本当の俺
今から○年以上前に振り返る…そんな俺の人生全部知っている人は恐らくいないだろう…
素人なので読みにくかったり誤字脱字あるかもしれませんがよければ読んでやって下さい😃
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本当に楽しかった。真理や貴子と遊んだり清水と女の子の話したり面白かった。
俺が真理の事好きなのを清水だけは知っていた。前にどういう子が好きなのか話していた時つい言ってしまったのだ(笑)
もちろん真理や貴子も俺が女の子しか好きになれないのは知っていた。
それでも仲良くしてくれた三人には感謝していた。田中やサッカー部の人達も大好きだった。
四年生になってしばらくたった頃から卒業後の進路を決めなくてはならなかった。
俺は今度こそ男になるための貯金が欲しい為働きたかった。
だからって親にそうは言えない。ただ働きたい…そう伝えた。
この頃サッカー選手になる夢は女というだけで消えていた。
現在は女子サッカーもあるが当時はなかったんだ…
だからやりたい事なんてサッカー以外になかったんだ。
大学はサッカー選手の夢が崩れた俺に行く必要なかった。
今度はイジメられたからとかそうではなく純粋に手術費用を稼ぐ為就職したかった。
そう言った俺に今度は親も賛成してくれた。やりたい事ないなら働いていいと。
今考えたらこの時資格とったり大学卒業していればよかったと思う。
でもこの頃はこんなに就職難になるとは思わず簡単に就職場所も決めた。
進路指導が始まるとみんな大学受験だので忙しくなり中々遊べなくなった。
受験しない俺には指導なんて関係なく田中と過ごす日が増えた。
そんな田中に彼女が出来た。「へぇ~中々やるじゃん、田中!」(笑)「冗談きついっすよ~」なんて会話しながら田中をからかったりしていた。
俺からしたら田中はただの男友達。でも彼女は俺の存在が邪魔だったらしい(笑)
ある日喧嘩吹っかけられびっくりした俺は事情を話したらわかってくれた。
俺はてっきり田中から話していると思っていたし何よりもヤキモチやかれるとは考えていなかった(笑)
そうそう!田中は2年下だけど1回ダブっているから実際の年は1っしか変わらない。
田中の彼女はまともに受験し2っ下だ。喧嘩以来三人で遊ぶ事が増えた。
本当の事言うと田中の彼女にヤキモチやかれた時自分がやっぱり女だって突き付けられようで少しショックだったんだ…
そしてクラスメートの真理と清水は大学受験を選び貴子は就職活動していた。
俺は安易な考えで今のバイト先に社員にして貰おうなんて思っていたから就職活動もろくにしていなかった。
清水が大学にすぐ合格し追いかけるように真理も合格する。
その後貴子も就職を決めまたみんなで遊べるようになった。
旅行に行く事になった!家で親にそう話すと19歳の俺はまだ許して貰えなかった。
四人とも19歳で親からしたら俺も女で危ないと…
結局貴子の家にお泊りが許された。旅行は出来なかったけれど初めて外泊できる!嬉しかった。
卒業間近の日曜だった。清水も俺も興奮していた。実は清水は貴子が好きだったのだ。
二人とも告白する事を決めていた。真理なら関係は壊れない!清水がそう言ってくれた。
ドキドキしながら貴子の家にいった。どうにも女の子の部屋は緊張する(笑)
緊張していつもうるさい清水が無口になっていた。
それでも四人でなんとか緊張がとけてきて話す事が出来た。
夕方貴子の家の近くのコンビニに飲み物買いに行く事になった。
二人とも告白のチャンスだ!俺と真理で買い物行く事になった。
マジ緊張したけど告白した。「俺、真理の事好きだ!」「うん、ありがとう。でも気持ちには答えられない」そう言われた。
「おぅ!俺達付き合う事になった!」清水が言った。
ニヤニヤのわけはこれか(笑)更に清水は続ける「おまえらは?」
「今まで通り友達のままだ!」俺がそう言った。
清水も貴子もニコッと笑った。きっと関係が壊れなかった事に安心したんだと思う。
その夜は寝れず四人で朝まで語り合った。そのせいで朝になってから寝てしまった。
寝てすぐだと思う。朝ご飯だと貴子のお母さんに起こされた(笑)
そのまま朝ご飯を食べる事となり結局ほとんど寝れなかった(笑)
登校すると3人はニヤニヤしながら俺を待っていた。「おっす!」「おはよう」そんな言葉が飛び交う中清水が言った。
「なぁ~健!お前なんて告白したんだよぉ!」「清水はどうなんだよ!うまくいった奴から聞かせろよ!」
「まっ俺はだな、普通に付き合ってくれって言った。お前は?」
「なんだ~大差ないじゃん!俺も好きだ!って言っただけ」
「でもよぉ~なんか照れるよな!」
「俺もだ」そんな話をしていたら先生が入ってくる。つまらない授業の始まりだ(笑)
このつまらない授業ももう少しだと思うと淋しくなるな。
みんなとももうすぐで本当にお別れだ。卒業後は別々の道に進む。
今までみたいには遊べないだろうな…淋しくなるな…それでも卒業式は嫌でもやってくる。
~卒業式当日~
中学の時とは違う小さな卒業式だった。定時制だったからだろうか。
それでも楽しかった高校生活を色々思い出し泣いた…
冷めた表情でただ居ただけの中学卒業式に比べ俺にとってはでかいものとなる。
卒業後は皆忙しく中々会えなかった。俺は高校の時にしていたバイト先でまだ働いていた。
社員で働きたいならその男っぽい喋り方なんとかしないと!そう注意されまたか…って思った。
でもお客様や先輩とはきちんと敬語使ってたしいいと思うんだけど駄目だったみたいだ…
またか…体が女と言うだけでどうして女扱いされるんだろ…
女らしくってなんだろ…1人悶々とするようになる…
ヤンキーの先輩も仕事を辞めていたから誰にも相談出来なかった。
そうだ!清水に電話してみよう!そう思い夜自宅から電話した。
「清水久しぶり!俺、相談したい事ある!」
「どうした?何かあったか?」
「うん、会って話したい!」
「今学校で先輩とかの付き合いあって中々会えないかも…」
「そっか!時間出来たら電話して!」
そんな会話をして電話を切った。
忙しくてしばらく会えないかもしれないが清水は変わらず接してくれた。本当に本当に嬉しかった。
「早く清水と話してーなー」と思っていた頃電話がなる。
清水君から電話よ!嬉しくて受話器奪いとった!
「健!俺!清水!」
「うん(笑)わかるよ(笑)」
「今度の日曜会えるか?」
「もち大丈夫!」
「じゃ日曜10時に例のとこで待ってる!じゃあな!」
電話が苦手な清水らしい用件だけの電話だった(笑)
例の場所とは男同士の二人だけの秘密の場所があった。彼女にすら教えていない。
俺は日曜例の場所にいったら先に清水がきていた。
「よっ!」「久しぶり! 」俺達はしばらくそこにいた。清水は俺が話出すまで黙って待ってくれていた。
「全部!仕事も女として生まれてきた事も!」
「あ~仕事は今のままじゃ駄目なのか!?」
「言葉遣い直せとかうるさい…」
「あ~お前はお前で今まで通りでいいじゃないの?なんで駄目なんだ?」
「女の子だからだって…女らしいってなんだろ…」
「なんか女らしくとか男らしくとかよくわかんねー!お前らしくいれればいいんじゃん!」
「だよな~でも直せっていわれるから仕事変えようかと思ってる」
「それもいいんじゃん!お前の好きなようにしたらいいと思うぞ!」
「やっぱり直せそうにないな…」
「腹減らね?飯食いに行こうぜ~」
「そうだな!」
その後俺達はマックに向かった。
マックに向かった俺達は色々話しした。言葉遣いや一人称だけでなく手術したい事も…
当時はインターネットがあまり普及してなく本で情報仕入れていた。
そして手術するためにはそれなりに時間も必要だって事…
お金だけあれば出来ると思ってた。凄く安易な考えだった。
調べれば調べる程わけわからなくなっていた。
男になりたい!ずっとそう思っていた。でもたどり着くまでが楽じゃない…
とりあえずおっぱいが邪魔だった。気持ちとは裏腹に凄く膨らんでいた。
この頃から胸を潰す事を考えた。清水もそこまで考えていた俺にびっくりしていたがまた会おうと約束してわかれた。
次の日胸を潰す為のサラシを買いに行く。帰るなりサラシを巻き胸の周りは赤く滲んでいた。
それでも辞めなかった。辞められなかった…胸を潰す事で更に男と間違えられる事が増えたからだ。
友達と居てもカップルに見られ女子トイレに入るとびっくりされ嬉しくて仕方なかった。
男に見られるのがこんなに嬉しいと思ってなかった。
自分でもよくわからないけど胸を潰しボクサーパンツを履き“男”のつもりだった。
でもカウンセリングし手術を経て戸籍を変える。そこまでしないと俺は男になれなかった。
初めから男に生まれていたらどれだけ楽だっただろう…
なんで男に生まれて来なかった?なんで男に生まれて来なかった?そればかり深く考えるようになった。
考えては溜め息を付き考えては溜め息を付き繰り返していた。
いつの間にか仕事も手につかなくなっていった…やっぱり仕事辞めよう…
なんだか人と会うのも辛くなっていた…それでも友達は心配してくれた。
有り難かった…俺の愚痴にいつも付き合ってくれた。
もっと話ししたいのにどう表現していいかわからない。言葉が見つからなかった。
そんな俺を心配してかある日4人で会う事になった。
そんなある日真理が言ったんだ。「健は健のままで恋愛対象が女の子でもいいじゃん!」
「そんなに違和感あるのか?」と清水が続ける。
「うん…着ぐるみきてるような感じだ…俺が俺でないような…うまく説明できねーけど…」
「そうなんだ…とりあえず彼女でも出来たら何か変わるかもね!」
そうだ!彼女作ろう!かといって簡単に出来るもんでもなかったけど。まだ真理の事好きだったし(笑)
人のいるのは辛い…でもこの4人といるのは不思議と辛くなかった。
いつでも気持ちを楽にしてくれた。彼女作るって言ってもな~
そんな事ぼっ~と考え始めた。今まで告白はしても付き合った事ない。
しかも好きになるのはいつもノンケだった。当たり前か…自分みたいなの簡単にいるわけないよな(笑)
その直後真理から紹介され新しい友達ができる。名前は和枝!
和枝は気さくで面白くていい子だった。すぐ打ち解けた。
まだ真理の事好きなんだ…そんな話ししているうちに和枝の事好きになっていった。またノンケを好きになってしまった。
ノンケを好きになるのは楽しい事ばかりじゃなかった。
相手はなんとも思っていないから彼氏の話などしてくる。
苦しいけれど会いたかった。報われない事しりつつ益々和枝にはまる。
いつしか真理抜きでも会うまで仲良くなっていた。
そんなある日真理と和枝で買い物に行く。正直ファッションセンスのなかった俺は真理や和枝に選んで貰う。
「健!これカッコイイよ!」メンズコーナーで真理が言う。
その隣で「こっちの方がカッコイイって!」と和枝が言う。
俺は迷いに迷い両方買った(笑)でもデートする相手がいなかったんだ(笑)
いい加減彼女欲しいな~みんなどうやって知り合ってるんだろ…
相変わらず胸を潰し時にはトランクスも履き髪の毛もジェルでたて始めた。
何よりカッコつけたかった(笑)雑誌を読みファッションも勉強した。
そしてこの後“新宿2丁目”の存在を知る事になる。
和枝への気持ちがどんどん膨らみ言わずにはいられなくなっていた。
フラれるのわかっていながら告白をするのは容易じゃないがはっきりさせたかった。
いつものように和枝の家に泊まりに行く。和枝は一人暮らししていて行きやすかった。
和枝と一緒にスーパーへ。夜ご飯の買い出しだ。「私プリン食べたい!健買ってぇ~」そう言われデレデレした顔でカゴに入れる。
そうやって和枝は俺にいつもおねだりしていた。高いものでなくお菓子とかだ。
結局俺がお金を払い彼女が料理する。いつものパターンだ。彼女が出来たら毎日こんな風になるのかな。
料理をしている間俺はテレビを見ながらタバコを吸う。これもいつものパターン。
和枝の号令でテーブルに料理を運ぶ。超幸せだった。まだ付き合ってもいないのに。
そのうち和枝の体に触れてみたいと思うようになる…限界だった。
ついに決心し告白をする。「和枝!俺と付き合ってくれ!」
「ありがとう。でも気持ちには答えられない。」この返事が返ってくるのもわかっていた。
やっぱりノンケ相手は辛い…俺と同じような人と知り合いたい…
そんな時に清水から電話がある。「お前さ~新宿知ってるか?」
「いくらなんでも新宿くらい知ってるぞ!(笑)」
「そうじゃなくて新宿2丁目って街だ!」
どこかで聞いた事あった。「本当にそういう街あるのか?」
「詳しい事わからないけどあるらしいぞ!調べて見ろよ!」
俺は新宿駅に着いた。2丁目ってどこなんだ?
たまたま近くにあった交番に2丁目の方向を聞く。聞き慣れてるらしく優しく教えてくれた。
新宿2丁目に入ると本屋があった。2丁目ならではの本が並ぶ。
いきなり立ち読みを始めると店員に声かけられた。もちろんゲイの人だった。
女版ならすぐそこにあるわよ!詳しく場所を教えて貰ったが入口で入る勇気が持てずウロウロとしていた。
入口でウロウロとしていると一人の女の子に話かけられる「どうしたの?」
「俺、初めてきて入る勇気ない…」
「私が一緒に入ってあげる!私ここにきて10年になるの」
「マジ?俺なんにもわからないし今までノンケばかり好きになって付き合った事ねーし」
「よろしくね」彼女は笑いながら言った。
入口で声かけられた女の子と話込む。「名前なんて言うの?」
「俺?健!」
「カッコイイ名前だね!」
さすが10年もいるだけあって褒め方を知っている(笑)
俺は今までの事、ノンケばかり好きになること一気に喋った。
俺が一気に喋ったにもかかわらず嫌な顔せず聞いてくれた。
「俺さ~どうしたらいいんだろ?」
「恐さがあるうちは手術しないほうがいいんじゃない?」
「そっかぁ?」
「うん、だって健くんの意思が固まった時に手術すればいいし今無理しなくていいと思うよ!」
確かにそうだと思った。何も焦る事なかったんだ。ゆっくり決めて行こう。
やっと自分の全てをわかって貰えた気がした。俺の居場所はここかもしれない。
そんな2丁目で意外な光景を目にする。
そこら辺で今日知り合った者同士がキスやHをする…しかも公園で…
俺が初めてだからか幼過ぎるのか異様な光景にびっくりした。
2丁目ってこんな世界なのか?好きでもない人とHできるものなのか?
とにかくイメージが崩れた。ショックだった…
俺の2丁目のイメージとは学校やバイト先と一緒でまずは友達になる。
それから仲を深め好きになったら告白する。 それから付き合ってHだと思っていた。
俺にとっては会ったその日にHなんて考えられなかった。
もちろん性欲はあった毎日数回自分でいじっていた。
あまりの衝撃に知り合った女の子の連絡先聞くの忘れた(笑)
俺の性欲は普通なのか異常なのか毎日毎日Hな事ばかり考えていた。
清水と一緒にエロ本を初めて読んだ時は抑えきれずトイレに入っていじっていた。
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