注目の話題
家を綺麗にしたいんです。
スパゲティの分け与え
離婚した人と友達以上恋人未満。

重い女

No.318 12/04/09 06:26
きら ( ♀ sdWbi )
あ+あ-



「初めましてなのかな?

それとも、この前はどうもが正しい?」


「お…、奥……様…
わ、私…その…あの」



相沢は誰が見てもわかるほどの狼狽ぶりだ。



夫は上下白のスウェットを着て髪の毛は濡れていた。


ここにはしっかり家着もあって、風呂に入りくつろいでいたのか…



「何やってるわけ?」


「……」


「都合悪きゃそうやって黙って、西田の時と全く一緒だね

何一つ教訓になってやしない」



相沢に顔を向ける。



「相沢さん」


「は…はい」


「あんたさぁ

電話で私に何て言った?」


「あ…そ、それは…」


「それは何?」


「あの…時は…」


「あの時は何よ?」


「……す…すみません」


「あれだけ上等な事言っときながら何よこれ?

謝れば済むと思ってんの」


「いえ…あの時は…
傷つけてはいけないと…」


「はぁ?

ねぇ…あんた頭大丈夫?」


「……」


「傷つけちゃいけないって私を哀れんでたとでも?

あんた何様?!

言ってる事とやってる事が違い過ぎるんだよ!」


「そ、そんな意味では…」


「じゃあどんな意味よ?

言ってみなよ」


「それは…」


「それは!何?!」


「……」


「平気で不倫する尻軽女にまともな事が言えんのかよ!」



相沢は口を押さえ激しく肩で息をした。



「あんたはそこで黙って何やってんの?」


次は夫に刃を向けた。


「ボーッとしてないでこの女をかばうとかすれば?

言われっぱなしになってんだよ?

知らん顔してどこまで情けない男なんだよ!」


「…うるせぇな」


「出てくる言葉がそれかよ」


「ガタガタうっせえんだよ

だっせー事すんなよ」


「あんたが今やってる事は?

自分がやってる事はかっこいいとでも言いたいわけ?」


「そうじゃねえよ!

わざわざここじゃなくてもいいだろ!

知ってたら俺に言えよ!」


「言ったじゃん

その時あんた私に何て言った?

口を開けば嘘しか出てこない適当な人間が偉そうに反論してんじゃねーよ!」


「……」


「また黙り?」



相沢はずっと立ったまま激しい呼吸が続いてて、夫も同様に肩で息をしていた。


私も興奮していたので少し落ち着かせようとテーブルにある灰皿を確認して煙草に火をつけた。



大きく煙を吐き出し相沢に聞いた。



「娘は?」


「あ、はい…き、今日は実家…で…」



ホッとした。



こんな修羅場…



子供には見せなくない。

318レス目(377レス中)

新しいレスの受付は終了しました

小説・エッセイ掲示板のスレ一覧

ウェブ小説家デビューをしてみませんか? 私小説やエッセイから、本格派の小説など、自分の作品をミクルで公開してみよう。※時に未完で終わってしまうことはありますが、読者のためにも、できる限り完結させるようにしましょう。

  • レス新
  • 人気
  • スレ新
  • レス少
新しくスレを作成する

サブ掲示板

注目の話題

カテゴリ一覧