とりかご
あはれに忘れず身にしむは
忍びし折々 待ちし宵
頼めし言の葉もろともに
二人 有明の月の影
思へばいとこそ悲しけれ
身にしみ忘れられないのは
忍ぶ恋の日待つ夕べ
2人で約束した言葉は
夜明けの月に浮かぶ影
思い出すたび
ただ愛しくて
14/11/28 07:36 追記
お気づきの方もいらっしゃると思います。
ベースは、とはずがたりです。
なのでラストは…ハッピーエンドになるかどうか。
そしてやっぱり書き手は、詐欺師つゆりです。
今回は携帯で書きためて投下更新の形です。
14/12/22 12:29 追記
スレもったいないんで黒雪姫と2本立てにしました。
紛らわしくてごめんなさい。
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少子化に拍車をかけたのが同性婚。
偏見が無くなり自由になった同性愛者は喜んだ。
しかし、その数は予想以上に多かった。
それが考慮され性に目覚める前の少女を娶り、多数の妻の1人にする。
少女達の婚姻年齢はわすが15~16歳だった。
有沢由真、14歳。
背中までのサラサラとした黒髪が印象的だ。
くっきりとした二重の大きな目にスッとした鼻筋。
少し気が強そうな口元。
私立の女子中学に通う普通の少女。
友人との話題はもっぱら
「嫁ぎ先が決まったか」
だった。
偏見が無い為かこの年齢で同性愛者もいる。
結婚グループと同性愛グループ。
意見の食い違いもあるがクラスの仲は良かった。
「親の決めた結婚なんて信じられないよ。ときめく気持ちとか経験したくないの?」
饒舌に語るのはクラスメートの神崎リン。
早熟な彼女にはすでに彼女がいた。
「だって親が決めた結婚相手だもの。間違いないじゃない。そして子供を生むのが幸せでしょう?リンだって兄弟16人いるじゃない」
由真は口を尖らせて反論する。
「16人もいるから余計だよ。母親同士はギスギスするし」
「私はきっと大丈夫だよ。あ、リンの彼女来たよ」
嬉しそうに恋人の元へ行くリンを見ながら、由真はまだ見ぬ相手を想像した。
「まーたリンにからかわれてたの?」
クスクスと笑いながら話しかけてきたのは、関口奈緒。
奈緒も結婚グループだ。
「あはは、恋愛は旦那様になる人とすればいいだけなのにね。奈緒はもう決まってるんだよね?」
「うん、斉藤家。卒業までに習い事頑張らなきゃ」
家事は覚える必要は無かった。
求められるのはピアノや琴、生け花や舞いと貞淑さ。
そして健康的な体。
ボタン1つで調理された料理が出てくる時代の中で、少女達だけが時代を逆行していた。
「私も早く旦那様が決まらないかな」
現実を知らない少女らしい無垢さで、由真は呟いた。
「ただいま、11階まで」
自宅のエレベーターパネルに告げる。
ボタンは無く、音声でエレベーターは動いてくれる。
由真の母親と兄弟達は11階のフロアに住んでいた。
父親は最上階。
他の母親や異母兄弟はそれぞれ違うフロアに住んでいるので、あまり顔を合わせる事は無い。
父親はその日の気分により、妻や家庭を選んでいた。
13階建ての自宅には子供が10人。
すでに独立していたり嫁いだ兄姉もいたので少なくなったほうだ。
「由真姉ちゃん、おかえり!」
妹の由香が抱きついてきた。
まだ小学6年生の由香は姉の由真が好きでたまらない。
「ただいま、今日は学校どうだった?」
「んっとね、男性心理学が面白かった!」
小学生から学ぶのは当たり前だった。由真も当然習っている。
「それ段々難しくなるからね。頑張れ由香!」
由真と由香。
名前が似ているのは父親が子供の名前を間違えない為だ。
11階の子供には母親の名前から一文字取り「由」の字がつけられる。
自立した兄は由春という名だった。
自室で着替え、少しテレビを見てから宿題に取りかかった。
【現代房中術】
男女の交わりの教科書だ。
結婚グループにはこういった教科書が配られる。
同性愛グループは進学して、大学に行くので進学に沿った教科書だ。
「なんかこの恥じらいながら慎ましく大胆に、ってわからないな。明日先生に聞かなきゃ」
その時ノックが聞こえた。
ドアを開けると母親の由里が笑顔で立っていた。
他の母親と張り合うせいか、年齢よりもずっと若く綺麗だ。
「今日ね、お父さんうちにいらっしゃるわよ。今日はうちが電気のフロアよ!」
「良かったね、お母さん!じゃあ私も今のうちにお風呂に入ってくるね!」
電気のフロアというのは、夫が過ごすフロア以外は外灯を消す事になっているから。
それが電気フロアと呼ばれるようになった理由だ。
午後8時頃、父親が来た。
「おかえりなさい、お父さん!」
由真と由香は8日ぶりの父の来訪を喜んだ。
母親はオートクックのボタンを押している。いつもより豪華な食卓になりそうで由真はウキウキした。
食事も揃い、食べ始める時に父親が話し始めた。
「実は由真の結婚相手が決まった。由真、嫁いでもイライラしたり他の奥さんに嫉妬したりしないで旦那さんに愛されるようにするんだよ」
「由真姉ちゃん、やったね!おめでとう!」
「嬉しい!お相手はどんな方?」
「いい青年でね、27歳。奥さんは今のところ6人だ」
頑張って愛されるようになろうと、相手が決まった由真は嬉しくてそれしか考えなかった。
その為少し浮かれすぎてしまい、無口になっている母親を見逃してしまっていた。
ベッドに横になり結婚相手の事を考える。年が近い事が安心だった。
うっかり名前を聞き忘れた事に気づいた。
一番重要な事なのに。
まだ父親はリビングにいるだろうから、部屋の自動ドアを開けてリビングに向かった。
「……?」
言い争うような声が聞こえた。興奮しているのは母親のようだった。
「どうして?よりによってなぜ由真をあそこに嫁がせるんですか?」
「由真ならうまくやれる。立花はまだ若いが思いやりのある男だよ。何より立花が望んでの話だ」
「中途半端に優しいから由真が辛い思いをしないか心配なんです」
(立花さん…。会った事もあるし聞いた事もあるけど、嫌な噂は聞かなかった。
お母さんは何を心配してるんだろう…。)
由真がわからないのも無理のない話だった。
昨夜の両親の話を気にしながら登校する。
由真は奈緒なら何か知っているかもしれないと思っていた。不安を消したかった。
教室に入り、奈緒の姿を見つける。
「あ!奈緒ちゃん、おはよう。私も結婚相手決まったよ。立花さんて知ってる?」
「立花さん?若いしいい相手だよ、おめでとう!」
「ありがとう」
ホッとした時。
「花集め…」
「花集めの立花だよ!嫁を集めるのが道楽で花集めって呼ばれてる」
言ったのはリンだった。
「ちょっとリン!本当かどうかわからない話なのに、由真が不安になるでしょう!」
語気を荒げ抗議する奈緒。
「それに奥さんが何人もいて当たり前なんだから、由真!気にしちゃダメだよ」
「…ありがとね奈緒ちゃん。大丈夫、会った事あるけどいい人だったもん」
由真と立花が会ったのはクリスマスパーティーの時だった。
人に酔ってしまい休んでいた時に飲み物を持ってきてくれ、気分が治るまで居てくれた。
だから結婚相手が立花だと知った時、由真は内心喜んでいたのだ。
「はぁ~、やっぱり異性愛者の感覚はわからんわ」
リンの呟きは無視する事にした。
それから15歳の誕生日を迎え、卒業と結婚に向け本格的な準備に入った。
「明日、定期検診に行くわよ。学校はお休みしなさいね」
母親にそう言われ、もう半年たったのかと気付く。
半年に一度の定期検診は義務だ。
病気は無いか、子供を宿す事はできるか、あらゆるチェックを受ける。
とは言っても昔のような辛い検査は無い。
全て血液検査で済んでしまう。
それを知らない由真が採血を嫌がるのは当然だろう。
最も採血もスタンプ式になり、ずっと簡易なものなのだが。
西暦2115年のこの世界では医療にとどまらず、全てが発展していた。
病気の早期発見ができ、平均寿命は延びた。
機械の発達や発明により便利になった暮らし。
高齢化社会となったが尊厳死制度も認められていた。
しかし出生率の下降は止まらない。
病院には由真と同じであろう少女の姿がチラホラ見かけられた。
検査結果が出るまでコンビニで暇を潰す事にした。
欲しい商品のケースにカードを当て、ボタンを押し商品を受け取る。
併設されている休憩所でソファに座り、備え付けの電子書籍を読んでいると声をかけられた。
「その作品好きなの?」
振り返ると同じ年頃の男の子だった。
「かなり昔の話だけど、好きですよ。それが何か?」
「ごめんね突然。心配しないで、俺は付き添いだから」
付き添い、という言葉を聞いて黙ってしまった。
病院に来る人は2種類いる。
由真のように検査に来る人。
早くに体に疾患が見つかり働きに出された人か、所得が少なく結婚できず資産家の家に働きに出ている人。
若さから見ても前者なのだろう。
「付き添い」という事は主人の検査の付き添いだという事だ。
暮らしは便利になったが貧富の差も激しくなり、仕事は機械に取られ働き口を探すのは困難になっていた。
下男、下女といった下働きが最も探しやすかった。
「俺も好きでさコレ。付き添いの時くらいじゃないと見れないから、仲間見つけて嬉しくてつい」
体を動かしているせいかバランスのとれた筋肉質な体。
それに似合わない人懐っこい笑顔が由真の警戒を解いた。
由真が気づかないだけで、付き添いへの無意識の差別もあったのかもしれない。
「ハッピーエンド後の主人公は、どうしてるのかなーっていつも思います」
「そこまで考える?いいじゃん。ハッピーエンドで」
「だってわからないじゃないですか。幸せのままなのか、また問題が起きるのか」
「なるほど…」
一時間程話していると主人に呼ばれたらしく、急いで行ってしまった。
由真の結果もそろそろなので第一待合い室へ行った。
検査結果は問題なかった。
病院で出会った付き添いの事もすぐに忘れた。
結納の代わりに婚約の御披露目が盛大に行われる事になった。
「僕の所に来てくれてとても嬉しいです。由真さん」
立花の誠実そうな対応や物腰に由真は惹かれた。
立花の他の6人の妻からもお祝いを受け、丁寧に挨拶をした。
妊娠中だというのにお祝いに来てくれた妻もいた。
うまくやっていけるだろうと実感した。
「僕の子を3人は産んで下さい。みんなで賑やかに暮らしましょう」
「はい、きっと皆さんと楽しく暮らせると思います」
立花が相手で良かったと心から思っていたが、由真は嫉妬や妬みを感じとるには幼すぎた。
「卒業が待ち遠しいです。立花さん」
無邪気に笑って立花にそう告げた。
卒業式は友人との別れが辛かった。
結婚組と進学組も進路に関係なく別れを惜しんだ。
「リンお医者さんになってね風邪ひいたら行くから。出産も任せちゃう」
「出産以外で診察したくないよバカ。お互い頑張ろ」
色々な友達と別れを惜しんでいると立花が現れた。
泣き顔を見られるのが恥ずかしくてうつむいてしまう。
「お別れは済んだかな?じゃあ明日は結婚式だから、これからうちに帰ろう」
「あの、うちって?私の家ですか?」
立花は由真を抱き上げ笑って言った。
「もう君は立花由真なんだから、帰る家は1つだろう?」
「でも父や母に何も言ってません、心配しちゃいます」
「大丈夫。僕から言ってあるし由真はもう僕の大切な妻だ。これから何も心配する必要は無いんだよ」
そのまま立花の家に連れて行かれた。
由真はこういった形が正式なのかもわからない。
心細さでいっぱいだった。
新居になる立花の家は、由真の実家とは違った。
広さや大きさは充分なのだが、プライベートになる個室はベッドとバスルームだけ。
普段の生活スペースは大広間だった。
全体に絨毯が敷いてあり、円形に段差がついている部分に腰掛けたりソファに座ったり各自くつろいでいる。
「あの、今日からよろしくお願いします」
他の妻達は制服姿の7人目の妻に何故か優しかった。
「すぐに慣れるから大丈夫よ」
「よろしくね、制服懐かしいわ」
その光景を見て、立花は満足そうだった。
「みんな、今までどうり仲良くして欲しい。新しい妻の由真だ」
それだけ言うと1人どこかへ行ってしまった。
由真は1人残され、どうしていいかわからない。
立ちすくみモジモジしていると、綺麗な栗色の髪の女性が話しかけてきた。
「由真ちゃん、私が最初の妻。椿でいいわ」
「椿さん…」
「旦那様には気をつけてね。新婚は多めに見てもらえるけど」
どういう事だろう?
旦那様を独占するなという事だろうか?
御披露目の時は優しかった妻達の視線が、立花がいなくなった途端に変わった。
心配しなくていいと言ってくれたのに、いきなり心細い思いをさせられるとは思っていなかった由真。
身の置きどころがなかった。
翌日の結婚式も控えてるので、与えられた自室で休む事にした。
結婚式とは言っても、7番目だからこの家で形ばかりの結婚式だ。
ウエディングドレスを着て祝福を受ける。
そして昔の慣わしに合わせ3日間は由真の部屋に立花が訪れる。
三日夜の餅という慣わし。
由真の母親もそうだったと聞いた。
母親の言葉を思い出す。
『夫に逆らわず嫉妬せず従順で』
不安で寝付けないでいると立花が部屋に来た。
「本当はダメなんだけど由真の顔が見たくて来たよ」
「1人にされて心細かったです…」
そう言いながら立花に抱きついた。
「すまなかった、仕事が立て込んでしまって。もう何も心配しなくていいから」
立花は軽いキスをして出て行く。
由真は明日の式が不安になっていた。
腰に大きなリボンをあしらった純白のドレス、ドレープが幾重にもなったウエディングドレスに由真は身を包んでいた。
ベールをかぶり、他の妻達や来客の前で愛を誓う。
たくさんの祝福を受けたが両親の姿はなかった。
今日から本当に立花由真だ。
不安は祝福で消えた。
心細さももう無い。
来客は口々に幼い妻を褒める。
立花は対応に忙しかったが、そつの無い言葉で返していた。
そんな立花を見て、やはり頼もしいと思ってしまう。
一生尽くさなければ、と改めて思っていた。
宴もたけなわ、由真は貧血を起こしてしまった。
主賓が2人とも消える訳にはいかないので、立花の従者が呼ばれた。
西園 圭。
幼く見えるが十五~二十歳の今まで立花に尽くしてきた青年。
元々は資産家の子息だったが、立花の策略により家が没落した所を立花に拾われた身だった。
立花に言いつけられ、由真を部屋に連れて行く圭。
お互い面識がある事はこの時は気が付かなかった。
一生気付かないほうが良かったのかもしれない。
由真は夜に備えて、貧血で重くなった体を休めた。今夜から3日間は立花が来てくれる。
その後は他の妻達との取り合いだが、母親に言われたようにすれば大丈夫だと思っていた。
立花を愛し始めていた。
若い時は錯覚に陥りやすい。
式やウエディングドレスなどは、幼い由真を恋させるには絶好のアイテムだった。
心細い思いも立花への想いを加速させたスパイスだったろう。
全て立花の思惑だった。
夜になり立花が部屋に来た。
「貧血の具合は?」
「もう大丈夫です。ごめんなさい、お客様に失礼な事をしました」
「いや、それは大丈夫。体調が戻って良かった。せっかくの初夜だからね」
「あ…」
初夜と言われ急に恥ずかしくなった。
照明の明かりが弱くなり、立花が由真に触れる。
鼓動が早くなる。
授業で充分勉強はしてきたが、実際に体験するとなると話は違う。
立花は優しく扱ってくれたが、鮮血と共に破瓜の痛みを知った。
「痛い…」
朝になり目を覚ました時には立花の姿は無かった。
初めて男性を受け入れた痛みは喜びになっていた。
あと2日、夜を過ごせば正式な妻になれる。
今日は部屋でゆっくり過ごそうと思い、クリーンボタンを押してからバスルームへ行く。
壁と天井からお湯とバスソープが噴射され、最後に温風で水分を飛ばしながら乾くのを待つ。
立ったままなので退屈を紛らわす為に液晶画面で流行りの歌を聞いていた。
会えなくて切ないという内容の歌はまだピンとこなかった。
バスルームから出るとベッドメイクは済まされている。
この家のクリーナーは早いなと感じると同時に、実家を思い出してしまい少し実家が恋しくなった。
両親が式に来なかったのは単に知らされてなかったからだ。
立花の家では子供が多い分、家を出たら関心は持たれなくなるのが当たり前だった。
だから結婚式を知らせるという発想が無かった。
そんな事は知らない由真はホームシックになり、それを立花に慰めてもらっていた。
自然と立花への依存も強くなる。
頼る気持ちと恋が混ざり合う。
第三夜には身も心もすっかり立花だけになっていた。
「明日は違う人の部屋に行くんですね」
「しばらくは由真だけだ。他の妻には今まで散々通ったし、妊娠中の妻もいるからね。由真は特別なんだよ」
特別、という言葉が由真は嬉しかった。
。
ただ、立花の言う特別は少し違った。
自分だけを愛し頼ってくれる存在。
由真はうまくそうなってくれた。
立花にとって通算14人目の特別な花嫁。
それからしばらく立花は由真の部屋に通った。
他の妻達は面白い筈もなく、あからさまに由真に辛く当たるようになった。
それに気づいたのは
例の青年、圭だ。
「他の奥様方の不満が溜まってらっしゃいます」
「かまわない。由真を守ってやればいいだけの事だよ、圭」
「お言葉ですが、あまりに差があります。どうかお考えを」
「…どうしたものかな」
由真への当たりが弱くなる方法を立花は考えた。
「すまない、由真。今日からは他の部屋にも行く事にした。少しほったらかしにしてしまったよ」
「はい、わかりました。そうですね皆さん淋しいと思います」
「それで部屋の支度を整えて欲しいんだ。そうだな、アロマや枕の支度を。今夜は椿の所へ行くから」
「それは…」
立花が他の部屋に行くのはわかる。
でもどうして他の妻を抱く部屋の支度を私が?
「夫の言う事がきけないか?」
「…わかりました」
それから由真は他の妻、5人の部屋支度を順番にした。
1人は出産だったので5人で済んだ。
嫁いできたばかりの幼い妻が寝室の支度をする様子は、初めは妻達の溜飲を下げた。
たが泣くのを堪えている15歳の由真の姿は、さすがに他の妻達の憐れみを集め始めた。
「旦那様はあんまりです」
そんな声が出始めた頃、立花は安心したが由真の心は立花を信用できなくなっていた。
愛情はある。
でも本当に自分を特別だと思っていてくれたら、こんな惨めな思いはさせない。
もう信じきる事ができなかった。
庭のベンチに座り、星を見ていた。
結婚は思っていたよりもずっと過酷だった。
母親のように部屋でのんびり夫が来るのを待っていればいいと思っていた。
家に帰りたいけれど、そんな事は許されない。
「奥様、風邪をひきますよ」
あわてて涙をごまかし顔を向けると、圭がいた。
「旦那様が心配します。さあ」
「心配なんかしないわよ。私なんか結局、数いるうちの1人です」
「ハッピーエンドじゃなかったですか?」
「ハッピーエンド?」
「ヒントは病院。忘れちゃいました?」
「あーっ!付き添い!」
「西園 圭です。旦那様の秘書兼雑用係。圭って呼んで下さい、それから人を指差してはダメですよ」
笑いをこらえた圭がいた。
「じゃあ知ってるでしょ?私が今どんな事をやらされてるか」
「はい、でもそれも旦那様の愛情だと思いますよ」
「愛情があったらあんな事させられないわよ。もう飽きられちゃったに決まってる」
「他の奥様達の支度をする。それを見た奥様達はあなたへの嫉妬が無くなる」
「それならもっと違うやり方がある筈でしょう」
「意外と頑固なんですね。旦那様にとっては、たったひとつの冴えたやり方だと思ってる節がありますよ」
くくく、と小さな子供の失敗を笑ってるような圭。
「圭、このまま旦那様の愛情が無くなったらどうなるのかな?」
「それこそいらない心配です。部屋に戻りましょう」
「うん、また話し相手になってくれる?その…この家だと他にいなくて」
周りは愛情を奪い合うライバルだらけ、頼りの夫は他の妻の相手ばかり。
寂しくて話し相手に飢えていた。
「いつでもいいですから、さあ」
「ありがとう、圭。おやすみなさい」
笑って手を振り玄関へと向かう由真を見送る圭。
使用人の自分にお礼を言う由真に少し驚いていた。
大広間に戻ると騒然としていた。
泣いている人も何人かいる。
「何かあったんですか?」
いつも冷静な椿に聞いた。
「妊娠中だった3番目の恵美、出産のトラブルで亡くなったそうよ」
椿は沈痛な面持ちで教えてくれた。
他人事では無い。
この時代の医療は進んだといっても、出産は女にとって命がけだった。
由真は言葉が出なかった。
葬儀はしめやかに執り行われた。
立花は無表情で立っている。
感情は読み取れないが悲しんでいるだろうと思い、声はかけられなかった。
葬儀が終わり数日後、由真の部屋に立花が来た。
「恵美さんの事は何て言ったらいいか…」
「その話はもういい。由真、お前は俺を置いていかないでくれ」
いつもの口調ではなかった。
それだけショックを受けているのだろう。
ショックと共に立花を受け入れた。
それから立花はまんべんなく妻達の部屋を訪れるようになった。
由真の部屋が若干多かったが目立たない程度だ。
由真はどうしても以前のように立花を受け入れる事ができなくなっていた。
信頼が無くなると、嫌でも態度に出てしまう。
「あの時はああするしか無かった、由真の為にした事なんだ」
「わかっています旦那様」
交わりの後、このやりとりを何度繰り返しただろう。
それでも湧いてくる感情は抑えられなかった。
顔を見ないで返事をする事が多くなっていた。
いくら特別とは言われても所詮は数いる中の1人だという事実を痛感してからは、なかなか気持ちが戻らない。
そう感じてしまうのは愛情からだという事には気づいていなかった。
代わりに圭といる時間が楽しみになってしまっていた。
他愛のない話や好きな食べ物や楽しかった思い出話。
いつしか、立花が他の部屋に行く時は圭が由真の部屋に来るようになっていた。
「圭!いらっしゃい、それは何?」
「ジェンガです。これをこう…抜き取って、上に乗せていく。崩したほうが負けです」
「わかった!私から先でいい?」
ゲームに夢中になる2人は一見微笑ましいが、主人の妻と使用人の関係だ。
ジェンガが崩れそうになった時、互いの手が触れた。
手が、離れなかった。
「圭…手を離して」
「崩れて音が響いて人が来ます。すみません、ジェンガは失敗でした」
「じゃあゆっくり、そうっとね」
触れている手が熱い。
「圭…手を動かして?」
「……。」
「けい?」
「嫌です、と言ったら?」
「からかわないで!」
思わず圭の顔を見る。
圭の目はまっすぐ由真を見ていた。
窓の外の雪が目に入る。
――ああ、だからこんなに静かな夜なんだ
ここからは私、由真がお話しいたします。
手が触れたまま圭と見つめ合い、動けませんでした。
「主人の奥様を好きになってしまったら、どうしたらいいんでしょうね」
どこか悲しそうに問いかける圭に、私は答えられませんでした。
「あなたが泣くと苦しいんです。あなたが笑うと嬉しいんです。でも違う顔も見たくなりました」
手は触れあったまま唇を重ねられました。
静かに崩れていく積み木に反比例するように、私達は抱き合いました。
無理矢理ではありません。
どこかで望んで、諦めていたんです。
雪が降る夜。
圭と結ばれました。
圭と罪を作ってしまいました。
それからは旦那様が他の部屋に行く度、私と圭は短い逢瀬を重ねました。
重婚が認められている今、不倫や浮気など都合のいい言葉はありません。
裏切りです。
露見したら圭はもちろん私も罪を問われるでしょう。
引き返す事はできました。
拒絶する事もできました。
でも私はそれを選ばなかったのです。
淋しさからだったのか、圭を好きになったからなのかはわかりません。
ただあの雪の夜に結ばれた事は幸せでした。
旦那様を愛しながら圭に恋をしました。
初めて自然な恋を知った私は夢中になり、恋に溺れました。
そしてお腹に子を宿した事がわかったのです。
旦那様に妊娠を隠せるはずがありません。
妊娠した事を告げました。
「本当か!?由真との初めての子だ、大事にしてくれ。絶対走らないようにな」
とても喜んでくれました。
ですが、情けない事にどちらの子かわからないのです。
安定期に入れば胎児のDNA鑑定は検診の時にされてしまいます。
私は賭ける事にして旦那様にお願いしました。
「初めての妊娠で不安です、安定期まで里帰りをしてもいいですか?」
「淋しくなるけど仕方ないな、つわりも酷かったら無理はしないで。体を休めて母親に甘えるといいよ」
優しい言葉は裏切り者の私に刺さりました。
こうなって初めて自分の過ちの重さに気づきました。
そして旦那様と圭に爪をもらい、実家に帰りました。
取り返しのつかない過ちを犯していながら、圭の子であって欲しいと願ってしまったのです。
「旦那様が出かけた時を見計らって会いに行くから」
圭との繋がりが消えると思っていた私には、何より嬉しい言葉でした。
両親は温かく迎えてくれました。
結婚式の事を知らされていなかった事はこの時知りました。
「家によって違うから仕方ない」
父親のこの一言で終わりました。
そして旦那様を想い圭を想いながら過ごしていると、以前聞いた歌が思い出されます。
会えなくて切ないという意味が、わかりました。
安定期に入り私は偽って圭の爪を出しました。
親子関係が証明されました。
圭の子ですが、旦那様の子として産まれます。
こっそりと会いに来てくれた圭と喜びました。
旦那様の子だったと言えば良かったのに、更なる裏切りの共犯者にしてしまったのです。
そして旦那様が新しい奥様を迎えた事を聞きました。
安定期も過ぎ旦那様の家に戻りました。
「長く里帰りしてしまいすみませんでした。新しい奥様、おめでとうございます」
責める資格の無い私は笑顔で言えたと思います。
「ありがとう。由真もお腹が目立ってきたな、また賑やかになるのが楽しみだよ」
旦那様の嬉しそうな様子に涙がでそうになりました。
何の価値もない涙は部屋で流す事ができました。
圭は旦那様のスケジュールを管理していましたから、以前のように私の部屋に来るようになりました。
「俺の子なんだ、会うのが今から楽しみだ。本当に」
ふくらんだお腹を撫でてくれます。
2人の男性に待ち望まれるという、我が子の奇妙な状況は愚かな母親が作りました。
そしていよいよ出産になったのです。
初めての出産はとてもつらいものでした。
丸2日かかりやっと産まれた男の子。
旦那様の喜びは表現できません。
不義の子を抱かせる事は想像した罪悪感を遥かに超えました。
「じゃあ、このままナニーに育てさせるから由真はゆっくり休むんだよ」
「どういう事ですか?」
「由真は早く体を回復させて、また子供を産んでくれなければ。わかるね?」
病院から帰り、すぐの出来事でした。
初めての我が子。
圭と私の子供。
立花家のナニーに育てられ、私の手元では育てられませんでした。
それでもたまに会えたのは、まだ幸せだったのかもしれません。
慰めてくれる為に頻繁に来てくれる様になった圭。
それが誰かの目に留まってしまいました。
旦那様の疑いや怒りは静かなものでした。
『妻の寝室に出入りした』
という事で圭は下働きになり、私達は会えなくました。
今でも思い出すと怖くなる旦那様の言葉。
「圭とは残念だったな」
それでも私は離婚はされませんでした。
いっそこの時に捨てられていれば良かったのです。
圭と私の子は2歳で風邪をこじらせあっけなくこの世を去りました。
それから程なく圭が結婚しました。
お相手は同じ下働きの女性でした。
羨みました、どうして私は下働きじゃなかったんだろうと。
旦那様の手が廻ったのかはわかりません。
わかるのは子供がいなくなり圭は結婚し、私は誰からも必要とされなくなった事だけでした。
悪い事は続き、両親が事故で亡くなりました。
兄が葬儀をしてくれたのは覚えています。
私は部屋にこもりがちになりました。
旦那様は同情してくれたのでしょうか。
憐れみだったのでしょうか。
とても優しく慰めてくれるようになりました。
「もう帰る所も無くなった。ここに居て、僕を頼りに生きていけばいい」
繰り返しそう慰めてもらい、私も徐々にその言葉と旦那様に頼りかけていました。
大晦日の夜、旦那様は新たに迎えた奥様と過ごされます。
夜11時を過ぎた頃、部屋のドアが小さく鳴りました。
懐かしいリズムで。
急いで開けると圭がいました。
「圭…」
私は犯した過ちも忘れ抱きつきました。
「今日なら旦那様は絶対にいないと思った、会いたかった」
「結婚したって…子供が…あの子が…ごめんなさい」
感情が高ぶり涙がでて、自分でも何を言いたかったのかわかりません。
「子供の事は聞いてる、色々大変だったな。噂は上から下に流れてくるから、そばに居れなくてごめん」
そして圭に抱かれました。
懐かしい顔に優しい手、柔らかく茶色に光る髪。
全てが愛おしく感じました。
あんなに慰めてくれた旦那様の事も忘れ、圭との触れ合いが楽しく幸せだったのです。
幸せな時間はあっという間に過ぎ去りました。
「じゃあ、また必ず会いに来るから」
そう言って圭は部屋を出ていきました。
立花家の第15子として産まれ、物心がついた時は周りは兄弟姉妹ばかりだった。
たまに会う母は父の関心を得る為に必死で、自分の子供には興味の無い人だった。
認められたくて資格や語学、勉強にのめり込み大学卒業後に勤めた会社を辞め自分の会社を興した。
これで母に認めてもらえると思ったが、無駄な期待だった。
最初の妻は遠縁にあたる椿だった。
椿に愛情は無かったが、ただ愛されたかった。
愛情が欲しかった。
そんな結婚がうまくいく筈も無く、椿は表面の愛情を表すだけだった。
自分を愛してくれる女を求め、次々と妻を迎えたがみんな同じだった。
徐々に愛情も諦め、子供を産んでくれるだけでいいと思うようになっていった。
来客に妻を抱かせる事もしたが、それを喜ぶ妻もいた。
そんな妻はその相手に譲り、仕事は益々順調になった。
気づけば「花集め」などと呼ばれるようになっていた。
愛され方がわからない自分は、ただ子供が残せれば良かった。
仕事の付き合いで有沢家のクリスマスパーティーに行った。
具合の悪そうな少女がいたので、少し心配になり介抱した。
細い体を支えているとお礼を何度も言われ、頼られる喜びを初めて知った。
こういう少女なら自分を愛してくれるかもしれない。
自分だけを頼って甘え、愛してくれるかもしれない。
その少女は有沢家の娘だと名乗り、また礼を言い部屋へ戻っていった。
仕事に忙殺され贅沢だけを望む妻達を抱く毎日に戻り、その少女の事は忘れていた。
ある日、有沢家の少女を見かけた。
綺麗なロングの髪ですぐにあの時の子だとわかった。
制服姿で友人と屈託なく笑う姿を見て、どうしても欲しくなった。
あの少女なら自分を愛してくれる。
捨てきれない幼稚な感情だとはわかっていた。
早々に有沢家に結婚の申し込みに行った。
幸い結婚相手は決まっていなく、有沢氏は快諾してくれた。
愛され、愛する事ができるかもしれないとガラにもなく少し浮かれた。
卒業が待ち遠しかった。
待ちきれなくて卒業式に赴き、そのまま自宅へと連れ帰った。
有沢氏には事後承諾で許してもらえたが、もう自分の妻なんだからいいだろう。
わざと由真を1人にし、不安にさせて自分だけを頼るように仕向けた。
か弱く頼ってくる由真に夢中になっていった。
部屋に行った時の嬉しそうな顔や態度で、やっと欲しいものが手に入ったと思い由真を愛した。
由真ばかりをかまってしまい、他の妻が不満に思っているのは圭に言われてから知った。
仕方なく他の妻の相手もする事にした。
由真はつらいだろうが落ち着けば全てわかってくれると思った。
誤算だった。
由真の態度は固くなり、なかなか理解してもらえなかったが、そんな態度も嬉しく可愛いかった。
出産で死んでしまった恵美の時も、由真がこうなる事が怖かった。
由真を失う事だけを恐れた。
由真が妊娠した時は嬉しくもあり、心配でもあった。
里帰りしたいと言う由真の気持ちもわかるので許した。
無事に子供も産まれ幸せだった。
照れくさかったので由真には内緒で、毎日のように子供に会いに行った。
そんな時、椿に呼び止められた。
「圭が由真ちゃんの部屋に出入りしているようです。まさかとは思いますが、お気をつけ下さい」
圭と由真の密通なんかあり得ない、証拠は椿の言葉だけだ。
だが、嫉妬にかられてしまい圭を降格させた。
辞めさせなかったのは圭の親の会社を潰した後ろめたさからだった。
その罰だろうか。あれほど成長を望んだ由真との子が死んだ。
罪滅ぼしに圭に嫁をあてがった。
由真への愛情から皮肉を言った時もあったかもしれない。
断れない縁談がきて妻がまた増えたが、あまり関心は無かった。
由真の両親が事故で亡くなり、見るからに落ち込んでる姿は放っておけなかった。
もうここにしか居場所が無くなった由真の状況を嬉しくも思た。
これでもう由真はどこにも逃げられない。
ずっとそばにいてくれる。
もし他の男に言い寄られても俺に頼って生きていくしかない、俺の由真。
この鳥籠の中にいて
俺だけを頼りにして
俺だけを愛してくれ
ここからまた由真がお話いたします。
『また必ず会いに行く』
圭のその言葉を希望に、少しずつ元気になり数年が経過しました。
私も24歳です。
圭とはあれから会えていません。
旦那様のパーティーが開かれ、取引先の方を紹介して頂きました。
鷹司(たかつかさ)様という方でした。
40歳くらいでしょうか、とても紳士的な方でした。
一通り挨拶も済み、部屋に戻り汗を流しました。
バスルームから出るとベッドに鷹司様が座っていました。
状況が理解できませんでした。
何故なら部屋のドアは外からでは私か旦那様の音声でしか開かないのです。
「さっきも会ったね由真ちゃん、立花さんからの伝言だ。相手をするようにってね」
微笑みながら、そう言われました。
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