女の子たちの闇
3年の始業式、新クラス発表の紙を見て思った
――――最悪。
でも、まだ
気づかなかった
これから出会うクラスの人たちがどんな人かと言うこと
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
もうすぐ卒業なので
記念?に書きます。
更新が遅れるかもしれませんが最後まで完成させようと思います!
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私はクラスに入ってまたも驚かされる。
仲良い人たちでグループができている。
元々仲良かった人が多いらしい。
男子:女子=2:1の為
女子はかなり少なかった。
私は昔、仲が良かった子を発見した。
でも彼女も“気まずい人”の部類に属する人。
簡潔に言うと高2の時、私が裏切られて喧嘩になった。
仲直りはしたけど、それ以来全く言葉を交わしてない。
2、3日私は1人だった。
背に腹は
代えられない―…
「同じクラスになったね、
よろしく~」
私は彼女
紗耶香に話しかけた。
「よろしく~」
意外と普通に
話せるようになった。
それからはみんなと普通に溶け込んでいった。
穏やかな日々が
しばらくは続いた。
みんなのことをよく知るようになったのは、それから2ヶ月後だった。
「告白されちゃった~」
と、私たちに携帯を見せてきた女の子。
なな。
ここから穏やかな生活に幕が降りることになるとは思わなかった。
どうやらクラスの男の子に告白されたらしい。
彼女は“噂のある子”で男好きで有名だった。
告白されたのか…
初めて聞いた。
「気持ち悪い~」
ななは相手から送られたメールをクラスの女子に見せていた。
――見せていいものか…?
それだけじゃなかった
今日した会話などメール全て見せていた。
なな「本当に気持ち悪い~」
紗耶香「気持ち悪いね。」
私たちグループの
話題のネタは彼で決定。
まぁ確かに内容は気持ち悪いと言うか
過激だった。
なな「今日一緒に帰ることになっちゃった!」
私「相手に誘われたの?」
なな「ううん。私から」
………ん?
気持ち悪いって
言ってなかったっけ?
私「なな気持ち悪いって言ってなかったっけ?;」
紗耶香「遊んでるんでしょ~♪(笑)」
…いやいやいやいや…
遊んでる…ねぇ、
彼女たちはゲーセンに
行ったらしい。
採ってもらったストラップを彼女は携帯につけていた。
…………あり得ない。
「まぁ女って
そんなもんじゃない?」
男友達は言った。
そんなもんなの…?
私はあることに気づいた。
…うちのクラスって手に包帯巻いてる人多いな。
なな「抱きつかれちゃった~気持ち悪い~」
なら関わるなよ。
なんて言えない。
クラスで円滑に
学校生活を送るためには喧嘩越しはNGだ。
男友達の秀は何かと相談に乗ってくれていい奴だ。
彼とクラスで一緒になったのは不幸中の幸いだろう。
私「人にメールを見せるのはどうかと思うけどね。」
つい愚痴を言ってしまう私も私だ。
まぁそんな仲いいってわけじゃないけど、
学校では話さなきゃいけない時もある。
自分だけ浮くわけにはいかない。
……―女子ってめんどい
秀「でもあんなメール送られたら見せたくもなるだろ、怖いじゃん。」
それから何日か後の
ことだった。
なな「やっぱ、夕くんってかっこいいよね。」
私「夕くん?」
夕くんは
同じクラスの男の子だ。
なな「でも何か噂広まってるっぽいよね。」
紗耶香「あーあいつが
言ったんだろ。」
なな「だよねー。」
私「噂?…あの人の?」
なな「違う違う(笑)
夕くんと私が付き合ってるってこと。」
…………え?
最近は本当に
ななに驚かされる。
異性とは毎日ベタベタしてるのに彼氏がいて、遊んでたのか…
最初、違和感のあった教室内の光景が見慣れていく。
麻痺してくる。
…男の子とベタベタ?
…あれ?普通かも。
そんな時、
『いきなりごめん。』
携帯に実緒くんからの
メールがあった。
私『いや、どうした?』
実緒くんは、ななに彼氏が出来てリスカしたこと
もうだめだ、と自暴自棄になっていたことを
私に話してくれた。
私『辛いね…』
実緒『今日、夕から電話があったんだ。』
私『なんて?』
実緒『ななと関わるなって。』
……実緒くんの気持ちも分からなくはないが
彼氏さんの気持ちも分からなくもない。
一番ひどいのは…
私『何してるんかな~…なな。ななから振り回してきたのに…』
実緒『もういいから。忘れるって決めたし。』
……何か私がひどいみたいな言い方だな…
実緒くんに
対する最初の違和感だった。
それからは毎日のように実緒くんからメールがきた。
ある日
実緒『明日、カラオケいかない?』
カラオケに誘われた。
私『いいよ。』
断る理由もないし。
少しでも実緒くんが気分を晴らせたらいいなと思っていた。
カラオケも終わって
帰ろうとした時、
実緒「好きです、付き合って下さい。」
私は他クラスに元彼がいる。
元彼だが、今よき理解者で彼の前では自分でいれる。
実緒『俺がななに告白したの秀が知ってるみたいなんだけど…』
メールがきた。
そりゃ知ってるでしょ
なな、みんなに言いふらしてるもん。
私『ななが言ったしかないでしょ…』
―――プルルル
電話が鳴った。
私「もしもし?」
実緒「まぢでー?あいつそんな奴なん!?」
実緒くんはいきなり怒鳴り始めた。
……てか、携帯を昼休みにみんなが見てる時点で気づけよ。
実緒「だからか…」
私「だからか?」
実緒「…最近、祐介の態度変わったんだよ。」
祐介は私の元彼だ。
祐介関係なくない!?
実緒「俺…彼女いるけどななに告ったからさ。祐介もそのこと知ってるんだよね。」
…え?
私「彼女いたの!?」
実緒「いやいや、今は別れたよ!?」
そういう問題
じゃないでしょ…
私「…でも、祐介はそういうことで態度変える人じゃないよ?」
実緒「どうかな。」
…どうかなって
私「私が1番、祐介のことを知ってる!!」
……思わず言ってしまった。
実緒「………じゃあ、これは知ってるかな。俺の彼女と祐介メールしてたんだよ。めっちゃ2人ともゾッコンだったよ。」
…祐介とは
今は恋人ではない。
従って、束縛しあう関係でもない。
でも祐介は言ってた。
女とメールなんてめんどうだからしない。
お前だけだ。
…別にいい。
私が立ち入ることではない…はずなのに。
「…まぁ。」
私は答える。
「…てか、何で嘘つく必要あるの!?」
「今はしてないし。仕方なくしてただけだし…実緒の彼女がしつこくメールしてくるから。」
少しため息混じりで祐介は言った。
なんか最近疲れたな。
教室に行くと、沙耶香となながひそひそと話していた。
また実緒くん…?
私は何気なく近づいて言った。
………彼女らは話すのをやめた。
え……?
「な、何!?……」
「いや、これは言えない!(笑)」
…なんか気分悪い。
私のこと……?
また小さな声で話し始めた。
……夕?
夕くんも話し合いに参加。
一体なんなんだ…!?
「……秀くん、すご!」
ななの声が一瞬大きくなった。
秀…?
なんで秀の名前が…
私は他のクラスにいた秀を呼び出した。
「沙耶香と何かあった?」
悪い予感がした。
「なんかって…何もないよ!」
…なんで言ってくれないのだろう。
ななや紗耶香…今まで話していたグループの人はみんな知ってるようだったのに…
…私だけ………
私はうつむいた。
そして顔を上げて
「……あーあ、みんな知ってるのに!ひどいな!」
冗談まじりで笑いながら言った。
……精一杯の強がり。
「みんな?」
「ななとか愛(グループの友達)とか。」
「あーあの人たちはいいんだよ!仲いいから!」
…仲いいから?
私は仲良くないの?
かなりショックだった。
悲しみのような怒りのような感情が押し寄せる。
…いや、それはおかしい。
誰も悪くないから。
私はしばらく無言だった。
自分の中では秀は結構仲いいと思ってた。
「え?あーごめんね。」
笑いながら言う秀にまた怒りを覚える。
私は何も言わない。
「……分かったよ。昨日、紗耶香が家来たとき…したんだー。いや、紗耶香から襲ってきたし(笑)」
……は、はい?
私は思わず表情を変えた。
……襲ってきた?
え?
…高校生ですよね?
ここは漫画やアニメの世界ではありませんよ?
紗耶香ってそんな子だっけ…?
「紗耶香には俺が言ったの内緒にしてよ!」
…紗耶香は中学時代から知っているが、
…そんな子じゃ…
…でも1番ショックなのは
「仲良くないとか言うなら、もう関わらないから!」
私は冗談半分、
本気半分で言った。
学校が終わった。
家に帰って携帯を開くとメールがきていた。
…紗耶香?
『秀くんから何か聞いた?😱』
…もしかして秀は正直に私に言ったと打ち明けたのだろうか。
それとも紗耶香の単なる勘か?
もし、秀が打ち明けていたのなら、私が「聞いてない」って言ったならおかしなことになるし…
打ち明けてないなら「聞いてない」って言わなきゃいけない…
私が変なことしたら秀に迷惑がかかる。
…あんな奴、
ほっとけばいい!
…でも、私は秀にメールした。
『紗耶香からメールきた。紗耶香に話した?』
…あんな奴、
…けど私は結構好きだった。
もちろん友達として。
私は秀の為を想ってメールした。
でも、返信は以外なものだった。
メールを見た瞬間、もう本当に秀と関わるのはやめようと思った。
今まで見てきた、秀は何だったんだろ。
私はその夜、ずっとイライラしていた。
『話したけど。
関わらないとかいったのにメールしてくんの意味不明。
別に俺が話そうがどうでもいいじゃん。
それに、男は誰とでもするもんだ。
男は浮気とかするもんなんだよ。
誰でもやるんだよ!!』
「秀くんから聞いたんだよね?」
紗耶香は話してきた。
「……」
私は返信を返していない。
「まぁいいや!」
紗耶香は私の返答を待たずに言った。
「秀くん、なかなか自分からしてくれなくてさ~」
「Sって言ってたのに~」
「私は何のために行ってんのって感じ!」
それから紗耶香は秀くんとのやりとりを毎日のように話してきた。
私は、いつの間にか普通に聞き入れてしまうようになってた。
『誰に?何を?』
私は最近、ちょっと実緒くんに冷たい。
好き、好き、が過ぎるからだ。
学校の帰りについてきたり、メールが毎日毎日くる。
ちょっと参っていた。
……気持ちは分からなくもないけど。
『祐介に俺の元カノとメールしてたって…』
…あ。
『ごめん…祐介から何か言われた?』
『言ったろ?って』
はぁ……。
祐介も祐介もだ
何で隠す必要もないことを隠すんだ…?
『祐介が、みい(私)のこと好きなんじゃないのか?って…』
…鋭い。
それは決して言わなかったのに
『…なんて答えたの?』
『好きじゃないよ!そんなんじゃないから!俺のこと信じてって!』
………信じてって
めちゃくちゃ裏切ってんじゃん…
「ちょっと来て!」
学校の放課後呼び出された。
「これ見て。」
昨日の祐介と実緒くんのメールのやりとりだ。
祐『本気じゃないなら手だすなよ。』
実『違うって本当に!俺には休息がない。ここから飛び降りたら楽になるのかな』
祐『……は?』
実『俺の見る世界は曇っている。真っ赤な血で染めたい』
祐『……自分で変えていくしかないだろ。』
実『俺には変えられない。俺の見る世界は曇っているから。
また血吐くかも。』
……絶句。
見せて何が
したいんだろうか…?
「もう祐介に嫌われていいし!勝ってに嫌えって感じ」
じゃあ…
「…じゃあ、祐介に正直に私のこと言ったら?明らかにバレバレなのに…嘘付き続けたら関係が悪化しちゃうだけだよ?」
「………。」
実緒くんは答えない。
まぁ…無理もないかな。私のせいでもあるし…
「じゃ、私行くね。」
最近、私は彼に冷たい。
でも実緒くんの為だよ。
これ以上想われても振り向けないから。
「待って…!」
実緒くんは私を抱きしめた。
……………………。
振り払う。
「お、落ち着きましょう。」
自分がだ。
と、心の声が(笑)
「俺好きだよ?なんで分かってくれない?」
「好きなのはわかった!わかってる。でも…ごめんなさい。」
その後、祐介に連絡して何とか収まった。
祐介と実緒くんの仲は改善しなかった。
「ごめん。私が言ったから…」
「正直に言わないであーいうことばっかり言うのが腹立つんだよ。」
祐介は言った。
「不幸に酔ってんのがムカつく…」
……………え?
私は目を疑った。
実緒くんとななと夕くんがすごく仲がよかったから。
実緒くんはななに縫いぐるみをプレゼントしたりしていた。
あの一件は?
関わるなって言ってなかった?
本当に仲良しになっていた。
3人でゲーセン行ったり、カラオケ行ったりしていた。
………私は怒りがこみ上げた。
あんなことがあったのに仲良くする神経がわからないのもあるけど
学校ではななと仲良く、メールでは『めっちゃ好き😍』と私にしてくる。
夕くんも有り得ない。
みんな有り得ない。
『ななが好きなら私にメールしてくれなくていいよ?💦』
『俺はみいが好きなのにどうして分かってくれないんだ!?俺はこんなに……』
このやり取り毎日。
私は疲れていた。
秀のこと
紗耶香のこと
実緒くんのこと
祐介のこと
ここ最近で色んなことが起きすぎている。
『もうやめよう?振り向けないから。』
『…死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい』
…脅しだ。
怖い。
『え?ちょっと待って💦』
『ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい』
死にたい…?
死にたいって簡単に言うな!
私は“死にたい”と言う言葉を聞くと腹が立つ
しかも簡単に言う奴は……
『死んでもいいことないよ。』
でも、この感情を相手に押し付ける訳にはいかないことは分かってる。
『俺なんて死んだ方がいい!俺なんてカスなんだよ!殺してよ、死にたい』
やり取りは何時間も続いた。
怒りと悲しみと私は格闘しながらも冷静に返信した。
私は“死にたい”に敏感だ。
確かに私も死にたいと思うことはある。
でも決して言葉に出さない。
『死にたい』
メールは毎日続く。
学校では、なな達と仲良くする。
私には毎日あのようなメールをする。
『みいにだけだよ、こんなに弱くなれるの。』
………全然、嬉しくない。
……私は、
私は言ってしまった。
『死にたいとか簡単に言ってんなよ!生きたくても生きられない人に失礼すぎるだろ!?』
『生きたくても生きられない人もいるけど死にたくても死ねない人もいるよ?』
…………は?
『お祭り行かない?』
突然、違う話題を実緒くんがふってきたので驚いた。
『…まぁ人数入れるなら』
話し合いから、紗耶香と後、何人か男子を入れることになった。
死にたい、と言っていたのが、お祭りの話題でここ何日かは言わなくなった。
なのでここ数日は私の心は穏やかだった。
「光くんも行かない?」
光くんは同じクラスの男の子だ。
このクラスになって初めて話した男の子だ。
光「行っても良いけど…女の子と2人じゃなきゃ嫌だ!2人じゃなきゃ何も起きないじゃん?」
ん?
光「てかさ、実緒と2人で行けば?誘われたのみいでしょ?俺、紗耶香と2人でもいいよ。」
私「私は大勢で行きたい。誤解されたくないし…」
光「じゃあ女子と大勢で行けば?」
私「実緒くんに誘われて了承したのに断って、はい、違う人と行きます!って酷いでしょ?」
光「いんじゃね?俺そういうことあるよ。誘われて了承したけど、他の奴に誘われたからそっちと行った。そっちの方が仲良かったし!だけどな、居合わせてちゃってさ!「なんで?」って聞かれたけど「こいつのが仲いいから」って言った(笑)」
私「最低じゃん…」
光「…女の子なら誰でもいいよ。2人なら(笑)」
まぁ…そういう年頃なのかな?
でも…さっきのは酷いと思ったが。
光「できればDカップ以上の人で(笑)」
…秀を思い出す。
こいつもそういう奴か?
私「意味わかんない……お祭り行くだけじゃん。」
友達「こいつ(私)ド然だからさ(笑)」
友達は言った。
光「…どうかな。俺は歩き方で性格がわかるんだよ!俺は人が何を考えてるか分かるんだ!」
……………そうですか。
その時、いきなり実緒くんがシャーペンで自分の腕を刺した。
「ちょっと…!」
光くんが素早くシャーペンを奪い取る。
光く……
光「俺のシャーペンでやんじゃねぇよ!!自分のでやれ!!」
…………へ?
そ、そこ?
「どうした…?」
私は実緒くんに声をかけた。
「………。」
黙ったままの実緒くん。
もしかして…?
「2人で行きたかった?」
「…女子を増やすのはいいけど。」
……はぁ…
ただの女好きじゃん…!?
光「まじでやめろ!!」
また光くんのシャーペンで腕を刺す。
放課後。
結局、私と紗耶香、実緒くん、ななと夕くん、その他女子2、3人でお祭りに向かった。
ななと夕くんは途中からいなくなった。
女子多数に男子1人。
実緒くんはご機嫌だった。
「夕がいるだろ!?夕でいいじゃんか!」
私「どうした…?」
「ななが…」
実緒くんの携帯にメールが入る。
メールも何件もきていた。
『仲良かったのに3人で思い出つくろうとか思わないの!?』
『いまどこいる?』
『最低』
『ばーか』
なる程……
ななは
実緒くんと彼氏と3人でまわりたい訳か…
「ななはハーレム状態じゃないと満足しないしね」
ななと1番仲が良かった愛が言う。
「またななからだ…」
実緒くんの電話はまた鳴る。
実「最低だよな…俺」
は?
なんで?
「全部、俺のせいだよ。俺が俺が…」
携帯のキーホルダーを折り、また手首に刺して切る。
「ちょっと…やめなよ!あなたのせいじゃないし、意味わかんない。」
ここはお祭りだよ!?
人がいっぱいいる中で…こんなのは…
私達がもみあってると…
「そういう気持ちはわかるけどさ、みんなの前でやったら、みんなも傷つくんだよ!人がいないとこでやりなよ。」
女子の1人が言った。
…いいこと言った!
でも、
…でも、今この状況では逆効果ですよ…
「そうですよね…俺が悪いんです!俺が!」
またキーホルダーで腕を指しきる。
「ななが悪いよ!」
愛が言う。
「まぁ…確かに、ななが悪い。実緒くんは悪くない。」
私も言う。
だいたい…なんで実緒くんが自分を責めるの?
「慰めて欲しいだけ…?」
紗耶香が小声で言う。
ななからの連絡は途絶えた。
「まじ最悪!!ななとまじえんきるし!もう関わらねぇ!」
「私も!」
実緒くんと愛は怒りを押さえきれないようだった。
私達は黙って聞いていた。
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