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雨が降っていた2

No.37 18/07/16 01:39
パンダっ子 ( FWvYnb )
あ+あ-

≫36

私は泣き疲れて眠った友香の深い息を確認すると、そっと部屋を出た。
どうしても純さんと二人で話をしたかった。純さんはあの部屋で一人で居るはずだという頼りない根拠にすがってここに来てしまったけれど、小さくノックした後に『どうぞ』という声が聞こえた時は心底ホッとした。

「眠れない?」
静かに部屋に入ったまま、ドアの前で立ち尽くした私に純さんが声を掛けてくれた。
「いえ・・・どうしても今日中に言いたい事があって、ここへ来ました。少しお時間を頂けないでしょうか?」

「いいわ。私も今夜は眠れそうもないし、さっきは随分と重い話をしてしまったんだもの、次はあなたの話を聞きましょう。」
純さんの柔らかな声が私を落ち着かせる。自分でも分からないうちに随分と緊張していたみたいだ。
私はさっき座った位置に腰を下ろした。

「純さん。率直に言ってください。私は友香さんの側にいる資格はありますか?私は友香さんのパートナーとして、純さんから及第点を頂けますか?」
純さんは不思議そうな顔で私を見た。
「何を言っているの?もし私がダメだと言ったら、あなたは友香を諦めるの?」

私は唇を噛んだ。
「無理・・・です。その場合、友香さんは私か家族か、どちらかを選んで貰わなければならなくなります。」

純さんは私を見つめた。
その瞳からは何の感情も読み取れない。

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