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ももんが( PZ9M )
11/11/28 03:32(更新日時)

ねえ母さん
もう泣かないで…




僕は確かにいたんだ…




優しい母さんの声…


暖かい手のひらの温もり…





僕は母さんから命の旅の切符をもらったんだ。





母さん。



僕はちゃんと幸せだったよ。



短い間だったけど僕は確かに存在したんだ…





幸せな、柔らかい時間を…頑張って生き抜いたよ





だからもう泣いちゃだめだよ。



あ…
神様からの集合時間だ…



もういかなくちゃ。




母さん。




僕を…






僕を選んでくれてありがとう。










これは…
僕の幸せな幸せな物語。






短いけどたった一度…

願いは確かに叶ったんだよ。

No.1158756 08/11/07 22:04(スレ作成日時)

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No.1 08/11/07 22:18
ももんが ( PZ9M )

あの日…




母さんは僕を見つけた時、少し困った顔をしていた。





少し時間を置いてから、母さんの短い言葉が聞こえた。





『どうしよう…』





母さんはそう言うと側にあった携帯電話から誰かに電話をかけていた。







『…もしもし?こうちゃん?
…うん。春名。
…あの…さ。ちょっと話があるんだけど今夜うちに寄れないかな。』






表情はよくわからないけれど、母さんは少し困って誰かと話をしているみたいだ…




僕は母さんのお腹で丸くなりながら、神様から言われた言葉を思い出していた。







『本当にいくのか?』
仲間も心配そうに僕を囲んでいた。






僕は今日一人の女の人のお腹に入る事を決めた。





生んでくれるかどうかはわからない。いちかばちかの賭けだ。





仮に産んでもらえても五体満足かはわからない。





自分の運と…

神様からの宿題によって決まる。






僕らはよく空の上から下を覗く。





お母さん探しだ

No.2 08/11/07 22:28
ももんが ( PZ9M )

この日も神様からもらった双眼鏡で下を眺めている。



風で雲が揺れてなかなかうまくピントが定まらない…






僕は倍率を少し上げていつもより少し南を覗く事にした。






雲の上にはいろんな子がいる。



ワルガキ
弱虫
甘えん坊
優等生
やんちゃ
おとなしい子…




色々だ。





たいていみんな一度は生まれてきて死んでいる。





だから生きていく事の大変さや気苦労もいやっていうほど経験しているみたいだ。






それに引き換え…




僕は生きるのが初めての命だ。





『お母さんをさがしてごらん』


と神様から渡された双眼鏡を覗いても誰を選んでいいのか…



何が基準なのか…さっぱりわからないんだ。




覗いてみても、どうしたらいいのか…

No.3 08/11/07 22:42
ももんが ( PZ9M )

僕は雲の端の方まで歩くと下の方に頭を下げて眼下を見回した。






下の風景は山が連なる田んぼ風景だ。




腰を曲げたじいちゃんやばあちゃん達がやたら汗を吹きながら笑って野菜を箱に積めている。






僕は幸せそうなその風景をのんびりうつぶせて眺めていた。






しばらくたつと赤い自転車が見えてきた。






長い髪の毛を振りかざしながら焦った様子でデコボコ道を進んでいる。






前のカゴには無造作に突っ込まれたカバンと弁当箱がみえる。





女の人が髪を左右に振るとブレーキをかけて、手首にはめていた茶色いゴムで後ろに髪を束ねた。








空を見上げたその人が笑ってこう言ったんだ。






『今日もいい1日だなぁ!』




って。




優しそうなクリッとした目に、薄い茶色のサラサラした髪が肩まで伸びていた。







何故だかわからないけど僕はこの人を少し観察してみようと思ったんだ

No.5 08/11/07 22:53
ももんが ( PZ9M )

皆様こんばんわ


つたない文章ですが良かったら最後までお付き合い下さい🙇



あと文章が読みにくい面がありましたので前項を削除させて頂きます。ご了承下さい🙆





更新はゆっくりゆっくり…


だと思います💧あしからずです🙇

No.6 08/11/08 17:28
ももんが ( PZ9M )

僕が彼女を見つけてからしばらくがたった。




この数日でだいぶ彼女の事がわかってきた。





僕は神様からもらった『お母さんノート』に色んな事を書き留めてきた。




『お母さんノート』とは神様が僕たち子供予備軍にくれるノートで自分が見つけたお母さん候補について色々書き留める事になっている。




僕の場合はこうだ






名前…伊藤春名
年齢…26歳
家族…両親は幼少の頃死亡。近隣に住む兄はいるが別々に住んでいる。
仕事…保母さん
性格…おおざっぱで明るい、が…かなりの泣き虫。さみしがり屋
パパ候補…永山浩二、34歳…









そこまで書いてあるノートを見ていると仲良しのまるちゃんが僕の顔をのぞきこんでいるのに気がついた。





『ふ~ん。ガッツあるね、この人…不倫中なんだよね。多分産んでくれないんじゃないの?』





まるちゃんはそう言うとぺろっと舌を出して僕の隣に座った。




『まるちゃん。僕のノート見たの?』

僕は少しむくれたようにノートを閉じた。

No.7 08/11/08 17:40
ももんが ( PZ9M )

『まるちゃんって呼ばないでよ!』



まるちゃんが少しプウッと頬をふくらませる。




まるちゃんは他の子供の中では比較的ぽっちゃりしていて短い髪のかわいい女の子だった。





ちなみに僕達、子供予備軍に名前はない。各々が好きな名前で呼びあっている。




まるちゃんはその中でも僕の一番の仲良しで色々教えてくれる。




『ごめんごめん。ねえ、じゃあ何て呼べばいいの?』

まるちゃんは少し考えると


『……や』







『え?ごめん。よく聞こえなかったよ』







『あや…?』







『あや?何であや?』




僕が聞くとまるちゃんは軽く首を左右に振って『やっぱりまるちゃんでいいや』





笑って僕の背中を二回叩いた

No.8 08/11/08 17:48
ももんが ( PZ9M )

まるちゃんがいつものように笑ってくれたので僕がほっとしているのもつかの間




『のっぽ、でもこの女はやめときなよ。不倫の子供は…なかなか産んでもらえないよ。神様から聞いてるでしょ?』




『…うん。わかってるよ』




僕はそう言うと足で雲を蹴飛ばした。






そう。
春名さんは不倫をしている。




僕がなかなかノートに書き込めない訳はそれだ





この数日、彼女を観察してからそう日にちがたたないうちにそれはわかった。






そして彼女のお腹に神様が命の種を植えた事も…

No.9 08/11/08 18:02
ももんが ( PZ9M )

空が明るく輝き出してしばらくたった。




風か気持ちいい。






人間の世界で言えば季節は春だ。




風に舞ってたまに薄いピンクの小さな花びらが舞い込んでくる。





深いため息をつきながら僕が
『春名さんは僕を産んでくれないんだろうか?』





そういうとまるちゃんは
『のっぽは何であの人の子供になりたいの?もっとさ…子供が好きな人や、待ってる人だって探せば沢山いるよ』と言った。






それはそうだ。
その通りだ。




もっといい条件の、優しいお母さんはきっと沢山いるだろう…








でも…







僕は毎日一人で笑って、1日1日を頑張って過ごしている春名さんが凄く素敵に見えた。





仕事も毎日頑張っている。小さな子供達を相手に怒ったり、困ったり、一緒に笑っている姿をのぞいているうちに、その笑顔を僕にも向けてくれないかな…




そう思うようになっていた

No.10 08/11/08 18:12
ももんが ( PZ9M )

春名さんは小さなアパートに一人で暮らしている。




小さな頃、両親が事故でなくなったせいで、お兄ちゃんと二人、だいぶ苦労して過ごしたらしい。






夢だった保母さんになるためにアルバイトをしながら大学を出て、何とか夢を叶えた。






お金はないから毎日自分でお弁当を作る。片道40分かかる田舎のデコボコ道を愛車の赤い自転車で毎日通う。







通うのは私立の『だいわ幼稚園』



ちなみに年中組だ





保護者や先生からの評判もよく生徒にも人気がある



穏やかだけどとても芯のしっかりした人だ。







きっといいお母さんになるだろう。





だけど …







春名さんの恋人は奥さんと子供のいる人だった…

No.11 08/11/08 18:18
ももんが ( PZ9M )

春名さんの恋人は同じ幼稚園に勤める先生だった。






年の少し離れた先輩で…






春名さんにとって初めての恋で、恋人だった。







彼女は彼をとても愛していた…








他の誰かの大切な人だと知りながら…





僕は二回目のため息をつきながら






『もう少しよく考えてみるよ、ありがとねまるちゃん』




そうだけ言うと笑ってまるちゃんにおどけた顔をしてみせた

No.12 08/11/08 19:02
ももんが ( PZ9M )

僕ら子供予備軍は全てが全て子供になりたい。と、いうわけかというとそうでもない。





勿論生まれ変わりたい気満々の友達も沢山いるけど、その裏にはもう当分生きるのは懲り懲りだという友達もいる。






でも…まぁ、何ていうか雰囲気的に聞くに聞けない空気もあるので僕らはお互いの事をあまり聞いたりはしない。







僕のいる雲の上には色んなエリアがある。






僕のいるエリアは初歩の初歩。はじまりのエリアだ。




僕が見るだけで何千人という子供候補がいる。




みんなが神様からもらった『お母さんノート』を片手に双眼鏡で新しいお母さんを探している。

No.13 08/11/08 19:09
ももんが ( PZ9M )

僕らが子供になりたいお母さんがいたからってみんながみんなその人の子供になれるわけじゃない。





それにはいくつかの条件があるんだけど、それにはまず『命の種』を神様からもらった女の人が第一条件だ。






いわゆる『命の誕生』を神様が認めた印にお母さんになる人にはお腹の中に『命の種』が与えられる。






僕らが神様からもらった双眼鏡をのぞくと『命の種』をもらったお母さんのお腹は金色に光ってみえる。






それが目印だ。






そして僕らは金色のお腹をもった新しいお母さんをよく観察してから『お母さんノート』に色んな事を書いて最後のページまでいったら神様の所へ行くことになっている

No.14 08/11/08 19:19
ももんが ( PZ9M )

僕達のいう『神様』はみんなが思っているような神様じゃないかもしれない。





ここでは保育園の園長先生みたいな様子だ。




多分…僕達に合わせて変身してくれているのだろう。






神様はちょっとロン毛の銀髪で白いゆったり目の白い上下のジャージ姿をしていて、いつも髪を一つに縛っている。





歳も結構若い。





おそらくは40代位。






ね?違うでしょ。







まぁ…それはおいといて…





とにかくお母さん候補が見つかったらその子は神様のいる家に行き、詳しい説明をした後に神様からのアドバイスをもらい、面接を受けてから『よくできました』のハンコをもらってから子供の姿から『命の光』に変えてもらい憧れのお母さんのお腹に入れてもらう

No.15 08/11/08 19:31
ももんが ( PZ9M )

光にしてもらった子はお母さんのお腹に急いで走る。






うまくお腹に入る事ができると金色に光っていたお腹は輝きを落ち着かせ細かいキラキラした光に変わる。






もうこうなったら誰も入ることはできない。






狙っていたお母さんがいた子はくやしがってひっくり返って 怒ったりする。







お母さん選びは実に『実力』と『運』なのだ。




あとはお母さんとの相性もある。




自分の光とお母さんのもっている命の種がうまく共鳴しなくてはならない。






中にはうまく入っても共鳴せずに残念な形で帰ってくる友達もいる

No.16 08/11/08 19:40
ももんが ( PZ9M )

あと、狙っているお母さんが同じ時期にいたときは神様は公平にみんなを並ばせて光に変える。




『がんばれよ~!』
みんなと神様がてを振る中一斉に光の矢はお母さんに向かって走る。そんな時は決まって花火のように光がぶつかり合って眩しいほど綺麗だ。





その時はたまに一つの命に同着で入ってしまう事がある。




神様がストップウオッチを押すと同時に一斉に歓声がわく。




破れた友達は泣きながら帰ってくるが、『みんなよくやったよ!かっこよかったね』『次は絶対大丈夫だよ!』って励まし合ってる。







生まれにいくのもけして楽じゃない。

No.17 08/11/08 19:47
ももんが ( PZ9M )

話を戻すが、『お母さんノート』に神様のハンコをもらって生まれるべく光にしてもらうためには、そのお母さんの色んな事を神様に報告しなくてはならない。





それが神様と僕らのルールだ。









神様は…僕がもし『不倫の子になりたい』




そう言ったら何ていうのかな…






やっぱりまるちゃんみたいに『やめろ』って言うのかな…






僕は複雑な気持ちを抱えながら神様の家の近くに足を運んでいた。






今日も長い長い列が繋がっている。





こうやって僕らの1日ははじまり





静かに終わっていく…

No.18 08/11/08 20:29
ももんが ( PZ9M )

神様の家の近くには子供になることを…生まれることを…
家族になることを…



待ちわびた子供達が列を作っていた。




その中に僕はよく見た顔を見つけた。







まるちゃんだ。








まるちゃんはちょっと驚いた顔をしたあとニコッと笑って列を離れて僕の方へ歩いてきた。







『のっぽ。珍しいね、いつも神様の家の方なんかこないのに』




まるちゃんはいつもと変わらない様子で僕の隣にならんだ。





『まるちゃん…お母さん見つけたの?水くさいよ、僕に何も言わないなんて』





朝とは違い少し日の落ちた美しい金色がかったオレンジ色が雲を染めはじめていた。




僕ら二人は神々しい夕日に照らされながらどちらともなく雲の上にこしかけた。

No.19 08/11/08 20:41
ももんが ( PZ9M )

『まるちゃん…今夜の便で行っちゃうの?』






僕は体操座りをしながら顔だけをまるちゃんに向けた





まるちゃんは顔をまっすぐ向けながらはなし始めた





『あたしさ、生まれるのは二回目なんだ。一度目はずいぶん前…お母さんはお父さんと結婚しないであたしを産んだの。』




僕はまるちゃんをまっすぐ見つめたまま聞いていた。





『お母さんは一生懸命働いたよ。あたしも可愛がってくれた。すごく幸せだったよ』



まるちゃんはこれまでの中で一番優しい笑顔をみせてくれた。




でも、その笑顔は一瞬にして曇った。






『あたしね…お母さんに殺されたんだ』






僕はしばらく動けずにいた。





まるちゃんが…?







お母さんに…?







親子なのに…?






頭の中でぐるぐる考えているうちにまるちゃんが沈黙を破った

No.20 08/11/08 21:13
ももんが ( PZ9M )

『お母さんはさ、頑張ったよ。朝も昼も私を一生懸命育ててくれてさ。夜は近くのスナックで雇われママしてさ…





『あや、あや…』ってさ…






可愛がってくれたんだよ…』





だんだんまるちゃんが涙声になってきている。背中を丸くして顔を伏せて話はじめた…





僕はまるちゃんの背中をポンポンとなでながら




黙って話を聞いていた…






『ある日…お母さんが帰って来なかったの。目が覚めても居ないことはよくあったけど…その日はいつもと違ってた。あたしは昼まで待って帰らないお母さんのタンスやカバンをみたんだ。
いつも着ているお気に入りの服がごっそりなくて…カバンも …あたしは急にこわくなって店に向かったの。店はアパートから走って15分位の所にあったの。汗をぬぐって、息を整えて、店のドアを開けた。

ドアは開いてたよ。


そして店の上には店の鍵とアパートの鍵が置いてあったの』

No.21 08/11/09 03:25
ももんが ( PZ9M )

『それから…どこをどうやって帰ったのか、はっきり覚えてないんだけど…しばらく店でボーっとしていたのは覚えてる。





次に気づいたのは自分の布団の中だったの。布団を頭からかぶって夢になれ、夢になれ、覚めろ、覚めろ…って強く願ったけど、手のひらにあった店の鍵と家の鍵はいつまでも消えなかったよ…』






まるちゃんは少しだけ頭をあげて僕の方をじっと見た。






『新しい、ね。恋人ができたんだ。お母さんに。早い話があたしは捨てていかれたの。連れていってはくれなかった…』




まるちゃんが無理に笑おうとしたから僕は少しだけ真面目な顔をして
『悲しいときに笑おうとしたらだめだよ。まるちゃん』



そうだけ言った…
そうとしか言えなかった…

No.22 08/11/09 10:01
ももんが ( PZ9M )

少し時間が過ぎた頃夕焼け色をした雲の色の上を一番星が照らしはじめていた。





『のっぽ、聞いてくれてありがとうね』まるちゃんは涙と鼻水で顔をぐしゃぐしゃにしながらやっぱり笑って言った。





『殺された…何て言ったからびっくりしたでしょ。別に刺されたり絞められたり、ってわけじゃないよ。ただ…あたしはお母さんを信じてたんだ。たった一人でもあたしをこの世に送り出してくれた…料理なんかもね上手じゃなくて、よく卵焼きこげてたしさ、学校の懇談会も寝てて忘れたりさ、本当におっちょこちょいでさ…』




『…まるちゃんには優しいお母さんだったんだね』



僕がそう言うとまるちゃんはただ黙ってうなずいた。

No.23 08/11/09 11:04
ももんが ( PZ9M )

『あたしね、待ってたの。お母さんの事…遅くなったけどごめんね!って…いつもみたいに慌てて片方ずつ靴を脱いで笑顔で駆けよってきてくれる…なんてね。





バカみたいでしょ。でも信じてたんだ…




今思うと誰か違う大人に助けを求めればよかったんだけどさ、あの時はもしも誰か他の人に話したりしたらお母さんが警察につかまっちゃうんじゃないのかな…ってそう思うと話せなかったんだ。




いつかまたお母さんと会えると思っていたから…







でも二週間たってもお母さんは帰ってこなかった…





あたしはもう布団から起き上がる力もなくて、家中寒くて咳がとまらなかった…





それでもあたしが寝てるときにお母さんが帰ってくるといけないから手にはいつも家の鍵を握っていたの』

No.24 08/11/09 11:10
ももんが ( PZ9M )

『息が苦しくて、喉がカラカラで…『お母さん早く帰ってきてよぉ…』って何度も呟いてたなぁ







そのうち体がガタガタ震えてきて手が冷たくて…






目を閉じたの。






そしたらね、次に目を閉じたらお母さんに会えるような気がして『お母さんに会いたいよ…』って心の中で願ってみたの






そしたらバタンってドアが開く音がして畳がきしむ音が近づいてきた…






『あや…』




懐かしい声だった。




あたしは目を閉じたまま涙が出るのをじっとこらえた』

No.25 08/11/09 11:17
ももんが ( PZ9M )

『目を覚ましたらお母さんが消えてしまうんじゃないか…夢なんじゃないか…




そう思うとまぶたを開くのが怖かったんだ。





あたしが黙っていると、お母さんはもう一度『あや…あや…』




今度は二度あたしの名前を呼んですぐ近くに座った。





あたしはうっすらと目を開けようとした。





そこに居たのは間違いなく、あの日あたしの前から消えたお母さんだった。





すぐにでも抱きつきたかったけど体が動かない…




あたしが必死に手を動かそうとしているとお母さんはあたしの手をしっかり握りしめながらうつむいていた…』

No.26 08/11/09 11:29
ももんが ( PZ9M )

そこまで話すとまるちゃんはキラキラと光る星を見ながら『結構、星がでてきちゃったね』





そう言うと軽く伸びをしながら話を続けてくれた…





『目の前にいたお母さんは涙をパタパタ落としながら『ごめんね、ごめんね…』って泣き崩れていた。






あたしは何度も何度も目を閉じたり開けたりしながら母の存在と手のひらのぬくもりを確認していた…







するとお母さんはあたしの体を抱き起こし『もうどこにも行かないからね…』そう言うとあたしを強く抱き締めてくれた。







あたしの体が安堵感に包まれて、体と心が暖まっていくのを感じたの…







『お母さんもうどこへもいかないで…あやを置いていかないで…』



あたしは母が居なくなってから初めて声をあげて泣いた…』

No.27 08/11/09 11:38
ももんが ( PZ9M )

『しばらくお母さんと抱き合った後に、手をつないであたしたちは眠りについた…






もう何も話さなくても、心は満たされていたから…





お母さんから色々聞くのも怖かったから…








幸せだった…



もう一人じゃないんだ…





いつもと同じ母さんの匂いに包まれてあたしは深い眠りについた。









それが神様のかけてくれた最後の魔法だったんだ。








幸せな夢を見ながらあたしは冷たい布団からここに来ることができたの。





実際は最近あたしを見かけないと心配した近所の人とアパートの大屋さんが死んだあたしのを見つけてくれて、必死に抱き起こしてくれてただけだったんだけどね』



まるちゃんはいつものようにニコっと笑って言った…

No.28 08/11/09 11:52
ももんが ( PZ9M )

僕はまるちゃんの話を聞きながら泣いてしまうのをぐっと我慢していた。






こんな明るくて元気なまるちゃんにこんな悲しい過去があったなんて…






胸がいたい…






『のっぽ、あたしも前は不倫の子だったんだよ』





僕は更に驚いてまるちゃんの方を見た。



『だからさ…わかるんだ。のっぽ、普通の家の子になりなよ。のっぽはいい子だからさ、わざわざそんなお腹に行かなくてもきっと幸せになれるよ、あたしが保証する!』






僕は何も言えないまま力なく笑って何度もうなずいた。






まるちゃんは『わかってないなぁ…不倫の子は辛いんだよ~神様からのハンディもつくしさ』






『ハンディ…』



僕は後ろを振り向き神様の家の方を眺めていた…一体どんなペナルティがつくのだろう…

No.29 08/11/09 12:02
ももんが ( PZ9M )

『でもさ!あたし生まれ変わる事にしたんだ!』



まるちゃんはニコッと笑うとガッツポーズをして自分の『お母さんノート』を僕に見せてくれた。








そこには北海道で農業を営むなかなか子供ができない夫婦についてかかれてあった。







まるちゃんと同じちょっとふっくらした優しそうなお母さん と、動物が好きだというタレ目のお父さについて細かく、たくさん書いてあった。






『良さそうでしょ?このお母さん、スッゴクいい人でさ、今までなかなか光と種の共鳴がうまくいかなくて子供がいない人なの。





あたし、頑張ってみたいんだ。





もう一度『大好きだよ』ってお母さんの腕の中で言ってみたい…





のっぽには黙っていくつもりはなかったよ。神様にハンコもらったらちゃんと言うつもりだったし』



そう言うとまるちゃんはスッキリした顔で僕の方を見直した

No.30 08/11/09 12:15
ももんが ( PZ9M )

僕は『お母さんノート』をまるちゃんに返しながら





『まるちゃんなら大丈夫だよ。神様がハンコくれなかったら僕が神様に文句言ってやるから』





まるちゃんは笑ってピースサインを僕に向けた。





『あ!早くしないと夜が始まっちゃう。ごめん、のっぽ、あたし神様んとこに行くね!』





そう言うとまるちゃんはノートを持って雲の上を走りながら僕の方を振り返って大きく手を降った。





『まるちゃ~ん!!がんばれ~!!また報告してよ~!応援してるからね~!』




僕は両手を大きく降りながらありったけの声を出した





周りには小さい星があちこち出ていて夜の始まりが近づいていた。






僕はまるちゃんを見送りながら、彼女の話を思い出し自分のこれからを想像していた。

No.31 08/11/09 12:25
ももんが ( PZ9M )

神様の家でハンコをもらうのはいつでめ言い訳じゃない。





朝10時から夜の12時までの間だ。




そこでハンコをもらった仲間は翌朝の6時に順を追って神様の魔法で生まれ変わりの光に変わる。







まるちゃんもおそらくは明日の朝、旅立つのだろう。







寂しいような嬉しいような何とも言えない気持ちだ…








僕は長い列を作っている仲間と逆方向に歩きだし、もと来た道を帰りはじめた…








神様…どうか仲間の願いを叶えてやって下さい…









雲の外はもう既に真っ暗になっていた。




僕は双眼鏡で覗くのはやめてこの日はまるちゃんからの報告を待つことにした。

No.32 08/11/10 07:34
ももんが ( PZ9M )

夜でも風がそんなに冷たくなかった。




僕は雲を少し重ねながら枕を作り横になった。




今日は天気がよく僕の上には美しい輝きを放ちながら空や町を照らす星が瞬いていた。







春は空気が温かくていいなぁ。





下から舞い上がる無数の花びらが暖まった空気でほんのり香っている。





『まるちゃん遅いなぁ…』





僕はまだ来ないまるちゃんを待ちながら色んな事を考えていた。






この世は…



楽しい事ばかりじゃないんだなぁ…





神様から話は聞いていたけど現実は僕が想像していたよりシビアだ。

No.33 08/11/10 07:45
ももんが ( PZ9M )

大好きなお母さんやお父さんといるからって全てが思い通りに幸せに生きていけるかというとこれが実はそうではない。





僕らのレベルに合わせて出発の前に神様から宿題が出されるからだ。



これは前の人生の中で過ごしてきた経験や今の生活態度で神様が判断する。




例えば…






以前は超大金持ちの子供でなに不自由なくすごした人生の子供がいるとする。自発的に何でも自分で実戦してみなければ気がすまない。わがまま放題でまわりをハラハラさせながら過ごした人生だったとしたら…






多分神様は『お金の使い方や人の気持ちについて学ぶ』という宿題を背中に入れるだろう。







同じ金持ちになっても会社がうまくいかなくなったりした時、仲間に助けられたりとか…




逆に貧乏なうちに生まれても友達には恵まれたりとか?


いわゆるそういう事だと思う

No.34 08/11/10 07:58
ももんが ( PZ9M )

僕が春名さんの子供になったらどんな『宿題』がもらえるんだろう…






そして僕はそれがこなせるんだろうか…





あと…まるちゃんが言ってた不倫の子の『ペナルティ』って一体なんだろう…






僕は反対側に転がりながらうつぶせた背中にどんな 未来が待っているのか、期待と不安でいっぱいだった…









『の~っぽ!』




僕が慌てて飛び上がるとまるちゃんがブイサインをしながら神様のハンコをもらったノートを得意そうに僕に見せた。






『おめでとう!やったね!』僕はまるちゃんの前に出てハイタッチをした。





まるちゃんはエヘンと鼻をさわる仕草をしながら胸をはった。






『あのあと並んだんだけどギリギリでさ~神様に『時間には余裕を持って行動しなきゃだめです!』って怒られちゃったよ』



両手を上げて困ったポーズをして見せるが顔はうれしくてしょうがない、そんな様子がみてとれた。

  • << 40 『あたしは…運よくお母さんに産んでもらって抱いてもらう事も、生かしてもらう事もできた… でも『不倫の子』でそれは相当希な事だよ。 恐らくはみんなうまくいかない結果になる…』 『………』 僕はうまくいかなかったその先を自分でうまく想像する事ができなかった。 大好きな人から切りはなされる痛みや悲しみに…僕は耐える事ができるだろうか… 多くはその悲しみを乗り越える準備や心構えを持ってお母さんに会いにゆくのだ… 今更ながらにさっき神様の家に並んでいた仲間達が凄い勇気の持ち主だと思った… 『だからね』 まるちゃんが優しい声で言った。 『だから、のっぽには春名さんじゃなくて、普通の家の子に生まれてほしいんだ 一番最初の挑戦で撃沈したくないでしょ?ね?』 僕には言い返す言葉が見つからなかった…

No.35 08/11/10 12:40
ももんが ( PZ9M )

僕は待ちきれずにまるちゃんの横に座り直した。





うれしそうな顔をしているまるちゃんを見ていられるのは僕も嬉しい。




さよならの時間まで6時間位しかない。まだまだまるちゃんには聞きたいことがたくさんあるんだ。






僕は胸の高鳴りを押さえるのに必死だった。





『神様は何だって?』





『うん。ノートの内容はまあまあでしょうって。新しいお母さんも赤ちゃんが欲しくてお父さんもとても一生懸命だからきっといい家族になれるでしょう』って





まるちゃんはいつものようにニコニコしながら話を続けた。





『でもね、さっきも言ったけどお母さんなかなか赤ちゃんが出来にくくてね、神様が命の種をまいても、何人かトライしてるんだけどうまく共鳴しないんだって。だから今回もどうかなって』

No.36 08/11/10 12:47
ももんが ( PZ9M )

『でもね、あたし頑張ってみたいんだ。せっかく見つけたお母さんだもん。ダメでも挑戦したいんだ。やりもしないのに諦めるのはもういやだもん。幸せには自分から近づかなくちゃ。誰も与えてはくれないよね。のっぽもそう思うでしょ?』





僕は深く頷いた。



幸せはけして与えられるものじゃない。



自分から行動してつかみとるものなんだ。




僕も本当にそう思う。




もし…その結果が望むようなものでなくても、幸せに近づこうと努力した事はちゃんと神様が見ていてくれる。





辛い事から逃げたり、隠れたりしても幸せには近づけはしない…



それを誰よりわかっているまるちゃんだからとても強い思いが伝わってきた。

No.37 08/11/10 12:56
ももんが ( PZ9M )

『もし、共鳴しなくて命がなくなったとしてもきっと新しいお母さんの近くなら今度は怖くないしね』





そう笑って話すまるちゃんはとても幸せそうだった。





人の命は簡単じゃない





神様の魔法と
自分の強い意思と
お母さんの力




その何がかけても輝く事はできないんだ。




全てが奇跡で偶然なんだ。



命って凄い…





僕もそんな風に強い想いでいつか春名さんのお腹に飛び込めるだろうか…





そんな僕の気持ちを見透かしたようにまるちゃんは言った。


『あたしね、不倫の子でも幸せはくると思うよ。あたしはうまく自分の命を使えなかったけど…不倫の子供とわかっていて飛び込む仲間はたくさんいるし、幸せに過ごしてる子も大勢いる。ただ…』






そう言うとまるちゃんの顔から笑顔が消えて真面目な顔になった。


(ペナルティの話だ)


僕は心の中で直感した

No.38 08/11/10 13:10
ももんが ( PZ9M )

『のっぽもわかると思うけど不倫ってのはいけない事だよね。愛する人や愛する家族がいるのに、愛してるからって、他の誰か大切な人を傷つけている…そうだよね。』





僕は深く頷いた。



周りの濃紺のブルーの空に光る優しい星がゆっくり僕らの方を照らしてくれていた…




『その罪をあたし逹も半分、お母さんと背負わなくちゃいけないの。万が一うまく生きる事ができたとして、生まれても祝福される立場じゃないかもしれない。





後ろ指をさされたり、陰口をいう人もいる…お父さんがいない事でさみしい日もたくさんある。




お母さんが泣いている日や自分が泣きたいような辛い日があるかもしれない。







…のっぽ。
でもね、
最大のペナルティはね『産んでもらえないかもしれない』ってことよ。』





まるちゃんは僕の目をまっすぐに見つめながら言った。





僕はギュッと手のひらを握りしめた…

No.39 08/11/10 13:21
ももんが ( PZ9M )

『のっぽ…?大丈夫…?』



まるちゃんが心配そうに顔を覗きこんできた。




『大丈夫だよ、ありがとうね』




僕は手のひらをゆっくり緩めながらまるちゃんの話の続きを聞いた





『産んでもらえるか、そうじゃないかはお母さんに一任されてるよね。あたし達がいくらお母さんと居たくてお腹に入ってもそうじゃない時はある…





泣きながら帰ってきた仲間もそれは覚悟した上で挑戦してる…






それでも…どんなに不可能でうまくいかない状態でも…『お母さんに会いたい』


その想いだけ…

その想いで乗り越えなくちゃいけないの。





けしてお母さんを恨んだり、怒ったりしない。 





自分で選んだ、大好きなお母さんだもんね…







みんなその覚悟を持って生きに行くんだよ






あたしもその想いで前のお母さんに飛び込んだんだもん…』





まるちゃんが思い出すように優しい目をしていた

No.40 08/11/10 13:32
ももんが ( PZ9M )

>> 34 僕が春名さんの子供になったらどんな『宿題』がもらえるんだろう… そして僕はそれがこなせるんだろうか… あと…まるちゃん… 『あたしは…運よくお母さんに産んでもらって抱いてもらう事も、生かしてもらう事もできた…






でも『不倫の子』でそれは相当希な事だよ。





恐らくはみんなうまくいかない結果になる…』





『………』


僕はうまくいかなかったその先を自分でうまく想像する事ができなかった。






大好きな人から切りはなされる痛みや悲しみに…僕は耐える事ができるだろうか…





多くはその悲しみを乗り越える準備や心構えを持ってお母さんに会いにゆくのだ…





今更ながらにさっき神様の家に並んでいた仲間達が凄い勇気の持ち主だと思った…




『だからね』




まるちゃんが優しい声で言った。





『だから、のっぽには春名さんじゃなくて、普通の家の子に生まれてほしいんだ




一番最初の挑戦で撃沈したくないでしょ?ね?』



僕には言い返す言葉が見つからなかった…

No.41 08/11/10 13:46
ももんが ( PZ9M )

まわりはだんだんと濃紺の空から薄いブルーの色が射し込んできてもうじき夜明けになるんだな…と感じさせた。








『のっぽは優しいから生まれたらお母さんをちゃんと守れるかもしれない。でもその分…たくさん傷つくかもしれないよ?






生きるって楽しいばかりじゃない…



悲しい事も困った事もきっとたくさんある。





のっぽ…

あたし心配なんだ。本当に本当によく考えてね』





僕は力強く頷いた後、まるちゃんによくお礼を言い、また神様の家で6時に会うことを約束して別れた。








ただ『一緒に生きる』のではなく『痛みをわけあう』覚悟をしなければ産まれる事はできないんだ…




僕は改めて春名さんについてもう少し調べてみる事にした。





僕の人生を生きる事と




春名さんの人生を半分背負う覚悟をまだ僕ができていないからだ。





そんな中途半端な気持ちでお母さんに飛び込んではいけないんだ…





僕の気持ちは更に強く、強くなっていった…

No.42 08/11/10 15:18
ももんが ( PZ9M )

空がだんだんと暖かい光を運んで明るくなってきた。





もうそろそろまるちゃんとの時間だ…




『行かなくちゃ…』

僕は自分のこれからかも知れない『儀式』を前になんとも言えない気分で約束の場所に急いだ。









神様の家のまわりにはもう多くの仲間が集まっていた。





新しいお母さん、お父さんに向けての期待と少しだけの不安を抱いて、胸は高揚しているのだろう。



至るところで神様の家の周りをいったりきたりしている仲間を見てとれる。




どれだけの仲間がどんな人生を生きて…




どんな風に乗り越えて



今、ここに立っているんだろう…




僕のように生まれた事がなくて初めての家族に憧れているもの



まるちゃんのように悲しみを乗り越えて生きなおしたいと願うもの






そしてここにいるみんなが、生きたいと願いながらも、叶わないかもしれないと覚悟して飛び立って行くこと…






僕はみんなを誇りに思う。

No.43 08/11/10 15:32
ももんが ( PZ9M )

だんだん人が増えてきた。



まるちゃんは見つかるだろうか…




その時だ
『みんなおはよう~』




白いジャージのジッパーをジャッと勢いよく上にあげながら神様が現れた。




その場に緊張感が走る。


実は僕も神様に会うのはここに来て以来なのだ。





神様は彼の時と変わらず銀色の髪の毛を後ろに束ねてにっこり笑って立っていた。





『みなさんおはようございます。昨日はご苦労様でした!いよいよみなさんの願いが叶い、出発を迎える時が参りました!ここにいる全てのみんなが『生きる』という目的をもって家族を探し、覚悟をもって生まれ変わる瞬間を迎えましたね。』



みんなが黙って神様の話を聞いていた。僕はその中にまるちゃんを見つける事ができた。




まるちゃんも僕には気付き軽く手をあげた。



良かった、何とか無事に僕らは合流する事ができた。

No.44 08/11/10 15:42
ももんが ( PZ9M )

神様の話は続いていた。



『みなさんもご存じのように『生きる』というのは簡単な事じゃありません。



だからこそ誰かに助けられたり、助けたり、優しさをもって生きなくてはいけません。わかりますね?』


神様はここにいる全員を見回した後優しい顔をして何回か頷いた。





全員気持ちは固まっているようだ。


見送り組の僕にも痛いほど伝わってくる…




『みなさん。どうかお母さんやお父さんを助け、生きる命を大切に、素晴らしい人生を送って下さい。もしも、尻込みをしたり、考えの変わった…という子は今この場で申し出て下さい』





僕は辺りを見回したが誰も動こうとはしなかった。




『それじゃあ、はじめましょうか!』




神様は右手を天に伸ばすと手をかざすように広げた

No.46 08/11/10 15:55
ももんが ( PZ9M )

神様の右手が段々と金色に光っていた。




『もういいかな?』ジャージの袖をまくって近くにいる男の子の頭にかざした。




『心は変わりませんね?それではよろしいですか?』


男の子はにっこり笑った。



それを見て神様も嬉しそうに『いきますよ!目を閉じて!』





次の瞬間









天から走った神々しい太い光が男の子の体を包んだ。


僕は一瞬目を細めた



と、その瞬間。




彼はキラキラと光る球体に変化していた。



神様は額から滲み出る汗を肘で拭きながら

『ふぅ…成功ですね。もう動いて大丈夫 ですよ』
と彼に言った。





光の玉は嬉しそうに僕らや神様の周りをくるくる動き回るとと神様の前に再び止まった

No.47 08/11/10 15:59
ももんが ( PZ9M )

🙇💧すいません。ももんがです。同じ文章が二度掲載されてしまったので読みやすいように1つ削除しておきました🌱




ここまで読んで頂き本当にありがとうございました🙇これからも良かったらお付き合い下さいませ🌱

No.48 08/11/10 16:10
ももんが ( PZ9M )

神様は優しい顔でその光の玉を両手で包み込むと



『いってらっしゃい。幸せな人生を!』




そう言うと空に向けた。



その瞬間頭の上で声がした。








『いってきま~す!』 








光の玉は神様の手から滑り落ちるように雲の中を落ちていった。





僕は雲の中に顔を突っ込み、光の玉の後を目で追いかけた。




光の玉は矢のようなスピードで空から地上に落ちていく…




話に聞いていた以上にそれは美しい光景だった。





そしてそれは段々地上に近づき、矢のような光は段々と男の子の体へと変化していた。






男の子の体は金色に光ながら…
両手を広げてお母さんの体へと吸い込まれるように入っていった。







僕とまるちゃんは同時に『やったね!』と喜びあった

No.49 08/11/10 16:23
ももんが ( PZ9M )

まわりにはいた仲間もワッと歓声をあげた。






神様は次の子の頭に手をかざし始めていた。





まるちゃんがぼそっと言った。





『あの子うまくいくといいね…』




そうだ。





お腹に入ったからと言って安心はできない。





うまく輝き、命の種と共存しなくてはならないのだ…





少し不安そうにしているまるちゃんに『きっと大丈夫だよ』


と言い僕はまるちゃんの手を繋いだ…





みんなが順番、順番で光となり駆け抜けていった…



それはさながら春の花火のようだった。






ここにいる全ての仲間の願いが新しい家族に届きますように…






まるちゃんの手は順番が近づくにつれて僕の手を強く握っていた…

No.51 08/11/10 20:51
ももんが ( PZ9M )

孤島さん🌱


はじめまして🙇
ももんがです。
応援ありがとうございます!少しずつですが書いていきたいと思います。
これからかもよろしくお願いします☆

No.52 08/11/11 07:54
ももんが ( PZ9M )

あと数人でまるちゃんの番が来る。




おそらく僕にとって最初の友達だった。





どのくらい前だっただろう…






僕が初めてこの天国にきた時に右も左もわからずキョロキョロしていると




『ちょっと!ちょっとそこのあんた』



僕が振り替えると誰もいない




何度かそれを繰り返していると




『本気で探してるなら怒るよ…』




首を下に向けるとぽっちゃりした小さな女の子がファイティングポーズをとっていた。






僕が慌てて
『ごめんなさい』




というと



『あんたでかいね~ってかあたしが小さいんか?』


と、その女の子は笑っていった。






クリクリの愛嬌のある目に透けるような茶色の髪が小さな体にアンバランスでとても可愛いなぁと思った。

No.53 08/11/11 08:05
ももんが ( PZ9M )

まるちゃんと僕はすぐに意気投合してその場でいろんな事を話した。





と、いうか教えてもらった。





天国でのルール。
仲間の話。
お母さん探しについて。
神様の事。






まるちゃんは僕にとっては仲の良い友達以上にまるで小さなお姉ちゃんのような存在だった。








そんなまるちゃんともうじきお別れなんだなぁ…





僕がしみじみ考えているともうあと一人まで順番が迫っていた。





まるちゃんが繋いだ手を少し緩めてこう言った。





『のっぽ。人生は一度きりだよ。誰が間違いだと言っても自分が正しいと思ったら飛び込みな。のっぽが決めたんならそれは間違いだと思わないよ』




まるちゃんは静かに笑って言った




『のっぽ、自分を強く信じるんだよ』




まるちゃんの前に神様が来ていた。




『おや?付き添いかな?君はまだ決定ではないですね。さよならはもう済みましたか?』



神様は優しく微笑むと光っていない方の手で僕らの頭をそっと撫でた

No.54 08/11/11 08:17
ももんが ( PZ9M )

僕が神様に
『さよならを言ってもいいですか?』




と聞くと神様は頷いて少し後ろを向いた





僕は軽く頭を下げた



『まるちゃん、今まで本当にありがとう。何も知らない僕にまるちゃんは色んな事を教えてくれた…




僕にとって初めての友達がまるちゃんで良かった…



どうか、まるちゃんとまるちゃんと新しい家族が幸せになりますように…





まるちゃん…



ありがとう…
大好きだよ』






僕はまるちゃんをギュッと抱き締めるとほっぺにキスをした




まるちゃんは涙を拭きながら




『どさくさ紛れにやるなぁ…



のっぽ…』



そう言うといつものように笑って



僕のほっぺにもキスをしてくれた…





『じゃあ、あたしいくね。のっぽ、あたしこそ本当にありがとう。あたしのっぽとあってここに来ても寂しくないって思えたんだよ。あたしも頑張るからのっぽも頑張ってね…』






そういうと僕達はもう一度固く握手を交わした

No.55 08/11/11 11:40
ももんが ( PZ9M )

その様子をみていた神様が

『もうよろしいかな?』



と優しくほほえんだ。



『神様もありがとう。お世話になりました』



まるちゃんは神様に深々と頭を下げた。




『それでは行きますよ。あなたとあなたの新しい家族が幸せになりますように』




神様はそう言ってまるちゃんの頭に金色の手を優しくかざした。





と同時に天からはさっき見たのと同じように光の柱が降り注いだ。




僕が眩しい光の中にみた最後のまるちゃんは、

いつもと同じ笑顔で僕に向けて手を降っていた…





光はあっという間にまるちゃんを包み込み、僕が目を閉じた瞬間に彼女を光の玉に変えていた





まるちゃんの光はくるくるとその場を回ると僕と神様の周りを一周ずつ回った。





そして神様の手のひらへと静かに収まった。

No.56 08/11/11 11:48
ももんが ( PZ9M )

神様がその光を天に向けてかざすと




まるちゃんはゆっくりと上昇し勢いよく地上へと落ち始めた。





『まるちゃん!頑張って!



頑張ってね!!』




僕は雲の端まで走り身を乗り出した。



かすかに




『いってきま~す』



と、まるちゃんの声が聞こえた…





まるちゃんは春の風に舞う花びらも雲も突き抜けて…



ただまっすぐと



まっすぐと…





新しいお母さんに向かって走っていった。





がんばれまるちゃん。





僕はますます身を乗り出し、その様子を見守った。




光の矢のように進んでいたまるちゃんも地上が近くなるとキラキラした光に変わりいつもの女の子の姿に変わっていた。





まるちゃんはゆっくり…ゆっくりと…




お母さんの居るところへと走っていった…

No.57 08/11/11 11:58
ももんが ( PZ9M )

ゆっくりかけぬけていったまるちゃんはお目当てのお母さんの体にまるで甘える子供のように嬉しそうに両手を広げて消えていった…






僕はこの光景をいつまでも、いつまでも忘れないだろう…






地上のお母さんはまだ自分に子供がいることに気づいていない。





これからゆっくりとゆっくりと、育っていくのだ。





あとはまるちゃんの命がうまくお母さんの体にあってくれるのを願うしかない…



僕はもう一度まるちゃんに頑張ってと呟いた。







地上ではまるちゃんのお父さんとお母さんが楽しそうに野菜を収穫している。



あそこにいつの日かまるちゃんも立っているのだろうか…





どうかその日が無事に来てくれる事を願うばかりだ…





僕がその様子をじっと眺めていると誰かが僕の肩をたたいた。





神様だった

No.58 08/11/11 12:17
ももんが ( PZ9M )

いつの間にか朝の『儀式』は終了していて、回りにいた仲間はみんな無事に新しいお母さんの元へと旅立っていったようだ。






回りにはもうほとんど仲間もいなかった。






僕が周りを確認していると



『君は生まれ変わりを見るのは初めてのようだね』



と、神様は僕と同じ位置までしゃがみこみながら言った。





『はい。初めてです。友達が旅立つのも生まれ変わるのも実際に見たことはありませんでした』




神様とこうしてゆっくりと話すのは初めての事で僕はかなり緊張していた。




『そうですか。実際に見てみてどうでしたか?』





『すごく綺麗でした。感動…しました。新しい家族の元にいった友達がみんな生まれ変わって幸せになれたらいいのにって思いました』





そうだけいうと神様はもう光っていない手で僕の頭を撫でてくれた。





『神様…』





僕が言うと神様はゆっくり顔をこちらに向けてくれた。

No.59 08/11/11 12:30
ももんが ( PZ9M )

『神様、幸せになるって難しい事なんですか?』




僕が聞くと神様は少し遠い目をした…





『幸せかぁ…君は幸せになるってどんな事だと思いますか?




例えばお腹がすいていてちょこっと食べたご飯がおいしいのも幸せ




いつもお金がなくて貧しい生活をしていたのに宝くじに当たって急にお金持ちになったのも幸せ





いつも喧嘩ばかりしていた夫婦が折りをみて仲直りをした…
これも幸せ。





一口に幸せになるっていっても


幸せはみんなの側にたくさん落ちてるんですよ。







その中でも最も贅沢な幸せはね



『愛する人に愛される』



という事なんではないでしょうかねぇ。




私は長年、こちらで神様をさせて頂いていますが、やはりみんなの願いが叶う瞬間が一番嬉しいです。





飛びたしていった仲間が泣いたり笑ったり怒ったりしながら自分の大切な人に愛されて迎えられる




僕にとってはこれが一番の幸せかもしれませんね。』

No.60 08/11/11 12:42
ももんが ( PZ9M )

『でもその反面…


うまくいかなくてガッカリした顔で再会する子供達もいますよね






会いたかった家族に会うことができなかった…




それは悲しいし寂しい思いをするでしょう…




でもね、戻ってきた子供達はけして後悔はしていないんですよ。





自分が選んだお母さんに会えたから…





彼らは口々にそう言います。





あたしのお母さんは思ったより料理が上手だったよ





僕のお母さんは凄く可愛くておしゃれなお店で働いていたよ




私のお母さんは病気がちでいつも家にいたから元気になってほしいな…





彼らは私からみるととても幸せそうに見えますね。




のっぽくん。


幸せは実は不幸せと背中同士。




紙一重の差なのかもしれませんね。




不幸せだと思えるような悲しい事も実はちゃんと意味があって、乗り越えた先にはきっと得るものがあるんだ




私はね、そう思うんですよ』



神様はゆっくりと少しずつ話してくれた…

No.61 08/11/11 12:49
ももんが ( PZ9M )

僕は神様の話を深く深く聞いていた…




目に見える幸せではなく




心で感じる幸せは




とても大きくて




とても意味のある事…




そして…



一見理不尽に思えるような悲しい出来事も




幸せの種かも知れないと言うこと…




まるちゃんが前のお母さんとずっと一緒に過ごせずに一人で寂しく死んでしまった事を




まるちゃんは一言も恨んだりはしていなかった。





彼女はお母さんに捨てられた…



という悲しみより


お母さんが一人でも頑張って生んでくれた



幸せに過ごした時間も確かにあった





ということに幸せを感じたんだろうか…



だから幸せな夢をみながらここにくる事ができたのかも知れない…

No.62 08/11/11 13:04
ももんが ( PZ9M )

『神様、もう1ついいですか?生まれ変らりが済んだらここではみんな記憶を取り戻しますよね?





ではお母さんとあえなかった仲間はまた同じお母さんに挑戦したいとは言わないんですか?』





神様は質問に答えてくれた。





『同じお母さんの所へは行ける子と行けない子がいます』


神様が厳しい顔をした





『まず、お母さんが受け入れてくれたのにうまく育たなかった子





生きる途中でお母さんと共に命が途切れてしまった子






この二つについてはしかるべき時期がきたら本人とよく話し合いをして判断します。



しかし…






お母さんの意思で命を産ませなかった場合…





私は同じ子はいかせたくないのです






それは…意地悪でもなんでもなく母親に対する試練なのです






無くなってしまった命について考えてほしいからなのですよ




命がけで飛び込んだ子供達の思いを冷静に考える時間も必要だからです』

No.63 08/11/11 13:15
ももんが ( PZ9M )

『多くの母親は時間が経ち、子供達に会えなかった事を悔やみ涙します





その経験が母親を更に強く、大きくするのです






そしてそれを見た子供達も一緒に成長します。





離れていても子供は母親を見て育つのです。




そしてまた子供の傷が癒え…母親が成長した時に生まれ変わりたいと思うでしょう。




その結び付きが強いときだけは奇跡がおきます





それを決めるのは私ではなく天から声です






それ以外は私は他の母親を探すように指導します。






一見…寂しいように見えるかもしれませんが、命が同じ時代に巡り会えるという事は奇跡の確率なんですよ。






それを二度…三度…と繰り返す事はお互いの為にはけしてならない…私はそう思うんですよ』





神様は静かに言った…

No.64 08/11/11 13:32
ももんが ( PZ9M )

『おっと…
のっぽくん、もっと話をしたいが10時の受付の時間がきてしまいそうだ。




一度うちに帰らなくては。のっぽくんすまないが今日はこれまでだ。




またいつか話をしよう。待ってるよ』





そういうと神様はゆっくりとてを振り歩いていった。







神様も色々大変だ…





生きると一言でいっても複雑に色んな人の手が必要なんだ…





けして人は自分一人で生きていけるわけではない…





わかっていたつもりで




僕はあまりわかっていなかったのかも知れない…





その日は色んな気持ちが駆け巡って僕はその場所を離れようと思わなかった。






『お母さん』



春名さんにそう呼ぶ日は僕にもくるんだろうか…

No.65 08/11/11 17:09
ももんが ( PZ9M )

神様と話をして数日がたった。






僕はと言えばまるちゃんのお母さんのお腹に変化がないか…のチェックと、春名さんの日常をチェックすることが日課になっていた。




まるちゃんのお母さんのおなかはいまだ穏やかなキラキラした光を保っている。




おそらくもうすぐまるちゃんがお腹にいるのに気づくだろう。





どんな顔で
どんなに喜ぶだろう




できたら無事に生まれてきてほしい…







おそらくそれを見るのは叶わないだろうが…



何とか幸せをつかんでほしい





僕は双眼鏡を手に取るともうひとつの日課にとりかかる事にした。







今日は春の遠足らしい。




小さな子供達を連れて公園へと歩き出していた。






春名さんはまだお腹の中に命の種が入っている事に気がついていない。





ボヤボヤしていると他の仲間にとられてしまう可能性もあるし…




かといって



春名さんに飛び込む決定的な勇気もまだ僕には持ち合わせていなかった。






その勇気を持つためにも見極めなくてはならないのだ




春名さんを…

No.66 08/11/11 17:17
ももんが ( PZ9M )

僕は何とか春名さんの気持ちを知るすべはないか考えていた





でもいくら 考えてもわからない




一番早く知るにはやはり春名さんのお腹に入るしかないんだ…





絶対に産んでくれる保証はない




仮に生まれても幸せになれる可能性もない





春名さんの痛みや悲しみも僕の人生に半分背負う覚悟をする






死んでもお母さんを守る強い気持ちをもつ…






僕は自分の書いたお母さんノートを何回か見直し




意を決した。





悩んでいても状況は変わらない



いちかばちか


自分の運と


春名さんを信じてみるしかない





『善は急げ…だな』



僕はそうつぶやくと

深く一度深呼吸をして神様に会いにいく覚悟を決めた

No.67 08/11/11 17:43
ももんが ( PZ9M )

神様の家の前は相変わらず長い列が続いていた






僕はその最後尾について順番を待った





ノートを何回も読み直す子




嬉しそうにその場を行ったりきたりする子





黙って列に並ぶ子






不安そうに爪をかじる子…







みんながその時を待っていた。








この中に僕と同じように不倫の子とわかりながら生きようとする子はいるんだろうか…





みんなを見ながら考えていると後ろの方から誰かが背中を押した





『お前背ぇ高いな。順番が見えやしないぜ』





振り替えるとそこには小柄な男の子が立っていた。




僕はまるちゃんと初めてあった日のことを思い出しながら




『あ、ごめんね』


と脇によけた。



『お前何て呼ばれてんの?




俺はマエスケ。仲間うちで一番背が低いからそう呼ばれてんだ。』





『何でマエスケなの?』



僕が聞くとマエスケは前ならえの格好をしてみせた。




なるほど


一番前で前ならえばかりしていたから


『マエスケ』



僕はうまいなと思いながら少し笑った

No.68 08/11/11 18:26
ももんが ( PZ9M )

僕とマエスケは順番を待ちながら少し話す事にした。





ちなみにマエスケに僕も同じような理由でまるちゃんに『のっぽ』と名前をもらった話をしたら爆笑されてしまった。





『お前、女なんかに名前つけられたの?』




マエスケは愉快そうに言ったが僕はさして不愉快な気分にはならなかった。





『所でのっぽ。


お前の次の母ちゃんはどんな人だ?』




マエスケが興味津々に聞いてきた。




『あ…保母さんだよ。先生なんだ』



僕は『不倫をしてる』というのをとっさに隠してしまった…



『父ちゃんは?』




『同じような仕事だよ』




『そっかぁ…俺の新しい母ちゃんは看護婦なんだ。』




マエスケは照れくさそうに言った。


なんだか可愛いな。




と笑ったら
マエスケは片手でパンチをする振りをした。



『看護婦さんかぁ…素敵な仕事だね』



僕がそういうと


『昔世話になった人なんだ』


マエスケは僕にゆっくりと昔話を話してくれた…

No.69 08/11/11 18:38
ももんが ( PZ9M )

『俺、昔病気でさ…生まれた時からずっと病院にいたんだ。




誕生日も、学校も、友達も…毎日を病院で過ごしてたんだ。



まぁ、おっかぁのお腹の中でうまく育ったんだけどさ、病気まで連れてきちまってさ…





前の母ちゃんや父ちゃんには可愛そうな事したな…





でも最後の最期まで諦めないで俺を励ましてくれてさ、





俺は悔いもなく、家族に感謝しかながらてここに来ることができたんだ』




マエスケは満足そうに二回頷いていた




『じゃあ同じお母さんにもう一回会いにいけばいいのに…』




そう言うとマエスケは少し寂しそうな顔をしたあと笑って答えた




『前の母ちゃんにはあわねぇよ。



もう母ちゃんにはゆっくりとしてほしいからさ





心配したり
泣いたり
疲れた体でベッドで居眠りしたり





そんなんじゃない生きかたをしてほしいんだ



それに…



俺さ、弟が居てさ…


入院してる時から散々寂しい思いさせちまってさ』

No.70 08/11/11 18:48
ももんが ( PZ9M )

『ただでさえ俺に母ちゃんも父ちゃんも行ったりきたりだから





保育園に小さいときからあずけられててさ





きっと淋しい思いをさせたんだ…




なのによ俺には
『兄ちゃんばっかりずるい』
って怒ったりしないんだぜ…





『兄ちゃん体痛い?』

『保育園でみんなと鶴作ったんだよ』


『僕の怪獣あげるよ』



ってな…
あいつは俺に優しかった。




俺だけじゃねぇ




母ちゃんや父ちゃんにも我がままや不満を一度もこぼさなかったんだ




俺の自慢の優しい弟だ』




『じゃあ尚更…』



僕がいいかけると同時にマエスケが叫んだ。



『だからだ!




だから余計に行けねぇんだよ



優しいあいつは今まで母ちゃんにも父ちゃんにも甘えたり弱音を吐いたりしなかった…



だからさ



今度は


今は…


あいつの番なんだよ』




マエスケは深いため息を一つついた…

No.71 08/11/11 19:06
ももんが ( PZ9M )

『俺がもし母ちゃんの所へ行ったらどうなる?




あいつはまた俺に遠慮して母ちゃんや父ちゃんに甘えられなくなる





そうだろ?



それによ、
また俺を産んで母ちゃんに悲しい思いをさせねぇ保証はねぇんだ





それを考えると同じようにまた母ちゃんのとこには行けねぇんだよ…』






僕は胸が潰れそうだった…





大切な人を守るために



声に出さない愛情もあるんだ…





愛していても




愛してると言えない愛情…





一度親子になると…




たとえ体は遠くに離れた所にあっても…


こんなに気持ちは側にあるんだな…





『愛してる人に愛される一番の幸せ』




神様が言った言葉を僕は思い返していた…





『でもよ』



マエスケが陽気に話し出した。



『母ちゃんは今、命の種がねえんだ



だから行きたくても行きようがねえよ!


な、お手上げだろ?』



僕は少しだけ笑ってマエスケの肩を叩いた

No.72 08/11/11 21:21
ももんが ( PZ9M )

マエスケはいわゆる『病弱』な色白…という感じでもなかった。





見た目は僕とほとんど変わらない




ただ時折みえる手首の細さに正直どきりとした…






どうしたらこんなに前向きに生きられるのだろうか




まるちゃんにしてもマエスケにしても



僕とは『生』に対する覚悟や思い入れがあまりに違う…






僕は半ば煮え切らない思いを浄化するために生きにいこうとはしてないだろうか…





僕はずるいんだろうか…




僕の足取りは前ほど軽くはなくなっていた…





『お前は?何でその保母さんにしたんだ?





俺は前の時に担当してくれてた看護婦さんを、たまたま見つけてさ…




よく怒られてたけど涙もろくて優しい人だったんだ。





お前にも決めてはあるだろ?』





『そうだなぁ…決め手とは違うかもしれないけど…



笑顔…かな』

No.73 08/11/11 21:33
ももんが ( PZ9M )

僕は初めて春名さんを見つけた時の事を思い出していた。





そして愛する人がいるのにけして報われない、道ならぬ恋に生きてしまっている彼女が





一日を日々頑張って生きている…




愛されるべき人に…


周りに認めてもらえない愛しかしらない彼女に




僕は手を貸したいだけなのかも知れない



そう思った




無理かもしれない
ダメかもしれない



そう思いながら相手を想ってしまうのは




春名さんも
僕も




同じなのかもしれないな…





『ま…さ。
何にしても生きられる保証はねぇし、死ぬ保証もねぇんだ。


うまく生きられるようにお互い神様に頼もうぜ





ほら、のっぽ




お前の番だぜ!
頑張れよ!』






僕が前を振り返るとそこには


白いレンガで積み上げられた洋館が現れた。



入り口の前まで歩くと白い鳩が中から飛んできた

No.74 08/11/11 21:44
ももんが ( PZ9M )

僕はマエスケにまたねと手を降り鳩の飛んできた方向に目をやった。





どうやら玄関の脇にある窓から来たようだ




窓にはまだ他にたくさんの鳩が止まっていた




僕は入り口を見回した。




白く積み上げられた洋館の入り口はア―チ状でバラなんかかかったりしてるイメージだ。




足を進めると中には無数のバラが咲き誇り何ともいえない妖艶な香りが漂っていた




神様、いつもジャージ姿なのに…なかなかロマンチストなのかなぁ?




そんな事を考えていると白いレンガにはめ込まれた大きな古い木製のドアが姿を表した。






僕がどうしようかとノックする手を出しそびれていると中から声がした





『のっぽくんだね。
どうぞお入りください』




僕が少し驚いているといつのまにか僕の肩に乗っていたさっきの鳩が


『あほぅ
神様が呼んどるやんけ、早くあけんかい』



と強い口調でまくしたてた。



『あ…はい
どうもすみません』

僕は慌ててドアノブに手をかけた

No.75 08/11/12 01:55
ももんが ( PZ9M )

ドアをそっと開けるとそこは不思議な光景が広がっていた。





階段だ





あんなに広い洋館だったし、僕が正面からみた時には出窓もいくつかあって鳩も何羽かとまっていた。





なのに…





開けたら玄関もなく



そこにはドアと同じ幅の階段が長く上へと続いているだけだった…





僕が呆然と階段を見ていると白い鳩が頬をつついた



『いたっ』



僕は鳩を思わず振り払ってしまった。




『いって~な!後がつかえてんだからさっさと登れや自分。何?自分人に言われないとやれないタイプ?ほんならごめん~


ぷプッ…』




鳩のくせに笑うなよ…




鳩は僕を軽く見るとまたバサバサと肩に止まった




『ほんならいこか』




僕はとりあえず頷いて足元の階段を1歩1歩上がっていった…

No.76 08/11/12 02:50
ももんが ( PZ9M )

階段は意外に古いようだった。





さっき空けたばかりの立派なドアと違いどこか弱々しい…





思わず大丈夫か?




と、聞きたくなるような作りだったが



ミシッ…

ミシッ…



と階段を上がる度にこの階段が僕と春名さんが繋がるスタートラインに間違いないんだ





そう思いながらゆっくりと慎重に上がって行った…




階段の幅は子供の僕が両手を広げたら多分いっぱいいっぱい位だ





おそらく人とすれ違うのは難しいだろう




それに加えかなりうす暗い




外はあんなに明るいのに…



僕はいろんなギャップを感じながらもようやく二階らしい場所に到達した





階段の前にはやはり茶色い木製のドアがあった。




『失礼します』


僕がノックをすると静かにドアが開きまた想像もしない光景が広がっていた。




ここは…




僕の感が正しければ…

おそらく春名さんの部屋だ

No.77 08/11/12 03:03
ももんが ( PZ9M )

『やあ、よく来たね』



神様は白いジャージにあぐらをかいて手をヒラヒラさせていた。




(おそらく)春名さんの部屋はワンル―ム形式の部屋らしく小さな玄関から始まり




台所、トイレ、お風呂、リビング、ベランダ



というよく見かける普通の作りだった



僕は辺りをキョロキョロ見回した。




部屋は気持ち良いくらいキチンと整頓されている


きれいなもんだ




服も一枚一枚アイロンがかけてあるようだった。




カバンも色別にキチンと整えられている




なのに机の上はおそらく今日の遠足で使うのか


細かい折り紙の切り屑が散乱していた



そういえば昨日も何やら一生懸命作っていたっけ…






『のっぽくん』



神様が片手を出した




何だろう?僕が思っていると




『バカたれ。お母さんノートだよ』


白い鳩がシラッとした目で言った

No.78 08/11/12 09:36
ももんが ( PZ9M )

僕はいつの間にかかなりにぎりしめていたお母さんノートを軽くはらうと神様の手に差し出した





『ご苦労様でしたね。それではのっぽくんの新しいお母さん、拝見しますね』




神様は最初のページをめくりながら黙ってそれを見ていた





僕は内心ドキドキしていたが

それ以上に神様の後ろにある春名さんの机の上の一枚の写真が気になって仕方なかった





それは可愛らしい花柄の額縁に入っている春名さんとお父さんらしき人だった。



肩を寄せあい


仲むつましい様子で笑っている



春名さんの笑顔は本当に幸せそうで



僕は胸が少し傷んだ…




お父さんらしき人はよく日に焼けたがっちりとした体に優しそうな笑顔だった。


いわゆるイケメンではないが笑うと目尻の下がる優しそうな人だ…





僕の目線に気がついたのか神様はすっと立ち上がると春名さんの机の椅子に座り体に反動をつけてくるくる回りはじめた

No.79 08/11/12 09:48
ももんが ( PZ9M )

神様はアゴに手をかけると椅子の上であぐらをくみ出した




『のっぽくん


君はなぜこの人をお母さんにしたいと思ったのですか?




この世のなかには何億というお母さんがいて、色んな国の色んな環境のお母さんが いますよね



なぜ君はあえて片親の


しかも不倫という重罪を犯している女性を母親にしたいとお考えですか?』




きた



予想通りだ




つっこまれないはずなんかない

誰だってそう思うだろう




僕は自分の気持ちをゆっくりと神様に話はじめた…




『神様、僕はどうしても絶対にこの人の子供になりたいんだ!





という強い信念は…正直いって…あまりありません



ただ




ただ…




不倫という重罪を犯しながらも

その恋しか知らない彼女をほってはおけませんでした…




僕は…

気がついたら広い雲の上で生きるチャンスを神様に頂きました。




でもここにいても『素敵なお母さん』がどういうものかわからずただいたずらに時間を過ごしてしまいました




その間に幸せに生まれた仲間や



泣きながら帰ってきた仲間を何人も見ました…』

No.80 08/11/12 09:58
ももんが ( PZ9M )

『その間にいろんなお母さんを見ましたが何故か僕の心は今一つ動きませんでした






しかし





このお母さんをみた時に何故か目が離せませんでした




うまく言えませんが…



『直感的』と 言えばいいんでしょうか…




人が誰かを好きになる瞬間に似ているかもしれません…





僕は



この人の子供になりたいんだ



そう…思ったんです



勿論お母さんのしている事はけして誉められるものじゃありません



僕の調べた所では奥さん意外に小学生の男の子がいる





その子も僕の大切な仲間ですよね





その仲間やお母さんを一番傷つける存在になってしまうかも知れません…





でも


僕は…





お母さんの罪も


痛みも
悩みも
悲しみも…



半分背中に背負えたら…

そう思うんです。


『誰かの為に生きていきたい』


そう思ったんです…

No.81 08/11/12 10:08
ももんが ( PZ9M )

神様…



僕は間違っているでしょうか?




あえて誰かを苦しめると知りながら生まれることは罪なのでしょうか…』






神様はあぐらを辞めて話し出した




優しい目だった




『のっぽくんの気持ち大変よくわかりました。





君はどちらかといったらMっ気タイプだね。



傷ついたり保護したりすることで自分の存在価値を高めようとする…




うまく立ち回れないタイプかもしれませんね





でも逆に言えば純粋に生きようとしている…



そういう意味ではこのお母さんにとても似ているかも知れませんね…






恐らく君の事だから生まれる事ができなくても、お母さんを責めることはないでしょう…




覚悟はお持ちなんですよね?』





僕は力強く頷いた。



目は真っ直ぐに神様を見据えていた




『よろしいよ。
行ってきなさいな』




神様は右のポケットから『よくできました』



のハンコを一つ


僕のノートに押してくれた。



僕と春名さんが親子になる扉は開かれた…

No.82 08/11/12 13:56
ももんが ( PZ9M )

気がつくと僕は神様の家の外にいた




列を覗くともうマエスケの姿を見つける事はできなかった





僕はもう一度お母さんノートをゆっくりと開いた




そこには間違いなくさっき頂いた神様のハンコがキラキラと光っていた





『やってしまった…』




僕が事の重大さに翻弄されていると


『今さらなにゆうてんねん。あ…自分Mっけあんやなぁ…もしかしなくてもいじくられるの好きなん?』








またか…





僕が上の方を見ると頭上の木の枝に捕まりながら白い鳩がニヤリとした




『…何ですか?まだ用があるんですか?』




僕が怪訝な顔で見上げると白い鳩はバサバサっと羽音をさせながらまた肩に止まってきた





『何か?じゃねぇよ。俺の方が聞きてぇよ。





神様もなんだってお前なんかをなぁ…』


と舌打ちをした。





この鳩は年なのか?



おやじ鳩?





『だれがおやじ鳩やねん!』




鳩が威嚇をした…

No.83 08/11/12 19:13
ももんが ( PZ9M )

『お前…俺様をただの白い鳩だと思うなよ



俺は神様の一番!』



そういうと両方の羽を広げて胸を反らせた





『1番!






1番…古くから付き合いのある優秀な鳩だ!』




鳩は僕を見て咳払いを軽くした





『そんな側近中の側近をさ…


おまえの生まれ変わりに付き合えってさ!




人間界に行けだなんて…』




ええ?おっさん鳩が僕の付き添いに!?





『だからおっさん言うなって』



鳩が睨みを利かせてきた。



『あの…ひょっとしてひょっとしたらテレパシーですか…?』





『そうだ。俺くらい神様に信頼されてるとよ、高度な能力っていうの?神がかり、みたいな?そんな事もできちゃうわけ』



それが本当ならうかつな事は言えやしない…




『気ぃつけや』


僕のよこでおっさんは鳩らしくない笑いかたをしていた…

No.84 08/11/13 09:57
ももんが ( PZ9M )

僕はその場でおっさんとだいたいの話をした




神様が初めて生まれようとする僕に相談役におっさんをつけてくれたということ




お母さんのお腹に入っている間は僕とおっさんはこの不思議な力で会話ができるという事







不倫の子を自ら選んで出かける僕に課せられた宿題は…




『愛するという事は何か』





というお題だ





若干0才の僕にえらいタイトルの宿題がついた





まるで人間界の昼ドラみたいなタイトルだ




『愛』

ねぇ…




不倫という屈折した愛と




両親の愛情を知らない春名さんから




僕はどんな『愛し方』を学ぶことができるんだろう





難しい宿題に頭が痛かったが


僕はおっさんと約束した翌朝の6時まで最後の天国の時間をゆっくり楽しむ事にした

No.85 08/11/13 14:15
ももんが ( PZ9M )

僕がここにきてどれくらいたったのだろう…




右も左もわからずただ毎日過ごした日がかなり続いたっけ…





まわりの仲間はお母さん探しにやっきになっていて…





『生きる』ってそんなに楽しい事なのかなぁ?





そんな事を考えたりしていた




だって生まれた事のない僕にだってわかる





今の人間界は少し怖い…





みんなが自分の事ばかり考えていて


優しい空気がピリピリしている




だから僕はあえて田舎町や不便に見える港町や…


人と人が近い場所ばかりを覗いてお母さんを探していた




春名さんを見つけたのも田畑が目立つ 山並みが美しいどちらかというと小さな町だった





交通には若干不便さはあるものの、緑が多い素敵な町だ






ここが生まれてはじめての僕の故郷になるかも知れない





初めての土地



初めての家族





初めての命




僕は不安よりいつの間にか期待で胸がいっぱいになっていた

No.86 08/11/14 01:10
ももんが ( PZ9M )

僕は最後に色んな場所を訪れてみる事にした




天国と一口にいっても何だかんだはあるんだ





僕がいるこの場所は大きな雲一枚にたくさんの子供たちが乗っているが果ては見えることはなく、常に色んな場所に動く。だからお目当てのお母さんが見つかったらちょっとずつ場所を移動しなければならないのだ



うっかり長く寝たりしてしまうとお母さんは?どこだ?



と、雲の中に顔を突っ込み人間界を確認したり…


なんてのは意外に少なくない




でも最悪自分でうまくお母さんに関する情報を得られなかったり、知ることができなかったりした時はとても便利な場所がある




『着いた』






僕は久しぶりに少し離れた所にある『図書館』に来ていた

No.87 08/11/14 01:23
ももんが ( PZ9M )

神様の家と似たような洋館で




白い外壁に木製のレトロな雰囲気のする場所だ




中にはにはみんなが利用しやすいようにベンチやテ―ブルがあちこちに置いてあった





中庭をぬけて中央のドアの入り口には小さな窓があり受付の居眠りじいさんがいつもコックリコックリ居眠りをしていた





『あの―…


おじいさん、起きてください



探し物があるんですけど…』




僕は小窓に迎かって 数回ノックをした




慌ててそばにある眼鏡を探すとおじいさんはそれをかけ、窓を開けた




『すまんな
すまんな…



何せ入れ替わり立ち替わりいつも人がくるもんだから休む暇もなくてな…』




『いえ、毎日ご苦労様です。いつもお一人ですよね、大変ですね』





僕がいうと眼鏡の位置を変えながらそんなことないよ、と笑って答えた




『今日はどうしますかね?』




『あの…以前こちらでお母さんの事を調べた時に、ご両親が事故で他界されてるって記入がありましたが…その詳細って見る事できますか?』

No.88 08/11/14 01:32
ももんが ( PZ9M )

おじいさんが


『母親の名前は?』



と訪ねたので僕は春名さんの名前と年を告げた




そうするとその人の人生図鑑を読むことができる




いつ生まれて


どんな風に過ごしてきて現在に至るか…






僕も今まで何回か春名さんの過去の経歴を確認した




まぁ…


見ていると良いところも悪い所もたくさんあるし





お父さんとの出会いや恋愛も細かく記入されていた






今日は最後にもう一度それを見に来たのだ




『はい、どうぞ』




厚みのあるまるで辞書のような風貌だがそこには間違いなく
『伊藤春名』



と書かれていた




『ありがとうございます』





僕が受けとると


『頑張っておいで』



おじいさんが手を軽く降った

No.89 08/11/14 02:00
ももんが ( PZ9M )

僕は本を受けとると中庭のベンチに腰かけた




今日も風が気持ちいい…





陽が高い事もあって沢山の子供達が各々のお母さんの本を読んでいた






お母さん達には『あたし達のプライバシーよ!』




って怒られそうだがここにはありとあらゆる人生の詳細が書かれている





僕は本を膝の上に置くと1ページ目をゆっくり開いた






『伊藤春名さんについて』





『サラリーマンをしていた父と専業主婦をしていた母を両親にもち7つ年の離れた兄(陽太)が一人いる


幼少期に両親が事故により他界

春名さん5歳…陽太12歳の出来事。後に母方の叔母の家に引き取られるが中学卒業後兄は住み込みのアルバイトをしながら夜間の定時制へ進学




春名さんも高校卒業後は自立を目指し独立。アルバイトをしながら夢であった保母を目指し大学へ進学



兄は高校を卒業後に電気工事の会社へ就職が決まる



各々独立しながら連絡を取り生計をたてる



兄妹揃って未婚
現在独身である』

No.90 08/11/14 02:35
ももんが ( PZ9M )

僕は続けて何枚かページをめくった



『春名さんの恋について』




春名さんには現在恋人がいます



相手は既婚者であり、六歳になる男の子が1人いる




名前は斎藤浩一

春名さんの職場の先輩で34歳であり春名さんには初恋である


彼が新しい命の父であります




付き合い出して現在で二年弱



春名さんの一目惚れでありました



勿論奥さんと子供がいるのを知っていた為行動には移さず一年近く片思いだったが…




ある日浩一も同じ想いだと知り、二人は道ならぬ恋だと知りながら交わりを持つ




現在は仕事帰りに浩一が春名さんの家に通う日々である




土日、祝など休日には会わない約束を交わしています




連絡も園内中心で連絡もあまりしないよう注意している





今年に入り現在懐妊中…直に気づく時期に入る』





ぼくは赤裸々に書かれた両親のプロフィールをもう何回も読んだ






それでも不思議と気持ちは変わらなかった…

No.91 08/11/14 09:31
ももんが ( PZ9M )

本の新しいページにふせんが貼ってあった




『ご質問について』




伊藤春名さんのご両親は彼女が五歳の時に事故で亡くなる




雨の日曜日の事だった





彼女の母が趣味で始めたピアノ教室まで


父が迎えに行き自宅に戻る途中の出来事だった





対向車が突っ込んできたのだ





相手は若いドライバーで飲酒運転だった





車の後部座席には五歳の春名さんが眠り,母親と寄り添っていた





兄は部活の練習試合があった為不在だった…




それはあっという間の出来事だった




父親が気がついた時にはもう避けられない位置まで接近していた




急いでかけたブレーキ音も回りに虚しく響いた




消防隊が駆けつけた時には父は即死



母は身体中ガラスにまみれながらも春名を包み込むように守った




春名は擦り傷はあるものの命に別状はなく収容先の病院で目を覚ました





母親は虫の息で
『春名…


春名は…』

と消防隊に聞いていたという




消防隊が
『大丈夫ですよ!お母さんも、しっかりして!』



そう聞かされると安堵の表情で天国に旅立った

No.92 08/11/14 09:43
ももんが ( PZ9M )

そこで文章は終わっていた


春名さんのお母さんは身をていして春名さんを守ったんだ…



春名さんの命はお母さんが…





僕にとったら見ることはできないおばあちゃんだ。





命懸けで子供を守ったおばあちゃんを僕は凄い人だと思った






そして命が消える瞬間まで春名さんの事を考えて…






春名さんはそうして命を繋いでもらったんだ…





僕はまだもちあわせていない身体の真ん中に両手を置いておばあちゃんに



『ありがとう…』




そう呟いた…






僕の命は色んな人に繋いでもらっているんだ…





そして僕も運が良ければまだ誰か大切な人に繋いでいくんだ…





そんな事を空を見ながら考えていた…

No.93 08/11/14 13:21
ももんが ( PZ9M )

本を読んでから図書館を散歩し




まるちゃんとよく遊んだ場所でしばらく過ごした頃には空も金色に染まり始めていた



空から見る景色も今日で見納めだ…




こんなに綺麗で悠然とした景色はもう見ることは出来ないだろう…




まるちゃんと




マエスケと






僕と…






仲間もみんな…





誰も傷つかずに優しく生きていく方法はないんだろうか…





人は痛みを抱えながらそれを乗り越えて



強く

強く…





なっていくのだろうか…





それを『幸せ』と呼ぶならば



人間界もさして悪いものじゃないのかも知れないな…






こんな気持ちになれたのも





こんな自分になれたのも



みんなと

春名さんのおかげかも知れない…





『お母さん…待っていてね。きっと僕が守ってみせるから』




初めて僕が春名さんに向かって『お母さん』と呼んだ最初の瞬間だった

No.94 08/11/14 13:34
ももんが ( PZ9M )

翌朝、いつもより早く目が覚めた僕は神様の家へ急いだ






眠れるわけもなく、お母さんに会える喜びと生まれ変わる事に対する期待で胸がいっぱいだった





そりゃあ生んでもらえないかも知れない不安だってある



でもそんなの覚悟の上だ




自分と
お母さんと
少しの運を



信じるしかない





『行くしかないさ』




僕は笑って神様の家へと急いだ





もう少しだ






僕の心の中の迷いはすっかり消し去られ





足取りは軽くなっていた

No.95 08/11/14 15:53
ももんが ( PZ9M )

神様の家に着くと僕と同じようにその時を待ちきれない仲間がたくさんいた




その中にマエスケもいたので僕は彼を呼んだ




マエスケは笑顔で近づいてきた



『よぉ!のっぽ。


ここに来てるってことはお互いにおめでとう…って事だよな



何にしても良かったよな』





『本当だね。


マエスケも看護婦さんうまくいったんだね』






『おお!扉開けたらいきなり看護婦寮でさ…萌えましたわ』



マエスケは屈託ない笑顔で笑った




『僕もびっくりしたよ。まさかお母さん達の部屋に繋がる扉とわね…




外観からは想像もつかないよね』





『俺たち…今日からあの部屋に住むんだよな…




いよいよなんだもんな…』





僕は笑って頷いた




本当に始まるんだ



夢じゃない





僕らは『命の旅』にでかける




物凄い運命や偶然をくぐりぬけて




大好きな人の元へと





どんなに困難な事も
どんなに楽しい事も



共に生きていくんだ…





お母さんと一緒に!



僕の全てをかけて…




神様

どうか





お母さんと会えますように…

No.96 08/11/14 16:07
ももんが ( PZ9M )

『みなさんおはようございます』




僕らが顔をあげるとそこにはいつものように穏やかな顔で白いジャージに身を包んだ神様がいた






『いよいよ今日という日を迎えましたね

どうもおめでとう!




それじゃあ早速始めますか!





君達と…君達の新しい家族が幸せになりますように!』






目映い光が僕らを包み込むように広がった





この間みたばかりだが受ける方はまるで違う




空気は穏やかでその光は暖かい…




みんな今か今かと待っている






まるちゃん



僕は今日…お母さんの所へ行くよ




あんなに心配かけだけど



ごめんね




どうかまるちゃんも幸せになってね





そしていつか会えますように…







あと少しで僕らの順番だ…




僕は胸の高鳴りを押さえるのに必死だった…




このドキドキがマエスケに聞こえていないか心配でならなかった

No.97 08/11/14 17:21
ももんが ( PZ9M )

順番はゆっくりと流れるようにやって来た




どの子も真っ直ぐ神様を見つめお礼をいうと嬉しそうに大好きな人の元へと駆けていった…





順番はいよいよマエスケに回ってきた





マエスケは黙って目を閉じていた




ただ…


その時を待っていた





『マエスケくん

よろしいかな?迷いはありませんか?』



『はい。大丈夫です。神様、長い間ありがとうございました


これからも一生懸命がんばります!』





神様は優しく頷くとマエスケに手をかざした





マエスケは光の中



最後の最後、何かを口にした





僕は目を細目ながら
マエスケに


『がんばれよ!』



力の限り大声で叫んだ




マエスケ





マエスケ君は本当は前のお母さんに会いたかったんだ





だけど優しい君は本当の気持ちを言えないで旅たったんだ




僕にはわかったよ




君の最後の言葉






『母ちゃんさようなら』






君の気持ちはきっときっと



大切な誰かに届くよ…

No.98 08/11/14 17:31
ももんが ( PZ9M )

マエスケは



光の玉に変わると高く高く天に向かい





地上目指して真っ直ぐに落ちていった





潔い



かっこいい最後の別れだったね





マエスケ




今度もきっと
幸せになってね…





僕が下に目をやっていると





『次、自分の番やで』


鳩のおっさんが僕の肩に飛んできた




『わかってるさ』



『お、腹決まったんやな』




おっさんは片方の羽で僕の頭をなでた





『のっぽくん、おはようございます。いよいよこの瞬間が来ましたね




お気持ちに変わりはありませんか?



今なら変更も可能ですよ?』





『いえ、僕を


お母さんの所に連れていって下さい』





『わかりました。決心は変わらないようですね、それでは君も…護衛をよろしくね』




鳩のおっさんは深々と神様におじぎをした





『では参りましょうか!』



神様が僕に手をかざした

No.99 08/11/14 17:39
ももんが ( PZ9M )

瞬間



『ちょっと待ってください…』


僕が頭を両手で押さえた




神様はびっくりした顔で




『どうしましたか?変更ですか?』と手を下ろした



『いえ、あの、すいません…


あの、神様…


僕に出た宿題って
答えがでないうちにここに帰ってきたらどうしたらいいんでしょうか?』




『のっぽくんはやはり面白いですね



君に出した課題の事ですね?





今回のお題は君だけでなく




お母様にも重要な課題になるのですよ





けしてあなた一人が解く問題ではないかな…




あなた達二人が同じ答えを導き出したら…





『とっておきのご褒美』が待ってますからね





神様はにっこり笑って言った

No.100 08/11/14 18:56
ももんが ( PZ9M )

僕は神様にお礼を言うと深々と頭を下げた





『では、のっぽくん行ってらっしゃい!』





その瞬間




光の束が頭上から降り注いだ






『うわぁ…』




僕がそう呟くと
手足はみるみる金色の光に変わっていった…






身体の中から暖かい溢れるようなパワーを感じた…



気がつくと僕は神様の手のひらの中に納められていた




『のっぽくん
心配はいりません


さぁ、お行きなさい』




神様は優しく微笑むと僕を天へと突き上げた



『みんなありがとう…いってきます』



神様とたくさんの仲間と…愛すべきこの天国が眼下に映った



僕は一度だけ振り返ると
勢いよく下界へと駆け抜けた






ただ
お母さんを目指して まっすぐと





雲も
空も
風も
太陽も




全てが僕の背中を押してくれているようだった






風が段々暖かく感じる





いつもみていた赤い色の自転車までもう少しだ







小さかった街もみるみる近づいてきた




お母さんの住んでいアパートが見えた



あと少し



あと少し手を伸ばせばそこに



お母さんがいるんだ

No.101 08/11/14 19:29
ももんが ( PZ9M )

気がつくと僕は子供に戻りゆっくりと町中を走り抜けていた





お母さんのアパートの二階をすり抜けると一番左端の部屋に入った






お母さんは朝の支度をしている最中だった




近くで見るお母さんは可愛らしく優しい顔立ちだった






『お母さん』






待ちに待った瞬間




僕は後ろから両手を広げて抱きついた





何とも言えない


柔らかい感触だった




僕はそのまま
お母さんに吸い込まれるように


消えていった…





僕がお母さんの子供になった瞬間だった…







頭が雷にあったみたいにびりびりする




その瞬間



猛烈な眠気に教われて




僕はしばらく目を閉じた…

No.102 08/11/15 00:40
ももんが ( PZ9M )

どれ位たったのだろう




身体の中熱い…




何かが僕の近くで大きなうねりのように響いている…





何だろう…




おそらく今僕が聞いている音も感触も…



おっさんに届いているのだろうか…





あの不思議な力を借りて…







『ドッドッドッドッ…』




これは…





お母さんの命の音なんだろうか…



そう思いながらじっと耳をすませているとどこからかピアノの音が聞こえてきた




『大型バス~に乗ってます~』



誰かがテンポのよいピアノにあわせて信じられない位の音程で歌っていた




『なんだか道~が悪いので~』



そこまで歌うと誰かがそれを遮った



『春名せんせ!熱心ですね』




『…あ、こうちゃん先生。まだバカにしてますね。あたしの歌唱力』


『いや~春名センセはがんばり屋さんだもんなぁ。偉い偉い。ご褒美にキスしたくなっちゃうなぁ』

なんだ?



なんだ。この軽い男は。



お母さん。


まさかこの人がお父さんなの?




あり得ないな…


僕の父への第一印象は『かなり軽そうな人』だった

No.103 08/11/15 10:47
ももんが ( PZ9M )

『こうちゃん先生、職場だよ。園長先生もいるし慎んでお断りするね』



『あははは

ハルは本当に天然だなぁ。こんな所でキスなんかしませんよ。するならハルと二人きりじゃないとね』





お母さんの心臓がドキドキしている




やっぱりお父さんに間違いないみたいだ



お母さんは困ったように今日はちょっと体調悪いからごめんねとお父さんからの誘いを断った




『なんだ?お腹でもこわしたのか?


ハルはストレスに弱いからなぁ。しっかり腹巻きして寝るんだぞ』




『26歳になって腹巻きなんかしませんよ。ちょっと熱っぽいだけです、風邪気味みたい』




『そうか。大事にしろよ。今日が金曜日で良かったな、明日と明後日はゆっくりしとくんだぞ』





お父さんの声がお腹の中まで優しく響いた…

No.104 08/11/15 11:02
ももんが ( PZ9M )

お母さんはそれからお父さんと別れて信じられない位音痴な声でピアノの練習をした後




別の女の先生と何かをしきりに切っているようだ



リズムよく

シャキシャキ…

パチンパチン…




という音が聞こえる




僕は小さく丸まりながらお母さんの作るリズムに体を任せていた。





それからしばらく眠ったようで


気がつくと水の音がしていた





『ジャー…




ジャージャー…』



お風呂でも沸かしているんだろうか…




もう部屋に帰ったのかな…




音しか聞けないのもなかなか不便なもんだ



目が見えるのはやはりありがたいなぁ…




僕がそんな事を考えていると
体がブルブルと揺れた




『イタタタタ…


何だ何だ?
何が始まってんだ?』




『風呂だよ。お前の母ちゃん風呂に入って体洗ってんの』






おっさんの声が聞こえた





『おっさん…人のお母さんのお風呂覗かないでよ』




『違うわ!バカもん。お前の母ちゃんのベランダにいるんだよ。




まぁ…生着替えはみちゃったけどね~
なかなかナイスバディでしたなぁ

でも俺鳩だし~ごめんね~』




このエロ鳩

生まれたら覚えとけよ…

No.105 08/11/15 11:10
ももんが ( PZ9M )

体がだんだん暖まってお母さんのドキドキが早くなっていく




僕がお腹にいるなんて想像もしてないだろうなぁ




でも神様がお母さんに命の種を植えてもう1ヶ月と少しが経つ…





もうそろそろきがつく頃だろう…





その時
お母さんはびっくりするだろうな…






そして




困るだろうか…



それとも





喜んでくれるだろうか…





僕は後者の確率がない事を知りながらも



今はこの瞬間を




お母さんといる幸せを…




噛み締めていた…





『お母さん…
僕はここだよ…』





暖かいお母さんの体に揺られながら今までに感じたことのない幸せに





僕は感謝せずにはいられなかった

No.106 08/11/15 11:23
ももんが ( PZ9M )

『あ~さっぱりした、やっぱり1日頑張った後はお風呂に限りますな』





お母さんは満足したようで鼻歌混じりに体が揺れていた




おっさん


まさか今見てないよね



だめだからね





僕がそう話した瞬間だった





『うっ…何…



気持ち悪い…』




お母さんが走り出した




水をたくさん出している





僕は体を丸めながらお母さんの事が心配でならなかった




『びっくりした…



急に込み上げてきたから…



あたしやっぱり体調悪いんかな…




園長ストレスかな
今日は早く寝よう…』







お母さんは身の回りを片付けると体を横に向けて休んだ





おそらく

僕が居ることにより体に変化が出てきたのだろう…




お母さん
びっくりさせてごめんね





今日はゆっくり休んでね




僕も体がフワフワして眠くなってきた…

この体はすぐ疲れるのか非常に眠い…




『ちょっと待って』




お母さんがガバリと布団から起きたようだ




『あたし…今月生理きてない…?』



事態は急に動くようになった

No.107 08/11/15 21:18
ももんが ( PZ9M )

『うそ…
まさかね、だって避妊はちゃんと…



……』




お母さんがしばらく黙った





『どうしよう…




あたし…』





お母さんが



その『予感』に初めて触れて




お母さんは少し動揺しているようだった




僕は胸がチクリとした






お母さん
ごめんね




やっぱり僕は


ここに来なかった方が良かったんだろうか…




お母さんには迷惑なだけだったのかな…




ほんの少しへこんだ僕に




『へこんどる暇なんかないで、これからが正念場やぞ。しっかりせえよ』




おっさんの声が聞こえた





いつもはこにくたらしいおっさんも



今日は優しく感じてしまった




ありがとね
おっさん…

No.108 08/11/15 21:38
ももんが ( PZ9M )

次の日の朝



お母さんはいつもより早く起きていた






僕の方が少し寝坊気味だったみたいだ




お母さんは




今日ため息ばかりついていた





『ホントかな…』



『いるのかな…』





そればかりを繰り返していた







時折僕を撫でる手は優しくて





僕は泣きそうになった





僕の存在は




お母さんを悲しませるだけみたいだ…





わかっていた…






わかっていたけど…





実際に大好きな人が困っているのは




やっぱり悲しい事なんだな…





きっとはたから見たら情けない親子に見えるのだろうな…






『愛する人に愛される幸せ』




ホントだね




神様のいう通りだ





それって
一番贅沢な幸せなのかもしれない…






神様



僕はお母さんを幸せに出来るでしょうか…

No.109 08/11/16 03:09
ももんが ( PZ9M )

そうこうしているうちに周りが慌ただしくなった




どうやらお母さんはこれからどこかに出かけるらしい




どこへ行くのだろう…





『グチグチしててもしょうがない!…よし、行こう』

お母さんが気合いを入れている



何だろうか…


『カンカンカン…』




『カチャッ…』




自転車の鍵の音だろうか…




『…いいや、今日はバスで行こう』



お母さんはそういうと砂利道をゆっくり歩き出した





『…ねぇ、赤ちゃんがもしお腹にいるならさ





一番に喜んであげられなくてごめんね…




今からはっきりするからね…』




そう言って僕を撫でてくれた





お母さんが今からどこに向かうのか




どんな事になっていくのか


このときの僕には




まだ何もわかっていなかった…

No.110 08/11/16 03:21
ももんが ( PZ9M )

それから少しの距離を歩いて




振動のある大きな乗り物に乗って



20分位が経つと




お母さんはその乗り物から降りてまた少し歩き始めた





(ウィーン…)





(ピンポ―ン)





なにやらチャイムのような音がして色んな声が聞こえてきた


どうやらどこかに入ったらしい






お母さんが誰かに何かを聞いている




『あ…
あの…初診なんですけど…』



『はい、今日は検査ですか?治療ですか?』





『あ…
あの、赤ちゃんが…

できたかも知れなくて…』




『それでは妊娠検査ですね、検査には保険は効きませんがよろしいですか?



あと、初診の方にはこちらにご記入をお願いします。




終わったらこれにオシッコを入れてトイレの前の受け付けにお出し下さい』






『あ、はい
わかりました』





お母さんが赤ちゃんができているかどうか病院で検査を受けるらしいという事は話の流れから容易に想像がついた





僕の体は緊張でどうにかなってしまいそうだった…

No.111 08/11/16 03:32
ももんが ( PZ9M )

お母さんは何かを書き終わるとそのままどこかに行きバタンとドアを閉めた




慌ただしく色んな部屋をくぐり抜けしばらくすると





お母さんはフカフカの椅子に腰かけた





回りからは



何やら甲高い鳴き声が聞こえてきた




『う~う~

あっ…あっ…



ぐすっ、ぐすっ…』




何の声だ?






『あらもうだめよ~こらこらお姉ちゃん困っちゃうでしょ?




ごめんなさいね。
この子髪の毛つかむの好きで…



大丈夫だったかしら?』



『あ…大丈夫ですよ。



可愛い赤ちゃんですね。どっちかなぁ…





あ、笑ってくれた。
愛想がいいね』





お母さんと誰かの楽しそうな会話が聞こえてきた





赤ちゃんがいるのかな




お母さん

赤ちゃんが好きなんだ



良かった…





僕はホッと胸をなでおろしたくなった





お母さん




僕の事も

『かわいいね』


って


呼んでくれるかな…

No.112 08/11/16 03:48
ももんが ( PZ9M )

しばらくして



『伊藤さん


伊藤春名さん
診察室にお入り下さい』




近くのドアが空いた




僕とお母さんのドキドキはピークに達していた



心臓が壊れそうだった





『失礼します…』



お母さんが中に入るようだ…



『伊藤さんね。こちらにおかけ下さい。




私は渡辺と申します

初めまして


今後の診察や相談など…うちは私も院長も女性なので、何でも気軽に聞いて下さいね



えっと…

伊藤さんは市販の検査薬は試したのかしら?』





『いえ…
あの…まだです




直接病院で検査していただいた方が正確かと思いまして…』



『そうね、それじゃあさっそく検査結果を言うわね





検査の結果は陽性です




いま妊娠2ヶ月目に入ってますね』





『 赤ちゃんが…




信じられない…』





『おめでとうございます…でいいのかしら?


記入欄には『出産希望』にも『望まない』にも印はないけど?』




先生が切り出した




お腹の中で二人の話を見守っていた僕も 緊張で消えて無くなりそうだ

No.113 08/11/16 03:59
ももんが ( PZ9M )

お母さんは少しの間黙ったままだった



先生も何かを察知したのだろう





『伊藤さんの気持ちが固まるまで



どちらにしても来週まで待ちましょうか




もしも…
って時は早めに話さなくてはならない事がたくさんありますので来週中には一度来て頂けますか?




できたら彼も一緒にね』





先生がそう言うとお母さんは頷き来週中にまた来ますと先生に約束をして診察室を後にした





それから


お母さんは病院を出た後も色んな場所をいったり来たりしながら




なかなか家に帰ろうとしなかった…




お母さん…





お母さんは今何を思っているの?





僕は…





どうしてあげたらいいんだろう

No.114 08/11/16 04:10
ももんが ( PZ9M )

お母さんがようやく家に到着したのは




おそらくお昼近かったと思う




お母さんのお腹が


クルクル鳴っている




お腹が空いてるんだ
きっと…





お母さんはじっと横になったまま動かない



大丈夫だろうか…





ため息だけはもう何百回とついている





『赤ちゃんか…』




お母さんがようやく口を開いた




『どうしよう…




あたし一人じゃ何も決められないよ…





あたし…


どうしたらいいの

こうちゃん…




こわいよ…』




お母さん


泣いているの…?





ねぇ、泣かないで




泣くと目が痛くなっちゃうよ




目が腫れちゃうよ




だから泣かないで




僕はお母さんを悲しませに来たんじゃないのに



実際、僕はここじゃ何もできないじゃないか





大好きな人が泣いていても



『大丈夫だよ』って抱き締める事もできない




くやしいなぁ…




お母さん




ごめんね



ごめんね…

No.115 08/11/16 04:19
ももんが ( PZ9M )

しばらくお母さんは泣いているようだったが




お母さんは誰かに電話をかけているようだ




短く

『プルル…』となった瞬間に電話を切ってしまった






おそらくお父さんだろう





休みの日には絶対に連絡はとらないと決めていたにも関わらず




お母さんはこの緊急事態を一人で抱える事ができなかったのだろう





でも





お母さんの電話はその日も




次の日も

鳴ることはなかった…





お父さん


何でかけてきてあげないの?




お母さんは部屋の中や



お風呂の中でも





泣いていたんだよ





僕じゃ


何もしてあげられないのに…




くやしいよ





お父さんの大バカ野郎…

No.116 08/11/16 04:34
ももんが ( PZ9M )

月曜日




お母さんは幼稚園をお休みした





熱が出て体調が悪いからと


何回も電話口で誰かに謝っていた





『幼稚園ずる休みしちゃった…


先生のくせにだめだよね…




赤ちゃんに笑われちゃうよね…』



そう言って僕を何回か撫でてくれた





お母さんは今どうしたいんだろう…




僕を消してしまいたいのかなぁ…





僕には会いたくないんだろうか…



覚悟は勿論していたが、いざその時がくると足がすくむ…





『よし、今なら登園前だからきっと教室の掃除だよね』




お母さんは意を決したようにまた電話を かけた




『プルルルル…



プルルルル…




ガチャ。





もしもし…?
春名だけど今いい?』




『お―なんだ、やっぱり体調悪かったのか?今聞いたよ、風邪だって?ちゃんと薬飲んだのか?


春だからって薄着すると治らないぞ』




『うん…



あのさ、こうちゃん今日時間ある?



ちょっと話したい事があるんだけど…』





お母さんの声から緊張の色が伺える




『うん?電話じゃまずいんだな。



わかった、帰りに寄るよ、それまで待っててな』

No.117 08/11/16 04:46
ももんが ( PZ9M )

『うん…ありがとね。夜ね、待ってるね、じゃあ』




お母さんは



『はぁ―っ』

と長いため息を一つつくと



また横になりながら僕を撫でた




『ねぇ赤ちゃん


何であたしみたいな女の所にやってきちゃったの?





間違えちゃったのかな…




君のお母さんはね…



君が大好きなんだけど…




ひょっとしたら




産んであげられないかも…



知れないよ…』




またお母さんが泣き出した




お母さんは泣き虫だなぁ…





26才の大人なのに。




お母さん


今はゆっくり休んで



お父さんが来たらまた沢山話をしよう





それまではどうか泣かないで






僕なら
大丈夫だよ



ちゃんとわかってるから

No.118 08/11/16 05:01
ももんが ( PZ9M )

僕は歌を歌った




空の上で何度も歌った歌だ





お母さんより何倍も上手だよ




声はでないけど





お母さんの為に





悲しい気持ちも
辛い気持ちも
悩みも…




半分背負う約束だもんね



じゃあ
弱気な涙も半分こだ



僕は大丈夫
男の子だから




まるちゃんもよく言っていたな…




『本当に必要な魂はベターハ―フって言うんだってさ』




『ベターハ―フ?』



『そう


元々一つの魂がね人間界に行くときに2つに別れて旅に出るの





別々に違う場所で勉強をして



たくさん学んで




そして最高の自分に帰るんだって




それが元で結婚したり


親子になったり…



命と同じ位強く結びつくんだって』





お母さんのベターハ―フが



お父さんじゃなくて




もしも僕なら…




そうなら幸せなのにな

No.120 08/11/16 08:40
ももんが ( PZ9M )

キラママさん🌱

ありがとうございます🙇何せ初投稿ですので💧お見苦しい所はカットしてやって下さいませ




よろしければ最後までお付き合い下さいませ🌱

応援ありがとうございます😸

No.122 08/11/16 13:19
ももんが ( PZ9M )

>> 121 ママさん🌱


読んで下さってありがとうございます🙇


つたない文章ですが良かったら最後までお付き合い下さいね🙆

No.123 08/11/16 14:05
ももんが ( PZ9M )

『……な』





『春名!
おい、大丈夫かぁ




お~き~ろ~』




誰かがお母さんの体を揺らしている






『ん…


こうちゃん?』




『おう。呼ばれて飛び出てきました!



もう夕方だぞ。どうしたんだ?



土日連絡できんかったからすねてんのか?




でもなぁ…


土日はどんなに連絡もらっても



…な

わかるだろ?
ごめんな』




『…違うよ


それも少しはあるけど



そんなんじゃないの』





『どうしたんだ?
何かあったのか』




お父さんがお母さんの隣に腰かけた





『あのね…

こうちゃん
あたし…



あたし…

赤ちゃんができた…』


お母さんの心臓の音が早くなってきた





周りの音がはっきり聞こえない



二人の間の沈黙は永く…永く続いていた




小刻みにお母さんの体が震えていたのは


僕しかわからなかっただろう

No.124 08/11/16 14:33
ももんが ( PZ9M )

先に言葉を発したのはお父さんの方だった




『ハル。

本当なのか…?



間違いない…のか』




『うん…


病院行ってきた


何だか具合も悪いし


おかしいかなと思って…



2ヶ月だって





こうちゃん
どうしよう



あたし


どうしたらいい…?』




お父さんはしばらく黙ったあとに



『ハルは?



ハルは…どうしたいんだ?』




『あたし…


あたしは…
わかんないよ




だって産んだって


一人じゃどうしたらいいのかわからないし…




でも…どうするか決めないと



赤ちゃんだって大きくなるし…



病院にだって…』




お母さんは感極まったようでその場で泣き出してしまった






お父さんは何も言わずお母さんを抱き締めているようだった



神様

僕は弱虫です



覚悟はしていても
大好きな家族に会えなくなるのは


やっぱり寂しいです



悲しいです





僕が生まれたらお母さんを困らせるかもしれない


誰かを傷つけてしまうかも知れない





それでも



僕はどうしてもお母さんに会いたいんだ…



そう願うのは


僕のワガママでしょうか

No.125 08/11/16 18:45
ももんが ( PZ9M )

僕はお母さんと今一番近い所にいるのに



なんだかお母さんから一番遠くにいるような気がするよ





ああやって




遠くの場所から
ただ眺めているだけなら…







こんなに胸が痛んだり苦しくなったりしなかったのだろう






だけど





僕は負けたくない



もしも…


うまく行かなくて
また天国に帰ることになったとしても




『会わなければよかったのに』


なんてけして思いたくはない




会いたくて
会いたくて




沢山の偶然や巡り合わせの中から


たった一人
見つけたんじゃないか




何を負けてるんだ



『自分に負けたらだめだ』



そうだよね
まるちゃん



マエスケ…



君達も押し潰されそうな期待や不安の中を共に生きているはずだ





僕は一人じゃない





もう迷わない



例え希望が叶わなくても…心が揺らぐ瞬間があっても



僕はお母さんの息子だ




たった一度だけ



お母さんの息子として生きに来たんだ


それなら
最期も
『最高にカッコいい息子』でいてやる



それが
僕のお母さんへの



精一杯の愛仕方なんだ

  • << 128 『よし、とりあえず病院へ行こう。俺も直接話が聞きたいし… 一度一緒に来いって 言われたんだろ?』 『…うん。 もしもの時の… 話もあるから…って』 『わかった。 車を回すから下で待ってて。 ハル… ごめんな… この間の電話 これだったんだな』 お母さんは泣きながら頷いていた おそらくお父さんに会えてはりつめていた気持ちが一気に切れてしまったんだろう お父さんはもう泣くなとお母さんを抱き締めてから先に下へと降りていったが お母さんはまだ泣き止む気配はなかった 僕はそのお母さんの涙の意味を 本当は知っていたけど 今はまだ 考えないようにしていた

No.127 08/11/17 02:38
ももんが ( PZ9M )

通行人さん🌱


励ましのお言葉ありがとうございます🙇

少しでも通行人さんの気持ちに響くような話になるように…進行はゆっくりですがよかったら最後までお付き合い下さいね🙆毎日の子育て大変だと思いますがどうか頑張って下さいね

No.128 08/11/17 02:47
ももんが ( PZ9M )

>> 125 僕はお母さんと今一番近い所にいるのに なんだかお母さんから一番遠くにいるような気がするよ ああやって 遠くの場所から… 『よし、とりあえず病院へ行こう。俺も直接話が聞きたいし…



一度一緒に来いって 言われたんだろ?』


『…うん。
もしもの時の…
話もあるから…って』




『わかった。
車を回すから下で待ってて。






ハル…


ごめんな…




この間の電話
これだったんだな』




お母さんは泣きながら頷いていた




おそらくお父さんに会えてはりつめていた気持ちが一気に切れてしまったんだろう




お父さんはもう泣くなとお母さんを抱き締めてから先に下へと降りていったが




お母さんはまだ泣き止む気配はなかった




僕はそのお母さんの涙の意味を



本当は知っていたけど



今はまだ




考えないようにしていた

No.129 08/11/17 03:01
ももんが ( PZ9M )

病院は夕方からの診療で少し混雑していたが




となり町の産婦人科というのもあり


誰かに会ったりとかはしていないようだ



今日も色んな赤ちゃんがいるみたいだ




甲高い、甘えるような鳴き声があちこちからしていた




『伊藤さん、どうぞ』




お母さん達が呼ばれた




二人は無言で先生のいる部屋に入っていった









『こんにちわ、今日は彼も一緒なのね。



どう?体調は順調かしら』




『あ、はい…
たまに気持ち悪くはなりますが我慢できないほどじゃありません』



『 そう、それはよかったわね。赤ちゃんがお母さんに負担がかからないように協力してくれているのかもね。優しい赤ちゃんね』





そう先生に言われるとお母さんは何度も僕をなでてくれた




『今の所は変わった数値も出てないし…



今日は内診してみましょうか』




『内診…ですか』



『大丈夫よ。こわくないから、検査をする為に椅子に座ってもらって子宮の様子を見るの。ひょっとしたら赤ちゃんの袋がきちんと見えるかもしれないわよ』




『赤ちゃんが…』



『さぁ、こっちよ』

No.130 08/11/17 03:28
ももんが ( PZ9M )

お母さんは先生や看護婦さんの指示に従い医療用の椅子の上に座った




先生は楽にしてね

と何かを僕の近くへ突き刺した



なんだ?何かが近づいてくる




何かが僕をぎゅうぎゅう押してくる



ちょっと苦しいよ



しばらくして
先生が



『ほら見て伊藤さん赤ちゃんの袋よ、この小さい丸いのわかる?



この小さくくっついてるのがあなたの赤ちゃんよ』




『スゴい…赤ちゃんが映ってる




こんなにまだ小さいんだ…』




『そうよ、今からよ…赤ちゃんどんどんどんどん大きくなるわ




今日はこのエコー写真持って変えれますけど




まだ話をしなくちゃね




とりあえずもどりましょうか』






お母さんは
『すごいなぁ…』




何度も呟いては
嬉しそうに



僕に話かけてきた

No.131 08/11/17 03:43
ももんが ( PZ9M )

先生とお母さんは診察室に戻るとお父さんに僕の『エコー写真』を渡した





お父さんは黙ってそれを見ているようだった




その写真に映る僕はどんなんなのかな




生まれることができたら絶対に見てみたい


変な感じかなぁ…





『それでね』
先生がいよいよ話し出した






『伊藤さんは赤ちゃん…どうしますか?
二人ではもう話し合えたのかしら?



あなた達がどうしていくかキチンと決めないと



赤ちゃんが困るのよ』





先生が優しく聞いた




二人の表情は読み取れないが



少し困っているんだろうな…




診察室の中にある時計の音がやけに大きく感じた…



『あの…


もしもですが
赤ちゃんを諦めなくちゃいけない場合…

タイムリミットはいつまでなんでしょうか』




お父さんがついに口に出した




『それは中絶…って事ね?


そうね、赤ちゃんの為にもお母さんの為にもするなら1日でも早い方がいいですよ





ただ大切な事ですから二人できちんと話して決め手下さい…



今から申し込めば明日のお昼には手術できますよ』





お母さんは黙って二人の話を聞いていた

No.132 08/11/17 08:08
ももんが ( PZ9M )

『じゃあ…すいませんが二、三日だけ時間もらってもいいですか?実は今日話を聞いたばかりで…』



『ええ、勿論。それではまた金曜日に来てもらえる?

その時にどうするか決めましょう…


伊藤さんもそれでいいかしら?』


『…はい
わかりました』


『それじゃあ
この写真は今はまだ渡さない方が良いわね…』



先生がその場から立ち上がったみたいだ



『あっ。
写真は…




写真は私に下さい』



『え?ええ…

いいけれど』




先生は僕の『エコー写真』をお母さんに渡すように看護婦さんに指示していた



二回目の病院は


色んな意味で



ほんのちょっとだけ僕には痛かった


でも

それも覚悟した上だ


僕は病院を出る二人の歩く早さが違うのに




そっちの方に心が痛んだ

No.133 08/11/17 08:21
ももんが ( PZ9M )

『ただいま…』



お父さんとお母さんが少し離れて家の中に入った






お父さんはすぐその場に座り込み



お母さんは着替え直しているようだ



少しの間無言だったが
今度はお母さんから切り出した




『こうちゃん大丈夫だよ
ちゃんとあたし
下ろすから



こうちゃんだって困るもんね


避妊に失敗して愛人に子供産まれちゃ…



奥さん乗り込んできちゃうもんね



それにさ
私も親いないから生んでも一人じゃ育てられないしね…』




お母さんがそう言い切る前にお父さんがお母さんを力いっぱい抱き締めた



『バカ春名

思ってもない事言うな




産みたくないなんて言うな



お前がどんだけ子供が好きなのかわかんないとでも思ってんのか』




お父さんが最後の方で涙声になっていた


『だからって…
だからといってじゃあ産んでもいいの?

産んだらこうちゃん、あたしと結婚して育ててくれるの?簡単に言わないでよ!』

No.134 08/11/17 08:32
ももんが ( PZ9M )

『簡単に言わないでよ!じゃあ子供産んでいいよってあたしに言えるの?



奥さんと息子さんにこの事言えるの?



『お父さんは三年も幼稚園の先生と不倫してて間違えて赤ちゃん出来ちゃったんだ』って



本当に言えるの?


あっちもこっちも守りたいなんて

こうちゃん間違ってるよ

そんなのできるわけないよ

そんな事したって誰か傷つくだけだよ』

お母さんも興奮して泣きながら言った



お父さんは黙って泣いていた



『それに



それに赤ちゃんだって

こんなせまい町で『不倫の子』って指を差されて生きていく事になるんだよ



同情されて生きていかなくちゃならないんだよ



そんなのあたしさせられないよ…』





お母さんが声をあげて泣いた




二人の声が痛くて



僕はお母さんに何もできなくて



ただどうする事もできなかった…

No.135 08/11/17 08:45
ももんが ( PZ9M )

『ハルは
本当にそれでいいのか?



後悔しないのか?



何もできないのに
ハルが傷ついてるのに




何もできなくてごめんな



ハルにそんな痛い事言わせてごめんな…』






お母さんはしゃくりあげるように泣きあげると




『病院…電話して


手術しますって

土曜日に行きますって…




赤ちゃん

諦めますって…』




最後に力なくお母さんが言った

そして布団の中に潜り込むとそれきりでて行かなかった




お父さんは
『また連絡するから』と布団超しにお母さんに話していたが




お母さんは立ち上がろうとしなかった





布団の中でお母さんは同じ言葉を繰り返している




『赤ちゃんごめんね


赤ちゃん…
ごめんなさい…』



お母さんの痛い気持ちが僕にも伝わってきた



お母さん



もう自分を傷つけるような愛しかたをしたらだめだよ




痛い気持ちより




幸せな気持ちで赤ちゃんは産まなくちゃ



大好きな人と
お母さんも幸せにならなくちゃ…



例え僕が居なくなっても幸せになる努力をちゃんと続けなくちゃだめなんだよ…

No.136 08/11/17 09:00
ももんが ( PZ9M )

赤ちゃんって

身ぐるみ脱いで
身体ひとつだけでくるでしょう?



持ってくるのは3つだけ


1つ目は生きるぞって力




2つ目は痛みも喜びも感じられる心






3つ目は






『お母さんだいすき』って気持ち






それだけ








あとは何もいらないんだ





あとは
足していけばいいんだ



足りない所はゆっくりゆっくり



二人で見つけていけばいいんだよ…




お母さん知ってる?


僕の目はお母さんを見るために




僕の鼻はお母さんを見つけるために




僕の耳はお母さんの声を聞くために







僕の口はお母さんにだいすきっていうために





僕の手はお母さんの涙をふくために







僕の足はお母さんのもとに走っていけるように






ぜんぶ

お母さんがだいすきなんだよって


そう言うためにあるんだよ




だから僕らは余計なものなんか身に付けたりしないんだ…




お母さん




たとえ一緒にいれなくなっても




僕はあなたの息子です





たくさん
たくさん




大好きなんだ




だからもう泣かないで…

No.137 08/11/17 09:15
ももんが ( PZ9M )

お母さんは泣きつかれたようで少したって眠ってしまった






辛い決断をしたんだろう


大好きな人に側にもいてもらえず




心細いよね




もう大丈夫だよ
お母さん



たくさん泣いたから
今日はも一緒に眠ろう




あと5日間…





僕はお母さんの息子だもんね





つわりも起こさせないように神様にもっとお祈りしてみるよ




お母さんの悲しみや痛みを



半分僕に分けて下さい…





お母さんが早く



元気に笑ってくれますように…





神様




『愛される人に愛される事』もとても幸せですが




僕はもうひとつ贅沢な幸せを見つけました





それは





『愛する人が生きている』




という事です





笑って

生きていてさえくれば



いつでも抱き締められる




どんなに苦しくて悲しい時も




大好きよって伝えられる




どうですか?

なかなか凄い発見ですよね




今度天国に行ったらたくさん話を聞いて下さいね




おっさんも



いつまでさぼってるかわかんないけど





あと5日



お互い楽しんで生きていこう

No.138 08/11/17 09:49
ももんが ( PZ9M )

翌朝お母さんはまた幼稚園に電話をした
『おはようございます、園長先生ですか…伊藤ですが』

『あ!春名先生聞いたわよ~インフルエンザなんだってね。さっきこうちゃん先生から『お見舞いに行こうとしたらインフルエンザだから近寄らない方がいいって言われたけどあれはそうとう酷いですね』って聞いて!一週間位はかかるでしょ?大丈夫よクラスは副担任の井上先生にお願いするし、しっかり寝て治して来なさい』

『あ…はい(ゴホッゴホッ)ご迷惑かけてすみませんが月曜日までには頑張って治しますので…はい…それじゃあ失礼します』

ピッ…




『は~


ずる休み一週間~みんな…ごめんなさい』


そう言ってお母さんは後ろ向きに倒れ込んだ


『こうちゃんのバカそういう所には気がつくんだから…』



はぁ―っ


と、長いため息をついた後にお母さんが何かを机の上で書き出した



何だろう見えないからわかんないし、まぁいっか…



これから5日間は毎日他の子じゃなくて僕だけのお母さんだ


『よし、天気もいいし久しぶりに兄ちゃんとこでも行くかな!今月は確か工場夜勤だから多分今頃寝てるよね!突撃だ!』


そう言ってお母さんは机を片付け始めた

No.139 08/11/17 12:15
ももんが ( PZ9M )

お母さんへ

1日目


今日から5日間お母さんに手紙を書くことにします



実際には僕の心の中だけどね



お母さんのお腹にきてまだそんなにたたないけど



お母さんの色んな事がわかってきました



まず泣き虫な所


これは酷い



泣きかたは派手だし

いつまでもいつまでも泣いている




これはだめだよ



泣いてばかりいたら僕は心配で天国に帰れないじゃないか…




お母さんがいつものように笑って

元気にしてくれてこそ僕は安心して空に帰れるんだよ




お母さんがいつまでも泣いていたら



うちの中が寂しくなっちゃうでしょう?




僕はお母さんの泣き顔より



笑ってる顔の方がかわいくて大好きです




だからどうか
あんまり泣かないで



泣きすぎると目が腫れてブサイクになっちゃうよ~






笑って
笑って


僕が一番好きな顔で生きていって下さいね



あなたの息子

のっぽより

No.140 08/11/17 12:26
ももんが ( PZ9M )

お母さんに手紙を書いている間


お母さんは少しご機嫌になったみたいだ



時折鼻唄を歌って



道を歩いている





お母さんのお兄さん

つまり僕のおじさん…

一体どんな人なんだろうな



楽しみだ



お母さんに似て少し天然なのか



まさか泣き虫って事はないよなぁ…



親戚の家を高校まで出て独り暮らしをはじめたおじさん




僕の調べによると



その年からコツコツと少しずつ親戚のおじさんに


『春名の学費の足しにして下さい』と



毎月3万円送ってきたという…





たかだか18歳の社会人が…





いや


年じゃないな


30過ぎてバカばっかりやってる奴だっているんだもん



18だって
仕事して責任とれば同格だよね





兄ちゃん


きっと家族想いの優しい人だろうな…



『お。着いた!


しかし相変わらず汚いなぁこのうち…』


お母さんが笑っている

No.141 08/11/17 12:48
ももんが ( PZ9M )

ピンポン
ピンポン
ピンポン



『伊藤さ~んお届け物ですよ~




起きて下さ~い』



お母さんがドアをたたくと中から声が聞こえた



(ガチャン)





『…すいません



朝から仕事で疲れた兄を叩き起こすような優しさのかけらもない妹は連れて帰って下さい』




どうやらおじさんのようだ




『にいに!おっはよ!!


可愛い妹が朝ごはんの差し入れにきてやったぞ』




『どこが可愛いんだ
どこが…
お前少し太ったんじゃねぇか?

腹もメタボリックじゃねぇだろうな』



『ち…違うよ!
もううるさいなぁ。
入るからねにいに。』


はしゃいでいるお母さんは何だか可愛い



お母さんは勝手知ったるといった様子で部屋の中へと上がっていった



『ねぇにいに
玄関のゴミ…早く片付けなよ。あれじゃあ放火されても文句はいえないよ』




『うっさいなぁ。何なんだお前は、帰ってくんのが朝の8時だから資源は回収後なんだよ!




ってかお前仕事は?




何さぼってるんだよ』



『違うもん、さぼりじゃないもん



にいに、にね

会いたくなったんだよ!突然にね 』



そういうとお母さんはおじさんに抱きついた

No.142 08/11/17 13:30
ももんが ( PZ9M )

『会いたくなってもさぼりはだめだ



仕事が終わったらいやってほど聞いてやるから仕事行け』





『違うよ!さぼりじゃないよ。体調悪いからって連絡してあるもん、大丈夫だよ』



『お前が大丈夫でも俺が眠たいんだってば…



おい。何故お前は俺の差し入れを食っているんだ…』




お母さんは美味しそうにおせんべいをバリバリ食べていた




やっぱり



優しそうなおじさんだ



お母さんの気持ちもとてもリラックスしている



ずっとこんなに穏やかに過ごせたらいいのにね




お母さんとおじさんはじゃれあってとても楽しそうだった





『所でお前
何かを相談しにきたのか?』






『…ううん!仕事も休みだしにいにと遊びたくてね



ただそれだけだよ』




お母さんは嬉しそうに言ったが


おじさんは相変わらずむくれているようだったが


お母さんがかわいくて仕方がないという様子が伝わってきて



『家族っていいな…』


そんな風に思った

No.143 08/11/17 13:50
ももんが ( PZ9M )

しばらく穏やかにはなしていたが




折りを見てか
おじさんが切り出した


『さあ吐け。
何をしでかした


伊藤さんよ。


君が電話もなしに突然会いに来るときは


何かあった時だけだ


付き合い26年の兄ちゃんをなめるなよ~



こらっ吐け
吐かんと頭グリグリ攻撃だぞ』



おじさんがお母さんをはがいじめにしている





『あ~




にいに
辞めて~

くっ…苦しいよ~』


『よし!吐いてまえ!』


二人ともくすぐりあっこをしているみたいだ


楽しそうだ




『あは…は!
たんま!ギブギブ!



もうニイニは手加減なしなんだから…



髪の毛も服もボサボサだよ…』





『…春名?

どうした。
何で泣いてるんだ?


やっぱり何かあったんか?』




『ううん。ちがうよ、ちょっと彼氏と喧嘩しただけ。



本当に何でもないって~






にいには心配性だから怖くて彼氏も紹介できんよ』



『当たり前よ!



たった一人の妹やろが!

粗末にしたら死んだ父ちゃんと母ちゃんに起こられるわ』

No.144 08/11/17 14:18
ももんが ( PZ9M )

『いいか春名。




お前は死んだ母ちゃんが身をていして守ったんだ




お前にはそれだけの強い愛情がかかっとる





お前の命はお前のもんだけじゃない、わかるな?




いいか?命はいつもあるもんじゃない




ある日突然いなくなる事だってある



だから大切に使えよ


な?



喧嘩でも何でもしたらいいけど


お前を泣かすような男は俺は好かん




理不尽な喧嘩なら兄ちゃんが買ってやるから納得いかないようなら連れてこい』



『にいに…



うん、わかったよ


元気出た!やっぱり落ち込んだ時にはにいにだね



にいにありがと


あたし帰るね』



『何だ?まだいいだろ休みなだし



昼飯くってけよ』



『ううん、にいに夜勤明けだからもう帰る



にいに朝からごめんね


またね』


『ん…そうか。
じゃあまた今度な


彼氏と早く仲直りしろよ』



お母さんは返事をしないまま


おじさんの家を離れた

No.145 08/11/17 16:26
ももんが ( PZ9M )

お母さんは無言でおじさんの家を後にした





その体は時々揺れているようだった…





お母さんが泣いてる…





きっとあれ以上おじさんの前で笑っていられなかったんだね



死んだおばあちゃんが命がけでお母さんを守ってくれたのに




きっと僕を守れない自分への不甲斐なさでやりきれないんだろう…






僕はお母さんの気持ちが痛いほどわかったよ




だって




僕もお母さんに今何もしてあげられないんだもの






大好きな人が苦しんでいるのは


自分のせいなのに




『ごめんね』も



『大丈夫だよ』も





どちらも言えない…




それは
苦しくて

やりきれない



行き場のない気持ち




神様



お母さんが早く




元気になりますように…

No.146 08/11/17 17:36
ももんが ( PZ9M )

お母さんへ

二日目


お母さん



お母さんはがんばり屋さんだね



毎日みんなにあんなに音痴だと笑われても絶対にピアノの練習をしながら歌を歌う




誰かにだめだとか
笑われたりとか



頑張っているのに


認められないと
悲しい気持ちになったりするよね




それでも毎日
コツコツ練習をするお母さんは




凄いと思うよ



苦手な事や
苦しい事から逃げ出さない勇気も



ちゃんとお母さんから教えてもらったよ




これからも


みんなが思わず笑っちゃうような


優しくて愉快な歌を


空まで響かせてね




僕も苦手なこと




悲しいこと





苦しい事から


逃げたりしないよ




お母さん
約束だよ




のっぽより

No.147 08/11/17 17:50
ももんが ( PZ9M )

お母さんは昨日から鳴っている携帯を一向に取ろうとはしなかった




おそらくお父さんが心配して電話をかけてきているんだろう



だけど





お父さんと話す言葉も



これから起こる現実も



お母さんは受け止める勇気が持てないのだろう





お母さんは
僕を諦めると言ってから


毎日僕に話しかける



『赤ちゃん…起きてる?



今日はね…お兄ちゃんのウチに行ったんだよ




あ…知ってるか


あはは、面白いお兄ちゃんだったでしょ


あたしの事
小さい時からめちゃくちゃ可愛がってくれててさ…




あたしにいにの事が大好きなんだ



世話のかかるあたしの為に




色んな事我慢しててさ



みんな
みんな



あたしの為に…





守られてばかり…




あたし
いつも誰かに守られてばかりで…




本当は



弱い人間なんだよ…



赤ちゃん


こんな情けないお母さんで

ごめんなさい…』




昨日も布団の中でずっと泣いてた…




お母さんは弱くなんかないよ





本当に弱い人間っていうのは


自分の一番弱い所を認められないと

僕は思うよ

No.148 08/11/17 18:07
ももんが ( PZ9M )

今日はあいにくの雨だ



こっちにきてから初めての雨だ



シトシト
シトシト



実によく降る



お母さんは朝からまた何かを書いているようだ




そして
何かを繰り返し歌っている





音程は別として


すごく素敵なメロディだ




なんていう曲なんだろう…




お母さんに直接聞けたら便利なのになぁ


僕が思っていると心の中でいつもの声がした




『きらきらぼしだよ』




『!?おっさん?
今までどこに行ってたんだよ
心配してたんだよ』



『フン。体長一センチ位のお前に心配されてもちっともうれしかないね。




しかしあれだな

人間界の鳩は食ってばかりでロマンがねぇな




鳥居でパン


池でパン



公園でパン


動物園でパン…





パンしかねぇのかっていう話だよな!』





『…おっさん


はとバスツアーならぬ鳩ツアーしてたの?』




『おお、まぁな。

でもちゃんと成り行きは聞いてたぜ


何か大変そうだな


まぁ、おまえもさ、これにめげずに


また新しい母ちゃん探して頑張れよ



こんなんでくじけんなよ?』

No.149 08/11/17 18:22
ももんが ( PZ9M )

おっさんなりに励ましてくれてるんだね



素直に言えばいいのに




『めっちゃ素直ですけど』




『ああ…ごめん。
それよりさっきの曲ってなんだっけ?




おっさんが教えてくれたの…』





『あ?
お前の母ちゃんが歌ってる下手な曲だろ?




『きらきらぼし』

『別名
ほしに願いを


だよ』




『きらきらぼし…』




『確か人間界で有名な童話の曲だ




木のおもちゃが願うんだよ



僕を人間の男にしてください


ってな



空に輝く一番星が


優しいそのおもちゃの為に願いを叶えるんだよ




そういう話だ』




『へぇ…

願いを叶える一番星かぁ



僕も見てみたいなぁ』




『あ~無理無理!


一番星なんざザラにあるが『願い星』になんざなかなかお目にかかる事はできねぇよ』




『そうなんだ



ちなみにおっさんは?


ある?願い星にあった事』




『ねぇなぁ。


話には聞いた事はあるがなかなか見るのは難しいらしい




人間は強欲だからよ

自分のいいような願いしか言わねぇから

神様がうんと高い所に隠しちまったって話だぜ』

No.150 08/11/17 18:29
ももんが ( PZ9M )

『そうなんだ…



願い星かぁ…』



僕はお母さんの歌う『きらきらぼし』を聞きながら




願い星が本当にいるなら




ひとつだけ







ひとつだけお願いをしてみたい






『きらきらぼし様




どうか僕のお母さんが幸せになりますように』







どんなに遠くに離れたって




ずっと願うよ




僕のだいすきな
お母さんの為に。





神様



人を想うって



痛くて
苦しい時もあるけど



とても幸せなんですね…






そして




愛する人の幸せを願う事は





もっと



もっと





幸せなんですね…

No.151 08/11/17 18:35
ももんが ( PZ9M )

結局


この日は雨で
お母さんは1日中どこにもでかけなかった




僕はお母さんのちょっと下手くそなきらきらぼしに合わせて



一緒に鼻唄を歌っていた






今日はとても幸せな1日だったなぁ…





明日はいよいよ三日目



折り返し地点だ




僕は



人生のゴールを




迷わず真っ直ぐ走り抜けるよ




例え



その先に何も待っていなくても




僕は



走りきるんだ




お母さん




最期まで一緒だからね




最期まで
一緒にいようね…

No.152 08/11/17 18:44
ももんが ( PZ9M )

お母さんへ


3日目



お母さんは何が好きですか?




僕はね歌を歌うのが好きです




意外にリズム感もあるし上手なんだよ




よく天国ではまるちゃんっていう女の子の友達と歌っていてね





『のっぽは歌だけはうまいよね』


って誉められてたんだ




すごいでしょ?





もし僕が生きて成長したらきっとジャニーズ入り間違いなしだよ




あ!顔がいるかぁ…



でも、お母さんの子だからきっといい線はいくんじゃないかな…








お母さんが好きなものわかったら







頑張って集めるのにな





もしも





お母さんも僕と同じなら




いつかどこかで


『きらきらぼし』を一緒に歌いたいです





のっぽより

No.153 08/11/17 19:29
ももんが ( PZ9M )

三日目の朝お母さんはグロッキーだった




僕の祈りが弱いのかつわりが酷いらしい



朝から吐き通しだ





お腹の中で僕はハラハラしていた





『ああ…だめだ…



最近調子良かったのになぁ…



急にくるんだも…
ウッ…』





バタバタバタバタ…





ジャー
ジャー
ジャー…






またお母さんが走っていく




ごめんね



あと少しだから
もうちょっとだけ頑張ってね





お母さんの今の辛い気持ちや



いやな気持ちは





きっとお母さんがピンチになった時にお母さんを助けてくれるよ






あれができたんだからきっとこんなの何でもない!




そう思えるんだよ




僕も今人生で最大のピンチだけど





不安な気持ちを乗り越えられるように頑張るよ






一緒にあと2日間

頑張ろうね

No.154 08/11/17 19:42
ももんが ( PZ9M )

今日も携帯電話が鳴っている




今朝もお母さんは出ようとしない




きっと最期の瞬間も一人で迎えようとしているんだろう…





本当は恐くて怖くてたまらないくせに




『逃げる』負い目が

お母さんを追い詰めるんだ…




お母さん

本当はお父さんと話したいくせに



ねぇ、お母さん



お父さんから

僕から


逃げちゃだめだよ




話さなければ何も始まらないし



終わらないんだ





気持ちを何も言えないままサヨナラするのは




僕一人だけでいいんだ




けしていい子になろうとしてるんじゃないよ




本当にそう思ってるんだ



そう思えたのは



僕が自分の運命から逃げなかったからなんだよ




お母さんも


負けちゃだめだよ

No.155 08/11/17 20:04
ももんが ( PZ9M )

その日の夕方に家のチャイムが鳴った



『ピンポン…
ピンポン…』



お母さんはお腹を抱えてぐったりしていた




恐らくお父さんだろうと僕は直感したけど




お母さんは出ようとしなかった




その時



『春名?
ハル…居るんだろう?





話をしたいんだ
お願いだから開けてくれ




このままじゃいけない



頼むから


顔を見せてくれ…』





それからも
ドア越しに何回か声がかかった






お母さんは何かを思ったのだろう



意を決したのか立ち上がった





ドアの前まで行くと



『お願いだからもうそっとしていて




病院には確認の電話も入れたし




土曜日に手術も決まったの…




大丈夫

あたし一人だけで行けるから…』


『俺も行くよ』




『いい!



いいの…あたし

一人で行きたいの



ううん…



一人で行かなくちゃいけないんだよ…』お母さんははドア越しに背中から床に滑り落ちていくようだ





『ハル…俺は』



『こうちゃん、


あたしが先に言うね。
あたし…









こうちゃんと別れる。』

No.156 08/11/17 20:22
ももんが ( PZ9M )

『このままじゃいけないんだってわかってた



だけど…




だけどこうちゃんが好きだから…



どうしても言えなかった…




だからこんな事になっちゃったんだよね…







赤ちゃんを諦めて…




このまま何もなかったかのようにこうちゃんと二人で…




笑ったり
抱き合ったりは




あたしには…




できないよ






だから…





別れよう』






僕はあまりにも突然のお母さんの別れ話に面をくらっていた





お父さんとお母さんが別れる…








勿論もともと交わってはいけない二人だから



いつか別れはやってくるだろう…



でも


このタイミングで


お母さんから言うとは思いもしなかった



お母さん




お母さん






僕は言葉が見つからなくて二人を見守るしか術がなかった…

No.158 08/11/17 20:34
ももんが ( PZ9M )

ドアの向こうでお父さんは黙っていた






お父さんも普段はおちゃらけているけれど



きっとお母さんが本当に好きだったんだ



だから



こうやって毎日電話をかけたり



心配したり





ヤキモキしたりするんだろう




お父さん
最初あった時に『軽いやつだ』なんて言ってごめんね





お父さんは


お父さんなりにお母さんを愛したんだろう




悩みながら





痛みながら…





お父さんとお母さんは確かに不貞をはたらいている





お父さんの家族からしたらたまったもんじゃないだろう





三年も





お父さんの奥さん
ごめんなさい




お父さんの子供さんごめんなさい




お母さんは悪い事をしました


僕も一緒に謝ります


謝ってすむことじゃないけれど、どうか許してあげて下さい




お母さんは今から



あなた達にお父さんを返そうと自分と戦っています

No.159 08/11/17 21:10
ももんが ( PZ9M )

お父さんは黙っていた



ずっと




言いたい言葉を言えば




一番大切な人達が傷つくと容易にわかっているからだ…


そしてお母さんも一番言いたい言葉は決して言ってはいけないとわかっているんだ…






二人はしばらくどちらも動かなかった




そして




『寒いから夜は暖かくすんだぞ




土曜日は…ついてけないけどごめんな




お金だけの問題じゃないけどあとで全額俺が出すからそれだけは受け取ってくれな






あと




俺…ハルの事本当に好きだったんだ




今までありがとうな




…さよなら』




コトン…




何かが落ちた


しばらくお父さんの靴の音しか聞こえなかった






『ひぃ―…っ…


うっ…うっ…





こ…



こうちゃ…


ごめ…さ…いっ』




僕は見えない状況だったが


お父さんが新聞受けから落としたのは

恐らくこのウチの鍵だろう…




そう思った

No.160 08/11/17 21:17
ももんが ( PZ9M )

お母さんは結局その場所で朝を迎えた



微動だにしなかった




時折鍵らしき音を


『チャリン…
チャリン…』




と響かせていた




お母さんにとってのはじめての恋は




こうやって幕を降ろした…





いつか





時間だけが





二人の痛みを消していってくれるんだろう…






お母さん




よく頑張ったね…





大丈夫

きっとお母さんは乗り越えられるはずだ




僕は信じているからね

No.161 08/11/17 21:21
ももんが ( PZ9M )

>> 157 始めから拝見させて頂いております🙏❤ 続きが楽しみです🙌 ワンワンさん🌱



ありがとうございます🙇物語もいよいよ折り返し地点に差し掛かりました。


どんな結末が待っているのか…


良かったら最後まで お付き合いくださいませ😺

No.162 08/11/17 21:40
ももんが ( PZ9M )

お母さんへ


四日目




お母さん


こうやってお母さんと過ごすのも


最後の1日になりました




昨日は



偉かったね




お母さんが


お父さんと別れて

明日には僕とも離れて…



一人になってしまう事は、やはり心配です



でも





お母さん
かっこよかったよ





本当はドアを開けたかったんだよね





『ずっと一緒にいて』って言いたかったんだよね




でも

それを言ったらお父さんの『大切なもの』を壊すと知っていたから




言えなかったんだよね…



それはお父さんも同じだと思う



どうか




自分より大切だと思えた誰かを愛せた事を




これからも忘れないで下さい




いつまでも




空の上から願っています




のっぽより

No.163 08/11/17 21:47
ももんが ( PZ9M )

今日は明日の手術に備えてお母さんの体調チェックが病院であるらしい




お母さんはいつもより重い足取りで病院に向かった




お腹の中にいてもお母さんの元気のなさが伝わる




お母さん大丈夫かな…




今日はいつもより人が多いようで赤ちゃんの声もよく聞こえた





お母さんにとってはどんなに耳の痛い音だろう…




魔法の手があったらお母さんの耳をふさいであげたいのに…




もう少しだよ






もう少しでつわりの苦しみや



お父さんのしがらみから解放してあげるよ…




お母さん



頑張れ

No.164 08/11/17 21:57
ももんが ( PZ9M )

『伊藤さん中にどうぞ




お母さんは力なく立ち上がった




よほど泣いた顔がひどかったんだろう





『あらまぁ…ひどい顔ね、ちょっとおしぼりもってきてあげて』



先生が看護婦さんに指示を出した




お母さんは冷たいおしぼりを受けとりながら『すみません…』



と小さな声を絞り出した




『伊藤さん
最終確認よ



答えたくないかもしれないけど聞いてね



明日の堕胎手術ですが前の日…つまり今夜から何も口に入れてはいけません


水も夜9時以降はだめね



できたら下着の替えと荷物を入れる大きな袋をもってきて下さい




時間は朝の9時から術後の検診まで


いい?』



『はい…わかりました』




お母さんは先生にしっかりね、と励まされ診察室を後にした

No.165 08/11/17 22:36
ももんが ( PZ9M )

あとは二階に上がって行き明日の手術の指導を助産師さんから受けるようだ




幾つかの質問に答えまた明日の朝に検診があることを聞き



今日はもうよろしいですよ



と指導室を後にした




その時




お母さんの足が止まった




中から誰かのうめき声が聞こえる




『は―い。イキマないでね―



はい!吐いて吐いて―、はい力抜いてね』




看護婦さんの声に力が入るが中にいる女の人は尋常ではない苦しみようだ



『いや―!痛い痛い!お母さん助けて!




こんなんなら赤ちゃんなんていらない!



もうやだ!出して!』




パニックに陥ってる


仲間は無事に生まれるんだろうか…



お母さんも近くのソファーに腰かけるとその様子に聞き入っていた





『バカな事いいなさんな!あなたこれからお母さんになるのよ




こんな痛みも我慢できないでどうすんの!



赤ちゃんのが暗いし怖いし痛いし




あなたより小さいのに頑張っているのよ!しっかりなさいよ』




お母さんは前のめりになりながら話を聞いているようだった

No.166 08/11/17 22:53
ももんが ( PZ9M )

『いい?次くるわよ!赤ちゃんセット用意しといて!
先生の声が響く



はい―開いてきたよ―はい上手上手…



イキマないで吐いてね―』



『フ―…フ―…




あっ…痛い!痛い!イタァあああああ…




あああああ!!!』




中からもはや絶叫に近い声が聞こえてきた




そしてそれと同時に


『ほ―ら!来たよ来たよ。天使ちゃんきましたよ―

お母さんお疲れ様―

見える―?
赤ちゃん



良かったね
元気な女の子よ―




おめでとうございます!!』





生まれたのは女の子らしい



やったね!



おめでとう!




なんて僕には言ってる余裕僕にはないんだけどね




それでも仲間の誕生はとても嬉しかったんだ




お母さんが今どんな顔をしてるかはわからないけれど





小さな声で
『おめでとう』




そう呟いたのはちゃんと知っているよ

No.167 08/11/17 23:04
ももんが ( PZ9M )

お母さんはウチに帰ってからも


あまり話さず無口だった





お母さんといられる最期の夜なのに




なんだか少し寂しいな…





お母さん


きらきらぼし

歌ってくれないかなぁ…




昨日の今日じゃ無理かなぁ…







お母さん

いよいよお別れの夜です





僕はとっくに覚悟をしていますが




お母さんがそんなに元気がないと


とても心配です



明日はどうか




お母さんが痛い思いをしませんように…




痛いのはみんな僕につけて下さい




神様


お願いしますね…

No.168 08/11/17 23:13
ももんが ( PZ9M )

お母さんはなかなか眠れないようで



何回も寝返りをうっていた




時折泣いては



僕を撫でてくれた




今日はいつもより




お話も撫でてくれるのもたくさんある



とてもうれしい





神様



僕はやっぱりやって来て良かったです




辛かったりくじけたりしそうにもなったけど



やっぱり幸せでした




生きることは日にちの長さじゃないですね



僕にとっての人生はこの短い数日だったけど




凄く意味のある日々でした




僕に生きるチャンスを下さって

本当にありがとうございました

No.169 08/11/17 23:28
ももんが ( PZ9M )

お母さんへ


5日目



お母さん


僕は『お母さん』とあなたを呼びたくて


この世に舞い降りました




願いは叶いました




ただ…



これからもあなたをお母さんと呼ぶのはどうも難しいようなので




僕は遠くからそう呼ぶ事にします





お父さん

おじちゃん


おばあちゃん



病院の先生




みんな…





みんなありがとう



今度はみんなで遊ぼうね




あと、お母さんの事をよろしくお願いします




さみしがり屋の泣き虫屋のお母さん




あなたを選んで僕は良かったと思っています




次にあなたに会うときは素敵な家族があなたを守ってくれていますように…





さようなら




のっぽより

No.170 08/11/17 23:39
ももんが ( PZ9M )

最後の朝が来た





お母さんはゆっくりと体を起こし



僕に話かけた



『おはよう…




いよいよこんな日が来ちゃったね…



あなたが大好きなのにね…





本当にごめんなさい…


いつかまた…




会えるときがきたら



その時はまた会いたいな…』




チクり



ズキズキと胸が傷んだ




また巡り会うときは
きっと知らない他人同士だ…




でも構わないよ





大好きなお母さんが 元気でいてくれたら




それでいいや…



さぁ

行こうかな



泣いたりなんかするもんか

No.172 08/11/17 23:56
ももんが ( PZ9M )

『伊藤さん検診がありますからね、こちらへどうぞ』





いつものようにお母さんが診察室へ呼ばれた




『このあと隣の処置室で手術がはじまりますが




内診はもういいですね



簡単な尿検査や体調検査があるだけよ』



『あの…この前みたいな袋の写真はもらえないんですか?』



『内診すれば出るけど…




伊藤さん
写真は辛くない?



それに…

今回はエコーに赤ちゃん


映るわよ




あなたは見ない方がいいわね』





『赤ちゃん…




赤ちゃんに





会っておきたいです…



目で見て

覚えて起きたい…』



『…いいのね





じゃあこっちにきて頂戴ね』




先生はお母さんを椅子に乗せるとまた棒状の器具を僕に近づけた





相変わらず痛いなぁ




『これよ』



先生は説明をはじめてくれた

No.173 08/11/18 00:04
ももんが ( PZ9M )

通行人さん🌱



そしてお子様も
いつも読んで下さっているとの事



とても嬉しく拝見しました🙇


私もまだまだ小さな娘達がおります




みんなで四人です



しかしその中の一人は今遠くの空の上におります




今回はその子供の気持ちを考えて書くことにしました





大好きなご家族がいつも近くにいらっしゃる幸せをお祈りしています😺




どうかお二人に幸せな日々が続きますように🌟

No.174 08/11/18 00:14
ももんが ( PZ9M )

『この回りの白いのがこの間の袋よ



ずいぶん大きくなったわね



それからその中の丸いのが赤ちゃんよ』




どんな風に僕が映っているのかまたまたわからないが




僕は丸く



大きくなっているらしい…




成長…
したんだなぁ



僕の光と
お母さんの種は


ちゃんとお母さんの中で反応したんだ




凄い

これって凄いことだ



お母さんがつわりが苦しいのに



一生懸命、我慢して僕に栄養をくれたおかげだよ



お母さんありがとう…

No.175 08/11/18 00:31
ももんが ( PZ9M )

『先生ありがとうございまし…



あれ?





この…ピコピコしてるのは何ですか?




気のせい…?』




『気のせいなんかじゃないわ



これはここ』





先生がお母さんの胸をついた




『心臓よ』





お母さんはびっくりしたようで声が出ていなかった



『心臓…

赤ちゃんの』





『さ…もうよしましょうか?



処置室に行きましょう』



先生はお母さんに大丈夫?


とだけきくと




足早に隣の部屋に入って行った

No.176 08/11/18 01:47
ももんが ( PZ9M )

いよいよなんだな




処置室と呼ばれるところは他の部屋と緊張感がまるで違う





先生が麻酔にかかりやすいようによ、と術着に着替えたお母さんに注射を一つ打った…





『大丈夫?この台に乗れる?』




『…はい。大丈夫です』




『それじゃあここに足を置いてね…



山本さんライト入れて…




器具は…』





ついた明かりがまぶしかったのかお母さんは顔を横に反らした





だんだん




きっとお母さんの意識はなくなっていく





僕とお母さんを繋いでいたものが



今この瞬間に


切れてしまう…




ええい。

泣くな…

泣くなのっぽ


覚悟の上の挑戦だろ



泣いたりしたらみっともないぞ。



お母さんもまだ泣いてないのに



気が早いよ…





お母さん

お母さん



大好きだったよ

こんな僕に




『産みたかったのよ』と

たくさん涙を流してくれてありがとう





僕の方こそありがとね





嬉しかったよ…





じゃあ
神様に会ってくるね





さようなら…





お母さん…

No.177 08/11/18 02:21
ももんが ( PZ9M )

『じゃあ麻酔に入ります




伊藤さん器具が入りますから麻酔の効きが弱くて痛むようなら早めに教えて下さいね






じゃあ打ちますね』







針の先端がお母さんの腕にかかった…







じゃあね
お母さん



さようなら…


忘れないでね…









『……』


お母さんが何か先生に言った







『え?』




先生が麻酔を打つ手を止めた





『どうしました?
気分でも悪くなりましたか?』





『やめて…




やっぱりやめて!





あたし赤ちゃんを殺したくない…





赤ちゃんを殺さないで!』






お母さんが看護婦さんに抵抗している











看護婦さん達はお母さんの腕を確保した



『伊藤さん
落ち着きましょう~



怖くないですよ~』






『いや!やめてってば!!



あたし手術しません



赤ちゃんと一緒に帰ります!』






お母さんの身に一体何が起こったんだろうか…

No.180 08/11/18 07:38
ももんが ( PZ9M )

>> 178 こんな時にレスしてしまって皆さん申し訳ありませんm(_ _)m 昔の私と重なって切ないです、辛いです。 私は不倫ではないけど、元彼の子供… ポカポカ天気さん🌱
はじめまして🙇お話の内容読ませて頂きました


赤ちゃんを手放された時にどんなにか悔しい思いをされた事でしょう…


大切なものと知りながら手放すのはどんなにか痛い事だと思います


私は人を傷つけたりするのもその逆も好きではありません


でも


傷つけてしまう人にも同じように痛い傷がついてしまうのも知っています


誰かが痛い思いをするときは誰かもきっと同じように辛くて悲しむんだと思いますよ


ママさん
どうか元気出して下さい


それでも…
あなたが誤った選択をしてしまったと後悔していたとしても

これでよかったんだと納得していたとしても


あなたの赤ちゃんはあなたに会いに来てくれたのだと私は信じたいです


親子の絆はそんなに簡単に切れるものではないと思っています


もしもあなたが新しい命と巡りあった時は

『よく頑張ったね』と心から抱き締めてあげて下さいね


それだけで
きっと
もう大丈夫ですよ

No.181 08/11/18 07:48
ももんが ( PZ9M )

>> 179 初めまして🙇最近拝読しています😃 初めて目にしたのがマリッジブルーの最中自分の気持ちが分からなくなり、彼と距離を置いた最中でした。話中の『愛… ユウナさん🌱



はじめまして🙇

いつも読んで下さっているとの事

ありがとうございます



そして




最愛の彼に巡り会えたとの事



大変うれしく思います😺🌟




迷っているのは

不安だけではないはずですよ



『こうありたい』という理想がひょっとしたらあなた様を少し困らせているのかも知れませんね




ユウナさん


目に見える幸せと
心で感じる幸せ



どちらもあなたに力をくれるはずです



あなた様も『大切な誰か』にその2つをたくさん、たくさん運んであげて下さいね🌟



ユウナさんとユウナさんの大切な人がいつまでも


ずっと



幸せでありますように🌱

No.184 08/11/18 09:18
ももんが ( PZ9M )

182の通行人さん🌱


はじめまして🙇
応援レス拝見しました



通行人さんの応援とてもうれしかったです


ありがとうございます


通行人さんも辛い経験をされたのですね…



胸が痛みます😿



でもね、こうやって亡くなった赤ちゃんの事を思い出すのもけしていけない事じゃありませんよ…




時間がゆっくり


ゆっくりと



通行人さんと赤ちゃんの痛みを和らげてくれるはずです



今日もきっとお空の赤ちゃん達は雲に腰かけて



昔話をしているんだと思います


お母さんがあんなに自分に謝ってる



そう思わせるより





お母さん、私に家族になってくれてありがとうねっていってくれたのよ



って
笑って話させてあげましょう




離れていてもきっと子育てはできますよ



通行人さんがいつかまた



お空の上で色んな話をしてあげられるように



今はしっかり

生きていって下さいね😺


応援しています🌱

No.185 08/11/18 09:28
ももんが ( PZ9M )

ゆっぴさん🌱



はじめまして
ももんがです🙇




ゆっぴさんも辛い…悲しい思いをされたんですね



お体の方はもう大丈夫ですか?



あまり自分を責めないように


ちょっとだけ楽に生きて下さいね




必要なのは


『繰り返さない事』


それだけです




赤ちゃんは無垢で綺麗でもろいです



誰かの手を借りて生きるしか術をしりません




ゆっぴさんも


いつかまた
新しい命と向き合う瞬間がきたら



『よく来たね』って


たくさん
たくさん

抱き締めてあげて下さい




それが



ゆっぴさんにも


また、きっと訪れますよ😺



その幸せをたくさん暖かい手や足やお顔に注いであげて下さい




人は何度でも起き上がれます


頑張って🌱

No.186 08/11/18 09:52
ももんが ( PZ9M )

お母さんの泣き声が聞こえる

しゃくりあげるように号泣していたが今は少し落ち着いたようだ



『伊藤さんどうぞ』

午後が過ぎ休診の札がかかった病院の中にお母さんと先生はいた



『…ひっく…すいません…ひっく…頂きます…』

お母さんは肩を震わせながら先生の入れてくれた飲み物を少し飲んだ


『ホットミルクは胃に優しいし、休まるからね』



『…っくすいません…っく』


『伊藤さん…ね立ち入った事聞いてごめんなさいね今日は彼は?こない予定なの?…








あなた達ひょっとしたら不倫していない?』


お母さんがびっくりして顔を上げた



『おっと待ってね。それは答えなくてもいいわ




私の独り言よ


前にあたなが彼ときた時に彼だけ左手に指輪をしていたから気になっちゃってね



…患者さんのプライバシーよねごめんなさい




白状するとね
私も昔していた事があったのよ』


『えっ…先生が?』

『そうよでももう随分昔のお話よ今は独身!結婚相手応募しなくちゃ』



お母さんがちいさく笑った




お腹の中で僕はほっと安堵の息をついた

No.187 08/11/18 10:05
ももんが ( PZ9M )

『それはさておき



どうするつもりなの?赤ちゃん





彼との事はともかくとして




お腹の赤ちゃんはあなたを待ってくれないわよ





どうするのか考えてるの?』




『…わかりません




自分でもこんな事になるなんて夢にも思わなかったんです





でも…





あの小さな心臓をみて…




生きている


私のお腹の中に生きているんだ…



そう思ったら
なぜだかわからないけど




離しちゃいけないって…





離れたらいけないんだって


そう思えて…







すいませんでした』



お母さんは先生に深々と頭を下げた





『伊藤さん頭をあげてちょうだい




こういう事はね
実は少なくないの




最後の最後まで



人生はわからないってことよ





失ったり
なくしたりしてみないと人間はわからない事がたくさんあるのよ





でも、命だけは別。




元に戻せないからね…




だから貴重なのよ』




渡辺先生はまるで神様がそこにいるかのように



ゆっくりと
静かにそう言った





お母さんも静かに頷いていた

No.188 08/11/18 10:18
ももんが ( PZ9M )

先生はまた落ち着いて考えて



産む方向に戻すか


手術しなおすか
改めて連絡をしてほしいとお母さんに伝えた





お母さんもそれを約束してこの日は病院をあとにした





しばらく歩くとお母さんはどこかに座り後ろにひっくり返った




『あ―あ!
やっちゃった!!






やっちゃったよ―






もうどうしよう―


あたしがお母さんになるんだって



お母さん!』




僕はまだ信じられなかった




お母さんが僕を産んでくれるって




僕と生きてくれるって





お母さんとまた




いられるんだって!




やっ…





たあああああああああああ!!





僕は生きられるんだ!
お母さんと…




痛みも
悲しみも
喜びも



全部



一緒にわけあって生きていけるんだ







お母さん
お母さん




お母さん!!





ありがとう…!

No.189 08/11/18 10:27
ももんが ( PZ9M )

でも浮かれてばかりもいられない




お母さんにはそれなりの生きる『準備』が必要なはずだ





それをお母さんはどうこなしていくんだろうか




『さて!
行きますか赤ちゃんまん





こんな情けないお母さんだけど




これからはずっと一緒だよ




赤ちゃんまんはあたしが



絶対絶対
守るんだ』




そう言うとおしりをはらって歩き出した



『さぁ。
勢いのついた母は強いよ





怒られに行きますか!
にいにの所へ』

No.190 08/11/18 10:46
ももんが ( PZ9M )

『…すまん春名



もう一度いってくれるか?兄ちゃん耳がおかしくなったみたいだ』




『にいに?大丈夫?二回目だよ。






いい?






あたし
妊娠したの



それでね
一人で産んで育てたいの』





『俺、耳がやっぱりおかしいんだ…



春名がに…


妊娠…』





おじさんは絶句している



無理もない




最愛の妹が子供を妊娠して





しかも一人で育てたいのと言えば兄でも親でもそりゃあ驚くさ





『だからね…あたし』



言葉を遮るように机に一撃が入った


バンッッッ!



『だめだだめだ!
ダメダメダメダメ!


絶対にだめだ!
男はどうした!?

なぜ頭を下げて挨拶にこんのだ!?



女に一人で子供を産ませるような逃げ腰の男なら兄ちゃんが首に縄つけて…』


『にいに違うよ




逃げたんじゃないよ

逃がしたの
あたしが




もう来ないでって




あたしが言ったの





あたし…




あたしの彼は
奥さんと子供さんがいる人なの』




『………奥さんって』




おじさん二度目の絶句だ



『おま……………』




『にいに、ごめん…』

No.191 08/11/18 11:01
ももんが ( PZ9M )

『少しだけまってくれ…





それはつまりこうか?







春名は不倫をした





不倫をした相手の子を妊娠した





不倫相手と別れて一人で産みたい





間違いはないか?』




『はい。間違いはありません

その通りです』




『その通りって…



春名…………



お前のしたことはやっちゃあいかん事だ!



それから


今からしようとしてる事もだ!




お前は26にもなってやっていい事と悪い事がわからないのか!





春名!!






………すぐき着替えろ

兄ちゃんがもう一回病院に乗せていってやる』

おじさんが立ち上がった




『やめて!
やめて、にいに。



お願いだから…
話を聞いてください……』







お母さんは一度は僕を降ろそうとした事





彼に妊娠の継続を知らせる意志がない事





この町を離れて一人で産んで育てたい事を



おじさんにゆっくり伝えていった…

No.192 08/11/18 11:10
ももんが ( PZ9M )

部屋の中が静まり返っている






おじさんは今色んな事を考えているんだろう





お母さんの気持ちは痛いほどわかるはずだ




だけど世間はそれを許すほど甘くはない



きっと一人で子供を育て上げるのは想像以上に大変な事だ




三時間おきのミルク




ひっきりなしに変えるオムツ




泣いては起き



起きてはまた泣く





それを働きながら誰の手も借りないでやりきるのは至難の技だ




しかも世間のシングルマザ―に対する目はけして優しくはない




おじさんはきっと



そんな事を考えているんだろう…





そして



お母さんの人生が平坦なものでなくなるのを一番危惧しているはずだ…

No.193 08/11/18 11:16
ももんが ( PZ9M )

『春名




おまえの気持ちはよくわかった



だけど兄ちゃんは賛成できん




春名
兄ちゃんには家族はおまえだけだ




父ちゃんや母ちゃんに変わって守ると約束した妹だ






みすみす苦労するとわかっていて


『どこへでも行け』
とはよういわん




お前はいい人生の勉強をした



それじゃあだめか…?』






おじさんは涙声になっていたが




泣いたりはしていなかった






しっかりと
お母さんを見据えて話をしている…






そんな感じだった

No.194 08/11/18 11:26
ももんが ( PZ9M )

『にいに


ごめんなさい。



あたしね
今まで誰かに守ってもらってばっかだった





お父さん
お母さん
にいに
こうちゃん




みんなみんなあたしを一番に考えてくれて…





あたしはみんなに迷惑ばっかりかけてて…




辛かった…





お母さんとお父さんが死んだときも





一瞬の事だったけど



あたしは忘れる事ができないの





車が何かにぶつかった




そう思った時にはお母さんはもう虫の息で…





(お母さん…




お母さん大丈夫?
何があったの



苦しいよ
ちょっと離して…





そうやってお母さんの体をどけると




お父さんの体は前からきた車と座席に完全に挟まれていた





(お父さん!


お父さん…
しっかりしてよぅ…




お母さん!



お母さん…


起きてぇ…)






二人とも
何もいってくれなかった…』

No.195 08/11/18 11:36
ももんが ( PZ9M )

あたしは途中で意識をなくしたけど




後で警察のおじさんに




お母さんが最期まで私の名前を呼んでいたよって聞いた…






この前にいにが言ってくれたでしょう




『おまえの命は自分だけのものじゃない



大切に使え』って






あたし、お母さんがあたしを守ってくれたみたいに




あたしもこの子を守りたい!




どんなに疲れてても弱音なんか吐かない



夜中のオムツ変えも頑張る!





にいにには迷惑かけないようにする



だから…


だからお願いします



この子をあたしに産ませて下さい




きっと


きっと頑張って幸せにします!』





お母さんがおじさんにもう一度頭を下げた







僕は





僕はもう幸せ過ぎて




お母さんの言葉が嬉しくて




ずっとずっと




泣いていました…

No.196 08/11/18 13:18
ももんが ( PZ9M )

それからしばらくして…





お母さんは職場の幼稚園に退職届を送った






幼稚園の職員はみんな驚いて引き留めに入ったが




お母さんは
『一身上の都合』を強く押して理由は話さずにその場を納めた






お父さんは僕がまだいるなんて夢にも思わないみたいで




『できるだけの事をさせてくれ』と持ってきたお金も、お母さんは頑として受け取らなかった






おじさんもお母さんの事を『こんなに頑固な妹とは知らなかった』とあきれ顔だが






結局お母さんの決断を許してしまった




しかも!








工場に移動願いを出してしまい、僕らの住む町まで追いかけて来る始末だ





シスコン
恐るべきだ





でも
お母さんは随分強くなった




あの日からあまり泣かなくなった





まだまだ弱いとこもあるけど、そんなの問題ないさ




これからゆっくり探していけばいいんだ

みんなでね

No.197 08/11/18 13:26
ももんが ( PZ9M )

『さぁ、これで最後か?』



おじさんがお母さんのトランクを運び出したようだ





『うん。ありがとう



にいに、迷惑かけました…

本当に



本当にありがとね』




おじさんはトランクを荷台に積み込むと



『お世話かけられっぱなしなんだから




引っ越しそばは春名の奢りな』




そう言ってお母さんの頭を優しくなでた





今日でいよいよ


このアパートともお別れです




ずっとずっと雲の上から見ていた赤い自転車も荷台にくくりつけられいた…




みんな
みんな






ありがとう





僕の命は




みんなにもらった命です






きっとこれからも大切に使うからね…








さようなら





大切なアパート…

No.198 08/11/18 13:33
ももんが ( PZ9M )

僕がお母さんを見つけてもう1ヶ月近くが過ぎていた




もう僕は3ヶ月に入り




体も心も随分大きくなっていた






何回も何回もくじけそうになっては立ち上がり





何度も泣いた…





それでも大切なものを諦める事ができなかった





僕にとっては




お母さんだ





僕を守ってくれたお母さん





今度は
どんな事があっても



必ず僕が守るからね…




新しい街でも きっと楽しく過ごせるだれう…

No.200 08/11/18 13:48
ももんが ( PZ9M )

《半年後》

『あら~はるちゃん今から兄ちゃんのとこ?』



『あ!大家さん!おはようございます~



はい!できの悪い朝ごはん、持っていく所です』




『ほんなら今畑でとったトマト!何個かもっていきな』




『わ~い!喜びます、にいにトマト大好きだから



おばちゃんありがとうね』



『お腹大きいんだから気をつけていくんだよ、車に気をつけてね』




『は~い!
いってきま~す!』




お母さんの声が明るい



この土地にきてもう半年が過ぎようとしている



季節は春から秋に差し掛かっていた




お母さんはこの街でベビーシッタ―として働きながら毎日を過ごしている




住まいは前より少しだけ広いが前よりはボロいらしい




お風呂とトイレと部屋が1つ増えて2つ



僕の部屋だ





おじさんの新しい家はここから歩いて五分位だ



前より近くなった





勿論おじさんの配慮だ
何かあった時に飛んでいけるだけの距離に設定したらしい





その分、職場は遠くなったけど仕方ないなと笑っていた

No.201 08/11/18 13:59
ももんが ( PZ9M )

匿名さん🌱


こんにちわ🙇
応援レスありがとうございます



はじめましてモモンガといいます😺





初めての携帯小説で私なんかに思っている内容がうまく書けるかな…




と不安でしたが皆さんに目をつぶって頂きながら何とかここまで書くことができました




今回は子供達が自分達の運命を背負いながらお母さんに会いにきている




という内容でお話を書かせて頂きました



どんなに辛かったり悲しかったりしても決してひとりなんかじゃない




目に見える世界や言葉だけじゃない…




本当はいつも誰かが自分を思ってくれているんだよ




そういう思いで書いています😺




強い愛情とちょっとだけの勇気があれば



きっと家族で生きていく歯車のネジになるのではないでしょうか




これからもつたない文章ですが良かったらお付き合い下さいね🙇🌱

No.202 08/11/18 14:14
ももんが ( PZ9M )

『赤ちゃんまん


今日はあったかいね


風はあるけど寒くないよね』




お母さんは昨日の夜から作ったシチューが思ってたよりうまくできてご機嫌だ





こっちの人には
『事故で恋人は亡くなってしまった』



と報告してあるから誰もお母さんと僕を責めたりしないだろう



ここの人はみんな暖かい



身重なお母さんにとても優しくしてくれる




お母さんは心からここに来てよかったと感じているようだ





勿論ぼくもこの街の雰囲気が大好きだ




あと1ヶ月




そうしたら僕は本物のお母さんに思い切り抱き締めてもらえる




今はもう体も動かなくてただじっとしているだけだ



鳩のおっさんは時たま様子を見に来る位でいちいち介入はしてこない







ちなみにこっちでも鳩ギャル(?)にモテモテらしい…




神様


そちらはみなさん元気ですか?


こちらは色々ありましたが何とかうまくやっています





早くお母さんに会いたいです

No.203 08/11/18 20:44
ももんが ( PZ9M )

『にいにい!
朝ごはんの到着だよ


起きてくださ~い!



…ってさ~
何で昨日片付けたのにこんなに汚くできるかなぁ




ビールの缶!
つまみの袋!
脱いだパンツ!
かんだティッシュ!
丸めた靴下!




もう!
これじゃ嫁どころか彼女もできんはずだね





しゃあないなぁ!
可愛い妹が掃除してやるか』




『……春名ちゃん




今何時ですか?』




『え?今?

うんと朝の9時半だよ。


何なら日にちも言おうか



2008年の9月22日の月曜日!



ついでに明日は祝日でっす!』



『詳しくありがとう…



じゃあ俺も詳しく言うわね…



昨日の夜9時から本日の5時まで仕事して…始発で1時間半かけて帰りました…




さて俺は何時に寝たでしょうか…』



『はい!
朝風呂も入れて朝の7時!』




『…正解



だから起こすんじゃねぇ…』



『にいにの大好きなシチューなのになぁ


それじゃあもって帰ろうかなぁ』



あ~あ
この兄妹は本当に仲がいい


おじさんにちょっと焼きもちをやいてしまう

No.204 08/11/18 21:42
ももんが ( PZ9M )

僕は優しいおじさんが大好きだ




お母さんの何よりの心の拠り所で



お父さん兼お兄ちゃん




たくさんの叱咤とたくさんの愛情をお母さんに注いでくれる




お母さんはおじさんの前だと借りてきた猫ならぬ甘えた子犬のようになってしまう




きっとおじさんがいなかったら



お母さんは僕を産むとは言わなかったかもしれない





おじさん




もし僕が産まれたら肩車やキャッチボール一緒にしてね




毎日をお母さんと一緒に起こしにくるよ




休みの日は野菜をとったり



虫取りも教えてね






僕は産まれたら絶対




おじさんの事を大好きになるだろうな



これからも大好きなお母さんと僕を




よろしくお願いしますね

No.205 08/11/18 21:49
ももんが ( PZ9M )

その日は明日休みだからとお母さんは結局夕御飯までおじさんの家で過ごした





おじさんはかなり眠そうだったけど




お昼を食べたあたりでおじさんとお母さんは昼寝も仲良くしていた




寝息も穏やかに


その光景は幸せそのものだった




できる事なら


この幸せが




いつまでも
いつまでも



続きますように…






特別な幸せなんていらない





僕はただ



大好きな人達と



こうやって穏やかに過ごしていきたいんだ…





幸せって…




こういうことなんだな…




僕も


おじさんやお母さんにたくさんの幸せを運んであげたいです…

No.207 08/11/19 09:23
ももんが ( PZ9M )

>> 206 たけぽんさん🌱



はじめまして🙇
モモンガです




お話拝見しました😿


今とてもお辛いでしょうね…
心中お察し致します



今は体の痛みも
心の痛みも




ゆっくり癒して下さいね…





たけぽんさん

私思うんですよ




きっとあなたの大切な大切な赤ちゃんは



幸せだったんだって




確かにこの世に生きる事は難しかったのかも知れません




それはとても悲しいしやりきれないと思います





それでも
たけぽんさんの赤ちゃんはあなたに会えたたったわずかな人生も







あなたと過ごすはずだった何十年も



きっと変わらぬ愛情で過ごしていたでしょう…





だから







期間なんて



生きた時間なんて





きっと関係なく
あなたにあえてとても幸せだったのだと思います





どうか
あまり悲しまないで下さいね😿




ひょっとしたら赤ちゃんが遠くのお空から『ママに伝えて』って



私にイメージをわかせてくれているかもしれませんよ




ラストまでもう少しよかったらお付き合い下さいませ🙇

No.208 08/11/19 09:40
ももんが ( PZ9M )

次の日になり



遅い朝食を二人で食べた





今日は僕の定期検診の日だったからおじさんとお母さんとで



町に一つしかない総合病院まで出かけに行くつもりらしい




今のところ経過は順調で

お母さんの体調にも変化はない



『起き上がるのも寝返るのもきついんだなぁ』




なんていいながら毎日頑張って仕事に行ったり




朝と夕方に近くを一時間かけて散歩したりと





お母さんは一生懸命僕を育ててくれている




ちなみにお母さんは性別を聞くのはやめたらしい




『元気に産まれてくれたら女でも男でもどっちでもいいもん』



と、どちらかわからなくてヤキモキしているおじさんをよそに楽しそうにしている





『さぁ、ぼちぼち 出かけるか



暖かいけど腹は暖かくしてけよ




あっ、大丈夫かお前の母さんの皮下脂肪がきっと守ってくれてるよな』



『……にいに!』



『お~こわ!
早く上着もってこよ』




『あ!上着かぁ
居るかなぁ?



あたしいらないと思って昨日もってこなかった、ちょっと取ってくるね』

No.209 08/11/19 10:01
ももんが ( PZ9M )

『俺のジャンパー来てけばいいじゃん

出してやるぞ』




『大変うれしくないお誘いありがとうございます



たばこの匂いと怪しいシミのついた上着より
可愛いお気に入りのカ―ディガン持ってきます~



すぐだから待ってて』




そういうとお母さんはおじさんの家を急いで出た





おじさんの家と僕らの家は直線道路一本で繋がっているだけだ





のんびりした田舎町だから車の往来もほとんどなかった





お母さんはいつもの調子で行きなれた道を下手くそなきらきらぼしを口ずさみながら進んだ




少しご機嫌な様子だった






遠くの方から車の走る音がする




お母さんちゃんと見てるかな?




大丈夫そう
お母さんの体の向きが変わった




『お~いハル

やっぱり寒いから行くまで俺のジャンパー来ていけよ』




後ろからおじさんの声がした



『にいに?大丈夫だよあたし…』



お母さんの会話をおっさんの焦った声が遮った





『のっぽ!危ない!



運転手のやつ寝てやがるぞ!』





お母さん達の頭上で鳩の羽音が大きくはためいた

No.210 08/11/19 10:19
ももんが ( PZ9M )

次の瞬間



『ハル!!前見ろ!』






おじさんが叫んだ


お母さんの体がゆっくり前を向いていく



その瞬間





体に今まで感じたことのない程の衝撃と痛みが僕を襲った…







ぼくとお母さんは少しの間どこにいるのかわからなかった








物凄く飛ばされたような



バラバラになったような…








運転手の居眠りだったので道にはブレーキの跡はなかった












『のっぽ!のっぽ!!大丈夫か!死んじまったのか!?しっかりしろ!!』






近くで鳩の羽音が聞こえる…



お母さんは…お母さんは無事なんだろうか…








『おっさん



おっさん何が起きたの…?




お母さんは…お母さんはどうなってるの…






僕は …


死んじゃうのかな…』





まわりには騒ぎを聞き付けたおばちゃん達が集まってきたようで何だか騒がしくなってきた…

No.211 08/11/19 10:39
ももんが ( PZ9M )

『はるちゃん!!





はるちゃん!!


しっかりおしよ!


今、救急車呼んだからね!!




しっかりするんだよ!!』



近くで大家のおばちゃんが泣きながらお母さんに呼び掛けている






お母さん




お母さん





おっさん
早く教えて!






お母さんは…!







『のっぽ…もうだめだ



可哀想だが諦めな…』





『おっさん
何でそんな事いうんだよ!!





神様のお使いでしょ



何とかしてよ!





お母さん!





お母さん!』





僕は体の痛みなんかよりお母さんの命や体がどうにかなってしまったのか…



わけがわからず




ただ泣くしかなかった





その時だった



『……ん



痛っッ…


体が痛くて動かない…





あたし、何でここにいるの…?』





周りから歓声が湧いた



お母さんの声だ



お母さんだ!




お母さん生きてる!




僕が喜んでいるのもつかの間


おっさんがぽつりと言った…








『のっぽ違うよ…兄ちゃんの方だ…』

No.212 08/11/19 10:55
ももんが ( PZ9M )

お母さんがその異変に気がつくのに時間はかからなかった







『にいには…?




おばちゃん
にいには?






にいにはどこ…?』



おばさんは無言で泣いている






周りでは


『しっかりしろよ!

妹が目ぇ覚ましたぞ!兄ちゃんよ!




赤ん坊見るんだろ!






おい!しっかりしろ!


死ぬな!!!』







近所に住む人達が突っ込んで来た車の下敷きになっているおじさんを車の下から出そうと車を持ち上げている






車は軽トラックだったが運悪く石材を積んでいた為に容易に上げる事はできない…








スピードを落とさずお母さんの前に飛び出してきた車にお母さんが巻き込まれようとした瞬間…









後ろから走ってきたおじさんは力いっぱいお母さんを田んぼ側に突き落とした…








そして


そねまま車に引かれながら側溝に押し付けられてタイヤの下へと吸い込まれたのだ…







軽トラックは片側の側溝に車体の半分がはまってしまい




おじさんを助け出すのは難しい状況だった…








『にいに!!





にいに!!







死んじゃやだよ!!!』




お母さんは体を支えてもらいながら車へと近づいた

No.213 08/11/19 11:09
ももんが ( PZ9M )

おっさんが不思議な力をわけてくれたのだろう




僕は瞼の裏側に現在外側で行われている様子を見ることができた







『にいに!!







にいに!!








しっかりしてよ…






今から病院行くんでしょ…







赤ちゃんの写真もらうんでしょう…









赤ちゃんに会うんでしょう…









ねぇ…



返事してよにいに…







もうひとりぼっちはいやだよぅ…







あたしを置いてきぼりにしないで…』




お母さんが泣き崩れていると




車体の下からわずかに手が伸びてきた






その手には暖かそうな血の滲んだジャンバの切れ端が握られていた…





おそらく筋肉が硬直して離す事ができないのだろう…







お母さんはその手を開くと一本ずつ丁寧にほぐし頬に当てた





『にいに



あたし大丈夫だよ



多分赤ちゃんも大丈夫…








にいにも絶対死んじゃだめだよ!






あたしを置いていったら許さないんだから…っ』






お母さんが泣き崩れていると



おじさんの指がするりとほどけていった…

No.214 08/11/19 11:10
ももんが ( PZ9M )

おっさんが不思議な力をわけてくれたのだろう




僕は瞼の裏側に現在外側で行われている様子を見ることができた







『にいに!!







にいに!!








しっかりしてよ…






今から病院行くんでしょ…







赤ちゃんの写真もらうんでしょう…









赤ちゃんに会うんでしょう…









ねぇ…



返事してよにいに…







もうひとりぼっちはいやだよぅ…







あたしを置いてきぼりにしないで…』




お母さんが泣き崩れていると




車体の下からわずかに手が伸びてきた






その手には暖かそうな血の滲んだジャンバの切れ端が握られていた…





おそらく筋肉が硬直して離す事ができないのだろう…







お母さんはその手を開くと一本ずつ丁寧にほぐし頬に当てた





『にいに



あたし大丈夫だよ



多分赤ちゃんも大丈夫…








にいにも絶対死んじゃだめだよ!






あたしを置いていったら許さないんだから…っ』






お母さんが泣き崩れていると



おじさんの指がお母さんの手から、するりとほどけていった…

No.216 08/11/19 11:30
ももんが ( PZ9M )

直に救急隊と警察が到着した




おじさんはまだ幸いにも死んでないが重体だ



必死の救命治療をほどこされ救急車で病院へと搬送された






お母さんも体に打撲が見られ為に念のため同じ病院へと搬送された…






お腹の中はかろうじて繋がっていた





僕もお母さんもほっと胸を撫で下ろした




しかし安心なんかできない






おじさんは『絶対安静』のICUに手術後入れられた…









お母さんもたおれた時の打撲や擦り傷の治療をしてもらい




しばらくおじさんの病室を外から心配そうにながめていた…







『大丈夫ですか?廊下は寒いからお腹に触るわよ




こちらで暖かい飲み物でもどうですか?』





一人の看護婦さんが話しかけてきた






『あ…ごめんなさいね

私、お兄さんのICU担当の井上由美といいます








今回は身重なのに大変だったわね…



体は大丈夫?』





優しそうな看護婦さんだ




お母さんは静かにうなずいた

No.217 08/11/19 11:38
ももんが ( PZ9M )

>> 215 主様、ご覧の皆様、横レス大変すみません😓 主様に一言だけお許し下さい。 主様、あまり自分のレスを削除なさらない方がいいですよ。私は過去に自レ… 牡丹雪さん🌱



ありがとうございます🙇



はじめましてモモンガと申します😺





削除のご指摘誠にありがとうございます🙇こちらの利用は初めてで全く存じませんでした💧




危ない所を救って頂き本当にありがとうございます




私もあと少し


ラストまで書き上げてみたいのでどうぞよろしかったら




お付き合いくださいませ🙇



ご指摘心から感謝い致します🌱

No.218 08/11/19 11:51
ももんが ( PZ9M )

お母さんと看護婦さんが小さな休憩室で暖かいお茶を飲み初めてしばらくがたった







警察がおじさんの詳しい状況を担当医に聞きにきている





お母さんも色々聞かれたがうまく答える事はできなかった





警察の話では犯人は運送中についお酒を一杯飲んでしまい




疲れもあって眠ってしまったらしい…




『毎日通る道だし人もあまりいないから大丈夫かと思った』






というのが無責任な飲酒ドライバーの言い訳らしい






ふざけるな








自分勝手な理屈で


何の罪もないおじさんを傷つけるなんて







絶対に許さないんだ!!








結局寝込んだドライバーはおじさんを跳ねた衝撃と側溝にはまりバランスを崩した車内で頭を打ち







病院で治療をうけた後、警察へと連行された






手術は三時間にも及んだ





詳しい内容はまだ医師から説明がない






おそらく妊婦であるお母さんに留意して時間を置いているのだろう

No.219 08/11/19 12:07
ももんが ( PZ9M )

しばらくしてお母さんが聞いた




『看護婦さん…


にいには…








兄は
大丈夫なんでしょうか…





車が上げられた時



体が血まみれで




肌が真っ青だった…





あたしが…

あたしがあのままにいにの言うことを聞いて出かけていればこんなこと…』










お母さんはまた声を上げて泣きだしてしまった







『違うわ


違うわよ



あなたが悪いわけでも

お兄さんが悪いわけでもない



一番悪いのはお酒を飲んで運転してしまったドライバーよ!





だから


そんなに自分を責めてはだめ…




ね?
赤ちゃんが聞いてたら悲しむわ…』




看護婦さんは自分のカ―ディガンを脱ぐとお母さんの肩にそっとかけてくれた







お母さんはそのまましばらく泣いていたが



看護婦さんは何もいわずお母さんの肩をポンポンと母親のように叩いてくれていた…

No.220 08/11/19 12:15
ももんが ( PZ9M )

おじさんの担当だという井上さんは





お母さんより3つ年上の29歳だった






年が近いせいもありお母さんは井上さんに気を許して少しずつ話をしていた






そのうち院内アナウンスが鳴った






『伊藤さん

伊藤春名さん


第1外科505号室までお越し下さいませ…』






先生からの話がはじまるんだろうか…





おじさんの容態はどうなんだろう…




『さ、手を貸すわ
一緒にいきましょう


大丈夫よ
きっと』




井上さんが明るく笑ってみせた







お母さんはこくりと頷くと



『そうですよね


きっと
大丈夫ですよね』



それだけ言うと先生のいる部屋までゆっくり歩き出した

No.221 08/11/19 13:22
ももんが ( PZ9M )

(トントン)


『失礼します…
伊藤春名ですが…』


お母さんが呼ばれた外科医の部屋に入った




外では井上さんが口パクで

(頑張って!)


ガッツポーズをしている




お母さんは力強く頷いて入っていった






中には重厚な大きな机に、革ばりの黒いソファーが2つ向かい合わせに置かれていて






大きな観葉植物が置いてあった





片方のソファーには少し年配のかっぷくのいい白髪頭の先生が座って手を伸ばしてお母さんを招いた





『どうぞこちらへ』



お母さんは頭を下げて黒革のソファーの真ん中に静かに座った




『今回は大変でしたね



気は落ち着きましたか?




カルテを見るとお腹のお子さんも順調だし




不幸中の幸いでしたね』


先生は優しくお母さんを見つめた





『あの…



先生



兄は…

兄はどうなんでしょうか』




お母さんが質問を投げつけると先生は一枚の紙を出した

No.222 08/11/19 13:39
ももんが ( PZ9M )

それは同意書だった



心肺停止
もしくは
脳死になった時に




本人に代わり
処置法をお母さんに一任します




という内容だった




お母さんは少し震えた声で




『兄は




兄はもうだめなんですか…





もう




元には


戻らないんですか…』



それだけ言うと机にうつぶせてしまった





『正直言ってあまり芳しくありません。



今はかろうじて命をとりとめていますが




おそらく



峠は今夜か明日…



これを乗り越えてくれれば見込みはあるのですが…







内臓の破損もひどかったが特に致命的なのは脳です





目が覚めても今まで通りの生活ができるかどうか…





あとは本人の生きる力を信じるしかありませんが全力は尽くしますよ』




そう言うと先生はお母さんの肩をそっと抱き起こした





『妹さんも身重で大変だろうがしっかりするんだよ






一応、念のために親しい友人や知人には連絡をお願いします』



そう言ってまたソファーに腰かけた



お母さんは顔をあげる事が出来なかった…

No.223 08/11/19 13:54
ももんが ( PZ9M )

しばらくして

お母さんは深々と先生に頭を下げてその場を後にした






おそらく井上さんもおじさんの病状はわかっていたと思うが




お母さんの様子をみてしらんふりをしたのだろう





こういう告知は守秘義務があり


軽々しく家族には医師以外の人間が言うことを禁止されている…




何時間が過ぎて
お母さんは同意書をにぎりしめてICUのある通路の廊下で泣きつかれて眠ってしまった





連絡をしようにも



血の繋がった家族なんて誰もいない





たった二人だけだ






お母さんはどんなにか心細いだろう









どんなにか寂しくて怖いだろうか…







お母さんの目の回りはパンパンに腫れていて





頬には涙の後がいくつも



いくつもついていた








僕は決心した





おじさんとお母さんを守るんだ






だから









神様の所へ戻っておじさんの命を繋ぐ方法を聞いてみるんだ

No.224 08/11/19 14:50
ももんが ( PZ9M )

僕は命のありったけの声で叫んだ






『おっさん!
鳩のおっさん!




聞いてほしい事があるんだ!



返事をして!』







僕の気持ちが丸わかりの鳩のおっさん




頼むから返事をしてくれ…






一世一代の



最初で最後の頼みだよ





僕を天国に連れていってよ







もしもこの命がなくなってしまうというなら







それも仕方ない…









僕とお母さんをいつも守ってくれたおじさんと







このままさよならなんて絶対にしたくないんだ









もしも
少しでもなにか方法があるのなら




何かしたいんだ


諦めたくないんだ





いつも誰かに助けてもらってばかりだ







僕も誰かを助けたい





何もしないで諦めるなんて





絶対にだめなんだ!





おっさん


頼むよ!!


力を貸してくれ!!



僕は繰り返し
繰り返し


心から叫んだ

No.225 08/11/19 15:03
ももんが ( PZ9M )

『のっぽお前さ


この世に何しにきたんだよ?


生きにきたんだろ?
え?




ならこのまま大人しく腹の中に入ってな


それがあの兄ちゃんの望みなんだろ?』






おっさんが答えてくれた






そうさ
確かにおじさんは僕を守ってくれた









でも


正確には
お母さんを守ったんだよ






今のお母さんからおじさんを取り上げたらお母さんは死んでしまうかもしれない





僕はお母さんに幸せになってほしいんだ







その為ならなんだってする








お母さんは全てを捨てて僕を守ってくれた








今度は僕がお母さんを守る番なんだ…!






僕の生きる目標が『幸せになる事』なら







それは

『大切な人達が幸せに生きる事』だ








だから




僕の命が例え消えたとしても




みんなが幸せに生きてくれたら




それは
『僕が幸せ生きた証』にならないかな…

No.226 08/11/19 15:13
ももんが ( PZ9M )

だから



お願いだよ



僕が天国に行く方法があるなら教えてほしいんだ






お願いします



お願いします
















しばらく長い…沈黙が流れた









『帰れないかもしれないぜ





ひょっとしたらお前の母ちゃん


お前と兄ちゃん両方なくしちまうかもしれないぜ





それでも
後悔しないのか?』





僕は一瞬ひるんだが



可能性があるならやるだけやってみたいと伝えた








鳩のおっさんは深いため息をついた




『こりゃあ


神様に大目玉くらうな




お前無事に生きてたらちゃんと俺の老後面倒見ろよ』





そう言うと

『目を閉じな




天国に連れてってやるよ』





諦めた声でそう言った

No.227 08/11/19 15:24
ももんが ( PZ9M )

『ただし約束がある


俺がお前を天国に連れていけるのは明け方の6時までだ





神様が仕事にとりかかるまでに帰ってこい







あと








それまではお前の心臓は俺が動かしといてやる







いいか








明け方の6時





それまでに必ず帰ってこいよ!』






僕は病院の壁にかけてある時計を見た



現在夕方の6時を回ったばかりだ







朝の6時まであと12時間…






何ができるかわからないけどじっとなんかしていられない






僕は静かに目を閉じた





『用意はいいな行くぞ』










次の瞬間




僕は丸まった体からスルッと離れると




ふわりふわりとお母さんの体をすり抜けた






体はすっかり前と同じように金色に輝いていた






『それじゃあ飛ばしていきな』






おっさんの声がした


僕のようなできの悪い子供に当たったばかりにごめんね





おっさん




ありがとうございます






僕は天国に向かって光になり走り出した




お母さん



きっとおじさんを連れ戻してくるからね

No.228 08/11/19 15:33
ももんが ( PZ9M )

季節は変わり、空は春から秋になっていた為


夕方6時になるともうすっかりうす暗くなっていた








僕は特撮のアニメみたいに今来た道を反対に帰っていった






みるみる空が近くなり






街が小さくなっていった









空には薄く月明かりが出始めていた






天国までもう少し








神様どうか

どうかおじさんを




助けてあげて下さい…






空には綺麗な星たちがつぶらにキラキラ輝きながら







夜の風景を作っていった……

No.229 08/11/19 15:47
ももんが ( PZ9M )

天国が近づいてくると地上からみえる雲の間から『はしご』がかかってきた





よくいう
『天使のはしご』だ





天国への入り口になっている





入り口は帯のように連なる光の波がひしめいている…



それはまるでオ―ロラみたいに幻想的で美しかった






僕は光の波をかき分けて


天国への道に到達した








勢いよくきたから体が震えて足はガクガクしている






僕はその場にしゃがみこんで



後ろ雲に大の字になりひっくり返った








『……着いたぁ』









ここは間違いなく最初に僕らがいた雲の上だ







回りを見回すと色んな子が『お母さんノート』と双眼鏡を持っている









何だか懐かしいなぁ…







しかし今の僕にはそんな感傷に浸っている時間はなかった




『早く神様の所へいかなくちゃ…』








懐かしい雲の上の感触を感じながらも僕は神様の家へと急いだ

No.231 08/11/19 17:18
ももんが ( PZ9M )

>> 230 ケリ―さん🌱




応援ありがとうございます🙇



モモンガと申します😺




物語もいよいよクライマックスに入りました






もう少し乱筆な私の文章ですがお付き合い下さいませ🙇




ケリ―さんにも素敵な朝が訪れますように🌱

No.232 08/11/19 17:25
ももんが ( PZ9M )

雲の上は相変わらずフワフワしていて気持ちがいい





穏やかな空気に包まれて今さっき起きていた事が夢のように思われた









でも残念ながら夢ではなく…今のこの瞬間もおじさんの命の灯は刻一刻と消えようとしている





時間はない
急がなきゃ



あと12時間以内おじさんの命を繋ぐ方法を神様に聞くんだ…!





僕は一層足を早めて
神様の家を目指して走った

No.233 08/11/19 17:38
ももんが ( PZ9M )

僕はようやく目的地である神様の家へとたどりついた




相変わらず長い列が続いている




しかし順番をぬかすわけにはいかない




ルールはルールだ









僕は一番後ろに並んで順番を待つことにした




こうやって並んでいるとお母さんに出会う前の事を思い出す







お母さんの所へ行く前の気持ち…







『不倫の子』


という名前に惑わされて


お母さんの愛情を疑ってしまう日もあった







生きて産まれないかもしれないという不安に恐れをなして前向きになれない日もあった








回りの白い目に耐えられるかどうかわからず悩んだ日もあった








でも





でも神様




僕は今ならはっきり言える








『僕はお母さんの子供に生まれて幸せです』と。







悲しみも喜びも
涙も笑顔も






どんな時もお母さんと一緒なら幸せです




僕は神様の家の方をまっすぐに見すえながら素直にそう思った

No.234 08/11/19 18:00
ももんが ( PZ9M )

その時だった




神様の家の洋館から大量の白い鳩が飛び出してきた






それは大きく輪を描くように美しく飛び


やがて回転しながら僕らのいる下の場所までやってきた



そして、その回転してできた不思議なスロープはつぶらな星の光を浴びてキラキラとしたラセン階段に変化していった








みんなが空に突然できた光のラセン階段に見とれていると







『おおい、のっぽく―ん



上がっていらっしゃい


時間がありませんよね?』






神様が階段の一番上の方から手招きをしてくれた





僕が慌てて階段の入り口まで走っていくと





『並んでいてくれたみんなごめんね?





ちょっと君達の先輩が緊急事態なので少しの間だけ抜けさせて下さいね。






順番はどうぞこのままで』




そういうと


『上がっていらっしゃいな、のっぽくん』




と僕を再度、手招きしてくれた






僕は周りの仲間達に深々と頭を下げてから、神様のいる階段の頂を目指して歩き出した

No.235 08/11/19 19:54
ももんが ( PZ9M )

神様の作った光の階段はまるでガラスのように透明でいながら暖かい光に満ちていた







階段を回る度にみんなが小さくなっていく…





夜空に近い夕闇が神様のいる場所をぼんやりとうつし出している





急がなくては…




おじさんの命を救うのは僕しかいないんだ…






改めて気持ちを引き締めて神様に会いに望んだ







最上階ではあの時となんら変わらない様子で白い上下のジャージに優しい笑顔の神様が待っていてくれた









『神様



忙しいのにすみません





僕、お願いがあって今日は伺いました





おじさんを助けたいんです






何か方法はないのか伺いにきました



厚かましいお願いだとはわかっています



でもお願いします


僕のお母さんの大切な人を助けてあげて下さい』

No.236 08/11/19 20:14
ももんが ( PZ9M )

神様は少し困った顔をした




『のっぽくん




私は神です




でも人の生き死にに魔法は使いません




何故なら




あなたのおじさん以外にも命の延命を望む者はたくさんいます





もしも私がその全てに命を与えて復活させたら世界はどうなりますか?








のっぽくん








残念ながら命はひつだけです







だからこそ人は命を大切に使いきらなくてはなりません







例え生きていたくても





その法則はまげられないのです…







ただひとつを除いてはね』










『神様
それは何ですか?

おじさんの命を助ける事はできるのでしょうか』








『それは僕にもわかりません


その決断をするのは私の領域ではありません



全てをみてきた星の


空の意志なのですよ』





神様は僕の頭をなでながら優しい顔をした

No.237 08/11/20 02:21
ももんが ( PZ9M )

『しかし…君の身辺を見届けるようにとは言いましたが


君にこんな危ない真似をさせるなんて




あの方はいただけませんね




帰ってきたら当分魔法はお預けですね』








『違います神様!





僕がおっさん…




いや


鳩さんに無理にお願いしたんです


どうか天国への行き方を教えて下さいって…




だから鳩さんは悪くありません




罰なら僕に与えて下さい



お願いします!』



僕はできるだけ深々と丁寧に詫びた





僕のせいでおっさんが魔法を使えなくなったらただの白い鳩になっちゃう





それだけはさけてあげたい




僕が頭を下げ続けて懇願していると




『君は不思議な子だねぇ



のっぽくん




前に君をM気味だと言った事があったけど訂正しますよ




君はどMですね




いつも自分より人の事ばかり気にしてる




本当に損な性分だね


でも私

そういうのって好きですよ』





神様が言った

No.238 08/11/20 02:37
ももんが ( PZ9M )

『そんな風にいつも誰かを信じて



想うことができる




傷つけられた痛みより




自分を傷つけた人を想うことができる







そんな君なら
ひょっとしたら
会えるかもしれませんね』









『神様


僕は誰に会えるんですか?』









『願い星ですよ








空にいます



でもいつでもそこにいるわけではなく



常に移動していて





全ての動きを見ています




おそらく今も我々を見ているでしょう…







『願い星』は
奇跡をつかさどる星です






その力は大きく

莫大なエネルギーを使います





ですから



願いを叶えるにはそれ相当の力が必要になってきます




のっぽくん




君が願い星に会えば今もっている



『生きようとする力』も根こそぎ使われてしまうかもしれませんよ








そうなれば


君は大好きなお母さんに二度と会うことはできない





しかも



願い星の力は絶対じゃない



それでもいいのですか…?』

No.239 08/11/20 02:52
ももんが ( PZ9M )

僕は少しの間考えた




そしてあるお願いを神様にしてみた





『神様にお願いです


僕は今から願いを叶えてもらいに『願い星』に会いにいきたいです






でも




ひょっとしたら僕はうまく頼めなくて



そのままおじさんと死んでしまうかもしれません





そうしたらお母さんはとても悲しむと思います…





だから




最後に一目だけでも


夢の中でお母さんに会いたいです






どうか
その願いだけは叶えて頂けませんか…?』







『例えそれがお母さんといる最期の瞬間になっても構わないのですね…?』







『はい…!


お母さんが幸せになれるなら…!』






他の誰かが聞いて笑ったって構わないよ




怒ったって





指をさされたっていい





僕はお母さんと過ごせた1日1日が





幸せな人生だったから…




短くって
長くたって





同じようにきっと思う






お母さんが大好きだよ






ただこれだけが真実の気持ちなんだ…

No.240 08/11/20 03:08
ももんが ( PZ9M )

神様は何度か頷いた



そして僕の頬をかるく撫でた





『それだけの強い気持ちを持ち合わせているのならば
お行きなさい







私はとべるべきではないな






一か八か
奇跡を願いましょう…




のっぽくん



最後にお母さんに会ってらっしゃい




私が合わせてあげましょう』





そういうと
神様は髪の毛を一本抜いてフ―ッと風に飛ばした





髪はみるみるうちに大きな翼に代わり



雲の上に倒れるように落ちた



『のっぽくん




これは『天使の羽』です




これは『愛』を学んできた君が導き出した答えに対するご褒美です






天使の羽を使って私の家の最上階ある『夢の扉』を開けてごらんなさいな






君の待ち焦がれた瞬間に行けるでしょう



ただし時間は一時間だけ





あとは『願い星』をさがさなくてはね

No.241 08/11/20 03:14
ももんが ( PZ9M )

願い星が願いを叶えてくれるのは朝日が昇る瞬間だけ…






それまでに


奇跡を必ず起こすんだ!





僕はもう一度深々と神様に頭を下げると
神様からもらった羽を背中につけて




『夢の扉』を目指した





最初で最後のお母さんに




はじめて会うお母さんに





何て伝えたらいいのかな…






僕の最初で最期の




お母さんと出会いが始まる…

No.242 08/11/20 07:53
ももんが ( PZ9M )

僕らが今いる階段の最上階から神様の指差す『夢の扉』まではさほどの距離はなかった






しかしそうは行ってもかなり高い


ビルで言ったら10階くらいの高さだ



僕は神様のご褒美を背中に背負い
もう一度神様と下で待つ仲間にお辞儀をした






『夢の扉』は洋館の最上部の屋根の上にそれまでとは違う赤い色をした木製のドアにいくつもの金色のベルがついていた



この中に僕の望みがあるんだ




お母さんが待っていてくれるんだ…




どんな風に話をしたらいいのか…








僕は迷いながらも
吸い込まれるようにドアを開けた…








『カランコロン

カランコロン…』




ドアについていた金が一斉に鳴り響いた


そのままドアを開けていくと




そこにはさっきまでいた病院があった





僕は回りを見回したが誰もいない





『お母さんはどこだ?』
辺りを見回して探した

No.243 08/11/20 08:09
ももんが ( PZ9M )

しばらく歩くと見慣れた雰囲気の場所に到達した




何だろう…
僕はここを知ってる…






その場所を右に折れると数人の看護婦さんが出たり入ったりしている部屋があった







部屋の前には

『分娩中』


のランプがついている





中から女の人のうめき声が聞こえてきた




『伊藤さんしっかり!あと少しだからね』



『誰か先生呼んできて!




タオルケット準備してください



お湯はもう大丈夫?』



部屋の中に緊張感が走っている





ベッドの上には髪の毛も顔の額にべったり貼りついて




苦痛に顔を歪めるお母さんがそこにいた


両手はベッドの脇にある取っ手をもち




下半身には青いシ―トがかけられている



『はぁ
はぁ…


痛い…




赤ちゃん…大丈夫かなぁ…





もうすぐだよ…




もうすぐだからね』






そう言いながら滲む汗をポタポタ落として必死に息を吐いている…





『はい!伊藤さん頑張って!!




うまいね―いいよ!赤ちゃんの頭降りてきたからね―





そのまま吐いて吐いて―

いきまないよ―!』


『あっ…あああァアアァ!!!』

No.244 08/11/20 08:19
ももんが ( PZ9M )

『赤ちゃん…





がんばれ…!
もう少しで会えるよ…




あっ

あぁあァァ…アアァ!!!!』








お母さんが最期の力を振り絞り体を前に倒しお腹に力を入れた








看護婦さんの添えた手のひらの上には






青いシ―トの間をくるりと回りながら




小さな小さな



赤ちゃんの頭が現れた




何か白くてツルツルして膜のようなものがついている




看護婦さんが両手でそれを受け止めるとすかさずもう一人がお腹から出ているヒモのようなものにグリップをした







『やったね!伊藤さんおめでとうございます!!



15時46分
とっても元気な男の子のお子さんですよ!!






そう言ってお母さんの方に赤ちゃんを向けてみせた

No.245 08/11/20 08:37
ももんが ( PZ9M )

もう一人の看護婦さんが鼻と口から異物を取り除くと赤ちゃんは元気に産声を上げた






『…ッギャアっ…


ホギャア…っ
ンギャア…っ』





看護婦さんがへそからでている残りのヒモをハサミで切ると




そのままお母さんの胸の上に乗せた





お母さんは泣きながらとても幸せそうに言った




『よく来たね…
ずっとずっと心配かけてごめんね?



これからはずっとずっと一緒だからね…

生まれてきてくれて本当にありがとう』



そう言って


何度も
何度も



おでこや手のひら

ほっぺにキスをしてくれた




小さな
小さな僕は



お母さんの胸で幸せそうに手を握っている



お母さんに抱かれて今、幸せかい?




ありがとう


ありがとうお母さん




こんなにたくさん
頑張ってくれて



こんなにたくさん
愛してくれて





僕はあなたの子供に生まれてきて



最高に幸せだったよ



どうか
いつまでも


その手を繋いでいてね

No.246 08/11/20 09:40
ももんが ( PZ9M )

お母さんはそれからほどなくして個室へと移っていった




お母さんは少し疲れた様子だが僕を片時も離そうとはしなかった




少しでもぐずると心配そうに身を寄せ




僕が眠そうな顔をすると優しい顔で頭を撫でた





親子って
こんなに愛しいものなんだね




しばらく僕がドアの影に隠れてみているとお母さんが不意に声を出した




『誰かな~
さっきからおばちゃんの事見てるの




かわいい羽が見えてますよ~』



お母さんはクスクス笑って僕を手招きした



看護婦さんや回りの人は誰も僕に気がつかなかったのに




お母さんにはどうやら感じるものがあるみたいだ





僕がおずおずと中に入っていくと
お母さんは口に手を当てて『シ―』の口をした






『今、赤ちゃんがねんねしてるからちょっと小さい声で話してあげてね』




お母さんは無邪気に笑って言った

No.247 08/11/20 09:55
ももんが ( PZ9M )

『お邪魔します、ごめんなさい。



赤ちゃんが産まれたのが見えて気になってしまって』





『ううん、気にしないで。私も少し退屈だったんだ

ねぇ、その羽キレイだね~
天使の仮装?』





お母さんが羽に触りながら興味津々の様子で聞いてきた




僕が困ったように笑うと



『お母さんのお見舞いか何かかな?』



お母さんが聞いてきた




『あ…
はい、そんなとこです




ちょっと遊びにきて…



お母…
じゃない





お姉さんは赤ちゃん好きですか?』



『ええ!大好き!


今日会ったばかりなんだけどね


この子はいつも私と一緒にいてくれて



私を励ましてくれるのよ




この子がいたら何でもできるわ



おばさんの宝物なのよ』




お母さんは眩しいくらい幸せそうに笑った





小さな小さな僕は安心しきったように手を丸めて寝息をたてている…





『赤ちゃん
幸せそうですね…』

僕らは二人してスヤスヤ眠るもう一人の僕を見ていた…

No.249 08/11/20 11:25
ももんが ( PZ9M )

ゆみゆみさん🌱



はじめまして🙇
ももんがと申します



毎日の子育てお疲れ様です




お母さんって24時間働きっぱなしの休みなし




まるでコンビニエンスストアみたいですよね




休みたいのにいつも誰かかれかが入ってきてしまう…




でも、それはゆみゆみさんがいつも優しく迎えてくれるってわかってるからじゃないでしょうか?





お子さんがグズって泣くの


きっとゆみゆみさんが大好きで安心してぐずれるんでしょうね





これからも育児でお忙しい時間にちょっとだけ遊びに来ていただけたら嬉しいです😺



今日も1日頑張って過ごして下さいね




応援レスありがとうございます😺🌱

No.250 08/11/20 11:49
ももんが ( PZ9M )

『あなたお名前は?』




『あ…
いつものっぽって呼ばれてるんです』




『のっぽくん?



のっぽさんじゃなくて?


…って古いか
ごめん、ごめん





身長が高いからかな?


面白いね』






『あの、赤ちゃんの名前は決まったんですか?』





『うん。決まったよ


色々考えたんだけどね『ゆうせい』


って名前にしたよ』




『ゆうせい…』






『そう。カッコ悪いかな?



今カッコいい名前たくさんあるしね




でもどうしてもこの名前にしたかったんだ』






『何でですか?』




するとお母さんがベッドの脇にあったペンと紙に文字を書きはじめた




紙には『有生』
と書いてあった



『どうかな?
カッコいいかな?




赤ちゃんにね
『私の所に生まれてきてくれて有り難うね』って気持ちを伝えたかったんだ






あと生きていく上で色んな人に助けられたり



助けたりする中でね、きちんと『ありがとう』って言える人にも




言ってもらえる人になりますように…』

そう思ったのよ

No.251 08/11/20 12:01
ももんが ( PZ9M )

僕は



何て幸せ者なんだろう…




こんなに人に愛されるって幸せな事なんだね






そばにいるときも





いないときも






いつだって僕はあなたの息子ですって胸をはって言えるよ





お母さん







お母さん







どうか幸せになってね





僕の人生の全てが








全てが幸せでした








どうもありがとう


たくさんの愛情をありがとうね




これからの未来に僕の姿がなかったとしても





誰かをたくさん愛して下さいね




そして






たくさん愛されて下さい





あなたが幸せになってくれないと





僕が心配で困ってしまいます







約束だよ

お母さん













病室の窓から見える空の青から



聞き覚えのある金の音が聞こえてきた…

No.252 08/11/20 12:16
ももんが ( PZ9M )

『あの…


僕もう行かないと』






『あ…そうなんだ

お母さん心配しちゃうしね



天使ののっぽくん


またね』






お母さんは手元でおいでおいでをした





僕が近づくと


『幸せのおすそわけだよ』






ほっぺにキスをしてくれた…





お母さん



大好きなお母さん


僕は行くね





必ずおじさんを助けるから





お母さんを守るからね






だから泣いたりしたらだめだよ





いつも

いつも




笑っていてね




『さようなら』





僕は精一杯の笑顔で病室を後にした






ドアを出ると

神様が待っていてくれた。




『お帰りなさいのっぽくん



よく泣くのをこらえましたね

さすが男の子だ



偉かったですよ』







そう言われて僕は初めて自分が泣いているのに気づいた







神様の家の上には優しい風と




無数の星達が精一杯瞬いていた…

No.253 08/11/20 13:30
ももんが ( PZ9M )

神様の見せてくれた幸せな夢のおかげで僕の迷いはすっかり消えていた




僕は具体的な願い星の場所を探すために神様から色々な話を聞いた






願い星は普通の星に混じっているが一番光が強い





空に向かい心から願いを叶えてほしいと祈る純粋な力をもち



そしてそれを叶える為に特別努力する事を惜しまない心を持つ魂のみに天の審判は下ると言う…




願えば何でも叶うわけはなく


奇跡は起こるときと起きない時がある




僕は神様から頂いた羽で天界目指すことにした




『神様

忙しい時間に僕の為に色々して下さって本当にありがとうございました。





僕は大切な人を助けるために上へ行かせて頂きます






いつかまたお会いできる日を楽しみにしています



ありがとうございました!』



僕はこれまでにないくらい深く頭を下げた





神様は少ししゃがんで下さり僕に目線を合わせた




『のっぽくん


君はいい子だ



私は心からそう思ってますよ



何て言っても私は神様だから上っ面じゃなくて…どんな時もその人の本心を探る事ができる』

No.254 08/11/20 13:46
ももんが ( PZ9M )

『君がさっき天国に来たときにお母さんの一大事だといいながらも



けして他の仲間を抜かしたり邪魔にしたりしなかったでしょう?




もし君が自分の事しか考えられない情けない人間なら



僕はこの羽も力もけして貸さなかったでしょう








それはきみの言う所の『おっさん』も同じみたいですね







あの方もあなたを天界に送り


あなたの魂が抜けた体を守っている





おそらく『朝の6時まで』と限定したのは力の使い過ぎで魔力が消えてしまうのでしょう…





それでもあなたの人生に手を貸したいと思ったのですよ』






おっさんが…


そんな事を…



『神様

力が無くなったらおっさんはどうなるんですか?




ただの鳩に戻っちゃうんですか?』




『おそらくはね
その覚悟でしょう』



神様は僕の方をつかみ言った





『だからこそです。人の痛みのわかる人は



本当に強いのですよ』

No.255 08/11/20 13:58
ももんが ( PZ9M )

『のっぽくん。



たくさん痛みを知りなさいな




優しいだけじゃなく強い大人になりなさいね




痛みを知る事ができる人間は




人に優しくできる




痛みや恐怖から逃げてばかりいては





誰かの悲しみにも気づかないものです





願い星ときっと会ってきて下さい




君に幸せが訪れますように…』



僕は力強く頷き天界を目指して羽ばたき出した






目指すのは
願い星だけだ






待っていて





おじさんも
おっさんも
お母さんも





みんな



みんな






きっと僕が救ってみせるからね

No.256 08/11/20 16:54
ももんが ( PZ9M )

秋の夜は冷たい





夜空は時間が増すことにゆっくり輝きを増やしていく






空の上にあるまた一層澄んだ空気が刺すように冷たい







こんなに広い夜空の中でたった1つの星を探すなんて





しかも
時間はわずかしかない




やはり無謀な挑戦なんだろうか




でも
迷っている時間はない、とにかく飛ぶしかないんだ








大きな雲の壁をぬけて


体で風を切って





みんなの幸せを
探しに行くんだ






いくつかの雲の塊を乗り越えて






僕は雲の最頂部辺りまできていた





雲の切れ間からは満天の星空しか見えない





この先は星の領域だ…






ここから先は

もう空間が違う







僕は360度



体を使って


視覚をフルに使い




耳を済ませた






この中で


一際光る星を
探すために…

No.257 08/11/20 17:12
ももんが ( PZ9M )

僕は全身全霊の言葉で星に語りかけた





『願い星



お願いします




あなたに話したいことがあります






僕は天国からきたまだ未完の人間です






ですが守りたい人がいます




どうしても


助けたい人がいるんです




どうか







どうか力を



力を貸して下さい』





僕は目をギュッとつむり

星からの返事をまった…









その時






満天の星空から一つ一際輝く星が二度三度と瞬いた







あれが願い星なんだろうか…







そう思い声に出して語りかけてみた





『あなたが願いをかなえてくれる願い星ですか?






ゆっくり休まれている所すみません





実はあなたにお話があって参りました





お話をしたいのですがどうしたらいいでしょうか?』








すると
僕の肩を不意に誰かが叩いた






髪の長いすらりとした白いワンピースをきた女の子だった




僕が目を丸くしていると
『あたしの星に何かようなの?』


女の子が言った

No.258 08/11/21 02:51
ももんが ( PZ9M )

『あの…
私の星って…』






『そうよ。あなた今願い星って呼ばなかった?







それならあたしがそうよ。




あたしは願い星の化身。こんな子供みたいなのって信じられない顔ね




気持ちはわかるけど本当よ




あたしに用事ってなにかしら』







『あ…はじめまして僕は天国からやってきたのっぽと言います




あの…


今日はお願いがあってやってきました







実は…』




と僕が言いかけた所で女の子が笑った




『何も言わなくてもわかるわよ




あたしは全知全能よ?

神様の事だってお見通しなの





ね、どMののっぽくん』







『…なら話は長引かせません



どうかお母さんのお兄さんを助けてあげて下さい




僕だけの力じゃダメなんです




お願いします』




僕は精一杯頭を下げた




何とかおじさんを生き返させる術を探っていた





『教えてあげようか?
答えはとっても簡単よ







それは無理な話』



女の子は少しニヤッとしながら答えた

No.259 08/11/21 03:06
ももんが ( PZ9M )

『いい?のっぽくん


神様も言ったと思うけど人の生き死にには力は使えません






それくらい人の命を生き抜くって事は大切で尊いのよ




一度失われた命が
もし復活したら




世界は大混乱よ






わかるわよね?』







はい
わかります…





おじさん以外にも助けたい命や



守りたいと泣いているのに助けられない命もたくさんあります





その中で『僕の家族だけ治して下さい、奇跡を起こして下さい』なんて






虫がよすぎるよね




でもだからってこのままおじさんをほっては置けない





僕やお母さんを


あんなに愛してくれているのに…







『生きていてくれて有り難う』



ゆうせい




この意味をみんなにつなげるんだ




僕の幸せは…




幸せになる方法は…









『願い星さん


じゃあ言い方を変えてみますね





どうかお願いです


僕の命と
おじさんの命を





『入れ替えて下さい』




これなら
願いになりますよね…?

No.260 08/11/21 03:17
ももんが ( PZ9M )

『のっぽくん



本気なの?






あなた今から生まれる魂なんでしょう?





生きるか死ぬか分からない魂を入れてどうするつもり…?







あなた
死んでしまうわよ』








願い星さんは僕をまっすぐに見据えた





『すいません
願い星さん





これって命を粗末にしてるように見えるかもしれませんよね?






せっかく丈夫な体と健康な魂で生きていくチャンスを頂いたのに…







死んでしまったら頑張って僕を育ててくれたお母さんも凄くがっかりするかもしれませんよね…







でもね、人は生まれて生かしてもらって



そのうちに色々な勉強をして沢山自分の引き出しにしまいながら




いつかは大人になりますよね




その時に


『守りたい大切なもの』に




いつか必ず出会うんだと僕は思うんです




それは恋人だったり
家族だったり


自分自身だったり…




僕はそれをちょっとだけ早く


見つけてしまっただけなんですよ』

No.261 08/11/21 03:28
ももんが ( PZ9M )

『お父さんはお母さんを』





『お母さんは僕を』





『僕はお母さんの為におじさんを…』




そうやって
誰かを愛しながら生きていけるなら





僕は素晴らしい人生だったって




胸を張れる生き方なんじゃないかなぁ…って





そう思うんです





自分より



大切なもの


守りたいもの





その人達が元気に笑ってご飯を食べたり



あくびをしたり





歌を歌う





もうそれだけで
幸せなんです






だから






どうか僕に

おじさんの命を下さい』





僕はもう一度



願い星に全てを託した…

No.262 08/11/21 03:40
ももんが ( PZ9M )

『あなたって本当にどMなのね







すごく面白い



でも少し変な人』




願い星さんがクスクス笑った




『いいわ


叶えてあげる




おじさんとあなたの命の交換ね。






おじさんの生命力がなければアウト…





天が味方すればセ―フ





どちらに転ぶかは天のみぞ知る…





それでいいのね?』







『はい。



どうかよろしくお願いします』








僕は神様からもらった羽を雲の下に置き


静かにその時が来るのを待った…








満天の星






僕は願う





お母さん

あなたに会えて幸せでした




あなたがいたから



僕は生まれて





あなたがいたから




死んでゆける





ひょっとして


また会えるかもしれないけど




その時はどうぞよろしくね




また一緒に
下手くそな『きらきらぼし』を




一緒に歌おうね…




お母さん…

No.263 08/11/21 03:54
ももんが ( PZ9M )

夜空がざわめいていた








願い星の光はだんだん強くなり





周りの星たちもそれに共鳴している






光の渦が



キラキラと




ぼくの頭上に集まってくる






それは大きな大きな弧を描いて





一斉に地上へと落ちて行った






ぼくの魂は光の矢のような早さに




あっという間に吸い込まれていた








さようなら


神様



まるちゃん




マエスケ




みんなみんな




幸せになるんだぞ






お母さん




最後にほっぺに
優しいキスをしてくれてありがとうね





あなたの



悲しみも
苦しみも




半分背負っていきますね



だからその分




たくさん笑って下さい



だって僕は
お母さんが大好きなんだから…











こうして
僕の命は



朝日が登る瞬間に




空に消えていった…

No.264 08/11/21 04:20
ももんが ( PZ9M )

『明里、明里!見てごらん!お星さま綺麗だね~』



広い農場の一角に三人の家族が毛布にくるまり星を見ていた




一人はかっぷくのいい優しそうな可愛いお母さん




その隣にはふぅふぅ暖かいミルクを冷ましているたれ目のお父さん





真ん中には一歳半になる明里がお母さんに抱かれながら足を盛んに動かしは星を指差しては笑っている







一方






『あ~またこぼしてる~!



もうちゃんと座らないとママ食べさせられないよ~




俊くん!!
聞いてるの~





あんまり言うこと聞かないとママの病院で俊くんのおしりにでっかい注射うっちゃうぞ~!!』




看護婦の母とサラリーマンの父を持つ俊介が楽しく窓際で楽しい夕食をとっていた







そんなどこにでもある風景の一角に







春名の姿もあった




あれから早いもので一年半が経過していた…






春名は短く髪を切り



いつもと変わらず台所に立っていた





『にいに!早く起きないと遅刻しちゃうよ!







今日から新婚さんになるんでしょ!




結婚式に遅刻するなんてゆみさんにまた怒られるよ~』

No.265 08/11/21 05:03
ももんが ( PZ9M )

『まさかにいにがあたしより早く結婚するとはなぁ…





伊藤春名

一生の不覚!』




『まぁそう気にするな妹よ

いつか君にもまたいい恋がくるだろうよ



あせるでない
あせるでない』





『何かムカつく~



おにぎりと卵焼き返して!!』





春名は今日


兄が最愛の人と幸せに向かって歩いていくのが嬉しくてたまらないのだ





いつも守られてばかりいた自分が



その兄の手を離して
背中を押すことがやっと叶うからだ…







春名は兄の結婚式に着るワンピースに着替えて髪をとき始めた




窓をあけると
薄いピンクの花びらが窓から何枚か入ってきた




春名は空に向かって深呼吸をした




『ゆうせい
あたしも頑張るからね』






春の風が春名の髪を静かに揺らした…

No.266 08/11/21 12:50
ももんが ( PZ9M )

春の空




風が暖かく吹き始める季節





色んなものが出会い

やがて別れていく





人の一生なんて
人の生きる時間なんて





たったの何十年かだ


いや
たった数日間かもしれない





それでも
そこにはきっと誰かがあなたを愛してくれて




あなたを支えていくでしょう




愛する事


愛される事




どちらも本当に幸せでかけがえのないものだ





目に見える幸せも
心の中で感じる幸せも




いつもあなたが
いてくれるから



一人では本当は何もできない





だから
誰かを愛してゆくのでしょう





お母さん
それは僕にとってはあなたが全てでした




あの時に
空に消えた僕の命は願い星によっておじさんの体に綺麗に入っていった





だけど小さな僕の体には消えかけた命に奇跡は起こらなかった…




それでも僕はあなたを守れた満足感で心がいっぱいなんですよ

No.267 08/11/21 13:07
ももんが ( PZ9M )

あれからおじさんは順調に体を回復して奇跡的に回復した





そして






自分の担当だった井上さんとの赤い糸までうまく見つける事ができた








お母さんはその幸せと引き換えに僕を失っている事に気付き



深い悲しみにくれていたが時が悲しみををほんの少しずつだが軽くしていってくれた








お母さんはがむしゃらに仕事を頑張って

毎日を僕の為に生きるねと約束してくれた






僕はそんなお母さんをみながら雲に腰をおろし毎日を過ごしていた







『よぉ

のっぽ。久しぶりだな元気にしてたか?』




『おっさん!久しぶりだね。
相変わらず仕事は忙しいの?』




『お陰さまでな



まぁ、あんときは戻ってきたお前の魂が瀕死の重症で何がおこったかと思ったぜ




お陰でお前は弱って死んじまうし




俺はすんでの所を神様に拾われたけど
、お前にはあれ以上何もしてやれなかったしな』





おっさんはうつむき加減に申し訳なさそうに言った




『やめてよおっさん
僕はどんだけおっさんに感謝してるかわからないよ


それに
あれは僕が決めた事だよ』

No.269 08/11/21 13:21
ももんが ( PZ9M )

『僕はね



幸せだったんだよ




生きたのはみんなに比べたら確かに少ないし




やれた事も本当はたくさんあったのかも知れない




でもね




あんなに大切な人には生きていても、もう会えなかったんじゃなかったのかなぁ



なんて思うんだ




大好きな人達が幸せに生きているのを見ている




近くにいても
遠くにいても






思いは何も変わらないよ






それにね…』




のっぽは鳩に内緒話をした





『そいつはいいや!お前がんばれよ!




俺また応援するからさ』






おっさんと僕は一緒に笑った








今日はいつもより風が優しい





星も空も


おじさんやお母さん達を祝福してくれてるのかな




僕はまた雲に座り直し下を眺めていた





そして僕の手には新しい『お母さんノート』が握られている






そこには今日




『井上ゆみ』


と新しく書くつもりだ






お母さん

僕らはきっとまた出会えるよ




今度こそ
ちからいっぱいみんなと生きるからね…

No.270 08/11/21 13:27
ももんが ( PZ9M )

>> 268 横レス申し訳ありません🙇ももんがさんの小説にひきつけられました😃視点の付けられかたが素晴らしくて、本当に素晴らしい文才をお持ちの方でいらっし… 🌱ミニ―さん🌱





初めまして
モモンガと申します



励ましのメール本当にありがとうございます




私もこの数日
夢中で物語を書き込みました



多分このお話は私の『こうならいいな』という憧れがたくさんたくさん盛り込まれています😺





ミニ―さんに最後まで楽しく読んで頂けるように




あと少し
がんばります🙇
もうしばし

お付き合いくださいませ🌱

No.271 08/11/21 13:40
ももんが ( PZ9M )

これが僕とお母さんとの短いけれど幸せなお話です





たった一度の出逢いで僕はたくさんの幸せな気持ちやや悲しみ、苦しみ、喜びをしりました







生きにいくというのはけして生半可な気持ちではありません




全ての仲間が
大好きなお母さんに会いたくて





ただそれだけの気持ちで会いに行きます




人生とは生まれてから死ぬまでの長さだと思いますか?






僕はね
そうは思いません




一日が
人生そのものなんです




一日一日を積み重ねて

初めて人はそれを『人生』と呼びます




たった一日の命でもかけがえのない人生じゃないでしょうか…






そういう意味では僕の生きた数日はとても中身の詰まった




幸せなものでした…





ねぇ

お母さん達

お父さん達





このお話を読んでいたら近くにいるお子さんをちからいっぱい抱き締めてあげて下さいね




そして






僕のお母さんのように



天国にお子さんのいるお母さん達




お父さん達

No.273 08/11/21 13:48
ももんが ( PZ9M )

仲間はみんな元気です



もうそんなに泣いちゃだめですよ



みんながお空で心配していますよ




みんな

『お母さんに会えてよかった』




口々にそう話します




僕らは毎日を幸せに過ごすために努力しています






だからお母さんやお父さん達も




空を見るたびに
どうか元気を出して下さいね






あなた達に吹く風も



太陽の光も





雨の激しさも






星の輝きも





全部



僕らも同じものを見ています









だから




どうか一人では悲しまないで下さい







僕も今日一日頑張ります



お母さんの子供に生まれてお母さんが恥ずかしくないように




前を向いて歩けるように…





この空の全てから



愛を込めて











のっぽより


大好きなお母さんへ

  • << 276 ももんがサン🎵 改めて…はじめましてm(_ _)m 先日は、挨拶もしないで私の感情をカキコミし、優しい言葉をかけて頂きアリガトウございます。本当に素晴らしい文才の持ち主だと…作品に引き込まれました。 私は…過去を忘れるかのように仕事に明け暮れておりました。 ももんがサンの小説と出会い、昔を思い出し…涙と共に優しい気持ちを取り戻してくれました。 昨晩も仕事帰りの夜空は綺麗でした。 夜空を見上げなんて…何年ぶりですかね(笑) ももんがサン🎵 お疲れ様でした…そしてアリガトウございました。 皆さま 長レス失礼しました。

No.277 08/11/21 14:37
ももんが ( PZ9M )

この空はいつも広く

時には激しく
時には穏やかに…



私達を見守っています





悲しくなった時にはちょっとした時間



空を見上げてみて下さい




空の隙間から

雲の上から




のっぽ達が
あなたを励ましているかもしれません




ただ純粋に
愛するという事を貫き通した一人の男の子の




私達の知らないお話です




でも
ひょっとしたら


あなたの名前を書いたノートを持った天使達が





今この瞬間も身を乗り出してあなたを応援しているかもしれませんね






どうか皆様



愛のある
素晴らしい人生を



大切な人と

お過ごし下さいね






これで『きらきらぼし』の物語はおしまいです





皆さんの幸せがずっとずっと



つながっていきますように…






読んで下さった全ての方に感謝を込めて…




2008・11・21
ももんがより

No.278 08/11/21 14:49
ももんが ( PZ9M )

ゆみママさん🌱


はじめまして🙇
モモンガと申します



今回は私のつたない物語を読んで下さりありがとうございます






ゆみママさん


よくがんばりましたね。





どんなにか気丈に振る舞われたのか…


お子さんの前で
御主人の前で




あなたが悲しむ場所はちゃんとありましたか…?





あなたと
優しいごきょうだいと
お父さんと





みんなみんな
大好きだったのだと私は思います




身近な

しかも我が子の死はなによりも心を深くえぐります






ゆみママさん




どうかあなたらしく
前向きに生きていってくださいね





赤ちゃんも
ご家族も
あなたの大切な人達も




そして私も




応援しています。





どうかゆみママさんの悲しみが


ゆっくりと

ゆっくりと想い出に変わる日がきますように🌱

  • << 355 ありがとうございます。 涙が止まりませんでした。 私は3歳、2歳、1歳の3人の子供のシングルマザーです。 普段、怒ってばかりなんですが、上の子を産んだ日の、2人目、3人目を産んだ日のことを思い出しました。 今隣で寝てるこの子達が、私をママに選んでくれたこと、元気に産まれてくれたことに感謝してます。 同時に、パパがいないこと、淋しい想いをさせてしまってること、下の2人の酷いァトピーにごめんねということしかできないこと… 色んな感情が出てきました。 そして子供達は私の生き甲斐であり誇りであり支えです。 もっと子供に大好きなママでいてもらえるように頑張ろうと思います✋

No.279 08/11/21 14:54
ももんが ( PZ9M )

>> 274 ももんがさんお疲れ様でした✨ 涙涙で最後まで読ませて頂きました✨ 私も現在3人の子供の子育てしてます。一番下の子はまだ1歳なので、そんな… ワンワンさんへ🌱



はじめまして🙇
モモンガと申します




お子さんが三人見えるのですね





私も今三人の子供を育てております





残念ながら一人はのっぽと同じ所にいますが




いつか



どんな形でも会いたいと願っています





お互いに子育てに葛藤を覚える時もあると思いますが





私達のそばにある幸せの為に


できる事からコツコツと頑張りましょうね






いつも読んで下さって本当にありがとうございました🌱

No.280 08/11/21 14:57
ももんが ( PZ9M )

わさびさん🌱



はじめまして🙇
モモンガと申します



これでお話は全て終了致しました





いつか






書けるときがきたら
次回は春名の側からお話を書いてみたいな…




そう思っております


その時はどうぞよろしくお願いいたします




今まで読んで下さり本当にありがとうございました🙇🌱

No.281 08/11/21 15:06
ももんが ( PZ9M )

>> 276 ももんがサン🎵 改めて…はじめましてm(_ _)m 先日は、挨拶もしないで私の感情をカキコミし、優しい言葉をかけて頂きアリガトウございます。… ポカポカ天気さん🌱

再レス
またまたありがとうございます




この物語を書きながら色んな事を考えていました




たくさんの人に支えられながら私はこのお話をポカポカ天気さんにもお伝えする事ができました





あの子がいて



私がいて





家族がいたから


頑張れました




無理をして忘れなくても




無理に思い出さなくてもよいのだと思います





少しずつ



楽しい事や
穏やかな気持ちに励まされて





想い出になっていってくれますよ




忘れるんじゃなくて



一緒に生きていったらよいのですよ





どうかお体に気をつけてお仕事の方もがんばって下さいね




つたない文章でしたが読んで下さり本当にありがとう ございました🙇🌱

No.282 08/11/21 15:19
ももんが ( PZ9M )

みゆママさん🌱



お名前を間違えて入力してしまい申し訳ありませんでした
🙇💧🌱

  • << 289 名前は全然いいですよ😃今子供にご飯を食べさせて、お風呂に入れます。旦那がお仕事から帰って来て、今日一日あった出来事をお互いお話しをします。その周りを二人の子供がグルグルと鬼ごっこをしたり喧嘩をして泣いたりで、かなり賑やかです。それをニコニコと笑いながら見ている主人と子供達を見ている時があたしの一番の幸せなのかもしれませんね。これからも、いや今以上に家族を大切にしたいと思います、天国に居る赤ちゃんも。勿論いつも一緒ですよ。モモンガの幸せがいつまでも続きますように、お互い頑張っていきましょう。

No.290 08/11/21 20:49
ももんが ( PZ9M )

>> 283 主様、先日はすみませんでした。 そして完結、大変お疲れ様でした。 実は私にもこの手に抱くことの出来なかった我が子がおります。 その子にと… 牡丹雪さん🌱



再レス本当にありがとうございます🙇




お子様を亡くされたお気持ち



心よりお察し致します




お姉ちゃんに
妹さんに
お母さん



そんな幸せな風景に赤ちゃんもきっと



にっこり笑って
見守ってくれているでしょう





お母さん


あなたはみんなの太陽です。




どうか
これからもそのまま




素敵なお母さんでいて下さいね





不馴れな文章を書く私に暖かい励ましの言葉




本当にありがとうございます🙇




これからもみなさんに幸せな時間が続いていきますように😺🌱

No.291 08/11/21 20:59
ももんが ( PZ9M )

>> 284 改めまして、ユウナと申します🙇初レスした際は御挨拶もままならず失礼しました💦 前回の返レスでは温かいお言葉を頂きありがとうございます💕今は落… ユウナさん🌱



励ましのレスありがとうございます🙇




ユウナさん🌟
ご結婚おめでとうございます😺




素敵な報告に思わず『わぁ…』と声をあげてしまいました





言葉はみんなの共有財産です


どうぞどうぞ
気になる言葉があれば何でもお使い下さい😺






私こそそんな素敵なお手紙に使って頂けるなんて光栄です





ユウナさん




素敵な結婚式になりますように心からお祈りしておりますね🙇





またお会いできる日を楽しみにしています🌱

No.292 08/11/21 21:15
ももんが ( PZ9M )

ゆみゆみさん🌱




励ましのレスありがとうございます🙇





天国のお兄ちゃんものっぽ達と一緒に



『あれが僕のお母さんだよ』




なんて話しているかもしれませんね




いつか色んなチャンスと偶然が重なった時に




きっとまた



あなたの側にきてくれますよ



大丈夫




きっと願いはいつか叶いますよ





いつまでもゆみゆみさん達が幸せでいてくれますように



私も

お兄ちゃんも



願っています🙇🌱

No.294 08/11/21 23:44
ももんが ( PZ9M )

わさびさん🌱



応援レスありがとうございます🙇
モモンガです


お褒めにあずかり光栄な限りです🙆



私は小説を書くのは初めてですが


いつかこんな話を書いてみたいな…




という願望があり、今回は願いが叶い私自身とても幸せな気分で過ごしています




またいつか
今度は母親の目線から春名側の話が書けたらなぁ



なんて思っています


その時はぜひ
お付き合い下さいませ




長文失礼致しました🙇🌱

No.295 08/11/21 23:55
ももんが ( PZ9M )

>> 287 切ないけれど、とっても素敵なお話で心が暖かくなりました☺ 2歳半になる女の子の子育て中で、今お腹の中に二人目が入ってます。まだツワリが抜けき… カエルさん🌱



はじめまして🙇


モモンガと申します🌱




まずはご懐妊おめでとうございます


まだつわりがおありとの事で大変だと思いますがどうぞ無理はなさらずにお過ごし下さいね





実は我が家の末娘が今月三歳になりました



ママさんのお子さんときっと同じような年頃ですね🙆




お互い子育てに奮闘しながら



子供達に育ててもらいながら



がんばっていきましょうね🌱




応援して下さってありがとうございました🙇🌱

No.297 08/11/22 16:43
ももんが ( PZ9M )

>> 288 ももんがさん🌠 お疲れ様でした✨ 先日は温かいお言葉をかけて頂き、本当に本当にありがとうございました⭐ ももんがさんのお陰で悲しみを乗り越え… たけぽんさん🌱



応援レスまたまたありがとうございます🙇



お陰さまで何とかのっぽの物語も完結する事ができました





たけぽんさんも色んな事があり、悩んだり悲しく思えたりする事があるでしょうが




どうか
あまり自分を責めずにこれからもゆったりと過ごして下さいね





私もここから
応援しています




最後までお付き合い下さいまして
ありがとうございました😺🌱

No.299 08/11/22 21:28
ももんが ( PZ9M )

>> 289 名前は全然いいですよ😃今子供にご飯を食べさせて、お風呂に入れます。旦那がお仕事から帰って来て、今日一日あった出来事をお互いお話しをします。そ… みゆママさん🌱



再度のレスありがとうございます🙇



しかも

素敵なご家族の雰囲気…


私の頬も思わずゆるんでしまいました。




暖かくて何だか幸せな風景に感じます



みゆママさん😺
どうぞこれからも素敵なママでいてくださいね。




文面からみゆママさんのご家族に対する愛情がみてとれますよ😺



これからもどうぞお幸せにお過ごし下さいね🌱

No.300 08/11/22 21:36
ももんが ( PZ9M )

>> 293 お疲れさまでした😃 すごく素敵なお話しでした 息子がいるのですが、このお話しを呼んで更に可愛く思えました😁 ちなみに私の名前は ゆみ、息子… ゆうママさん🌱




はじめまして🙇🌱



モモンガと申します




ゆみさん&ゆうせいくん🌱





幸せなのっぽのセカンドストーリーみたいで私もびっくり&嬉しいです😺




みなさんのお陰で何とか無事にこの物語を完結する事ができました🌱





どうぞこれからもゆうせいくんとお幸せにお過ごし下さいね🌱




嬉しい偶然



教えて頂きどうもありがとうございました🌱🙇

No.301 08/11/22 21:47
ももんが ( PZ9M )

>> 296 モモンガさん🌼 毎日楽しみに読ませて頂きました💕 私も今 2人の幼い子供の母親をしています。 上の子と下の子の間に一度 流産もしてまして…。… バダコさん🌱



はじめまして🙇



モモンガといいます




お子様…
残念でしたね



でもママがおっしゃるように




命をかけてママのピンチを救いにきてくれたのかも知れませんね





赤ちゃんは



きっとママが大好きだったのだと思います…




これからも今いるご家族と


お空にいる大切な家族と




みんな前向きに生きていけるように



心からお祈りしています🙇🌱

No.302 08/11/22 23:34
ももんが ( PZ9M )

>> 298 はじめまして…☺ 一昨日人気スレにてこのスレを発見しまして… 時間の都合もありまして…本日昼間に全話を読破させて頂きました😉 いまま… 囲炉裏男さま🌱



はじめまして🙇
モモンガと申します



素敵な応援メッセージもったいなくも読ませて頂きました




私は文章を書くのは好きですが


まさかこのように小説ジャンルに自分が書き込む事に挑戦するとは思いもよりませんでした😺



機会があればぜひまた挑戦してみたいです



その時はまたどうぞお付き合い下さいね🌱

No.303 08/11/23 15:46
モモンガ ( PZ9M )

みなさんへ🌱


短い間でしたが楽しく穏やかに『きらきらぼし』を書く事ができました🙇



私はお礼レスにも書きましたが



かくゆう私も子供を亡くしたことのある母親の一人です



たくさんの愛情をかける事もできず


お腹の中の赤ちゃんは六週という短い命を貫いてくれました




手のひらの中にいない我が子を探してか

何度も何度もお腹に手を乗せたまま


目を覚ましていました…




どんなに会いたくても会えない尊い命を


駆け抜けていった愛する我が子が



いったいどんな気持ちを抱えて私の元へやってきてくれたのか…



大切な者を


大切な物を



守るのは受ける方も

与える方も



多くの愛情と覚悟が必要です




その時に『運命を自分で悟りながらもたった一人のお母さんの元にやってくる純粋な命を持った子供の話を書いてみよう』と思いました




それがこの
『きらきらぼし』
です

No.304 08/11/23 15:55
モモンガ ( PZ9M )

私はこの話を朝となり昼となり夜となり


無我夢中で書きました



世の中には色んなお母さん達がいます




愛しているのにうまく子供に接する事ができない




待ち望んでいるのに待望の赤ちゃんに巡り会えない…





大切な赤ちゃんが不慮の死を遂げてしまった…





または


どうしても産むことを許されず泣く泣く手放してしまい、その胸の中の痛みに耐えられないお母さん





形は違っていても



みんな我が子が可愛くて

大切で
会いたくて


やりきれない想いに涙する時もきっとあるでしょう…




でも
私はこう想うんですよ



私達の大切なあの子はどこへも行っていない



私達の心の中にちゃんといますよって




私達母親がその想いにより気づいたり


成長したり

見直したり


頑張ったり




そうやって生きていく事がきっと

赤ちゃんの『生きた証し』になるのではないか…と

No.305 08/11/23 16:09
モモンガ ( PZ9M )

だから迷うときはどうか自分に優しくしてあげて下さい




あなたの苦しい顔より


あなたの傷ついた涙より



きっと



笑って
がんばっている姿を



誰もがみたいのだと思います





そして
私も頑張ります




たくさんの逃げたくなるような現実からも



けして逃げたりはしません




みなさんの応援が励みになり




私も一つ決断しました




この『きらきらぼし』を少し手直しして


一度小説のジャンルで投稿してみようかと思います




あさはかな素人考えですが



これも何かの力に引き寄せられているような気持ちでいます




また



いつか結果をお聞かせできればと思いつつ、昨日より原稿用紙にペンをつけました




やるだけやってみたいと思います





失敗しても


また新しい自分に会えるように



色んな事に挑戦してみたいと思います

No.306 08/11/23 16:12
モモンガ ( PZ9M )

ミクルの皆様



皆さんが毎日楽しく


心穏やかに過ごせますように





手を伸ばした先にいる暖かい手のひらを



体を

たくさん抱き締めてあげて下さいね





全て方に感謝を込めて



ももんがより

No.307 08/11/23 16:22
モモンガ ( PZ9M )

追伸🌱



この『きらきらぼし』にはある曲のイメージがものすごく影響しています




本当に勝手にですがごめんなさい





最近よく聞く

『beautiful days』です



あまりカッコいいお兄さん達の曲を聞かない私ですが




この曲を聞いた時にぶわっ


とのっぽのイメージが湧きだしました





もしお持ちの方はこの曲を聞いた時に



たまに


思い出して頂けると光栄です




それでは


またお会いできる日を楽しみにしております🙇🌱

No.318 08/11/27 20:09
モモンガ ( PZ9M )

>> 308 本になったら買わせて頂きます。 私はすごくいいお話だと思うので何年でも待ちます。 いい報告をまたここでして下さいm(_ _)m … わさびさん🌱


こんばんは😺
久しぶりにのぞかせて頂きました


暖かいレスありがとうございます



自分なりに色々考えて頑張って行きたいと思います😺



また12月に入ったら何か新しい短編のお話でもと思っています🙆


またその時はお願いいたします🌱

No.319 08/11/27 20:13
モモンガ ( PZ9M )

>> 309 ももんがさん、先日はお返事を頂きありがとうございました😃私も、この小説が本になったらいいな、と思っているので応援しています📖最後まで心温まる… ミニーさん🌱


こんばんは🙆
暖かいレスありがとうございます!



毎日の育児の大変な時間に読んでいて下さいまして感謝感謝です😺




これからまた年末年始と忙しい日が続きますが体など壊さないように頑張って下さいね🙇



私も試行錯誤しながら頑張りたいと思います!🌱

No.320 08/11/27 20:19
モモンガ ( PZ9M )

>> 310 ももんが様ありがとうございます。なんてお礼を申し上げていいかわかりません。この小説を読んで私は救われました。生きている価値などない自分を毎日… 理子さま🌱



暖かいレスありがとうございます🙇



過去にお辛い経験をされたのですね…



理子さん




頑張りましょうね

なかなか子供を亡くした悲しみを吐き出す場所ってありませんよね




背負うだけじゃなくて


たまには休んでいって下さいね



ここはみんなの憩いの場所です




どうかまたいらして下さいね🙇🌱

  • << 330 ももんが様 お忙しい中お返事頂きましてありがとうございます。 私の産んであげられなかった子供達が 苦しんでいないか、悲しんでいないかばかり考えてしまいます。 ご本になりましたら教えて下さい。 何回でも読みたいです。

No.321 08/11/27 20:53
モモンガ ( PZ9M )

>> 311 初めてまして😃とても素晴らしい小説でした。 読み始めて、涙が止まりませんでした💧 本当にありがとうございます😃本になるのを楽しみにしてます! いつきさん🌱


はじめまして🙇
ももんがといいます


暖かい励ましのレスありがとうございます😺




書籍になるなんて今の私には夢過ぎますが



少しでも『良かったよ』って言って下さる方がいるのは本当に嬉しい事です





これからもすこしでも誰かの心に届くお話を書ければと思います



これからもどうぞよろしくお願いいたします😺🌱

No.322 08/11/27 20:57
モモンガ ( PZ9M )

>> 312 ももんがさん 思わず一気に読んでしまいました。 私は独身で、妊娠、出産の経験はありません。 それでも、胸に込み上げる切ない思い。涙なくし… ももさん🌱



はじめまして🙇
ももんがといいます


今回は暖かいレスありがとうございます



ももさんにそんな風に言って頂けるなんて嬉しい限りです😺




いつか大好きな人に出逢い



大好きな家族と巡り合う時は



チラッと
思い出して頂けると嬉しいです





ももさんの幸せを願う天使ちゃんに




いつか出逢えますように🌱

No.323 08/11/27 21:09
モモンガ ( PZ9M )

>> 313 ももんがさん とても素晴らしい小説ありがとうございます。思わず一気に読んでしまいました。私も一度赤ちゃんを諦めています。色々な事情があり幸… みぅママさん🌱


はじめまして🙇
ももんがといいます



みぅママさんも昔…
辛い思いをされたのですね…



きっと凄く自分を責めて沢山泣いたのでしょうね…




赤ちゃんはきっと今のみぅママさんが幸せに過ごす生活の中にいて




きっと笑って見ていてくれますよ




大丈夫。



きっと側にいてくれてますよ



これからもずっと家族を大切に過ごしていって下さいね🌱

No.324 08/11/27 21:19
モモンガ ( PZ9M )

>> 314 ももんがさん 毎回心に響く文章に涙が止まりませんでした。 私も赤ちゃんを諦めた事をずっと悔やみ続けて来ました。 その後3人の子供… 北風さん🌱



はじめまして🙇
ももんがといいます




北風さん


辛い思いをされましたね



きっと悲しくてたまらなかったでしょう…




会いたくても会えない




目に見えない糸は
切ないものです



でもきっと
この出逢いにはあなたを変える意味があったのだと思います




北風さん

どうかあまりもうご自分を責めずに


少しだけゆっくりして下さいね



側にいる三人の天使ちゃんはあなたの心強い見方です




どうぞこれからも北風さんと共に



みなさんが幸せにお過ごしになられますように …🌱

No.325 08/11/28 08:20
モモンガ ( PZ9M )

>> 315 ももんがさん、とても素敵な小説をありがとうございました。 世の中私も含め育児に奮闘中のママや家庭の事情で複雑な環境の方はたくさんいていると… びんさま🌱




はじめまして
ももんがといいます🙇



今回は暖かい励ましのメールありがとうございます




文章など生まれて初めて書いたので乱文で読みにくい面も沢山あったでしょうが


そんな風におっしゃって頂けて本当に嬉しい限りです



時間はかかるかも知れませんがちょこっとずつ書いてみようと思っています😺




また次回お目にかかる事がありましたらぜひお寄り下さいね



びんさん



暖かいレス
ありがとうございました🙆🌱

No.326 08/11/28 08:26
モモンガ ( PZ9M )

>> 316 ずっと読んでいました。もっといろんな人に読んでもらいたいです😃 素敵なお話ありがとうございました。本になったら私も買います‼ 匿名さま🌱



はじめまして🙇
ももんがといいます




暖かい励ましのメールありがとうございます😺




初めて書いたお話ですがそんな風におっしゃってくださってとても嬉しい次第です




機会がありましたら次のお話にもどうぞお立ち寄り下さいね。お待ちしています🙇🌱

No.327 08/11/28 08:33
モモンガ ( PZ9M )

>> 317 初めまして😃上の子が小学校入学した頃(多分)上の子が、僕は空からお母さんを選んでたんだよって言ったのを思い出しました☺その時、神様にあのママ… ぴよこさま🌱




はじめまして🙇
ももんがといいます


びよこさん


お子様のお話
とても素敵です!ね


ひょっとしたら本当にのっぽ達みたいに


神様にお願いしてぴよこさんに会いにきてくれた天使ちゃんかも知れませんよ!





そう思うと巡り合わせって素敵な事ですね


どうかこれからもみなさんお幸せにお過ごし下さいね!





ぴよこさん😺
素敵なお話ありがとうございました!🌱

No.329 08/11/28 11:05
モモンガ ( PZ9M )

>> 328 ミッキーさん🌱


はじめまして🙇
ももんがといいます



まずは暖かいお話をありがとうございます




なかなか赤ちゃんと会えないとの事



ミッキーさんからしたらとてもはがゆくて寂しく感じる事でしょうね…




ですがきっとミッキーさんご夫婦をニッコリ笑って見ている赤ちゃんはきっといると私は信じたいです




今頃ひょっとしたら
『お母さんの今日のご飯はオムライスでした🌱私もあのオムライスが食べたいな』



なんて書いているかも知れませんね



みんなもそうですが



きっと愛する旦那さまに会うのにもミッキーさんも悩んだり楽しかったり時間が少しだけ必要だったんじゃないかと思います


それと同じように赤ちゃん達もたくさんいるお母さん達の中からとっておきのお母さんを迷いながら探しているのではないでしょうか…?





神様のみぞ知るこの素敵な贈り物が




早くミッキーさんにも届きますように…





それまでは愛する旦那さまと喧嘩をしたり笑ったり



毎日を楽しく過ごしながらちょっとだけお待ち下さいね😺



長くなりましたが私もここからミッキーさんご夫婦の幸せをお祈りしています🌱

No.331 08/11/28 12:24
モモンガ ( PZ9M )

>> 330 理子さん🌱



またまたレスありがとうございます🙇



理子さん



赤ちゃんを産んであげられなかった悲しみや自責の念



きっとおありでしょう…





勿論赤ちゃんはあなたに会えなくてさみしい思いもしたかもしれません




でも…
理子さんがその選択 を哀しんでいつまでも伏せ込んでいるのを赤ちゃんは望んでいないと思いますよ





人間は誰も正しいわけではないと思います





間違えたり
失敗したり
後悔したり…



そうしながら理子さんがお母さんとして人間として成長していく姿を見て


『自分もへこたれずに頑張ろう』



って乗り越えていくんじゃないかなぁ…



私は思います






どこからでも子供は成長できるものだと思います




どうかこれからもお空の赤ちゃんの為に元気に過ごして下さいね





私も応援しています🌱

No.333 08/11/28 16:32
モモンガ ( PZ9M )

>> 332 ぱきらさん🌱



はじめまして🙇
ももんがといいます



ぱきらさん



伝えたい言葉が上手く文字になりません…



欲しくても
手に入れたくても



そうならないもどかしさを受け入れる事ができるのには



どれだけの涙や



どれだけの勇気がいった事でしょう…






ぱきらさんのお話を 読んでいて





人の幸せって
大切なものって



自分で作り出すものなんだなぁ…って改めて感じました




自分が特別な誰かに会い



家族を作り



当たり前のようにご飯を食べ




話をして



笑ったり泣いたり
泣いたり喜んだり…




そんな当たり前の普通の幸せを




これからも大切に…



どなたもきっと
ぱきらさんの幸せを願っていますよ





みんながあなたを



大切に守りたいんだと思います





えらそうに聞こえたらごめんなさいね




どうか目の前にある幸せを大切になさって下さいね




あなたのその周りの方を思う気持ちはきっときっと





大切な人にも伝わりますよ





暖かいレスありがとうございます🙇




私もぱきらさんと旦那様のお幸せをお祈りしています🌱

No.335 08/11/29 11:29
モモンガ ( PZ9M )

>> 334 ちぃさん🌱


はじめまして🙇
ももんがといいます



お話拝見致しました


ちぃさんにはお空に三人目の赤ちゃんがいるのですね…






『自分の身勝手で産むことができなかった』とおっしゃるあなたに何故また二人の赤ちゃんがきてくれたのか…







それは今いるお子さんたちがちゃんと今までのちぃさんを見ていたからですよ🙆



それでもきっと
『お母さんといたい』という気持ちが



うんと強かったんでしょうね😺



今度はちぃさんがお子様を守って


『大好きだよ』ってたくさん言ってあげる番ですね





ちぃさん




大丈夫ですよ


きっとお空の赤ちゃんも頑張ろうねって応援してくれていますよ






その『がんばる姿』をどうかこれからも三人のお子さんに見せてあげて下さいね😺🌱

No.337 08/11/30 17:02
モモンガ ( PZ9M )

>> 336 sachiさん🌱


こんにちわ🙇
ももんがです




サチさんも三人のお子さんのママなんですね😺






私もそうなんでなんだか嬉しいです🌱





毎日みんなのご飯作ったり洗濯したり…


毎日本当に大変ですよね😺
かくゆう私も毎日大変だなぁ…って思いますよ






でもせっかく巡り会えた家族だから





これも何かの縁ですもんね、お互い大変な毎日を楽しめるように頑張って過ごしましょうね🙆




私もサチさんに負けないように頑張ります😺




12月に入ってからまたきらきらぼしの続編を短いですが書くつもりですのでよろしかったらまた遊びにきて下さいね🌱

No.339 08/12/03 10:21
モモンガ ( PZ9M )

>> 338 のすけさん🌱



はじめまして🙇
ももんがといいます



今回はきらきらぼしを読んでいただきありがとうございました🌱




よろしかったらきらきらぼしの続編の『ラブレター』という短編がありますのでもしお時間がよろしかったらお読みください🙇





お互い家事に育児に奮闘する毎日だと思いますが




楽しおもしろく頑張っていきましょうね🙆🌱

No.340 08/12/12 16:40
モモンガ ( PZ9M )

皆様お久しぶりです🌱



ちょっとだけ執筆に進展があったのでご報告させて頂きます🙇



実は先月某出版社のエッセイの応募にチャレンジ致しました


その発表はまだなんですが応募の中から最終選考に残ったとの連絡を今頂きました




ちょっと舞い上がっています🙇💦




そこで私のエッセイを押してくれている担当の方からお電話を頂いて



うちの出版社で担当をつけるから基礎から勉強してデビューしてみる気はないかと連絡を頂きました




まさかまさかの展開に人生って凄いなぁ…




と開いた口が塞がらない状況です



ただこちらの出版社さんはきらきらぼしの原稿を送ってほしいと言われた出版社とは違う会社なので



やはり今の原稿をと言って頂いた会社様にお渡しして感想を聞いてから判断させてほしいとお願いしました…




本当にもったいないばかりの気持ちです



のっぽの台詞じゃないですが


『幸せはつかみにいく』



そんな気分です…




まずは小さな一歩が踏み出せた気がしたのでご報告させて頂きます🌱



みなさんのアドバイスのおかげです🙇

本当にありがとうございました

  • << 352 スゴい!!おめでとうございます!! こんなに素敵で優しいお話が書けるモモンガさんですもの、出版社が放っておくはずありません😊 いつかまた書店でのっぽくん達に会えるのを楽しみにしてます。 それから遅くなりましたが、前回は温かいレスをありがとうございました。 今また久しぶりにレスを読んだだけでもモモンガさんの言葉に涙が出ちゃいました。 モモンガさんが優しくて。 いろいろ悩んだ時期も過ぎ、旦那との平凡な生活に今は感謝して過ごせるようになりました。 もしまた落ち込んだり不満が出そうになったら、のっぽくんに勇気をもらいに来ます(笑) モモンガさんも体調に気をつけて素敵なXmas、新年を迎えてくださいね✨

No.342 08/12/12 23:03
モモンガ ( PZ9M )

>> 341 ナキウサギさん🌱



はじめまして🙇
モモンガです



嬉しい励ましありがとうございます



実は今ディズニーランドに向かっているバスの中です




今日は一年頑張った自分へのご褒美で友人と旅行にきています🌱





なんだか嬉しい事が続いてて


夢みたいです💦





ただ執筆しながら家事や育児に仕事はなかなかキツく…




果たして自分に本当にできるのかな?


と悩んでいます





弱虫ももんがはミッキーマウスに笑わせてもらってきますね




優しいレスありがとうございました🌱

No.346 08/12/16 13:03
モモンガ ( PZ9M )

みなさんまずは返信が遅くなり大変申し訳ありません🙇💦



後で個別に必ずお返事させて頂きます💦



実はディズニーランドでベンチに携帯をおいて荷物をつめなおしていたら気づかずに座った方のお尻で携帯がパキッ🔥



と…
粉々に割れてしまい…



幸いにおじさまのお尻に怪我はなかったのですが携帯が全く動かなくなってしまいまして💦



自宅に帰り修理が可能か代理店に向かったところお預かりとの事で本日見積もりのお電話を頂きました😭




なんとかデータは生きていて復旧できましたが画面はバリバリです😢





今手元に戻りましたかあまり調子がよくなくとりあえず不安ですが皆さんに一括でお礼だけさせて頂きます💦



届かなかったらすいません🙇💦





改めてまたおじゃましますのでしばしお待ち下さいませ🙇🌱

  • << 358 こんな時間にスミマセンm(_ _)m 覚えていますか? 《ポカポカ天気》です。久しぶりに小説の方にお邪魔させていただいたら🌷大ファンのモモンカさんのレスを見つけました🌷 そして出版に向けての準備おめでとう🎉ございます💐 💪応援しますヨ。 なんだか懐かしいのと嬉しい🎵のと思わず涙が出て来ました。 相変わらずのモモンカさんの人に対する優しい気持ちのレスでした。 あの頃も幾度と涙を流し励まされ…私の心の支えとなっています。 いつまでも応援しております✌ 身体だけは無理をしないで下さいね。 たまに夜空を眺めています。 遅くなりましたが、今年も良い年をお迎え下さい。 ファン①の称号もらって良いですか(笑) 皆さん スミマセンm(_ _)m

No.348 08/12/19 23:43
モモンガ ( PZ9M )

>> 343 🌠再びナキウサギです。 実は私もここで小説を書いています。 凄いタイトルですが、 「酒乱・暴力・・(略)・」です。 バツイチで独身ライフを謳… ナキウサギさん🌱
お礼レスが大変遅くなりまして申し訳ありません💦



ナキウサギさんのダイエット作品楽しいですね😺



私も年末はお腹回りが気になる所で読んでいてエステに行きたくなってしまいました💦





私は作家さんに憧れていたわけではなく



自分が今よみたいお話を書きたいという漠然とした気持ちでしかまだ物を書いていません





だからお金を頂いてみなさんに読んで頂くにはみたない内容なんですよね…




仕事や家事の片手間に書いているような作品で本当にいいのかなぁって自分でも悩んでいます。





エッセイに関しては連絡を頂いて入賞する事ができましたが何だか釈然としない気持ちなんです





人に物を提供するより感想を頂いたり今みたいに接していられる方が今の私には幸せな気がします🌱





なのでもう一つの出版社の方の感想が出てからこれからの身の振り方を考えようかと思います





なんて深く考えすぎなのかな😺💦




またよかったらお顔出して下さいね




またお話できるのを楽しみにしています


🙇🌱

No.349 08/12/19 23:57
モモンガ ( PZ9M )

>> 344 おめでとうございます😃って、ちょっと気が早いかな💦 出版社様からお声がかかるくらいです、やっぱりモモンガさんの文章には人を惹き付ける力があ… カエルさん🌱


はじめましてモモンガです🙇




執筆に関しては今更ながらなかなか悩む所で…



今更ながら踏み込めない自分がいる所です💦





なんででしょうね🙀




カエルさんみたいに喜んでくださる方の声も聞きたいし



色んな物を書いてみたい気持ちも沢山あるんですがなかなか難しいですね🌱




でもきらきらぼしは必ず原稿にしますので頑張りますね🌱




励ましのレスはやっぱり嬉しいですね😺


今から原稿書き頑張りますね🙇🌱

No.350 08/12/20 00:05
モモンガ ( PZ9M )

>> 345 こんばんわ。モモンガさん、超嬉しいです✨凄い・凄い早くモモンガさんの本が書店に並ばないかなぁ~⤴楽しみぃ~ 自分の事の様に嬉しいです。 … みゆママさん🌱


お返事が遅くなりまして申し訳ありません💦




今ぼちぼちときらきらぼしの書き込みと他社のエッセイやコンテストにちらちら応募している所です




私もきらきらぼしは記念に残したいと考えているので自分でも楽しみです






物を書くのって楽しいですね


色んな人に出会えるし色んな意見も聞けますしね😺




みゆママさんも年末は何かと忙しいでしょうがまたよかったらまた遊びにきて下さいね🙆💦




嬉しいレスありがとうございました🌱

No.351 08/12/20 00:14
モモンガ ( PZ9M )

>> 347 モモンガさん ずっと、読ませてもらってました🙇 結婚&出産の経験も、ありませんが ずっと泣きながら読みました🙇 出版の話 とても嬉しく思いま… ニョキさん🌱


はじめましてモモンガといいます🙇




まずは読んで頂いてありがとうございました🙇



感想レス頂けて大変嬉しいです



またぜひみなさんの気持ちに届くような作品が書けたらと思います🙆





またぜひ覗いて下さいね🙇




とっても嬉しかったです🌱

No.353 09/01/02 06:59
モモンガ ( PZ9M )

>> 352 ぱきらさん🌱



長らくのこぶ沙汰でお返事が遅くなりまして申し訳ありません🙇💦




そして🌱
あけましておめでとうございます🙇🇯




ただいま猛烈に執筆中ですが…これまたなかなか作業が進まず熱が出た子供の看病と平行して一人数の子を食べながら無言で書いています。



以前書いたラブレタ―の原稿を某出版社に送った所、以下のようなお返事を頂きました



『御著作ラブレタ―につきまして原稿審査担当部門にて丁重に拝読し出来映えや面白さを評価申し上げると同時に公共性、刊行の意義、社会的ニーズなど最も大きなファクターとして読者獲得の可能性を検討致しました』と感想を寄せていただけました🙆



これは私にも大きな励みです🌱




きらきらぼしについても感想を頂く予定です💦



また近況など変わりましたらお話させて頂きますね🙆



今年もどうぞ宜しくお願いいたします🌱



ももんがより🇯🙇

No.356 09/01/14 10:54
モモンガ ( PZ9M )

>> 354 もうみてはいないかもしれませんが、どうしても感想を伝えたくレスしました。 私はもう少しで予定日をむかえる妊婦ですが、早く赤ちゃんに会いたいと… ふぁ―む―さんへ🌱
ばじめまして🙇ももんがといいます

まずはご懐妊おめでとうございます🙇もうじきママになるふぁ―む―さんは赤ちゃんが生まれる嬉しさとお母さんになる不安といろんな感情があるんでしょうね…


でも大丈夫😺



そう思っているのはふぁ―む―さん一人じゃありませんよ



お腹の中の赤ちゃんもドキドキしているんじゃないでしょうか?😺




わたしだって恥ずかしいですが育児に悩み、行き詰まって押し入れの中の中で泣いた事も ありますよ😿


でも、子供の前で泣いたり怒ったりしても


『さっきはごめんね』


ってちゃんと抱き締めて言えたらちゃんと子供には伝わると思いますよ


その逆もまたしかりですが、私達はそうやって学びながら教えたり学んだりして成長していくのだと最近あらためて思っています



うちももうすぐ長男が六才になりますが


『お母さんもお母さんになって六才だね』



ってそう言われました



ふぁ―む―さん🌱お互い良いママになるより


楽しいママになれるよう頑張りましょうね🙇



今回はレス頂きましてありがとうございました🌱

ももんがより

No.357 09/01/14 11:13
モモンガ ( PZ9M )

>> 355 ありがとうございます。 涙が止まりませんでした。 私は3歳、2歳、1歳の3人の子供のシングルマザーです。 普段、怒ってばかりなんですが、上… RYAさんへ🌱


はじめまして🙇ももんがといいます




同じ三人の子供をもつ親として胸が温かくなりました😿





ママは頑張りやさんですね


あなたは充分に素敵なお母さんです



女が子供を一人で育て上げるのがどれだけ大変か…



私も職場にいる先輩がシンママで二歳と四歳のお子さんを女手ひとつで育てあげた話を聞いて涙がでました




水商売をしていて白い目で見られたり…


授業参観に行けなかったり…



先輩もあなたと同じような事を言ってましたが息子さんや娘さんは素敵な社会人になられていますよ



シンママだからこそ


あなただからこそ注げる強い愛情がきっとあるんだと思います




子供に必要なのは環境より愛情だと思いますよ




環境はいくらでも子供の手でいくらでも作り替えられますが



愛情は一人では作ることができません




うちの会社のアルバイトにシンママ家庭の大学生の男の子が三人いますが三人ともめちゃくちゃいい子ばかりです😺




病気の事だって




きっと時間がかかるでしょうがお子さんが納得できる日がきますよ🌱



大丈夫!みんなでいれば
みんながいるから乗り越えられます🌱




応援してますね


ももんがより🙇

No.359 09/01/15 03:19
モモンガ ( PZ9M )

ポカポカ天気さん🌱

お久しぶりです😺
ちゃんと覚えていますよ🌱


今リアルタイムできらきらぼしのお話を書いている所です🙇



私の仕事は帰りが遅いのでみんなが寝てからコソコソ書いてます✊



しかし悲しいかな手に腫瘍ができてしまい23日に手術をしなくてはなりません😿



右手なのでしばらくペンが握れないのであと10日カキダメです✊🌱





ポカポカ天気さん😺
ファン1号なんて光栄です💦


眠たい目をこすって
まぶたにセロテープ貼ってでも頑張って完成させたいです





私は幸せ者ですね🌱



赤ちゃんにも
家族にも
ポカポカ天気さんにも
みんなみんなに元気や生きる力を頂いてます




人間死ぬ気で頑張れる時があると思いますが



私は今がその時なのかなと思ったりしています😺🌱



ポカポカ天気さんも寒い日が続きますが風邪に気をつけてお仕事頑張ってくださいね🙆




応援して下さってありがとうございます🌱期待に添えるように頑張りますね✊




今日もポカポカ天気さんにとって素敵な日になりますように🌱




ももんがより🙇

No.361 09/01/18 15:05
モモンガ ( PZ9M )

ミッキーさん🌱



わあああああああ―い🙆🌱




おめでとうございます!!




あっ💦
そしてお久しぶりです😺





ミッキーさんに赤ちゃん…




ミッキーさんの赤ちゃん…




なんて幸せな赤ちゃんでしょうね🌱



待ち焦がれて大切に大切にしてくれるお母さんとお父さん…




きっと元気で優しい子に育ちますよ🌱





今から楽しみですね✊




私の方も今朝方やっときらきらぼしが書き上がりました🙇




総数216ページ…


多少書き直しましたがほぼそのままです




🙀これで…


やっと眠れます🌱




ミッキーさん



もしちょっと時間があったらたまに赤ちゃんに手紙を書いてあげて下さいね




そしてたくさんミッキーさんと写真をとってあげて下さいね✊🌱





これからたくさんの幸せと少しだけの引き換えに不安や不満が出てくるでしょう…



でもいいんですよ



迷ったり泣いたり笑ったりしながら時間をかけてゆっくりとお母さんになっていって下さいね🌱





私もまだ幼稚園年長組のお母さんです😺



やっと色んな事がわかり始めたばかりです🙆




これからも一緒に楽しい子育て頑張りましょうね🙇




🌱ももんがより🙇

No.363 09/01/19 10:36
モモンガ ( PZ9M )

>> 362 みゆうママ🌱


お久しぶりです🙇
勿論覚えていますよ


二人のお子さんをお持ちのママさんですよね?




私の回りをぐるぐる回って…って



とても楽しそうなご家族の姿がとても印象的でした🙆




昨日やっと下書きが終わりましたが残念ながらまだまだ製本までの道のりは遠いです✊





今日郵便局から書き直した物を某出版社様へ送りましたがこれにコメントや批評がついてまず返送されます




それから本を出すか出さないか会社様が話し合いをするそうです





私のお話だけでなくおそらく何百ともしれない原稿の中から本にする作品を選ばれるので当然残念ですが…となる場合も高いです🙀💦



どちらかというとそっちの方が高いかも…💦



ですが選考して下さる事自体が奇跡に近いので



しばらく結果をお楽しみに✊




多分一ヶ月くらいしたらわかると思いますよ🙆



またその時は報告させていただきますね



また良かったら遊びにきて下さいね🙇



🌱ももんがより

No.368 09/01/22 15:33
モモンガ ( PZ9M )

ミキピヨさんへ🌱



はじめまして🙇ももんがといいます




今回は応援レスくださいましてありがとうございました




ミキピヨさんはママ待ちの奥様なんですね😺?




きっと今頃誰かが雲の上で



『ママは電話やおしゃべりが好きな人です』




なんて書かれているかもしれませんよ🙆




ミキピヨさんの書く文章からあなたの優しい人柄がよくわかります




私は辛いときや悲しいときにあえて前向きになれたり楽しい事を探す事ってとってもいいなぁと思ってるんですよ




『この間に旦那様と二人きりの時間を楽しみたい』




『今しかできない事だってたくさんあるから見つけて実行したい』




とか😺




ミキピヨさんもそうですがそんな『ママ予備軍』のみなさんの強くて優しいパワーは





ちゃんと目に見えない力ですが誰かにちゃんと繋がっていると思うんです





ミキピヨさん😺




今のうちに思いっきりオシャレしたり



旦那様とデートしたり


たくさんたくさん
結婚生活を楽しんで下さい🌱




ミキピヨさんとお空の誰かが会える日が楽しみですね😺



良かったらまた遊びに

No.369 09/01/22 15:45
モモンガ ( PZ9M )

>> 365 ももんが様✨ >>313のみぅです。 お久しぶりです。覚えて頂いてますでしょうか?久しぶりに小説を読み返しました。やっぱり心が温かくなりま… みぅママさんへ🌱




こんにちわ🌱
寒い日が続きますが風邪などひいていませんか?




私は体は丈夫なんですが右手にデキモノができて明日手術することになっています😿





人生はじめての外科手術でドキドキしています🙆💦




きらきらぼしは私にとって物凄く大切で忘れられない作品になりました




顔もしらないたくさんのたくさんの方が



『頑張って』




って背中を押して下さる…





こんな経験ができて本当にありがたいです🙇





もちろん


みぅままさんもその一人ですよ✊



かつて受験勉強以外でこんなに必死に活字を追ったことってあるかなぁ?




なんて思いながら過ごしています




きらきらぼしが選考に残るかどうかは一ヶ月位たったらわかりますのでまた結果がでしだいまたお知らせさせて頂きますね😺🌱




私もドキドキしながら待ってます




みぅままさん😺


また良かったら遊びにきて下さいね🌱



お待ちしています😺



ももんがより🌱🙇

No.370 09/01/22 16:02
モモンガ ( PZ9M )

し―ママさんへ🌱



はじめまして🙇
ももんがといいます



この度は私のお話を読んでくださりありがとうございます🙇




そして





六年ごしのお子さんとの出会い…




良かったですね😿




何か読んでいて感動しちゃいました





私のまわりでも不妊治療に通う友達や




10年目にして諦めていた我が子を抱くことが叶った友人がいます




毎日『平凡だなぁ』


って思いながら過ごすのがなんかもったいないなぁ…って





本当にみなさんのレスを見ていて感じます





子供がいるいないに関係なく




前向きに頑張っているって本当に素敵な事ですね…




私もずいぶん封印していましたが



ダイエットグッツを取り出して自分磨きにもう一度とりかかろうかなぁって思っちゃいました




願えば叶うことを実践しないなんてもったいないですね😺




生きるを楽しむも維持するも



自分次第ですもんね🌱




なんだかし―ママさんのあったか話に励まされちゃいました✊




私もこれからも頑張らなくちゃ😺




またよかったら覗きにきて下さいね🙇




🌱ももんがより🙇

No.371 09/01/22 16:17
モモンガ ( PZ9M )

>> 367 ご無沙汰してました☺ 原稿終わったみたいで…お疲れ様でした☺ 僕が思った感じに進むモモンガ様… 読者の1人としてとても嬉しいです☺… 囲戸裏男さんへ🌱



お久しぶりです😺
ももんがです🌱



囲戸裏男さんもお話をかかれているんですね😺




どんなお話ですか?




さしさわりなければ教えてください🌱





ぜひ読ませて頂きますね🙆




昔の彼女さんはお子さんがいらっしゃったんですね…





私にも姉のように慕うお姉ちゃんが二人いますが





そのうちの一人のお姉ちゃんが中学生と小学生の女の子を持つシンママです




苦しみや悲しみを乗り越えた彼女は当時より強くて綺麗に思えます



私と二人になると弱音や愚痴もでますが



翌日には
『さぁ✊稼いでくるかぁ』って




かっこよく職場へやっていきます




お母さんであり
お父さんであり
女であり…




シンママさんには本当に頭が下がります



囲戸裏男さん




いつも励まして頂ける暖かいレス



ありがとうございます🙇




私が原稿に向かうきっかけになったのも



囲戸裏男さんの励ましがあったからこそです🙇




いつも支えてくださるみなさんに




感謝の気持ちでいっぱいです🙆💦




これからもどうぞよろしくお願いいたします🙆




ももんがより🌱

No.373 09/01/23 03:21
モモンガ ( PZ9M )

>> 372 ちえさん🌱



ちえさん



まずはお疲れ様でした🙇





子供さんの為に

家庭を守ろうと


家族を守ろうと



ご自分を気にせずに



きっと大切な誰かを、みんなを守るためにどんなにかちえさんは毎日笑ったのでしょう…





それを思うと思わず涙が出てしまいました…




あなたがどんなにか優しい方なのか




会わなくても文面に込めた息子さんの愛情を読み取ればよくわかります🙇




ちえさん



あなたは優しいお母さんです




どうぞ



こんな私になんておっしゃらないで下さい





あなたが息子さんを思うように




息子さんたちはあなたを愛しているんですよ…





私はいつも思うんです




貧乏でも家が狭くても時間がなくても




たった三秒
『大好きだよ』




そういうだけで疲れや不満なんか飛んでいきますよね✊




実際我が家も派遣の旦那の給料が10万近く下がり



ももんが家は大ピンチです




でも寒い部屋に猫のように毛布にくるまって絵本を読んでいると子供たちは幸せそうに笑います




環境じゃありません


大切なのは
親が見せる生き方や愛情だけです




お互い楽しい子育て頑張りましょうね😺



ももんがより🌱

No.375 09/01/24 07:05
モモンガ ( PZ9M )

>> 374 ふぁ―む―さん🌱


まずはご出産おめでとうございます🙆!



わ~!なんだか朝から幸せな気持ちにさせて頂きました




私はふぁ―む―さんが言われたみたいに赤ちゃんは沢山のお母さんの中からふぁ―む―さんを探して会いに来てくれたんだと思っています🙆



生まれたてのお嬢様はお元気ですか?


今はやっとママに会えた安堵感と長旅の疲れでゆっくりと休んでいるでしょうね🌱




それに引き換えママになったふぁ―む― さんは毎時間の授乳に睡眠不足で疲れもでるかもしれません



そんな時は赤ちゃんと一緒にたくさん休んでふぁ―む―さんもリラックスして下さいね😺




大切なのは赤ちゃんとふぁ―む―さんの健康です✊




寝れるときに沢山寝て手抜きじゃない楽々家事で乗りきっちゃって下さい🙇




わたしも産後3ヶ月は大量の冷凍おにぎりを作り炊飯する時間を減らしました🌱



あとお持ちなら圧力鍋の力で短時間でおかずを作ったり



ス―プ保温器に材料と水をほおりこみ作ってもらったりね😺


市販のお弁当も実家のお母さんもお惣菜屋さんもももんがもみんなふぁ―む―さんを応援してます🌱


ももんがより🙇

No.376 09/01/24 07:18
モモンガ ( PZ9M )

みなさんへ🌱




昨日😺良性の皮下腫瘍を取りました🌱




時間は50分程度です




今は右手がぐるぐる巻きです😿




痒いやら痛いやら…




やっぱり健康ってありがたいです✊💦





不自由を知って自由を知るってところですね





たった一時間にも満たない手術でしたがやっぱり緊張しましたし不安にもなりました







そう思うと入院したり病気で戦っているみなさんは本当に凄いです…






それに先生や看護師さんや病院のスタッフのみなさん…






私が生きていくのはこんなにたくさんのひとの手がかかっているんだと改めて思いました






ミクルのみなさまにも感謝の気持ちでいっぱいです🙇




神様が



『ちゃんと考えながら生きなさいよ』




って




教えてくれているよいに思えました





みなさん



よい出会いと優しい気持ちを体験させて頂きまして本当にありがとうございます😺





これからもどうぞよろしくお願いいたします🙆





🌱ももんがより

No.380 09/01/26 03:04
モモンガ ( PZ9M )

歩夢さんへ🌱




はじめまして🙇
ももんがといいます




本当ですよね🙆






何気なく生きていると生活が便利過ぎて当たり前思えてしまう事って多いですよね🌱






私も今回手を手術をした事で旦那さんにちょっと家事を手伝ってもらっています




食器洗いに
お風呂洗い




子供のお風呂に寝かしつけ…





旦那には本当に感謝 感謝です🙇





そして子供達にも🌱






『みんな、自分でできる事はなるべく自分でしようね』






これは昨日六歳になった長男が二人の妹にいってくれた言葉です😿






私がいない子供部屋から聞こえてきた会話でなんだかウルッときちゃいました😹





私が
『優しいね、みんなお母さんの手の事を 考えてくれたんだね』




と言うと




三人ともニコッと笑って
『お母さんがいつも優しくしてくれるから困ってる時には優しくしてあげたくなるんだよ』




って…





人の言葉ってホントに凄いですよね。






多分あと二、三年は顔が泥だらけになっても笑って話せそうです🙆🌱






やっぱり家族って


仲間っていいなぁ





ももんがより🙇🌱

No.381 09/01/26 03:17
モモンガ ( PZ9M )

べいびぃぷうさん🌱




まずはお嬢様のご誕生おめでとうございます🙇






お体はもう大丈夫ですか?






お母様の事




残念でした…🙇





でも
お母様



きっととても幸せな時間をもてて




楽しんで亡くなられたような気がします





こんな表現は的確じゃないかも知れませんがごめんなさいね




もしも…





わたしがあなたのお母様なら…




世界で一番大切なあなたがお嫁さんになり





お母さんになり





おばあちゃんになれて、またひとつ命を繋ぐ事ができた…





まぶたの裏に愛しいあなたが幸せそうに新しい家族と笑って 過ごしている瞬間を夢みながら





お母様はまた新しい旅に出かけたのではないでしょうか…




まだ小さくて後を追いかけてきたあなたが




今度はどんな風に可愛らしい孫娘に言葉をかけるのか…






あなが悩むときも
笑う時も
涙が出るときも




あなたのお母様とあなたと





あなたの大切な娘さんは見えない絆という名前の糸でしっかり結ばれています







誰もほどく事などできはしません





だからどうか



これから先もお母様を思い浮かべ笑ってお過ごし下さいね





🌱ももんがより🙇

No.382 09/01/26 03:27
モモンガ ( PZ9M )

続きになりますが



あなたがお母様に同じことを思うように




お母様にとってもあなたは自慢の可愛らしい娘さんだったのでしょう





これからもどうか






お空のお母様に色々話しかけてあげて下さい🌱






お母様





きっと雲に腰掛けながらのんびり笑っていると思います





これからは人生という大仕事を終えたお母様にちょっと休憩時間ですね😺






素敵なレスありがとうございました🙆






またぜひ遊びにいらして下さいね




🌱🙇

No.383 09/01/29 17:49
モモンガ ( PZ9M )

きらきらぼしをお読みいただいている皆様へ🙇🌱





出版に関しての結果がでました




お恥ずかしながら最終選考には当たり前ですが残れませんでした💦






ももんがの力不足で申し訳ありません💦





出版社様のアドバイスは以下の通りです




さて、お預かりしました御著作の刊行につきましては採算性の確保という店に鑑み当社全額出資の刊行は残念ながら見送られる形となりました。ですが本作に関しまして内容面に対して好評を博したことから『編集員の意見とももんが様のご意向をすりあわせながら細部を整えた上で是非とも全国流通を前提とした出版を実現させたい』との総意に至りました。ももんが様には全国流通を前提とした出版をご提案申し上げます




🙇との事で






そのために一度東京本社にいらっしゃいませんか?




と私のお話を読んで下さった方の名刺がはさんでありました




🙆💦東京…




旦那に何て言われるかなぁ💦




ももんがちょっと小さくなってます🌱

No.384 09/01/29 18:07
モモンガ ( PZ9M )

ちなみに🌱

プロの編集の方の批評は以下の通りでした🙇






のっぽを始めとした子供達は皆一途に母親を愛し辛い出来事が起ころうとも自分の境遇を嘆いたり恨んだりすることはなく自身が出来ることを懸命に考えて実行に移す。本作は物語の形をとりながら人がこの世に生まれる意味、そして生きる事の意味を問い読み手に改めてその生き方を考えさせる意欲作であった。





🙇🌱ありがたい事です




東京行きも
出版に関しても




どちらも旦那に要相談です🙆




もうしばし温かく見守ってくださいませ




ももんがのドキドキレポートでした🙇🌱

  • << 389 ももんがさんへ🍀 近況報告読ませていただきました😃✨ 最終選考の件は確かに残念でしたが、出版社の方や編集の方が一様に「この話は世間に出てみんなに読まれるべき作品だ‼」と思ってくれているようなのでほっとしました☺ 東京行きの件、ももんがさんの旦那様であれば、必ず理解してくれると思います‼ 「きらきらぼし」が本になることを待望む多くのファンがいることを旦那様にもわかっていただけたら嬉しいです✨ 出版のお話が進むのを楽しみにしております😺💕

No.391 09/01/31 01:22
モモンガ ( PZ9M )

>> 385 モモンガさんお久しぶりです😃 道のりはまだまだ長そうですが、1歩ずつ前に進んでますね☺なんだかこちらもドキドキしちゃいます。 東京行きの… カエルさん🌱

こんばんわ🙇
ももんがです



選考結果の紙を前にして評価して下さった方々に感謝しつつ




よくやったなぁ~




人間やる気になればやれるもんだなぁ



と、受験後の学生みたいな気持ちになってます🙆





まだまだ発刊への道は遠く感じますが努力を忘れず頑張りたいと思います🌱




これからも楽しいお話を書きたいと思います🙇





また応援よろしくお願いいたします🌱



ももんがより🙇

No.392 09/01/31 01:39
モモンガ ( PZ9M )

>> 386 前もレスしたんですが、ハンネコロコロ変えてて、分からなくなっちゃいました💦 最終選考残念でしたけど、ダメになった訳じゃなかったから良かったで… ニブたこさんへ🌱



またまたレス頂きましてありがとうございます🙆





かわいいハンネに思わず笑ってしまいました🌱






旦那には一応出版社からの総評と資料を渡しましたが反応はイマイチで💦




『お前は物書きになりたいのか?』




とびっくりされましたが




『自分が出せる場所があっていいよな~うらやましいよ』



と呟いていました






今、ももんが父(旦那)は不況の真っ只中




不況の大波に足元をすくわれそうで




毎日ため息をつきながら早く帰ってきます




家族を背負っいて




思うように仕事もできずに収入も下がり




やりきれなさそうです…




私が一方で自由に本を出したいなんて言っていて




うらやましいというか…





俺も本当にやりたいことしたいなぁ…



って思ったのかなぁって


ちょっとだけ切なくなってしまいました





今は旦那や家族を支える方が気持ち的に優先なのかな…




なんてみんなの寝顔を見ながら思うももんがでありました🌱




よかったらまたまた遊びにきてくださいね🙆ももんがより

  • << 394 お返事ありがとうございました❤ ハンネでウケてもらえるとは💦💦 旦那様の立場的には、複雑ですね💧💧 でも、ファンとしては… このチャンス生かして欲しいです😢 しかし‼ 家族大事❤❤❤‼ よく話し合って主さんが思う良い方向に、進んで下さいませ\(^O^)/ 祈る事しか出来ませんが、応援してますヾ(=^▽^=)ノ

No.393 09/01/31 02:02
モモンガ ( PZ9M )

>> 387 ももんがさん、ご無沙汰しています🙇 以前コメント💬させて頂いた sachi です✨ そうですか…夜な夜な頑張って原稿用紙に向かってみえた… sachiさんへ🌱




またまた嬉しいレス頂けてにんまりのももんがです🙆





sachiさんのお姉さんも赤ちゃんを待ってらっしゃるんですね🌱






お空の上で可愛らしい誰かがきっと内緒話しながらお姉さんを見ていると思いますよ






本を書くのもそうですが





人との出会いも

巡り合わせとちょっとしたチャンスですよね






お姉さんにもそんな瞬間が早く訪れますように…




ももんがもここからお祈りしています🌱





今書いている山川さんのお話と平行に




きらきらぼしの番外編で小さい子にお話ができるように短い童話を書いてみようかなと思います




ちょっとお話をかいつまみながら




お母さんとおこさんが『むぎゅっ』としたくなっちゃうように楽しいお話にしたいなぁ🙇と考えています





ちょっとだけ楽しみにしてて下さいね🌱




またよかったら遊びにきてください🙆





ももんがより🌱

No.395 09/01/31 02:12
モモンガ ( PZ9M )

>> 388 ももんが様、こんばんは⭐ 前にレスしたしーママです🐷 今回最終選考に残らなかったと見て残念な気持ちでしたが、読み進めていくうちに自分… し― ママさんへ🌱



お久しぶりです🙆
またお会いできて嬉しいです




今回は生まれて初めてのチャレンジで



ドキドキしながらも普通のパート主婦の私がこんな風に全国のお母さん達やミクルをご覧の皆様に励まして頂いたり






何かに挑戦できたっていう事実ができた事だけでも幸せな収穫でした🙇




これからも少しずつですがみなさんがまた『頑張ろうかな』って思っていただけるような





色んな気持ちになるお話をできるだけ書いていきたいと思います🙇



遅筆な上
読みにくさ抜群になっておりますが




どうか





また応援のほどよろしくお願いいたします🙇🌱




🌱ももんがより

No.396 09/01/31 02:25
モモンガ ( PZ9M )

>> 389 ももんがさんへ🍀 近況報告読ませていただきました😃✨ 最終選考の件は確かに残念でしたが、出版社の方や編集の方が一様に「この話は世間に出… ふぁ―む―さんへ🌱



またまたお会いできて嬉しいです🌱



今回はどしょっぱつからウキウキで




楽しく執筆させていただきました




これもひとえに読んで下さる皆さんがいてこそだと




心から感謝致します🙇





旦那からはしっかりまだ返事を頂いてはいませんが





ももんが父は不況の波に飲み込まれ両足がガクガクの戦士のようになりながら毎日がっくりと帰るようになりました





家族を担いながら


思うように仕事ができずに焦りつつ




どうにもならない自分がもどかしそうです





ももんが家は貧乏から更に『ど貧乏家族』に変貌しましたが



前よりよく喋るようになりました🌱





なんだか切ない世の中ですが





本当に大切なモノがなんなのか色々考えさせられました🌱





話が少しそれましたが家族の様子を見ながらまだまだ諦めずに頑張りたいと思います🙇






またよかったら遊びにきて下さいね😺




🌱ももんがより

No.397 09/01/31 02:35
モモンガ ( PZ9M )

>> 390 こんにちは😃 チャンスは二度は ありません☝ 踏み出して下さい… この作品はもっともっと多くの人々に触れるべきと思います✨ のすけさんへ🌱




またまたありがとうございます😺





東京…




10年位前に仕事で言ったきりですね



昔ももんがは雑貨屋さんで働いていてお洋服なんかの仕入れをさせて頂いてました








子供服とかもあって小さい子供さんと毎日楽しく過ごしてました






懐かしい~😺


もう一回服屋さんで働きたいですねぇ…



あ💦



すいません


話がまたまたずれちゃいました





発刊については諦めたくはないですが




ももんが父の様子も見ながら




ゆっくりと




進めていけたらと思います😺





東京に行ける日がきたら必ず報告しますね🌱





またよかったら遊びにきて下さいね🙇




🌱ももんがより

No.398 09/01/31 02:50
モモンガ ( PZ9M )

>> 394 お返事ありがとうございました❤ ハンネでウケてもらえるとは💦💦 旦那様の立場的には、複雑ですね💧💧 でも、ファンとしては… このチャン… 🌱ニブたこさんへ



😺夜更けに関わらずまたまたまた




嬉しいです🌱






家族大事❤




本当ですね






私、結婚って『大好きな人とずっと一緒に入れて毎日生活できる事』だと思ってましたが






それは逆に親元にいて何にも責任を追わない恋愛生活において思うことで




今は結婚って家族になるってことなんだなぁってしみじみ思います




当たり前の事なんですが




嬉しいも悲しいも半分こで




痛み分けも半分こ





損したような
得したような




何だか不思議な感じです(笑)





でも




結婚して嫁から母になり母からたまに自分になり




色んな事を感じました




子供をお世話しながら『こんなに子育てって大変なんだ、私もこんな風にしてもらってたんだな…』って今更ながら感謝したり





今まで自分がして頂いた事をさかのぼって体験している気がします




因果応報じゃないですが





物事って巡り巡るんだなぁってちょっぴり感心してしまいます





家族大事❤




なんだかホンワカしちゃいました😺




🌱ももんがより

No.400 09/02/01 14:25
モモンガ ( PZ9M )

>> 399 ハルママさん🌱


はじめまして🙇ももんがといいます



ママさんのスレ拝見させて頂きました😺



私も子供は親を選んできてくれたんだと信じたい1人です




もしくは神様から『あのお母さんを助けてあげてくれるかな』って私達に頂いた大切な命なのかもしれませんね





もし子供が
『こんなウチに産まれたくなかった!』


そう言われても




『それでもお母さんはあなたに会いたかったの、ごめんね?』




って




いつかお嫁にいったりお父さんになったり




人生の岐路に立ったときに




『お母さんならどうするかな』って






正しい道しるべになれるような生き方をしたいなぁって思います





ママさんが言うように




『僕のママになって』って言葉は




赤ちゃんの無意識の意識なのかも知れませんね😺




神様に

ママに



伝えたかった本当のメッセージだとしたら



ハルママさんは最高のメッセージを聞いたのではないでしょうか🌱





どうかこれからも息子さんの傍らで優しい笑顔で見守ってあげて下さいね🙇
素敵なお話ありがとうございました


🌱ももんがより🙇

No.402 09/02/02 03:46
モモンガ ( PZ9M )

ポカポカ天気さん🌱


またまたまた😺



お話できて嬉しいです🙇💦





しかもアパレル関係(しかもエリアMG様!)


同じカテゴリーにいたとは…





ドキドキしちゃいますね🙆💦




ポカポカ天気さんは東京の方なんですか?



六本木ヒルズ♪
セレブな憩いの場ですね!素敵~😺






ももんがは雑貨屋から転職した時



某子供服ブランドにいまして😺





そこが何店か東京にありますよ🌱





ちょっぴり高級でドキドキしながら販売してました🙆






でもMGなんて凄いです!



お仕事バリバリされてるんでしょうね~




羨ましい…😻





私も復職したいのですが旦那さんからOKが出ません💦





今は人生初のウキウキパート業です😺




夢はでっかく
希望は忘れず…ですね🌱





私も諦めずに頑張ります😺♪





ポカポカ天気さん




素敵な情報と優しい励ましの言葉を頂き🙇ありがとうございます🌱





またぜひ遊びに来てくださいね🌱




ももんがより🙇

  • << 408 こんばんは✋ ポカポカ天気です🎵 手✋の具合はどうですか⁉ モモンガさんが他のスレでチョッとおっしゃっていたので………心配してレスしました。 辛い(≧ω≦)のに…ゴメンなさい。 優しいモモンガさんの事だから、返レスしてくれると思い…レスを考えたのですが…今回は返レスは大丈夫ですヨ。 読んでくださるだけで良いです✌ 無理なさらないで下さいね。 私は相変わらず…バタバタ💨と…。 凹んだ時は、モモンガさんの小説やレスを呼んで💪パワーもらってます💪ホントに…お大事にしてくださいね。 見守っています…ストーカー(笑)のように⁉ では✋

No.404 09/02/07 02:13
モモンガ ( PZ9M )

ゆみゆみさん🌱



ありがとうございます🌱🙇




またお会いできてとても嬉しいです🌱





まぁいっか



しょうがない






一見情けないような言葉に聞こえがちですが




実はこれって育児における魔法の言葉ですよね😺




私もずいぶんこの言葉に助けられました🙇





だからでしょうか





六歳になる息子も

『ま、いっか』


『しょうがないよね』



なんていう時も…





何でも完璧な人間なんていませんもんね




どこらしか弱い部分があったり情けないような所もきっとあります





でも


ちゃんとそれが自分の弱い所だと口に出せる人は




私は強い人なんじゃないかなと思いますよ?




ゆみゆみさんは優しいお母さんですね😺





いつでもゆみゆみさんの側には素敵な笑顔の元があることを




人生の宝箱にしまっておいて下さいね🌱





私も宝箱にたくさん笑顔を詰めれるように頑張りますね🙇



🌱ももんがより🙇

No.406 09/02/07 18:38
モモンガ ( PZ9M )

>> 405 みぅママさん🌱



またまた遊びにきてくださって嬉しいです😺





赤ちゃん寝返り打てるようになったんですね🌱





わ~❤
おめでとうございます🙆🌱





私も昔の三人を思い出してしまいました





コロンコロンとあっちこっちに笑いながら泣きながら…




一番大変だけど一番可愛い時代ですよね





みぅママさんは睡眠ちゃんととれてますか?




クタクタなのに頑張りすぎていませんか?





旦那様も大変でしょうけどたまにはゆっくり休んで下さいね🌱





ちいさなきらきら


読んで頂けたみたいでとても嬉しいです



昔に『絵本クラブ』

なるものに入っていて(小学生時代です)



よく白い画用紙に絵を書いては童話を作っていました🙆





チャンスがあればまた童話も少し書いてみますね😺




みぅママさん🌱




コレからもまた遊びに来てくださいね😺




赤ちゃんの成長報告また楽しみにしています




🌱ももんがより🙇

No.409 09/03/07 00:24
モモンガ ( PZ9M )

>> 407 モモンガさん お久しぶりですm(__)m タコです(またハンネ変えました) 最近気温差激しくて、体調崩してませんか? あれから、どうなっ… タコさん🌱



今晩わ🙆ももんがです




せっかくお話ししにきてくださったのにタイミング悪くお返事が遅れました





申し訳ありません💦




右手のしこりがちょっと痛んでゆっくりしか携帯が押せないのでどうぞご勘弁のほど🙇💦




東京行きの件は見事に保留中(当の私がこんなんではだめですね😹)です




でも





小さなエッセイのコンテストにいくつか応募していて




結果まちの物もありますのでもしかして楽しい状況になればまたお知らせしますね⭐





早くての中のお肉の傷口が固まってほしいです💦





最近ちょっと寒くなってますのでどうかお風邪などひかれませんように😺🌱





🌱ももんがより

No.410 09/03/07 00:38
モモンガ ( PZ9M )

>> 408 こんばんは✋ ポカポカ天気です🎵 手✋の具合はどうですか⁉ モモンガさんが他のスレでチョッとおっしゃっていたので………心配してレスしました… ポカポカ天気さん🌱



今晩わ🌱ももんがです




手が…




また再発みたいで…💦





😹痛いです~💦



今回はおそらく前に切除してもらったお肉のすぐ近くにまた出来てしまっているのですぐには注射で吸ったり切ったりはできないみたいです😹💦






ガングリオン…




憎いですね(笑)




前に2つできていたのでこれで三つ目😹




しかも手のひらの真ん中当たりなので何かが当たるとシクシクしてしまいます😿




ポカポカ天気さんは体調どうですか?





ももんがの地域は雨続きで寒い寒いとふるえています🙀💦





ちなみに明日はドラえもんの映画を息子と娘で見に行きます🌱






去年はドラえもんとパコと魔法の…とピカチュウとミラクルセブンとポニョを見に行きました😺






大半が試写会ですが映画はいいですよね😺





最近では『ラブレタ―』という同じお代の素敵な昼ドラに食い入っておりました😻





ポカポカ天気さんは何かおすすめなお話ご存知ですか?





もしよかったらぜひ教えてくださいませ😺




🌱ももんがより

No.413 09/06/19 21:49
モモンガ ( PZ9M )

匿名ママさんへ🌱



こんばんわ🙇
はじめまして


ももんがと申します🌱



匿名ママさん


まずは長い間お返事が遅れましたことごめんなさいね




ももんが


手に腫瘍ができまして二回目の手術をしてしばらくしたときに



実家の母が精神を病んでしまいまして



長きの間少し寄り添っておりました




最近は症状も安定してきまして胸をなでおろしております



匿名ママさん




今は少し泣けますか?




くやしくて膝をたたいたりできますか?




そんな

あからさまな感情を爆発させられる小さな時間がママさんにあるかとても心配です




ママさん




私もかつて四人目の子供を亡くしました



なんでなんでと



くやしくて
情けなくて
力のない情けない自分に涙しながらも



まわりにいた娘や息子にどんなに助けられたかわかりません



7月がきたら



赤ちゃんは今年で二歳になるんです




私にどんなにか可愛い笑顔を見せてくれていたのか




想像するしか


そうするしか私にはできません

No.414 09/06/19 21:59
モモンガ ( PZ9M )

ママさん


でもね



私思うんです




ああ


あの子はこんなに短い時間を生き抜いてまで



私に伝えたい事があったんだなって




別れはきてしまい


悲しみもある


耐えられない怒りや苦しみもある



でも



あの子は



それでも何かを残しにきてくれたんだって…




私にはそれが三年たった今でもはっきりとはわかりません…



でもね



命について深く深く考えたり



命の使い方について学ぶことができました




もしかしたら



それがあのこのこの世での仕事だったのかもしれませんね…




ママさん



自分をどうか責めないでください




息子さんがあなたに伝えたかったのは



最後にみたかったのは




あなたのとびきりの 優しい笑顔じゃないかな




私はでかけるときに毎日写真に語りかけるんです




今日もがんばるねって


笑って手を降ります



それが私の日課です




ママさん



大丈夫だよ



いつかちゃんと笑える日は



必ず来るからね

No.415 09/06/19 22:06
モモンガ ( PZ9M )

匿名ママさん



私ね今ヘルパースクールに通ってるんです




母の看護の勉強をかねて



四人目の子供にできなかった使命を探す為に



もう少し



人間に触れてみようと勉強中です



ママさん




お互い


人として
ママとして



まだまだ勉強中




宿題は山盛りだけど


きっとママなら大丈夫



がんばれ!




そう言ってくれてる小さな声に




笑っててを降ろうね



私も頑張るから



一緒に頑張りましょう




きっと雲の上でもあなたを自慢していると思いますよ




長くなりましたが



読んでくださってありがとうございました🙇




感謝をこめて🌱


ももんがより🙇

No.416 09/06/21 20:07
モモンガ ( PZ9M )

>> 415 匿名ママさん🌱


もしよければ


きらきらぼしの続編で



ラブレター

というお話があります




もしよろしければ一度読んでみてくださいね😺




またお話しできる日を楽しみにしております🌱




ももんがより

No.418 09/06/23 12:54
モモンガ ( PZ9M )

>> 417 匿名ママさん🌱



おたよりありがとうございます🌱



ラブレター
読んでくださると嬉しいです




また

いろんな感想頂けると嬉しいです




ママさん




たくさん時間をかけていろんな思い出を作りましたね




その全部が息子さんの伝えたかったこと



幸せだったこと





命そのものなんでしょうね…





小さな体に





大きな幸せをたくさん詰め込んで





きっと







きっと幸せな人生だったと思います





お母さん


ありがとうってね



あなたが息子さんに想うように


きっと息子さんもあなたに叫んでるはずですよ





離れていても



近くにいても




あなたたちはずっとずっと




親子なんですよ





これからの人生まだまだ自慢のママでいてあげてくださいね




私も頑張ります🌱🙇



また


良かったら遊びにきてくださいね




🌱ももんがより

No.420 09/08/21 03:07
モモンガ ( PZ9M )

まぁさん🌱


はじめまして🙇ももんがといいます



はじめてのお子様の事…さぞかしお力落としの事だったと拝見しました



そしてまぁさんの悲しみもお母さんとしての強さも全部知って引き受けた今の赤ちゃんにお疲れさまですね😺




私にもお空にたった一人の大切な子供がいます


たった6週の短い命を懸命に生き抜いてくれました



そして家族のあり方や命の大切さ…人生の過ごし方を命がけで私に教えにきてくれました



まぁさん



私はこう思うんですよ🌱


大切なもの

命、体、心、家族、友達…それらに替えはない



みんな一回こっきりの大切なもの…



だからこそ色んな出会いや別れに感謝しながら生きていくなかで本当に譲れない大切なものに出会えるんじゃないかって…



何度も何度も倒れたって

何度も何度も泣いたっていいんですよ🌱



そのたびに私たち前を見るじゃないですか😺




そのさきにはよぼよぼのおばあちゃんになった私達をあの子達が『お疲れ様』ってゴールで待っててくれる



その時に笑って会えるように



お互いがんばりましょうね😺




まぁさんのメールとても嬉しかったです🌱



ありがとうございました🙇ももんがより

No.422 09/08/21 18:04
モモンガ ( PZ9M )

まぁさんへ🌱



一人目のお子さんはまさに天使ちゃんだったんですね




きっと『お母さんの危機』に自分の全部をかけて降りてきてくれたんでしょうね



まぁさんの命には

まぁさんだけじゃなく赤ちゃんの人生も愛情もみんなみんな入っているんだと思います


そう思うと私は一緒に『二人分』


余計になんでも頑張れるよね



って時々空を見上げたりするんです



駄々こねて泣いてもカンシャクを起こして叩かれても何もせずにただ眠っていても



それだけで命は貴重なものなんですよね



今回ミクルできらきらぼしを書かせて頂いたのも私自身が書きたい題材だったんですが


ひょっとしたらお空にいる赤ちゃん達が『ママ達に伝えてね』ってエ―ルを送ってくれたのかもしれませんね



😺みんなみんなどこにいてもどんな形で別れても…



かけがえのない家族なんですよね



それは変えようのないたった1つの真実なんですよね



まぁさんとパパと生まれてきてくれた二人の赤ちゃんがいつまでもいつまでも大切な絆で繋がれていますように😺



二人の赤ちゃんに感謝をこめて…




🌱ももんがより

No.424 09/08/21 23:00
モモンガ ( PZ9M )

>> 423 さらさんへ🌱



毎日本当にお疲れ様です😃


育児に仕事にきっと毎日大変でご自分の時間もままならいのではないのでは?




ママだって人間です



毎日ほんの少しもたれる場所がほしいですよね



大切な娘さんにとってはさらさんが大切なママであり家族で全てですよね



でも一人で何もかも頑張ったらだめですよ?



私にも沢山応援団がいます



実の母親は精神疾患があり今は相談などはむずかしいのですが



義理のお母さんや友達や近所のおじちゃんやおばちゃん…みんながいつも私が困った時に何かを貸してくれて



同時に与えてくれました



子供ってねきっとそんななかで沢山の人の声や手を借りながら心の中に沢山引き出しが生まれるんだと思います😺



ママも同じです



弱いときは助けてもらい


たまには泣いたりしてもいいんです



そんな姿を見せながら生きていったっていいんです


きっとね😺



小さな肩を震わせたりしたときはママの


『だいすきよ』



この五文字だけできっとまた嬉しくなっちゃうものです🌱



これからもお嬢さんの大切な一等大好きなママでいてくださいね😺



無理は禁物マイペースマイペース🌱



ももんがより😺

No.426 09/08/22 23:05
モモンガ ( PZ9M )

レイちゅんさん🌱


はじめまして🙇ももんがといいます



凄いタイミング😺



私も今久しぶりに『きらきらぼし』を読み返していました



れいさんはおっしゃる通り優しい女の子なんだろうなぁ…



文面からよく伝わりますよ😺




『優しい』って素敵な言葉だけど時にはれいさんが言うようにマイナスの意味になるときも勿論ありますよね





ももんがも学生時代はよく『優しさ 』の意味がわからない人間の一人でした




自分の本音が優しさの中に隠れてしまったり



本当は優しさじゃなくて臆病なだけなんじゃないか…なんてね🌱




でもね



いいんですよ


れいさんは今色んな思いを感じとる勉強中😺



とまどいも喜びも怒りも悲しみも沢山しっていいのだと思います😺




その経験がいつかれいさんの大切な人へ


未来の家族へと伝わっていくでしょう…



今のももんがの優しさは『強さ』という言葉に変わりました



強い意思


許す強さ


守るものがあると人は少し強くなれたりします




れいさん😺


その優しさをどうか大切に🌱



ももんがより

No.429 09/08/23 21:15
モモンガ ( PZ9M )

>> 427 ももんがさん、はじめて🙇 私は、去年の1月に流産を経験しました😢 こちらの小説を、流産した我が子のメッセージと勝手に解釈して拝読しました… こあらさん🌱



はじめまして🙇ももんがともうします



赤ちゃん…とても残念でしたね




小さな命が体に宿った時はさぞかし嬉しかった事でしょうね



自分の体に心臓が2つある不思議な感覚…



子供に対する愛情や家族になる喜び…



きっと色んな感情がうずまいていたことでしょう…




のっぽの存在していた『天国』に神様も子供たちもきっといてくれると私は信じたいです




大きな雲を眼上に見上げる度に



足をバタバタさせたがら色んな子供達が『お母さん!頑張れ!』ってね



みんなが横ならびで手を振っているんじゃないかって




つい、そんな風に思ってしまうんですよ



私はよく文中で使う言葉があります




『離れていてもきっと想いはそばにある



生きていても



そうでなくても…』




今の私たちはお互い姿は見えないけどきっと何かを感じて、信じて



前向きに生きようとしていますよね



それはあの日に別れたあの子達もきっと一緒だと思いますよ



『お母さんにまた会いたいな』



そう思われるように私達もまた



頑張りましょうね🌱



感想メールありがとうございました🌱



ももんが

No.430 09/08/23 21:31
モモンガ ( PZ9M )

>> 428 モモンガさん、心暖まるお返事、ありがとうございます。 お母様、心配ですね。モモンガさんもご無理なさらないでお体に気をつけてください😊 … さらさん🌱


さらさんは素敵なママですね



私も見習いたいです

そばにいるとついつい当たり前に思ってしまう家族


ですがその力がどれだけ大きくて…どんなに力強いか…わかっているようで案外わかっていないのかもしれません…



私も今左右と背中にぴったり子供が寄り添っています



正直暑いし狭いし🙀…って思うときもあります



でもね


こんなに私を取り合って寝てくれるのもあと何年かな…



いつかは離れていく時が必ずきます



その時までに少しずつ少しずつ先頭でひいていた手をそっと離さなくてはいけません




そしていつかは一番後ろで手を降る方へとまわるのだと思います




今はそれまでのご褒美だと思って汗をかきながらスキンシップを楽しみたいなと願っています


『生まれてきてくれてありがとう


感謝します


たくさん笑って


たくさん泣いて


たくさん怒って


たくさん悩んで



あなたがいなければ私は母にはなれませんでした




あなたに会えて幸せでした



あなたのお母さんにしてくれてありがとう』




ってね😺



私もいつか子供達に伝えたいです🌱



ももんが

No.432 09/08/25 18:39
モモンガ ( PZ9M )

>> 431 まみさん🌱

はじめましてももんがと申します🙇


毎日ご苦労様です🙇


大きくなられたお子さまきっと頼もしくもあり頼りなくもあるような…



今はどんな気持ちでお過ごしなのでしょうか



小さい頃は『ママはママは?』と人混みをかき分けて泣きながら探していただろうお子さまも



もうじきにお母さんの背も追い越し


いつの間にか人混みの中へと入っていくのですね



その間のママの時間

これからの母の時間

どれも素敵な時間でしょう


亡くなった赤ちゃんもきっとよく頑張ったねって想ってると思います



諦めなくてはならない痛みは親子きっと一緒だと思います




きっとママの痛みも充分わかってくれていると思います



だって大好きな家族ですもん


ぶつかったり悲しかったりわかり合おうときっと赤ちゃんも努力したんだと思います



ママもきっとお子さんの成長の中に赤ちゃんへの想いも注がれたのではありませんか?




ならばもう充分



充分わかってくれていると私は思いますよ



ママお疲れさまです🙇



これからもみんなの自慢のお母さんでいて下さいね



ももんが

No.436 09/08/26 01:25
モモンガ ( PZ9M )

まみさんへ🌱


わたしがあなたの大切な赤ちゃんならきっとこう思うと思います



『お母さん


もう泣かなくていいよ



お母さんの腕にだかれたくなかったって言ったらうそになるけど




お母さんの泣いた顔はあの日充分見ました




本当は産みたかったって



一瞬でも想ってくれてありがとう



やっぱり私はお母さんの子供になれて幸せでした




お兄ちゃんやお姉ちゃんはいつも喧嘩ばかりして




お母さんを困らせているけど本当は私の何倍もお母さんを大切に想っているんだよ





お母さん




そうお腹の中で何回も呼びました



くすぐったくて暖かくて



私の大好きな言葉です




私はあの日からお母さんから少し離れた場所に戻りましたが



またいつか




お母さんに会いたいと願っています




それは街の中で



違う人に抱かれている私かも知れないし



お兄ちゃんやお姉ちゃんの子供かもしれない




でもね



またきっとお母さんに会えますようにって




神様にお願いしました




だからその時はいつもの優しいお母さんの笑顔で私を抱いて下さいね




大好きなお母さんへ』



🌱🙇

No.437 09/08/26 02:34
モモンガ ( PZ9M )

>> 435 すみません💦長くて💦 そして、息子が無事に産まれて、本当にうれしくて、幸せ一杯で、息子がいたから私は頑張れるし、ありがとうの気持ちでいっぱ… みぃさん🌱


はじめまして🙇ももんがと申します


今回は息子さんを生むに当たっての経緯


詳しく教えてくださってありがとうございます



みぃさんみたいなママがいれば息子さん


きっときっと幸せですよ



ももんがの働いているス―パーでもシングルママが3人見えます



一人は高校生と大学生の息子さんがいて


一人は社会人の息子さんとお嫁にいかれた娘さんをもつお母さん



あとは社会人の娘さんに大学生の息子さんをもつお母さん





あとは逆にシングルの息子さんが二人



共に大学生で来年の3月に卒業




高校生からバイトしてて通学費は自分もち


お小遣いも自分持ち



彼女もいてラブラブで😺




お母さんも好き




就職もだいたい決まっていて



礼儀正しくて物凄く頼りになるバイト君です😺



みんなみんな誰かに頼ったり



助け合ったり


リアルにいきる術を生きながら学んでいます



優しくてみんな強いです



シングルだからって両親と何も変わりません


愛情もって優しく時間をかけてあげたら


みんな本当に素敵になります



自信もって下さいね🙇🌱




ももんが

No.439 09/08/26 12:14
モモンガ ( PZ9M )

>> 438 しずくさん🌱


はじめまして🙇ももんがといいます



お兄さん方が相次いでお亡くりになるなんて



きっとおさみしいでしょうね…



事情はわかりませんがお兄さんたちはそれぞれの人生を最後まで生き抜いたのでしょう




短くても長くても
1日でも100歳でも人生



私もそう想って生きています



かくいう私も子供の頃から先天性の病気があり



薬を高校生まで飲んでいました



何で私なの?何で病気なの?



よく父と母に聞いたものです




これから先
そして今まで


病気をしたからわかる気持ち



不自由があるからわかる自由


を、私なりに子供達に伝えていけたらいいなと想っています



しずくさんはまだ未婚との事ですが好きな方はいますか…?



結婚して母になるか


結婚して二人の時間を大切にするか




未婚で母になるか



一生を一人でのんびり過ごすか




色んな選択があっていいんだと思いますよ



子供を授かるのは本当に奇跡的でありがたい事ですよね




もしもそれが叶うのなら



ありったけの優しさと愛情でお子さんを抱き締めてあげてください



🌱ももんがより

No.441 09/08/27 03:33
モモンガ ( PZ9M )

きゃらこさんへ🌱



はじめまして🙇ももんがと申します



きゃらこさんは凄いですね😺



ももんがなんて小1の男の子だけでも


じんわり汗ばむ今日この頃なのに



男の子二人😺



凄い!凄い~



私なら毎日

『やめなさ~い😹』


の連続になりそうです…



きゃらこさんは元気ですか?



たまには休憩してくださいね



きゃらこさんは二人のママだけど



同時に『きゃらこさん』という人間です



ママで保護者で大黒柱で…


女で人間で個人ですよね😺



みんなどれも『ママの素』です




どうかくれぐれも体も心もご自愛下さいね🌱



シングルママのきゃらこさんも



働く母さんのももんがも何も変わりません




二人とも




大切なものに精一杯のただのおかあちゃんです😺



シングルだから



なんて思わないで下さいね🙇




私はきゃらこさん凄いなって尊敬します



シンママ万歳です🙆



これからもお互いあくせく『がんばり屋の母ちゃん』



楽しんで頑張りましょうね😺




ももんが

No.443 09/08/28 02:02
モモンガ ( PZ9M )

リリナさん🌱



はじめまして🙇


ももんがと申します



永久保存版だなんて光栄です😺



でも



私も書いておいてなんですが



このお話大好きなんですよ🌱




子供は親を選べるのか



私は今のお母さんを選んだのか…



それは死ぬ瞬間にしかわからないと思います




でも



ももんがは精神が病んでしまったお母さんの肩を抱きながら



『お母さん

こんなにちっちゃくなっちゃってね



お母さん



今までよく頑張ったね』



そう言うと



凄い笑顔で笑うんですよ



お母さんは無意識に


『お母さんの心』をちゃんとわかってるんだなって思います


小さい頃


くるくるのくせっ毛で地味な服でマニキュアもしない母が貧相でだらしなく見えました



でも今のももんがも


いつも素っぴんみたいで



髪はいつも縛っていて



マニキュアもしなくて



服も子供にばかり




一生懸命子育てしている姿が『お母さん』そのままなんです



多分私も年をとる過程で色んな気持ちになると思いますが




やっぱり私はお母さんの子供になれて幸せなのだと思います



😺ももんが

No.446 09/08/28 21:34
モモンガ ( PZ9M )

>> 444 モモンガさん俉 素敵な作品‥とてもとても感動しました垬 他にも何を書いているのですか蓜 是非全部読んでみたいです垬 私は子供が大好き… ハチさん🌱



はじめまして🙇ももんがと申します




人生って素敵な出会いがあればどんな形にせよ別れというのは人についてまわりますよね…



離婚




というのも人生をより豊かにする一つの大きなきっかけになると私は思います



結婚って何だろう?



じゃあ別居は?




好きだから結婚したはずなのに



好きな所より嫌いな所が増えてしまったり



嫌いな所をおぎなえるほど好きな所がなかったり…




それを許すのか


それを我慢するのか



その先に『わたし』が存在するのか



『妻』『嫁』『母』

いずれかの私で生き抜いていくのか…



ちなみにももんがは嫁率0.5割
妻率0.5割
母率6割
わたし3割


(笑)です



最低限度の役割は果たしますが今は母親の私が最優先で


仕事をする私が二番目かな😹



いろんな自分をうまく組み合わせて生きていけたら



ちょっと楽になるのだと最近思いました



大丈夫



きっと『わたし』らしい結婚



できますよ😺


勿論お母さんにもね



ちなみに私のお話は

ラブレタ―
ちいさなきらきら
山川弘美の日常

があります😺💦



🌱ももんが

No.447 09/08/28 21:48
モモンガ ( PZ9M )

年子ママさん🌱



はじめまして🙇


ももんがと申します🌱



『年子』に反応してしまい



仲間意識の芽生えたももんがです


(笑)




ももんがの所には三歳と四歳のこけしのような女子が二名おります🐰🐰


あとは一年生の裸の大将が一人🐻



三人ともぜんまい仕掛けなのか動きが朝の6時から夜の9時まで止まりません😹



ずっと動き
ずっと喋り
ずっと笑い
ずっと怒り
ずっと泣き
ずっと遊び
ずっと騒ぎ


寝ます



誰がぜんまいを巻いているのか…(笑)




夏休み様もうお帰りくださいませ🙇



なんて思いながらも



汗だくで遊んで狭いお風呂に四人で入り


風呂上がりの麦茶をうばいあう子供は



ももんがの宝物です😺



子供って素晴らしい


親子って


家族って


ありがたいですね



これからもお互い頑張りましょうね😺



🌱ももんがより

No.449 09/08/30 14:45
モモンガ ( PZ9M )

みなさんありがとうございます🙇


では


『しあわせいろ』


スレの方たてさせて頂きます

No.450 09/08/30 14:55
モモンガ ( PZ9M )




すいません😿



新規のリレー小説は明日から更新させて頂きます🙇



よろしかったらお付き合いくださいませ



🙇



ももんが

No.451 09/08/30 15:09
モモンガ ( PZ9M )

かぁすけさん🌱




はじめまして🙇

ももんがと申します


かぁすけさんのレス拝見しました



私のまわりでも昔ダブル不倫をしていた友人がいました



彼女にも彼にも家庭があり




お互いの伴侶に事実がわかった日にわたしは彼女の子供を1日預かりました



不倫をしていた期間は約二年




彼女は離婚を心に決めていました



しかし予想に反して旦那様の答えは


『やっぱりお前が好きだから…』


鼻水と涙でものすごい顔をしながら喫茶店で離婚届けを相手の夫婦の前で破ったそうです



彼女はその時どんなに旦那様が自分を愛していたのか



改めて知ったそうです



好きで付き合って

愛しあって結婚して


わかりあえなくて距離をもって



そのうち離れすぎてわからなくなってしまう事もあるでしょう…



確かに不倫はいいことではありませんよね



でも



結果より


過程が意味をもつのだとわたしは思います



その時の当事者の状況や心の問題


心はどうなっていたのか…とか



続きます🙇

No.452 09/08/30 15:52
モモンガ ( PZ9M )

でもね


今から大切な旦那様を返すことはできないですよね



あなたにとって今もかけがえのない人なんですよね?




どうかその幸せの裏にある涙も現実も



三人で越えていって下さいね



強くならなくちゃ



幸せにならなくちゃ



あなた方二人の後ろで強く生きている人がむくわれません…



乗り越える強さも


深い愛情も



きっときっと



幸せに繋がる鍵になるはずです




『不倫をした子』じゃなくて



『愛した人の間に生まれる幸せな子』



それが



ママのお腹に宿った赤ちゃんの生まれる星の意味だと思います




どうかこの幸せに感謝して



いつまでも仲良く




幸せも痛みも忘れない人生を歩んでいって下さいね🙇




あなたの幸せが



これからのみんなの幸せですよ😺




いつまでも
いつまでも



忘れないでね



🌱ももんがより

No.454 09/08/30 19:58
モモンガ ( PZ9M )

>> 453 かぁすけさん🌱



かぁすけさんが受けている痛みや


これから生まれる幸せに



全部全部意味があるんだと思います😺



逃げずに最後まで
愛し抜くこと


『愛する』


という課題は赤ちゃんだけでなく


ママにも出ているのかも知れませんね



ママと赤ちゃんとパパと




それを見つけて下さいね




一緒なら見つかるかもしれませんよ😺



どうか過去ばかりみないで




あなたたちにしか




あなたにしか作れない人生を歩んでいって下さい




人間


完璧な人なんか誰もいません



知らない間に人を傷つけたり



悲しませたりすると思います




でも、そんな人間を助けるのもまた



人間なのだと思います




あなたの痛みを


大切な人の痛みを


まわりの人達の痛みを




受け止める事ができたら




今度はあなたが誰かを幸せにする番です😺



人はそんなに弱くありませんよ



大丈夫🌱



きっと見つかりますよ




『しあわせ』って


きっと作り上げて積み重ねるものなんですよ




手のひらのなかにたくさん集めていって下さいね



😺ももんが

No.457 09/08/31 12:56
モモンガ ( PZ9M )

♂ママさん🌱



はじめまして🙇
ももんがと申します


ママさんの気持ち
痛いほどわかります


ももんがも同じたったからです…


四人目の赤ちゃんがお腹に宿ったときに夫婦で意見が分かれました


ももんがは産んで『いけない』の選択があると思わず



しばらくどうしていいのかわかりませんでした



その間



どうしたらいいのかわからずに



頭がまっしろになってしまいました



そうやってうろうろして悩んでいるうちに検診で反応が出ているのに




赤ちゃんの心臓が確認できないと先生に言われました




5週たち六週たち


七週をまたずに



ももんがは




赤ちゃんとさよならをしました



あと一週まったら見えるかも



あと1日まったら動くのかも




そうやって粘るももんがを先生が優しくなだめてくれました



『この子は偉いね


お母さんに痛い想いをさせないうちに行ってしまったんだよ



親孝行な子だったね』



ももんがは


なんてことで悩んでいたんだろう


涙が止まりませんでした


『きてくれてありがとう』



ごめんねより



ありがとうと言えるお母さんになりたいですね


🌱🙇

No.458 09/08/31 13:25
モモンガ ( PZ9M )

>> 456 ももんがさん、はじめまして😃 きらきらぼし ちいさなきらきら ラブレター 読ませていただきました❗ とてもいいお話で感動しました✨✨ 今二… ちゃいさん🌱


素敵😺


どうぞ絵本にしてお子さんに読んであげてくださいね



小さな手が私達の手を握ってくれるのもほんのわずかな間だけ



その間だけ

ほんの少しだけ



いつもより優しく笑ってあげて下さい



お空にいる赤ちゃんもきっと



そんなママを優しい顔で見ているとおもいますよ😺




私達もそうだけど



喧嘩して『だいっきらい!』と思っても


やっぱり一緒にいたくなりますよね



だってやっぱりお母さんを心から嫌いにはなれないから



ももんがはそう思うんです🌱



きっと



赤ちゃんもおんなじだと思います



幸せだったね

お母さんにしてもらえて

その気持ちをどうか忘れずに


これからも赤ちゃんの分もめいっぱい人生を生きていって下さいね😺




ママがしあわせになることが



子供のしあわせの探し方なんですよ



お互いにがんばりましょうね🙇🌱




ももんがより

No.460 09/09/10 02:08
モモンガ ( PZ9M )

>> 459 山ちゃんさん🌱



はじめまして😺
きらきらぼしを読んで下さりありがとうございます



こちらこそとっても嬉しいです🌱


やまちゃんっていうハンネなんですね💦


今『山川弘美の日常』というお話を書いていて



主人公が山ちゃんなんで




何だかくすぐったいです😺💦




山ちゃんさん



もうじきママなんですね



やっとやっと会えるんだって



お腹の中でも待ちきれないんじゃないかなぁ…




亡くなった赤ちゃんの分も…



なんて月並みになってしまうけれど…




でも二人分



笑ったり泣いたり怒ったり慰めたり…




たくさんハグハグしてあげてくださいね



そして




たくさん幸せにしてあげて下さいね🌱




もちろんママも




たくさん幸せになってください



あと少し体調に気をつけて



無理は禁物ですよ🙅


リラックス
リラックス🌱



また良かったら遊びにきて下さいね😺



ちなみに続編で



『ラブレタ―』というお話があります



もしよかったら読んでくだされば嬉しいです🌱




『しあわせいろ』
『366日目』


あわせて良かったら覗いて見てください😺

No.462 09/09/15 21:54
モモンガ ( PZ9M )

>> 461 ガスパ―ルさん🌱



はじめまして🙇
ももんがともうします🌱



まずは赤ちゃん


おめでとうございます!



読んでいて顔がほころんでしまいました😺



赤ちゃん


お母さん




両方ともよく頑張りましたね🌱




たくさんいるお母さんの中から一生懸命探してきてくれた赤ちゃん




本当に本当に頑張りやさんですよね





私の妹みたいに可愛がっている後輩も早産の危険があり7ヶ月まで入院していました



出血がとまらず泣いていた日が嘘のように今では二歳の女の子のママです



子は宝


とはよくいいますが


本当に大切にしてあげたいですよね😺


ママも本当にお疲れさまでした❤



ももんがより🌱

No.464 09/09/21 03:44
モモンガ ( PZ9M )

>> 463 (・ω・)さん🌱


はじめまして🙇
ももんがと申します



今回はきらきらぼしを読んでくださりありがとうございました🌱




このお話は自分で書いておきながらなんですが私も大好きなお話です😺❤






空に浮かぶ月や太陽や星も必ず存在するのに場合によっては姿が全く見えませんよね?





『目に見えるものだけが真実とは限らない



過去は変えられないけど



それには過程が必ずやあって




現在も未来も自分次第で必ず変わる』



私はそう思ってます



縁あって親子になるんですが



『縁』って実は全然当たり前じゃなくて



本当に奇跡みたいな可能性なんだと思います




せっかく親子になれたんだもの



沢山遊んで沢山だきしめてあげなきゃ勿体ない!



たったの数日かもしれない


ひょっとしたら100年一緒かもしれない




でもそれがどんなに楽しくてもいつかは必ずお別れの時が来ます…



その時に


『また会いたい』っておもいあえるような親子でいたいですよね😺🌱



ももんが

No.466 09/11/23 22:22
モモンガ ( PZ9M )

ハナさん🌱



ありがとうございます…😿



お体の方はもう大丈夫ですか?



気持ちの方も相当しんどいのではないですか…?



無理に笑ったりせずに



思い出した時にはたくさん泣いて


ママの心も癒してあげて下さいね




誰だって最初から子供には誰より健康に生まれてきてほしかったはず



子供だって勿論そのつもりだったはず…


でも万が一



悲しい結末になったとしても一度つないだ親子の糸は『次の約束』にいつかつながっているはずだと



私も信じたい一人です




街角のどこかで目のあった赤ちゃんだとしても



自分の子だとしても…




私はどこかで幸せに笑っていてくれたら



それで充分幸せです…




『辛』くても一歩勇気を出して踏み出せば


『辛』も『幸』になりますよね



最近読んだ


『筆談ホステス』という書籍に書いてあった素敵な一文です



お互いに


二人分の母としてこれからも頑張りましょうね🙇🌱




暖かいメールありがとうございました🌱


ももんがより🌱

No.469 09/12/20 05:49
モモンガ ( PZ9M )

>> 467 とても素敵なお話ですね。 ありがとう ひよこさん🌱


はじめてももんがといいます😺



こちらこそ読んでいただけてとても嬉しいです⭐



ありがとございます🌱




ももんがより😺

No.470 09/12/20 06:06
モモンガ ( PZ9M )

>> 468 はじめまして。今、全部読ませて頂きました。言葉では言い表せない程の気持ちで一杯です。今、4ヶ月の息子がいますが、本当に本当に幸せになって欲し… ユウありがとうさんへ🌱

ユウくんママ😺はじめまして

ももんがといいます🌱

ゆうくんはまだまだ小さいしママも育児に家事にきっと大変でしょうね


ももんがは只今胃腸風邪にかかってしまいまして⤵点滴をしてもらい布団にふせっています


🙀いつもはまるでシングルマザ-な家庭ですが(旦那は朝も夜も遅く超亭主関白人で家事などは一切できません⤵)


さすがにフラフラしながらご飯を作りお風呂を沸かしたあとに倒れた私をズルズルと引きずりサム~イ北側の部屋へ(笑)


でもそのあとで風邪薬とあったかい布団がもう一枚かけてくれてあって


『やっぱり家族ですなぁ』と布団の中で呟いてしまいました


家族って不思議ですね

一番近くて一番大切で

でもたまにうっとうしくて、悲しくて


でもやっぱり守りたい愛すべきもの


こうやって守られたり守ったりしながら私達は『本当の家族』に近づいているのかもしれませんね🌱


お互いうつむくときもあるかもしれませんがその時はあったかいコ-ヒ-でも飲んで頑張りましょうね😺



ももんが🌱

No.471 09/12/20 17:41
モモンガ ( PZ9M )

よかったらはるなの続編で『ラブレタ-』というお話があります😺



読んで下さるとうれしいです🌱



ももんがより🙇🌱

No.473 09/12/20 18:56
モモンガ ( PZ9M )

はるなと有生の番外編となります😺

少し短いですがよかったら読んでみて下さい🌱ももんが

No.474 09/12/20 19:07
モモンガ ( PZ9M )

スレ検索に

はるなとゆうせい


と入力したあとグ-グルの全文検索をクリックしてみてください😺


その中から本文につながると思います🌱

No.476 10/02/07 02:31
モモンガ ( PZ9M )

ムーミンさん🌱



ありがとうございます🌱😺はじめまして💕ももんがです



『きらきらぼし』は私の初作品にして私のずっとずっと書きたかったお話です



私から旅立ったお空のあの子もどこかでこんな風に新しいお母さんを探していてほしいと願いをこめました…😿



今この瞬間も



あったかい布団にくるまれて幸せに眠ってくれていたら…






そう想いながら私は目を閉じます





私の人生が終わったらこんどは私があの子の人生を雲の上から見守りたい



そう思います




何もできないけれど


大切な人を想う人生は素敵だと



そう思いながら書きました😺良かったら最後まで読んでやってください🌱




ももんがより🙇🌱

No.479 10/03/09 12:12
モモンガ ( PZ9M )

サッチ―さん🌱


ももんがと申します🙇
赤ちゃん、早く会いたいですね!

有の字よかったら使って下さいね💕


私もそんな風に言っていただいて嬉しいです😃




赤ちゃん無事元気に生まれますように御祈りしていますね💕

ももんが🙇

No.480 10/03/09 12:33
モモンガ ( PZ9M )

まなさん🌱


はじめまして🙇


お話とてもよくわかります


わたしも同じような気持ちになったことありますよ



どんなに大切でも時間が教えてくれるようなことってありますよね😃



私も子供たちから教えてもらうことが沢山あります



ゆっくりゆっくり

でも確かなもの


これからもしっから楽しく子供の目を見ながら過ごしていきましょうね 💕



🙇ももんがより

No.482 10/03/12 21:34
モモンガ ( PZ9M )

>> 481 イチジクさん🌱



はじめまして😺ももんがです



息子さんの育児に家事


慣れない毎日に大奮闘なのでしょうね



お疲れ様です👷



息子さんがとても愛されているんだなって思わず嬉しくなりました❤



私にも子供が三人おりますが楽になったとはいえ

まだまだ大変です😹


でも歌をうたう姿
劇をする姿
走りあう姿は


ただ座って笑っていたあの頃の可愛い姿からは想像もつかないパワフルな笑顔であっという間に時間は過ぎていきます🌱



せっかくの大切な命をかけてきてくれたんですもんね




お互い時間をかけて楽しく子育てできたらいいですね😺🌱




ももんがより

No.484 10/03/16 11:53
モモンガ ( PZ9M )

>> 483 いちごさん🌱



はじめまして🙇
ももんがといいます



あと一ヶ月で大切な赤ちゃんと会えますね😺



ご主人のことは勿論悲しくて辛い経験だったと思いますが





😿…でも



よく頑張りましたね




赤ちゃんもきっと



ママのそばでギュッとしてくれていたと思います




大好きなママとパパが仲たがいしているのはやっぱり悲しいと思います



でも




ママを助けたい
ママを守りたい



きっと思っていると思います




明けない夜はない
止まない雨はない



私の好きな言葉です😺




いちごママのちいさなきらきらは


きっと元気でたよりがいのある優しい元気なベビーちゃんだと思いますよ🌱




あと少し



楽しみに待ちましょう❤




お身体大切になさってくださいね😺❤




ももんがより🌱

No.487 10/04/11 03:18
モモンガ ( PZ9M )

>> 486 はるさん🌱はじめまして🙇


ももんがといいます

返信が遅れてしまいまずは申し訳ありません


赤ちゃん…残念でしたね…😿


ママを励ますうまい言葉が見つかりませんがママと同じだけきっと赤ちゃんも考えていると思いますよ


『もう少し強かったら…』


それはママも赤ちゃんもお互いに思う正直な気持ちですよね


でもそう思って泣いてあげたり強く生きていこうと踏ん張ったり


ママにはまだまだ赤ちゃんに『生きていこうとするって素敵だし


強い気持ちのいることなんだよ』

ってまだまだ教えてあげられるんだと思うんです


そんな家族をみて


『また頑張ってみよう』


って赤ちゃんがまた希望をもつかもしれない


そう思うと亡くなってもまだまだまだまだあなたはママなんですよ


私はそう思います


今は辛くて辛くて…

たくさん泣いてしまうかもしれませんが

たくさん考えてたくさん想ってあげてください


赤ちゃんきっとあなたがママで幸せだと仲間に話していると思いますよ🌱




ママファイト🙆

ももんがより🌱

No.488 10/04/11 03:21
モモンガ ( PZ9M )

485さん🌱


削除された内容を見ることはできませんでしたが


ご自身でされかのか
まわりからの配慮からなのか…


ともかくレスいただきましてありがとうございました🙇🌱



お礼が遅くなり申し訳ありません🌱





ももんが🌱

No.490 10/04/14 05:04
モモンガ ( PZ9M )

>> 489 はるさんへ🌱



こんなこと書いて怒らないで下さいね



きっと赤ちゃん…



自分にできる最後の魔法を神様にかけてもらったんじゃないかな…



『お母さんとお兄ちゃんを早く合わせてあげて』って…



ままに会いたい気持ちを誰より知ってる赤ちゃん




お兄ちゃんの寂しい気持ちを誰よりわかっていたのかも…




そして




お母さんの体から早く痛い注射をとりたかったのかも知れませんね




そう考えると


凄くすごく優しい赤ちゃんだったんじゃないかな…




きっとお空の上から『お兄ちゃんおめでとう』って仲間と一緒に桜の花を降らせてくれているかもしれませんよ



きっとまたいつかどこかで会えますよ😃



親子だもの…




きっと。




ママにとって忘れられない


悲しい春
嬉しい春


でしたね



私も悲しいときは空に向かってブイサインしたりさます



見ててねって




これからも一緒に空のしたで



空のうえで




頑張りましょう🌱




😺ももんが😺

No.492 10/04/17 11:42
モモンガ ( PZ9M )

恭介さん🌱



はじめまして🙇
ももんがといいます




そんなコメント頂けて凄く嬉しいです💦



新しい作品もゆ~っくり更新中です



良かったらまたお付き合い下さいね
(山川弘美の日常といいます😺)




コメント嬉しかったです❤ありがとうございます🙇





ももんがより🌱

No.494 10/06/17 19:18
モモンガ ( PZ9M )

ひろさんへ🌱


はじめまして🙇ももんがといいます


長期の不在に御礼が遅れまして申し訳ありません💦




まずはきらきらぼしを読んでくださりありがとうございます🌱




ひろさんと赤ちゃんはお元気ですか?




出産にあたり今不安があるようですが三人子育て中のももんがでよけれは相談にのりますよ😺



決意にあたりきっと悩むべき事情などはあえて聞かないようにしますね



ママが良ければ勿論別ですが🌱




どんな環境か
どんな経済状況か


勿論家族関係や生きていく土台は人にとって重要なことだと思います



でも一番大切なのは命



産んでくれたお母さん

育ててくれたお母さん



家族に迎えてくれたお母さん



赤ちゃんはきっと身体いっぱい安心して眠っていると思います




ママにも立ち止まったり悩むべき時間はついてまわると思いますがそんなときは立ち止まったり休んだりしながら深呼吸して進んで下さい🌱



何かあればよかったら覗いてくださいね😺🌱



ももんがより

No.496 10/06/19 18:39
モモンガ ( PZ9M )

しゃちねこさん🌱



はじめまして🙇ももんがといいます🌱



赤ちゃん


きっと何度も何度もしゃちねこさんを見ててくれてると思いますよ🌱





なかなか赤ちゃんが‥って


きっと焦ったり不安に思ったり


何で‥って悲しくなったりしますよね



ももんがの知り合いに結婚八年目にして授かったご夫婦がいます




『もう二人で生きていくんだと思ってた』ってそりゃあもう喜んでました




何度も何度も悲しい思いをして‥




わたしはありがたくも子供を授かることになりましたが




その事を当たり前だと思わず


何度も 何度も



空からノックしてくれた家族に心からお礼を言いたいです🌱




しゃちねこさんも



たまに空に手を振って笑ってみて下さい



雲の間から小さな家族が手を振って笑っているかもしれません‥よ?😺




のんびりやさんのにっこり赤ちゃんが



早くしゃちねこさんの腕に抱かれる日が一日も早く来ますように‥😺



🌱ももんが🌱

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