ田辺君の事妬んでないか?」
「ああ~、何でだろね。ま、お好きにどうぞってかんじだ。俺、あいつに何にもしてねーし」
田辺はさっぱりしていた。
俺は田辺を妬んだりはしなかったが、やはり、同期だけあり、負けたくはなかった。
田辺とは仕事帰りに二人で飲みに出かけたり、休憩時間に仕事の話をしたりと 結構楽しい時間を過ごした事もあった。
今 思えば、一番楽しかった頃かもしれない。
俺は社長の息子。嫌でも努力しないといけない。周りに馬鹿にされてはいけない。認めさせるのだ。のしあがってやる。親父が乗せたエスカレーターで上に上がるのは嫌だ。
俺は階段で、自分の足で上る。
俺にあって、田辺にないもの。出世欲。
田辺は偉いさんになりたいとか、自分の技術力を自慢したいとかそういったものがなかった。
仕事もただ 面白いから追求してやる、興味があるから奥深くという感じだった。
田辺が羨ましく思った。
しかし、疎ましくも思えた。
世の中そんなに甘くない。
やはり、男は出世せねば。
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