永遠に…誓い💍
『私、幸せになります✨』を書かせて頂いたこころ👸です🎵
続編を書かせて頂きます😃
読みにくい所などあるかもしれませんが、どうか…最後までお付き合い下さい🙇
中傷、批判は辞めて下さい🙇
又、感想・応援スレなど頂けると嬉しいです✨
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読んで下さっている皆様へ✨
私の小説を読んで下さってありがとうございます😃
楽しみにされている方には、本当に申し訳ありませんが、
小説を続けていく事ができなくなりました⤵
理由は、色々と重なり過ぎてこちらまでまわらないのが 現状です😢
本当に楽しみにして下さっている皆様、本当に申し訳ありません😭
これまで、応援して下さった皆様、本当にありがとうございました✨✨
こころ👸より🎵
優菜は、墓石に向かって何回も『パパ』と言っていた。
まるで祐介がそこに居るかのように…
すると、祐介のお母さんは…
「優ちゃん、パパがいたの?」
その問いに優菜は…
「ほら!いるじゃないのパパ!」
優菜の言葉に、みんなが目を丸くした。
しばらくすると…
お経も終わり、お寺からみんなが出て来た。
私は、慌てて涙を拭った。
そして…お墓に移動した。
私もお線香を上げると…手を合わせて、祐介に話かけた。
゛祐介…。私にとって祐介は大切な人だよ!…けど、今は大輔くんも私にとって とても大切な人だよ!祐介は、もうとっくに気付いたかな?
私…今度こそ幸せになれるかな?゛
と…その時。
「パパ」
優菜が、突然 大きな声で叫んだ。
そこにいたみんなが、一斉に優菜を見た。
私は、次々と思い出した。
歩と優菜のじゃれあう姿を見つめながら…
気付くと…頬を大粒の涙が流れた。
しかし、この時の涙は、私にとって悲しい涙ではなかった。
響いてくるお経と共に、私は祐介にさようならを呟いた。
祐介に初めて会った時…
口から心臓が出ちゃうんじゃないかって位に、緊張しまくってなぁ。
そして…友達としての付き合いがはじまって…
色々と遊びに連れてってもらったなぁ。
歩とも…たくさん遊んでくれて…
そんな祐介を…
いつの間にか…
好きになってた。
思いもよらぬ出会いだったなぁー。
最初は、お互い、顔も知らなかったのに…
メールのやり取りから…電話で話をするようになって…
今、考えるとあり得ないけど…この時、携帯で長電話して…
10万位の請求になってたっけなぁ。
でも…そんな事があって、祐介との距離が近づいてったんだ。
…私は、つい最近の事のように思い出していた。
すると、お姉ちゃんが私の隣に来た。
「あず…どうしたの?浮かない顔して」
そんな言葉に、私は…
「伯父さんも伯母さんも…私がまだ、祐介を愛しているって思ってるんだよね!」
「…そうかもね!でも、そんなのどうでもいいんじゃない??祐介が死んだ時…あずも死んじゃうんじゃないかって…みんな心配してたから…今のあずが幸せならそれでいいじゃん」
お姉ちゃんは、いつもの優しい口調で私を変な不安から解放してくれた。
と…会話が途切れると、私達はお寺へと向かった。
そんな言葉に、申し訳ない気持ちが込み上げてきた。
確かに…祐介を愛していた。
だからこそ、私は…優菜を生んだ。
けど…今の私は、大輔くんを愛している。
だからこそ、私がこの場所にいるのが、場違いな気もした。
それは…
祐介の三回忌の事だった。
私は、歩と優菜を連れて祐介の家へ行った。
祐介の家に着くと…
お父さんとお母さんが、笑顔で出迎えてくれた。
中に入ると…親戚の人達も集まっていた。
みんなの視線は、優菜に向いていた。
「しばらく見ないうちに 大きくなったね!」
「本当!祐介の小さい頃にそっくりだわ~」
そんな会話も聞こえてきた。
この日を堺に、私達はまた…
連絡を取るようになった。
そして、会う回数を増やした。
自分自身を痛め付けた行為も、大輔くんとの仲が復活したと同時に、ぱったりとなくなった。
ただ…傷跡とタトゥーは、消える事なく残っているけど…
大輔くんは…この傷跡とタトゥーに、毎回 優しいキスをしてくれた…。
私が…もう二度とこんな事をしないようにと…
まるで…おまじないのように…。
私の心は、安らぎを取り戻した。
「そんなんじゃないよ!」
そう言うと…私は…
大輔くんを押し倒すと…
思いっきり、キスをした。
そして…キスをしながら…
「大輔くんと…結ばれたい…体も…」
そう言うと…大輔くんは、私をお姫さま抱っこでベットに連れて行くと…
私達は…体を重ねた。
何度も…
お互いを求め合った…
長い間…
私達は、唇を離す事はなかった。
そして…大輔くんは、次第に私をソファーに押し倒した。
私も、大輔くんに抱かれてもいいという気持ちがあって…
私は…抵抗しなかった。
大輔くんは…更に、私の胸を服の上から触りはじめた。
しばらくすると…大輔くんは…
「今日はここまで!」
私は…ムードが高まっていたせいか、こんな質問をした。
「どうして…?」
「俺に…悪いと思って抵抗しないんじゃないの?」
思いもしない言葉に私は…
久し振りの大輔くんの部屋は…
相変わらず、殺風景で綺麗な部屋だった。
すると…大輔くんは
「あずさ……ちゃんと顔、見せて!」
そう言うと…私の顔に近付いてきた。
私は…パンダ目が恥ずかしくて…横を向いた。
そんな私に大輔くんは…
「ほら…こっちを向いて!」
と、言いながら…私の顔を大輔くんの顔の方に向けた。
そして…目と目が合った時…
大輔くんは…私に…
キスをした。
そんな私を見つめて…
「そんなに泣くなよ!」
と言いながら…私の頭をポンと撫でてくれた。
そして…更に大輔くんは…
「あずさの顔を良くみたい!」
そんな言葉に…私は…
「見て…る…でしょ!」
「暗くて、良く見えないよ!」
「明るい…所に…行ったら…化粧が…落ちて…パンダ目…なのが…バレるから…やだぁ…」
「それでも見たい!…あずさ…俺の家に行こう…」
そんな大輔くんの言葉に…頷くと…
私達は、大輔くんのアパートに向かった。
しばらくすると…
大輔くんが、ゆっくりと話はじめた…
「俺さぁー、夢で…祐介に会ったんだ!」
「ゆ…め?」
「うん…。今、思うと…奇跡って感じるんだけど……祐介が、真面目な顔で…あずさを…助けてやってくれ…って、で…俺が、何言ってたんだよーお前が助けるんだろう!なんて…言ってる夢。…その後に…祐介の姉ちゃんが…俺に…あずさの事、知らせてくれたんだ!」
「えっ?」
「確かに…祐介は…この世にいない!けど…俺達の事…ちゃんと見守ってくれてんだって…思った。だから…このままじゃいけないって思って…俺…あずさに連絡したんだ!」
止まりかけた涙が、溢れ出した。
悲しくてではなく…
祐介がいないからではなく…
大輔くんが…
こんな…私を…
必要としてくれているのが、伝わったから…
私は…嬉しくて泣いた。
そして…私は…車から降りると…
今までにないくらいに…
強い力で…
私をギュッと抱き締めた。
そして…大輔くんは…
「ごめんな…」
そう言うと…しばらく無言のまま、私を抱き締めていてくれた。
あの時の大輔くんは…
本当に温かかった。
久々に顔を埋めた、大輔くんの胸元のぬくもりは…
今でも、思い出す。
私は…思わず…
大輔くんに、しがみついた。
大輔くんは…少し驚いていたけど…
「車の中じゃーしっかり抱けないな!ちょっと…降りようか…」
そう言うと…大輔くんは、先に車を降りると…助手席のドアをそっと開けて…
車から降りるようにエスコートしてくれた。
そんな私を見て、大輔くんは…
私の頭をポンと撫でながら…
私の顔を覗き込んだ。
そして…私の溢れ出す涙を拭ってくれた。
しかし…私は…そんな大輔くんに…
「私は…最低な女だよ!…大輔くんに…は…エッチだって…させなかったのに…その人…とは…しちゃったし…だから…こんな…私…なんか…」
そう言いかけた時…
大輔くんは…私を抱き締めてくれた。
「バーカ!そんな事…聞いてねーよ!あずさ…俺…そのくらいで、あずさを嫌いになるような、男じゃねーよ!」
私は…そんな大輔くんの言葉が嬉しかった。
素直になれたら…
そう思いながら、私は下を向いたまま無言になった。
すると…大輔くんは…
「あずさ…俺には、全部を見せてくれよ!そうやって…強がるなよ!こんな風にさせたのは、俺の責任だよ…ごめんな…」
「…んで?なんで、こんな私に優しくするの?大輔くんのせいなんかじゃないよ!私が…早く…大輔くんに…気持ちを伝えなかったから、淳子にあんな事されて…偶然、再会した人と付き合って…幸せになるって…浮かれてたら…浮気されて…。私が…バカなんだよ…」
私は…泣きながら、今までの出来事を話た。
私は…
「ごめん…」
と謝った。
すると…大輔くんは…
私の手をまた握りしめると…
大輔くんは…リストバンドを無理矢理はずした。
そして…私の手首の傷を見た大輔くんは…
「本当…だったんだ…祐介の姉ちゃんが、言ってた事…。何で…こんな…事…したんだよ…」
「…」
無言の私に大輔くんは…
「俺のせいだよな…ごめんな…あずさ…」
そう言うと…私の手首の傷を優しく撫でた。
「大輔くんのせいじゃないよ!私が悪いの!何もかも!」
そう言うと、大輔くんの手を振りほどき、急いでリストバンドをした。
…約束の日…
私は…緊張と、不安で押し潰されそうな気持ちで…待ち合わせ場所に向かった。
待ち合わせ場所には、すでに大輔くんが来ていた。
私は…自分の車を停めると、大輔くんの車の窓を゛トントン゛と叩いた。
大輔くんは…私を見ると、車に乗るように促した。
すると…大輔くんは…
「あずさ…来てくれて…ありがとう。」
そう言うと、私の手を握りしめた。
私は…手首の傷を見られたくない一心で、慌ててその手を振り放した。
「もし…もし…」
「あずさ……やっと出てくれたね!」
「…ご…めん…私…大輔くんに…ヒドイ事…言っちゃった…」
「あずさ…謝るなよ!俺だって…悪いんだから…」
「そんな事…ないよ!」
「あずさ…俺…あずさに会いたいよ…」
その返事に戸惑ったが、私は大輔くんに会う事にした。
今 会えば、ちゃんと向き合えると思ったから…
そんな時…
私の携帯が鳴った。
開いたままの画面には…
゛大輔くん゛
と…表示された。
きっと…私と電話を終えた後、お姉ちゃんが 大輔くんに連絡をしてくれたのだろうと思った。
お姉ちゃんが、一生懸命、私の背中を押してくれているのが伝わった。
そして…私は…
電話に出た。
それは…
「あずさ…大輔くんに会ってあげて!あずさの辛かった気持ちを、きっと理解してくれると思う。それに…祐介も…それを願ってると思う」
「でも…」
「あずさ…もっと…前を向いて…生きて!」
確かに…私は…どん底から這い上がれなくて、自分を痛め付けた。
前なんて見る事もなく…
ただ…どん底で、もがいていた。
けど…
お姉ちゃんは…私の背中をそっと押してくれた…。
私は、お姉ちゃんのそんな言葉に…申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
そして…
私は…泣きながら…
「お姉ちゃん…。…めんな…さい…本当に…ごめ…んな…さい…」
と…何度も謝った。
そして…お姉ちゃんは…
「あずさ…私からのお願い…聞いて!」
私は…お姉ちゃんのお願いならと思い…
「うん…」
返事をした。
すると…思いもしない言葉を耳にした。
更にお姉ちゃんは…話を続けた。
「あず…さには…幸せになってほしいの!祐介だって…きっと…そう…思ってるよ…」
お姉ちゃんの言葉に…私は、堪えていた涙を止める事ができなかった。
そして…
私は…お姉ちゃんに全部、打ち明けた。
淳子の事…
まーくんの事…
タトゥーの事…
けど…お姉ちゃんは、私を責めなかった。
優しい口調で…
そして…涙声で…
「辛かったね!痛かったね!もっと…あずさを気にかけてあげればよかった…」
そんな言葉に…涙がさらに溢れ出した。
「あのね…大輔くんに会いたいっていうメールをもらったの!でも、私…事情も知らずにひどい事 言っちゃったし…それに…他の人と付き合っちゃったし…今さら…会えないよ!」
「…あずさ…会ってあげたら?大輔くんに…」
「でも…」
弱気な私にお姉ちゃんは…
「あずさには…黙っていようと思ったけど…言っちゃう!私…あずさが、何であんな事したかわからない!でも、あそこまであずさを追い詰めたものがなんなのか知りたかった。どん底にいるあずさを救いたいって…だから、大輔くんにお願いしたの!…ごめん…勝手な事して…」
お姉ちゃんは…涙声で、話てくれた。
゛大輔くんは、どんな気持ちでこのメールを送ってきたのかな゛
色々と考えていたら…頭が混乱した。
゛返事…どうしよう゛
すると…私は、祐介のお姉ちゃんに電話をしていた。
プルルルル…プルルルル…プルルルル…
「はい!」
「あっ!お姉ちゃん?あずさだけど…」
「あずさ…体調はどうなの?電話しても出ないから心配してたんだよ!」
「ごめんなさい…」
「で、今日は…何の相談?」
「えっ?…あっ!…うん…大輔くんの事で…」
「早っ…」
「えっ?何か言った?」
「別に何でもない!
「もしかして…大輔くんの事?」
少し気まずそうに、お姉ちゃんは話を大輔くんの内容にうつした。
家に帰ると…
私は、少し達成感があった。
自分の体に一生…消えない絵がある事に…
しばらく…その薔薇に見とれていると…
私の携帯が鳴った。
携帯を開くと一通のメールが届いていた。
【久しぶり!あずさ…元気か?俺…あずさに会いたい!頼むから、会ってくれ!大輔】
゛今さら…どんな顔して会ったらいいの?私…大輔くんにひどい事、言っちゃったのに゛
そんな事が、一度に込み上げてきた。
見ずらそうにしている私に…黒沢さんは、鏡を持って来てくれた。
私は、再度 背中を見た。
そこには、確かに薔薇の絵があった。
すると…オーナーが…
「ちょっと腫れるけど、心配いらないからね!色は、いつ入れる?」
私は…一刻も早く薔薇を完成させたかった為…
「すぐにでも!入れたい!」
しかし…黒沢さんは、
「少し間を開けてからにしよう!」
そして…一週間後に入れる約束をした。
私は目を閉じた。
すると…私の背中(肩甲骨あたり)に、チクッと痛みが走った。
どんな風に彫られているのか…
私には見えなかったが、電気の針なのか…音が鳴り響いていた。
どのくらい時間が立っただろうか…
黒沢さんが…
「お疲れさん。薔薇の絵は入ったよ!」
そう言われて…私は鏡の前に行き背中を見た。
「オーナーが女の子と店に来るなんてはじめてだから、見に来ちゃった。」
と…笑顔で部屋に入って来た。
身長もスラッとしてて…
細くて…
美人でおしゃれな人…
細い腕に、タトゥーが入っていた。
「俺の嫁の幸子。俺とオーナーは、付き合いが長いんだよ!」
「幸子さん…綺麗過ぎて…見とれちゃった」
そんな会話をしているうちに、私の今までの緊張が嘘のようになくなった。
そして…黒沢は…
「じゃぁーはじめようか!あずさちゃん、寝不足じゃないよね?」
「えっ?」
すると、幸子さんが…
「寝不足だっり、疲れてると、うまく入らないの!」
私は…
「昨日は、爆睡でした」
そう言うと…私は…キャミソール姿になり、うつぶせに横になった。
私の目の前に飛び込んできたのは…
アジアンチックなおしゃれな部屋だった。
想像していた光景とは、まったく正反対だった。
その人の名前は…黒沢さん。
すると…黒沢さんは…
「何を入れたいのか、決まってるの?」
「あっ…はっ…はい!」
「どこに入れる?」
「背中というか…肩甲骨のあたりというか…薔薇を入れたいんです!」
「…ぷっ…ははは…」
いきなり笑い出した。
「変ですか?」
「全然。そんな事ないよ!なんか…緊張してるから…。でも、腕じゃないんだぁ?」
そんな会話をしていると…黒沢さんの奥さんが顔を出した。
そして…その日が来た。
待ち合わせの時間になり、オーナーの店に入った。
すると…オーナーが…
「本当に来たな?最後に、もう一度だけ確認するけど…本当にいいのか?」
「うん…」
「この近くだから、歩いて行こうぜ!」
そう言うと…オーナーに案内されるがままに後を追って歩いた。
すると…本当にすぐに着いた。
『J・M・C』
看板などはなかったけど…入り口にその名があった。
中に入ると…
オーナーと同じ歳くらいの人が出てきた。
私達は、軽く挨拶をすると…奥の部屋へと案内された。
それから数日後…
ずっと待っていた、オーナーから、電話がきた。
「あずさちゃん?やっと予約とれたんだけど…明日、店に来れる?」
「うん。大丈夫だよー」
「じゃぁー明日の1時に、俺の店に来て!」
私の鼓動が、高鳴った。
久々にワクワクしたような…
次の日になるのが、とても早く感じた。
家に着くと…見慣れた車が停まっていた。
まーくんの車だ!
私が車を降りると同時に、まーくんも車を降りた。
「あずさ…」
私は、走って玄関に向かった。
すると…まーくんが私の手を掴んだ。
「痛っ…」
傷口を強く握られて、痛みが走った。
「ごめん…」
私は、手首の傷をリストバンドで隠していたが、慌てて まーくんの手を振り放した。
「今さら…話す事なんてないでしょ?」
「だから、あれは…誤解なんだよ!」
「誤解??なんで、抱き合ってたのに…誤解なんて言える訳?」
「それは…」
言葉に詰まったまーくんは、黙り込んだ。
「馬鹿にするのもいい加減にしてよ!悪いとか思うなら、私の前に その顔を出さないで!そっとしておいて!」
私は…それだけ言うと、家の中に飛び込んだ。
イライラした私は…また…
自分を痛め付けた。
後になって…誤解の真相を、以外な形で聞かされるとは…
思いもしなかったなぁ…。
そして…オーナーは…
「まさか…タトゥーいれる気なの?」
私は…無言で頷いた。
「いや~女は、よく考えた方がいいぞ!簡単に消せるもんじゃないんだし…」
心配してくれているオーナーをよそに 私は…
「考えたよ!お金って…どのくらいかかるの?やっぱ…高い?」
「俺の知り合い…紹介してやるよ!そこなら…安くやってくれるし。でも、ホントにやるのか?」
また…私は無言で頷いた。
きっと…痛みなど感じないだろう…
そう思っていた。
私は…オーナーの連絡先を聞くと帰った。
「あずさ…って…ケンジを狙ってた…あの…あずさか?」
「そうだよ!でも…離婚したけど…」
と…私達は、懐かしい話で盛り上がった。
しばらくして…オーナーが…
「でも、開店前に何しに来たの?ケンジならお前と付き合い出してから、顔だしてないぜ!」
「ケンジは、どうでもいいよ!それより…オーナーに聞きたい事があって…」
「なんだよ?俺にわからない事なんてないから、何でも聞いてこい」
そんなオーナーに私は…
「オーナーの、その腕のタトゥーってどこでやってもらったの?」
そんな質問に、オーナーは…唖然としていた。
更に数日後…
私は…ある場所へ向かった。
それは…、ケンジと出会ったクラブだった。
もちろん、開店はまだしてない。
しかし、私は…店の中に入って行った。
すると…カウンターにオーナーがいた。
オーナーは、私を見るなり…
「まだ、店 開けてないけど…」
と…オーナーは、私に気付いていない様子だった。
私は、カウンターまで行くと…
「オーナー、久し振り!あずさ…だけど…」
すると…オーナーは、目を丸くした。
それから数日後…
自分の家に帰った。
両親は、もちろん…あんな事があったとは…想像もしないだろう。
さすがに、歩も優菜もしばらくは私から離れなかった。
置いてかれた…
なんて、思ったりしたのかな…
でも、この時の私は反省などしていなかった。
歩も優菜も可愛いけど、自分の精神状態は落ち着いていなかった。
祐介は…
私に何を伝えたかったのか…
夢の中の祐介は…私に向かって、一生懸命 叫んでいた。
しかし…何を言ってるのかわからなくて、私が祐介に近付くと…祐介は、どんどんと遠ざかっていた。
そんな夢を思い出して…
私は…また泣いた。
更に私は、自分を痛め付ける…
そして…気持ちを落ち着かせていた。
しばらくの間、祐介の家に泊まる事になった。
久し振りに見る祐介の家…
玄関に入ると…あの居心地の良かった、祐介の匂いがした。
私は…仏壇の前に座ると、祐介の写真をじっと見つめた。
そして、私は…夢の出来事を思い出していた。
私が手首を切った後…
倒れた時に…私はずっと夢を見ていた。
もちろん…目の前に居たのは…
まーくんでも…
大輔くんでもなく…
祐介だった。
…翌日…
私は…退院した。
こんな私を迎えに、祐介のお母さんが来てくれた。
そんなお母さんに、私は…
「迷惑、掛けて…すみません…」
そう言うと…
「そんな事…言わなくていいのよ!あずさちゃんは、娘なんだから…」
いつもの優しい口調で、話てくれた。
お母さんの優しさは、私の心に突き刺さるようにいたかった…
私は…涙が溢れ出した。
すると…祐介のお母さんが…
「この事は、あずさちゃんのご両親には…黙っておくから…お願いだから…こんな事…もう絶対にしないで!」
そんなやり取りをしていると…
病院の先生が、部屋に入ってきた。
「目が覚めたんだね?どう?傷は痛むかな?」
「…」
無言の私に先生は…
「明日には…退院して大丈夫だからね!でも…精神科にも診てもらってね!」
そう言い残すと、部屋から出て行った。
そして…祐介のお母さんとお父さんは、帰って行った。
お姉ちゃんは…私のそばに付いてると…帰らずに、一生懸命 私に話 掛けてくれていた。
祐介のお母さんも、泣いていた。
お姉ちゃんは…泣きながら…
「どうして…こんな事…したの?」
そんな言葉に…
私は、涙が溢れ出していた。
別に…悲しかった訳でもなく…
悪い事したと反省した訳でもなく…
ただ…祐介の所に行けなかった事が…
悲しかった。
しかし…
私は…目覚めてしまった。
気が付くと…病院のベットに横になっていた。
すると…祐介のお母さんが…
「ここ…どこかわかる?」
私は…小さい声で…
「何で……私…生きてるの?」
すると…今度は、祐介のお姉ちゃんが…
私の顔を覗き込むと…
思い切り頬を叩いた。
そして…
「あずのバカ!バカ!バカ!」
そう言うと…泣き崩れた。
恐る恐る、私は…カミソリを手首に当てた。
冷たい刃が手首にある…
思いきり刺せば、祐介の所に行けると思った私は、カミソリを持つ手に力を入れた。
「痛っ…」
これで…また、祐介に会える…
そう思いながら…墓石の前に倒れ込んだ。
いつの間にか…気を失っていた。
淳子に裏切れ…
まーくんに裏切れ…
私は、運転をしながら…悲しみに狂い、泣き叫んだ。
猛スピードで、私が向った先は…
祐介のお墓だった。
お墓に着くと…
祐介の墓石を擦りながら…
「祐介…私…祐介がいる所に行っていいかな?私…辛いよ…」
そう言うと、私は…
化粧ポーチの中に入れておいたカミソリを握り締めた。
「祐介…今から…そっちに行くね…」
いざとなると、カミソリを持つ手が震えた。
私は…硬直しながら…
「嘘…でしょ…」
そんな私に気付いたまーくんは…
「あ…あずさ…」
とてもバツの悪い表情で、慌ててその女から離れた。
「最低…」
私は、そう言い残すと まーくんに貰った合鍵を投げ付け、家を飛び出した。
まーくんも、私の後を追って…
「あずさ…これは…誤解だ」
とか言っていたけど…私は、聞こえない振りをして、急いで車を出した。
私の精神状態が狂いだした。
まーくんの家へ着くと…私は、泣いていたのがバレないように車のルームミラーを覗き込み、軽く化粧直しをした。
いつもなら、私の車の音に気付いて、外まで迎えに来てくれるまーくん。
でも、この日は…外に出て来てはくれなかった。
私は…最近、貰った合鍵で家の中に入った。
すると…
私の目に飛び込んできたのは…
まーくんが、見知らぬ女と抱き合っている光景だった。
それから…淳子から連絡があったが、全て無視した。
その中のメールに…
【大輔くん…あずさじゃなきゃダメだって…】
という内容があった。
しかし…私にはどうする事もできない。
今さら…
大輔くんに戻る事もできない…
私は…その帰りに、まっすぐ家に帰らずまーくんの家へ向かっていた。
まーくんの顔を見たらきっと…淳子の話が忘れられると思ったから…
とにかく、私は…冷静になり泣いている淳子をなだめた。
淳子は、落ち着くと…
「ねぇーあず…大輔くんは、本当に浮気なんてしてないの!だから…お願い。もう一度、大輔くんに会って ちゃんと話をしてあげて!」
その言葉に私は…キレた。
「はっ?何言ってるの?裏切っておいて、勝手な事…言わないでよ!」
私は…人目を気にする事なく声を荒げた。
そして…店を出た。
車に乗り込むと…
自然と涙がこぼれた。
悔しくて…
悲しくて…
更に淳子は、泣きながら…話を続けた。
「…あず…本当…ごめんね…。」
私は…我に帰ると
「…そんな話…今頃されても…」
と、冷静な態度をとるのに必至だった。
゛私には…まーくんがいる゛
そう、何度も自分に言い聞かせたけど…
祐介が死んでしまって、その悲しみから救ってくれた大輔くんの存在は…
あまりにも大きかった。
今さら、そんな事に気付いても遅いのに…。
淳子は、そんな私をよそに話を続けた。
「それで…私…大輔くんとあずがうまくいかないように…アドレスを変えて…あずにメールをしたの!大輔くんの…彼女のふりをして…」
私は…頭の中が真っ白になった。
大輔くんとの事は…終わったと思っていたのに…
もう…関係ないはずなのに…
そこには…動揺している私がいた。
「私…あずに…悪い事しちゃった…」
そう言うと…淳子は、目にたくさん涙を浮かべた。
「何、訳のわからない事 言ってるの?」
すると…淳子の口から、思いもしない事をきかされた。
「大輔くんの事…なんだ…けど…」
「大輔くん?がどうしたの?」
「私…あずの事で…大輔くんから相談にのってたの!私…気付いたら…大輔くんの事…好きに…なってた…。」
その言葉に、私は…鼓動が激しく鳴った。
ファミレスに入ると…
「淳子…会わない間に、随分 変わったね!」
と…暗くなるような話題を避けた。
しかし…淳子は、うつむいたままだった。
私は…そんな淳子に訳を聞いた。
「電話で、謝ってたけど…どうしたの?なんか…やけに暗いし…何があったの?」
すると…淳子が重い口を開いた。
様子のおかしい淳子が気になって、私は急いで待ち合わせの場所に向かった。
その場所に着くまで、私は…
゛何で、謝ってたんだろう…゛
゛何があったんだろう゛
そう考えながら…
待ち合わせの場所に着くと…
淳子は、すでに来ていた。
相変わらず、うつむいたまま…
元気のない淳子が、車の中で 私が来るのを待っていた。
とにかく、私達はファミレスの中で話をする事にした。
そんな事があって、ある日の事だった。
祐介のお葬式 以来、会っていなかった淳子から、電話が鳴った。
「もしもし…淳子?久し振りだね!」
「う…うん。久し振り。」
「なんか…元気ないけど…どうしたの?」
「…ご…めん…」
「ごめん…って何、謝ってるの?どうしたの?淳子?何か元気ないみたいだし…」
「本当…にごめん…なさい」
何回も謝ってくる、淳子に訳がわからず、私は…会う約束をして電話を切った。
しばらく無言が続いた。
私も無理に返事を聞く事はしなかった。
すると…
まーくんが口を開いた。
「俺…あずさが、その気になるまで、待ってるから…」
私は…
「…ありがとう…」
そう言うと、下を向いたまま…黙り込んだ。
大輔くんも、同じような事 言っていたけど…
まーくんは…どうなんだろう…。
そんな事を考えていたら、不安でいっぱいになった。
その上で、まーくんは…
また…私に、プロポーズをしてきた。
私の目を見つめながら…
「あずさ…俺と…一緒になって欲しい。ずっと…俺のそばに居てくれないか?」
嬉しいのに…
私は…
「…ごめんね…やっぱり…今は無理だよ」
気持ち裏腹に、私はまーくんのプロポーズを断った。
なぜ…突然、佳奈が現われたのか…
そして…引き取りたいって言いだしたのか…
何で、私にプロポーズしたのか…
まーくんは、私の目をしっかりと見つめながら…
その問いに答えてくれた。
私の中の疑問が、ひとつひとつなくっていった。
私は、まーくんに佳奈との出来事を聞いた。
佳奈のアパートで、二人の噛み合わない会話のやり取りを…
問詰めた。
まーくんは、華恋ちゃんを寝かすと…
私が納得するように、ひとつひとつ説明してくれた。
車に乗り込むと…
まーくんが…
「あずさ…ごめんな!」
「私こそ、何かごめんね…」
「あずさは、何も悪くないよ!それより…さっき、アイツに言った事って…本当?」
「えっ?何だっけ?あまりにも頭にきてたから…忘れちゃった」
「そっか…本当だったら嬉しいんだけどね」
そんな会話をしていると…まーくんの家に着いた。
「はっ?何よ…偉そうに。私は…この人と再婚する予定なんだけど…今まで、自分の子供を放っておいて、今さら母親ヅラしないでよ!私達…仲良くやってるんだから!良くこんな汚い部屋で生活できるわね」
「…」
佳奈は、黙り込んでしまった。
すると…別室から物音がした。
「ったく…うるせーなー。せっかくいい気持ちで寝てたのに!」
その人は…佳奈の再婚相手だった。
すると…佳奈は…
「帰って…もうここには来ないで!」
そう小声で話をすると…
佳奈は、別人のように…再婚相手といちゃいちゃしだした。
私達は、華恋ちゃんを連れて家を出た。
一体…佳奈は、何をしたかったのか…。
しばらく…私達は、呆然としていたが、華恋ちゃんの言葉で我にかえった。
すると…まーくんが…
「華恋…お家に帰ろう!」
そう言うと、華恋ちゃんを抱き上げた。
それを見ていた、別れた奥さん(佳奈)は…
「ちょっと…辞めてよ!今日は、泊まっていいって言ったじゃない!」
と…反抗してきた。
「こんな汚い部屋に 華恋を置いておけないだろう!」
「ちょっと…話が違うじゃない!」
と、佳奈が言った。
私は…噛み合っていない二人の会話を黙って聞いていた。
すると…佳奈は、怒りの矛先を私に向けた。
「誰?貴女?何しに来たの?」
佳奈の偉そうな態度に、私はキレてしまった。
リビングに案内された私達は…言葉を失った。
それは…
足の踏み場もないくらいに散らかった部屋だった。
すると…華恋ちゃんが…
その散らかった部屋の隅っこに、ちょこんと座っていた。
「あっ!パパ」
状況を知らない華恋ちゃんは、ニコッとしながら…まーくんを見つめた。
そして…私とまーくんは、華恋ちゃんを迎えに…まーくんの別れた奥さんの住むアパートに向かった。
まーくんの別れた奥さんのアパートは、車で10分位の近い場所にあった。
インターホンを押すと…まーくんの別れた奥さんが出てきた。
「何なの?」
玄関の戸を開けると、険しい顔でそう言うと…
「入って!」
中に入るように促した。
私も、まーくんの後に続いて玄関に入ると、別れた奥さんは…目を丸くした。
私が車に乗り込むと…
まーくんも助手席に乗り込んだ。
「帰るんだから、降りてよ!」
「…華恋…を…迎えに…行くから、あずさ…一緒に…行ってくれないかな?」
私は…返事に迷ったが、怒りが治まらないのもあって…
「わかった!」
と…言ってしまったのだ。
「そう言う問題じゃないよ!華恋ちゃんは、おもちゃじゃないよ!」
「そうだけど…俺は…あずさと今すぐにでも、結婚したいって思ってるよ!」
まーくんの言葉は、凄く嬉しかったけど…
この時は…
そんな言葉も、イライラが増すだけだった。
しばらくして私は、
「そういえば…華恋ちゃんは??」
「…実は…アイツが一晩だけ華恋を連れてくって…」
「はっ?連れてかせたの?まーくん…何やってるの?それじゃーまるで、引き取って下さいって言ってるようなもんじゃない!」
「そんなんじゃないよ!」
まーくんが、何か言いかけたが私は…
「まーくん、何を考えてるのかわからない!私…帰る」
そう言うと…まーくんの家を飛び出した。
「あずさ…俺と…結婚して下さい!」
突然の言葉に驚いた。
「け…結婚??まーくん、急にどうしたの?奥さんと何があったの?」
「アイツ…再婚するから華恋を引き取るって言ってて、相手の男も華恋を引き取りたいって言ってるって…俺は、散々 自分勝手な事したアイツには華恋を渡したくないんだよ」
「それは、よくわかるけど…その事と私達の結婚って話は別でしょ?」
「アイツ…俺が再婚するなら諦めるって…言うんだよ!」
「何それ?」
私は、自分勝手なまーくんの元の奥さんに腹が立った。
まーくんの家に着くと…
まーくんは、何も言わずに私に抱き付いてきた。
「まーくん、どうしたの?」
「…しばらく…このままで居させて…」
そして…私達は、しばらく無言で抱き合っていた。
しばらくして…落ち着いたのか、まーくんは、私の手を引いて家の中へと入った。
ソファーに腰を下ろすと…
ようやくまーくんが、口を開いた。
「あずさに会いたい」
電話越しのまーくんは、とても暗かった。
今までにないくらいに落ち込んでいるまーくんが、放っておけなかった。
私は…たまらず…
「今から、そっちに行くね!」
そう言うと電話を切った。
歩と優菜が、ぐっすり寝たのを確認すると…私は、まーくんの家へ向かった。
まーくんから連絡がくるのを待った。
゛別れた奥さんと何を話してるんだろう…゛
゛ヨリが戻ったら…どうしよう…゛
こんな事を考えながら、そして…時に電話をしようとしたり…
とにかく落ち着かなかった。
そして…
数時間後…
まーくんから連絡がきた。
私は…
「何で?」
「アイツ…再婚するから…華恋を引き取りたいって…」
「えっ?何それ…そんなのひどいよ!」
「俺は…華恋を手放す事しないから、心配すんなよ!」
「でも…」
「帰ったら、また連絡するから…待っててな!」
そう言うと電話を切った。
その途端、急に不安が込み上げてきた。
付き合い出して、半年が過ぎた。
この頃から、私達はまーくんの家に泊まりに月に一度だけ行くようになった。
そんなある日…
思いもしない出来事が起きた。
いつものように、泊まりに行く用意をしている時だった。
私の携帯が鳴った。
「もしもし…まーくん」
「うん…」
「どうしたの?もう少ししたらそっちに行くね!」
「あずさ…ごめん…。今日は、会えない」
「えっ?な…んで?」
「…別れた嫁が…話あるって…」
それから…私達は、週末は必ず一緒に過ごすようになった。
歩と優菜も、まーくんに大分 心を開いていった。
そして…華恋ちゃんも、私にとても懐いてくれるようになった。
このまま…幸せになれると思った。
この時は…。
しかし、そう簡単には…幸せになれなかった。
私とまーくんは、この日…何度もお互いを求め合った。
そして…
私とまーくんは、付き合い出した。
私達は、体も結ばれた事で更に仲が深まっていった。
そんな、ある日…。
まーくんは…
「あずさ…一緒に住まないか!」
私は…嬉しかったが…
「凄く嬉しいけど…今は、まだ…一緒には住めないよ!」
「何で?」
「…私…もう少し、貯金したいの!」
「それなら、一緒に住んでもできるじゃん!」
「そうだけど…もっと先でもいいでしょ?」
「…俺は…今すぐにでも一緒に住みたいんだよ!俺…あずさが…他の奴に取られたくないんだよ!」
そう言うと…私を押し倒した。
「ちょっと…辞めて…」
私の声が届いてないのか…行為を辞めなかった。
「まーくん…辞めて!私は…他の人の所になんて行かないから…」
すると…まーくんは…
「本当に?」
と…まるで子供のように私を見つめた。
「当たり前でしょ!一緒に幸せになるんでしょ!」
そう言うと…まーくんにキスをした。
更にまーくんは…話を続けた。
「あずさちゃん…俺と…先を考えて、付き合ってくれない?」
私は…その言葉に頷いていた。
すると…まーくんは
「えっ!?マジでいいの?」
今までにない笑顔を私に見せた。
そして…
また、私を抱き締めると…耳元で…
「みんなで、今度こそ…幸せになろう!」
私は…その言葉がたまらなく嬉しかった。
あまりの嬉しさに、私は…まーくんにキスをした。
まーくんは、一瞬 驚いたが…そんな私を強く抱き締めながら、今度はまーくんが私にキスをしてきた。
そして…
私とまーくんは、体を重ねた。
そして…まーくんは、私をソファーに座らせてくれた。
私は…
「突然、ごめんね…二人で会いたいなんて…華恋ちゃんは?」
「実家にいるよ。それより…何があったの?」
「…」
私は…大輔くんの話をしたくなくて、無言のままだった。
しかし、まーくんは…そんな私を責める事なく、また…優しく私を抱き締めてくれた。
すると…まーくんが優しい口調で話はじめた。
「俺…あずさちゃんが好きだよ。もちろん…歩くんも優菜ちゃんも好きだよ。」
それは…思いもしない告白だった。
まーくんの家に着くと…
私の車に気付いたのか…まーくんが外に出てきてくれた。
「あずさちゃん…何かあったの?」
私は、無言のまま…まーくんに抱き付いた。
まーくんは、驚いていたけど…何も言わない私をそっと抱き締めてくれた。
私の目に涙が込み上げてきた。
しばらくすると…まーくんは…
「家に入ろう」
そう言うと…私の手を引いて、家の中へと連れてってくれた。
私は、部屋の窓から大輔くんの車がなくなるを確認すると…
無意識に携帯を開いた。
そして…電話をかけた。
相手は…
まーくん。
「もしもし…」
「まーくん?」
「どうした?」
「まーくん…会いたい」
「どうしたんだよ?さっきまで会ってたじゃん??」
「二人だけで会いたい」
「わかったよ!じゃぁ~家においで!」
電話を切ると…私は、子供達を母親に頼んで、まーくんの家に向かった。
私は、車庫に車を停めると…大輔くんに会わないように玄関に向かった。
急いで子供達の家の中に入れた時…
「あず…」
大輔くんが車から降りてきたのだ。
私は…
「何しに来たの?迷惑だから、家になんか来ないで!それに…電話とかメールも辞めて!」
すると…大輔くんは…
「何でだよ!一方的にシカトしてるのはそっちだろう?」
そんな大輔くんに私は…
「はっ?どれだけ女好きなの?馬鹿にするのもいい加減にしてよ!」
私は家の中に入ろうとした時…
大輔くんは…
「俺が他に女いる訳ないだろ!何でそんな事 言うんだよ!」
「いるから、彼女が私に電話してきたんでしょ?そうゆうのも、迷惑だから!どうぞ、彼女と仲良くして下さい」
それだけ言うと、家の中に入った。
大輔くんの顔を見たら、気持ちが揺らぐのかと思っていたけど…
そんな事はまったくなかった。
私達は…お互い子供を連れて遊ぶ事が増えていった。
しかし、大輔くんからの連絡はなくなる事はなかった。
そんなある日…
いつものように、まーくんの家から帰って来た時だった。
見た事のある車が家の前に停まっていた。
そう…その車は…
大輔くんの車だった。
日も暮れかけてきた頃…
「さて、帰ろう」
私がそう言うと…
華恋ちゃんが…
「まだ、遊びたい。」
悲しそうな表情で駄々をこねた。
「もう暗くなっちゃうから、今日は帰ろう!また、遊ぼう。」
渋々、頷くと車に乗り込んだ。
そして、私とまーくんは…この日を堺に更に仲が深まっていった。
公園に着くと…
しばらく5人で、ボールで遊んだり追いかけっこしたり…
そして…私とまーくんは、レジャーシートに腰をおろした。
子供達は、目の届く所で仲良く遊んでいた。
すると…まーくんは、
「華恋のあんな楽しそうな顔…久々に見たなぁー」
「それはないでしょー。」
「でも、休みの日に出掛けると家族連ればっか目につくんだよな!華恋もそうゆうの見ると、悲しい顔するんだよなー」
私も、同じだった。
そんな、まーくんに心が更に揺らいでいった。
そして…約束の日…
私は、歩と優菜を連れてまーくんの家に向かった。
まーくんの家に着くと…まーくんが子供を連れて出てきた。
「名前…聞いてなかったよね?何て言う名前?」
すると…まーくんが
「華恋(カレン)だよ!」
と…教えてくれた。
私は、華恋ちゃんに
「華恋ちゃん、優菜ちゃんと遊んでくれるかな?」
すると…ニコッと笑って…
「いいよ!」
と言ってくれた。
そして、私達は公園へと向かった。
「もしもし…」
「あず…やっと出た」
「…」
「何で、最近…連絡してこないの?俺の事…何で避けてるの?」
「はっ?何で避けてる?わからないの?彼女がいるくせに、私の事 好きとか…よく言えるね!私の事…バカにしてるの?最低!」
私は…言いたい事を言うと電話を切った。
その後、着信が鳴ったけど…出る事はなかった。
その後、すぐにメールが届いた。
【俺…本当にあずだけだよ!あず以外に女なんていない】
そんなメールに私は…
【じゃー何で彼女から電話がかかってくるの?もう、いい加減にして!】
そのメールの後、また着信が鳴ったが 出なかった。
私は…まーくんと再会した事で、気持ちが揺らいだ。
この日から、私達は毎日のようにメールや電話で、子供の話をしたりするようになった。
子供を大切に思うまーくんは、私にとってとても居心地が良かった。
そんな時だった。
大輔くんからの電話に出てしまったのだ。
それから数日後…。
私とまーくんは、食事に出掛けた。
食事といっても、ファミレスだけど…私達には十分だった。
私とまーくんは、色々な話をした。
リョウの話とか…
ケンジの事…
歩の事…
祐介と出会って、死んでしまった事…
優菜が生まれた事…
まーくんは、黙って聞いてくれた。
そして…まーくんも…
彼女の事…
その彼女が妊娠して、結婚したけど…浮気と育児放棄で離婚した事…
まーくんが、子供を引き取った事…など話てくれた。
私達は…時間を忘れて、話をした。
この時の私は、ショックを通り越し 大輔くんを避ける一方だった。
そんな、ある日…。
偶然にもまーくんに会った。
(まーくんは、以前 付き合っていたリョウの友達。)
「あ…ず…さちゃん?だよね?」
「まーくん??」
「久し振り…めっちゃ懐かしいー」
私とまーくんは、しばらくたわいもない話をすると…まーくんは、
「今度、ゆっくり飯でも食いに行こうよ!」
私も…
「うん。行こう!」
そう言うと…お互い携帯番号を交換して 家に帰った。
そんな事があってから、数日後の事だった。
いつものように、大輔くんから携帯が鳴った。
私は…もちろん、電話に出なかった。
すると…すぐにメールが届いた。
【あず…最近、何でメールしても返事くれないの?電話も出ねーし!俺の事…避けてない?】
私は、この内容に腹が立った。
そして、私は…返事を送った。
【私にメールなんかしたら、彼女に怒られるよ!彼女ができたなら、早く言ってくれれば良かったのに…】
その後、すぐに私の携帯が鳴った。
【はっ?彼女?俺の彼女はあずだよ!】
大輔くんのメールは、信じる事が出来なかった。
こうして、私達は…少しづつすれ違っていった。
私…
大輔くんの事…好きになってたんだ…
彼女からのメールで、やっと…その事に気付いた。
でも…もう遅かったかな。
大輔くんのメールは、嬉しいけど…彼女がいると思うと、私の気持ちはどんどんと遠ざかるばかりだった。
しかし…私は…電話に出なかった。
何故なら…
大輔くんの彼女らしき人からのメールが気になったのと…
その事で、私は…やっと…自分の気持ちに気付いてしまったから…
携帯が鳴りやむと、今度はメールが届いた。
【あず、寝ちゃったの?少しでいいから、声 聞きたかったなぁー】
いつもと変わらない内容だった。
我にかえると…
更に何通かのメールが届いていた。
【電話とか、メールとかしないで!】
【大輔も、ウザいって言ってるんだから。私達の仲を邪魔しないでよ!】
こんなメールが送られていた。
私は…頭の中がさらに混乱してきた。
゛何で?゛
゛大輔くんに彼女?゛
゛私の事を好きって言うのは…嘘だったの?゛
そんな事を考えていると…
また…携帯が鳴った。
着信相手は…大輔くんだった。
その日の夜の事だった。
私は…大輔くんにこの話をしようと携帯を握り締めた。
その時…
私の携帯が鳴った。
大輔くんからのメールだと思い携帯を開いた。
しかし、メールの相手は見知らぬ人からだった。
本文を読んで、私は目の前が真っ暗になった。
その内容は…
【人の男に、手 出してんじゃないわよ!】
私は…
訳がわからなかった。
気付いたら、その人にメールを返信していた。
【メールを送る相手、間違えてますよ!】
すると…返事はすぐにきた。
【はっ?あなた、あずさって名前でしょ?大輔は、私の彼氏ですけど…】
私は、しばらく放心状態になった。
それは、突然の事だった。
私は、仕事が休みだった為、子供達と公園に遊びに出掛けていた。
しかし、公園を見渡すと…家族連れで賑わっていた。
最初は、楽しく遊んでいた歩も優菜も 段々と暗い表情になった。
私は…
「歩…優菜…どうしたの?疲れちゃったのかな?」
そう聞くと…歩が…
「パ…パと遊びたい…祐ちゃんとボールで遊びたい!」
と…急に泣き出した。
私は…歩をギュッと抱き締めると…
「ごめんね…歩。」
その言葉しか言えなかった。
私ですら、家族連れの人達を羨ましそうに見つめていたから…
歩と優菜は、それ以上に羨ましかったんだと…私は思った。
それから…数週間が立った。
私は、あの日から大輔くんを避けていた。
メールも電話も会う事も…
私からする事はなかった。
しかし…大輔くんは、毎日のようにメールや電話をしてくれていた。
何で私なのか…
こんな私のどこがいいのか…
そんな事を考えていた。
このまま…私が連絡しなければ、きっと いい人に出会えるはず…
子持ちの私より、もっといい人が現われる。
そう思った。
この時は…
けど…ある出来事をきっかに、私の気持ちが大きく変わろうとは…思いもしなかった。
そんな私を、大輔くんはそっと抱き締めてくれた。
「あず…本当にごめん…俺…もうあんな事しないから…あずが、ちゃんと俺に向いてくれるまで待ってるから」
私は…返事をする事もなく、ひたすら泣き続けた。
そして…
「ごめんね…私…今日は、もう帰るから…」
「そっか…じゃぁー家まで送るよ!」
大輔くんは、私を車まで手を引っ張ってくれた。
帰りの車の中は、お互い話をする事なく黙ったままだった。
この時は、いくら優しくされても、私の心には響く事はなかった。
私は…後ろを振り向いた。
そこに立っていたのは…大輔くんだった。
私は…
「何で?ここにいるの?」
そう訪ねると…
「何となく…。でも、結構 探したんだぞ」
「…ごめん」
そう言うと…また泣き崩れた。
゛祐介…私…前に進んでるつもりなんだけど…進んでないのかな゛
返事が返ってこない墓石をずっと見つめていた。
そして…私、さらに祐介に問いかけた。
゛私…どうしたらいいかわからないよ…゛
すると…
私の背後から…
「あ…ず…?」
私を呼ぶ声がした。
✨✨読んでくださってる皆様へ✨✨
私の小説(実話)を読んでくださってありがとうございます🙇
今回は、スレ主のみの書き込みにしましたので、御意見、感想は
『私、幸せになります✨』の意見・感想版にお願い致します🙇
中傷、批判はご遠慮下さい😔
たくさんの応援🇯レスを頂けると嬉しいので、どうかよろしくお願いします🙇
こころ👸より🎵
おもいっきり泣いた私は…
祐介のお墓に寄る事にした。
まだ、祐介の家を出て半年しか過ぎていないのに とても懐しく感じた。
お墓に着くと…
私は、墓石を綺麗にして お花とお線香をあげた。
手を合わせると、目を瞑って祐介に問いかけた。
落ち着いた頃…
私は、携帯を見た。
着信履歴が、大輔くんでいっぱいになっていた。
そして…メールもたくさん入っていた。
【あず…ごめん。俺ひどい事した。どこにいるの?お願いだから、連絡して】
こんな内容のメールが何通も入っていた。
でも、私は…
【私こそ、ごめんね!今日は、このまま帰る。本当にごめんね】
そうメールを送った。
すぐに着信が鳴ったけど…電話に出なかった。
私は…泣きながら…
祐介に語りかけた。
゛祐介…何で死んじゃったの?私を置いて…何で…゛
この時、何故か私は…祐介にこんな事を語りかけていた。
いくら泣いても、祐介は私の所に来てくれないのに…。
前向きに生きて行こうと決意したのに…
全然、前向きになんてなっていなかった。
私は…泣きながら見知らぬ所を歩いていた。
大輔くんは…私を追い掛けては来なかった。
しばらく歩いていると…私の携帯が鳴った。
大輔くんだった。
しかし…私は…電話に出なかった。
ただ…歩き続けた。
その時…
私の目の前に、懐かしい風景が飛び込んできた。
それは…祐介とはじめて会った公園だった。
私は…祐介を思い出して、また泣き崩れた。
人目を気にする事なく、ひたすら泣いた。
しかし…私は…抵抗していた。
すると…大輔くんは…
「何で?そんなに祐介がいいんだよ!何で俺じゃないの?」
声を荒立てた。
私は…涙が溢れ出してきた。
「俺と付き合うって、言った割に 祐介の名前を呼ぶし、それに…何だよ…首にしてるやつ…まだ未練たらたらじゃん?」
私は…祐介から貰った指輪をネックレスにして御守り代わりにしていた。
確かに…大輔くんと付き合う事にしてもずっとはずす事が出来なかった。
大輔くんは…それでも私を無理矢理 抱こうとしていたが、私は必至に抵抗をした。
「辞めてよ!こんなの嫌!」
そう言うと、私は部屋を飛び出した。
大輔くんの部屋は、あまり家具がなく 殺風景だった。
その上、とても綺麗な部屋だった。
まるで…女が出入りしているかのように。
思わず私は…
「部屋、綺麗だね!なんか…以外。」
「…あったり前だろ!」
そして…私達は、ソファーに腰を下ろすとキスをした。
この日のキスは、とても激しくて 私は…思わず、顔を離した。
すると、また…キスをしてきた。
大輔くんは、私を押し倒した。
私は…ただ下を向いたままだった。
大輔くんもまた、口を開く事はなかった。
どのくらい走ったのか、大輔くんは…車を停めた。
そして…
「ここ…俺のアパート。」
そう言うと車を降りた。
私も後に続いて車を降りた。
そして…大輔くんの部屋に入った。
そんなある日…
月に一度は、二人のデートをする日を決めていた。
この日は、二人のデートの日だった。
約束の場所に向かい、大輔くんの車に乗り込んだ。
大輔くんが車を走らせた。
その時…私は…
「ねぇー祐…あっ…大輔くん今日、どこに行く?」
また、祐介の名前を口にしていた。
しかし、大輔くんは…無言で車を走らせた。
いつもなら、『気にすんなよ!』って言ってくれるのに、この日はただ無言だった。
私は…大輔くんと付き合う事にした。
とは言っても、友達以上恋人未満の関係だった。
だから、キスはしても体を求め合うという事もなかった。
しかし、私は…気付かないうちに大輔くんを゛祐゛と呼んだしまっていた。
本当に無意識で…。
隣りにいるのは、大輔くんなのに…。
私は…全然、前に進めてなかった。
私は…ファーストキスをした時のように、なんだかとても恥ずかしかった。
けど…
大輔くんは、そんな私を見つめると…また、キスをした。
そして…私の耳元で…
「俺が、祐介の分まで…幸せにするから」
その言葉に、やっと治まりかけた涙がまた溢れ出した。
今度こそ…幸せになれると、この時は思った。
それなのに…
どうして、うまくいかないんだろう…
私に、悲劇が降りかかろうとしているなんて…。
思いもしなかった。
そして…私は…
「私は…子供いるんだよ…」
「知ってるよ!」
「私は…私が、子供達にヤキモチ妬くぐらい…子供達を可愛がってくれないと嫌だよ!」
「大事にするよ!あずも子供達も!」
「…絶対?」
「うん…祐介に誓って、大事にする!」
そう言うと…大輔くんは、私にキスをした。
そして…また、優しい口調で話はじめた。
「そんな事…言うなよ!俺…待ってるって言っただろ!」
「で…でも…」
「俺は、あずが好きだよ!今でも…ってか…これからもだな!めっちゃ好きなんだよ!こんなに、人を好きになったのはじめてかも。」
大輔くんの言葉に私は…
また…涙が溢れた。
゛祐介…私は…前に進んでもいいかな…゛
急に泣き出した私を見て、大輔くんは…
「何だよーどうした?何 泣いてんだよぉー」
優しい口調で聞いてきた。
私は…
「…ご…ご…めんね…」
そう言うのがやっとだった。
しかし、大輔くんはそんな私を見て…
頭をポンと撫でてくれた。
「私…ずっと…大輔くんを…待たせてるんだよね…ご…めん…ね。それなのに…私…」
そう言いかけた時…
大輔くんは、私をギュッと抱き締めた。
本当に…大輔くんは、こんな私を待っててくれたんだ。
長い間…
ずっと…
大輔くんは、そんな私をよそに話はじめた。
「どうしたの??急に黙りこんで。」
そう言うと…私の顔を覗き込んだ。
大輔くんの顔を見たら、涙が溢れ出した。
久々に見る大輔くんにドキッとした。
大輔くんは…
「よっ!久し振り。元気だったか?」
相変わらず、無邪気な笑顔で 私に声を掛けてきた。
私は…
「久し振り…だね!私も歩も優菜も元気だよ!大輔くんは、元気だった?」
すると…大輔くんは…
「俺は…元気じゃなかった。」
「具合でも悪かったの?」
「そうじゃねーよ!あずにもう会えないんじゃないかと思って…」
「…」
私は、返す言葉を失った。
しかし…そんな言葉に、私の胸がキュンとなった。
約束の日がきた。
朝から変に緊張していた。
歩と優菜をお母さんにお願いして、私は約束の場所へと向かった。
その道中、私の緊張は増すばかりだった。
約束の場所に着くと、ほぼ同時に大輔くんも着いた。
大輔くんの車を見て、緊張は、ピークに達した。
それから、しばらく淳子のお説教を聞くと電話を切った。
私は、淳子に言われた事を思い出していた。
゛ずっと待ってくれていた゛
゛もう待ってくれない゛
この言葉だけがグルグルと頭をよぎった。
そして…私は、悩みに悩んで 大輔くんに会う事にした。
しばらくコールを鳴らした。
すると…淳子は電話に出た。
「もしもし…」
「淳子…?あずさだけど…」
「うん…どうしたの?久し振りだね!」
「そうだね。あのさぁー聞いて欲しい事あるんだけど…」
「なぁーに?」
「大輔くんの事なんだけど…」
「ついに付き合う事にしたの?」
「違うけど、会いたいって言われて…」
「会ってあげたら?何でそんなに迷う必要があるの?今まで大輔くんは、あずの事待っててくれたんだよ!ここで会わないと、もう待ってくれないと思うよ!」
淳子の言葉は、重みのある言葉だった。
そんな、淳子の言葉にはっとした。
その理由は…
まだ、祐介を過去の人と思えなかった。
それと…
大輔くんには、申し訳ないけど…それどころじゃなかったのも事実だったから。
しかし…大輔くんは、そんな私にいつも゛焦らなくていいから。俺は、ずっと待ってるから゛そんな言葉を言ってくれていた。
しかし…この先に待っていたのは、すれ違いだった。
私達は…祐介の家から、自分の家へ帰ってから 半年が過ぎようとしていた。
その間に…
歩が一年生になった。
そして…私も、新しい仕事をみつけた。
優菜も保育園に入り、こっちの生活にも慣れはじめてきていた。
私を『好き』と言ってくれていた大輔くんは…
あれから…毎日、電話やメールをくれるようになっていた。
しかし…この時の私は、大輔くんの気持ちに答える事がどうしても出来なかった。
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西内威張ってセクハラ 北進
特定なんか出来ないし、しないだろう。実際しようともしてないだろう。意味…(自由なパンダさん1)
82レス 2837HIT 小説好きさん -
仮名 轟新吾へ(これは小説です)
彼女は 🌸とても素直で🌸とても純粋で 自分の事より先ず! 🌸家族…(匿名さん72)
182レス 2793HIT 恋愛博士さん (50代 ♀) -
一雫。
あれから一週間過ぎてしまった(蜻蛉玉゜)
78レス 2370HIT 蜻蛉玉゜
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🌊鯨の唄🌊②4レス 123HIT 小説好きさん
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人間合格👤🙆,,,?11レス 127HIT 永遠の3歳
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酉肉威張ってマスク禁止令1レス 134HIT 小説家さん
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今を生きる意味78レス 512HIT 旅人さん
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黄金勇者ゴルドラン外伝 永遠に冒険を求めて25レス 954HIT 匿名さん
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🌊鯨の唄🌊②
母鯨とともに… 北から南に旅をつづけながら… …(小説好きさん0)
4レス 123HIT 小説好きさん -
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人間合格👤🙆,,,?
皆キョトンとしていたが、自我を取り戻すと、わあっと歓声が上がった。 …(永遠の3歳)
11レス 127HIT 永遠の3歳 -
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酉肉威張ってマスク禁止令
了解致しました!(小説好きさん1)
1レス 134HIT 小説家さん -
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おっさんエッセイ劇場です✨🙋🎶❤。
ロシア敗戦濃厚劇場です✨🙋。 ロシアは軍服、防弾チョッキは支給す…(檄❗王道劇場です)
57レス 1392HIT 檄❗王道劇場です -
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今を生きる意味
迫田さんと中村さんは川中運送へ向かった。 野原祐也に会うことができた…(旅人さん0)
78レス 512HIT 旅人さん
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ゴールデンウィークって大事な行事ですか?
兼業主婦です ゴールデンウィーク休みが1日しかない事に旦那がブチ切れです バイトごときが店に…
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18レス 446HIT 恋愛中さん (20代 女性 ) -
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9レス 312HIT 匿名さん (30代 男性 ) -
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