本当の俺
今から○年以上前に振り返る…そんな俺の人生全部知っている人は恐らくいないだろう…
素人なので読みにくかったり誤字脱字あるかもしれませんがよければ読んでやって下さい😃
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こんばんは☆日記読ませてもらいました。
たくさんの苦労を乗り越えたんですね。
今もいろいろあるかもしれないけど友達や彼女と支え合いながら前進してる姿がいいなと思います。
今は恋や友達関係には奥手になってるけどいつか私にも素直な自分を出せる友達、恋人ができたらいいなと思えました。
真面目に借金返済をする姿見習いたいです。借金して親に迷惑かけたり、兄の結婚式欠席など、家族を振り回した側なので反省してます。
前向きになれたし改めて反省しました、ありがとう。
ちなみに私も日常で自分の事私っていうのが苦手で、男っぽい性格です。
健さん、初めまして。☺
本を読むのが苦手な私が、二日がかりで一気に読ませてもらいました🌟
私も中学の頃いじめにあったり、裏切られたりしてて また色々な事もありうつ病を患っています。それ故に、読み応えがありました。
一番胸に響いたのが「本当は生きていたいんだと思う。」という言葉です。
綺麗な生き方が生きているという事ではないと思います。強くなって大切な人たちを幸せにするために、辛いこととかあるのかなって感じました。相手が幸せになっているのを見ると、自分も幸せになれますしね💓
いろんな事があっても「生きていたい」と思えるのは、素晴らしいですね。
私も自分らしく人の目なんて気にしないで、マイペースに生きていこうと思います☆
ありがとうございました🎆
初めまして☺
皆さんと同じ…一気に読ませて頂きました✨
貴方は、本当に強い方ですね。
“男の中の男”を久しぶりに見た気がします✨
(見たと言う表現はおかしいですね🙇 すみません‼)
大丈夫です‼今まで大変な苦労なされたんですもの‼
今からは、きっと幸せな日が訪れます‼訪れなきゃおかしいです‼
私も、主さん程ではないですけど、借金・裏切りなどで苦労しました。
…でも今は、素敵な人に出合い、子供に恵まれ幸せです☺
(↑私事ですみません🙇)
お互い、もっと⤴幸せになれる為頑張っていきましょうね‼
健さん😃
初めまして。
小説読ませて頂きました。
私の友達に健さんと反対の子がいます。その子は戸籍は男の子ですが、女の子になりました。小学校からの友達ですが、性別は関係ないと私は思います😃
大切なのは自分自身ですし、友達はどんな姿でも(言い方が変ですが)友達だと思います😃
お友達の死はスッゴく辛かったと思いますが、きっと天国から健さんを見守ってくれてます✌
私も健さんの味方ですよ😁
頑張って下さいね😊
小説を、書いてくださってありがとうございます。一気に全部読まさせていただきました。ありがとうございます。読んでる中で、本当に色んなことを考えさせていただきました。僕も、いじめられたことが過去2回ほどあります。いじめにあった時の苦しさや惨めさはよくわかります。僕は、性同一性障害ではありませんが、そういった方々の辛さ、気持ち、をほんの少しではありますが、この小説を通して知ることができました。僕は今22歳ですがこれからの人生、社会の様々な偏見に惑わされずに、優しく強く、生きていきたいと思います。本当にありがとうございした。
>> 358
~主です~
読んで下さった方ありがとうございました。
この話はノンフィクションです。名前、場所等は変更してあります。
俺の人生を綴りま…
健さん ありがとう
一気に読ませていただきました。
心の病と言ってはいけないのかもしれませんが…私の父も精神的な病で、私がそれを知ったのは高校生の時。それから受け入れるのに10年以上かかっています。受け入れるために勉強しました。今では看護師として、心の病に向き合う当事者の方・ご家族の方を支えています。(支えてもらっていると言った方が正しいかも)
今、自分自身が人生に疲れてしまったので、この小説を読んで励まされました。夫に浮気をされ、そして離婚をしたいと言われてしまいました。人生何だか分からなくなってしまったんです。
この小説との出会いがこれからの人生に影響を与えてくれることと思います。人は辛くなると「どうして自分だけ・・・」と思いたくなります。でも違うんですよね、皆、それぞれ違った形ではありますが苦労が伴うんですよね。苦労を感じると言うことは幸せを感じたことがあるからなんですよね。苦労はずっと続かない、先には幸せがあると信じたいです。
私も自分を受け入れて生きていきたいです。私の気持を穏やかにしてくれてありがとうございます。
健さんの幸せを祈っています。
健さん、こんにちは。
私は最悪の親の元で育ち、中学校時代はいじめられ、卒業後はホステスとして働いて、18で結婚。浮気され、20歳で離婚。またホステスとして働いて、23歳で結婚。妊娠、出産、癌が発見され、治療中、またも浮気され離婚。今、2歳の子供を抱え、毎日、死ぬ事ばかり考えています。生まれてから、ずっと孤独です。人を信じられず、本当の友達もいません。健さんが羨ましい。私にも、頼れる友達が1人でもいてくれたら…。そんな気持ちで読んでます。まだ途中までしか読んでないんですが、たまらずレスしました。健さんは立ち向かってきたから、私は逃げてばかりだから、私も頑張ろうって思いました。健さん、ありがとう。
健さん読み終わりました😁
今も彼女とラブラブとのことで凄く安心しました😍
健さんの人柄がいいからたくさんの素晴らしい友達に恵まれたのでしょうね✨
この前ラジオで聞いたんですけど、過払い金返還請求ってゆうのがあって、何年もかけて借金を返してる人は利子を払い過ぎてる可能性があって、手続きをすれば払い過ぎた利子が返ってくるそうですよ😃👆
知ってたらゴメンナサイ🙇
一気に読ませて頂きました。
健さんの生き方、とても感動しました。
健さんの人柄と周りの支え、今までの人生。
全ての巡り合わせには意味があると私は思います。
貴方だからこそ出会えた人生。
いろんなことがあったでしょうが、決して恥じず胸を張って生きていって下さい。
性別なんて関係ありません。健さんは「健さん」なんだから。
心に性別があるのか?と問われれば、答えは「ノー」です。
つまり、「心゙に゙性別があるのではなく、心゙が゙性別を生み出す」のですよ。
駄文&長文でしたが、これからも健さんらしい日々を過ごしていって下さいね(^^)
応援しています。
初めは男性が書かれているものだと思いながら読み続けて途中で「あれっ」!と思い読み返して一気に読みました😃健さんの真っすぐな生き方素敵です。老後のパート2楽しみですね。優しい彼女とお幸せにねっ😃
初めまして、一気に読ませていただきました。
私は健さんとは少し違うのですが、異性も同性も好きになります。今は女の方と付き合っています。世間からみれば私はおかしいのだと、悩んだりしたこともありました。ですが、このスレを読んですごく勇気づけられました、健さんの真っ直ぐな生き方、私も見習いたいと思います。
これからも健さんの幸せを願っています!
初めまして一気に読みました
私自身人生苦労が多いなと感じて生きていますが健さんの御苦労も凄まじいものだなと感じました
でも現在は、最愛のパートナーとの絆を深めていき実家を出る目処もついた
本当にこちらまで幸せな気持ちになれたスレでした
ありがとうございました☺
とても良かったです。私の回りには居ませんが…。健さんの「俺らしく…俉」素敵だと思います。俺らしくいる為に、回りの人に隠さず接する…嫌な思いもされたと思います。俺らしく… 私も見習い…。無理せず私らしく生きていこうと思います。素晴らしい、友達に恵まれましたね坥健さんの人柄だと思います。
最初から全部読ませて頂きました。
たぶん健さんと同年代だと思います。
私も今まで色んな事ありました。父親の精神的な病気。子供の病気。周りの人って偏見や色んな事言う人いますよね。 去年、離婚して新しい人生送っています。若い時は選ぶ程、仕事あったのに今は年齢だけでも、かなり厳しいですね。でも私も今から資格取り頑張ります。女性としても自信がなくなってた時に健さんのを読ませてもらって勇気もらいました。本当にありがとうございました。
改めて「性」について考えさせられました。今までの自分の考え方が恥ずかしい…
うまいこと言葉に表せないけど…綺麗事かもしれないけど、性別なんて関係ないんですね!全然気にすることないんだって思いました。
この話、聞けてよかったです!私も主さんのように胸はって生きていきたい(^-^)!
何気に読み始め、最後まで読ませてもらいました。
私のちょっと斜めからの感想。
私は性同一性障害ではないのですが、容姿が男並みなんです。
女っぽくと綺麗に化粧し、綺麗な洋服を着ると、ニューハーフと間違われます。
かといって素でいると少年…。
髪を伸ばして綺麗に巻けばニューハーフ。
短く洗いざらしだと少年。
心も身も女なのに、男に間違われる…こんなストレスを持つ者もいます。
だから「サラシで胸を潰す」というクダリは“勿体ない”と思いました。
私もふくよかな体型なら、もう少し女性らしい女性だったのに…。
ずっと読んでました。
もう終わっちゃったんですね😢残念です。
私の叔父?さんも、きっと健さんと同じでした。随分前に亡くなられましたけど、私の中では優しい叔父さん。
お葬式の時、実は女性だったと知った時は驚きました💦
いつも元気で楽しい人だったけど、きっとうんと辛い思いもしていたんだろうな😢と、読んでて辛くもなりました。
♂➡♀は割と聞きますが
♀➡♂って、まだ浸透してませんよね?
人生半分ってあったけど、あと半分…
負けずに頑張って下さい‼
理解者がそばに居てくれて良かったですね✨
もしケンカしても、ちゃんと仲直りして、末永くお幸せに✨
ありがとうございました😊
今晩は🌙私も全部、読みました😁私の姉も健さんと全く一緒で女性だけど男性になりたい性同一障害です。姉はまだ何も手術もしてませんが…彼女がいます。正直、身内の私でも理解に苦しむ事が多々ありますが私にとってはたった一人の姉なので否定はしませんが肯定するにも時間が掛かりました。けど仲は凄い良いのでこのまま、姉の事を色んな意味で応援して行く事が出来る小説でした😣ありがとうございます☺
健さんもあと少し返済の為に頑張ったら次は自分の為に頑張って彼女さんとお幸せになれる事を祈ります✨長々失礼しました💦
匿名さん、私の兄は女です。
ビックリしましたが、
恥だとは思っていません
打ち明けてくれたことに家族の絆を感じました。
母は近所の方に笑って話しています。
誰も嫌な顔はしませんよ。
私も友達に隠したりしません。
それぞれに思いがある。
それぞれに人生がある。
それぞれに幸せがある。
それが、どんな形かなんて誰にも分かりませんよ
主様、この場を借りてしまい申し訳ありませんでした💦
ずっと読ませていただいていました。
健さんは今幸せで、
ほっとしました、
会ったこともないんですが、
すごく嬉しく思います。
これからもいろんなことがあると思いますが、
今までのように乗り越えていってください。
陰ながら応援しています。
健さんのまっすぐな生き方、わたしは好きです。
>> 365
読ませて頂きました。
応援しようとか、興味本位で読んだわけではありません。
現在、妹があなたと同じです。女である自分が受け入れられない。
身…
匿名さん読んで頂いてありがとうございます。期待を裏切った結果になったようですが…。
妹さんが俺と同じなんですね…きっと家族だからこそ受け入れるのが匿名さんにとって大変なんだと思います。
匿名さんはきっと優しい方なんだと思います。でも性同一性障害は自分で性を否定しているわけではないんです…
性同一性障害は色々な説があり病気とも言われていますが難しい判断ですよね…
家族の匿名さんがそれだけ思っているならきっと当事者の妹さんはもっと苦しんでいると思われます。
どうか肯定しなくてもいいから否定しないであげて下さい。ありがとうございました。
最初から読んでました。
お疲れ様でした😃
性別を超えた人と人との繋がりを感じました✨
私は、あなたを応援します!
性別など関係ありません。
自分らしい生き方を認めてくださる方は、たくさんいますよ😉
頑張ってください‼
それと、前の方…
妹さんを恥と表現するのは止めてあげてください
必死に皆、生きているのです。
枠にはまった完ぺきな人間じゃなくてもいいじゃないですか☺
- << 369 アコさんレスありがとうございます。それと読んでくれてありがとうございました。 俺は俺らしくこれからも生きていきたいと思います! まだ長い人生今の彼女と共に頑張ります。応援してくれる方がいて心強いです!ありがとうございました!
読ませて頂きました。
応援しようとか、興味本位で読んだわけではありません。
現在、妹があなたと同じです。女である自分が受け入れられない。
身内からしてみれば恥以外何もありません。
読ませて頂いて、私自身最後は自分が女だと受け入れられるようになるのかと期待してましたが…
きっと妹もこのまま生きて行くんでしょうね。
- << 368 匿名さん読んで頂いてありがとうございます。期待を裏切った結果になったようですが…。 妹さんが俺と同じなんですね…きっと家族だからこそ受け入れるのが匿名さんにとって大変なんだと思います。 匿名さんはきっと優しい方なんだと思います。でも性同一性障害は自分で性を否定しているわけではないんです… 性同一性障害は色々な説があり病気とも言われていますが難しい判断ですよね… 家族の匿名さんがそれだけ思っているならきっと当事者の妹さんはもっと苦しんでいると思われます。 どうか肯定しなくてもいいから否定しないであげて下さい。ありがとうございました。
私も人生経験上いろんなことを見てきました
私の友達に中学時代いじめられてた子もいます。
私はいじめとかに興味なかったので
普通に接していましたが
今でもその子とは友達です。
ちなみに私はいじめられませんでした(笑
やられたら死なない程度にやり返す考えだったからでしょうかね(笑)
主さんはいろいろ苦労されてますが
これから幸せに
今以上に幸せになるように
陰ながら応援しています💓
~主です~
読んで下さった方ありがとうございました。
この話はノンフィクションです。名前、場所等は変更してあります。
俺の人生を綴りましたが何か感じて頂けたら嬉しいです。ありがとうございました。
- << 386 私も1時間かけて一気に読みました✨ 辛い事もありましたね… けれど今、幸せなのは努力して来たからだと思います❗ これからも、自分を忘れず頑張って下さい☺ お幸せに✨
- << 417 健さん ありがとう 一気に読ませていただきました。 心の病と言ってはいけないのかもしれませんが…私の父も精神的な病で、私がそれを知ったのは高校生の時。それから受け入れるのに10年以上かかっています。受け入れるために勉強しました。今では看護師として、心の病に向き合う当事者の方・ご家族の方を支えています。(支えてもらっていると言った方が正しいかも) 今、自分自身が人生に疲れてしまったので、この小説を読んで励まされました。夫に浮気をされ、そして離婚をしたいと言われてしまいました。人生何だか分からなくなってしまったんです。 この小説との出会いがこれからの人生に影響を与えてくれることと思います。人は辛くなると「どうして自分だけ・・・」と思いたくなります。でも違うんですよね、皆、それぞれ違った形ではありますが苦労が伴うんですよね。苦労を感じると言うことは幸せを感じたことがあるからなんですよね。苦労はずっと続かない、先には幸せがあると信じたいです。 私も自分を受け入れて生きていきたいです。私の気持を穏やかにしてくれてありがとうございます。 健さんの幸せを祈っています。
それから約2年~現在~
彼女のさらとは今でもラブラブだ!俺は匂いフェチで彼女の匂いばかり嗅いでいる(笑)
そして来年の今頃は同棲する予定だ。今はその為の貯金に励んでいる。
そして借金返済まで後少し!それが終了したら俺は借金から解放される!
自宅の電話がなる。今日面接した○○会社の○○です。
「早速ですが○○さんに決定しました!つきましては来週の月曜からお願いしたいんですが。」
「ありがとうございます。大丈夫です!」
半年間の苦痛からやっと逃れる事ができた。仕事があるって幸せだ!そう思った。
次に病院行った時別の睡眠薬出すと言われたが怖くて飲めなかったから要らないといった。
寝れないのも辛いがあんなに調子悪くなるのも困る…これじゃ面接もいけやしない。
この不眠が仕事決まるまで続いた。リストラされてから半年間続いた。
そしたら1番軽いものではあるが睡眠薬が出された。これでやっと寝れるかも…そう思った。
その夜確かに寝れた。だが何故か頭がグルグル回りフラフラする…
すぐ病院に電話し事情を伝えると使用中止となった。俺の体質にあっていなかった。
お金がなくても病院代だけはとっておかなければならない。
結構病院代、薬代かかるのだ。だがそれがなければ益々寝れない。
飲んでも寝れない日が続いていたから余計だ。ある日病院に行き寝れない事を告げた。
とても息が詰まる。思うようにお金が使えないとこんなに詰まるんだ…って思った。
そんな中でもお金貸して欲しいと親から言われる。前にも言ったが貸さないと怒り出す…
借りる時だけ猫撫で声だ。益々息が詰まる…仕事は中々決まらず更にイライラは増す…おかげで寝れない日が続いた。
俺なりに少ない失業給付金で借金返済し家にもいれ他の事は我慢し苦労していた。
タバコは完全に辞められなかった為1日の本数を決めていた。
それから帰ったと思ったら履歴書書いたりでほとんど自分の時間がとれなかった。
家とハローワークと仕事センターと図書館の往復。お金は無駄に使えない。息がつまっていた…
毎日9時頃家を出発帰りは17時頃になっていた。
朝食は家で食べ昼食は家でおにぎりを作りそれを持っていく。
飲み物買うのももったいないと家から水筒を持って出ていた。
会社都合で解雇だったからすぐに失業給付金は出た。
だからといって借金はあり仕事見つかるまで贅沢は出来ない。
ハローワーク行くにも電車に乗らず自転車で片道90分走る。
雨の日も風の日もまけじと自転車で走った。いい職場があり面接までこぎつけた時はまだ気分も楽だ。
しかし収穫なしで帰る90分の道のりは長い。いい機会だから資格とるため勉強も始めた。
そして約2年前のこと。俺が勤めていた会社が潰れ全員リストラをくらった。
この世の中だから仕方のない事だったがリストラは初めてだった。
それから半年間仕事が見つからず色々な意味で大変な事になる。
それから毎年のようにお互いの誕生日やクリスマス、夏と冬の時期になると泊まる。
二人とも実家で家だとどうにも落ち着かない(笑)二人きりになるにはホテルが一番だ。
そしてホテルにくると必ずイチャイチャする(笑)俺にとっては一番長続きした彼女だ。
付き合ってからの初デートは海にいった。決して綺麗な海じゃないが綺麗にみえた。
海で遊んだりヤキソバ食べたりしただけで特に何したわけじゃないが彼女ときてるから特別な海だった。
海から近いホテルに泊まり一緒に料理したり一緒にゲームしたり幸せだ。
そして2度目の告白でようやく付き合う事となった4人目の彼女の名前は“さら”だ。
後からさらに聞いた話によると知り合った頃から俺の生き方がカッコイイと思ってくれていたようだった。
だから気付いていなかったかも知れないけど健の事をよく見ていたと言われた(笑)
散々迷ったあげく俺から告白した。でも珍しく超緊張してたんだ。
しかも1回振られたのにめげなかった(笑)なんかもう少し押してみたくなったんだ。
振られてから2ヶ月色々理由つけては誘い会う機会を増やしていった。
友達から紹介された恋人となる女の子と出会うのだ。
彼女はとても無口だったしグループで会っていたから最初はそんなに話しなかった。
ところがひょんなことから二人で会う日があった。それから二人での交流が増えていった。
それは真理も同じだった。二人で呆然とした。何が起きたのか…夢でも見てるかのようだった。
でも現実だった…受け入れるまで時間かかったけど…しばらく何もする気なくなってしまったのは言うまでもない。
待っても待っても意識は戻る事はなかった…
俺は二人の友達を一気になくした…迷惑かけっぱなしで助けてもらってばっかりのままもう会う事出来なくなった…
心にぽっかり穴があき何も手につかなかった…ずっと一緒にいられると思ってた…悲しすぎて涙も出なかった。
とにかく病院に急いだ。俺が病院に付くと二人の両親がウロウロしていた…
「健ちゃん…」
二人で出かける最中に交通事故にあった…意識不明の重体だった…
俺はショックのあまり言葉を失った。何も考えられなかった。ただひたすら待つしかできなかった…
「貴子がね……事故にあって…清水くんと一緒で…」
「えっ?よく意味がわからないですけど…??」
「とにかく○○病院にいるから…きてやって…」
何があった?わけわからず俺はパニクった。母親と家を出たがまだ冷静でなかった。
そして話は少しさかのぼる。ちょうど3人目の彼女と別れてしばらくしてからの事だった。
貴子のお母さんから電話がなる。なんだろう?って思いながら電話を変わるとお母さんは慌てていた。
俺も何言われてるんだかちんぷんかんぷんだった。とにかく落ち着こう…そう思うようにした。
「お前はどうでもいいから引っ込め!彼女に代われよ!」
「もしもし…」
「お前の妹言ってる事おかしいぞ!どうなってんだよ!俺はここまで馬鹿にされ文句言われもう付き合う気ない!」
「……」
「虐めってどういう事だ?」
「私は1度も虐められた覚えないし思ってない…なんだか妹混乱してるみたい…ごめんね…」
「こんな別れ方嫌だけどもう終わりにしよう!じゃあな!」
呆気なく終わった。当然それ以来この彼女とも会ってない。
「たかが浮気しただけじゃない!別れる事ないじゃん!」と妹が言う。
「いい加減にしろよ!浮気されてある意味虐められたのは俺の方だ!」
俺は話を続ける。「虐めていて浮気をしたならそのいい分もわかる!だけど浮気されて別れるって言った事が何故虐めなんだ!おかしいだろ!」
俺は完全に興奮していた。ましてや本人じゃなく妹に言われるなんて…
「うん…でもそれだけだよ…」
「それだけ?ふざけるな!」思わず怒鳴ってしまった。
平然といい切った彼女に頭にきた。何を思ったのか彼女の妹が電話に出る。
「お姉ちゃんを虐めないで!」
「はぁ??」益々怒りが込み上げた。
しかしずっと悩んでいられなかった。やっぱり聞かないとスッキリしない。
今回は堂々と掲示板に載せていたのだから嘘はつけないと思う。でも聞きづらい。
はっきりしたい為彼女に電話する。「もしもし?今日は聞きたい事あって電話したんだ…」
「なに?」
「俺と付き合ってからも掲示板利用してない?しかもセ○レ募集してるよね?」
二人とも知ってる掲示板にて同じ名前で彼女がセ○レ募集していた…
どうみてもどう考えても彼女だった。俺はただ暇つぶしにロムしてただけなんだ…
またか…なんでいつもこうなるだろう…俺に悪いところがあるのか…またしばらく悩む事となる。
しばらく恋人は作るの辞めようと思いながらも人と接する事はしていた。
なんだかんだ人間1人じゃ生きられない…俺みたいのは特に助けてもらってばかりだ。
俺も人に対して優しく助けてあげられる人間にならなきゃ…でも実際は助けてもらってばかりだった。
二人目の彼女とは短期間で別れ、なんだったんだろ…って思った。
なんともいえない気持ちでいた。俺、恋人作るの難しいのかな…作るの辞めようかな…
この時俺は別れたら友達としてはいれないタイプだった。だから愛とも二人目の彼女もまた会う事はなかった。
次の電話で思っていた事を話す。彼女も同じ事思っていたみたいだった。
「私達駄目だね…」
「俺もそう思ってた…」
「別れよう…」
「うん…」
彼女とは2ヶ月しか付き合っていなかった。たった2ヶ月で別れる事となった。
今考えたらあんまり好きじゃなかったのかもしれない…自分でもよくわからないけど。変な気分だった。
会いたさがヤキモチとなり些細な事で喧嘩が増えるようになる。
俺、やっぱり遠距離は向いてない…そう思っていた。
毎日会いたいとは思わない。だけど週1くらいでは会いたいと思う。
喧嘩ばかりだし俺にはこの距離が遠すぎる…そんな事ばかり思うようになった。
「健~私の事好き?」
「うん。好き!お前は?」
「私も好きだよ。だけど中々時間とれない…」
「俺、会いたいよ!」
「私だって会いたいよ!だけど夜遅くまで仕事があるの…」
彼女が続ける。
「日曜祝日だって出勤あるし時間合わないのが現状だよね!」
俺の中で会いたさが募る。新幹線で2時間の距離だったから簡単に会えなかった。
教師をしていた彼女は忙しく距離だけではなく中々会える時間がなかった。
自然と電話の声も淋しさから元気がなくなる。そんな時彼女が言った。
今度は年上の彼女だった。2丁目で知り合った女の子だった。
年上なのに甘えてくるし可愛いかった。知り合った時から遠距離恋愛になる事をしりつつ好きになった。
彼女は研修で東京にきている間新宿にきていて知り合ったのだ。
だが遠距離恋愛は辛い…会いたい時に会えない…俺の心はとても淋しかった。
俺がこの後女の子と付き合うのは3年後となる。半年もたつと傷も癒えてくる。
だが自分から出会い(恋人として)を求めていなかったのかもしれない。
そのせいか二人目の彼女が出来るのは3年後となった。俺が29歳の時だった。
次の日貴子や清水にも電話して別れた事を話した。
ついこの間仲良く海に行ったのに信じられないって感じでびっくりしていた。
俺から浮気されたと話したから特にそれ以上は聞かれなかったし俺の愚痴を聞いてくれた。
「じゃあね~健!」
「またな~!」
俺だけ反対方向だった為ホームで別れた。まだショックから立ち直れないでいるけれど頑張ろって思えた。
またいつか大分先になりそうだけどまたいい出会いがあったらいいな…そう思えた。
そんな話をしていたら食べ終わっていた。その後俺は一服し三人で外に出た。
「この後ゲーセン行かない?」
「別にいいけど!」
「じゃ決まりね!」
てなわけでゲーセンに行き三人でプリクラとったりした。
俺からしたら真理や和枝に好かれるなんて羨ましすぎる。
どんな男なのかちょっと見てみたい(笑)二人の話を聞いていると優しい人だそうだ。
いいなぁ~色々な意味で羨ましい反面愛との事があったから複雑だった。
そしてやっと食事が出来る。
「俺、ハンバーガー食いたい!」
「じゃそうしよう!」
俺達はファーストフードに向かう。各々好きなセットを買い席に座る。
「俺さ~真理にはちょっと言ったんだけど彼女と別れた…」
「えっ!?なんで?」和枝は凄く驚いていた。
「簡単に言えば浮気された…」
「そうだったんだ…」
「お前らこそ彼氏作らないのか?」
「私達はねぇ~」って二人でニヤニヤしている。
「なになに?」
「まだ付き合ってないけど二人とも好きな人いるよ!」
「そっかぁ~初耳!(笑)」
どうやらコンパしたらしい。二人とも違う人が好きなようだった。
散々試着しようやく会計していた。もう買い物終わりかと思ったらまだ他の店に行くらしい。
「えっ~まだ買い物するのか?」
「これで最後だからちょっと待ってて!」
「わかった!」
長い買い物に付き合っていたらお腹すいてきた(笑)早く昼食食べたい。
やっと1件物色が終わりやっぱりあっちにするとようやく目的地へ向かう。
「健、みてみて~これ可愛いでしょ?」
「可愛いんじゃない~」
「何それ~似合うって思ってるくせにぃ~(笑)」
「あはは~なんだそりゃ!」
その横で和枝も気に入ったものがあったらしく二人で試着室に向かって行った。
「欲しいのは見付かったか~?」
「ここの店じゃないよ~もうちょい行ったとこ!」
「そっか~」
目的地にすぐ行かずウロウロと物色している。もっといいものあるかもしれないって言いながら。
やっぱり女の買い物は長い!1件に何時間いるんだか。
そう思いながら待ち合わせ場所に向かった。三人で横に並んで歩く。
もう好きとかそういうのじゃないが二人の真ん中で歩いてると両手に花の気分だ(笑)
真理と和枝であっちの店だこっちの店だの騒いでようやく1件の店に入る。
そうして真理と和枝と3人で会うことになる。前は真理と和枝の事も好きだった。
だけど愛の時と何かが違う。もちろん付き合ったのは愛だけだけど…
ショックが今が1番でかい。こうやって二人は普通に会ってくれるし裏切られていないからだろうか。
会っていても穏やかで何より普通に会える。それが1番幸せなのかもしれない…
それからしばらくして真理から電話がなる。「もしもし?真理か?」
「健テンション低いじゃん!どうかした?」
「彼女と別れた…」
「えっ!?そうなの?そうだったんだ…」
「うん…」
「健と遊ぼうと思って電話したの。会おうよ!」
「あっ!?和枝も一緒にさ!」
「うん…どこ行くの?」
「買い物!欲しいのあるの」
女の買い物は長い(笑)でも結構慣れていたからOKした。
彼女はしばらくして頷いた。俺の幸せな生活もこれで終わる。
他の奴とHをしたと思ったらとても一緒になんかいられなかった。
それとも俺が子供だったんだろうか…これをきっかけにしばらくまた誰とも連絡とらずにいたんだ。
はぁ~俺はHしたいだけの女と知らずに約1年も付き合っていたのか…
「愛さ…それならフリーでいた方がいい…特定の恋人なんか作るな!」
彼女はただ泣くばかりだった。「俺はもうお前と付き合えない!別れてくれ…」
そして日曜日…待ち合わせ場所に行くと愛はもう来ていた。
何から話そうか迷っていると愛から話をしてきた。
「私ね健の事好きだよ!それは嘘じゃない。だけど…」
「好きなら他になんの理由があるんだ?」
「私……色々な人とHしてみたい…健だからじゃなくて他の子と付き合ってても変わらないかも…」
「はぁ?なんだよ~それ!意味わからん!」
「ごめん…」
覚悟を決めて聞くしかない…
「愛さ~最近忙しかったのって仕事で?」
「うん。そうだよ~なんで?」
「いや~この間あいつから愛が2丁目にいたって聞いたからさ…」
「……」
「ただ一言言ってくれればなんとも思わなかったんだけど聞いてなかったからさ…」
「うん…」
「なんで言ってくれなかったのさ?」
覚悟を決め聞く事にした。愛に電話する。
「もしもし?健だけど!」
「うん。なんかちょっと久しぶりな気するね!」
「そうだな!しばらく電話してなかったからな」
「私なんだか忙しかったよ~だから電話できなかった!」
「そうなんだ…」
中々本題を切り出せないでいた。
そう思ったらとてもショックだった。まだ浮気したとも決まったわけじゃないのに…
彼女に確かめるにもなんて聞こう…正直聞くかどうかも迷った。
でも聞かないとなんかすっきりしない。どうしょうかしばらく悩んでいた。
それからしばらくした頃だった。2丁目で知り合った友達から電話がきた。
「健の彼女2丁目きてたね!」
「えっ?いつ?俺聞いてないけど…」
「えっ!?てっきり後から合流したのかと思ってたけど違うの?」
「合流なんかしてない…しかも行ってた事すら知らない…」
なんだかショックだった。2丁目に行ったからといって必ずしも浮気しにいくわけじゃない。
だけど何故黙って行ったんだ?一言言ってくれれば何も疑わないのに…
天気もよくすっかり日焼けした感じだった。俺は色が白くむしろ日焼けしたかったから最高だ!
でもさすがに1日中いると体ふやけてくる。これで退散しようって事になる。
車に戻り夕食の場所を探す。しばらく走るとファミレスを見つけ入る。
お昼頃になってお腹すいてきたね~って言うから食事することになった。
海の家でヤキソバととうもろこしを食べた。飲み物のんで更にソーセージも食べた。
みんなもカレー食べたり好きなものを食べていた。
お腹いっぱいになって眠くなる。なんだか子供みたいだ(笑)少し休んでまた海に戻る。
車で来たからそんなに時間かからず意外と早く着いた。だから結構遊べたんだ。
愛と貴子に呼ばれ海に入る。愛に抱き着かれどうしたもんか迷った(笑)
でも抱き着かれちゃ抱きしめ返すしかない。気付いたら貴子と清水が後ろでニヤニヤしていた。
しかし海は目のやり場に困るな~なんて清水と話していた。
なんだかビキニの女の子が多い。貴子は大人しいところがあるが愛が元気いっぱいに話かけすっかり女同士うちとけていた。
女二人で海に入っているところを清水と眺めていた。
これが男だけで来ていたら即ナンパしていただろう(笑)彼女同伴じゃ出来ないのが難点だ(笑)まっ、仕方ないか。
日曜は4人で海に行くことになった。もちろん清水の車で(笑)
海ならプールと違って水着を着なくて大丈夫だから楽だ。
海パンにTシャツをきて行った。海に着いたらズボンを脱ぐだけで済む。
みんなも中に水着をきていたから更衣室に入らずに済んだ。
愛と電話を切り折り返しピッチで清水に電話する。
「もしもし?俺!健!Wデートしないか?」
「おっ~いいね!いつなら大丈夫なんだ?」
「俺達は日曜ならいつでも平気!清水たちは?」
「俺達もいつでもいいぞ!じゃ来週にすっか!」
「うん。じゃ決まりだ!」
「じゃ来週!またな!」
清水との電話はいつも簡単に用件だけだ。来週楽しみだな。
彼女との楽しいデートは付き合って半年を迎える。
「愛!Wデートしない?俺の友達と。」
「健の友達?どんな子たち?」
「俺を救ってくれたいい奴らだ」
「うん、そっか。いいよぉ~」
「じゃ今度な!友達に聞いてみて連絡するよ!」
「わかった~バイバイ」
もう限界だと言わんばかりに彼女に軽くキスをする。彼女も抱きついてくる。
軽いキスから少しずつ下を入れていく。ひとしきりキスをした後服の上から彼女の胸を触る。
彼女の嬉しそうな顔と声を聞いたら完全に我慢出来なくなってしまった。
俺もシャワーを浴び風呂場から出る。彼女は少し照れた表情で待っていた。
彼女にリラックスしてもらう為乾杯からスタート。もちろん彼女にはビールを渡していた。
緊張が溶けてきたのか段々と甘えてくる。俺の下半身も限界だった。
どうしたもんか…とりあえず彼女が出て来たら俺もシャワー浴びた方がいいんだよな…
そんな事思ってるうちに彼女が出て来た。「とりあえず俺もシャワー浴びてくる…」
「うん…」
興奮してた俺はめちゃめちゃシャワーが早かった(笑)
彼女の家に行ったりお泊りしたり他にも色々なところにいった。
毎日がハッピーに感じていた。俺は愛と手を繋ぐより先にキスしていたから手を繋ぐのは簡単な事だった。
ある日の事ラブホテルに向かう。超ドキドキだ!鏡ばりで派手な部屋だった。
そんな電話の中で「私ね~海も花火大会も行きたい!それとね~」
彼女には行きたいところがいっぱいあったらしい(笑)
「そんなに一辺にはいけないだろ(笑)」
「そうだけどさ~今いいたかったんだもん」
「まっ、ゆっくり一つづつ行こう!」
「うん。」
心の中で羨ましいって思っていた(笑)帰宅後早速電話し羨ましいぞ!って言った(笑)
電話をうけた清水は笑っていた。「お前も彼女出きてよかったな!やっぱり紹介しろ!(笑)」なんて言っていた。
いつかWデートしたいな~とか話していた。この頃ようやくPHSが発売され始め連絡とりやすくなっていた。
俺の夢を見透かしたようにお弁当を作ってきてくれた。
単純な俺にはそれだけでマジ最高だった!おかげで何を食べたか覚えていない(笑)
「また作ってくるね!」と彼女が言った。こんなに幸せなものなのか。
こんな幸せを清水は俺より先に味わってたんだぁ。うらやましいぞ~清水!
「うん。こちらこそよろしくね~」
ここから付き合いが始まった。俺にとっては初めての彼女だ。
これからきっと楽しい生活が待っていると思った。
俺の素朴な夢!彼女の手料理を食べる事だ。作ってくれるかな。色々楽しみになるな。
「もしもし?愛?健だけど!」
「私も電話しようと思ってたんだ!」
「えっ!?そうだったんだ!今度は俺から誘おうと思ってさ!どこか遊びに行こうよ!」
「うん。今度の日曜にする?」
「そうだなぁ!」
「じゃ決まりね!」
こんな感じで会う機会を増やして行った。いつの間にか本気で好きになっていた。
「お前は貴子がいるだろ!」
「まぁな(笑)しかし新宿まで電車で行けるようになってよかったじゃん!」
「うん!頑張っていたかいあった~初チュー出来たし」
「楽しそうだな!今度俺にも紹介しろよ!」
「やだ!(笑)」
「おーい~俺とらねーぞ(笑)」
「まっそうだよな(笑)」
テンションMAXでそんな電話したんだ。
次の日は当然のようにニヤニヤしていた。どうも前日のキスの事を考えてしまう。
日曜って事もありわざわざ公衆電話まで走って清水に電話した。
「もしもし?清水?」
「おっ!どうした?」
「俺昨日女の子とキスした!」
「えっ?マジかよ!可愛い子か?」
「マジ可愛いぞ!」
「どこで知り合った?」
「新宿でだ!」
「そっかぁ~よかったな~俺も他の女の子としてみたい(笑)」
愛はお酒も飲める子で少し酔っていた。俺より5っ下の20歳だったがしっかりしていた。
もうすぐ帰るという頃愛からキスをされた。生まれて初めてのキスだった。
その後の事はシラフだったのに覚えていない。あんなに苦手だった電車にもポ~ッとしながら乗っていた。
「今日はお店行かないで二人でカラオケ行かない?」
「いいよ!」なんて積極的な女の子なんだ!って思っていた。
愛は食事中もニコニコしていて終始面白い子だった。
そしてよく食べよく歌う。そんな気取ってない愛の事が気に入っていた。
昨日の子可愛かったな~なんて次の日の朝からニヤニヤしていた。
それから3日くらいして愛から電話があった。「愛だけど健くん?」
「うん!連絡くれたんだ!」
「また一緒に新宿行かない?」
「もちOK!」
俺はその誘いが嬉しかった。実は俺も誘おうと思っていた。
次の土曜に愛と待ち合わせし2丁目に着く前に食事していた。
無事に2丁目にたどり着き今度はドキドキしながらも簡単に入った。
久しぶりだなぁ~どんな子がいるのかなぁ~みんなそれぞれが楽しんでいる。
この日あまり長い時間はいなかったが気になる子がいたから話かけた。
何気ない会話から好みまで色々話す。彼女の名前は“愛”!
名前からして可愛い(笑)俺は帰りに今度こそ連絡先を交換して帰った。
次の目標は新宿!病院と違って多少の距離がある。ちょっと難しいかな…
とりあえず乗ってみるかと病院とは別の路線に乗った。
新宿に行きやすいルートだった。そういえば乗り換えは試してなかったな…
もし行けたらついでに2丁目に寄ろうと思いながら乗っていた。
次の週電車で病院に行ってみた。多少の不安はあったものの大丈夫だった。
もう安心だ。もう少し距離を延ばしていって大丈夫ならどこでも行けるようになる!
また新な目標決めて行ってみる事にしよう!そう思った。
この後病院までの距離たった15分の電車に乗れるまで更に1ヶ月かかった。
それでも乗れるようになって嬉しかった。早速清水に報告した。
「今まで送ってくれてありがとな!やっと病院まで行けた!」
「よかったな!」自分の事のように喜んでくれた。もう大丈夫!自信がもてるようになってきた。
とりあえずホームまではこれるようになったもののホームが工事してて狭くなってたりするとやっぱり怖い…
ホームまではきては戻る。これを繰り返していた。
やっと1駅乗れるまでに3ヶ月もかかった。あとはせめて病院までの距離を電車で行けるようになりたかった。
また次の日も時間を見ては駅に向かう。これの繰り返しだった。
かれこれ1ヶ月くらいたった頃だったと思う。ようやくホームまでこれるようになった。
だがしかし電車に乗るにはまだ勇気がいる。もう少しかかりそうだった。
次の日も駅に向かってみた。もちろん無理しない程度に目標は改札までだ。
なんとか駅までは着いた。ただ駅に入ろうとすると足が動かない。
これ以上辞めよう…今日はこのまま帰る事にした。ちょっとづつ進もう…
きっとクリアーするには時間がかかるに違いない。でも無理しちゃいけない…そう思った。
ほんの少しだが前進した事を喜んだ。友達にも報告したら喜んでくれた。
いつかきっと乗れる日がくると思えるようになっていく。
無理のない程度にしていくんだ。無理すると悪化するから辞めようと思った。
落ち着いてきたから電車に乗って見ようかな…凄い恐る恐るだった…
やっぱりまだ乗ると具合悪くなるのが蘇る。怖くて仕方なかった。
この日は改札に入っただけで終わってしまった…また今度こよう…
やっぱり簡単には治らないんだと思った。でもちょっと前進したんだ。
2年ちょっとたったある日少し落ち着いたって事で2週に1度になった。
そうなると落ち着くのも早いのか1ヶ月に1度になっていく。
だからといって完全に治ったわけではなかったから薬が離せなかった。飲まないと寝れないのも相変わらずだった。
深い深いため息をついた。平凡でいい何も嫌な事のない生活がしたい。
でも現実はそんな事ない事も受け止めて行かなきゃ…
自分自身の事も気持ちコントロールする事も薬に頼らず出来るようにしなきゃ行けなかった。
「じゃあ~またな!みんなありがとな!」そう言って別れた。
明日からまたバイトに専念出来そうだった。でも現実はそうじゃなくまたストレスが溜まってくる…
毎日毎日お金の話ばかり…体調もよくないしバイトも楽じゃない…早く借金返さなきゃ…はぁ~深いため息ついた。
その夜は薬を飲んで俺も爆睡する。こうして気持ちよく寝れるのも久しぶりだった。
翌朝俺が起きた時にはみんな起きていた。朝ご飯は軽食だった。
起きるなり全部平らげた。もう少ししたら帰るんだ…
俺達は清水の車に乗り込み自宅へ向かっていた。疲れていたのか車の中で寝てしまった。
他の二人は清水に付き合って起きてたらしい(笑)
「みんな寝ちゃってわりぃ~」
「いいよ!別に(笑)」自宅近くで起こされみんなにそう言った。
夜になり酒を飲んでるせいかみんな寝ていた。タバコ吸いながら眺めていたらムラムラしてきた(笑)
真理の胸を触ってみたくなる。彼女は爆睡し無防備だった。
服の上からちょっと触ってみた。凄く柔らかかった。
彼女欲しいな…俺に彼女出来るかな…また新宿行ってみようかな…そう思った。
俺の好きな刺身がメイン。トロやイカ、ウニ全部大好きだ。
みんなも刺身が大好きだった。一気に刺身がなくなる(笑)
買ってきてたお酒も飲みはじめみんないい感じに酔っている。
俺は酒飲めなかったからタバコを吸っていた。ずっとこうしていたいな…そう思った。
4人でゆっくり話したりゲームしたりテレビみたりした。
特に外に出て何したわけじゃないが楽しかった。部屋で写真とったりもした。
夕方に貴子と真理は温泉に行った。その間俺は部屋の風呂に入る。
清水も部屋で入った。夕食は思っていたよりも料理が豪華だった。
どんな宿なんだろ~とても楽しみだった。俺達は清水に促され宿へ向かった。
宿に着くと広くて綺麗な景色が広がっていた。とても幸せだった。
思わず窓をあけ叫ぶ「ヤッホー!」後ろから「ヤッホー!」って声がする(笑)何してても楽しかった。
テンションMAXだったせいかよく笑えたしよく喋った。
4人での旅行が楽しくて仕方なかった。何より帰らなくていいのは幸せだ。
ファミレスでハンバーグを食べまた車に戻る。どうやらもうすぐ着くらしい。
車の中では音楽を聴きながら話に夢中になっていた。そうは言っても運転してる清水はほとんど喋らない。
久しぶりに笑った気がした。腹の底から笑った。思い切り笑ったら腹減った。
「清水!腹減った!」
「ちょっと待ってくれ」
そういいつつも近くのファミレスに停めてくれた。
~旅行当日~
俺はめちゃめちゃ楽しみにしていた。楽しみがあると不思議と体調もいい。
「おはよ~健!みんな待ってるよ」
「おっす!楽しみだな!」
俺は貴子と清水の車に向かう。車で来てくれるなんて有り難い。
俺は後ろに真理と一緒に乗った。あまりにテンションあがり俺はベラベラ喋った。
つい女風呂の話までしてしまう(笑)すかさず貴子に突っ込まれる(笑)
「健~駄目だよぉ!でも健らしいよ(笑)」俺がこんな事言っても冗談で返してくれる愉快な奴らだ。
「じゃ来週早速行くぞ!」
「うん!俺なんか興奮してきた(笑)女風呂覗きにいこうぜ!」
「バーカ(笑)あいつらに怒られるぞ」
「確かにそうだな(笑)」
「じゃ土曜迎えに行く!じゃあ!」
簡単に旅行が決まった。宿も決めてくれたみたいだ。本当に嬉しかった。
その日のうちに電話してくれたみたいで次の日に電話がかかってくる。
「大丈夫だってよ!土日がいいんだって!お前大丈夫か?」
「うん。俺はいつでも平気!どこ行くの?」
「近場の温泉に行こう!って話だ。」
「温泉…俺部屋の風呂なら入れるけど…温泉は…」
「あっ?わりぃ!そうだったな!部屋でゆっくり入ろうぜ!」
「うん!」
それでストレスが少しでも解消するならいいけど今は安定していないからね…って事だった。
そう言われると俺も心配だ…帰りの車の中で清水に話す。
「じゃ4人でどこか旅行行くか?」
「えっ!?付き合ってくれるのか?」
「俺はいいよ!二人も大丈夫だと思うぞ!」
「ありがとう…静かなとこ行きたい…」
「あ~二人にも聞いて見るよ!」
「うん!」
「聞いたら連絡する!」そう言われ別れた。
だからバイト辞めるわけにもいかなかった。借金に病院代に生活費…気持ちはグチャグチャだった。
どうにもならず旅してみたくなった。だが乗り物に乗らなきゃならない。
電車は無理だからバスに乗ってみる事にした。結果バスでも駄目だった…
はぁ~自転車しか無理かな…何をするにも電車に乗れないのは不便だった。
その不安からか更に情緒不安定になり薬が増える。だからといって飲まなければ寝れなかった。
まさに悪循環だった…病院ではいつかよくなるからというけれどそう思えなかった。
ただ寝るために薬を飲むって感じだった。相変わらず金銭的にも苦労していた。
よくわからないけれど色々な人がいるんだな…これからは俺も色々気をつけなきゃ…
近所のバイト先はなんとかうまくやっていた。だからといって人をあまり信用出来なかったからプライベートの付き合いは一切なかった。
また友達以外は人を信じられなくなっていた…
真理や清水、貴子、和枝、田中は信用出来た。きっとどんな事も受け止めてくれたからだと思う。
人って裏切るんだ…裏切る人ばかりだ…でも実際裏切らない友達もいてくれる。そんなもんなのかな…
結局は体調がよくない為週1で病院通う事となる。休みの度に病院だ。
早く落ち着けばこんなにこなくて済むよな…焦れば焦る程余計に落ち着かなかった…
友達しか頼る人がいなかった。親には頼りたくなかった。
薄々は気付いていたと思うが自分の口から病気の事も男になりたい事も言っていなかった。
というより言いたくなかったのかもしれない。一生言うの辞めようって決めたんだ。
段々と人生がめんどくさくなってくる。ただひたすらバイトし返済する。
そしていつか貯金して家を出る。それだけしかなかった。
家にいても必要最低限しか喋らない、何か言われても全部疑う、ただひたすら黙って飯を食う。
そんな生活を続けていて病気がよくなるわけもなくそれから10年以上病院に通う事になる。
最低額しか払ってなかったせいか5年以上かかる事となる。
それがどんだけ子供を苦しめているかもわからず親は調子いい事ばかり言っていた。
本当にいい加減にして欲しかった。だが喧嘩になると今度は暴力振るわれる。
何度怪我してバイトにいけなかったかわからないくらいだ。
返済し終わるのに何年間かかるのか金融会社に問い合わせてみた。
この金額だと利子も含めて5年以上はかかりますね…それを聞いてうんざりした。
5年間って長い。病気も治るどころか悪化し薬も増えていた。
こんな調子じゃこれ以上働けない…必要最低額払っていくだけで精一杯だった。
家で今すぐとかじゃなくしばらくしたら一人暮らししてみたいって話をした。
「あんたいないとお金借りられないじゃない!」
お金は人を狂わす…もう何も言う事なかった。俺はお金貸すためにこの家にいるのか…
一気に涙が溢れる。それでも借金はつきまとい働かなきゃいけない。
カードにカギをつけ暗証番号も変え二度と使われないようにした。
更に返済額は増え親とはいえ勝手にカードを持ち出し引き出す…考えられなかった…
お金で人は変わってしまうんだ…ついに俺も怒りをぶつける。
「いい加減にしてくれよ!これ以上借金増やすなよ!」
この一言が喧嘩になる…だがお金が欲しくなると猫なで声でよってくる。
もう無理だ!と断るとキレてくる。最悪だ…もう最悪以前の問題だった。
「もう少し頑張ってみるよ…また何かあったら相談する…」
そう言って清水と別れた。この後家に帰るとまたお金の話をされる…
これをきっかけに毎日のようにお金をせびられる…
いくらバイトしても足りなかった。更にはカードを黙って持ち出し勝手に引き出されていた。
返済しに行って気づく。俺ってつくづく馬鹿だ…最初から貸さなければよかった…
病院の帰りまで清水は外で待ってくれていた。帰りも送ってくれるなんて有り難い。
「健!お前さ~またなんかあったら言えよ!何もできねーけどさ」
「うん…ありがとな!いつも助かってるし」
いくら感謝してもしきれなかった。いつだって理解しようとしてくれる最高の友達だ。
約束通り8時30分に迎えに来てくれる。車だったらたいして病院までかからない。
車に乗り俺は清水に話始める。「清水~俺さ、また借金増えた…」
「えっ?なんで?」
「親がギャンブルで生活費まで使って更には借金まで返せなくなったらしい…」
「……」
「で、月々の返済額も増えた。それと家の近所でバイトする事にした」
「バイトはいいけどお前大丈夫…じゃないよな…」
「うん…大丈夫じゃないけど仕方ないのかも…」
「仕方なくねぇーだろ」
「まぁな…」
俺の話をいつだって真剣に聞いてくれる。本当にいい奴だ。
言ってた通り火曜日に電話がなる。清水からだ。
「明日何時だっけ?」
「9時だよ!」
「じゃ8時30分頃迎えに行く!また明日な!」
相変わらず短い電話だがほっとする。なんだか俺は親より友達に頼っていた。
いくらなんでもギャンブルで借金作って俺名義で借金させるなんて考えられなかったが現実だった。
今の日本みたいだ…1回だけと約束し家にいれるはずの分で毎月返済するからと約束をした。
ところがこれで終わらなかったのだ…
ブラックにのっては自分名義で借金出来なくなる…返すあてがなくなり俺に話してくる事になるのだ…
「相談あるんだけど…こういうわけで借金返せない…」
何やってんだ…自分の親ながら呆れた。それでも親だから生活費もあるし貸す事となる…
俺が23歳になった頃だった。まだまだバブルの時期で親も何も考えていなかったんだと思う。
借金してまでギャンブルに使っていた。当然生活費もなくなりまた借金する…
借金がどんどん増えっていった。更には返す事も出来なくなりブラックにのる事になる…
その頃親がギャンブルにはまっていた。最初は知らなかったんだ。
働いたうちから少し家にいれる。その程度だったから。
自分の事で精一杯で他に目がいかなかったのかもしれない…この頃から親と俺の間に溝が出来る…
うろうろしていると1枚の貼紙を見つけた。ここでいいや。
差し当たり借金返せて電車に乗らなくて済むところならどこでもよかった。
病気も悪化したし病院代も必要だしな…体調悪いのに働かなきゃいけないのが辛かった。
何がともあれ借金がある。働かなきゃ…とりあえず休みがある程度自由に出来るバイトにしよう。
アルバイト雑誌をめくる。近くは中々ないのかな…近所を自転車で回ってみた。
乗り物でも自転車は平気だったのだ。自転車で行ける範囲内をうろうろしていた。
今度バスに一人で乗ってみるかな…でも怖いな…そう思っていた。
だが中々その勇気が出なかった。いつまでも仕事も休めない。
家の近くで歩いていける職場に変えよう…仕方ないもんな…
また深いため息をついた。俺はいったいなんなんだ?こんなに弱い人間だったのか…大人になって両親がいなくなったらどうすんだ…そんな事を思っていた。
先生が乗り物と言った事を伝えた。
「今度はいつ行くんだ?なるべく送ってやるよ。」
「いつもサンキュー!今度は水曜だ。」
「わかった。水曜な!火曜に電話する。じゃあな!」
用件だけだが心配してかけてきてくれた電話が嬉しかった。
夜清水から電話があった。「今日大丈夫だったか?」
「大丈夫じゃなかった…どうにも電車に乗ろうとすると駄目みたいだ…」
「えっ!?電車だけか?」
「わからない…真理に迎えに来てもらってタクシーで帰ってきた…」
「そっか…大変だったな…」
「うん…」
「電車が駄目なんだよね?バスとかタクシーなら乗れる?」真理は来るなり言う。
「わからない。最近バスもタクシーも乗ってないから」
「どうしょうか…とりあえず私いるしタクシーで帰ろうか?」
結局タクシーで帰ったが発作も何も起きなかった。真理と一緒だったからかな…
やっとの思いで病院にたどり着き事情を話すと誰かに迎えにきて貰うよう言われた。
真理に電話する。「悪いけど迎えにきて…」
「わかった。どこまで行けばいい?」
「○○駅の○番出口出たところにいる…」
「わかった。行くまで待ってて!」
俺は真理が来るまで待った。真理が来たらもう心配しなくて済む。
なんだったんだろ…とりあえず帰らなきゃ…でも帰るには乗り物に乗らなきゃいけない…
考えてたらまた苦しくなってきた…段々と息があがり呼吸が荒くなる…
帰るに帰れない…病院に戻りなんとかして貰わなきゃ…駅から病院まで長い時間かかった気がした。
たった15分くらいの1本の電車に乗れない…どうしても震えが止まらない…
仕方なく改札に戻り地上に出る。しばらくしたら治まってきた。
ようやく頭が回り先生が言っていた乗り物って電車だったと気付いた。
「清水…俺また悪化してるみたいだ…来週も来いって…」
「何曜日だ?また送ってやるよ!」
「火曜日だ…でも仕事は?」
「大丈夫だ!なんとかなる!」
「清水…ありがとうな!」
「なんだよ~今更気持ちわりーな(笑)」
そんな会話をしながら帰宅した。清水が送ってくれたおかげで具合悪くならず楽だった。
診断結果は“パニック障害”はぁ~深いため息をつく。
清水!パニック障害だって!
「なんだそりゃ?」
「場所とかきっかけがあって決まった場所、決まった事が起きると具合悪くなるらしい…」
「そうか…とりあえず帰るか!」
帰りも清水に送って貰った。決まった場所、決まった事柄ってなんだろう…
どうしていいかわからなくなるといつも清水たちを頼る。
「俺、また裏切られた…」
「何があった?」
俺は全てを話す。「マジで?」
「うん…マジだ…」
「とりあえず病院いこうぜ!俺が送ってやる!」
本当に頼れて優しくて何よりも1番に俺の事をわかってくれるいい奴らだ。
俺はその言葉に甘え清水の車で病院に行く。具合悪くなる事もなく病院についた。
借金返済始めたばかりでまだまだ残高はあった。利子も高い。
体調は悪化し借金は減らない。またおかしくなりそうだった。
何故だかこの頃から朝出勤しようとすると具合悪くなる…今までとは何か違っていた…
高校卒業してしばらくたった頃から心療内科に通ってた俺はまた薬が増えた。
前からリスカしていたから心療内科に通ったのは初めてじゃない。
でも高校時代は通わずにいられたんだ。卒業後から情緒不安定で改めて通っていた。
ショックだった。周りの人達も何も聞いてなかったらしい。借金は自分で返していくしかなかった。
金融会社から電話が鳴る…支払日が過ぎてます!いつ頃支払えますか?
今度の給料日必ず払います…今までも裏切られる事はあった。
だけど借金まで背負う事はなかった。今までで一番の裏切りかもしれない…
この事があってからまた精神的に不安定になっていた…
必ず給料日に返していくから。その言葉を信じきっていた。
給料日間近優子が出勤して来なかった。具合でも悪いのかとあえて気にしていなかった。
何日か休みが続きさすがに気になって聞いてみた。
辞めたよ!聞いてなかったの?
えっ?信じられなかった。その夜電話してみたがこの電話番号は使われていなかった…
そういえば家行った事なかったな…ようやく気付いた。
また裏切られたんだ…しかも借金まで背負わされる事となる…
優子は一人暮らししていた。実家でのんびりしている俺とは違っていた。
「あのね…お金貸して欲しいの」
「えっ?何があった?いくら必要なんだ?」
「買い物しすぎちゃってローンが払えないの。10万貸して欲しい…」
「えっ~!?俺10万貸せる程持ってない!」
俺がそう言うと私にいい考えがあるの…って優子は言った。
新しい仕事を始めて半年くらいたった頃だと思う。優子に相談があると言われた。
とりあえず仕事終わったらどっかで話そう!と言ってお互い仕事に就いた。
仕事中優子の改まっての相談ってなんだろ?凄い気になっていた。
そう思ったら急に会ってみたくなった。会って言ってやりたい事あった。
色々辛い事あるけど高校行って今でも仲良くしてくれる友達できたぞ!って。
でも電話出来なかった。電話する勇気なかった。
この時電話出来たらまた友達になれていたかもしれなかった。今でも後悔している。
いつだったか清水が言った事がある。「本当はそいつもお前とずっと一緒にいたかったんじゃないか?」って。
性格そっくりの清水が言ったんだ。きっとそうだったんだと思う。だから許せた。
今どうしているんだろう…あれから6年もたっていた。
いつだったか清水が言った事がある。「本当はそいつもお前とずっと一緒にいたかったんじゃないか?」って。
性格そっくりの清水が言ったんだ。きっとそうだったんだと思う。だから許せた。
今頃どうしているんだろう…あれから6年もたっていた。
言葉通り俺は次の日からゆっくりしていた。前から思っていた事がある。
清水が誰かに似てる気がしてた。ぼっ~とする中で智也と綾子の事を思い出した。
そうだ!智也と清水の性格がそっくりだったんだ。今頃気付いた。
きっと智也も自分がイジメられるのが怖くて俺を避けたんだ。
そう考えたら智也と綾子の事許す事が出来たんだ。
20歳から外泊が許されていた俺達は朝までカラオケで歌っていた。
もう声なんて出やしない(笑)最後の方は何歌ったかすら覚えていない。
でも楽しかった。久しぶりに笑った気がした。しばらく何も考えるの辞めよう。ゆっくりしようって思った。
なんだか凄く疲れた…男と恋人になるのがこんなにも苦痛なのか…
やっと気付いた気がした。少なくともこいつらといる時は素でいいんだ。
「俺、なんだか疲れた…ちょっと休みたい…」
「ゆっくりすればいい…きっと元気になれるよ!」
「うん。」
「遊びにいこうぜ!」清水の一言でカラオケにいった。
どうにもならなかったんだ…男でも女でもいられない…いったいどうすれば…
俺達と一緒の時は素でいいよ!清水が言う。
もう「素」もわからなくなってる…素って何?
「健……」
「思うようにしたらいいんじゃない!」「無理して私って言わなくていいよ!」
「ありがとう!」涙が止まらない…
いつだってそう…リスカするのも暴れるのも助けて欲しいから…本当は生きていたいんだと思う。
清水や真理、貴子に電話する。「助けて!」その言葉を聞きすぐに来てくれた。
「なんでそんな無茶な事考えた?」
「他の子と同じに普通になりたい」
「おいっ!普通ってなんなんだよ!」
「お前は体は女かもしれないが男で女の子を好きになる。それでいいんじゃないか!」
その言葉を聞きワンワン泣き出した。「私たちがいるじゃん!なんでもっと早く話ししてくれなかったの?」
「そうだよ~ここまで自分を追い詰めて何やってんだ?」
「リスカは中学生の時で辞めたはずでしょ!なんでまた…」
その男も自分の事対して好きじゃなかったんだと思う。追っても来なかった。
おかげで自分は助かった。この頃から益々わけわからなくなり「私」なのか「俺」なのか悩み自分の事を表現する言葉をなくしていた。
だが益々苦しむ事となる…その男と会うのが苦痛になっていた。
自分はおかしい…普通じゃない…自分で自分を追い詰める。
自分を好きになってあげられなかった。それでもその男と交流を続けある日変なムードになる。
付き合ってしばらくたってその喋り方どうにかならない?男にそう言われた。
男と付き合うって吐き気がして一人称も言葉遣いも変えなきゃいけないのか…
そう思うと苦しかった。まだこの時は自分で自分の事を苦しめている事に気付いていなかった。
なんにも考えてなかった。男と付き合えば他の女の子と同じになれる。そんな単純な考えでOKする。
でもやっぱり男と付き合ってると思うと吐き気がした。
だからその人といる時は友達といると思うようにした。
今考えたらそんなの好きでもなんでもない。でもその時はそれでよかったんだ。
そんな考えをきっかけに男をナンパするようになる…
なんだか自分でわけわからなかった。女として女の子を受け入れる事がどうしても出来なかった。
着たくもないスカートを履き男をナンパする。そんな一人に付き合わない?って言われた。
この頃から自分で自分の事を追い詰めどんどんおかしくなった。気が狂いそうだった。
そんな俺を友達が心配してくれる。変わらず仲良くしてくれる友達に感謝だ。
ところが自分を受け入れようとする事でまた変な方に考える。男と付き合ってみるかな…
2丁目で衝撃的なものを目撃してからどうにも自分がおかしい。
おかしいと言うのは自分で自分の事を女しか好きになれない…と追い込んでいた。
今までは自分が男で女を好きになるのが当然だった。
もしかしたら2丁目に行く事で自分を受け入れようとしていたんだと思う。
自分も女で女の子を好きになる事を受け入れるのは容易じゃなかった。
あまりの衝撃に知り合った女の子の連絡先聞くの忘れた(笑)
俺の性欲は普通なのか異常なのか毎日毎日Hな事ばかり考えていた。
清水と一緒にエロ本を初めて読んだ時は抑えきれずトイレに入っていじっていた。
俺の2丁目のイメージとは学校やバイト先と一緒でまずは友達になる。
それから仲を深め好きになったら告白する。 それから付き合ってHだと思っていた。
俺にとっては会ったその日にHなんて考えられなかった。
もちろん性欲はあった毎日数回自分でいじっていた。
そこら辺で今日知り合った者同士がキスやHをする…しかも公園で…
俺が初めてだからか幼過ぎるのか異様な光景にびっくりした。
2丁目ってこんな世界なのか?好きでもない人とHできるものなのか?
とにかくイメージが崩れた。ショックだった…
俺が一気に喋ったにもかかわらず嫌な顔せず聞いてくれた。
「俺さ~どうしたらいいんだろ?」
「恐さがあるうちは手術しないほうがいいんじゃない?」
「そっかぁ?」
「うん、だって健くんの意思が固まった時に手術すればいいし今無理しなくていいと思うよ!」
確かにそうだと思った。何も焦る事なかったんだ。ゆっくり決めて行こう。
やっと自分の全てをわかって貰えた気がした。俺の居場所はここかもしれない。
そんな2丁目で意外な光景を目にする。
入口で声かけられた女の子と話込む。「名前なんて言うの?」
「俺?健!」
「カッコイイ名前だね!」
さすが10年もいるだけあって褒め方を知っている(笑)
俺は今までの事、ノンケばかり好きになること一気に喋った。
入口でウロウロとしていると一人の女の子に話かけられる「どうしたの?」
「俺、初めてきて入る勇気ない…」
「私が一緒に入ってあげる!私ここにきて10年になるの」
「マジ?俺なんにもわからないし今までノンケばかり好きになって付き合った事ねーし」
「よろしくね」彼女は笑いながら言った。
俺は新宿駅に着いた。2丁目ってどこなんだ?
たまたま近くにあった交番に2丁目の方向を聞く。聞き慣れてるらしく優しく教えてくれた。
新宿2丁目に入ると本屋があった。2丁目ならではの本が並ぶ。
いきなり立ち読みを始めると店員に声かけられた。もちろんゲイの人だった。
女版ならすぐそこにあるわよ!詳しく場所を教えて貰ったが入口で入る勇気が持てずウロウロとしていた。
そのうち和枝の体に触れてみたいと思うようになる…限界だった。
ついに決心し告白をする。「和枝!俺と付き合ってくれ!」
「ありがとう。でも気持ちには答えられない。」この返事が返ってくるのもわかっていた。
やっぱりノンケ相手は辛い…俺と同じような人と知り合いたい…
そんな時に清水から電話がある。「お前さ~新宿知ってるか?」
「いくらなんでも新宿くらい知ってるぞ!(笑)」
「そうじゃなくて新宿2丁目って街だ!」
どこかで聞いた事あった。「本当にそういう街あるのか?」
「詳しい事わからないけどあるらしいぞ!調べて見ろよ!」
和枝と一緒にスーパーへ。夜ご飯の買い出しだ。「私プリン食べたい!健買ってぇ~」そう言われデレデレした顔でカゴに入れる。
そうやって和枝は俺にいつもおねだりしていた。高いものでなくお菓子とかだ。
結局俺がお金を払い彼女が料理する。いつものパターンだ。彼女が出来たら毎日こんな風になるのかな。
料理をしている間俺はテレビを見ながらタバコを吸う。これもいつものパターン。
和枝の号令でテーブルに料理を運ぶ。超幸せだった。まだ付き合ってもいないのに。
和枝への気持ちがどんどん膨らみ言わずにはいられなくなっていた。
フラれるのわかっていながら告白をするのは容易じゃないがはっきりさせたかった。
いつものように和枝の家に泊まりに行く。和枝は一人暮らししていて行きやすかった。
いい加減彼女欲しいな~みんなどうやって知り合ってるんだろ…
相変わらず胸を潰し時にはトランクスも履き髪の毛もジェルでたて始めた。
何よりカッコつけたかった(笑)雑誌を読みファッションも勉強した。
そしてこの後“新宿2丁目”の存在を知る事になる。
そんなある日真理と和枝で買い物に行く。正直ファッションセンスのなかった俺は真理や和枝に選んで貰う。
「健!これカッコイイよ!」メンズコーナーで真理が言う。
その隣で「こっちの方がカッコイイって!」と和枝が言う。
俺は迷いに迷い両方買った(笑)でもデートする相手がいなかったんだ(笑)
ノンケを好きになるのは楽しい事ばかりじゃなかった。
相手はなんとも思っていないから彼氏の話などしてくる。
苦しいけれど会いたかった。報われない事しりつつ益々和枝にはまる。
いつしか真理抜きでも会うまで仲良くなっていた。
その直後真理から紹介され新しい友達ができる。名前は和枝!
和枝は気さくで面白くていい子だった。すぐ打ち解けた。
まだ真理の事好きなんだ…そんな話ししているうちに和枝の事好きになっていった。またノンケを好きになってしまった。
人のいるのは辛い…でもこの4人といるのは不思議と辛くなかった。
いつでも気持ちを楽にしてくれた。彼女作るって言ってもな~
そんな事ぼっ~と考え始めた。今まで告白はしても付き合った事ない。
しかも好きになるのはいつもノンケだった。当たり前か…自分みたいなの簡単にいるわけないよな(笑)
そんな俺を心配してかある日4人で会う事になった。
そんなある日真理が言ったんだ。「健は健のままで恋愛対象が女の子でもいいじゃん!」
「そんなに違和感あるのか?」と清水が続ける。
「うん…着ぐるみきてるような感じだ…俺が俺でないような…うまく説明できねーけど…」
「そうなんだ…とりあえず彼女でも出来たら何か変わるかもね!」
そうだ!彼女作ろう!かといって簡単に出来るもんでもなかったけど。まだ真理の事好きだったし(笑)
考えては溜め息を付き考えては溜め息を付き繰り返していた。
いつの間にか仕事も手につかなくなっていった…やっぱり仕事辞めよう…
なんだか人と会うのも辛くなっていた…それでも友達は心配してくれた。
有り難かった…俺の愚痴にいつも付き合ってくれた。
もっと話ししたいのにどう表現していいかわからない。言葉が見つからなかった。
男に見られるのがこんなに嬉しいと思ってなかった。
自分でもよくわからないけど胸を潰しボクサーパンツを履き“男”のつもりだった。
でもカウンセリングし手術を経て戸籍を変える。そこまでしないと俺は男になれなかった。
初めから男に生まれていたらどれだけ楽だっただろう…
なんで男に生まれて来なかった?なんで男に生まれて来なかった?そればかり深く考えるようになった。
次の日胸を潰す為のサラシを買いに行く。帰るなりサラシを巻き胸の周りは赤く滲んでいた。
それでも辞めなかった。辞められなかった…胸を潰す事で更に男と間違えられる事が増えたからだ。
友達と居てもカップルに見られ女子トイレに入るとびっくりされ嬉しくて仕方なかった。
男になりたい!ずっとそう思っていた。でもたどり着くまでが楽じゃない…
とりあえずおっぱいが邪魔だった。気持ちとは裏腹に凄く膨らんでいた。
この頃から胸を潰す事を考えた。清水もそこまで考えていた俺にびっくりしていたがまた会おうと約束してわかれた。
マックに向かった俺達は色々話しした。言葉遣いや一人称だけでなく手術したい事も…
当時はインターネットがあまり普及してなく本で情報仕入れていた。
そして手術するためにはそれなりに時間も必要だって事…
お金だけあれば出来ると思ってた。凄く安易な考えだった。
調べれば調べる程わけわからなくなっていた。
「だよな~でも直せっていわれるから仕事変えようかと思ってる」
「それもいいんじゃん!お前の好きなようにしたらいいと思うぞ!」
「やっぱり直せそうにないな…」
「腹減らね?飯食いに行こうぜ~」
「そうだな!」
その後俺達はマックに向かった。
「全部!仕事も女として生まれてきた事も!」
「あ~仕事は今のままじゃ駄目なのか!?」
「言葉遣い直せとかうるさい…」
「あ~お前はお前で今まで通りでいいじゃないの?なんで駄目なんだ?」
「女の子だからだって…女らしいってなんだろ…」
「なんか女らしくとか男らしくとかよくわかんねー!お前らしくいれればいいんじゃん!」
例の場所とは男同士の二人だけの秘密の場所があった。彼女にすら教えていない。
俺は日曜例の場所にいったら先に清水がきていた。
「よっ!」「久しぶり! 」俺達はしばらくそこにいた。清水は俺が話出すまで黙って待ってくれていた。
忙しくてしばらく会えないかもしれないが清水は変わらず接してくれた。本当に本当に嬉しかった。
「早く清水と話してーなー」と思っていた頃電話がなる。
清水君から電話よ!嬉しくて受話器奪いとった!
「健!俺!清水!」
「うん(笑)わかるよ(笑)」
「今度の日曜会えるか?」
「もち大丈夫!」
「じゃ日曜10時に例のとこで待ってる!じゃあな!」
電話が苦手な清水らしい用件だけの電話だった(笑)
そうだ!清水に電話してみよう!そう思い夜自宅から電話した。
「清水久しぶり!俺、相談したい事ある!」
「どうした?何かあったか?」
「うん、会って話したい!」
「今学校で先輩とかの付き合いあって中々会えないかも…」
「そっか!時間出来たら電話して!」
そんな会話をして電話を切った。
卒業後は皆忙しく中々会えなかった。俺は高校の時にしていたバイト先でまだ働いていた。
社員で働きたいならその男っぽい喋り方なんとかしないと!そう注意されまたか…って思った。
でもお客様や先輩とはきちんと敬語使ってたしいいと思うんだけど駄目だったみたいだ…
またか…体が女と言うだけでどうして女扱いされるんだろ…
女らしくってなんだろ…1人悶々とするようになる…
ヤンキーの先輩も仕事を辞めていたから誰にも相談出来なかった。
~卒業式当日~
中学の時とは違う小さな卒業式だった。定時制だったからだろうか。
それでも楽しかった高校生活を色々思い出し泣いた…
冷めた表情でただ居ただけの中学卒業式に比べ俺にとってはでかいものとなる。
このつまらない授業ももう少しだと思うと淋しくなるな。
みんなとももうすぐで本当にお別れだ。卒業後は別々の道に進む。
今までみたいには遊べないだろうな…淋しくなるな…それでも卒業式は嫌でもやってくる。
登校すると3人はニヤニヤしながら俺を待っていた。「おっす!」「おはよう」そんな言葉が飛び交う中清水が言った。
「なぁ~健!お前なんて告白したんだよぉ!」「清水はどうなんだよ!うまくいった奴から聞かせろよ!」
「まっ俺はだな、普通に付き合ってくれって言った。お前は?」
「なんだ~大差ないじゃん!俺も好きだ!って言っただけ」
「でもよぉ~なんか照れるよな!」
「俺もだ」そんな話をしていたら先生が入ってくる。つまらない授業の始まりだ(笑)
その夜は寝れず四人で朝まで語り合った。そのせいで朝になってから寝てしまった。
寝てすぐだと思う。朝ご飯だと貴子のお母さんに起こされた(笑)
そのまま朝ご飯を食べる事となり結局ほとんど寝れなかった(笑)
「おぅ!俺達付き合う事になった!」清水が言った。
ニヤニヤのわけはこれか(笑)更に清水は続ける「おまえらは?」
「今まで通り友達のままだ!」俺がそう言った。
清水も貴子もニコッと笑った。きっと関係が壊れなかった事に安心したんだと思う。
それでも四人でなんとか緊張がとけてきて話す事が出来た。
夕方貴子の家の近くのコンビニに飲み物買いに行く事になった。
二人とも告白のチャンスだ!俺と真理で買い物行く事になった。
マジ緊張したけど告白した。「俺、真理の事好きだ!」「うん、ありがとう。でも気持ちには答えられない」そう言われた。
卒業間近の日曜だった。清水も俺も興奮していた。実は清水は貴子が好きだったのだ。
二人とも告白する事を決めていた。真理なら関係は壊れない!清水がそう言ってくれた。
ドキドキしながら貴子の家にいった。どうにも女の子の部屋は緊張する(笑)
緊張していつもうるさい清水が無口になっていた。
旅行に行く事になった!家で親にそう話すと19歳の俺はまだ許して貰えなかった。
四人とも19歳で親からしたら俺も女で危ないと…
結局貴子の家にお泊りが許された。旅行は出来なかったけれど初めて外泊できる!嬉しかった。
そしてクラスメートの真理と清水は大学受験を選び貴子は就職活動していた。
俺は安易な考えで今のバイト先に社員にして貰おうなんて思っていたから就職活動もろくにしていなかった。
清水が大学にすぐ合格し追いかけるように真理も合格する。
その後貴子も就職を決めまたみんなで遊べるようになった。
そうそう!田中は2年下だけど1回ダブっているから実際の年は1っしか変わらない。
田中の彼女はまともに受験し2っ下だ。喧嘩以来三人で遊ぶ事が増えた。
本当の事言うと田中の彼女にヤキモチやかれた時自分がやっぱり女だって突き付けられようで少しショックだったんだ…
進路指導が始まるとみんな大学受験だので忙しくなり中々遊べなくなった。
受験しない俺には指導なんて関係なく田中と過ごす日が増えた。
そんな田中に彼女が出来た。「へぇ~中々やるじゃん、田中!」(笑)「冗談きついっすよ~」なんて会話しながら田中をからかったりしていた。
俺からしたら田中はただの男友達。でも彼女は俺の存在が邪魔だったらしい(笑)
ある日喧嘩吹っかけられびっくりした俺は事情を話したらわかってくれた。
俺はてっきり田中から話していると思っていたし何よりもヤキモチやかれるとは考えていなかった(笑)
そう言った俺に今度は親も賛成してくれた。やりたい事ないなら働いていいと。
今考えたらこの時資格とったり大学卒業していればよかったと思う。
でもこの頃はこんなに就職難になるとは思わず簡単に就職場所も決めた。
四年生になってしばらくたった頃から卒業後の進路を決めなくてはならなかった。
俺は今度こそ男になるための貯金が欲しい為働きたかった。
だからって親にそうは言えない。ただ働きたい…そう伝えた。
この頃サッカー選手になる夢は女というだけで消えていた。
現在は女子サッカーもあるが当時はなかったんだ…
だからやりたい事なんてサッカー以外になかったんだ。
大学はサッカー選手の夢が崩れた俺に行く必要なかった。
今度はイジメられたからとかそうではなく純粋に手術費用を稼ぐ為就職したかった。
本当に楽しかった。真理や貴子と遊んだり清水と女の子の話したり面白かった。
俺が真理の事好きなのを清水だけは知っていた。前にどういう子が好きなのか話していた時つい言ってしまったのだ(笑)
もちろん真理や貴子も俺が女の子しか好きになれないのは知っていた。
それでも仲良くしてくれた三人には感謝していた。田中やサッカー部の人達も大好きだった。
バイト先で知り合った頭に集会というやつに連れてって貰っていた。
俺は属していたわけじゃないが頭と仲良しだった為出入りが許されていたのだ。
一番最初に行った時は「こいつ、健!俺のダチだから手だすんじゃねーぞ!」って紹介されその中に田中がいたのだ。
だから田中の事は前から知っていた。田中が入学してから毎週のように集会に行くようになった。
授業中だろうがなんだろうが田中が呼びにくる(笑)抜け出しては集会に行った。
「健先輩!ちぃーすっ!」振り返ったらあのヤンキーの後輩田中だった。
びっくりして「どうした?」って聞き返した。結構あっていたのに俺の学校にくるなんて言ってなかった。
頭から健先輩がここにいるって聞き入学しました!って言われた。
びっくりしたがまた友達が出来た。嬉しかった。
高校ではクラス替えもなく相変わらず四人でつるんでいた。
そんな中で真理の事好きになっていく。だけど真理はノンケだった。
友達としては受け入れてくれていたけど「好きだ!」って言ったら関係が壊れてしまいそうでずっと告白出来ないでいた。
バイトを始めて半年くらいたった頃だろうか…ようやく「私」と言えるようになった。
でもどこかで嘘付いてるような変な気分だった。しかも学校では「俺」で通ってたから。
なんか不思議だった。ただの一人称でこんなに悩む事になるとは思っていなかった。
人間って不思議なものだ。あれだけ人を疑っていたものがなくなってきていた。
徐々に人を信用出来るようになっていった。
この頃の悩みはバイト先での「私」って言葉。どうしても言えなかったんだ。
でも男でも社会では「私」と表現する事がある事を知った。
やっぱり周り次第で変わるのかな…自分は特に変わったと思っていない…
ある時貴子からサッカー部のマネージャーに誘われた。
マネージャーより選手になりたい!貴子にも言ったがサッカー部の先輩にもお願いした。
色々あったがなんとかサッカー部の選手になれた。先輩も同級生も俺を受け入れてくれた。
それでも真理のおかげで俺はまた高校で友達が出来た。
真理に貴子に雅子に清水だ!みんなそれぞれいい子たちだか清水は特に面白い。
また友達が出来中学時代が嘘みたいだった。中学の時と高校の時何が違ったんだろ…
でも本当はわかっていたんだと思う。ただ単に女だと認めたくなかっただけなんだ…
それにもう性転換しないと男になれない事はわかっていた。
この頃から男になりたい…男になりたい…って段々と深く悩んだ。
そんな時だった。バイト先で店長に呼ばれる。自分の事は「私」って呼ぼう!って注意された。
バイト中だけでいいと…なんで!?バイト中だけで学校ではいいのか!?
それになんで「俺」じゃ駄目なんだ?またわけわからない事言われた。
あれだけ人間不信だった俺がバイト先で知り合った人達の言葉や真理の言葉でちょっとだけ信じてみる気になった。
この日からバイトが終わったら学校っていう生活が始まる。
言葉通り真理は根気よく声をかけてくれた。この子なら信用出来るかも…って思い始めていた。
続けてこうも言われた。「中々信用出来ないかもしれないけど私は裏切らない!」えっ~~!?って感じだった。
「とりあえず明日も来なよ!」本気でびっくりしたが真理だけではなく他の子も話かけてくれた。
真理とは同じクラスになっていた。益々来たくない…そう思った。
話かけられた真理にもう来る気がなかったから「俺、中学の時イジメられていたから話かけない方がいい!」そう言った。
そしたら意外な返事が返ってきた。「知ってる。だから何?過去の事じゃん。仲良くしようよ!」本当にびっくりした。
入学式は当然出ていない。初めて行ってみた学校で教室で同じ中学の子に会う。
正直びっくりした。またイジメられるかもしれないって…だからやっぱり明日から来るの辞めよう…そう思っていた。
そう思っていた矢先同じ中学の真理に話かけられた。
試験だけ受けて落ちれば納得するだろうと試験だけ受ける。
もちろん受かる気がないから白紙で出した。でも好きな数学だけは解いていた。
昔の定時制はいい加減だ。数学を解いただけで受かってしまったんだ…
~中学卒業前に少しさかのぼる~
俺は決めていた通り高校には行かない!と親と担任に行った。
将来結婚する気もないから働きたいと言った!
でも高校だけは行けと言う親と行かないと言う俺の間をとる事となった。
働いてもいいから定時制高校に行けと…当然行く気などあるわけなかった。
それからも何人か声かけられたが全部シカトしこの後ずっと一人で過ごす事に決めた。
あのイジメられていた毎日に比べれば一人でいる方が楽だった。
毎日授業だけを受け朝から帰りまで黙って帰る。卒業するまで続けた。
次の日久しぶりに学校に行った。親と一緒だったから強気だったんだと思う。
少なからずとも親といるときはイジメられない。
あれだけ嫌だった教室に意外とすんなり入った。教室に入るのを確認し親が帰る。
誰にも声かけずただ黙っていた。何人かに話かけられたがシカトした。
またあの同級生がきた。マジなんなんだよ!?そう思った。
彼女は「今度は大丈夫だから…」その一言だけ言って帰った。
いつの間にか親と担任でまた話していたらしい。しばらく親子で登校になったと言われた。
親も担任ももう大丈夫と言う。そんなはずない…そんな簡単にいくわけない…
死にたいのに死ねないし俺の事はもうほっといて欲しかった。
担任なんて常時いるわけじゃない。知らないところでイジメがあるのわかってない…
俺は月経の時だけでなく暴れるようになった…なんで生きてるんだ!?そう思うといてもたってもいられなかった。
どうでもいい…もういい…そんな風に思いながらまたリスカしていた…
リスカしては病院切っては病院の繰り返しだった…
当然学校なんか行ってもいなかった…家を出てもフラフラとしてた…
それでも学校からの電話がしつこくなる…イライラする…
また切りたくなる…どうにもならなかった…
俺は何がなんでも学校に行かないと言った。そんな学校行く必要もない。
この時決めたんだ。高校進学はしない。高校へは行かない!
そしたら俺を置いて親は学校へ行ったらしい。クラスメートと担任と話していた。
同級生はいつも可哀相だと思っていたそうだ。でも私にはどうにも出来ないと言っていた。
同級生のそんな言葉なんて俺にとってはどうでもよかった。
完全に誰の事も信用出来なくなっていたから…どうでもいい…
どうでもいい…どうでも…どうでもいい…帰ってくれ…
助けて欲しくて仕方なかったのに何故か「なんで言ったんだよ…」って思っていた…
ずっとなんて堪えられなかったって思うのに…
綾子だけじゃない…智也ともこの後元クラスメートと話す事は二度となかった。
そんな日を繰り返してたある日家に帰ると同級生とその母親がきていた。
俺がいない間にイジメの事を話していた。
助けて欲しかったにもかかわらずその同級生を何故か恨んだ。
なんでそう思ったかはわからない。でもそう思ってしまったんだ…
とうとう学校にも行かなくなった…家に帰ってはリスカを繰り返す…
それでも親に助けられてはリスカを繰り返す…
もう暗い子になっていた…でも家では何もないフリして…
まだ親にも言えていなかった。学校から連絡きてももう行けなかった。
家を出たらフラフラと歩き時間になったら帰る。家に帰れば行かない理由を聞かれ同じ毎日を繰り返していた。
俺はいったいなんなんだ…男として生まれても来なかった。
ただ話かけただけでこんなにも酷いイジメにあわなきゃならない…
誰も信用出来なくなった…信用していた智也や綾子にまで裏切られた…
もう生きてる意味すらわからなかった。
でもその前に最後に綾子に会いたかった。今思えば助けて欲しかったんだと思う。
「綾子…俺さ…」その時だった…
綾子は言ったんだ…「もう私のところに来ないで!」
えっ!?耳を疑った。でも確かにそう言った。
聞き返した俺に二度同じ事言ったんだ…それ以来綾子と二度と話す事はなかった…
親に付き添われ学校まで来る羽目になった。凄く気が重かった。
でも俺には味方がいる…きっと大丈夫…最後の力を振り絞り教室に向かった。
事態は更に悪化していた…えっ!?もう絶対無理…死ぬしかない…そう思った…
うちの中学はセーラー服だった…当然着たいなんて思ってもなくセーラー服で登校してジャージに着替えていた。
そんな俺の行動に更なるイジメに火をつけたようだった…
どうでもいいや…ぼんやり歩き時間になりいつも通り家に帰った。
たった1日行かないだけで学校から家に電話きていた…
学校に行かなかった理由を聞かれどうしても言えなかった。おかげで次の日無理矢理行かされる事になってしまった…
両親にはイジメられている事話していなかった。精一杯我慢してたんだ。
心配かけたくない!ただそれだけの想いで。
だから次の日普通に家を出た。制服をきてジャージを持って出た。
やっぱり学校に行きたくない…学校とは逆の方向に歩きだした。
そんな日が続いたある日気が着いたら敦子もイジメる側に加わっていた…
がっかりした。イジメられる人の気持ち一番わかってるはずなのに…
もう駄目だ…
一人でそう思っていた。明日から学校にくるの辞めよう…それしか方法はなかった…
中1にもなってキャプテン翼かよ!とか持ってるものを馬鹿にもされた。
理由もわけわからないままイジメ続けられていた…
智也の話によるときっかけは凄く単純で敦子に声かけたあの日から始まったらしい…
なんで喋っちゃいけなかったんだろう…それは今でもわからない。
だからといってそれを理由にイジメられるのもわからなかった。
次の休み時間智也が怒鳴り込みにきた。
「健にこんな事したの誰だ?」って。凄く嬉しかった。
でもクラスメートは何もいわずただ黙っていた…
そんな時チャイムが鳴る…仕方なく智也も自分の教室に戻っていった。
「智也!教科書貸して…」
「どうした?忘れたのか」
「いや…忘れ…」
俺が握りしめていた教科書を智也が奪いとった。
「なんだよ!これ…」
馬鹿!死ね!男女!そんな悪戯書きを全部の教科書にされていた…
黒いマジックで塗り潰されていて読む事も出来なかった…
俺は味方がいたから登校できた。こいつらがいれば大丈夫。きっと大丈夫。そう信じていた。
イジメもエスカレートしていた…髪の毛にライターで火をつけられたり用具入れに閉じ込められたり…
トイレに入れば上から水をかけられたりした。イジメの中心にいたのは岡と内だった…
それでも味方がいたから堪えられたんだ…
そんなわけわからない状態を綾子に話したんだ。綾子もびっくりしていた。
その話を聞き付けた智也も俺の教室にきて話聞いてくれた。
クラスメートは誰も話してくれないけれど俺には味方がいた。
元クラスメートたちだ。智也や綾子、他の友達も俺の教室に交代で来てくれるようになった。
とりあえず無視から始まった…でもただの序章にしかすぎなかったのだ。
なんなんだ…何もしてないよな…無視される理由がわからなかった…
小学校のクラスメート三人は申し訳けなさそうに遠巻きに見ていた…わけわからなかった。
前日の事が気になってはいたが次の日も普通に登校した。
元クラスメートたちとも会い色々な話をしながら教室に入った。
「みんな!おはよう!」返事がない…
気のせいかと思いまた言った「おはよう!」やっぱり返事がない…
そこでやっと気づいた。イジメの的が俺に向いていたんだ…その瞬間真っ暗になった…
次の日いつも通り教室に行きまた敦子に話かけてみた。
でもやっぱり交わろうとしてくれない…どうしていいかわからなくなった…
そんな気持ちを智也に話した。「健!明日も話かけてみろよ!」智也らしい返事だった。
俺達の中学は5っの小学校からの集まりだった。
そんな小学生時代敦子はイジメられていたらしい…だから馴染もうとしないんだ…
俺の楽しかった小学生時代に敦子はイジメられていたんだ…
その話を聞いて急に気持ちが暗くなった。
次の日も敦子に声かけてみたんだ。だけどもしわけなさそうな返事が返ってくる…
この子なんで誰とも喋らないんだろう…しかもみんなもなんで話かけないんだ?
疑問に思って新しく出来た友達に聞いてみた。この後の意外な返事にびっくりする事になるのだ…
入学して1週間くらいした頃だと思う。ちょうど俺が野球部入部を決めた頃だった。
クラスに一人誰とも喋らずポツンとしている子がいる事に気づいた。
その子の名前は敦子。俺は敦子に声をかけた。びっくりした様子で返事も一言しか返って来なかった。
少し話は前に戻る。サッカーが大好きだった俺はアニメ「キャプテン翼」が大好きだった。
小6になってからだと思う。将来はサッカー選手になりたいと思うようになった。
綾子がチエッ○ーズのファンだと言えば○ミヤカットしたりと大変だった(笑)
~中学入学2日目~
俺は6組の教室に入っていった。左隣は8組、右隣は4組の教室だった。
智也は4組、綾子は8組だった。朝から早速すれ違い智也に声かけられる。
新しいクラスメートもいい子ばかりな気がしてこれからの生活にドキドキ、ワクワクしていた。
~中学入学式当日~
母親と一緒に向かった入学式。真っ先にいった所はクラス分けが書かれている場所だった。
残念ながら智也とも綾子ともクラスは違っていた。
でも小学校のクラスメート三人と一緒になった。また同じクラスになれた子がいて嬉しかった。
まさか中学校生活が暗くなっていく事も知らずに…
卒業式終了後智也に声かけられた。「お前が一番泣いてたんじゃないか?」って(笑)
「そんな事ない!」って強がったけど智也の言う通りだったと思う(笑)
最後にみんなで写真撮って「また中学行っても遊ぼうな!」
そう言ってバイバイした。これからもみんなと遊べる。不安と期待が入り混じっていた。
益々学校に行くのが楽しくなった。でも後一年したら卒業だ…
六年生になった俺はちょっと淋しくもなっていた。
中学生になったらみんなクラスバラバラになっちゃうんだよな…
そんな事ばかり考えるようになった…この淋しさどうしたらいいのかわからなかった…
でも学校に行くと楽しかった♪みんなといるのが楽しかった。
そしてもうすぐ六年生になるっていう頃綾子に告白したんだ。
「俺、綾子の事好きだ!」「ありがとう!私も健の事好き!」
そう言われて凄く幸せな気持ちになった。もうそれだけで付き合ってる気分になった(笑)
それでも月経中はイライラし自分がなんなのかわからなくなり家に帰ると物にあたった。
更には頭を壁に自ら打ち付けたりもした…
体が女である事に堪えられなかった…なんでこんな目に…なんて思っていたりもした。
智也の言葉通りその後みんなでサッカーをした。いつもと変わらずみんなが接してくれた。
イジメられる事もなく学校生活送れたんだ!きっと智也を筆頭にクラスメートがいい奴らだったから助かった。
俺はそんなみんなの気持ちが嬉しかった
~そんなある日~
また月経が始まった。思わず教室で叫んだ
「俺は男だ!」
教室中が静まり返る。長い沈黙が続いた。
その沈黙を破ったのは男友達の智也だった。
「健!みんなでサッカーしようぜ!」そんな智也の一言で教室は和やかになった。
そう…なんだ…
幼稚園の時からあった違和感はこのせいなんだ…
お遊戯会では両隣男の子…
林間学校の時に先生がこっちの班に入れ!って言った時に感じた妙な違和感…
女の子遊びしている時に感じる違和感…
ずっと自分は男の子だと思っていたから違和感あったんだ…
「綾子、俺さ~また調子悪いんだ…林間学校の時と同じなんだ」そう言うと意外な答えが返ってきた。
「女の子は月一度そういう風になるんだよ!だから心配しなくていいんだよ!」
えっ!?女の子?俺、女の子なのか!?しかも月に一度!?
俺は男だよ?これから生えてくるんだ!マジでそう思っていた…
それからしばらく体調不良で林間学校の帰りはぐったりしていた…
バスから降りた途端母親から「おめでとう」言われた…
みんなしてなんのこっちゃ!?具合が悪すぎておめでとうの意味を考える余裕もなかった
トイレに入り思わず大声を出した。なんだこれ!?
パンツが汚れている…血!?何かの病気だ!!
俺は慌ててトイレから出て廊下を走り出した。
すぐさま先生に調子悪い事パンツが汚れている事を伝えた。
「おめでとう」えっ~~~!?調子悪いのにおめでとう?俺にはなんの事だかわけわからなかった…
俺達は館山に行ったんだ!
でもどこを見学したのか覚えていない程俺は綾子の笑顔を見つめていた。
「健!一緒に写真とろう!」綾子から声かけられた。
びっくりしながらも俺なりにカッコつけて写真に写った(笑)
「この写真現像したら俺も欲しい!」綾子にそう言った。
「うん!あげるね!」綾子は笑顔で答えてくれた。マジで嬉しかったのを今でも覚えている
彼女は特に算数が得意で教えて貰っているうちに俺も算数が好きになった。つくづく単純だ(笑)
今まで恥ずかしくてお互い名前呼べないでいたけど彼女から「健って読んでいいかな?」って言われ照れながら「好きに呼べよ」って言った。
私の事は綾子って読んでいいよ!って言われた。
そう言われて急に呼べるもんでもなかった。何よりいきなりは照れるよ…(笑)
元々仲良しだったクラスメートとは彼女を通して男女関係なく仲良くなった。
更には女の子の遊びゴムダンや逆上がりなどに付き合わされた(笑)おかげで完全に彼女の事好きになった。
更には机をくっつけ宿題を一緒にして貰ったりした。
勉強が得意な彼女のおかげで宿題が早く終わるようになった(笑)
それからというもの何かと彼女に話かけてはちょっかい出すようになった。
そんな俺を優しく笑顔でいつも対応してくれた。
イロイロな話をした。好きなタイプやアイドルの話…どんどん仲良くなっていった。
その直後席替えする事になった。方法はくじ引き。男女混合のくじ引きだった。
俺は廊下側の一番後ろになった。隣に誰が来るのかそれによっては学校生活が変わる(笑)
なんと俺の隣にきたのは可愛くて優しい転校生の彼女だった。
更に勉強が手につかなくなったのは言うまでもない(笑)
遊んでばかりいた一年はあっという間に過ぎていき五年生になった。
ここで転機が訪れる。クラス替えはなかったものの転校生がきたのだ。
一目で気に入ってしまった。勉強もスポーツも出来優しくて可愛い彼女はあっという間にクラスのヒロインになったんだ…
近づきたいけどなんて声かけていうのかわからずオロオロしていたら彼女から声かけてくれた。凄く嬉しかったのを今でも覚えている
その頃になると完全に幼稚園の先生の事は忘れていた。
クラスに好みの子もいなく勉強もせず遊んでばかりいた。
カンケリ、ピンポンダッシュ、泥警イロイロ遊んだ。中でもピンポンダッシュは超お気に入りだった
なんで嫌なのかいくら考えてもわからなかった。
そんな俺も初恋をした。相手は幼稚園の担任の先生。美人で優しくて…
ひょんなことから初恋をした俺は少し前に感じていた違和感の事など考えなくなっていた…
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