永遠に…誓い💍
『私、幸せになります✨』を書かせて頂いたこころ👸です🎵
続編を書かせて頂きます😃
読みにくい所などあるかもしれませんが、どうか…最後までお付き合い下さい🙇
中傷、批判は辞めて下さい🙇
又、感想・応援スレなど頂けると嬉しいです✨
新しいレスの受付は終了しました
- 投稿制限
- スレ作成ユーザーのみ投稿可
まーくんから連絡がくるのを待った。
゛別れた奥さんと何を話してるんだろう…゛
゛ヨリが戻ったら…どうしよう…゛
こんな事を考えながら、そして…時に電話をしようとしたり…
とにかく落ち着かなかった。
そして…
数時間後…
まーくんから連絡がきた。
「あずさに会いたい」
電話越しのまーくんは、とても暗かった。
今までにないくらいに落ち込んでいるまーくんが、放っておけなかった。
私は…たまらず…
「今から、そっちに行くね!」
そう言うと電話を切った。
歩と優菜が、ぐっすり寝たのを確認すると…私は、まーくんの家へ向かった。
まーくんの家に着くと…
まーくんは、何も言わずに私に抱き付いてきた。
「まーくん、どうしたの?」
「…しばらく…このままで居させて…」
そして…私達は、しばらく無言で抱き合っていた。
しばらくして…落ち着いたのか、まーくんは、私の手を引いて家の中へと入った。
ソファーに腰を下ろすと…
ようやくまーくんが、口を開いた。
「あずさ…俺と…結婚して下さい!」
突然の言葉に驚いた。
「け…結婚??まーくん、急にどうしたの?奥さんと何があったの?」
「アイツ…再婚するから華恋を引き取るって言ってて、相手の男も華恋を引き取りたいって言ってるって…俺は、散々 自分勝手な事したアイツには華恋を渡したくないんだよ」
「それは、よくわかるけど…その事と私達の結婚って話は別でしょ?」
「アイツ…俺が再婚するなら諦めるって…言うんだよ!」
「何それ?」
私は、自分勝手なまーくんの元の奥さんに腹が立った。
「そう言う問題じゃないよ!華恋ちゃんは、おもちゃじゃないよ!」
「そうだけど…俺は…あずさと今すぐにでも、結婚したいって思ってるよ!」
まーくんの言葉は、凄く嬉しかったけど…
この時は…
そんな言葉も、イライラが増すだけだった。
しばらくして私は、
「そういえば…華恋ちゃんは??」
「…実は…アイツが一晩だけ華恋を連れてくって…」
「はっ?連れてかせたの?まーくん…何やってるの?それじゃーまるで、引き取って下さいって言ってるようなもんじゃない!」
「そんなんじゃないよ!」
まーくんが、何か言いかけたが私は…
「まーくん、何を考えてるのかわからない!私…帰る」
そう言うと…まーくんの家を飛び出した。
私が車に乗り込むと…
まーくんも助手席に乗り込んだ。
「帰るんだから、降りてよ!」
「…華恋…を…迎えに…行くから、あずさ…一緒に…行ってくれないかな?」
私は…返事に迷ったが、怒りが治まらないのもあって…
「わかった!」
と…言ってしまったのだ。
そして…私とまーくんは、華恋ちゃんを迎えに…まーくんの別れた奥さんの住むアパートに向かった。
まーくんの別れた奥さんのアパートは、車で10分位の近い場所にあった。
インターホンを押すと…まーくんの別れた奥さんが出てきた。
「何なの?」
玄関の戸を開けると、険しい顔でそう言うと…
「入って!」
中に入るように促した。
私も、まーくんの後に続いて玄関に入ると、別れた奥さんは…目を丸くした。
リビングに案内された私達は…言葉を失った。
それは…
足の踏み場もないくらいに散らかった部屋だった。
すると…華恋ちゃんが…
その散らかった部屋の隅っこに、ちょこんと座っていた。
「あっ!パパ」
状況を知らない華恋ちゃんは、ニコッとしながら…まーくんを見つめた。
しばらく…私達は、呆然としていたが、華恋ちゃんの言葉で我にかえった。
すると…まーくんが…
「華恋…お家に帰ろう!」
そう言うと、華恋ちゃんを抱き上げた。
それを見ていた、別れた奥さん(佳奈)は…
「ちょっと…辞めてよ!今日は、泊まっていいって言ったじゃない!」
と…反抗してきた。
「こんな汚い部屋に 華恋を置いておけないだろう!」
「ちょっと…話が違うじゃない!」
と、佳奈が言った。
私は…噛み合っていない二人の会話を黙って聞いていた。
すると…佳奈は、怒りの矛先を私に向けた。
「誰?貴女?何しに来たの?」
佳奈の偉そうな態度に、私はキレてしまった。
「はっ?何よ…偉そうに。私は…この人と再婚する予定なんだけど…今まで、自分の子供を放っておいて、今さら母親ヅラしないでよ!私達…仲良くやってるんだから!良くこんな汚い部屋で生活できるわね」
「…」
佳奈は、黙り込んでしまった。
すると…別室から物音がした。
「ったく…うるせーなー。せっかくいい気持ちで寝てたのに!」
その人は…佳奈の再婚相手だった。
すると…佳奈は…
「帰って…もうここには来ないで!」
そう小声で話をすると…
佳奈は、別人のように…再婚相手といちゃいちゃしだした。
私達は、華恋ちゃんを連れて家を出た。
一体…佳奈は、何をしたかったのか…。
車に乗り込むと…
まーくんが…
「あずさ…ごめんな!」
「私こそ、何かごめんね…」
「あずさは、何も悪くないよ!それより…さっき、アイツに言った事って…本当?」
「えっ?何だっけ?あまりにも頭にきてたから…忘れちゃった」
「そっか…本当だったら嬉しいんだけどね」
そんな会話をしていると…まーくんの家に着いた。
私は、まーくんに佳奈との出来事を聞いた。
佳奈のアパートで、二人の噛み合わない会話のやり取りを…
問詰めた。
まーくんは、華恋ちゃんを寝かすと…
私が納得するように、ひとつひとつ説明してくれた。
なぜ…突然、佳奈が現われたのか…
そして…引き取りたいって言いだしたのか…
何で、私にプロポーズしたのか…
まーくんは、私の目をしっかりと見つめながら…
その問いに答えてくれた。
私の中の疑問が、ひとつひとつなくっていった。
その上で、まーくんは…
また…私に、プロポーズをしてきた。
私の目を見つめながら…
「あずさ…俺と…一緒になって欲しい。ずっと…俺のそばに居てくれないか?」
嬉しいのに…
私は…
「…ごめんね…やっぱり…今は無理だよ」
気持ち裏腹に、私はまーくんのプロポーズを断った。
しばらく無言が続いた。
私も無理に返事を聞く事はしなかった。
すると…
まーくんが口を開いた。
「俺…あずさが、その気になるまで、待ってるから…」
私は…
「…ありがとう…」
そう言うと、下を向いたまま…黙り込んだ。
大輔くんも、同じような事 言っていたけど…
まーくんは…どうなんだろう…。
そんな事を考えていたら、不安でいっぱいになった。
そんな事があって、ある日の事だった。
祐介のお葬式 以来、会っていなかった淳子から、電話が鳴った。
「もしもし…淳子?久し振りだね!」
「う…うん。久し振り。」
「なんか…元気ないけど…どうしたの?」
「…ご…めん…」
「ごめん…って何、謝ってるの?どうしたの?淳子?何か元気ないみたいだし…」
「本当…にごめん…なさい」
何回も謝ってくる、淳子に訳がわからず、私は…会う約束をして電話を切った。
様子のおかしい淳子が気になって、私は急いで待ち合わせの場所に向かった。
その場所に着くまで、私は…
゛何で、謝ってたんだろう…゛
゛何があったんだろう゛
そう考えながら…
待ち合わせの場所に着くと…
淳子は、すでに来ていた。
相変わらず、うつむいたまま…
元気のない淳子が、車の中で 私が来るのを待っていた。
とにかく、私達はファミレスの中で話をする事にした。
ファミレスに入ると…
「淳子…会わない間に、随分 変わったね!」
と…暗くなるような話題を避けた。
しかし…淳子は、うつむいたままだった。
私は…そんな淳子に訳を聞いた。
「電話で、謝ってたけど…どうしたの?なんか…やけに暗いし…何があったの?」
すると…淳子が重い口を開いた。
「私…あずに…悪い事しちゃった…」
そう言うと…淳子は、目にたくさん涙を浮かべた。
「何、訳のわからない事 言ってるの?」
すると…淳子の口から、思いもしない事をきかされた。
「大輔くんの事…なんだ…けど…」
「大輔くん?がどうしたの?」
「私…あずの事で…大輔くんから相談にのってたの!私…気付いたら…大輔くんの事…好きに…なってた…。」
その言葉に、私は…鼓動が激しく鳴った。
淳子は、そんな私をよそに話を続けた。
「それで…私…大輔くんとあずがうまくいかないように…アドレスを変えて…あずにメールをしたの!大輔くんの…彼女のふりをして…」
私は…頭の中が真っ白になった。
大輔くんとの事は…終わったと思っていたのに…
もう…関係ないはずなのに…
そこには…動揺している私がいた。
更に淳子は、泣きながら…話を続けた。
「…あず…本当…ごめんね…。」
私は…我に帰ると
「…そんな話…今頃されても…」
と、冷静な態度をとるのに必至だった。
゛私には…まーくんがいる゛
そう、何度も自分に言い聞かせたけど…
祐介が死んでしまって、その悲しみから救ってくれた大輔くんの存在は…
あまりにも大きかった。
今さら、そんな事に気付いても遅いのに…。
とにかく、私は…冷静になり泣いている淳子をなだめた。
淳子は、落ち着くと…
「ねぇーあず…大輔くんは、本当に浮気なんてしてないの!だから…お願い。もう一度、大輔くんに会って ちゃんと話をしてあげて!」
その言葉に私は…キレた。
「はっ?何言ってるの?裏切っておいて、勝手な事…言わないでよ!」
私は…人目を気にする事なく声を荒げた。
そして…店を出た。
車に乗り込むと…
自然と涙がこぼれた。
悔しくて…
悲しくて…
それから…淳子から連絡があったが、全て無視した。
その中のメールに…
【大輔くん…あずさじゃなきゃダメだって…】
という内容があった。
しかし…私にはどうする事もできない。
今さら…
大輔くんに戻る事もできない…
私は…その帰りに、まっすぐ家に帰らずまーくんの家へ向かっていた。
まーくんの顔を見たらきっと…淳子の話が忘れられると思ったから…
まーくんの家へ着くと…私は、泣いていたのがバレないように車のルームミラーを覗き込み、軽く化粧直しをした。
いつもなら、私の車の音に気付いて、外まで迎えに来てくれるまーくん。
でも、この日は…外に出て来てはくれなかった。
私は…最近、貰った合鍵で家の中に入った。
すると…
私の目に飛び込んできたのは…
まーくんが、見知らぬ女と抱き合っている光景だった。
私は…硬直しながら…
「嘘…でしょ…」
そんな私に気付いたまーくんは…
「あ…あずさ…」
とてもバツの悪い表情で、慌ててその女から離れた。
「最低…」
私は、そう言い残すと まーくんに貰った合鍵を投げ付け、家を飛び出した。
まーくんも、私の後を追って…
「あずさ…これは…誤解だ」
とか言っていたけど…私は、聞こえない振りをして、急いで車を出した。
私の精神状態が狂いだした。
淳子に裏切れ…
まーくんに裏切れ…
私は、運転をしながら…悲しみに狂い、泣き叫んだ。
猛スピードで、私が向った先は…
祐介のお墓だった。
お墓に着くと…
祐介の墓石を擦りながら…
「祐介…私…祐介がいる所に行っていいかな?私…辛いよ…」
そう言うと、私は…
化粧ポーチの中に入れておいたカミソリを握り締めた。
「祐介…今から…そっちに行くね…」
いざとなると、カミソリを持つ手が震えた。
恐る恐る、私は…カミソリを手首に当てた。
冷たい刃が手首にある…
思いきり刺せば、祐介の所に行けると思った私は、カミソリを持つ手に力を入れた。
「痛っ…」
これで…また、祐介に会える…
そう思いながら…墓石の前に倒れ込んだ。
いつの間にか…気を失っていた。
しかし…
私は…目覚めてしまった。
気が付くと…病院のベットに横になっていた。
すると…祐介のお母さんが…
「ここ…どこかわかる?」
私は…小さい声で…
「何で……私…生きてるの?」
すると…今度は、祐介のお姉ちゃんが…
私の顔を覗き込むと…
思い切り頬を叩いた。
そして…
「あずのバカ!バカ!バカ!」
そう言うと…泣き崩れた。
祐介のお母さんも、泣いていた。
お姉ちゃんは…泣きながら…
「どうして…こんな事…したの?」
そんな言葉に…
私は、涙が溢れ出していた。
別に…悲しかった訳でもなく…
悪い事したと反省した訳でもなく…
ただ…祐介の所に行けなかった事が…
悲しかった。
すると…祐介のお母さんが…
「この事は、あずさちゃんのご両親には…黙っておくから…お願いだから…こんな事…もう絶対にしないで!」
そんなやり取りをしていると…
病院の先生が、部屋に入ってきた。
「目が覚めたんだね?どう?傷は痛むかな?」
「…」
無言の私に先生は…
「明日には…退院して大丈夫だからね!でも…精神科にも診てもらってね!」
そう言い残すと、部屋から出て行った。
そして…祐介のお母さんとお父さんは、帰って行った。
お姉ちゃんは…私のそばに付いてると…帰らずに、一生懸命 私に話 掛けてくれていた。
…翌日…
私は…退院した。
こんな私を迎えに、祐介のお母さんが来てくれた。
そんなお母さんに、私は…
「迷惑、掛けて…すみません…」
そう言うと…
「そんな事…言わなくていいのよ!あずさちゃんは、娘なんだから…」
いつもの優しい口調で、話てくれた。
お母さんの優しさは、私の心に突き刺さるようにいたかった…
私は…涙が溢れ出した。
しばらくの間、祐介の家に泊まる事になった。
久し振りに見る祐介の家…
玄関に入ると…あの居心地の良かった、祐介の匂いがした。
私は…仏壇の前に座ると、祐介の写真をじっと見つめた。
そして、私は…夢の出来事を思い出していた。
私が手首を切った後…
倒れた時に…私はずっと夢を見ていた。
もちろん…目の前に居たのは…
まーくんでも…
大輔くんでもなく…
祐介だった。
祐介は…
私に何を伝えたかったのか…
夢の中の祐介は…私に向かって、一生懸命 叫んでいた。
しかし…何を言ってるのかわからなくて、私が祐介に近付くと…祐介は、どんどんと遠ざかっていた。
そんな夢を思い出して…
私は…また泣いた。
更に私は、自分を痛め付ける…
そして…気持ちを落ち着かせていた。
それから数日後…
自分の家に帰った。
両親は、もちろん…あんな事があったとは…想像もしないだろう。
さすがに、歩も優菜もしばらくは私から離れなかった。
置いてかれた…
なんて、思ったりしたのかな…
でも、この時の私は反省などしていなかった。
歩も優菜も可愛いけど、自分の精神状態は落ち着いていなかった。
更に数日後…
私は…ある場所へ向かった。
それは…、ケンジと出会ったクラブだった。
もちろん、開店はまだしてない。
しかし、私は…店の中に入って行った。
すると…カウンターにオーナーがいた。
オーナーは、私を見るなり…
「まだ、店 開けてないけど…」
と…オーナーは、私に気付いていない様子だった。
私は、カウンターまで行くと…
「オーナー、久し振り!あずさ…だけど…」
すると…オーナーは、目を丸くした。
「あずさ…って…ケンジを狙ってた…あの…あずさか?」
「そうだよ!でも…離婚したけど…」
と…私達は、懐かしい話で盛り上がった。
しばらくして…オーナーが…
「でも、開店前に何しに来たの?ケンジならお前と付き合い出してから、顔だしてないぜ!」
「ケンジは、どうでもいいよ!それより…オーナーに聞きたい事があって…」
「なんだよ?俺にわからない事なんてないから、何でも聞いてこい」
そんなオーナーに私は…
「オーナーの、その腕のタトゥーってどこでやってもらったの?」
そんな質問に、オーナーは…唖然としていた。
そして…オーナーは…
「まさか…タトゥーいれる気なの?」
私は…無言で頷いた。
「いや~女は、よく考えた方がいいぞ!簡単に消せるもんじゃないんだし…」
心配してくれているオーナーをよそに 私は…
「考えたよ!お金って…どのくらいかかるの?やっぱ…高い?」
「俺の知り合い…紹介してやるよ!そこなら…安くやってくれるし。でも、ホントにやるのか?」
また…私は無言で頷いた。
きっと…痛みなど感じないだろう…
そう思っていた。
私は…オーナーの連絡先を聞くと帰った。
家に着くと…見慣れた車が停まっていた。
まーくんの車だ!
私が車を降りると同時に、まーくんも車を降りた。
「あずさ…」
私は、走って玄関に向かった。
すると…まーくんが私の手を掴んだ。
「痛っ…」
傷口を強く握られて、痛みが走った。
「ごめん…」
私は、手首の傷をリストバンドで隠していたが、慌てて まーくんの手を振り放した。
「今さら…話す事なんてないでしょ?」
「だから、あれは…誤解なんだよ!」
「誤解??なんで、抱き合ってたのに…誤解なんて言える訳?」
「それは…」
言葉に詰まったまーくんは、黙り込んだ。
「馬鹿にするのもいい加減にしてよ!悪いとか思うなら、私の前に その顔を出さないで!そっとしておいて!」
私は…それだけ言うと、家の中に飛び込んだ。
イライラした私は…また…
自分を痛め付けた。
後になって…誤解の真相を、以外な形で聞かされるとは…
思いもしなかったなぁ…。
それから数日後…
ずっと待っていた、オーナーから、電話がきた。
「あずさちゃん?やっと予約とれたんだけど…明日、店に来れる?」
「うん。大丈夫だよー」
「じゃぁー明日の1時に、俺の店に来て!」
私の鼓動が、高鳴った。
久々にワクワクしたような…
次の日になるのが、とても早く感じた。
そして…その日が来た。
待ち合わせの時間になり、オーナーの店に入った。
すると…オーナーが…
「本当に来たな?最後に、もう一度だけ確認するけど…本当にいいのか?」
「うん…」
「この近くだから、歩いて行こうぜ!」
そう言うと…オーナーに案内されるがままに後を追って歩いた。
すると…本当にすぐに着いた。
『J・M・C』
看板などはなかったけど…入り口にその名があった。
中に入ると…
オーナーと同じ歳くらいの人が出てきた。
私達は、軽く挨拶をすると…奥の部屋へと案内された。
私の目の前に飛び込んできたのは…
アジアンチックなおしゃれな部屋だった。
想像していた光景とは、まったく正反対だった。
その人の名前は…黒沢さん。
すると…黒沢さんは…
「何を入れたいのか、決まってるの?」
「あっ…はっ…はい!」
「どこに入れる?」
「背中というか…肩甲骨のあたりというか…薔薇を入れたいんです!」
「…ぷっ…ははは…」
いきなり笑い出した。
「変ですか?」
「全然。そんな事ないよ!なんか…緊張してるから…。でも、腕じゃないんだぁ?」
そんな会話をしていると…黒沢さんの奥さんが顔を出した。
「オーナーが女の子と店に来るなんてはじめてだから、見に来ちゃった。」
と…笑顔で部屋に入って来た。
身長もスラッとしてて…
細くて…
美人でおしゃれな人…
細い腕に、タトゥーが入っていた。
「俺の嫁の幸子。俺とオーナーは、付き合いが長いんだよ!」
「幸子さん…綺麗過ぎて…見とれちゃった」
そんな会話をしているうちに、私の今までの緊張が嘘のようになくなった。
そして…黒沢は…
「じゃぁーはじめようか!あずさちゃん、寝不足じゃないよね?」
「えっ?」
すると、幸子さんが…
「寝不足だっり、疲れてると、うまく入らないの!」
私は…
「昨日は、爆睡でした」
そう言うと…私は…キャミソール姿になり、うつぶせに横になった。
私は目を閉じた。
すると…私の背中(肩甲骨あたり)に、チクッと痛みが走った。
どんな風に彫られているのか…
私には見えなかったが、電気の針なのか…音が鳴り響いていた。
どのくらい時間が立っただろうか…
黒沢さんが…
「お疲れさん。薔薇の絵は入ったよ!」
そう言われて…私は鏡の前に行き背中を見た。
見ずらそうにしている私に…黒沢さんは、鏡を持って来てくれた。
私は、再度 背中を見た。
そこには、確かに薔薇の絵があった。
すると…オーナーが…
「ちょっと腫れるけど、心配いらないからね!色は、いつ入れる?」
私は…一刻も早く薔薇を完成させたかった為…
「すぐにでも!入れたい!」
しかし…黒沢さんは、
「少し間を開けてからにしよう!」
そして…一週間後に入れる約束をした。
家に帰ると…
私は、少し達成感があった。
自分の体に一生…消えない絵がある事に…
しばらく…その薔薇に見とれていると…
私の携帯が鳴った。
携帯を開くと一通のメールが届いていた。
【久しぶり!あずさ…元気か?俺…あずさに会いたい!頼むから、会ってくれ!大輔】
゛今さら…どんな顔して会ったらいいの?私…大輔くんにひどい事、言っちゃったのに゛
そんな事が、一度に込み上げてきた。
゛大輔くんは、どんな気持ちでこのメールを送ってきたのかな゛
色々と考えていたら…頭が混乱した。
゛返事…どうしよう゛
すると…私は、祐介のお姉ちゃんに電話をしていた。
プルルルル…プルルルル…プルルルル…
「はい!」
「あっ!お姉ちゃん?あずさだけど…」
「あずさ…体調はどうなの?電話しても出ないから心配してたんだよ!」
「ごめんなさい…」
「で、今日は…何の相談?」
「えっ?…あっ!…うん…大輔くんの事で…」
「早っ…」
「えっ?何か言った?」
「別に何でもない!
「もしかして…大輔くんの事?」
少し気まずそうに、お姉ちゃんは話を大輔くんの内容にうつした。
「あのね…大輔くんに会いたいっていうメールをもらったの!でも、私…事情も知らずにひどい事 言っちゃったし…それに…他の人と付き合っちゃったし…今さら…会えないよ!」
「…あずさ…会ってあげたら?大輔くんに…」
「でも…」
弱気な私にお姉ちゃんは…
「あずさには…黙っていようと思ったけど…言っちゃう!私…あずさが、何であんな事したかわからない!でも、あそこまであずさを追い詰めたものがなんなのか知りたかった。どん底にいるあずさを救いたいって…だから、大輔くんにお願いしたの!…ごめん…勝手な事して…」
お姉ちゃんは…涙声で、話てくれた。
更にお姉ちゃんは…話を続けた。
「あず…さには…幸せになってほしいの!祐介だって…きっと…そう…思ってるよ…」
お姉ちゃんの言葉に…私は、堪えていた涙を止める事ができなかった。
そして…
私は…お姉ちゃんに全部、打ち明けた。
淳子の事…
まーくんの事…
タトゥーの事…
けど…お姉ちゃんは、私を責めなかった。
優しい口調で…
そして…涙声で…
「辛かったね!痛かったね!もっと…あずさを気にかけてあげればよかった…」
そんな言葉に…涙がさらに溢れ出した。
私は、お姉ちゃんのそんな言葉に…申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
そして…
私は…泣きながら…
「お姉ちゃん…。…めんな…さい…本当に…ごめ…んな…さい…」
と…何度も謝った。
そして…お姉ちゃんは…
「あずさ…私からのお願い…聞いて!」
私は…お姉ちゃんのお願いならと思い…
「うん…」
返事をした。
すると…思いもしない言葉を耳にした。
新しいレスの受付は終了しました
小説・エッセイ掲示板のスレ一覧
ウェブ小説家デビューをしてみませんか? 私小説やエッセイから、本格派の小説など、自分の作品をミクルで公開してみよう。※時に未完で終わってしまうことはありますが、読者のためにも、できる限り完結させるようにしましょう。
- レス新
- 人気
- スレ新
- レス少
- 閲覧専用のスレを見る
-
-
依田桃の印象7レス 142HIT 依田桃の旦那 (50代 ♂)
-
ゲゲゲの謎 二次創作12レス 131HIT 小説好きさん
-
私の煌めきに魅せられて33レス 326HIT 瑠璃姫
-
✴️子供革命記!✴️13レス 93HIT 読者さん
-
猫さんタヌキさんさくら祭り1レス 56HIT なかお (60代 ♂)
-
依田桃の印象
バトル系なら 清楚系で弱々しく見えるけど、実は強そう。 恋愛系…(常連さん7)
7レス 142HIT 依田桃の旦那 (50代 ♂) -
神社仏閣珍道中・改
暦を見ると本日は『八十八夜』となのだといいます。 八十八夜とは、…(旅人さん0)
231レス 7828HIT 旅人さん -
西内威張ってセクハラ 北進
特定なんか出来ないし、しないだろう。実際しようともしてないだろう。意味…(自由なパンダさん1)
82レス 2837HIT 小説好きさん -
仮名 轟新吾へ(これは小説です)
彼女は 🌸とても素直で🌸とても純粋で 自分の事より先ず! 🌸家族…(匿名さん72)
182レス 2793HIT 恋愛博士さん (50代 ♀) -
一雫。
あれから一週間過ぎてしまった(蜻蛉玉゜)
78レス 2370HIT 蜻蛉玉゜
-
-
-
閲覧専用
🌊鯨の唄🌊②4レス 123HIT 小説好きさん
-
閲覧専用
人間合格👤🙆,,,?11レス 127HIT 永遠の3歳
-
閲覧専用
酉肉威張ってマスク禁止令1レス 134HIT 小説家さん
-
閲覧専用
今を生きる意味78レス 512HIT 旅人さん
-
閲覧専用
黄金勇者ゴルドラン外伝 永遠に冒険を求めて25レス 954HIT 匿名さん
-
閲覧専用
🌊鯨の唄🌊②
母鯨とともに… 北から南に旅をつづけながら… …(小説好きさん0)
4レス 123HIT 小説好きさん -
閲覧専用
人間合格👤🙆,,,?
皆キョトンとしていたが、自我を取り戻すと、わあっと歓声が上がった。 …(永遠の3歳)
11レス 127HIT 永遠の3歳 -
閲覧専用
酉肉威張ってマスク禁止令
了解致しました!(小説好きさん1)
1レス 134HIT 小説家さん -
閲覧専用
おっさんエッセイ劇場です✨🙋🎶❤。
ロシア敗戦濃厚劇場です✨🙋。 ロシアは軍服、防弾チョッキは支給す…(檄❗王道劇場です)
57レス 1392HIT 檄❗王道劇場です -
閲覧専用
今を生きる意味
迫田さんと中村さんは川中運送へ向かった。 野原祐也に会うことができた…(旅人さん0)
78レス 512HIT 旅人さん
-
閲覧専用
サブ掲示板
注目の話題
-
ゴールデンウィークって大事な行事ですか?
兼業主婦です ゴールデンウィーク休みが1日しかない事に旦那がブチ切れです バイトごときが店に…
45レス 1360HIT 相談したいさん -
離婚した人と友達以上恋人未満。
私36歳、彼女(便宜上)40歳、彼女の娘16歳です。 彼女は数年前に離婚し、半年ほど前に知り合…
17レス 388HIT 匿名さん (30代 男性 ) -
スパゲティの分け与え
あなたは彼氏の家にアポ無しで遊びに行ったとします。 ちょうどお昼時で彼氏はナポリタンスパゲティを食…
18レス 452HIT 恋愛中さん (20代 女性 ) -
家を綺麗にしたいんです。
私 30代会社員 妻 30代扶養内パート 子ども 年中女児と2歳男児 自宅が凄まじい有り様…
7レス 242HIT 聞いてほしいさん -
元旦那とディズニー旅行に行くシングルマザーの彼女
自分には1年4ヶ月付き合っている小6と中2の女の子2人の子供がいる彼女がいます。 元旦那とは5年前…
9レス 312HIT 匿名さん (30代 男性 ) -
この食生活を30年続けたらどうなりますか
朝 安い菓子パンと野菜ジュース 昼 カップ焼きそばまたはカップ麺 夕食 白米+刻みネギと…
7レス 210HIT 教えてほしいさん - もっと見る