注目の話題
気になる人が社内恋愛。それを理由に仕事をやめるのはありか
これって付き合ってると思いますか?
連れ子が嫌いと言われた

続・ブルームーンストーン

No.27 18/11/05 12:46
自由人
あ+あ-

「おはようございます!」

朝の出勤のバイトの子達が続々と出勤して来る。

朝のメンバーはと、高3の加瀬大吾君、1ヶ月前に入った大学生の渡部真由ちゃん、1年目の専門学校生の井川理恵ちゃん、そして…

「あれ?牧田君は?」

「さあ?」

3人が揃って首を横に振る。

ま~き~た~。

また寝坊だな。
これで3回目かな?

2回は私の早番の時だったから注意をして済ませていたが、さすがに3回目ともなると…

遅番の大ちゃんが朝礼に参加するために朝から来る。

大ちゃんはかなり厳しい。

3回も寝坊で遅刻となると、クビにされる事は容易に想像がついた。

電話かけてみよう。

まだ牧田君は携帯電話を持っていない。
自宅の電話に電話をかける。

プルルルル。
プルルルル。

「おはよう!」

背後から声がして、振り向くと大ちゃんがニコニコとしながら立っていた。

げげっ。

思わずガチャリと電話を切った私に、

「どこにかけてた?」

「あ、あの…牧田君がまだ…」

「なるほど。じゃあ俺がかけるよ。
朝礼は後回しにするから、他の子達に開店準備を先にさせて。」

「わかりました。
あの…甘いかもしれませんが…
叱るのは程々に…」

「ん?叱られないとわからないでしょ?」

「ま、まあそうなんですけど…」

そう答えながらふと後ろに視線を感じて振り返ると、バイトの3人が不安そうな目でこちらを見守っていた。

「ああ、ごめんね。
先に開店準備します。
今日の朝礼に時間を取りたいから作業割り当ての分が済んだ人は終わっていない人を手伝って早急に終わらせて!」

私の指示に「はい!」の返事と共に3人が散らばっていく。

さて、私もレジの準備をしなきゃ。

金庫を開け、キャッシュトレイを取り出しレジのドロアにセットする。

キーを差し込みレジの起動。

店内の電源ON。

店内チェックその他諸々…

「終わりました~!」

作業中の私の元にバイト3人が戻ってきた。

「は~い!店長を呼んで来るから店内で待ってて。」

大ちゃんを探しに行くと、大ちゃんは休憩室でのんびりとタバコをふかしていた。

「牧田君に連絡つきましたか?」

「ああ、ついた。
やっぱり寝てた。
もうじきすっ飛んでくるよ。」

大ちゃんは笑いながらタバコを消すと、

「さて、先に朝礼始めてようか。」

と立ち上がった。

27レス目(290レス中)

新しいレスの受付は終了しました

小説・エッセイ掲示板のスレ一覧

ウェブ小説家デビューをしてみませんか? 私小説やエッセイから、本格派の小説など、自分の作品をミクルで公開してみよう。※時に未完で終わってしまうことはありますが、読者のためにも、できる限り完結させるようにしましょう。

  • レス新
  • 人気
  • スレ新
  • レス少
新しくスレを作成する

サブ掲示板

注目の話題

カテゴリ一覧