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kitchen( 0rSDh )
09/09/08 02:45(更新日時)

出会い…別れ…。

一番大事なものは何❓

心の闇の先に明かりが見えるのかな…。

No.1159040 09/02/14 05:51(スレ作成日時)

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No.1 09/02/14 06:05
kitchen ( 0rSDh )

小さな家に住む小さな私。母トーコさんは私の憧れのママだった。
いつも綺麗にお化粧をしていつも笑顔に溢れてる。
いつかトーコさんみたいになりたい。 それが私の夢だった。でも、あの日から全て変わってしまった。それは可愛い杏樹が産まれトーコさんの興味が私になくなってしまったから…。
虚弱体質の杏樹に全の愛情が注がれ、幼稚園児だった私はお着替えもちょっとしたお弁当も、全て自分でやった。
全てはトーコさんに気に入られる為だった。

No.2 09/02/14 06:57
kitchen ( 0rSDh )

>> 1 白い肌ふわふわした髪はソフトクリームのような甘い匂い。
杏樹…。可愛い食べてしまいたい。
うらはらに思いっきりつねってみたい…と 言う衝動が起こった。

びっくりして泣く杏樹。駆けつけるトーコさん…。

トーコさんは私を振り向きも怒りもしなかった。
杏樹を抱えて部屋を出ていった。

小さな私はその時決めた。大人にならなければ。私は甘える事は許されない…。 ぎゅぎゅっと今度は自分の腕をつねってみた。

痛い…。でも歯を食いしばってもう一度つねった。

No.3 09/02/14 16:36
kitchen ( 0rSDh )

>> 2 小さい私は迷子になっても、トーコさんの笑顔が自分に向けられなくても、決して泣かなかったし、我慢が出来た。それは…内緒のお友達のおかげ。

眠れない夜…内緒のお友達は現れた。

No.4 09/02/14 16:46
kitchen ( 0rSDh )

>> 3 その日小さな私は夜中に目が覚めた。
杏樹とトーコさんは別のお部屋。

パパのいびきがうるさくて小さな私は起きてしまった。小さな灯りがついてる部屋には子供用のタンスがあった。うさぎとリスが描かれた可愛い白いタンス。

うさぎをじっと見つめて居ると、少し唇が動いた気がしてビクッとした。目を凝らしてよく見る…。
やっぱり動いている。
「うさちゃん…どうしたの?」
返事はない。夢なのかな。でも何かを話してる。気が付いたら小さい私はそのまま眠っていた。

No.5 09/02/14 17:03
kitchen ( 0rSDh )

>> 4 次の日は夜中みんなが寝てしまうまで布団の中で眠ったフリをした。
パパのいびきを確認してタンスの近くに行く。動いていない…。昼寝何度も見たけどやっぱりうさちゃんは話してかった。

諦めて目を閉じた。 ゆっくりと眠りにおちる瞬間に…

「まな…ちゃん」 と小さい私を呼ぶ声がした。うさぎだ。話している。
「どうして話せるの?」
私の質問にうさぎは 「いつも話していたんだよ。でもまなちゃんが分からなかっただけなんだ。」

リスも頷いている。 嬉しくなった私はうさぎに沢山の話しをした。トーコさんをどんなに好きか。杏樹がどれだけかわいいか。パパはいつも私が眠る時沢山本を読んでくれる事。 そして…どれだけ寂しいかを…。

うさぎは全部知ってると話した。

「うさぎちゃんは寂しくないの?リスちゃんがいるから?」
私が訪ねるとうさぎは今小さい私には友達が必要なんだと言った。
その日私は心から安心して眠りについた…。もう一人じゃない。友達がいるんだ。

No.6 09/02/16 00:00
kitchen ( 0rSDh )

>> 5 小さい私は毎晩毎晩 タンスのうさぎと話しをした。夜になるのが楽しみだった。
ある日パパとトーコさんが何やら私の事について話してる気がした。朝のパンを小さくちぎって食べているとトーコさんが、
「お出かけしよう。久しぶりに公園でも行く?」
幼稚園は行かなくて もよいの?聞こうとしたけれど…。聞いたりしたらせっかくのお出かけがなくなってしまうのが怖くて聞けなかった。

2人きりのお出かけ。スキップしたい気持ち。

特別なお洋服を着て トーコさんとお出かけ。

着いた場所は病院だった。私は急に不安になった。怖い顔したお姉さんが妙な作り笑顔で私の顔を覗いた。とっても怖くて涙が出た。

白い部屋で紙に書いてある沢山の絵。何やに見えるのかとかいろいろ聞かれた。
そして怖い顔のお姉さんは
「問題ないですね…心配なら脳の検査もしますか?」

と、トーコさんに話していた。

「お願いします。」
それだけ言ってトーコさんと私は病院を出た。

帰り道私はトーコさんに、
「マックに行きたい」

トーコさんは悲しい目をして頷いた。

No.7 09/02/16 00:09
kitchen ( 0rSDh )

私がハンバーガーを食べている間トーコさんはずっと話しをしなかった。

難しい顔をして外を見ていた。

「まな…お友達は居ないの?」
不意にトーコさんが言った。
「居るよ~♪」
うれしくなって答えたら
「そう!じゃあ、みんなで今度公園行こうね」
久しぶりに見た笑顔。久しぶりのお出かけ。

私はお友達のうさぎの話しはなんとなく言わない方がいい気がして黙っていた。

No.8 09/02/16 00:24
kitchen ( 0rSDh )

>> 7 それから数日後の事なぜかその日パパは隣にいなかった。変わりにトーコさんが眠っていた。

うさぎちゃんが話し出す。
「まなちゃん、今日は大好きな葉子先生と沢山遊べたかい?」

「ううん…先生はねアイドルだから、まなとは時々しか遊べないんだ」

ふと…視線を感じて振り向くとトーコさんが私を見ていた…。
そして…
「なんで?なんでなの?私は一生懸命やってるわ。何がいけないのよ!」
急に叫んで泣き崩れた。パパは駆けつけてトーコさんをなだめ、私に早く寝るように言った…。
うさぎちゃんと話している事でトーコさんが泣いているのはなんとなく分かった。
「もう…話せないね」
うさぎちゃんに話しかけると悲しそうな顔で私を見た。

せっかくできた私の友達。うさぎちゃんがいたから毎日が楽しかった。悲しくて悲しくて涙がとまらなかった。

でもトーコさんを泣かせたくない。

来る日も来る日もうさぎちゃんは私に話しかけた。でも決して答えず、毎日布団をかぶって寝た。

小学校になる頃にはうさぎちゃんも私を見ているだけになった。

No.9 09/02/16 01:16
kitchen ( 0rSDh )

>> 8 あれから私はうさぎの事を忘れていった。相変わらずトーコさんは杏樹で手一杯。私はすっかり諦めていた。
小学校…そこでも私は孤立していた。
綺麗でスタイルのいいトーコさんはお洒落で私にいつも変わった格好をさせた。
女子からは確実に嫌われ
「何?あの格好…。ウフフ」

決しておかしい格好ではないが、女とは小さい頃から女なのだ。

何人かの女子が後ろから私のかかとを踏んで転びそうになる私を笑っている。

負けたくない…。
でも、もううさぎちゃんにも頼れない。
唇を噛んでぎゅっと拳を握った。

No.10 09/02/16 01:45
kitchen ( 0rSDh )

>> 9 ある日…家に帰ると新しいタンスがあった。
慌てて「うさちゃんのタンスは??」と聞くとトーコさんは 「もう古いし業者に持って行って貰ったの」
頭が真っ白になった…。うさちゃん… うさちゃん…。

その日私は熱が出て 夢を見た…。
うさちゃんが私に話してる。
「寂しいかい?まな…。でも、みんなさみしいのさ。まなはトーコさんが大好きだろ?でもまなはまなの為に生きているのさ。誰にも気に入られなくてもいいんだ。」
難しい言葉はわからなかったが、最後に 「いつでも居るんだよ 君が気が付いてくれるうちは…忘れないで」
それだけはなんとなくだが、分かった。

No.11 09/02/16 10:49
kitchen ( 0rSDh )

>> 10 学校の昼休み。
ぼんやりと外を見ていると、校庭のブランコにちょこんと座ってる男子がいた。 ブランコをこぐ訳でもなく、ずっと座っていた。同級生では見たことのない顔だった。

次の日も次の日も… 彼はそこにいた。
話しかけたい。まなは男の子に興味が湧いた。

そしてその日がやって来た。下校の時に上履きを下駄箱に入れようとしたら、片方の靴が落ちてしまった。

拾う為にかがんだら、先に拾ってくれた 手があった。

ブランコの男の子。 彼は靴を私に渡すと帰って行った。

「ありがとう!」
と声をかけると振り向いてニャッと笑って手を振った。

帰り道私は彼の事を考えた。ブランコにただ座ってる不思議な彼。彼は少しだけ うさぎちゃんに似てると思った。

No.12 09/02/17 02:16
kitchen ( 0rSDh )

>> 11 それから私はたまに、ブランコの男の子と話しをするようになった。
なっくん。夏男くん。色が白く、細い彼には少し不釣り合いな名前。
始めは孤独でいつもブランコに座ってると思っていた。でも、彼は違った。心臓の病気で走ったり出来ないだけだった。病弱な彼は、休み時間以外は活発で一学年上のクラス委員だった。
彼が病弱でも、誰も彼をからかわない。いじめの対象にもならない。逆に皆が彼に気を使う、独特の雰囲気があった。

「人気者だね…なっくんは」

まなが言うとなっくんはちょっと困った顔をして、

「人気者?僕がみんなを好きなんだよ」
まなは驚いた。まなは誰も好きじゃなかったから。

またひとりきりになった気持ちがして寂しかった。

No.13 09/02/17 02:31
kitchen ( 0rSDh )

>> 12 その日なっくんを待って下駄箱にいると、意地悪な女子のリーダーと子分がニヤニヤして私に近づいて来た。

「きたなぁい~」といいながら私のくつを奪いとった。
「やめて」
と言うと ニヤニヤしたままゴミ箱に捨てた。走り寄ろうとしたら、
「下らない。」
となっくんの声がした。

「 お前らダサいな。いじめなんてさ。弱いやつがする事だ。」
女の子達はブーブー文句をいいならが去って行った。
「ありが…」
私がいいかけると、なっくんは

「自信もちな。まなは大丈夫だよ。」

うさぎちゃんがよく言ってた言葉みたい。なっくんは私にとってのヒーローだった。

No.14 09/02/17 02:38
kitchen ( 0rSDh )

>> 13 それからの私は嫌な事は嫌と言おうと努力をした。少しずつなっくんみたいになりたくて。

みんなが少し優しくなった気がした。

なっくんが卒業の時 私はなっくんに小さなウサギのキーホルダーと小さなメモを渡した。
メモには小さく

「負けない」
と書いた。

なっくんはいつか見た笑顔でニャッと笑った。

No.15 09/02/17 02:50
kitchen ( 0rSDh )

中学生になった私は小学校…よりもずっと学校が楽しかった。なっくんは引っ越しで別の中学に行ってしまってから、会ってない。
ただ、一つ変わってしまった事…それは パパだった。パパは家に帰って来ない日が増えていた。

トーコさんは日に日に痩せていた。

パートのケーキ屋も休みがちで、うつろな目でぶつぶつひとりで話す日も増えていった。

あんなに可愛がってた杏樹も今は目に入らない。
杏樹はまだ小学校だ。急に変わってしまったトーコさんに戸惑いを隠せない。

「ママはどうしたの?」
杏樹が心配そうに言う。
パパには恋人が居るのだ。トーコさんより、まなより、杏樹より大切な恋人が…。
「出張…」
それだけ言うと杏樹はうん うん と何度も頷いた。

No.16 09/02/17 03:01
kitchen ( 0rSDh )

>> 15 *訂正*
「パパはどうしたの?」の間違いです。

No.17 09/02/17 03:08
kitchen ( 0rSDh )

>> 16 私は高校生と偽りバイトを始めた。

トーコさんと杏樹を守りたい。

ファーストフードの バイトだ。

周りは私より大人ばかり。影響でタバコを吸った。髪を染めた。夜は遅くまで遊びシンナーも吸ったりした。

どれもあまり楽しくなかった。ピントこなかった。

ある日バイト先に夏男の姿を見つけた私は具合が悪いとバックルームに隠れた。
心臓が鐘を打つ。

  • << 20 夏男は友達数人に囲まれていた。中学生になっても、その独特の雰囲気は変わらない。 私は自分が何故隠れたのか…わからなかった。 いや、本当は分かっていた。私にとって夏男は憧れだった。強さ、優しさ、自信 私にない沢山のものを夏男は持っていた。 バイトをしている私を見て夏男はなんて思うだろう。 なんとなく、みじめな自分を夏男にはみせたくなかった。 でも、きっとまた逢ってしまう…。 予感がしていた。

No.18 09/03/19 09:53
ホロロ ( ♀ ZJPKh )

>> 17 横レス 失礼覚悟でさせて頂きます🙇


最初から、凄く引き込まれ、読んでいました❤更新を楽しみにしています❗


止めないで下さいね🌼


更新を待たれてた方…私の応援レスで残念な思いをされた事 すみません💦

No.19 09/03/19 11:40
kitchen ( 0rSDh )

>> 18 ありがとうございます。☺
まさかレス頂けるとは👀!

心から嬉しいです。 頑張って更新して行きます。

少しゆっくりになりますが…。

これからも宜しくお願いします☺

No.20 09/03/19 11:59
kitchen ( 0rSDh )

>> 17 私は高校生と偽りバイトを始めた。 トーコさんと杏樹を守りたい。 ファーストフードの バイトだ。 周りは私より大人ばかり。影響でタバコを… 夏男は友達数人に囲まれていた。中学生になっても、その独特の雰囲気は変わらない。

私は自分が何故隠れたのか…わからなかった。

いや、本当は分かっていた。私にとって夏男は憧れだった。強さ、優しさ、自信 私にない沢山のものを夏男は持っていた。

バイトをしている私を見て夏男はなんて思うだろう。

なんとなく、みじめな自分を夏男にはみせたくなかった。

でも、きっとまた逢ってしまう…。
予感がしていた。

No.21 09/03/19 12:38
kitchen ( 0rSDh )

>> 20 バイト先はとても居心地が良かった。自分より大人で物を知る人達に囲まれて居ると、私は妙に落ち着いた。

中学性とはいえ、まだまだ子供。いつも大人のフリをしてきた私が唯一素直になれる場所だった。

夜遅く家に帰ると玄関にトーコさんが居た。

「いつも何処へ行っているのよ?」

昨日と同じワンピース…剥げたペディキュア…。

最近では見慣れたトーコさんのこんな姿も…間近で見るとやっぱり悲しい気持ちになる。

「関係ないよ」

それだけ言って階段を登る。

「本当に………なきゃ良かった…。」

私を見送るトーコさんが小さな声でつぶやいた…。

部屋に入って心臓がバクバクした。

産まなきゃ…?そう言った?

時々テレビでそんな場面を見かける…。 「産まなきゃよかった…。」母親に言われて傷ついた娘が家出をしたり…。

たいした事ない気がしていたのに。自分が言われてみると、心臓がバクバクする…。
そして何年も前に新しくなったタンスを見て、涙があふれた。
「うさぎ…ちゃん」
中学生になって口にするなんてとどこかで思いながら…。私はひたすら泣いた。

No.22 09/03/21 20:47
kitchen ( 0rSDh )

>> 21 傷つかない心があればいいな…。

どんな言葉の刃にも、人が私をどんな風に思っても。

うさぎちゃんが言っていた言葉を思い出す。

そう、私は私である為に頑張っている。
杏樹でも、トーコさんでも、パパでもない。私の為なんだ。
何故かそう思ったら急に楽になれた気がした。

No.23 09/03/21 20:57
kitchen ( 0rSDh )

>> 22 8月の終わり頃だった…。
バイト先で
「いらっしゃいませ。」
と不自然な笑顔をしている私に

「何時に終わるの?」

と話しかけてきた男の人がいた。

無視して注文を聞くと、

「コーヒーだけ。」
と彼は答えた。

それから毎日コーヒーだけを頼みに彼は現れた。

No.24 09/03/26 05:48
kitchen ( 0rSDh )

>> 23 今まで、あまりに忙しい日々を送ってたせいで、夏男以外の男の人に興味をもつ事がなかった。


バイトが終わり…ゆっくり自転車を漕いでいると…。
後ろからバタバタと走る足音がした。

いつものコーヒーの彼だった。

「彼氏がいなければ、付き合ってみない?」

私はひたすら首を横に振りまた、自転車を漕ぎ始めた。

次の日も、また次の日も彼はバイト先にやってきた。

No.25 09/04/01 03:11
kitchen ( 0rSDh )

>> 24 毎日通って来る彼と次第に言葉を交わす事が増えて行った。
生きて来て誰からも好かれている気が全くしない私は、ほんの少し嬉しい自分に気が付いた。

帰り道送っていくよと近づいて来る彼に も次第に警戒心はなくなっていった。

彼は社会人だった。 高校生もしくは大学生だと思っていた私は面を食らった。

「私中学生だよ…。」
と本当の事を話すと 目を丸くして
「犯罪じゃん!俺!」

と笑っていた。
彼は勝也と言う名前だった。
私が中学生と分かると
「大丈夫。俺変なヤツじゃないよ?お前苦労してんな…。頑張れよ!応援するから。」

と頭を撫でた。
無知な私は応援と言う聞き慣れない言葉に嬉しいような泣きたくなるような不思議な気持ちになった。
何故か…ふと夏男を思い出していた。

No.26 09/04/01 03:34
kitchen ( 0rSDh )

>> 25 それからしばらく勝也はバイト先には現れなかった。中学生と聞いてビックリしたんだろう。

応援という言葉に期待があったのか、少し裏切られた気持ちになった。

ただ、毎日ひたすら働いて勉強をした。 時々帰って来るパパはお金だけは入れてくれているようで、暮らしはどん底ではなかったが、私には夢があった。

いつか家を出る。その日までひたすらお金を貯めたい。それだけだった。

トーコさんが嫌いでも、杏樹が嫌な訳でもない。

ただ、逃げたかった。どんなに尽くしても大好きでも、得られる事のない愛…。
どんなに勉強しても、いい子でいても、 決してトーコさんもパパも私を誉めてくれる事はなかった。
きっと私を必要とする場所がある…。

漠然とそう思い、ひたすらお金を貯めた。

No.27 09/04/01 03:52
kitchen ( 0rSDh )

>> 26 念願の高校入学の日…。私の入学式にトーコさんはいなかった。気を使って代理でパパが来ていた。
朝ご飯の時に杏樹が 「まなちゃんかわいい~。」と私の制服姿を見て誉めてくれた。チラリと横目でトーコさんも私を見たが、無視だった。
そして直ぐ、頭が痛いと横になった。
いつからか、トーコさんの目は私を子供ではなく、女が女を見る目になっていた…。

トーコさんにとても似た顔立ちの私は、この頃から、特に男性に顔立ちやスタイルを誉められる事が多くなっていった。
何故か分からないが、トーコさんはそれが全く嬉しそうではなかった。

特に男子から電話が来たりすると、

「あなたに隙があるのよ。」

と私に言った。

隙がある…どういう事かわからなかった。何もしてない…。私は何も…。私はいやらしい女になったの?

私はますます誰にも心が開けなくなってしまった…。

No.28 09/04/01 04:55
kitchen ( 0rSDh )

>> 27 勝也との再開…。
それは突然にやってきた。

友達からな合コンの誘い…。相手は大学生と社会人だと言う。たいして興味もなかったが、友達の尚子がしきりに誘う。
「まなはねぇ…真面目すぎっ。特に男に関しては。たまにははじけてみなよ~」

日曜日にみんなでドライブへ行く事になった。それぞれ車に乗り込んで行く。立ち尽くしてる私に

「おっ!お嬢さん 見違えた★」

勝也だった…。
私のまわりは相変わらず不真面目なやんちゃな女の子の友達ばかりだった。
服装も皆流行りのスタイル。
私は一人髪の毛を束ね水色のワンピースに白いカーディガン姿。私の憧れはやはりいつもトーコさんだった。

細く白い手首…。
染めていない黒い髪…。上品色合いのワンピース。

求めても手に入らない永遠の憧れ。

「とにかく乗って」 私達はみんなとは孤立し、2人で車にのった。

No.29 09/04/02 02:12
kitchen ( 0rSDh )

>> 28 勝也は饒舌で私に沢山の話をしてくれた。
反対に私は全く話が出来ない。

うん。うん。と相づちをうつのが精一杯。
勝也は私と付き合ってみたいと帰り際に言ってきた。

付き合う…?付き合いってどんな事なのだろう…。でも、少なくとも私を求めてくれている…。

寂しい気持ちが少し埋められるのかもしれない…。

まだ、好きの意味も分からない未熟な私だった。

でも、助けてほしかったんだ。忘れさせてほしかった。

世の中に私を必要とする人が居ないという寂しさからのがれたい…。

私は
「ありがとう…。」
と精一杯の勇気で勝也に言った。

No.30 09/04/02 02:24
kitchen ( 0rSDh )

>> 29 いつからだろう…。 勝也の行動がおかしいと気が付いたのは…。いつも家に居るし、働いている様子もない。だんだん私に対する言葉も乱暴になっていった…。

ある日先輩の家に行くと連れて行くと勝也の車に乗った時…。振り向くと半袖のTシャッを来た男の人が乗っていた。
男がジュースを取ろうと手を前に出した時半袖から見えたもの…刺青…?

私の頭の中で幾つものパズルが組み合わさっていった。

爽やかな勝也の見た目とは想像もつかなかったが…。

いわゆる彼はチンピラだった。

No.31 09/04/02 09:12
kitchen ( 0rSDh )

>> 30 彼の先輩の店に連れて行かれた時の事。

「先輩カッコいいよな~」

勝也が言った。

「な?」
と私の方を見る。

私は
「本当ですね~。」と笑う。

何でもなく楽しい時間が過ぎて行く。

勝也の顔色が変わっていったのも知らず…。

帰り道いきなり路肩に車を停めて勝也が言った。
「……気になんなよ」

「えっ?」
振り向くと同時に平手打ちがとんできた。

「いい気になるなって言ってんだろ!この男好きが!」

全く何の事かわからなかった。
どうやら私が先輩を誉めたのが原因らしい。私は勝也の先輩だから誉めたんだと、何度言っても聞いてはくれなかった。
気が済むまで暴言を吐き、気が済んだのか、急に優しくなり、「帰ろう。」
と別人のような顔で笑った。違和感…。 好きも嫌いも分からず、寂しさから付き合いを始めたばつだと思った。

No.32 09/04/02 17:17
kitchen ( 0rSDh )

>> 31 その日見た夢は夏男の夢だった…。

静かにブランコを漕いでいる。
小学校の夏男…。

声をかけようと近くに行くと…。

そっと立ち上がり私を見る事もなく歩き出す…。

夏男…。私を軽蔑してるのかな。夏男にまで嫌われてしまうのか…。

硬直して動けないでいる私。

夢から覚めて寂しい気持ちが急に押し寄せて来る…。

夏男はいつも夏男のまま…。今の私は私を見失っている。

だからばったり会って夏男に顔を見せられなかったんだ…。
勝也と別れよう。
私は決心した。

No.33 09/04/11 01:46
kitchen ( 0rSDh )

その日勝也はいつになく上機嫌だった。私はいつもの様に先輩のいるスナックに連れて行かれて、知らない人達の間で違和感を感じながら、居心地の悪い時間を過ごした。
帰り道…機嫌のいい勝也を怒らせるのが怖かったが勇気を出して私は切り出した。

「私ね…勝也とは合わないと思う。先輩達とも合わないし、生きてる世界が私とは違うよ…別れよう。」

ドクン…ドクン

次の展開が怖くて鼓動が激しくなる。

意外にも、勝也は笑った。
「ばかだなぁ…。お前。別れる訳ないだろう。」
不適な笑いを浮かべて私を見る。
「 ふざけんのもいいかげんにしろ。」

くるりと背を向けて歩き出した。
待って!

追いかけて腕をつかんだら私の手を力いっぱい握って

「そんな話し二度と聞かない。黙ってろ!」
といって振り払った。あっけにとられて 私は呆然と立ち尽くした。

No.34 09/04/11 01:56
kitchen ( 0rSDh )

>> 33 次の日私は無視をするしかない…。
心に決めて電話を無視した。すると、5分おきに今度はバイト先にかかってきた。みんなに迷惑をかけてしまうのが怖い…。おそるおそる出ると
「今から行くからまってろ!」
電話が切れて20分位経つとぞろぞろチンピラが沢山入ってきた。

No.35 09/04/12 08:28
kitchen ( 0rSDh )

>> 34 嫌がらせ…?
注文を聞きながら、勝也の顔を見た。
「帰り何時だ?待ってるよ。」
私は首を振った。
「帰って!」
勝也はニヤニヤしている。
バイトが終わり、外に出ると勝也がいた。
その日から…私は家に帰る事が出来なくなる。

悪夢は始まったばかりだった。

No.36 09/04/12 08:43
kitchen ( 0rSDh )

>> 35 勝也の家は母子家庭で、お母さんがパートをしながら家計を支えていた。
意外にも勝也はお母さんには素直で優しい息子だった。
勝也が働けばいいのだが、勝也は異常にプライドが高く、何か人に意見をされる事に耐えられない人間だった。仕事が続いても一週間が限界だった。
私も意見をしようものなら、殴る蹴るは当たり前。友達や親に会うのさえ嫌がり、ヤキモチを妬き、外に出られないように洋服にハサミを入れられた。下着まで切り刻まれていた。

No.37 09/04/13 18:24
kitchen ( 0rSDh )

>> 36 トーコさん心配しているだろうな…。
杏樹は元気かな…。
電話をしようか迷う…。
なんて言い訳すればいいのか…。心配掛けてしまう事が一番嫌だった。

明日勝也は先輩と出掛けると話していた。隙を狙って家を出よう。

私がぼーっとしていると、勝也のお母さんが話しかけてきた。
「まなちゃん…何日も帰らなくてお母さん心配してるでしょ…大丈夫?」
複雑な気持ちだが、本当の事は話せない。勝也のお母さんは年齢よりずっと老けて見える。とても苦労しているのが見えるだけに、この人にも心配を掛けたくなかった。
「大丈夫。うちは厳しくないから。」
バイトも学校も休んで大丈夫なわけがない。
大騒ぎになっていた。

No.38 09/04/17 01:45
kitchen ( 0rSDh )

>> 37 次の日…。勝也が出かけて行くのを見計らって外に出た。
下着も何もなかったが、勝也は細身だったから、着てみたら違和感はなかった…。お金が千円しかない財布を手にとり、バスへ乗った…。
バス停からとぼとぼ歩いていると、一台の車が近づいてきた…。勝也だった。
目の前が暗くなった。

No.39 09/04/20 01:05
kitchen ( 0rSDh )

>> 38 「車に乗れよ。」
静かに低い声で勝也が言った。足が震える。もう対決するしかない…。心に決めた。
沈黙を破ったのは私からだった。
「私ね、家に帰る。家も心配していると思うし、学校にも行ってない…。警察に探されたら、勝也も困るでしょ。好きだとか、嫌いじゃないよ。私を人間だと思ってる?私も殴られたら痛いし、もう我慢なんて出来ないよ。勝也は甘えてる。勝也のお母さんがかわいそうだよ!」

勝也は興奮したのか 「謝れ!」
と一言言い終わらないうちに、拳で私の肩を殴った。
何十回殴られたのか覚えていない。腕の感覚がなくなる頃急に涙声で
「俺は自信がないんだ…。だからお前がいつか居なくなるのが怖いんだよ。頑張るから…。」
すっかり肩を落とし、いつもの勝也ではなくなっていた。
私は何も言わず車を降りた。

No.40 09/04/20 17:24
kitchen ( 0rSDh )

>> 39 家の扉をそうっと開ける…。
ふんわりトーコさんの香りがする。
「杏樹~。違うでしょ?」
トーコがリビングで杏樹の教科書を広げながら何やら話している。喉かカラカラになる。
何も…なかったみたいだ…。トーコさん 杏樹 私が居なくても何も変わらない。むしろいない方が自然のように感じた。

「ただいま。」

振り向くトーコさん。
「…どこへ行っていたの?全く…。パパもあなたも、そっくりね。」

私の目を見ない。
心配し、うろたえるトーコさんを想像していた。今目の前にいる人は誰なのだろう。
「ごめんなさい。」
それだけ言って二階へ上がった。

シャワーを浴びる為服を脱ぐと肩が内出血で赤黒くなり腫れて盛り上がっていた。
私は誰かがいつも私を必要としていると 思い込んでいた…。
笑える…。実際は誰も気にしてもいなかった。心って…本当に壊れるんだな…。 脱力感に襲われ、その日私は今までの疲れで深い眠りについた。

No.41 09/04/23 04:06
kitchen ( 0rSDh )

全て…ばからしい。
もう、回路が停止してる。
サヨウナラ。私の憧れのママ。

サヨウナラ。かわいい幸せな杏樹。

サヨウナラ。大好きだったパパ。

サヨウナラ。今までの私。

サヨウナラ。

No.42 09/04/27 23:55
kitchen ( 0rSDh )

>> 41 私は学校を中退し、バイト先をとりあえず就職先にしてがむしゃらに働いた。勝也は相変わらずしつこく付け回し私をなじったり、殴ったりした。でも、もう怖くなんかなかった。
いざとなったら私が勝也を…。
頭に恐ろしい考えが浮かんだりした。

トーコさんは学校を中退する事に酷く反対したが、私はきかなかった。

幼稚な考えだったが、もう誰の思い通りにもならない。そんな意地があった。

夜のスナックのアルバイト始めた。そこで一人の男性と出会った。隆…彼の事を男性としては意識していなかった。
ただのボーイ。それだけだったはずだった。それに彼は若かったが、既に結婚していたから…。

No.43 09/04/28 02:33
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>> 42 隆はいつもふてくされている感じの生意気な雰囲気の男だった。

背も高くルックスも良く、いわゆるモテる男だった。

ある日出来事が起きた。店の女の子がチンピラ風の男に絡まれ、すかさず注意した隆に殴りかかったのだ…。

我慢出来ずに隆も手を出してしまう…。
店のテーブル、鏡 あちこちが割れて隆の手からは血が流れていた。
警察が駆けつけてなんとか騒ぎは収まったものの、店は一週間ほど営業出来なくなる程の壊れようだった。
次の日は店をみんなで掃除する為に集まった。帰り際食事をして帰り道が一緒の私と隆は2人きりになった。

家まで送ってらい、
「おやすみなさい」 帰ろうとする私の手をギュッと握って隆は私を見た。

なんの抵抗する間もなく引き寄せられ唇が触れた。
「俺の気持ちだから…。」
それだけ言って隆はくるりと背を向け帰っていった。

No.44 09/04/28 03:05
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>> 43 呆然と立ち尽くす私。
今までそんな様子を見せた事もないのに…。
何より前に彼が店に連れて来た奥さんが気になった…。
妊娠…していたんじゃないのかな…。確か。
私は隆を無視するしかない。そう決めた。
でも人間は不思議なもので、やめようとすればするほど、彼を意識する。
嫌いにならなければならないと思えば思う程惹かれて行く。
毎日無視をする事はつらかった。

私は隆に気持ちを話した。
奥さんと子供をどう考えるのか、私に何を求めるのか…。

彼はひたすら黙り、 そして ようやく
「どうにも出来ない。もう気持ちを切り替えられない。」
と話した。
私達は若かった。
決して渡れない川を泥の船に乗り渡ろうとしていた。
その日…彼と結ばれた。
そこから所詮偽善なのだろうが、罪悪感に苦しめられ、私は不眠症になって行った。

No.45 09/05/21 01:26
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>> 44 私の苦しみをよそに どんどんエスカレートする隆。今日こそ別れを言おうと決めて逢っても、その、バランスのとれた長身に小さい顔。そして優しく愛しい笑顔で、
「おいで。」と腕を広げられると嬉しくて駆け寄ってしまう私が居る。どうすれば…。始めて人を心から好きになった私はどうしていいか分からなかった。

いつものようにバイトの時間に家を出た。家の前に一台の白い車が停まっているのを見た。通り過ぎようとした時…。
一人の女性が車のドアを開けて私の前に立った。

No.46 09/09/06 14:42
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>> 45 白い車から降りた女性…。
それは隆の奥さんだった。
「少しお時間いいですか❓」
とても、大人びて見えたその女性は妊娠してるお腹と対照的にやつれた顔をしていた。

「あなたを愛してる訳がないのよ…。子供も出来て、あんなに喜んでいたのに…あなた…何をしたの❓何をしたいんですか❓」

押し殺した声だった。
心が痛かった…。
別れるべきだと思った。
それからも隆の奥さんは沢山の言葉の刃を私に向けたが、
それは全て心の痛みだと思った。彼女とこんな場所で逢わなかったら私達は良い話し相手になれるの かもしれないな。とぼんやり思った。

「今日は帰るように行って下さい。」

それだけ言って彼女は振り向かず帰って行った。

No.47 09/09/06 15:26
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>> 46 もう、バイトに行くのが辛い。一人暮らしの里香の所へ向かった。
里香は直ぐ出かけるからと鍵を私に預け出掛けて行った。
やっと一人になれる場所…。里香には悪いと思うが、出かけてくれた事を良かったと思った。
シャワーを浴びながら頭には色々な想いが駆け巡っていた…。

まるで居場所がない家の事。

隆の事

隆の奥さん

私が居なくなればいいだけの事なんだろう。ふと…ネガティブな思いが頭をよぎる。

そうだ…勝也はどうしたろう。あれから連絡がなく落ち着いていたが…
ふと…気になった。

あの勝也が連絡をよこさない事が普通である筈がない。あの時私が気がついて居たら…。

何度後悔した事だろう…。

No.48 09/09/07 02:32
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>> 47 シャワーを浴びて…
隆のもとへ向かった。別れる決断の為。
少しの恋だった。でも全て心を奪われてしまうくらい隆を好きになっていた。
一度だけ寝顔を見た時…こんな素敵な朝があるのかと驚いた…。愛しいという気持ち。あたたかいほのかに心に灯る明かり。真っ暗な心にやっと見えた希望のようだった。
タクシーの中涙が止まらない。

仕事中の隆は少しだけと外に出てきた。
「どうした?」

心配そうに私を見下ろしている。
「仕事を休んでごめんね。私奥さんと話したよ。子供の事をキチンとしてあげて。」
「無理だろ」
それだけ言って私を抱き寄せる。

離れようとしたその時電話が鳴る…。

着信…。 勝也…。

No.49 09/09/07 02:41
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>> 48 コールは無視した。
また、掛けて来るだろう。

「後で話そう。」
それだけ言って隆は仕事に戻った。

拍子抜け…。
勝也の着信が気になり電話をする。

(もしもし❓)

(……)

(…………なら。)
聞こえない。

(何❓)

(ごめん…な、殴ったりして。俺本当に好きだったんだ。俺にはお前しか居なかった。俺…。お前が居なきゃ、もう…)
ただならぬ雰囲気に動揺しながら震える手を押さえて聞いた。

(どこにいるの❓)
ツー…ツー…

電話は二度と繋がる事はなかった。

No.50 09/09/07 02:57
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>> 49 気が狂ったように勝也の電話を掛けた。
朝まで…。どうか馬鹿な事を考えないで。涙が出てくる。

あそこかな…。思い当たる場所へとタクシーを走らせる。

違う。

朝…10時頃知らない番号から電話があった。

「もしもし」

勝也の友達だった。 彼が大量に薬とアルコールを飲んだらしい飲んだ薬が悪かったらしく意識不明だと言う…。

頭が真っ白になった。

足が震える。
まさか…そんな訳がない。

これは…嫌がらせ❓ きっとそうだ。
いつもの勝也の悪知恵だ…。

私の様子に気が付き里香が声を掛ける。
ど…どうしよう。
泣き崩れる私を支え里香は戸惑っていた。
事情を話すと直ぐ車で病院に連れて行ってくれると言う。
怖い…。知りたくない。本当なら私も生きては行けない。

車の中私達は一言も話さなかった。

  • << 51 病院では全て里香が対応してくれた。 ICUと呼ばれるその部屋に勝也は居た。 勝也のお母さんがぽつっんといた。 「お…お母さん」 駆け寄ろうとした私をきつく睨む。 「何をしたんだ!何をした!ふざけるな!」 体がすくみ動けない。涙が出る…。 「すみません。すみません。」 ただ、誤るしかできなかった。 親戚の人が来て言った 「もう…数日だそうです。何を飲んだかはまだ分からないけど…。飲み合わせが悪く生きても障害が残ります。もう…帰って下さい。」
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