注目の話題
親からの反対について
たぶらされないか
ずっと抱えている悩みです

闇の中の天使

No.27 13/02/19 18:56
中谷月子 ( ♀ ezeSnb )
あ+あ-

≫26

朝食は、カリカリに焼いたベーコンと、半熟のスクランブルエッグ。サラダは昨日の夜よりも多く、皿とは別に木製のボールに入ったものを取り分けて食べた。
サラダに入っていたクレソンは、きっと庭で採れたものだろうと思った。

「あの…」私は食事をしながら美恵さんに、気になっていたことを聞いた。
「このワンピースって、どなたの物なんですか?」
美恵さんは、手作りの野菜ジュースを飲んでから、「それはね、私の娘のものなの。お好みじゃなかったかしら?」
「いいえ、とても繊細な刺繍が素敵です」
「そう、良かった。その刺繍はわたしがしたのですよ」と言って、私を驚かせた。
「娘さんは今…?」

「ゆかりちゃん、お食事が終わったら少しお話をしませんか?」と美恵さんが提案した。
「はい」

私はそれだけの返事をしたが、何の話をするのかが気になった。


食事を終えて、皿を洗うと美恵さんは私を裏庭に誘った。

花壇には色とりどりの花が咲き乱れ、いろいろな種類のハーブが植えられていた。
広い芝生の片隅に、家の中にあるダイニングテーブルを小振りにしたようなしっかりとした木製のテーブルと、ベンチがあった。
陽射しを避ける大きな厚手の白い生地のテントも施されている。
美恵さんは、ベンチの落ち葉をさっと手で払うと、そこに座った。そして、私に向かい側に座るように手をすっと出して示した。

私は美恵さんと同じように、ベンチにある数枚の枯れ葉を手で払うと、そこに座った。


27レス目(81レス中)

新しいレスの受付は終了しました

小説・エッセイ掲示板のスレ一覧

ウェブ小説家デビューをしてみませんか? 私小説やエッセイから、本格派の小説など、自分の作品をミクルで公開してみよう。※時に未完で終わってしまうことはありますが、読者のためにも、できる限り完結させるようにしましょう。

  • レス新
  • 人気
  • スレ新
  • レス少
新しくスレを作成する

サブ掲示板

注目の話題

カテゴリ一覧