ﾜﾀｼのﾘｱﾙ。

初めての妊娠は


２８才の秋でした。

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相手は

6才年下の…

幼なじみ。

弟の親友だったひと。

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まさか弟の友達なんかと


ﾃﾞｷるなんて。


恋愛対象外だったはず

だったのですが。

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彼が

X'masｲﾌﾞに


大きなぬいぐるみを

背負って、

寒空の下…ﾜﾀｼのところへ来た時に。

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ｱﾙｺｰﾙの魔力にかかった


ﾜﾀｼの身体は


あっさりと…

彼の酒の肴に(´-ω-`)

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X'masｲﾌﾞの一件以来

彼からのﾗﾌﾞｱﾀｯｸは
頻度を増し。


辟易していたﾜﾀｼは

｢3ヶ月だけなら、付き合ってもいいけど･･･｣

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年上の便利な女が
欲しいだけだろって

半ば遊び相手にしか
思えなかったのですか…。

お付き合いが
始まりました。

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付き合ってすぐの頃は

子供っぽくて青臭い
彼が嫌で、

嫌で嫌で。

別れたくて。

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わざとｷﾂｲ物言いをしたり

約束を破ってみたり。

嫌われるための
工作ばっかりしていました。

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なのに…


そんなﾜﾀｼに。

一生懸命、真心をくれる彼を…。

知らず知らず、
愛してる自分に気付いた

２８才の秋。

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生理が遅れていたのと

たまたま薬局へ行って
検査薬が目についたのとが重なり。

気まぐれ半分、

調べたら。

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ﾋﾞﾝｺﾞ。


付き合って半年で

赤ちゃんが。
ﾜﾀｼのところへ

来てくれたんです。

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嬉しくて嬉しくて！


彼にはその日に報告！


もちろん喜んでくれる





と。

思ってたのに。


信じてたのに。

彼の愛のｺﾄﾊﾞを

信じきってたのに。

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｢うそだ！｣

｢俺のｺじゃない！｣

｢諦めてくれ！｣


残念で

切なすぎる応えしか

彼からはもらえませんでした…。

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そのとき彼は

まだ学校を卒業したばっかりの22才。

ﾜﾀｼは独りで産んで育てるからと

その日、別れを告げました。

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翌日、

近くの産科へ行き、

お医者さまからは
お墨付きのご懐妊診断をいただき。

職場の上司へ報告。

ｼﾝｸﾞﾙﾏｻﾞｰとしてやっていく準備を始めました。

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｢俺のｺじゃない｣

なんてのたまったのに、

あれから毎日様子を見に来る彼。


･････堕胎を勧めにきてただけなんですけどね。


自分みたいなのが父親じゃ、子供がかわいそうだとか。

泣いて、堕胎を乞う
ﾊﾞｶ男。

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無論、

ｵﾛす気なんて更々ない
ﾜﾀｼでしたので。

門前払いしてましたが。


業を煮やした彼は…

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玄関先で突然

ﾜﾀｼに馬乗りし･･･････


お腹を。


赤ちゃんを、


殴りはじめました。

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近所に家もなく

独り暮らしだったので

守ってくれる人もなく。


ﾊﾟﾆｯｸで硬直して
反撃もできなかったﾜﾀｼ。


ただただ、
涙がとまらなくて、

お願いだからやめてって


ヵの鳴くような声で
彼に言うしかできませんでした。

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彼は

泣いているﾜﾀｼを抱き締めて…


赤ちゃんは諦めて。
俺がずっとそばにいるから、赤ちゃんなんて諦めて。



って、


何度も何度も
繰り返し言っていました。

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翌日、

仕事中に出血が見られ。

受診しました。


切迫流産の危険があるので、絶対安静と医師から診断されましたが･･･

上司は････


休職を許可してくれず。




その三日後に……


流産。

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休職を許してくれなかったのに…

流産したら、


｢ゆっくり休んで｣


と、休みをくれた上司。



あんなに危険度の高かった彼が、

流産したら、

上機嫌に。


もう･････

人間が嫌いになりそうでした。

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流産してから

一週間後、

職場復帰したﾜﾀｼに

上司は

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｢今回は仕方なかったよね｣

｢赤ちゃんも

今は産まれてきたく

なかったんだよ｣

｢気を落とさないで｣

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･･･････。


仕方なかった？


赤ちゃんは産まれてきたくなかった？


なんの気休めにもならない慰めのｺﾄﾊﾞでした。

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日中は仕事で気をまぎらわせましたが、

夜はひたすら

泣いて泣いて。


たった一枚だけある
ｴｺｰ写真を見つめて

産んであげられなかったことを

性別も名前もつけてあげられなかった赤ちゃんに


ひたすら謝る毎日でした。

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彼はというと････


泣いてばかりいるﾜﾀｼを

放っておけないと、

ﾜﾀｼのうちに居着くようになり、

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仕事もやめてきてしまい


ﾊﾟﾁﾝｺ屋に朝から晩まで入り浸る

自堕落な男に

変貌していきました･･･。

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