注目の話題
あまりにも稚拙な旦那にウンザリです
マイナンバーカードを持ってない人へ
怪しくないでしょうか?

とりかご

レス160 HIT数 12202 あ+ あ-

匿名
15/02/06 03:54(更新日時)




あはれに忘れず身にしむは

忍びし折々 待ちし宵

頼めし言の葉もろともに

二人 有明の月の影

思へばいとこそ悲しけれ




身にしみ忘れられないのは
忍ぶ恋の日待つ夕べ
2人で約束した言葉は
夜明けの月に浮かぶ影

思い出すたび
ただ愛しくて




14/11/28 07:36 追記
お気づきの方もいらっしゃると思います。
ベースは、とはずがたりです。

なのでラストは…ハッピーエンドになるかどうか。

そしてやっぱり書き手は、詐欺師つゆりです。
今回は携帯で書きためて投下更新の形です。


14/12/22 12:29 追記
スレもったいないんで黒雪姫と2本立てにしました。
紛らわしくてごめんなさい。


タグ

No.2161655 14/11/26 01:19(スレ作成日時)

新しいレスの受付は終了しました

投稿制限
スレ作成ユーザーのみ投稿可
投稿順
新着順
主のみ
付箋

No.151 15/02/02 19:05
つゆりん ( 1i5di )


そしてもう一つ、まじないを施された裏の理由がある。
おそらく真の理由と言えるだろう。

この国の王妃になるという事は初夜を迎えた翌日、シーツの公開がある。
純潔の証の公開という訳だ。

女王には夫という存在はいない。
子ができるまで顔を隠した男達に代わる代わる抱かれるだけだ。

そして出産も人々に見守られながら。
見守ると言うよりも好奇の眼差しの中の
「出産イベント」
と言ったほうが正しいだろう。

女王の責務という理由からだ。


まさかそれらが自分の身に降りかかるとは思いもしなかった。


握り締めた手に力が入る。


「こっくり助けて、私は継ぎたくない!」

No.152 15/02/04 04:31
つゆりん ( 1i5di )


真剣な顔をしたこっくりが答える。

「そうね、王妃ならまだしも女王は酷だと思うわ」

じゃあ…

「でもね黒雪ちゃん、国と個人の気持ち、どちらが大きいと思う?」

「知らない!そんなの、嫌なものは嫌だ!」

「国家100年の計も考えずに我を通す?」

「女王なんて生け贄みたいなものじゃないか!」

「そうよ?国民の為の生け贄よ?」

「こっくり…」

でも私は…。

「今までも自分を犠牲にして耐えた女王はいる、そしてそれがあなたに繋がっている。その責任を放棄するの?」

「兄さまは…」


「彼は傲慢すぎた、資格はないわ」

「少し、考えさせて」

No.153 15/02/04 04:33
つゆりん ( 1i5di )


一人、部屋で考える。

我慢した女王がいた。
耐えた女王がいた。

私の、番なのかな…。


こっくりに頼んでもダメだったじゃないか、母さま!

黒いままでいいから、女王になるのだけは嫌だ。

まじないじゃなく呪いのほうがマシだった。

シローならわかってくれるだろうか?
王族なんて捨ててもいい。

シローの部屋に行き、扉の前で絶望した。

「なんで説明しちゃったんだよ、嫌がるに決まってんだろ」

「説明なしでまじない解いて、恨まれるのやあよ」


味方はいなかった。


No.154 15/02/04 06:06
つゆりん ( 1i5di )



朝を待ちこっくりの家を出た。

家出ではなく、目的の場所があったからだ。

しばらく歩いてその場所に着いた。


「クリス!クリスいるんでしょう?」


「来ると思ってたよ、黒姫さん」


緑の異形の者。クリス。

私は彼に会いに湖に来た。

No.155 15/02/04 09:16
つゆりん ( 1i5di )


朝日を受けキラキラと光る湖面から、クリスは上半身を出していた。


「困り事か?」

わかっているだろうに聞いてくるクリスに少し苦笑いだ。

「女王にならなきゃいけないかもしれない」

「そりゃまたかなりキツいな。なりたいのか?」


私はここで確信した。女王になる事の意味をわかってるのは、一握りの人間だ。


「クリスはどうして今の姿になったの?元は普通の人間だろう?それも貴族クラスの」


「バレたか、本来なら城に住んでたな。黒姫とも一緒に育ってたと思うぞ。俺まだ18歳だし」


「えええええーっ!?」」


「まあ聞け。俺は生まれつき体が特殊でな、常に水の中にいるしか生きられる術がなかった」


「ふうん…あれ、でもそれって…」


「そう!人の姿のままプールに浸かってるだけでも良かったんだよ!それをあの魔女が面白がって!」


……こっくり、それはあんまりだ。


No.156 15/02/04 12:42
つゆりん ( 1i5di )


隣に座ってきたクリスに聞いてみた。

「じゃあクリスもマジナイなの?」


「ああ、そろそろ効き目も薄れると思う」


効き目が薄れる…
それって…


「またマジナイかけてもらわないと、クリス死んじゃうんじゃないの!?」


「あー、それはないない。子どもの頃を乗り切れば大丈夫な筈だから。それより黒姫どうすんだよ?女王の話は」


こっちが聞きたいくらいだ。本来、政略結婚なんて当たり前。
このまま自分の意志どうりに生きられるとは思ってはいない。
ただ、女王になるのだけは嫌だ。



「こんな話がある」

突然クリスが語り始めた。

No.157 15/02/04 17:01
つゆりん ( 1i5di )



∞∞∞∞∞∞

むかーし昔、王と王妃には姫1人しか生まれなかった。
悩んだ結果、その姫を女王にした。

何も知らされず女王になった姫は、まず初夜で驚いた。
そして続く辛い夜、とうとう気が狂い暴れ始めた。

仕方なく薬を飲ませられおとなしくさせられ、なんとか出産。
玉座の女王はそのまま薬漬けで短い一生を終えました。

∞∞∞∞∞∞


「あまり知られてないが、そういうケースもあるってこった」


ゾッとした。
そんな人生絶対に嫌だ。


「ますます嫌になる話をありがとう」



「だからさ、お前俺と結婚すればいいじゃん」


カッパが何かのたまった。


No.158 15/02/04 21:24
つゆりん ( 1i5di )



「はーい、そこまで」

振り返るとこっくりとシローが揃って立っていた。
クリスが私の前に立ち、身構える。


「命の恩人にずいぶんね」


まずい、そう思った時にはクリスは倒れていた。
何が起こったのかさえわからない。

シローに腕を締め上げられ、身動きが取れなくなった私の口に何かが入れられた。
体に力が入らなく、クリスの無事を確認する事すらできない。


「シロー、黒雪ちゃんは小屋まで運んでちょうだい。クリスはどうしようかしらねえ」


No.159 15/02/06 03:38
つゆりん ( 1i5di )



жжжжжжжжжжжжж

「それで黒雪姫はどうなったの?お母さん」

「魔女と取引したのよ」

「取引?」

「そう。黒いままでいいから、クリスのまじないを解いてやってとお願いして、女王になったらしいわ」

「じゃあ幸せにはならなかったんだ?」

「それは誰にもわからないの。黒雪姫は女王になってからは一度も話す事なく亡くなったそうだから。クリスを助けて幸せだったのか、後悔したのかは誰にもわからなかった」

「ふうん、なんだか中途半端な話だね」

「ふふ、そうね。そろそろお父さんがプールから帰ってくるわよ」

「ごはんの準備しなきゃね!私、手伝う!」

「ありがとう、キュウリのサラダはお父さんの席にね」

「わかってる!」


黒髪、黒い瞳、褐色の肌の母子は笑いながら食事の支度を始め父親の帰りを待ち始めた。


жжжжжжжжжжжжж


No.160 15/02/06 03:54
つゆりん ( 1i5di )



とても中途半端な終わり方ですみません。

ミクルで携帯小説を書く、という意味を考えたくなったというのが理由です。


勝手な理由で申し訳ありません。


投稿順
新着順
主のみ
付箋

新しいレスの受付は終了しました

お知らせ

5/28 サーバメンテナンス(終了)

小説・エッセイ掲示板のスレ一覧

ウェブ小説家デビューをしてみませんか? 私小説やエッセイから、本格派の小説など、自分の作品をミクルで公開してみよう。※時に未完で終わってしまうことはありますが、読者のためにも、できる限り完結させるようにしましょう。

  • レス新
  • 人気
  • スレ新
  • レス少
新しくスレを作成する

サブ掲示板

注目の話題

カテゴリ一覧