レス夫の呟き

レス26 HIT数 1086 あ+ あ-


2022/02/04 19:40(更新日時)

妻とセックスレスになるまでのお話し。


22/01/27 20:10 追記
レス妻の呟きを追加。

No.3442036 (スレ作成日時)

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No.1


「お風呂の中で身体を擦らないでって言ってるでしょ!アナタの後に入ると、いつも垢が浮いてる!」

また妻の小言が始まった。

俺だって、湯船に浸かりながら身体を洗ってる訳ではない。
しかし、垢くらい出るだろう。

そう言い返そうと思ったが、やはりやめた。

そうなってしまう理由は、俺が一番よく知っているからだ。

風呂掃除は俺の担当なのだが、ただ風呂用の洗剤を掛け、それをシャワーで洗い流すだけ。
浴槽に垢が溜まっていくのも仕方ない。

それがバレたら、もっと酷い事を言われてしまうのは目に見えている。
だから俺は黙り込んだ。

叱られるのも嫌だし、謝るのも面倒くさい。
謝っても、それで済む訳では無い事を、妻と一緒に暮らす様になってから、嫌というほど思い知っている。

「明日から先に入りなよ。俺は後で良いから」

妻の方も見ず、呟くそうにそう言った。

No.2

仕事でクタクタになりながら帰宅して、妻が用意してくれた弁当をシンクに置き、風呂の掃除をしてから弁当を洗うのが、平日のルーチンワークになっている。

たったこれだけなのに、独身で一人暮らししてた頃より面倒だと感じるのは、何故なんだろう。
自分でもわからない。

「汗くさっ。早くお風呂に入って着替えてよ!」

夕飯の支度を始めようとする妻に、また小言を言われた。

俺の仕事は建築業。
肉体労働だから、当然、汗も出る。

弁当箱は自分で洗えと言われてるし、夕飯を済ませた後には動きたくないから、今してるのに、妻はそれも気に入らないらしい。

そう言えば、「おかえり」の言葉は、いつから無くなったんだっけ。

さすがに、新婚当初にはあった「お疲れさま」と笑顔での出迎えまでは期待してないが、せめて一言くらいは欲しい。

何より、帰宅しての第一声が「汗くさっ」は、流石に悲し過ぎる。

まあ、俺も「ただいま」を言わなくなったから、仕方ない事かも知れない。

弁当箱を洗い終え、俺はそそくさと自分の部屋に行く。

そこで初めて、やっと家に着いたという解放が満ちてくる。

引っ越す時、少々無理して3LDKの部屋を選んで本当に良かったと、しみじみ思う。

No.4

洋間造りの六畳の部屋が俺の城だ。

シングルベッドと本棚が一つ。
一人用のソファーに小さなガラステーブルを置いてあるせいで、より狭く感じる。

だが、この狭さが、小学生の頃に憧れてた秘密基地のようで、居心地が良い。

身長が180cmを超える俺だが、子供の頃から狭い所が好きで、学習机の下に潜りこんでマンガを読んでる時が、一番落ち着ける時間だった。

備え付けのクローゼットを開け、作業着とTシャツを脱ぐ。

高校生の頃にボクシング部で鍛えた上半身も、30歳を超えた今ではスッカリ筋肉が落ちてしまった。
クローゼットの扉に付いてる鏡を見て、思わずため息が出る。

フト気になり、脱いだばかりの作業着を顔に近づけてみる。

確かに汗の匂いはする。

だが、妻が言うほど、臭いとは感じない。
自分の匂いだからだろうか。

しかし、妻に臭いと言われる様になってからは、俺も自分の匂いが気になる様になり、後は洗濯に出すだけの服にさえ、除菌用の消臭スプレーをかけるようになった。

Tシャツも、午前中の仕事が終わると着替えるようにしているし、その時も作業着に消臭スプレーを吹き掛ける様になった。

それでも妻の「臭っ!」は無くなる事はなかった。

ワギガなのかもと気になり、何人かの同僚に確認して貰った事もあったが、どうやらそれでは無いらしい。

安心はしたものの、余計に、妻がそこまで嫌がる理由が気になった。

No.5

部屋着に着替えた俺は、大きく息を吐きながらソファーに腰を下ろした。

最近、ため息が増えた気がする。

自然と、本棚に飾ってある、大小様々な模型に目が行く。

エッフェル塔や凱旋門、シドニーオペラハウスなど、世界でも有名な建築物の模型が十数台並んでいる。

特にお気に入りなのは、サクラダファミリアの模型だ。

まだ高校生だった頃、初めてテレビでこの建物を見た時に感動した事が、建築の仕事に就く切っ掛けとなった。

いつか俺も、こんな素晴らしい建物の建築に携わりたい。
それが俺の夢だった。

こうして世界各国の建築物を並べて作った、小さな街を眺めてるだけで、なんだか気持ちも和らぐ。

これが、酒もタバコもギャンブルもしない俺の、唯一の楽しみでもあった。

ふと、
もし、神という存在が居たとして、神はどんな気持ちで、この世界を作ったんだろう。

神はこの世界を、どんな気持ちで眺めているんだろう。

ひょっとしたら今の俺と同じく、全てを投げ捨て、この小さな模型の世界で暮らしたら楽しいだろうな。なんて考えてるんだろうか…

我ながらおかしな事を考えるものだと、一人で苦笑いしてる時だった。

「ねぇ!ご飯の用意出来たわよ!後片付けだって大変なんだから、早く食べて!」

キッチンから、俺を呼んでる妻の声がした。

結婚して三年が過ぎ、何百回も聞いてきた言葉のハズなのに、今日はなぜだか腹が立った。

No.6

午後八時。

洗濯物を籠に入れ、いつもの様に食卓に着いた俺は、テレビのスイッチを入れる。

妻も席に着き、いつもの様に食事が始まる。

しかし、今日の妻は、いつもとは様子が違っていた。

普段なら、会社で起きた出来後、高校からの友人との会話、実親との出来事などを、一人でペラペラ話し始める。

以前なら、その話しを俺も真剣に聞いていた。

真剣に聞いてると、時折、それは妻が悪かったんじゃないかとか、それはこうした方が良かったんじゃないかと、つい、良かれと思って口を出してしまう。

そうしてしまうと、妻は途端に激怒する。

「私は正論も、余計なアドバイスも求めて無いの!どうして男の人は、黙って話しを聞けないの!?」

(どうして…?)

その様な事を数回繰り返し、俺は初めて気が付いた。

妻がしてるのは、ただの愚痴。
相談では無いんだ。

昔テレビで観た、男性脳と女性脳の違いが、コレなんだと。

それ以来俺は、妻の話しを聞いてるフリして、聞き流すことにした。

真剣に聞いてると、また余計な事を言いたくなるから。

妻が一方に話し、俺はテレビを観ながら、ただ一言二言、相槌をうつ。
それが夕飯時の普通の風景となったのは、結婚してから一年目くらいだったろうか。

だが、今日は違う。

妻はさっきから、何かソワソワして落ち着かない様子だった。

何か嫌な予感がする…

「今夜はどうするの?」

No.7

妻が下を見ながら、唐突に口を開いた。

(やはり、それか…)

予感は的中した。

それとは、夜の営みの事だ。

結婚三年目だが、まだ二人の間には子供が居ない。

避妊してた訳では無いのに、未だに授からないのだ。

最近、妻の友人に二人目の子供が出来たらしい。
その事も重なり、妻には焦りもあるのかも知れない。

思い返せば、前回したのは三週間前。

詳しい事までは知らないが、妻は妊娠しやすい時期を狙って、子作りしたいのだろう。

ただでさえ気が滅入る時間なのに、より一層、気が滅入る。

思わずため息が出そうになるのを、慌てて抑えた。

「うん。今夜、そっちの部屋に行くよ」

視線をテレビに戻し、俺はそう答えるしかなかった。

断ったら、妻がまた激怒するのを知っているからだ。

ケンカはしたくないし、面倒くさい。
黙って妻に従うのが、一番の方法なのだ。

昔ボクシングをやってたのも、戦うのが好きだからではない。
ただ、身体を鍛えたかっただけ。
試合に出ても、全く楽しくは無かった。

俺は、争い事が一番嫌いなのだ。

自分が我慢して済むなら、それに越した事はない。

今、妻はどんな表情をしてるんだろう。

またいつもの様に、一人でペラペラと話し始めた。

臭い男とするのは、嫌じゃないんだろうか。

子供が欲しいから、我慢してるんだろうか。

テレビの内容が、全く頭に入らない。

No.8

妻が風呂から上がったのを確認して、俺も風呂場に向かった。

帰宅してすぐに汗を流せないのは、気持ち悪かった。

しかし、妻の後に風呂に入ると決めてから一ヶ月もすると、それにもなれた。

何より、ゆっくり風呂に浸かってても、妻の「いつまで入ってるの!」が来ることは無いので、落ち着ける。

自分の部屋に居ることに継ぎ、第二のリラックスタイムを見つけられた事が嬉しい。

しかし、今日はなんだか気が重い。

俺だって、30歳を越えたばかりの健全な男。
性欲は人並みにあるし、セックスだってしたい。

だが、妻との子作りは、どうしても気が滅入る。

それが何故なのかは、俺もよくわからない。

セックスと子作り。

やる事は同じでも、何かが違う。

その何かとはなんなのか、いくら考えても、答えは見つからなかった。

俺は、いつもより念入りに身体を洗いながら、そんな事を考えてた。

脇の下の匂いを嗅いで、汗臭くないかもチェックする。
もちろん、股も念入りに洗った。

スケベな事を考えずとも、これだけ刺激されたのなら、男の♂♂♂は硬く反応するものだ。

だが、俺の♂♂♂は恐縮したまま、ピクリとも反応を示さなかった。

(もう歳なのかな…)

二十代までは、これからセックスすると思うだけでも、痛くなるくらいに反応してたのに。

身体を洗い終え、また湯船に浸かりながら、なんだか寂しい気持ちになっていた。

No.9

ちょっとした小説を読んでいるようでした。
主さんその才能ありますよ。

No.10

妻の後に風呂に入ると決めてからは、湯船に浸かりながら浴槽を磨くようにしてる。

風呂の栓を抜き、水位が下がった所を順にスポンジで磨いていくと、面白いくらいに水垢が落ちた。

これは独身時代にやってた事だったが、ふいに思い出したのだ。

いつもなら、無心になってやれる作業だった。
しかし今は、もっとゆっくり湯が抜ければ良いのにとか、この湯が全部無くなったらいよいよか…なんて事を考えてる。

(面倒くさい…)

妻との子作りは、ただ、その一言に尽きる。

昔、中学の担任だった教師に、こんな事を言われた事がある。

「面倒くさい事を後回しにすると、後々もっと面倒くさい事になるだけだ」

なる程な…と、なぜか俺の心に素直に入ってきた言葉だった。

それ以来、宿題などもそうだし、やらなきゃならない事は後回ししないで、すぐにやる事に決めた。

はじめは意識してそれを心掛けていたのだが、いつしか、それをしないと、何だか落ち着かなくなっていた。

やらなきゃならない事は、今する。
これが俺のポリシーだ。

(よし、やるか!)

ようやくそう決心出来たのは、風呂の残り湯が、ほぼ無くなる寸前の頃だった。

No.12

寝巻きに着替え、妻が寝室にしてる部屋に入ると、妻は鏡台向かい髪を乾かしていた。

ドライヤーを掛けてる時の独特の匂いと、甘いリンスの香りがほんのりと部屋に充満している。

さっきまでは全く気乗りしてなかったのに、その香りのせいか、急に心臓がドキドキしてきた。
俺の下半身も反応してる。

俺はそれを隠す様に、ダブルベッドにうつ伏せに倒れ込んだ。
新婚当初は、二人で寝ていたベッドだった。

お互いに無言のまま。
何だか居心地が悪い。

寝巻きに着替える前に、再度、脇の匂いは確認した。

最近は加齢臭を抑える為のシャンプーに変え、頭皮も徹底して洗ってるので、それも大丈夫なハズ。

後は、するベキ事をするまでだ。

髪を乾かし終えた妻が立ち上がり、顔をこちらに向けないようにしながら、明かりを消した。

普段はうるさいくらいにお喋りなのに、こんな時だけは、無口になる。
妻は恥ずかしがり屋なのだ。

そんな所を、可愛らしいと思ってた時期もあった。

しかし、普段は「思ってる事は何でも言葉に出さないと相手に伝わらないでしょ!話し合いって大事よね!?」なんて言ってるくせにと、考える様になってからは違ってきた。

こんな可愛らしい態度が出来るなら、普段からそうしろ!
そう思い、どうしてもムカついてしまう。

(ダメだ。こんな事を考えてたら、勃つものも勃たなくなる。)

俺は慌てて、考えるのをやめた。

No.13

夫である俺が言うのも何だが、妻はかなりの美人な方だと思う。

身長は155cmと小柄だが、手脚が長く、顔も小さい。
少し小ぶりな胸部も、スタイルの良さを引き立てていた。

身長差が30cm近くもあるから、付き合ってた頃は妻の頭の上に俺の顎を乗せ、よくからかっていたものだ。

あの頃は、毎日が楽しかった。

こんな俺に、このような美人で可愛らしい彼女が出来たなんて、夢のような気がしてた。

恥ずかしげに顔を背けてる妻を、改めてこうして見てみると、あの頃とはあまり変わらぬ、可愛らしい姿のままだった。

(口さえ開かなければ…)

また、ため息が出そうになる。

それを必死で抑え、寝巻きの上から妻の胸に手を置く。

ブラは着けてない。
先端の突起を、指の間で感じる事が出来た。

手に力を入れないよう、優しく揉みしだく。

華奢な妻の身体は、大柄な俺が少し力を入れて抱きしめただけで、簡単に壊れてしまいそうな気がする。

「そんな事ある訳ないじゃない。もっとギュウってしてみて?…うぐっ、力いれ過ぎぃ!w」

そんなやり取りをしてたのは、いつの頃だったろう。
今では、遠い遠い過去の出来事なような気がする。

俺は、今、すぐ目の前に居る妻ではなく、まだ結婚する前の妻の事を思い浮かべながら、優しく愛撫した。

こうして黙ってさえいれば、妻は美人で可愛らしい女性なのだ。

黙ってさえいれば。

No.14

「ん…」

妻が声を漏らした。

無意識のうちに、手に力が入り過ぎたのかも知れない。
慌てて手の力を抜く。

その代わりと言ってはなんだが、もう片方の手をそっと、妻の脚の付け根に伸ばす。

他の部分と比べ、そこだけ体温が高くなってる気がする。
寝巻きの上からでも、そう感じた。

だが、どうしても行為に集中できない。

こんな時は、世の夫婦達はどの様にしてるんだろう。
他のの男達は、どの様な手順でしてるんだろうなんて事を考えてしまう。

セックスのマニュアルがあれば、ぜひ読んでみたいものだ。

男の場合は特に、セックスのやり方なんて、誰かに教えて貰うものではない。

大抵は、AVなどを観て、見よう見真似でやるものだと思う。

俺はそうだった。

工業高校に入学した俺は、女子との交流など全く無かった。

女子はクラスに三人居たが、卒業するまでの三年間、一度も会話をした事がない。

そんな俺に初めて彼女が出来たのは、大学二年の終わり頃だった。

相手は、同じサークルの後輩。
物静かで、あまり話さない子だった。

俺もその後輩も、サークル内では全く目立たない存在。
そんな二人が、なんとなく話すようになり、なんとなく意気投合し、なんなく付き合い始めた。

お互いに初めてな事もあり、上手くいかず、三回目にしてやっと初体験が出来た。

一度成功してからは、会う度にセックスする様になっていた。

No.15

続きお願いします。

No.16

あの頃は、セックスするのが楽しかった。

AVで観た事を真似して、色んな事を試したし、その後輩も、それを受け入れてくれていた。

しかし、妻は違っていた。

恥ずかしがり屋なのか、性に対する興味が無いからなのか、アブノーマルな事は受け入れてくれない。

妻の嫌な事は嫌とハッキリ言う元々の勝ち気な性格もあり、AVで観たような事はしなくなり、ただ妻を愛撫し、正常位で挿入するだけのものになった。

毎回決まった事だけをする、ただの流れ作業。

セックスがつまらないと感じ始めたのは、その頃からだったのかも知れない。

そんな事をボンヤリと考えてたら、益々今夜の作業も面倒なものだと感じてきた。

妻のパジャマの下と、下着を同時に下ろし、脚の付け根を指でなぞる。

もう既に、妻の準備は出来てたようだ。

妻の表情は暗くてよく見えないが、今は一体、どんな気持ちなんだろうか。

一瞬だけそんな事を考えたが、今の俺には、妻をこれ以上気持ち良くさせたいという気持ちにはなれなかった。

とにかく、早く終わらせたい。

自分のを手で扱き硬くさせ、妻のにあてがう。

「え?もう入れちゃうの!?」

それまで一言も発しなかった妻が、突然、声を上げた。

俺は驚き、妻の顔を見る。

上半身を起こした妻の表情が、徐々に怒りに変わっていくのが、薄暗い灯りの中でもハッキリと見えた。

No.17

その後の二時間にも及ぶ『話し合い』の内容は、ハッキリと覚えてない。

最近特に手抜きになったとか、昔はもっと丁寧にしてくれてたとか、愛情を全く感じないとか。
とにかく、妻が一方的に不満をぶつける事を、『話し合い』と呼ぶらしい。

俺はその都度、謝ったり、それは違うと否定したりするだけ。

だが、流石に今夜の俺は違っていた。

妻が望んだのは、子作りであり、愛を確かめ合うセックスでは無いのだ。
妻の子宮に、俺の精子を注ぎ込むだけの作業のハズ。

全く乗り気で無かったのに、妻にせがまれ、仕方なくしてやろうと思ったのに、それで文句を言われる筋合いは無い!

結婚して三年。
俺は初めて妻に対して怒り、反論した。

「愛情を全く感じない!?それは、俺のセリフだ!!」

普段から蓄積されていた不満が、ここぞとばかりに口から吹き出していた。

(ダメだ。こんな事を言ってはいけない。俺はケンカなんてしたくないんだ)

怒りの言葉とは裏腹に、身体は震えるくらいに冷たくなり、頭の中も冷静に考えられる余裕すらあった。

しかし、妻の言葉を否定し、反論する言葉は、後から後から出てくる。

妻とケンカらしいケンカをしたのは、今夜が初めてだった。

それ以来、妻とはセックスしていない。






  • << 19 また久しぶりに読ませていただきました。 主の心の声に楽しませてもらえますね。 是非続編をお願いします🤲

No.18

とても読み応えありました。
是非、レス解消の章が読みたい。

No.19

>> 17 その後の二時間にも及ぶ『話し合い』の内容は、ハッキリと覚えてない。 最近特に手抜きになったとか、昔はもっと丁寧にしてくれてたとか、愛情… また久しぶりに読ませていただきました。
主の心の声に楽しませてもらえますね。
是非続編をお願いします🤲

No.20

【レス妻の呟き】


「そんな事があったんだ…」

高校からの友達である千衣(ちい)が、私を心配する様な眼差しを向けている。

今日は、同じく高校からの友達である香織に誘われ、出産して半年が過ぎた千衣の家に、赤ちゃんの顔を見に来ていた。

そうなるとお約束の様に、「貴女も早く子供作りなよ〜」なんて話しなるのはわかっていた。

しかし、今の私は、正にその事で悩んでいる。

普段なら聞きたくも無い言葉だったのだが、今回は、その言葉を待ってましたと言わんがばかりに、夫とは完全にセックスレスになってしまった事を、全て二人に話したのだった。

千衣は学生の頃から少しポッチャリ体型で、胸も大きく、いつもニコニコしてる子だった。
私も含む皆んなに、『ちいママ』と呼ばれてる。

もちろん、見た目だけではない。

性格も温厚で、怒ってる姿なんて一度も見たことないし、相手に対する思い遣りの気持ちを持った、とても優しいことろが、そのあだ名の由縁だ。

おまけに博識で、大学では心理学を勉強してたこともあり、何か相談したい時は、つい、頼ってしまう。

そんな時でも千衣は、優しそうな笑みを浮かべて、いつでも私を励ましたり的確なアドバイスをしてくれるから、本当の母親より母親らしい、一番大事な親友だ。

今は二人の子を持つ、本当のママになった事もあり、以前より増して、ママ感が強くなった印象だった。

No.21

「え〜。じゃあ、それからもう一年もエッチしてないの⁉︎可哀想…」

可哀想と言いながら、全く同情してない表情をしてるのは、香織。

同情するどころか、身を乗り出し、興味津々な表情を浮かべている。

私は昔から、香織の無神経さが嫌いだ。

しかし、なぜか気が合うところも多く、完全には嫌いになれないし、寧ろ、千衣より一緒に居る時間が長かった。

これが、腐れ縁というヤツなのだろうか。

この子にだけは、私の弱い部分を見せたくなかったのだが、久しぶりに千衣の顔を見たら、今までずっと一人で悩んでた事が、溢れるように口から出てしまっていたのだ。

全部話して、気持ちがスッキリしたからかも知れない。
今になって、香織にも聞かせてしまった事を後悔しはじめる。

「私だったら、一年もしないなんて絶対に無理だな…。それって、女として見てないって事じゃん?離婚しないの?」

香織は昔から、彼氏が尽きた事が無い。

私が知ってる限りでは、20人以上の男と付き合ったハズだが、彼氏が居ない時期は、ほぼ無い。
一時期は、二股や三股かけてた事さえある。

本人は、寂しがりだからと言うけれど、男が居ないとダメなタイプの女なのだ。

だからこそ、セックスレスなんて耐えられないのであろう。

悔しい事に、今の私は、そんな香織の考えがわかる様になってしまった。
夫と出会う前までは、セックスなんて嫌いだったのに…

No.22

私の初体験は、高校二年の時だった。

相手は、一つ上の先輩。

以前から、女関係にだらし無いという噂が絶えない人だったが、何度断ってもしつこく告白されてるうちに、私もいつしかその先輩に本気になっていた。

何より、顔がモロタイプのイケメンだったのが、一番の理由だった。

今になって思えば、その先輩のセックスは自分本意なもので、愛情なんて全く感じないものだった。

私に対しての愛撫は殆どなく、フェラさせられ、挿入して終わり。

しかも、これも今だからわかった事だけど、その先輩のは小さく、早かった。

愛情を感じないだけでなく、気持ち良さまで感じないのだ。

初めての相手がそうだったから、私はセックスを好きになれなかったのも仕方ないと思う。

しかし、性に対する知識も興味も然程なかった私は、それがセックスというものであると思ってた。

その後に付き合った二人の元彼達も似たような感じだったから、すっかり信じていたのだ。

初めてセックスで気持ち良さと、愛情を感じさせてくれたのは、夫だった。

決して、上手だとは言えないのかも知れない。

けど、夫の愛撫からは優しさと愛情を感じるし、私が嫌と言う事は決してしない。

何より、夫の逞しいのが入ってくるだけで、何とも表現し難い、ゾワッとする感覚が、とても気持ち良いと感じる。

「身体の相性が良い」というはきっと、夫と私の事を指す言葉に違いない。

No.23

今のところ離婚するつもりは無いと、香織に伝えた。

もちろん、身体の相性が良いと感じたからではない。
そんなのは、些細な事に過ぎない。

夫は今まで知り合った男性の中で、一番優しい人だし、浮気なんて絶対にしない人だ。
収入だって安定している。

何より、たとえ夫からの愛情が感じなくなったとしても、私はまだ夫の事が好きなのだ。

男を取っ替え引っ替えしてた香織に、簡単に「離婚しないの?」と言われた事が、少しムッとしてしまう。

私は、そんな軽い女では無い。
30歳を目前に控えた今から、新しく好きになれる男性と出会える気もしなかった。

「それに、彼も離婚はしたくないと言ってたし…」

そこだけ少し歯切れが悪くなったが、夫と話し合い、離婚はしない事になったのは事実だ。

その話し合いから一年が過ぎてしまったが、今でもそう考えてくれてる事を願っている。

夫の本心を聞くのが怖くて、あれ以来、その事に関しては、話しをしていないのだが…

「ねぇ、元々は、旦那さんが誘って来なくなった事から始まったって言ったよね?なんかあったの?」

香織がまた口を出す。

私は千衣の意見が聞きたかったのに、昔から香織は、人の男女関係にも興味深々だ。

夫には、結婚して最初の一ヶ月は、ほぼ毎晩の様に求められていたと思う。

しかし、それが二日に一回になり、三日に一回になり、徐々に求められる回数が減ってきた。

No.24

やがて、一週間に一回くらいになると、さすがに寂しくなり、私の方からも誘うようになった。

しない夜は、身体の大きな夫とダブルベッドで寝るのが窮屈に感じはじめたのは、その頃からだ。

夫は自分の部屋にベッドを購入し、そこで寝る様になった。

今になって思えば、それが悪かったのかも知れない。

お互いに違う部屋で寝る様になってからは、夫から求められる事なんて、殆ど無くなった。

その事で何回も話し合いをしたのだが、改善されるのはその時だけ。
すぐにまた誘いが無くなる。

そんな夫にイライラし、冷たい態度を取る様になってからは、会話する事さえ無くなってしまった時期もあった。

(あの頃は、よく電話で千衣に相談してたな…)

千衣が居なかったら、とっくに離婚してたかも知れない。

さっきから、黙って私の話を真剣に聞いてくれている千衣の表情は、真剣そのものだ。

そんな千衣の言葉が欲しくて、私は目で訴える。

(私が何か悪かったの?これからどうすれば良いの?)

「泣かないで?大丈夫。」

向かいの席に座ってた千衣の手が、私の頬にそっと伸びた。
そのまま、優しく私の涙を拭い取ってくれる。

私はいつの間にか涙を流してた事を、その時はじめて気が付いた。

悲しいからか、話しに興奮したからかは、自分でもわからない。

一つ確かな事は、もし私が男だったら、絶対に千衣と結婚してたということだ。

No.26

千衣が気になってきました。

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