注目の話題
馬鹿な子に「馬鹿」と言われたくない
助けてください、もう無理です
家に帰るのが苦痛、ストレス。離婚したい。

ブルームーンストーン

No.176 18/09/08 18:44
自由人
あ+あ-

「えっ?えっ?そうなの?
すご~い!
何でわかったの?」

感心しきりで聞く私に、

「コップに書いてある。」

と、大ちゃんが事も無げに答える。

よく見るとグラスの側面に、
「SUNTORY モルツ」
と書いてあった。

サントリーモルツであったか…

う~っ

モルツモルツモルツモルツ
モルツモルツモルツモルツ

美味いんだなこれが。


プレミアムモルツに取って代わられ、今では飲めなくなってしまったモルツの味が懐かしい…

口当たりが良く喉越しの良いモルツを飲みながら、オリーブオイルの風味豊かなトマトとモッツァレラのサラダやカリッと焼かれたクリスピーなピザを頂く。

「この若鶏のグリル、ローズマリー風味っていうの美味そう!」

「イタリアのチーズも色々あるみたい。
え~とこのパルミジャーノ・レッジャーノって何かな?
やたら名前が長いんだけど。」

「山田さん達も来るし、気になる料理を頼んでおけばいいんじゃない?」

「そうだね、そうしようか。」

2人であれこれメニューを覗きながら吟味する。

過去に付き合った彼氏たちはバブルという時代もあってか羽振りが良く、ディスコに行って遊んだ後は大人のムード漂うBARでカクテルを飲んだり、
価格の書かれていない小料理屋さんで贅を凝らしたお料理を希少な日本酒と共に頂いたり、本格的なフランス料理のフルコース等、その他あれこれ食に関しては贅沢をさせてもらった。

とても優しくもしてもらった。

今でもそれは感謝している。

でも、彼らと付き合っていた私は、「私」でいられなかった。

「大人」の彼らに合わせようと無理をして背伸びをしている自分に常に違和感を覚えていた。

「自分が自分でいられる相手」と数百円のツマミを真剣に選び、舌鼓を打つ。

それは今まで食べたどんなご馳走よりも素晴らしい。

私達が幾つかメニューを注文し終えた頃、

「お待たせ~!」

ユータンとユッキーが到着した。

176レス目(197レス中)

新しいレスの受付は終了しました

小説・エッセイ掲示板のスレ一覧

ウェブ小説家デビューをしてみませんか? 私小説やエッセイから、本格派の小説など、自分の作品をミクルで公開してみよう。※時に未完で終わってしまうことはありますが、読者のためにも、できる限り完結させるようにしましょう。

  • レス新
  • 人気
  • スレ新
  • レス少
新しくスレを作成する

サブ掲示板

注目の話題

カテゴリ一覧