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続・ブルームーンストーン

No.28 18/11/06 13:50
自由人
あ+あ-

大丈夫かな?

「神谷店長」と仕事をし出してから3ヶ月、神谷店長はひたすら厳しく怖い。

狂犬と言われるのも頷けるレベルだなとつくづく身をもって思い知らされ出していた。

牧田君、怒鳴られすぎて怯えて落ち込んでなければいいけど…

牧田君は自由奔放で扱いにくい所はあるが、私に服装等の注意を受けた次の出勤時には髪を黒く染め、ピアスも全部外してきた。
もちろん足にはスニーカーも履いている。

「なかなか真面目君スタイルになったね。」

「だって姉さんがあれじゃダメって言うから…」

「姉さん言うな。田村さんと呼びなさい。」

私の呆れ顔にへへへと嬉しそうに笑う彼はどこか憎めない。

明るくて物事の飲み込みが早く仕事も早い彼は、バイトの中でも人気者になっていた。

できれば辞めて欲しくはないんだけどな。

「すみません、直ぐに戻りますから先に朝礼を始めててもらえますか?」

大ちゃんが軽く頷いたのを見届けた私は駐車場に様子を見に行こうと外に出た。

途端、
ババババババ!
原付バイクがものすごい勢いで駐車場に入って来る。

バイクのエンジンを停めるのもそこそこに転がり落ちる様にバイクを降りた男の子がこちらに向かって猛突進してきた。

「牧田君?!」

「あ!おはようございます!
まさか店長から電話あるとは!」

「怒鳴られた?」

「いえ全く。でも逆にそれが怖くて!」

かなり焦った様子の牧田君が走りながら叫ぶ。

ヤレヤレ。

私の時にもそれぐらい焦れよ…

呆れながら少し安心した。
怯えてはいるがあまり落ち込んではいない様だ。

「とにかく直ぐに店内に行って!
朝礼始まってるから!」

私も走りながら叫び返した。

2人で店内に駆け込むと、

「すいませんでした!!」

と牧田君が大ちゃんに向かって深く頭を下げた。

「おう!やっと来たか。」

大ちゃんは笑顔を向けると、

「まだ始めたばかりだから、ちゃんと話を聞いておけ。」

と牧田君越しに私に頷き、

「では朝礼を始めます!!」

大きく引き締まった声で朝礼を開始した。

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