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ブルームーンストーン

No.45 18/06/08 21:49
自由人
あ+あ-

「ミューズ…ごめんね…」
観覧車を降り駐車場に向かう途中、
打しおれながら大ちゃんが言う。

「俺…かっこ悪いよね。」

「なんで?私のために苦手な観覧車乗ってくれて嬉しかったよ?」
心からの言葉を言ってみるも、
「うん…でも…」
あまり響いていないようだ。

そうだ!

「ねぇ?私からのプレゼントまだ開けてくれてないでしょ?
車に戻ったらすぐに開けてみてよ!結構苦労して買ったんだからね!」

私の言葉に大ちゃんもアッ!という顔になった。

クルマに戻ると大ちゃんは早速包みを開ける。
「あ~っ!ドラムだ!!」
大ちゃんはプラスチックケースの中に手を入れると嬉しそうにドラムをトントンと指で叩いてみせた。

「喜んでくれて良かった。」
私がホッとして笑うと、

「昨日、皆でってバッシュくれたのにまたこんな高そうなプレゼントくれて…」

「ううん、いいの。
それより、バッシュも今日早速履いてきてくれて、喜んでくれてるのが伝わってきて嬉しいよ。」

私のその言葉に大ちゃんの目が急に輝いた。

「ねぇ、ミューズ。
今から行きたいとこがあるけどいいかな?」

「いいよ。」

私の返事を聞いた大ちゃんはウキウキと小一時間ほど車を走らせ、薄暗い空き地の様な駐車場に車を停めると、

「ここだよ。」
と更に嬉しそうな顔をした。

「えっ?ここって?」

「うん。最近よく来る場所。」

大ちゃんは、そう言いながら先に車を降りる。
慌てて私も降りると、
「駐車場を出て右に曲がったすぐだよ。」
と手を引きながら案内してくれた。

「わあ!」

角を曲がった私の目の前には、隣接する公園の外灯の明かりを受けて夜の闇の中に浮かび上がる3on3のコートが広がっていた。

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