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きらきらぼし

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ももんが( PZ9M )
11/11/28 03:32(更新日時)

ねえ母さん
もう泣かないで…




僕は確かにいたんだ…




優しい母さんの声…


暖かい手のひらの温もり…





僕は母さんから命の旅の切符をもらったんだ。





母さん。



僕はちゃんと幸せだったよ。



短い間だったけど僕は確かに存在したんだ…





幸せな、柔らかい時間を…頑張って生き抜いたよ





だからもう泣いちゃだめだよ。



あ…
神様からの集合時間だ…



もういかなくちゃ。




母さん。




僕を…






僕を選んでくれてありがとう。










これは…
僕の幸せな幸せな物語。






短いけどたった一度…

願いは確かに叶ったんだよ。

No.1158756 08/11/07 22:04(スレ作成日時)

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No.151 08/11/17 18:35
ももんが ( PZ9M )

結局


この日は雨で
お母さんは1日中どこにもでかけなかった




僕はお母さんのちょっと下手くそなきらきらぼしに合わせて



一緒に鼻唄を歌っていた






今日はとても幸せな1日だったなぁ…





明日はいよいよ三日目



折り返し地点だ




僕は



人生のゴールを




迷わず真っ直ぐ走り抜けるよ




例え



その先に何も待っていなくても




僕は



走りきるんだ




お母さん




最期まで一緒だからね




最期まで
一緒にいようね…

No.152 08/11/17 18:44
ももんが ( PZ9M )

お母さんへ


3日目



お母さんは何が好きですか?




僕はね歌を歌うのが好きです




意外にリズム感もあるし上手なんだよ




よく天国ではまるちゃんっていう女の子の友達と歌っていてね





『のっぽは歌だけはうまいよね』


って誉められてたんだ




すごいでしょ?





もし僕が生きて成長したらきっとジャニーズ入り間違いなしだよ




あ!顔がいるかぁ…



でも、お母さんの子だからきっといい線はいくんじゃないかな…








お母さんが好きなものわかったら







頑張って集めるのにな





もしも





お母さんも僕と同じなら




いつかどこかで


『きらきらぼし』を一緒に歌いたいです





のっぽより

No.153 08/11/17 19:29
ももんが ( PZ9M )

三日目の朝お母さんはグロッキーだった




僕の祈りが弱いのかつわりが酷いらしい



朝から吐き通しだ





お腹の中で僕はハラハラしていた





『ああ…だめだ…



最近調子良かったのになぁ…



急にくるんだも…
ウッ…』





バタバタバタバタ…





ジャー
ジャー
ジャー…






またお母さんが走っていく




ごめんね



あと少しだから
もうちょっとだけ頑張ってね





お母さんの今の辛い気持ちや



いやな気持ちは





きっとお母さんがピンチになった時にお母さんを助けてくれるよ






あれができたんだからきっとこんなの何でもない!




そう思えるんだよ




僕も今人生で最大のピンチだけど





不安な気持ちを乗り越えられるように頑張るよ






一緒にあと2日間

頑張ろうね

No.154 08/11/17 19:42
ももんが ( PZ9M )

今日も携帯電話が鳴っている




今朝もお母さんは出ようとしない




きっと最期の瞬間も一人で迎えようとしているんだろう…





本当は恐くて怖くてたまらないくせに




『逃げる』負い目が

お母さんを追い詰めるんだ…




お母さん

本当はお父さんと話したいくせに



ねぇ、お母さん



お父さんから

僕から


逃げちゃだめだよ




話さなければ何も始まらないし



終わらないんだ





気持ちを何も言えないままサヨナラするのは




僕一人だけでいいんだ




けしていい子になろうとしてるんじゃないよ




本当にそう思ってるんだ



そう思えたのは



僕が自分の運命から逃げなかったからなんだよ




お母さんも


負けちゃだめだよ

No.155 08/11/17 20:04
ももんが ( PZ9M )

その日の夕方に家のチャイムが鳴った



『ピンポン…
ピンポン…』



お母さんはお腹を抱えてぐったりしていた




恐らくお父さんだろうと僕は直感したけど




お母さんは出ようとしなかった




その時



『春名?
ハル…居るんだろう?





話をしたいんだ
お願いだから開けてくれ




このままじゃいけない



頼むから


顔を見せてくれ…』





それからも
ドア越しに何回か声がかかった






お母さんは何かを思ったのだろう



意を決したのか立ち上がった





ドアの前まで行くと



『お願いだからもうそっとしていて




病院には確認の電話も入れたし




土曜日に手術も決まったの…




大丈夫

あたし一人だけで行けるから…』


『俺も行くよ』




『いい!



いいの…あたし

一人で行きたいの



ううん…



一人で行かなくちゃいけないんだよ…』お母さんははドア越しに背中から床に滑り落ちていくようだ





『ハル…俺は』



『こうちゃん、


あたしが先に言うね。
あたし…









こうちゃんと別れる。』

No.156 08/11/17 20:22
ももんが ( PZ9M )

『このままじゃいけないんだってわかってた



だけど…




だけどこうちゃんが好きだから…



どうしても言えなかった…




だからこんな事になっちゃったんだよね…







赤ちゃんを諦めて…




このまま何もなかったかのようにこうちゃんと二人で…




笑ったり
抱き合ったりは




あたしには…




できないよ






だから…





別れよう』






僕はあまりにも突然のお母さんの別れ話に面をくらっていた





お父さんとお母さんが別れる…








勿論もともと交わってはいけない二人だから



いつか別れはやってくるだろう…



でも


このタイミングで


お母さんから言うとは思いもしなかった



お母さん




お母さん






僕は言葉が見つからなくて二人を見守るしか術がなかった…

No.157 08/11/17 20:29
ワンワン ( ♀ P05Gh )

始めから拝見させて頂いております🙏❤

続きが楽しみです🙌

  • << 161 ワンワンさん🌱 ありがとうございます🙇物語もいよいよ折り返し地点に差し掛かりました。 どんな結末が待っているのか… 良かったら最後まで お付き合いくださいませ😺

No.158 08/11/17 20:34
ももんが ( PZ9M )

ドアの向こうでお父さんは黙っていた






お父さんも普段はおちゃらけているけれど



きっとお母さんが本当に好きだったんだ



だから



こうやって毎日電話をかけたり



心配したり





ヤキモキしたりするんだろう




お父さん
最初あった時に『軽いやつだ』なんて言ってごめんね





お父さんは


お父さんなりにお母さんを愛したんだろう




悩みながら





痛みながら…





お父さんとお母さんは確かに不貞をはたらいている





お父さんの家族からしたらたまったもんじゃないだろう





三年も





お父さんの奥さん
ごめんなさい




お父さんの子供さんごめんなさい




お母さんは悪い事をしました


僕も一緒に謝ります


謝ってすむことじゃないけれど、どうか許してあげて下さい




お母さんは今から



あなた達にお父さんを返そうと自分と戦っています

No.159 08/11/17 21:10
ももんが ( PZ9M )

お父さんは黙っていた



ずっと




言いたい言葉を言えば




一番大切な人達が傷つくと容易にわかっているからだ…


そしてお母さんも一番言いたい言葉は決して言ってはいけないとわかっているんだ…






二人はしばらくどちらも動かなかった




そして




『寒いから夜は暖かくすんだぞ




土曜日は…ついてけないけどごめんな




お金だけの問題じゃないけどあとで全額俺が出すからそれだけは受け取ってくれな






あと




俺…ハルの事本当に好きだったんだ




今までありがとうな




…さよなら』




コトン…




何かが落ちた


しばらくお父さんの靴の音しか聞こえなかった






『ひぃ―…っ…


うっ…うっ…





こ…



こうちゃ…


ごめ…さ…いっ』




僕は見えない状況だったが


お父さんが新聞受けから落としたのは

恐らくこのウチの鍵だろう…




そう思った

No.160 08/11/17 21:17
ももんが ( PZ9M )

お母さんは結局その場所で朝を迎えた



微動だにしなかった




時折鍵らしき音を


『チャリン…
チャリン…』




と響かせていた




お母さんにとってのはじめての恋は




こうやって幕を降ろした…





いつか





時間だけが





二人の痛みを消していってくれるんだろう…






お母さん




よく頑張ったね…





大丈夫

きっとお母さんは乗り越えられるはずだ




僕は信じているからね

No.161 08/11/17 21:21
ももんが ( PZ9M )

>> 157 始めから拝見させて頂いております🙏❤ 続きが楽しみです🙌 ワンワンさん🌱



ありがとうございます🙇物語もいよいよ折り返し地点に差し掛かりました。


どんな結末が待っているのか…


良かったら最後まで お付き合いくださいませ😺

No.162 08/11/17 21:40
ももんが ( PZ9M )

お母さんへ


四日目




お母さん


こうやってお母さんと過ごすのも


最後の1日になりました




昨日は



偉かったね




お母さんが


お父さんと別れて

明日には僕とも離れて…



一人になってしまう事は、やはり心配です



でも





お母さん
かっこよかったよ





本当はドアを開けたかったんだよね





『ずっと一緒にいて』って言いたかったんだよね




でも

それを言ったらお父さんの『大切なもの』を壊すと知っていたから




言えなかったんだよね…



それはお父さんも同じだと思う



どうか




自分より大切だと思えた誰かを愛せた事を




これからも忘れないで下さい




いつまでも




空の上から願っています




のっぽより

No.163 08/11/17 21:47
ももんが ( PZ9M )

今日は明日の手術に備えてお母さんの体調チェックが病院であるらしい




お母さんはいつもより重い足取りで病院に向かった




お腹の中にいてもお母さんの元気のなさが伝わる




お母さん大丈夫かな…




今日はいつもより人が多いようで赤ちゃんの声もよく聞こえた





お母さんにとってはどんなに耳の痛い音だろう…




魔法の手があったらお母さんの耳をふさいであげたいのに…




もう少しだよ






もう少しでつわりの苦しみや



お父さんのしがらみから解放してあげるよ…




お母さん



頑張れ

No.164 08/11/17 21:57
ももんが ( PZ9M )

『伊藤さん中にどうぞ




お母さんは力なく立ち上がった




よほど泣いた顔がひどかったんだろう





『あらまぁ…ひどい顔ね、ちょっとおしぼりもってきてあげて』



先生が看護婦さんに指示を出した




お母さんは冷たいおしぼりを受けとりながら『すみません…』



と小さな声を絞り出した




『伊藤さん
最終確認よ



答えたくないかもしれないけど聞いてね



明日の堕胎手術ですが前の日…つまり今夜から何も口に入れてはいけません


水も夜9時以降はだめね



できたら下着の替えと荷物を入れる大きな袋をもってきて下さい




時間は朝の9時から術後の検診まで


いい?』



『はい…わかりました』




お母さんは先生にしっかりね、と励まされ診察室を後にした

No.165 08/11/17 22:36
ももんが ( PZ9M )

あとは二階に上がって行き明日の手術の指導を助産師さんから受けるようだ




幾つかの質問に答えまた明日の朝に検診があることを聞き



今日はもうよろしいですよ



と指導室を後にした




その時




お母さんの足が止まった




中から誰かのうめき声が聞こえる




『は―い。イキマないでね―



はい!吐いて吐いて―、はい力抜いてね』




看護婦さんの声に力が入るが中にいる女の人は尋常ではない苦しみようだ



『いや―!痛い痛い!お母さん助けて!




こんなんなら赤ちゃんなんていらない!



もうやだ!出して!』




パニックに陥ってる


仲間は無事に生まれるんだろうか…



お母さんも近くのソファーに腰かけるとその様子に聞き入っていた





『バカな事いいなさんな!あなたこれからお母さんになるのよ




こんな痛みも我慢できないでどうすんの!



赤ちゃんのが暗いし怖いし痛いし




あなたより小さいのに頑張っているのよ!しっかりなさいよ』




お母さんは前のめりになりながら話を聞いているようだった

No.166 08/11/17 22:53
ももんが ( PZ9M )

『いい?次くるわよ!赤ちゃんセット用意しといて!
先生の声が響く



はい―開いてきたよ―はい上手上手…



イキマないで吐いてね―』



『フ―…フ―…




あっ…痛い!痛い!イタァあああああ…




あああああ!!!』




中からもはや絶叫に近い声が聞こえてきた




そしてそれと同時に


『ほ―ら!来たよ来たよ。天使ちゃんきましたよ―

お母さんお疲れ様―

見える―?
赤ちゃん



良かったね
元気な女の子よ―




おめでとうございます!!』





生まれたのは女の子らしい



やったね!



おめでとう!




なんて僕には言ってる余裕僕にはないんだけどね




それでも仲間の誕生はとても嬉しかったんだ




お母さんが今どんな顔をしてるかはわからないけれど





小さな声で
『おめでとう』




そう呟いたのはちゃんと知っているよ

No.167 08/11/17 23:04
ももんが ( PZ9M )

お母さんはウチに帰ってからも


あまり話さず無口だった





お母さんといられる最期の夜なのに




なんだか少し寂しいな…





お母さん


きらきらぼし

歌ってくれないかなぁ…




昨日の今日じゃ無理かなぁ…







お母さん

いよいよお別れの夜です





僕はとっくに覚悟をしていますが




お母さんがそんなに元気がないと


とても心配です



明日はどうか




お母さんが痛い思いをしませんように…




痛いのはみんな僕につけて下さい




神様


お願いしますね…

No.168 08/11/17 23:13
ももんが ( PZ9M )

お母さんはなかなか眠れないようで



何回も寝返りをうっていた




時折泣いては



僕を撫でてくれた




今日はいつもより




お話も撫でてくれるのもたくさんある



とてもうれしい





神様



僕はやっぱりやって来て良かったです




辛かったりくじけたりしそうにもなったけど



やっぱり幸せでした




生きることは日にちの長さじゃないですね



僕にとっての人生はこの短い数日だったけど




凄く意味のある日々でした




僕に生きるチャンスを下さって

本当にありがとうございました

No.169 08/11/17 23:28
ももんが ( PZ9M )

お母さんへ


5日目



お母さん


僕は『お母さん』とあなたを呼びたくて


この世に舞い降りました




願いは叶いました




ただ…



これからもあなたをお母さんと呼ぶのはどうも難しいようなので




僕は遠くからそう呼ぶ事にします





お父さん

おじちゃん


おばあちゃん



病院の先生




みんな…





みんなありがとう



今度はみんなで遊ぼうね




あと、お母さんの事をよろしくお願いします




さみしがり屋の泣き虫屋のお母さん




あなたを選んで僕は良かったと思っています




次にあなたに会うときは素敵な家族があなたを守ってくれていますように…





さようなら




のっぽより

No.170 08/11/17 23:39
ももんが ( PZ9M )

最後の朝が来た





お母さんはゆっくりと体を起こし



僕に話かけた



『おはよう…




いよいよこんな日が来ちゃったね…



あなたが大好きなのにね…





本当にごめんなさい…


いつかまた…




会えるときがきたら



その時はまた会いたいな…』




チクり



ズキズキと胸が傷んだ




また巡り会うときは
きっと知らない他人同士だ…




でも構わないよ





大好きなお母さんが 元気でいてくれたら




それでいいや…



さぁ

行こうかな



泣いたりなんかするもんか

No.171 08/11/17 23:49
通行人 ( 30代 ♀ tqW9h )

とても素晴らしい内容で毎日感激してます🍀
いちばん上の子が中学1年生の女の子。思春期で反抗ばかりでした。このお話を子供にも読ませてます‼

私に優しくなりました🌠
私も彼女に優しく出来る様になりました🌠
本当にありがとう☺


最後までしっかり読ませて頂きます🙌

No.172 08/11/17 23:56
ももんが ( PZ9M )

『伊藤さん検診がありますからね、こちらへどうぞ』





いつものようにお母さんが診察室へ呼ばれた




『このあと隣の処置室で手術がはじまりますが




内診はもういいですね



簡単な尿検査や体調検査があるだけよ』



『あの…この前みたいな袋の写真はもらえないんですか?』



『内診すれば出るけど…




伊藤さん
写真は辛くない?



それに…

今回はエコーに赤ちゃん


映るわよ




あなたは見ない方がいいわね』





『赤ちゃん…




赤ちゃんに





会っておきたいです…



目で見て

覚えて起きたい…』



『…いいのね





じゃあこっちにきて頂戴ね』




先生はお母さんを椅子に乗せるとまた棒状の器具を僕に近づけた





相変わらず痛いなぁ




『これよ』



先生は説明をはじめてくれた

No.173 08/11/18 00:04
ももんが ( PZ9M )

通行人さん🌱



そしてお子様も
いつも読んで下さっているとの事



とても嬉しく拝見しました🙇


私もまだまだ小さな娘達がおります




みんなで四人です



しかしその中の一人は今遠くの空の上におります




今回はその子供の気持ちを考えて書くことにしました





大好きなご家族がいつも近くにいらっしゃる幸せをお祈りしています😺




どうかお二人に幸せな日々が続きますように🌟

No.174 08/11/18 00:14
ももんが ( PZ9M )

『この回りの白いのがこの間の袋よ



ずいぶん大きくなったわね



それからその中の丸いのが赤ちゃんよ』




どんな風に僕が映っているのかまたまたわからないが




僕は丸く



大きくなっているらしい…




成長…
したんだなぁ



僕の光と
お母さんの種は


ちゃんとお母さんの中で反応したんだ




凄い

これって凄いことだ



お母さんがつわりが苦しいのに



一生懸命、我慢して僕に栄養をくれたおかげだよ



お母さんありがとう…

No.175 08/11/18 00:31
ももんが ( PZ9M )

『先生ありがとうございまし…



あれ?





この…ピコピコしてるのは何ですか?




気のせい…?』




『気のせいなんかじゃないわ



これはここ』





先生がお母さんの胸をついた




『心臓よ』





お母さんはびっくりしたようで声が出ていなかった



『心臓…

赤ちゃんの』





『さ…もうよしましょうか?



処置室に行きましょう』



先生はお母さんに大丈夫?


とだけきくと




足早に隣の部屋に入って行った

No.176 08/11/18 01:47
ももんが ( PZ9M )

いよいよなんだな




処置室と呼ばれるところは他の部屋と緊張感がまるで違う





先生が麻酔にかかりやすいようによ、と術着に着替えたお母さんに注射を一つ打った…





『大丈夫?この台に乗れる?』




『…はい。大丈夫です』




『それじゃあここに足を置いてね…



山本さんライト入れて…




器具は…』





ついた明かりがまぶしかったのかお母さんは顔を横に反らした





だんだん




きっとお母さんの意識はなくなっていく





僕とお母さんを繋いでいたものが



今この瞬間に


切れてしまう…




ええい。

泣くな…

泣くなのっぽ


覚悟の上の挑戦だろ



泣いたりしたらみっともないぞ。



お母さんもまだ泣いてないのに



気が早いよ…





お母さん

お母さん



大好きだったよ

こんな僕に




『産みたかったのよ』と

たくさん涙を流してくれてありがとう





僕の方こそありがとね





嬉しかったよ…





じゃあ
神様に会ってくるね





さようなら…





お母さん…

No.177 08/11/18 02:21
ももんが ( PZ9M )

『じゃあ麻酔に入ります




伊藤さん器具が入りますから麻酔の効きが弱くて痛むようなら早めに教えて下さいね






じゃあ打ちますね』







針の先端がお母さんの腕にかかった…







じゃあね
お母さん



さようなら…


忘れないでね…









『……』


お母さんが何か先生に言った







『え?』




先生が麻酔を打つ手を止めた





『どうしました?
気分でも悪くなりましたか?』





『やめて…




やっぱりやめて!





あたし赤ちゃんを殺したくない…





赤ちゃんを殺さないで!』






お母さんが看護婦さんに抵抗している











看護婦さん達はお母さんの腕を確保した



『伊藤さん
落ち着きましょう~



怖くないですよ~』






『いや!やめてってば!!



あたし手術しません



赤ちゃんと一緒に帰ります!』






お母さんの身に一体何が起こったんだろうか…

No.178 08/11/18 03:03
ポカポカ天気 ( 30代 ♀ vPpNh )

こんな時にレスしてしまって皆さん申し訳ありませんm(_ _)m
昔の私と重なって切ないです、辛いです。
私は不倫ではないけど、元彼の子供を諦めました。
長レスになるので…ゴメンなさい。
最後まで応援しております。
スミマセンでした。

  • << 180 ポカポカ天気さん🌱 はじめまして🙇お話の内容読ませて頂きました 赤ちゃんを手放された時にどんなにか悔しい思いをされた事でしょう… 大切なものと知りながら手放すのはどんなにか痛い事だと思います 私は人を傷つけたりするのもその逆も好きではありません でも 傷つけてしまう人にも同じように痛い傷がついてしまうのも知っています 誰かが痛い思いをするときは誰かもきっと同じように辛くて悲しむんだと思いますよ ママさん どうか元気出して下さい それでも… あなたが誤った選択をしてしまったと後悔していたとしても これでよかったんだと納得していたとしても あなたの赤ちゃんはあなたに会いに来てくれたのだと私は信じたいです 親子の絆はそんなに簡単に切れるものではないと思っています もしもあなたが新しい命と巡りあった時は 『よく頑張ったね』と心から抱き締めてあげて下さいね それだけで きっと もう大丈夫ですよ

No.179 08/11/18 04:31
ユウナ ( ♀ DfgL )

初めまして🙇最近拝読しています😃
初めて目にしたのがマリッジブルーの最中自分の気持ちが分からなくなり、彼と距離を置いた最中でした。話中の『愛する人が生きている贅沢』って言葉で改めて彼の事を思い…自分の気持ちを再確認する事が出来ました😊ありがとうございました🙇拝読する度に沢山励ましてもらい、ホンワカした穏やかな気持ちになれます😊
結婚式準備と平行して、更新を楽しみにしています✨こんなシーンなのにレスのタイミングを外してすいません💧

  • << 181 ユウナさん🌱 はじめまして🙇 いつも読んで下さっているとの事 ありがとうございます そして 最愛の彼に巡り会えたとの事 大変うれしく思います😺🌟 迷っているのは 不安だけではないはずですよ 『こうありたい』という理想がひょっとしたらあなた様を少し困らせているのかも知れませんね ユウナさん 目に見える幸せと 心で感じる幸せ どちらもあなたに力をくれるはずです あなた様も『大切な誰か』にその2つをたくさん、たくさん運んであげて下さいね🌟 ユウナさんとユウナさんの大切な人がいつまでも ずっと 幸せでありますように🌱

No.180 08/11/18 07:38
ももんが ( PZ9M )

>> 178 こんな時にレスしてしまって皆さん申し訳ありませんm(_ _)m 昔の私と重なって切ないです、辛いです。 私は不倫ではないけど、元彼の子供… ポカポカ天気さん🌱
はじめまして🙇お話の内容読ませて頂きました


赤ちゃんを手放された時にどんなにか悔しい思いをされた事でしょう…


大切なものと知りながら手放すのはどんなにか痛い事だと思います


私は人を傷つけたりするのもその逆も好きではありません


でも


傷つけてしまう人にも同じように痛い傷がついてしまうのも知っています


誰かが痛い思いをするときは誰かもきっと同じように辛くて悲しむんだと思いますよ


ママさん
どうか元気出して下さい


それでも…
あなたが誤った選択をしてしまったと後悔していたとしても

これでよかったんだと納得していたとしても


あなたの赤ちゃんはあなたに会いに来てくれたのだと私は信じたいです


親子の絆はそんなに簡単に切れるものではないと思っています


もしもあなたが新しい命と巡りあった時は

『よく頑張ったね』と心から抱き締めてあげて下さいね


それだけで
きっと
もう大丈夫ですよ

No.181 08/11/18 07:48
ももんが ( PZ9M )

>> 179 初めまして🙇最近拝読しています😃 初めて目にしたのがマリッジブルーの最中自分の気持ちが分からなくなり、彼と距離を置いた最中でした。話中の『愛… ユウナさん🌱



はじめまして🙇

いつも読んで下さっているとの事

ありがとうございます



そして




最愛の彼に巡り会えたとの事



大変うれしく思います😺🌟




迷っているのは

不安だけではないはずですよ



『こうありたい』という理想がひょっとしたらあなた様を少し困らせているのかも知れませんね




ユウナさん


目に見える幸せと
心で感じる幸せ



どちらもあなたに力をくれるはずです



あなた様も『大切な誰か』にその2つをたくさん、たくさん運んであげて下さいね🌟



ユウナさんとユウナさんの大切な人がいつまでも


ずっと



幸せでありますように🌱

No.183 08/11/18 09:04
ゆっぴ ( ♀ JaXAh )

おはようございます。
わたしも昨年彼との赤ちゃんを諦めました。これでよかったのか…毎日考えています。
そんなときに『きらきらぼし』に出会いました。
涙が止まりません。

応援しています!

No.184 08/11/18 09:18
ももんが ( PZ9M )

182の通行人さん🌱


はじめまして🙇
応援レス拝見しました



通行人さんの応援とてもうれしかったです


ありがとうございます


通行人さんも辛い経験をされたのですね…



胸が痛みます😿



でもね、こうやって亡くなった赤ちゃんの事を思い出すのもけしていけない事じゃありませんよ…




時間がゆっくり


ゆっくりと



通行人さんと赤ちゃんの痛みを和らげてくれるはずです



今日もきっとお空の赤ちゃん達は雲に腰かけて



昔話をしているんだと思います


お母さんがあんなに自分に謝ってる



そう思わせるより





お母さん、私に家族になってくれてありがとうねっていってくれたのよ



って
笑って話させてあげましょう




離れていてもきっと子育てはできますよ



通行人さんがいつかまた



お空の上で色んな話をしてあげられるように



今はしっかり

生きていって下さいね😺


応援しています🌱

No.185 08/11/18 09:28
ももんが ( PZ9M )

ゆっぴさん🌱



はじめまして
ももんがです🙇




ゆっぴさんも辛い…悲しい思いをされたんですね



お体の方はもう大丈夫ですか?



あまり自分を責めないように


ちょっとだけ楽に生きて下さいね




必要なのは


『繰り返さない事』


それだけです




赤ちゃんは無垢で綺麗でもろいです



誰かの手を借りて生きるしか術をしりません




ゆっぴさんも


いつかまた
新しい命と向き合う瞬間がきたら



『よく来たね』って


たくさん
たくさん

抱き締めてあげて下さい




それが



ゆっぴさんにも


また、きっと訪れますよ😺



その幸せをたくさん暖かい手や足やお顔に注いであげて下さい




人は何度でも起き上がれます


頑張って🌱

No.186 08/11/18 09:52
ももんが ( PZ9M )

お母さんの泣き声が聞こえる

しゃくりあげるように号泣していたが今は少し落ち着いたようだ



『伊藤さんどうぞ』

午後が過ぎ休診の札がかかった病院の中にお母さんと先生はいた



『…ひっく…すいません…ひっく…頂きます…』

お母さんは肩を震わせながら先生の入れてくれた飲み物を少し飲んだ


『ホットミルクは胃に優しいし、休まるからね』



『…っくすいません…っく』


『伊藤さん…ね立ち入った事聞いてごめんなさいね今日は彼は?こない予定なの?…








あなた達ひょっとしたら不倫していない?』


お母さんがびっくりして顔を上げた



『おっと待ってね。それは答えなくてもいいわ




私の独り言よ


前にあたなが彼ときた時に彼だけ左手に指輪をしていたから気になっちゃってね



…患者さんのプライバシーよねごめんなさい




白状するとね
私も昔していた事があったのよ』


『えっ…先生が?』

『そうよでももう随分昔のお話よ今は独身!結婚相手応募しなくちゃ』



お母さんがちいさく笑った




お腹の中で僕はほっと安堵の息をついた

No.187 08/11/18 10:05
ももんが ( PZ9M )

『それはさておき



どうするつもりなの?赤ちゃん





彼との事はともかくとして




お腹の赤ちゃんはあなたを待ってくれないわよ





どうするのか考えてるの?』




『…わかりません




自分でもこんな事になるなんて夢にも思わなかったんです





でも…





あの小さな心臓をみて…




生きている


私のお腹の中に生きているんだ…



そう思ったら
なぜだかわからないけど




離しちゃいけないって…





離れたらいけないんだって


そう思えて…







すいませんでした』



お母さんは先生に深々と頭を下げた





『伊藤さん頭をあげてちょうだい




こういう事はね
実は少なくないの




最後の最後まで



人生はわからないってことよ





失ったり
なくしたりしてみないと人間はわからない事がたくさんあるのよ





でも、命だけは別。




元に戻せないからね…




だから貴重なのよ』




渡辺先生はまるで神様がそこにいるかのように



ゆっくりと
静かにそう言った





お母さんも静かに頷いていた

No.188 08/11/18 10:18
ももんが ( PZ9M )

先生はまた落ち着いて考えて



産む方向に戻すか


手術しなおすか
改めて連絡をしてほしいとお母さんに伝えた





お母さんもそれを約束してこの日は病院をあとにした





しばらく歩くとお母さんはどこかに座り後ろにひっくり返った




『あ―あ!
やっちゃった!!






やっちゃったよ―






もうどうしよう―


あたしがお母さんになるんだって



お母さん!』




僕はまだ信じられなかった




お母さんが僕を産んでくれるって




僕と生きてくれるって





お母さんとまた




いられるんだって!




やっ…





たあああああああああああ!!





僕は生きられるんだ!
お母さんと…




痛みも
悲しみも
喜びも



全部



一緒にわけあって生きていけるんだ







お母さん
お母さん




お母さん!!





ありがとう…!

No.189 08/11/18 10:27
ももんが ( PZ9M )

でも浮かれてばかりもいられない




お母さんにはそれなりの生きる『準備』が必要なはずだ





それをお母さんはどうこなしていくんだろうか




『さて!
行きますか赤ちゃんまん





こんな情けないお母さんだけど




これからはずっと一緒だよ




赤ちゃんまんはあたしが



絶対絶対
守るんだ』




そう言うとおしりをはらって歩き出した



『さぁ。
勢いのついた母は強いよ





怒られに行きますか!
にいにの所へ』

No.190 08/11/18 10:46
ももんが ( PZ9M )

『…すまん春名



もう一度いってくれるか?兄ちゃん耳がおかしくなったみたいだ』




『にいに?大丈夫?二回目だよ。






いい?






あたし
妊娠したの



それでね
一人で産んで育てたいの』





『俺、耳がやっぱりおかしいんだ…



春名がに…


妊娠…』





おじさんは絶句している



無理もない




最愛の妹が子供を妊娠して





しかも一人で育てたいのと言えば兄でも親でもそりゃあ驚くさ





『だからね…あたし』



言葉を遮るように机に一撃が入った


バンッッッ!



『だめだだめだ!
ダメダメダメダメ!


絶対にだめだ!
男はどうした!?

なぜ頭を下げて挨拶にこんのだ!?



女に一人で子供を産ませるような逃げ腰の男なら兄ちゃんが首に縄つけて…』


『にいに違うよ




逃げたんじゃないよ

逃がしたの
あたしが




もう来ないでって




あたしが言ったの





あたし…




あたしの彼は
奥さんと子供さんがいる人なの』




『………奥さんって』




おじさん二度目の絶句だ



『おま……………』




『にいに、ごめん…』

No.191 08/11/18 11:01
ももんが ( PZ9M )

『少しだけまってくれ…





それはつまりこうか?







春名は不倫をした





不倫をした相手の子を妊娠した





不倫相手と別れて一人で産みたい





間違いはないか?』




『はい。間違いはありません

その通りです』




『その通りって…



春名…………



お前のしたことはやっちゃあいかん事だ!



それから


今からしようとしてる事もだ!




お前は26にもなってやっていい事と悪い事がわからないのか!





春名!!






………すぐき着替えろ

兄ちゃんがもう一回病院に乗せていってやる』

おじさんが立ち上がった




『やめて!
やめて、にいに。



お願いだから…
話を聞いてください……』







お母さんは一度は僕を降ろそうとした事





彼に妊娠の継続を知らせる意志がない事





この町を離れて一人で産んで育てたい事を



おじさんにゆっくり伝えていった…

No.192 08/11/18 11:10
ももんが ( PZ9M )

部屋の中が静まり返っている






おじさんは今色んな事を考えているんだろう





お母さんの気持ちは痛いほどわかるはずだ




だけど世間はそれを許すほど甘くはない



きっと一人で子供を育て上げるのは想像以上に大変な事だ




三時間おきのミルク




ひっきりなしに変えるオムツ




泣いては起き



起きてはまた泣く





それを働きながら誰の手も借りないでやりきるのは至難の技だ




しかも世間のシングルマザ―に対する目はけして優しくはない




おじさんはきっと



そんな事を考えているんだろう…





そして



お母さんの人生が平坦なものでなくなるのを一番危惧しているはずだ…

No.193 08/11/18 11:16
ももんが ( PZ9M )

『春名




おまえの気持ちはよくわかった



だけど兄ちゃんは賛成できん




春名
兄ちゃんには家族はおまえだけだ




父ちゃんや母ちゃんに変わって守ると約束した妹だ






みすみす苦労するとわかっていて


『どこへでも行け』
とはよういわん




お前はいい人生の勉強をした



それじゃあだめか…?』






おじさんは涙声になっていたが




泣いたりはしていなかった






しっかりと
お母さんを見据えて話をしている…






そんな感じだった

No.194 08/11/18 11:26
ももんが ( PZ9M )

『にいに


ごめんなさい。



あたしね
今まで誰かに守ってもらってばっかだった





お父さん
お母さん
にいに
こうちゃん




みんなみんなあたしを一番に考えてくれて…





あたしはみんなに迷惑ばっかりかけてて…




辛かった…





お母さんとお父さんが死んだときも





一瞬の事だったけど



あたしは忘れる事ができないの





車が何かにぶつかった




そう思った時にはお母さんはもう虫の息で…





(お母さん…




お母さん大丈夫?
何があったの



苦しいよ
ちょっと離して…





そうやってお母さんの体をどけると




お父さんの体は前からきた車と座席に完全に挟まれていた





(お父さん!


お父さん…
しっかりしてよぅ…




お母さん!



お母さん…


起きてぇ…)






二人とも
何もいってくれなかった…』

No.195 08/11/18 11:36
ももんが ( PZ9M )

あたしは途中で意識をなくしたけど




後で警察のおじさんに




お母さんが最期まで私の名前を呼んでいたよって聞いた…






この前にいにが言ってくれたでしょう




『おまえの命は自分だけのものじゃない



大切に使え』って






あたし、お母さんがあたしを守ってくれたみたいに




あたしもこの子を守りたい!




どんなに疲れてても弱音なんか吐かない



夜中のオムツ変えも頑張る!





にいにには迷惑かけないようにする



だから…


だからお願いします



この子をあたしに産ませて下さい




きっと


きっと頑張って幸せにします!』





お母さんがおじさんにもう一度頭を下げた







僕は





僕はもう幸せ過ぎて




お母さんの言葉が嬉しくて




ずっとずっと




泣いていました…

No.196 08/11/18 13:18
ももんが ( PZ9M )

それからしばらくして…





お母さんは職場の幼稚園に退職届を送った






幼稚園の職員はみんな驚いて引き留めに入ったが




お母さんは
『一身上の都合』を強く押して理由は話さずにその場を納めた






お父さんは僕がまだいるなんて夢にも思わないみたいで




『できるだけの事をさせてくれ』と持ってきたお金も、お母さんは頑として受け取らなかった






おじさんもお母さんの事を『こんなに頑固な妹とは知らなかった』とあきれ顔だが






結局お母さんの決断を許してしまった




しかも!








工場に移動願いを出してしまい、僕らの住む町まで追いかけて来る始末だ





シスコン
恐るべきだ





でも
お母さんは随分強くなった




あの日からあまり泣かなくなった





まだまだ弱いとこもあるけど、そんなの問題ないさ




これからゆっくり探していけばいいんだ

みんなでね

No.197 08/11/18 13:26
ももんが ( PZ9M )

『さぁ、これで最後か?』



おじさんがお母さんのトランクを運び出したようだ





『うん。ありがとう



にいに、迷惑かけました…

本当に



本当にありがとね』




おじさんはトランクを荷台に積み込むと



『お世話かけられっぱなしなんだから




引っ越しそばは春名の奢りな』




そう言ってお母さんの頭を優しくなでた





今日でいよいよ


このアパートともお別れです




ずっとずっと雲の上から見ていた赤い自転車も荷台にくくりつけられいた…




みんな
みんな






ありがとう





僕の命は




みんなにもらった命です






きっとこれからも大切に使うからね…








さようなら





大切なアパート…

No.198 08/11/18 13:33
ももんが ( PZ9M )

僕がお母さんを見つけてもう1ヶ月近くが過ぎていた




もう僕は3ヶ月に入り




体も心も随分大きくなっていた






何回も何回もくじけそうになっては立ち上がり





何度も泣いた…





それでも大切なものを諦める事ができなかった





僕にとっては




お母さんだ





僕を守ってくれたお母さん





今度は
どんな事があっても



必ず僕が守るからね…




新しい街でも きっと楽しく過ごせるだれう…

No.199 08/11/18 13:36
匿名 ( b6ZM )

皆さんすみません。我慢してましたが、今回だけ主様に御礼を言わせて下さい❗毎回、胸を締め付けられる思いで読ませてもらってます。皆さんへの返レス、一言一句にも胸につきささり、すごく感銘をうけました。今までの人生を深く考えさせられ、今手元にある小さな命。大きな幸せをかみしめれる事の大切さ、改めて思い直しました。本当にありがとうございます!
毎回綺麗な涙だけではないですが、涙しながら応援してます。
これからも頑張って下さい❗

No.200 08/11/18 13:48
ももんが ( PZ9M )

《半年後》

『あら~はるちゃん今から兄ちゃんのとこ?』



『あ!大家さん!おはようございます~



はい!できの悪い朝ごはん、持っていく所です』




『ほんなら今畑でとったトマト!何個かもっていきな』




『わ~い!喜びます、にいにトマト大好きだから



おばちゃんありがとうね』



『お腹大きいんだから気をつけていくんだよ、車に気をつけてね』




『は~い!
いってきま~す!』




お母さんの声が明るい



この土地にきてもう半年が過ぎようとしている



季節は春から秋に差し掛かっていた




お母さんはこの街でベビーシッタ―として働きながら毎日を過ごしている




住まいは前より少しだけ広いが前よりはボロいらしい




お風呂とトイレと部屋が1つ増えて2つ



僕の部屋だ





おじさんの新しい家はここから歩いて五分位だ



前より近くなった





勿論おじさんの配慮だ
何かあった時に飛んでいけるだけの距離に設定したらしい





その分、職場は遠くなったけど仕方ないなと笑っていた

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