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パンダっ子( FWvYnb )
21/03/13 01:34(更新日時)

以前「雨が降っていた」を投稿していた者です。


こちらの都合で中途半端になってしまっていました。読んでくださっていた方がいたらごめんなさい。

新たにこちらで続きを書きます。
どうか引き続きよろしくお願い致します。

No.2519090 17/08/21 00:20(スレ作成日時)

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No.1 17/08/23 01:44
パンダっ子 ( FWvYnb )

その日から私達は一緒に暮らし始めた。新たな住まいを決めてからにしようと思っていたけれど、友香が『もう離れたくない』と言い出して家に帰ろうとしなかったし、私も友香を帰したくなかった。

二人で家を探して、家具や食器も買い足して、麻耶に手伝ってもらって引っ越しも済ませて、そのどれもが楽しかった。

お嬢様育ちの友香に家事が出来るのかと心配したものの(何せ家には通いの家政婦さんがいたらしい)それは杞憂に終わった。友香がその家政婦さんに家事を教わっていたからだ。留守がちの母親よりもずっと親切に教えてくれたと、友香は笑いながら言った。

新しいマンションで、友香とずっと一緒にいられて、唯一の不安材料の美咲も目の前から消えてくれて、最高の気分のまま季節は冬に移っていった。

意外にも美咲は約束を守って、二度と私達に関わって来なかった。引っ 越しに追われている最中に、光流から美咲が夫について上海に行ったと聞いた。その話を友香にすると、彼女は私を抱き締めて言った。
「もう何も心配要らないね。」
その時の友香の笑顔に、私は心の底からほっとした。

クリスマスを恋人と過ごすのが夢だった私は、小さな子供みたいにその日を楽しみに待った。帰るのが一緒の家でも、オシャレをして外で待ち合わせをして、気取った店で食事をして・・・
そんなクリスマスに憧れていると話したら、友香はそういうクリスマスにしようと言ってくれた。

No.2 17/08/26 01:46
パンダっ子 ( FWvYnb )

ホテルのフレンチレストランは恋人達や夫婦に見えるカップルで溢れていた。女性二人組の私達は少し浮いている。

でも流石はクリスマスイブの夜だ。みんな二人だけの甘い世界に浸りきっていて、私達に視線を送る人なんていない。おかげで友香と素敵なディナーを楽しむ事が出来た。

普通の恋人達なら、この食事の後にホテルの部屋でロマンチックな夜の締めくくりが出来るのだろう。
もちろん、私達だってそうしたければそうしたって構わないのだ。

だけど明日の朝、チェックアウトの際に周りを意識せずにいられるだろうか?
『あの人達、夕べ二人でここに泊まったの?クリスマスイブに?』
そんな声が聞こえて来そうな空気に耐えられるだろうか?

それに大学の子がいるかもしれない。食事をしただけなら何とも思われなくても、クリスマスイブにホテルに二人で泊まったとなると噂の的にされかねない。

二人が穏やかに暮らして行く為には、どんな小さなリスクも冒せないのだ。

私はそれでも全然平気だ。今この場でプレゼントが渡せなくたって、ホテルの部屋に泊まれなくたって、友香とこうしてここにいる事が私にとってどれ程幸せな事だろうか。
しかも今は一緒に帰る家まである。プレゼントの交換も、ハグもキスもセックスも、二人のあの部屋で思う存分に堪能できる。


No.3 17/08/26 12:10
パンダっ子 ( FWvYnb )

「友香、今日はありがとう。私の我がままに付き合ってくれて。」
帰り道で並んで歩きながら、私は友香に感謝を伝えた。

「いいの。私もこういうのに憧れてたから。クリスマスに好きな人と一緒にお出かけなんて、嬉しいじゃない。」
そう言う友香はニコニコしていて、確かに嬉しそうだった。

「え?だって・・・」
美咲とはどこかに行かなかったの?
なんて言えない。口ごもってしまった私に友香は微笑みかけた。

「あの人とは一緒に出かけたりしなかったもの。ごはんを食べに行ったり、お茶さえ飲んだこと無いのよ。だから私もこうしていられて嬉しいの。」
「そっか、ならいいんだ。」

何となく優しい気持ちになった。二人の目が合って微笑む。マンションに着くまで、口数は少なくなったけれどその分幸せな空気が増した気がした。

マンションに着くと、正直ほっとした。コートも脱がないうちに友香が手を繋いで指を絡ませてくる。
「二人で出掛けるのはいいけど、手も繋げないのは切ないよね。」

耳元で囁きかける友香の声が、香りが、私の思考を痺れさせていく。私は友香を抱きしめた。
「だから、こうしていられることがこんなに嬉しいんだよ。」
友香は抱き合ったまま何度もうなづいた。


No.4 17/08/26 17:33
パンダっ子 ( FWvYnb )

しばらく抱き合った後で、着替えをしようと自分の寝室に入ると、ベッドの上に大きなクマのぬいぐるみが置いてあった。背中を壁に押し当てて組んだ前脚の上にラッピングされた箱が置いてあった。

思わず笑顔になって、クマの持っていた箱を取り上げた。ぬいぐるみの頭を撫でる。それは友香が大事にしていて、実家からわざわざ持って来たものだった。

箱のラッピングを丁寧に解くと、箱の中には石(多分ダイヤ)の付いたピアスが入っていた。メッセージカードもついている。
「すごい・・・キレイ・・・」
思わず声とため息がもれた。友香のセンスは本当に良い。

メッセージカードを開く。何だかドキドキした。メッセージカードなんて、貰うのは初めてだ。
『 メリークリスマス 琴乃
あなたと一緒にいられて、私はとても幸せです。
愛しています。心が痛い程に愛しています。
友香 』

私はカードを胸に押し当てた。静かな感動にも似た感情が、身体の内側から湧き上がってくる。
クマのぬいぐるみを抱き上げて、友香の寝室をノックした。


No.5 17/08/27 03:10
パンダっ子 ( FWvYnb )

ドアを開けると着替えたばかりの友香がこちらを振り返った。
「友香のメッセンジャー君が帰って来たよ。」
友香が私からぬいぐるみを受け取り、ギュッと抱きしめた。

「お帰りなさい。ちゃんと琴乃に届けてくれた?」
「大丈夫。ちゃんとお仕事したよね。」

友香がぬいぐるみを元の置き場所に戻した。
「友香のプレゼント、凄く嬉しい。本当にありがとう。私も友香にプレゼントがあるの、受け取って。」

私は以前友香が欲しがっていた靴を用意していた。私もカードを入れている。友香が喜ぶ様子は見たいが、目の前でカードを読まれるのは照れ臭かった。

No.6 17/08/27 15:57
パンダっ子 ( FWvYnb )

友香は私のプレゼントを気に入ってくれたようだ。目をキラキラさせて、私を見た。
「ありがとう!欲しかったの、これ!」
「良かった。友香が先に自分で買っちゃわないかハラハラしたよ。」

友香がメッセージカードを開けた。裸を見られるよりも恥ずかしかった。もっとも、友香には何度も裸を見られているので少し慣れが生じたのかもしれなかった。

『 メリークリスマス
初めてのクリスマスですね。これからも、ずっと一緒にいたいです。
色んな記念日を、二人で過ごしていこうね。
琴乃 』

私のカードを読み終えた友香が、飛びつくように抱き付いてきた。
「もちろんよ。ずっと一緒よ。私、あなたともう離れられないんだから。」
「私もよ、友香。愛しているわ。」

友香の瞳が潤んでいる。見つめ合った私達は静かに唇を重ねた。触れるだけの、優しいキス。何度も味わったはずなのに、いつも蕩けるような快感をくれる、至福の時。

押し倒してしまいたいのを堪えて、一旦身体を離した。一緒に暮らすようになってから、性急なセックスは減っている。行為自体は濃密であることに変わりはないけれど、シャワーも浴びずに交わる事は無くなっていた。

「ね、早くお風呂入ろう。」
急かす友香が可愛くて、また押し倒してしまいたくなった。

No.7 17/08/27 18:13
パンダっ子 ( FWvYnb )

お正月は実家には帰らない予定になっていた。成人式に合わせて帰るつもりだからだ。母はやっぱり文句を言ったが、帰らない訳ではないと言ったら納得してくれた。

「お正月、私とおばあちゃんの家に行かない?」
友香から誘いがあったのは、クリスマスの次の日だった。
「母方の祖母なの。伊豆の家におじいちゃんと住んでいたんだけど、おじいちゃんが亡くなって今は一人だから、お正月くらい一緒にいたいと思って。」

「友香のお母さんは行かないの?」
「母は行事とか関係なく行っているの。忙しい人だから、自分の体が空いた時じゃないと駄目なのよ。」
それもそうか。母親も一緒なら私を誘ったりしないだろう。

「私が行ったらお邪魔じゃない?家族水入らずなのに。」
「いいの。私とおばあちゃんだけだし、おばあちゃんはお客さん大好きだから。凄く優しい人よ。私の唯一の理解者でもあるの。」

友香の家族に会うのはやっぱり気が引ける。だけど、夏に約束していた旅行も引っ越しなどに追われて行けなかったし、クリスマスは私に合わせてくれたのだから、今回は友香に合わせるのもいいかもしれない。

「じゃあ、お邪魔じゃなかったら一緒に行きたいな。」
友香はホッとしたように、弾けるような笑顔になった。


No.8 17/08/28 01:41
パンダっ子 ( FWvYnb )

伊豆にある友香の祖母の家は、小ぶりな洋館程の佇まいだった。
「凄っ!ホテルみたい。」
私は呆気に取られてその建物を眺め、その後でちらっと友香に目をやった。この子、どんだけお金持ちの家の子なの?

車で迎えに来てくれた執事の辻岡(つじおか)さんが荷物を出してくれていた。執事までいるなんて・・・私はもの凄く気遅れを感じ始めていた。
「どうぞ、入って。」
友香が先に建物の中に入って行く。
私は軽く深呼吸をして後に続いた。

居間に通されると友香の祖母が私達を温かく迎えてくれた。
「あら、いらっしゃい。寒い中よく来てくれたわね。」
「初めまして。宗河琴乃といいます。友香さんと仲良くさせてもらっています。本日はお招きいただきありがとうございます。」

一息に言って頭を下げた。顔を上げると、柔らかな笑顔を浮かべる老婦人が私を見ていた。若い頃の美貌の残滓がいまだに残る顔、背筋の伸びたしなやかな立ち姿、優雅な物腰。
黒目がちの大きな目と、唇の形が友香に似ていた。

「お招きだなんて、そんなに身構えなくて良いのよ。今年は友香と琴乃さんが居てくれて、賑やかに新年が迎えられそうだわ。」
人懐こい笑顔も友香に似ている。
友香がこの人を大好きと言った理由が一目でわかった。

「まずは荷物を置いて来るといいわ。部屋は一つでいいと友香に聞いていたのだけど、琴乃さんはそれでいいの?」
何も聞いていなかった私は隣にいる友香に目をやった。友香は軽くうなづいた。

「あ、は、はい。私は構いません。ありがとうございます。」
「そう。じゃあそうして頂戴。金井さん、二人の部屋に案内してあげて。」
金井さんと呼ばれた中年の女性が、私達の鞄を持って二階に案内してくれた。この家にはさっきの辻岡さんと友香の祖母の世話をする金井さん、それから料理とガーデニング担当の長谷川さんがいた。長谷川さんは通いで、辻岡さんと金井さんは住み込みで働いていた。

No.9 17/08/28 22:29
パンダっ子 ( FWvYnb )

荷物を置いて金井さんが去って行くと、私は気になっていた事を友香に聞いた。

「友香、二人一緒の部屋はマズくない?さっきはつい大丈夫とか言っちゃったけど・・・」
「大丈夫だよ。だっておばあちゃん知ってるもの。」
「???何を?」
「だから、私達の関係。」

「ええ⁈‼︎‼︎‼︎」
今年最後にこんなに驚く出来事があるなんて、想像すらしなかった。
「友香の一番の理解者ってこういう意味だったのね・・・。」
何も知らずに顔を合わせてしまった私は、今更ながらに恥ずかしさで顔が赤くなっていた。

「それなら言っておいてよ・・・。」
思わず手で顔を覆う。ベッドに座り込んでしまった。
「だって、言ったら琴乃、来ないでしょ。琴乃をおばあちゃんに会わせたかったの。私が世界で一番大好きな人を、見て欲しかったのよ。」

そうか・・・家族が理解してくれているなんて、嬉しいよね。だから、会って欲しいって思ったんだよね。

「そう・・・そうだよね。確かに私、それを聞いてたら来なかったよ。心の準備が必要だからね。」
「ごめんね。」
友香が私の隣りに腰かけて、そっと肩に手を置いた。

「いいよ、もう。来てしまったし、挨拶だって無事に終えたしね。それより、そんなに年配の方が私達を理解してくれている事の方が驚きだよ。」
家族が同性愛を理解してくれる。それは私の憧れであり、理想だ。

私は友香が羨ましくなった。そんな理想を容易く手に入れた友香を。
「お祖母様、私をどう思ったかな?友香に相応わしくないと思われたらどうしよう。」

「大丈夫だよ。おばあちゃんは気に入らない人にはあんなにフレンドリーに接したりしないもの。」
友香の祖母の笑顔を思い出した。とても柔和な表情、私は気に入って貰えたのか?

No.10 17/08/29 00:11
パンダっ子 ( FWvYnb )

なんだろう。麻耶以外に事情を知る人なんて初めてだから、どんな風に接していいのか分からない。
しかも、それは友香の祖母なのだ。
「普通にしてて。」
友香が私の心を見透かしたように言った。

「難しいかもしれないけど、普通にしてくれないかな?みんなで楽しく、新年を祝いたい。琴乃が嫌なら部屋も別々にしてもらう。変にベタベタもしない。だから・・・」
友香は必死だ。可愛い。友香はきっと大事だから、おばあちゃんも私の事も、大事だからこんなに必死なのだ。

「分かった、分かったよ友香。私、器用じゃないから、ボロボロかもしれないけど、私だって楽しくしたいもん。友香のお祖母様と仲良くしたいもん。部屋だって、このままでいいよ。せっかく夜を二人で過ごすチャンスを、逃す手はないよ。」
にやっと笑いかけると、友香も笑顔になった。

「それにしても・・・この部屋もホントにホテルみたいだよねー。」
キョロキョロと部屋を見回してしまう。ベッドが二つ、テーブルにソファー、シャワー室にトイレまである。完全にツインの部屋だ。
「おばあちゃんがホテルみたいな家に住みたいって言ったら、おじいちゃんがこういう作りにしちゃったんだって。おばあちゃん、愛されてるよねー。」

愛していても、してあげられる事には限界がある。友香の祖母が自分と同じ待遇を私が友香に与えられると思っていたら、そんなのは無理だ。
友香の祖母が、そこまでを理解してくれているのならいいのだけれど・・・。

不安を払拭するように、友香を引き寄せてキスをした。
私の大胆な行為を、友香は戸惑いつつも受け入れた。
長いキスの後、見つめ合って笑う友香はいつものように美しかった。


No.11 17/08/30 00:51
パンダっ子 ( FWvYnb )

ドアがノックされた。
「はい。」
友香が返事をして、ドアを開けに行く。私は急いで窓際に移動した。冬の早い日暮れが、窓の外の景色を茜色に染めていた。

ドアの前には金井さんが立っていた。バスタオルを二枚、手に持っている。
「奥様が夕食までにお風呂を使ってはいかがかとおっしゃっていますが、どう致しますか?」
金井さんは私達に丁寧に対応してくれる。言葉だけでは無くにこやかな態度もプロの客室係のようだった。

「ありがとう金井さん。すぐに仕度していきます。」
友香は金井さんからバスタオルを受け取った。
「夕食は六時半だそうですよ。楽しみにしていて下さいね。」
金井さんはドアを閉めて階下に降りて行った。

「お風呂は地下にあるの。大きいから二人で入れるよ。」
「二人一緒は・・・」
言いかけてやめた。普通にしてと言われたばかりだ。変に気を使うのは止めよう。

家の地下にあるお風呂は温泉が引かれていて、個人のお宅でこんなに大きな浴槽を私は見た事も無かった。
「ここに来てから『すごい』しか言ってない気がする。」
顎までお湯に浸かり、私は大きく息を吐いた。友香が笑って私の隣りに移動してきた。

「さっきの続き、しよっか?」

No.12 17/08/31 07:23
パンダっ子 ( FWvYnb )

「なっ、何を言ってるの、それは普通じゃないでしょ。」
身体を寄せて来る友香を避けて湯船の中を移動する。それでも友香は追いすがってきた。

「いいじゃない。叫んだりしなければ誰にも気付かれないわ。」
「や、でも・・・」
追い詰められた私に友香が覆い被さってきた。

抱き締められて、胸と胸がきつく合わさった。
こうなってはもう私に友香を拒むことは出来ない。

友香の手が私の背骨に沿って下に滑り、お尻をかすめて右脚の太ももを掴んだ。湯船の縁に右脚を乗せて、開いて露わになった部分に指を当て、リズムを刻むように動かし始めた。首筋に唇を当てられ、私は思わずのけぞった。

No.13 17/08/31 12:48
パンダっ子 ( FWvYnb )

声が漏れないように必死に歯を食いしばった。
「ああ琴乃のその顔、久しぶりだわ。やっぱりゾクゾクする。凄く色っぽい。」
友香が舌で身体の水滴を舐め取りながら下へと顔を移動させて行った。

脚がガクガクする。友香の舌が脚の付け根に辿り着いた。
「ああっ・・・」
思わず声が出てしまう。
友香はそこに吸い付いてもう容赦無く舌を動かしている。

「うっ・・くぅっ・・・」
あっと言う間に私は達してしまった。

No.14 17/09/01 10:37
パンダっ子 ( FWvYnb )

浴槽にへたり込んでしまった私を置いて、友香は自分だけさっさとシャワーで身体を流して
「私、先に出てるね。」
と出て行ってしまった。

私だけイかされて、その後特に絡みもされず、友香に触れる事も叶わず、初めて訪れた家の浴室に一人残され、私は急に不安を感じた。

まだふわふわする身体を熱いシャワーで流していると、今度は訳のわからない寂しさに襲われた。
(泣くもんか)
涙を流すのは堪えられたが、友香が何を考えているのかさっぱりわからない。その事も酷く寂しい気持ちにさせられるのだった。

愛のないセックスとはこれに近いものなのだろうか。どちらか一方だけが肉欲を満足させる為に、もう一方の気持ちなどお構い無しに性行為を行う。もちろん、私は友香の愛撫にもの凄く感じたし、容易く絶頂に達した。

だけど・・・私だって友香に触れたかった。友香の愛液を啜り、いつものように友香にも絶頂に達してほしかった。

脱衣所では友香が既に着替え終わって私を待っていた。
「友香、先に部屋で待っていて。」
裸を見られるのは多少慣れてしまっても、着替えを見られるのは未だに恥ずかしい。それに、今は友香の顔を見たくないと思った。

「うん、じゃあ先に行ってるね。」
友香が出て行った。いつもと何も変わらない様子。私の考え過ぎなのか。急いで着替えをして部屋に戻る。

「お風呂、どうだった?私はこの家でお風呂が一番のお気に入りなんだ。」
友香が無邪気な笑顔で聞いてきた。
「お風呂は良かったよ。けど友香、さっきのアレは何なの?」
友香はきょとんとした顔で私を見た。

No.15 17/09/01 18:08
パンダっ子 ( FWvYnb )

「わからない?さっき友香がお風呂で私にした事よ。」
「え?嫌だったの?気持ち良く無かった?」
「・・・そういう意味じゃなくて。」
思い出して顔が赤くなる。

「自分だけ一方的に責めて、その後さっさと出て行っちゃって、私、友香が凄く身勝手に感じた。ああいうのは好きじゃない。」
友香は目に見えて狼狽えた。
「え?身勝手?違っ、ごめん。そんなつもりじゃ無かったの。ただあのままだったら私、琴乃にもっと色々したくなって、自分が押さえられなくなりそうで、だから急いで出たの。」

「そんなの、やっぱり勝手じゃない。私だって、友香に触れたいと思った、だけど友香は私のそんな気持ちなんか無視したんでしょう?此処は自分のホームだからって、何をしてもいいってものじゃ無いわ。」
私の言葉に、友香はもう泣きそうだ。

「ごめんなさい。キスした時から琴乃に触れたくて、琴乃の裸を見たら我を忘れてしまったの。自分勝手だったと思う。反省しています。ごめんなさい。」
真摯に謝る友香に、そういう事情だったのかと少し納得もしたが、私はすぐに『分かった』とは言わなかった。もう少し時間が必要だった。

「もうすぐ夕食よ。あなたのお祖母様を待たせたら悪いわ。仕度して行きましょ。」
友香は目を伏せてうなづいた。涙が一滴落ちたが、私はそれに気付かないふりをした。

No.16 17/09/06 01:34
パンダっ子 ( FWvYnb )

友香に案内されてダイニングに入ると、大きなテーブルの上には既にたくさんの料理が並んでいた。
キッチンから大皿を運んで来た女性が、友香を見て目をまんまるに開いて笑顔になった。多分彼女が長谷川さんだろう。

「友香さん!お久しぶりでございます。まあまあお綺麗になられて!」
「お久しぶりです。長谷川さんも元気そうですね。」
友香が卒なく笑顔になっていたのが私を安心させる。さっきまでの顔が嘘のようににこやかだった。

こういう所が女のいい所であり、時として悪い所でもある。自分の感情を悟られないように、目に見えない仮面を被る。それを巧妙に、瞬時に出来るのが女なのだ。

女は噓が上手い生き物だ。

私も長谷川さんに挨拶をした。友香が誰かを此処に連れて来たのが初めてだったようで、いつもより大分気合いを入れて作ったと長谷川さんは言った。

「ああ、若い人達が増えると賑やかで良いわね。」
友香の祖母がテーブルについて、私達も辻岡さんに椅子を引かれて席に着いた。

「我が家では大晦日にご馳走を食べて、一年の労をねぎらうのよ。今年は特別なゲストもいるし、長谷川さんも張り切ったようね。」
友香の祖母はそう言って私に向かって片目を瞑ってみせた。私と友香の関係を知っていると思うと、やはり恥ずかしく思えて、私はきちんと目を合わせられなかった。

全員が席に着き、友香は私を改めてゲストとして紹介した。そして辻岡さん、金井さん、長谷川さんという順番に紹介された。

会食が始まり、みんなで賑やかに食事を楽しんだ。長谷川さんの料理の腕は一流で、それもそのはず長谷川さんは以前ホテルの厨房で働いていたらしい。

友香の祖母は私に自分の事は名前の『純』(すみ)で呼ぶようにと言い、私の事は『琴ちゃん』と呼んだ。今日初めて会った私はすぐに純さんが大好きになった。

No.17 17/09/07 02:00
パンダっ子 ( FWvYnb )

この家は主人である純さんの他に三人の使用人という構成だが、純さんの三人に対する接し方は決して主人と使用人という感じではなかった。どちらかと言うと同居人のような、気の置けない仲間同士に見えた。

それでも三人の純さんへの言葉使いや態度は、明らかに尊敬と礼儀が感じられたし、それは友香や私に対しても同じだった。楽しくお喋りをしていても、自分達の立ち位置をわきまえて決して羽目を外さない。

「素敵な人達だね。」
小さな声で友香に言うと、友香は
「そうなの。この家の人達はみんな素敵なの。」
そう言ってにっこり笑った。

楽しい夕食の後、私と友香も片付けを手伝った。長谷川さんと金井さんは最初遠慮したが、是非にとお願いしてやらせてもらった。
女四人でお喋りしながら、賑やかに片付けは終わった。

長谷川さんはまた明日と言って、辻岡さんの運転する車で家に帰って行った。時間はまだ10時にもなっていなかったが、純さんははしゃぎ過ぎて疲れたと言って、金井さんと自室に戻ってしまった。

いざ二人になると、何だか気まずい空気が流れた。みんなのおかげで普通に振舞えていたのだが、間に入る人がいないととたんに無口な二人になった。

「部屋、行こうか?」
遠慮がちに友香に声をかけられ、私は素っ気なくするつもりなんて無いのに何故か素直になれず、黙ってうなづいた。

部屋に戻っても二人で話す訳でも無く、でも私はこんな雰囲気のままで新年を迎えたくなくて、何かきっかけを探して気ばかり焦っていた。

沈黙を破ったのは友香だった。
所在無くソファに座っていた私の前に立ち、頭を下げた。
「さっきは本当にごめんなさい。私が調子に乗りました。でも夕食ではみんなににこやかに接してくれてありがとう。」

顔を上げた友香はまた涙目になっていた。



No.18 17/09/09 08:32
パンダっ子 ( FWvYnb )

「いいよ、もう気にしてない。だから友香も謝らないで。」
私は友香が口火を切ってくれてほっとしていた。自然と穏やかな声になっている。涙目の友香が泣き出さないように、自分でも分からないうちに宥めようとしたのかもしれない。

やっぱり恋人だから、友香に泣いて欲しくない。友香の涙はとても綺麗だけど、好きな人には笑っていて欲しい。今年最後の日なら尚更だ。

「許して・・・くれるの?」
友香の声が震えている。もう泣き出しそうだ。
「こっち、おいでよ。隣に来て。」
友香はおずおずと私の隣に座った。

「許すとか、そこまで怒ってないよ。私は怒っていたら明るく振る舞えたりしないもの。そんなに器用じゃないの、あなたも知ってるでしょう?」
私は友香の頭を撫でた。

友香が抱きついてきた。
「それでも、あなたの口から許すと言って欲しいの。その為なら何でもするわ。私を許すと言って。」

『許しているわよ、もう。』
喉まで出かかった言葉を、それでも言わなかったのは私を急に襲った、ある思いからだった。
それは、ひらめきのような、天啓とも言うような、私が今まで考えた事も無い思いつきだった。

「じゃあ、服を脱いで。」
友香が驚いたように私を見た。
私は立ち上がり、遮光カーテンを開けて部屋の電気を消した。
友香が立ち上がり、私に近づいてきた。
「待って、そこで止まって。」

友香が私を見ている。ここで引いたり照れたりしてはいけない。
「そこで服を脱いで。」
薄明かりが差し込む中、私の顔は逆光になっていて、友香に表情は見えない筈だ。

友香は何も言わず、私に背を向けてゆっくり着ている物を脱いでいった。私も黙ってそれを見ていた。友香の白い背中が、薄明かりの中露わになっていく。私は窓にもたれて、その冷たさで身体の熱を冷まそうとしていた。

No.19 17/09/09 10:56
パンダっ子 ( FWvYnb )

服をすべて脱ぎ終えると、友香はこちらに身体を向けた。私は相変わらず何も言わず、その素晴らしいプロポーションを眺めていた。

「琴乃・・・私は何をすれば・・」
「いいから、黙って。もう少しそうしていて。」
自分でも驚くけれど、私は冷静だった。身体は熱く火照っているのに、頭の芯がどこか冷たく冷えていた。
私は黙ったまま、しばらく友香の裸身を眺めた。

友香が恥ずかしそうに俯いている。手も触れず、抱き締めもせず、キスもせず、私が何をしたいのか分からずに戸惑っているようだった。

しばらくそうした後、私は友香にベッドに上がるように言った。
「仰向けに寝て、脚を開いて。」
友香の目が大きく見開いた。
「え・・・」

「見せて、私に。あなたのそこが今どうなっているのか、じっくり見せてよ。」
自分がどんなに意地悪な事をしているか、私には分かっている。私が以前友香にされたより、もっと酷く私は友香を辱めている。

でも、私は別の事も分かっている。私は友香にああされて、凄く、凄く感じた。今でもあの夜が最高だったと思っている。

だけど今は、あの夜を越えられる予感がしている。私はその予感に身体がゾクゾクした。

友香はベッドに仰向けになり、膝を立てて脚を開いた。胸が大きく上下している。潤んだ瞳は相変わらずだ。
(分かるわ、友香。恥ずかしいんでしょう? でも・・・感じているのよね。)

友香のそこは予想通り濡れていた。
手を触れようとしてやっぱりやめた。まだだ。まだ触れてはいけない。

「友香・・・あなたの・・・凄く濡れてるわ。いつからこんなになっているの?」
「琴乃・・・お願い。私・・・我慢出来ない。琴乃も脱いで・・・」
友香が手を伸ばして私に触ろうとする。私は友香から少し離れた。


No.20 17/09/09 18:26
パンダっ子 ( FWvYnb )

「ダメよ。さあ、自分でそこを広げて。私にもっと見せて。」
「えっ、そんなこと・・・出来ない・・・」
「そう・・・なら仕方ないわ。服を着て。もう寝ましょう。」
私は友香に背を向けた。

「・・・琴乃、そんな事言わないで。私、とても眠れそうにない。」
私は黙り続けた。友香に背を向けて、その時を待った。

「こっちを見て。」
少し経って、友香が私を呼んだ。思った通りだ。(やっぱり。)私はゆっくり振り向いた。

友香がこちらに脚を向けて、指で自分の亀裂を押し広げていた。濡れたその部分が弱い光を受けて光っている。背中がぞわぞわした。エロいなんてものじゃない。友香の顔は見えなかった。恥ずかしさにこちらを見られないのだろう。私はその部分に顔を近づけた。

「キレイよ、とても。さっきより、更に濡れているみたい。」
私が囁くと、友香は手を離して両手で顔を覆った。
「もう、許して。恥ずかしくて死にそう。」
そう言いつつも、脚を開いたままだ。触って欲しいのだ。

(ヤバい、すっごい楽しい、コレ。)
私は自分でも気が付かないうちに薄く笑っていた。乱暴とも言えるこんな衝動が、自分の中で眠っていたなんて考えもしなかった。

「じゃあそろそろシャワーを浴びましょうか。私も我慢出来なくなったから。友香、先に使って。」
友香はすぐにシャワー室に消えた。

私は完全に箍が外れていた。
今夜は普通のセックスをするつもりなどなかった。急いでスーツケースの中からパーカーを取り出し、フードの紐を外した。そしてその紐をベッドのマットレスの下に隠した。

(ああ、ヤバいくらいワクワクする。)
友香と入れ違いに入ったシャワー室で、私は興奮のあまり眩暈がしそうだった。身体を濡らす前に大事な部分に触れると、そこは友香のそれと同じように濡れていた。


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