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ブルームーンストーン

No.177 18/09/10 12:34
自由人
あ+あ-

「こっちだよ~」

軽く手を挙げて呼ぶと、

「お~っ久しぶり!」

ユータンがニコニコしながら近づいてきた。

「あれ?ユータン痩せた?」

童顔で丸顔気味のユータンの頬が少しこけかけている。

「え?ああ、仕事が忙しいからかな。」

曖昧な笑顔で答えるユータンに、

「山田さん、乾杯しましょうか。」

大ちゃんがドリンクメニューを差し出しながらそう言った。

「よし、乾杯しようか。」

車で来たユッキーはジュース、残りの3人はビールのグラスを持ち、いざ乾杯をしようとした時にふと大ちゃんが呟いた。

「イタリア語で乾杯ってどう言うんだろう。」

えっ。

なんて言うんだろう。

「チンチンだよ。」

ユッキーがサラッと答える。

えっ?

「ええっ?マジで?」

大ちゃんが何故か喜びを露わにしながらユッキーに聞き返す。

「うん、確かグラスを合わせる時にチンッて音がするからだとか…」

ユッキーが大真面目に説明する横で、

「ミューズ!ミューズ!ミューズもちょっと言ってみてって!」

イタリアン風乾杯由来説明をすっ飛ばし、はしたなく大喜びする大ちゃん。

小学生男子か君は…

あれ?

いつもなら一緒になって大笑いするユータンの笑い声が聞こえない。

ユータンの方に目をやると、ユータンはうつむき加減で真っ赤な顔をしていた。

へえ。

これが私が言ったんならきっと爆笑してたんだろうに…

好きな人が笑われて恥ずかしくなったのかな?

本当にユッキーのこと好きなんだね。

微笑ましくなり、まだ笑っていた大ちゃんのグラスを取り上げ、

「ほらっ!乾杯するよっ!」

と皆に促した。

「うん、チンチーン!」

グラスを軽く合わせると、

グラスは「チンッ!」と
軽やかな音を立てた。

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