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ブルームーンストーン

No.46 18/06/09 12:48
自由人
あ+あ-

「へぇー」
私はゴール下に立ち見上げた。
懐かしいな。
高校の球技大会以来だ。

シュートを打つ真似をしてみる。

「やってみる?」
大ちゃんは言うが早いか、駐車場の方に走っていき、バスケボールを抱えて戻ってきた。

「え?どうしたのそれ?」

「うん。友達といる時に、気が向いたら来るからボール車に積んでる。」

言いながらボールを私に渡してくれる。

よしっ!
シュートを打つ。
げっ、ゴールにすら届かない…
テンテンテン…情けない音を出しながら転がっていくボールを笑いながら拾い上げた大ちゃんがシュッとボールを投げる。
スッ。
簡単にゴールが決まった。

はぁ、何でも私より出来るのねぇ。



私は新人研修の時の大ちゃんを思い出した。

「その子」は私のすぐ斜め前に座っていた。
いつも人事教育部の講師さんの話を聞いているのか、聞いていないのか、ボーッとした表情でいつもつまらなさそうに欠伸を噛み殺していた。

「この研修での講義内容から最終日の前日にテストをします。テストは採点をして翌日皆さんにお返ししますが、コピーを各自の配属店の店長にもお渡ししますのでしっかり勉強して下さい。」

講師のその言葉に、
うわっ、しっかり聞かなきゃ。
講師の言葉に焦る思いで必死で講義を聞き、ノートをとる。

他の新人達は私より年下ばかりだ。
悪い点を取ったら恥ずかしい。

家に帰って復習もしてしっかり勉強した。
テスト当日、
「うっ、思っていたより難しい…」
ダメだ。落ち着こう。
焦りながらもふと斜め前を見ると、
「.その子」はつまらなさそうに問題用紙を一瞥したかと思うとサラサラっと何かを書いてすぐに突っ伏して寝てしまった。

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