勇者エクスカイザー外伝 帰ってきたエクスカイザー
勇者シリーズ第一作品『勇者エクスカイザー』の外伝オリジナル小説
あらすじ
エクスカイザーが地球から去って一年、再びエクスカイザーがコウタたちのもとに帰ってきたがどこか様子がおかしい
彼は本当にエクスカイザーなのか?
新たな宝を狙うネオガイスターたち!
その時なにが!?
23/07/19 08:30 追記
謎の人物
ネクストカイザー エクスカイザーによく似た人物 精神面やや幼くネオキングローダー、ネオドラゴンジェットと合体変形しネオキングネクストカイザー、ネオドラゴンネクストカイザーになることができるが戦闘にはやや不慣れ
マッドガイスト ネオガイスターを率いるダイノガイストの後継者を名乗る悪党
エクスカイザーたちカイザースに追われ地球の宝を狙ってやってきた
23/07/30 10:52 追記
月山コトミ
コウタの同級生兼ガールフレンド
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エクスカイザーが地球をコウタのもとを去ってから一年が過ぎていた……
コウタはエクスカイザー……と自宅のスポーツカーに呟いた時だった
その時目映い光がスポーツカーを包んだ!!
これは!?なにと呟くコウタだった
瞬間スポーツカーから懐かしい声がスポーツカーからした「コウタ、久しぶりだな」
「エクスカイザー!?どうして」
スポーツカーからの声は紛れもなく彼の声だった
どうしてまた地球にやってきたの?とコウタが聞こうとしたら愛犬マリオが気づいてエクスカイザーの傍に懐いてきた
「わ?!な、なんだ!!」
「こらマリオ、マリオだよエクスカイザー」
「ま、マリオか。なんだ……」
少しエクスカイザーの様子におかしいことにコウタとマリオは目を白黒させた
しかしコウタは先ほどの質問をした、するとエクスカイザーはこう答えた
「実はガイスターの後継者を名乗るネオガイストが地球にくるという情報を掴んだが、私の方が一足先に早く着いたらしい」
「じゃあしばらく一緒にいられるんだね!」
「そうだな」
わ~いとはしゃぐコウタとマリオの声に星川家の面々が車庫にみせた
コウタたちはむかしばなしや近況に花を咲かせていた
「マックスチームやレイカーブラザーズのみんなは元気?」
スカイマックスせんぱ……いやスカイマックスは後輩たちの育成に頑張っているよ。ダッシュマックス、ドリルマックスたちもそれぞれ元気だった。レイカーブラザーズもネオガイスターに手を焼いてるようだ」
「そうか、たいへんなんだね」
ああ、と答えるエクスカイザー
姉がエクスカイザーに言う
「またウチのクルマに憑依するなんてなんの因果やら」
父や母も言う
「ほんとだね」
「しかしながらネオガイスターはほっとけないね」
そこへカーラジオからネオガイスターらしい一派が現れたと音声が聞こえる
『こちらラジオ局の三島アナです!むかし現れた宝を狙う恐竜ロボたちに似た一派が現れました!狙いはなんでしょう!』
エクスカイザー!とコウタは叫びマリオと共にエクスカイザーに乗り込んだ
「コウタ、危険だぞ」
「ボクもエクスカイザーと一緒に戦うよ!」
エクスは少し躊躇したがそのまま走り出した
「コウタ!」
姉たちの声が聞こえるなか現場に向かった
現場に向かうと三体の恐竜ロボと小型のコウモリ型ロボが暴れていた
エクスカイザーはコウタたちをおろすとロボットモードにチェンジした!
「チェンジ!ネク……エクスカイザー!あれは三魔将!」
三魔将?と聞くコウタたちに彼は説明した
「破壊を好むデストロイヤーガイスト!」
「オレ様がデストロイヤーガイストだ!」
「死を好むデスガイスト!」
「ケケケ!デスガイストよ!」
「悪の権化のようなデビルガイスト!」
「フフフ、マッドガイスト様もお喜びになるだろう!」
コウタたちは慌てエクスカイザーの足下に隠れエクスカイザーは名乗った
「ネオガイスターの悪党ども!カイザーズが相手だ!」
エクスカイザーは三体とコウモリ型ロボを指差した!
「コウタたちは安全な場所に隠れていろ!」
コウタとマリオは安全な場所に隠れた。エクスカイザーは戦闘態勢を整えた!
「スパイクカッター!」
スパイクカッターが三魔将に向かい爆発する!
三魔将たちは不敵で不気味な笑みした
「フフフ、こんなおもちゃの要など武器で倒せるものか」
「ジェットブーメラン!」
エクスカイザーはジェットブーメランを向けて放った!しかし効いてない!
「こんなものが効くか!」
「くっ……!」
逆に三魔将から攻撃を受ける!
「デスフレイム!」
「デスカッター!」
「デビルビーム!」
うわぁぁ!!と悲鳴を上げるエクスカイザーだった!
うぁぁ!と悲鳴を上げるエクスカイザーだったが、なす術がなかった
三魔将の攻撃にコウタは怯えたが瞬間あることに気づいた。エクスカイザーの口元のフェイスカバーが外れその下からボイスチェンジャーのようなものが見えて破壊されて本来の口元が現れた
「うぁぁ!!」
その時だった!
輝く光球を先頭にジェット戦闘機、スポーツカー、ドリル戦車、新幹線二両が勢いよく駆けつけた
コウモリ型ロボのバットが言う
「危険!危険!カイザーズ」
ジェット戦闘機が叫ぶ
「チェンジ!マックスチーム!」
青い新幹線が叫ぶ
「チェンジ!レイカーブラザーズ!」
光球は叫ぶ!
「ネクストカイザー、そのボディから分離するんだ!」
「り、了解しました……!」
ボディから同じような光球が離れるともうひとつの光球がボディに入り完全なエクスカイザーに変化した
「ふん!こんなもの!我らカイザーズ参上!」
『カイザーズです!宇宙警察のカイザーズが再び地球に現れました!」』
三島アナの声にバットは言う
「危険!危険!いまは引き上げる時だ」
三魔将とバットのボディは黒い光に包まれて消えていった……
「我々も姿を消すぞ!」
カイザーズ全員は変形しネクストカイザーも慌てあとを追った
姿を消したカイザーズは巨大な廃屋にいた、エクスカイザーたちはロボット形態に変形した
「チェンジ!」
「エクスカイザー!会いたかったよ!」
コウタとマリオは彼に抱きついた
「おいおいエクスカイザーだけかよ」
「ううんスカイマックス!ダッシュマックス!ドリルマックス!ブルーレイカー!グリーンレイカー!」
「コウタ元気だっだったか?」
うん!と答えるコウタ
「それよりネオガイスターを追ってきたの?」
「ネクストカイザーがしゃべったのか」
スカイマックスは光球の彼に目を光らす
「エクスカイザーのふりをしてたのは許さないです」
ドリルマックスだ
「す、すいません……」
なんでもネクストカイザーが地球に来たのはかつての地球でのカイザーズの活躍を聞いて地球に来たのだった、またエクスカイザーたちも一見ロボットに見えるが実際は形をもたないエネルギー生命体である
カイザーズとコウタたちが話に花を咲かせていた頃、デスガイストたちはアジトでマッドガイストから叱責を受けていた
『このバカものどもが!カイザーズに勘づかれたではないか!我らの目的を忘れたか!!』
三魔将はマッドガイストに震えた
お許しを、とデスガイスト
ご勘弁ください、デストロイヤーガイスト
カイザーズが現れるなんて、デビルガイスト
三魔将はそれぞれ言い訳した、しかしそれを許すマッドガイストではなかった
『我らの目的はこの地球にあるお宝だぞ、それを探し出せ!』
そこへコウモリ型ロボバットがこわれたテレビをもってきた
「お宝!お宝!」
マッドガイストは睨みつけるとこわれたテレビモニターは映った
『こちら三島アナです!なんと驚きです!近代美術館にアルジャナイカ王国の王冠や首飾りが展示されます。これこ人類のお宝秘宝です!!』
マッドガイストは三魔将に命ずる
『三魔将よ!この秘宝を奪いとれ!』
ははあ!と頭を下げるのだった
バットは言う
「お宝!お宝!」
再びエクスカイザーたち、ネクストカイザーは宇宙警察学校へ帰るように皆にいわれていた
「えー!いやだよ、地球まで来たのに」
「帰るんだ、ネクストカイザー」
「訓練はまだ終わっていないぞ」
「このひよっこが」
「ボクもマッドガイストたちを逮捕します」
「生意気いうな」
そこへエクスカイザーとダッシュマックスのカーラジオから三魔将たちが現れたとニュースが届いた『こちらがアナです!先ほど現れた恐竜ロボたちがアルジャナイカ王国の王冠と首切りを盗っていきました!」
ネオガイスター!とエクスカイザーたちはコウタたちを連れて出動した!
残されたネクストカイザーは地球を離れようとしたが、踵を返すように地球に戻っていった
カイザーズが駆けつけるとデスガイストたちはすでに王冠と首飾りを手にしていた
カイザーズはコウタたちを下ろすと変形して名乗った
「カイザーズだ!宝は渡さん」
デスガイストは不敵に言う
「カイザーズか、相手にとって不足はないが貴様らの相手はコイツだ!」
それはかつてガイスターが使っていたエネルギーボックスだったが改良されてるよだった。エネルギーボックスは近くの重機たちに取りつくと合体してロボットになった
「破壊ロボか!?」
気をつけろ!と号令をかけるエクスカイザー。破壊ロボは周囲を破壊しはじめた
避けるカイザーズの面々!
そこへネクストカイザーが光球のままやってきた手近にあったスポーツカーに融合した
『チェンジ!ネクストカイザー。先輩たち加勢します!」
ネクストカイザーが再び現れたことにカイザーズは驚いた
ネクストカイザー!?とカイザーズの皆は叫んだ
コウタは思った、エクスカイザーに似てるとそんな思いと裏腹にネクストカイザーはネオガイスターに向かっていった
「いくぞ!ネオガイスター!」
「待て!早まるな」
エクスカイザーの制止も聞かずに彼はネオガイスターに向かう
しかし返り討ちに遭うのだった
デスガイストは火炎放射を浴びせた
「デスフレイム!」
デビルガイストは溶解液を浴びせた
「デビルプレッシャー!」
デストロイヤーガイストは破壊光線を浴びせた
「デストロイヤービーム!」
うわぁぁ!?と絶叫するネクストカイザーだったがまだ彼は諦めていなかった
「ネオキングローダー!」と叫ぶとエクスカイザーのキングローダーに似た巨大な車体が虚空から現れた、カイザーズの面々は沈黙していた
ネオキングローダーはかつてのキングローダーのように人型に変形すると、ネクストカイザーを収納し合体した!
「ネオキングネクストカイザー!」
「合体だと!?」
ネオガイスターの面々も驚愕した
カイザーフラッシュ!といきなりネオキングネクストカイザーは必殺技を出そうとネオカイザーソードを構えた!
思わずいかん!とエクスカイザーはネクストカイザーとネオガイスターの間に入りネオカイザーフラッシュのまえに倒れた
「エクスカイザー!!!」
コウタと他のカイザーズの面々は叫んだ
「先輩!?なんで」
「た、宝を傷つけてはいけない……」
チャンス、とネオガイスターたちは王冠と首飾りをもって消えていった
「またなカイザーズ」
くそ!と歯を噛むカイザーズだったが破壊ロボは残り街を破壊していた
スカイマックスはマックスチームに号令をかけた!
「三体合体!ゴッドマックス!!」
その間にレイカーブラザーズはエクスカイザーを助けた
「ゴッドフレア!」
ほどなく破壊ロボは倒されたが、宝は奪われて皆意気消沈していた。そこへ美術館の職員がきて事情を説明した。王冠と首飾りはニセモノだった
よかった、と安堵するコウタだったが、ネクストカイザーはまた叱責を受けていた
「いきなり必殺技を出すんじゃねえ!警察学校に帰るんだ!」
「すみません、でもボクは皆さんの力になりたいんです」
そこへエクスカイザーが口を挟んだ
「ネクストカイザー、任務に就きたいんだな?」
「ハイ!」
「ならばカイザーズ隊長として任ずる、ネクストカイザーにカイザーズ七人目のメンバーとして地球防衛の任務を命ずる」
ええっ!?
これにはコウタだけでなくカイザーズのメンバーも驚いた
エクスカイザーたちカイザーズはそれぞれ分散しエクスカイザーとネクストカイザーはコウタの家に戻った
帰ってきたコウタに喜びエクスカイザーはネクストカイザーを置いてもらうようにコウタの父母に頼んだ
「お願いします、コウタのお父さんお母さん」
実はコウタの父はひそかに2台目のクルマを買おうとしており駐車場は2台分あった
「仕方ないな、ホントは新しいクルマを買おうとしてたのに」
「あなたたら」
姉が口を挟んだ
「新しい子どもができるかもしれないのに」
子ども?とエクスカイザーたちはコウタの母のお腹をスキャンした
「あ、赤ちゃんがいる!?」
「そうだよ、お母さんは妊娠してるんだ!何か月後には弟か妹ができるんだ」
「よかったなコウタ」
「人間とはなんてふしぎな生き物なんだ……」
ネクストカイザーは目をまるくした
マッドガイストは三魔将から王冠と首飾りをいただいたが満足な顔はしなかった
「なんだ、これは」
「王冠と首飾りでございます」
三魔将は頭を下げたがマッドガイストに王冠と首飾りは小さすぎた
「似合うか?」
バットは言う
「似合う似合う!マッドガイスト様」
フン、とマッドガイストは王冠と首飾りを壊した
「こんなモノで満足できるか!ダイノガイストが手にした最後の宝を探すんだ」
ははあ!と三魔将は頭を再び下げた、そこへバットがテレビモニターをつけた
『こちら三島アナです!世界最大級の観覧車からの光景はお宝です、絶景かな絶景!』
『以上フランスからの三島アナの中継でした』
『次はこれを奪いとれ!』
ははあ、と三魔将は姿を消した……
エクスカイザーたちのもとにスカイマックスから連絡が突然入った
『こちらスカイマックス、フランスでネオガイスターの三魔将が暴れてやがる!』
「なんだと!?スカイマックス状況は」
『観覧車に人間が乗ってるなか奴等観覧車目当てらしい』
「わかった!カイザーズ出動だ!」
「ぼくもいくよ」
「エクスカイザー先輩!ボクも連れていってください、お願いします」
よし、コウタとマリオ、ネクストカイザーを連れてエクスカイザーたちはフランスに向かった
フランスではマックスチームが先に集まり三魔将と戦っていた!
「チェンジ!スカイマックス!」
「チェンジ!ダッシュマックス!」
「チェンジ!ドリルマックスであります!」
「マックスチームか、相手してやる」
しかし三魔将たちは観覧車の人質を取りマックスチームは苦戦していた
少し時間は遡る
コウタの父の部下の徳田記者は半分慰安旅行半分取材も兼ねてフランスにきていた
「あ~、星川さんも粋なはからいするよな。取材しながらフランスへいけなんて」
ベッドで横になった時だった。突然地震のような激しい音が襲った
「な、なんだ!?あ、あれはろ、ロボット!?」
窓から見ると三体のロボットが観覧車を襲っているではないか!これは大変だ、と慌て取材に出た
「か、カイザーズのロボットたちもいるじゃないか!これは特ダネになるぞ」
取材にやる気満々の徳田記者だった
やる気満々の徳田記者を尻目にマックスチームは苦戦を強いられていた
人質がいるために迂闊に攻撃ができないのだった
「ちくしょう!卑怯者どもめ」
「うかつにブレストハリケーンも使えない」
「ミサイルやキャノンも使えないであります」
そこへエクスカイザーたちがやってきた
「チェンジ!エクスカイザー」
「チェンジ!ネクストカイザー」
「ネクストカイザーもきたのか」
「彼はあくまで訓練生だ」
冷静にエクスカイザーは説明しながらレイカーブラザーズがきてないことに連絡した
『こちらブルーレイカー、マニアに捕まって出動できない』
『グリーンレイカー、こちらも同じです』
その頃日本ではレイカーブラザーズのふたりはマニアに捕まり出動さえできなかった
エクスカイザーは地球人のマニアぶりに呆れたがすぐに気を取り戻した
「人質を救出して観覧車を守る!」
するとコウタは人質のなかに同級生のコトミを見つけた
「コトミちゃん!?」
「きゃあ!誰か助けて」
「エクスカイザー、ネクストカイザーコトミちゃんたちを助けてあげて」
わかった、と頷くふたりだった
「え~い!なんだ、この人間は!?」
三魔将は徳田記者のカメラのフラッシュに邪魔されていた
「徳田さん!」
コウタたちも徳田記者に気づいた
「おお!コウタじゃないか、それにエクスカイザー……がふたり!?」
「ネクストカイザーです」
コウタとエクスカイザーはネクストカイザーを紹介し事情を説明した
「宇宙警察学校の訓練生か、それどころじゃない!」
「徳田さん、私たちに協力してください。人質を助けるために」
わかった、と頷く徳田記者だった
「ネクストカイザー、三魔将を撹乱するぞ」
了解、ネクストカイザーはこたえた
「マックスチーム!私たちが三魔将を撹乱するからその間に人質を助けるんだ」
「了解!」
エクスカイザーとネクストカイザーはカーモードに変形すると三魔将にヘッドライトを浴びせた、彼らはヘッドライトの眩しさにおののいた
「うわぁ、なんだ」
「カイザーズの奴等か」
「まずはコイツらから倒してやる」
まんまと三魔将軍はおびき出された
「ネクストカイザーいくぞ」
「ハイ」
カーモードで走り出し三魔将は観覧車から離れマックスチームはコトミたちを救出していった
「ありがとうロボットさんたち」
「コトミちゃん!」
「コウタくん!どうしてここに?」
いやぁと照れるコウタだった
徳田記者のカメラのフラッシュとエクスカイザーたちのヘッドライトのフラッシュ機能で三魔将はまんまとおびき出された
「よし、これでいいだろう。徳田さん協力ありがとう」
徳田をおろしエクスカイザーたちはチェンジした
「カイザーズ見参!地球の宝は渡さないぞ」
「渡さないぞ!」
格好つけるネクストカイザーだったが怒りに震える三魔将だった
「おのれカイザーズ!」
「こうなれはエネルギーボックスで」
「観覧車を破壊ロボに変えてやる」
エネルギーボックスで観覧車は破壊ロボに姿を変えた!あまりの大きさにエクスカイザー、ネクストカイザー、マックスチームはおののいた!
「ど、どうするんです!?宝が破壊ロボに変えられちゃいましたよ!」
困惑するネクストカイザーだったが、エクスカイザーたちは落ちついてこたえた
「かんたんなことだ、エネルギーボックスだけを破壊すればいい」
「多少は観覧車を傷つけちまうけどな」
「な、なるほど……」
ネクストカイザーはエクスカイザーたちの案に驚いた、そのまんま攻撃に転じた
「カイザーブーメラン!」
「スカイタイフーン!」
「ダッシュハリケーン!」
「ブレストミサイル!」
攻撃を受けて観覧車破壊ロボは少しずつ弱っていくようだった
「先輩たちの攻撃は正確で緻密だ」
ネクストカイザーはエクスカイザーたちの正確な攻撃に感心した
「よしボクも」
「ここはエクスカイザーに任せるんだ」
ダッシュマックスにネクストカイザーは制止させられたそしてエクスカイザーはキングローダーを呼び出した!
「キングローダー!」
虚空からキングローダーの巨大で白亜の機体が現れ変形するとエクスカイザーを合体収納した!
「巨大合体!キングエクスカイザー!!」
「キングエクスカイザー」
コウタは一年ぶりにミルクキングエクスカイザーの勇姿に見とれた、キングエクスカイザーは必殺姿勢を取り剣を構えおろした
「サンダーフラッシュ!」
サンダーフラッシュがエネルギーボックスのコアにあたり爆発したが、観覧車はほぼ無事な姿をとどめていた
フランス国民は勇者たちに感謝し安堵した表情をしていた
「おのれカイザーズおぼえておれよ」
「おいお宝はどうするんだ!?」
「諦めるしかないだろう、引き上げだ」
「引き上げ!引き上げ!」
デスガイストたち三魔将とバットは姿を消した、コウタは徳田記者とコトミにエクスカイザーたちのことを口止めした
「コトミちゃん徳田さんエクスカイザーたちのことは黙っていてね」
「特ダネなのにしかたない」
「うん、エクスカイザーさんたちのことはナイショね」
じゃあまた、とコウタとマリオは変形したエクスカイザーに乗り風のように去っていった……
コトミちゃんとエクスカイザーに見とれるコトミだった
「コウタくん、エクスカイザーさん」
「まあ特ダネは撮れたからよしとするか」
これからたいへんだぞと思う徳田記者だった
エクスカイザーたちカイザーズ、ネクストカイザーそしてネオガイスターが地球に現れてから一週間が過ぎた…
「ネオガイスターの動きないですね」
「うむ、だが彼らは地球の宝を探し手に入れようとしてるはずだ。油断大敵だ」
そこへコウタの姉のフーコがやってきた
「ヤッホー!エクスカイザーにネクストカイザーだっけ?」
「そうだが」
「ネクストカイザーにも黄色いスポーツカーの彼を紹介したいわ」
黄色いスポーツカーの彼とは実はダッシュマックスのことであるがフーコは気づいていない、そこへコウタもやってきた
「お姉ちゃんまた彼のこと思っているの?」
「あら、恋愛は自由よ。彼にまた会いたいわ」
まずいね、とエクスカイザーに耳打ちするのだった。彼はああと頷いた
その頃、ネオガイスターは新たな宝探しに没頭していた
次にネオガイスターが狙う宝はなんなのか!?
ネオガイスターたちはテレビモニターを見ていた
『いやぁこれだけスポーツカーが揃うと壮観ですね。古今東西ありとあらゆるスポーツカーが颯爽とならんだり走ったりしています。お宝ともいえる古典的なクルマもならんでいます、まさにお宝です。以上三島アナでした』
『次はスポーツカーを奪え!』
ははぁ!と頭下げる三魔将だった!
しかしスポーツカー展示会にはダッシュマックスもいてコウタの姉のフーコも見に来ていた
「うわあスポーツカーがいっぱい!あの方のクルマあるかしら?」
めざとくダッシュマックスを見つける彼女だった
「あ、あった!あの方のスポーツカー!すみません、このクルマの持ち主はどなたかしら?」
展示会のオーナーにはわからないことだった
「すみません、わかりかねます」
そこへネオガイスターが現れた!
「スポーツカーをいただくぞ」
「お宝はどれだ!」
「とにかくいただくぞ」
ダッシュマックスはエクスカイザーに連絡し運良くエクスカイザーとコウタは駐車場にいた
「コウタはお姉さんを探して避難するんだぞ」
うん、と姉のフーコを探しにいくコウタとマリオだった
「チェンジ!エクスカイザー」
エクスカイザーは変形し戦いに赴いたが、ダッシュマックスはフーコが傍にいるので変形できないでいた
「弱ったぜ、彼女がいるから戦えねえ」
ネオガイスターは古典的なクラシックカーに手を出した
「これなんてよくねえか」
「地球の文化はイマイチわからねえな」
「とにかくクルマを奪えばいい」
そこへエクスカイザーが現れた
「ネオガイスター!カイザーズ参上」
「またかカイザーズ」
「きゃあ!」
「お姉ちゃん」
しかたねえ、とばかりダッシュマックスは変形を決意した
「チェンジ!ダッシュマックス」
ええっ!?とフーコは驚きコウタが慌てかけついた
「このスポーツカーもエクスカイザーと同じなの!?」
「そうだよ。ダッシュマックスというんだ、とにかく逃げよう」
う、うんと会場を後にするふたりだった
「お嬢ちゃんすまねえな」
「謝ることなんてないわ、いい恋をさせてもらったわ」
フーコはダッシュマックスに笑みをみせた
エクスカイザーとダッシュマックスはネオガイスターと対峙した
ネクストカイザーと他のカイザーズもきたがネオガイスターの暴行は止まらない
「ここだとせますぎる!場所を変えるんだ!」
了解!と彼らはこたえた
ネクストカイザーとダッシュマックスはカーモードに変形しスカイマックスはジェット戦闘機に変形してデスガイストたちをおびき出した
「チェンジ!」
「ネオガイスターのまぬけもの!こっちへきてみやがれ」
「おのれ、バカにしおって」
作戦は成功しまんまと外へ誘い出した
「ここなら戦えるであります」
ドリルマックスだ
「よし!カイザーズ攻撃だ」
カイザーズの攻撃に三魔将はおののいた
「くそ!こうなればエネルギーボックスだ」
何故かスポーツカーやクラシックカーの展示会なのに超大型のダンプカーが展示されておりエネルギーボックスが取りついて巨大破壊ロボになった
おおっ!?これにはカイザーズの面々も驚いた
実は隣の展示会場では大型車の展示会を催していた
大型ダンプ破壊ロボに苦戦するカイザーズ、それを見る三魔将
「ケケケ、カイザーズもこれでおしまいだ」とデビルガイスト
「どうだかな」デストロイヤーガイスト
「カイザーズを倒せればマッドガイスト様もお喜びだろう」デスガイスト
くっ、と攻撃を避けるカイザーズ
ダッシュマックスはなにかないかと考える、なにか閃くものがあった
「エクスカイザー、ネクストカイザー力を貸してくれ!チェンジ!」
三人はカーモードに変形してダンプ破壊ロボのまわりを旋回した。ダンプ破壊ロボのバケットが三人を襲うがかろうじて避けた!
よし!いまだ!とバケットが地面に刺さり相手は動きが鈍った
「キング……いやネクストカイザー、ネオキングローダーを呼んでキミがアイツを倒すんだ」
「いいんですか?」
うむ、と頷くエクスカイザーに彼は答えた
『ネオキングローダー!」
ネクストカイザーはネオキングローダーを呼ぶと合体変形し収納されネオキングネクストカイザーになった
「ネオキングネクストカイザー!」
「ネクストカイザーでいいのか?」
ダッシュマックスの問いにエクスカイザーはああと答えた、ネオキングネクストカイザーは必殺姿勢を取り必殺技を放った
「ネオサンダーフラッシュ!」
ネオサンダーフラッシュがダンプ破壊ロボを破壊したが三魔将とバットは姿を消した
フーコとダッシュマックスの恋はどうなったかというと
「あ~ん、ダッシュマックス様まって」
「しつこいな、コウタの姉は」
追いつ追われつの恋模様を展開してたが、ダッシュマックスは呆れたようにに止めてドアを開けた
「ほらよ、乗りなよ」
「あら、意外に紳士なのね。ありがとう」
「バ、バカ!オレは戦士なんだ」
なんだかんだでうまくいってるようだった、その様子にコウタたちとエクスカイザーも笑みした
「なんだかうまくいってるね」
「ああ、これが恋なんだな」
「わんわん」
「マリオも喜んでいるみたいです先輩」
ネクストカイザーは今回の戦いで自信をつけたようだった
その頃マッドガイストたちはアジトでクラシックカーに満足していた
「これが今回のお宝でございます」
「うむ、まあまあだな。収納部屋へ入れておけ」
ははぁ、とクラシックカーを収納部屋へ入れるのだった
『こちらは古書の市です!ここには古今東西のありとあらゆる所蔵された本が集まっています!本には知識が詰まっています、知識は宝です。以上勝木リポーターでした!』
『次はこれを盗ってくるのだ』
ははぁ、と頭を下げる三魔将は姿を消していった
三魔将は古書の市に姿を現して古書を奪いはじめた、逃げ惑う人々
『こちら勝木リポーターです!ネオガイスターの一味が現れました!』
エクスカイザーとネクストカイザーのカーラジオにネオガイスター現るの一報が届いた!
「カイザーズ出動!」
『了解!』
古書の市に集まるカイザーズだった
「こんな紙っきれが宝になるのか?」デストロイヤーガイスト
「さあな、知識が宝とかいってたな」デスガイスト
「とにかく集めればいいんだよ」デビルガイスト
三魔将はとにかく本をかき集めた、市のオーナーがきて「やめてくれ~」と嘆いていた。そこへカイザーズが現れた!
「チェンジ!エクスカイザー。カイザーズ参上!逮捕する」
「きたなカイザーズ、エネルギーボックスはコイツにと」
エネルギーボックスは傍にあった建設中のビルディングに取りついて破壊ロボと化した
おおっ!?とカイザーズは驚いた
ビルディング破壊ロボがカイザーズを襲う!
「カイザーズ、火を使うな!本に燃え移るぞ!」
了解!とこたえるカイザーズだがビルディング破壊ロボの柱がカイザーズを襲う
「意外に強いぞ」
「ネオガイスターの奴等め」
「なかなかやります」
苦戦するカイザーズだったが、レイカーブラザーズが頭ひとつ出た
「ここは僕らにおまかせを!いくぞグリーンレイカー」
「ハイ!兄さん」
ローラースケートで滑走するように滑るレイカーブラザーズは攻撃を開始した
「レイカーブーメラン」
「レイカーカッター」
ビルディング破壊ロボの柱を破壊したが、再生しはじめた
「なんと再生したのか」
しかしレイカーブラザーズは攻撃を諦めない
「レイカーブーメラン!」
「レイカーカッター!」
内部の柱が壊れはじめたようだ
おおっ!とネクストカイザーは驚き感心した
レイカーブラザーズは合体変形した!
『左右合体!ウルトラレイカー!』
「ウルトラレイカー!」
ネクストカイザーはレイカーブラザーズの合体変形に驚いた
「レイカービーム!」
ビーム攻撃によりビルディング破壊ロボは倒れかけた
よし、とエクスカイザーは「キングローダー!」と叫びキングローダーと合体変形した!
「サンダーフラッシュ!」
サンダーフラッシュを放ちエネルギーボックスは破壊されビルディング破壊ロボはもとの建設中のビルディングに戻った
しかし大量の本はネオガイスターに奪われた
「あばよ、カイザーズ」
「宝はいただいたぜ」
ネオガイスターは姿を消し市のオーナーは嘆いた、コウタは慰めるようにいう
「おじさん泣かないで。本は奪われたけどおじさんの知恵や知識を奪われたわけではないでしょ。また市をやればいいよ」
「そうだな、坊主のいうとおりだ。諦めないぞ」
話を聞いてコウタが少し大人に鳴ったことをエクスカイザーは感じた
その日の朝コウタは朝からリフティングの練習をしていた、それをみつめるエクスカイザーとネクストカイザー
「コウタ、サッカー部に入ったのか?」
「うん、まえの時に言ってたでしょう」
うまいものだな、とネクストカイザー
「まだまだだよ、部活には僕よりうまいひとたくさんいるからね」
「努力してるんだなコウタくん」
うん、とネクストカイザーに答えた
「そろそろ学校でしょうコウタ」
母とフーコに言われ学校にいく準備をするコウタ、準備をおえ学校に向かっていった
いってきます、とコウタの姿は消えていった
しかしこの時コウタだけでなくコトミたちの身に危険な目に遭うなんてこと誰も予測できなかった
朝日台小学校の四年生の教室で授業を受けるコウタはコトミに話しかけられた
「ねえコウタくんエクスカイザーさんたちは元気?」
「うん、元気だよ」
「エクスカイザーさんたちはまた地球を守る任務なの」
うん、とこたえるコウタだったが先制に見つかり注意された
「こら!星川くん授業中ですよ」
「ハイ、ごめんなさい」
どっとクラスに笑いが漏れるなか学校の外ではテレビ局が取材をしていた
『こちら勝木リポーターでしたです。ここは朝日台小学校です、いつも子どもたちが勉強に励んでいます。当に子は宝です}
この放送をネオガイスターは見ていて次に狙いを定めていた
休み時間コウタとコトミは話していた
「コウタくんさっきはごめんなさい」
「いや気にすることないよ」
「そのブレスレットでエクスカイザーさんたちとお話しできるの?」
「そうだよ。やってみようか」
コウタはブレスレットのスイッチを入れた
「こちらコウタ、エクスカイザー聞こえる?」
『ああ聞こえる。なにかあったのか』
その時だった
「ケケケ、ネオガイスター参上」
「子どもはいただくあります」
「子どもは宝らしいからな」
ネオガイスターの出現に教師や子どもたちは驚いた
うわぁと驚くコウタだったがエクスカイザーに伝えた
「エクスカイザー、ネオガイスターが学校に現れたよ。助けて」
『わかった!カイザーズ出動』
教師や生徒たちはネオガイスターに怯えていた
「ケケケ、子どもたちは宝だが大人もまざっているぜ」デスガイスト
「フン、大人はいらないぞ」
「大人どもは排除するか」デスガイストとデストロイヤーガイストは教師や職員たちに出ていくようにいう
「大人どもはででいけ!」
「ほらほら邪魔なんだよ」
わぁ~、と教師や職員たちは生徒を守りたかったが三魔将に学校から追い出され入れ違いにカイザーズが現れた!
「カイザーズ参上!ネオガイスター逮捕する」
「どうするんです。コウタくんたちは人質になってます」
チェンジしてエクスカイザーは考えた
「三魔将をそれぞれおびき寄せてネクストカイザー、キミが子どもたちを助けるんだ」
「わ、わかりました」
エクスカイザー、マックスチーム、レイカーブラザーズに分かれて三魔将をおびき寄せる作戦だ
「デビルガイストかかってこい、それともこのエクスカイザーが怖いのか」
「なんだと、このデビルガイスト様を舐めるなよ。ケケケ」
「デストロイヤーガイスト、人質がいないと戦えないのか。マックスチームが相手になるぞ」
「なんだとデストロイヤーガイストを舐めるなよ、マックスチームなどひねりつぶしてやる」
「バカ!持ち場を離れるな!」
「や~いデスガイスト!このレイカーブラザーズが相手になるぞ。それともひとりで戦えないのか」
なんだと、とまんまと三魔将はそれぞれエクスカイザーたちにおびき寄せられた。その隙にネクストカイザーはコウタたち子どもたちを助けて安全な場所に誘導した
「ここなら安全なはず、みんなじっとしてるんだよ」
「ありがとうネクストカイザー」
ネクストカイザーは少し誇らしい気持ちになりコウタたちはエクスカイザーたちに感謝し教師たちに保護された
三魔将は気づくと学校から離されたことに気づき子どもたちがいないことに気づいた
「おい子どもたちがいないぞ」
「しまった!陽動だったか」
「おのれカイザーズ!こうなればエネルギーボックスで学校を破壊ロボに変えてやる!」
デビルガイストは瞬く間にエネルギーボックスで学校を破壊ロボに変化させた
「ネクストカイザー、学校を壊さないで。お願い」
「ネクストカイザーさんお願いします」
コウタとコトミに言われネクストカイザーは頷きエクスカイザーたちのもとに戻った
「エクスカイザー先輩、学校を破壊しないようにしてください」
わかった、と頷くカイザーズに学校破壊ロボは攻撃をはじめた。ミサイルを出してはいたが避けられていた
「おいデビルガイスト、カイザーズをなんとか懲らしめられないか」
「なら巻かせろ!」
学校破壊ロボに命じ学校破壊ロボは机や椅子を発射してカイザーズに取り憑いた。カイザーズに机や椅子が首や四肢につき拘束され電撃を浴びせられた!
うわぁ!とカイザーズのメンバーは叫びをあげた
ネクストカイザーも苦しめられながらなにか起死回生の一手はないか考えた
「ネクストカイザー、キミがいちばん破壊ロボに近い。なんとかするんだ」
「わ、わかりました」
ネクストカイザーは腕を動かし肩からミサイルを出した!発射口はミサイルにより破壊され机や椅子は電撃を止めた
「ネクストミサイル!」
「よし!みんな合体だ!」
エクスカイザーはキングエクスカイザーに、マックスチームはゴッドマックスに、レイカーブラザーズはウルトラレイカーに、ネクストカイザーはネオキングネクストカイザーになった!
「巨大合体!キングエクスカイザー!」
「三体合体!ゴッドマックス!」
「左右合体!ウルトラレイカー!」
「巨大合体!ネオキングネクストカイザー」
四大ロボが集結した!
しかしネオガイスターは馬鹿ではなかった
「ケケケ、エネルギーボックスは破壊ロボの中枢部だぜ!ここを破壊すれば学校とやらは木っ端微塵だぜ」
デビルガイストは不敵に笑った。カイザーズは窮地に陥れられた!
「な、なんことだ!?エクスカイザー先輩どうします!」
「やむを得ん、学校を破壊する」
「それでもコウタくんの友ですか!」
食い下がるネクストカイザーにゴッドマックスやウルトラレイカーは肩を持ち制した
「まあ見てろよ」
「エクスカイザーの凄いところをね」
キングエクスカイザーはサンダーフラッシュの構えを取り必殺技を放った!
「サンダーフラッシュ!!」
サンダーフラッシュのエネルギが学校破壊ロボを破壊した。あまりの惨状にネクストカイザーは膝をつきコウタたちも学校のある場所に戻ってきた
「ああ、学校が……」
「壊されちゃった」
なかには泣き出す生徒もいた
「エクスカイザー先輩見損ないました」
「まあ待てよ」とゴッドマックス
エクスカイザーはキングエクスカイザーから分離するとまずコウタくんに謝った
「すまない、しかし学校はもとに戻すさ」
エクスカイザーは額から修復光線を出すと破壊されたはずの朝日台小学校はもとに戻った。子供たちに笑顔が戻った
「エクスカイザーありがとう」
ありがとう、と子供たちから声が上がりエクスカイザーたちは去っていった
ネクストカイザーはエクスカイザーに詫びた
「すみませんエクスカイザー先輩、あんな能力があるなんてしりませんでした」
「かまわないさ、修復光線を使ったからエネルギーは多少消耗したがな」
エクスカイザーは微笑んだ、ネクストカイザーはまだまだ先輩たちに及ばないと知った
子供が宝ということで狙うネオガイスターだったが
『こちら勝木リポーターです!怪ロボットが子どもたちを狙っているらしいことなので集団登下校や監視員、警備員などが施行されています!これでひとまず安心ですね。以上です』
ということがあり大っぴらに子どもを狙うわけにはいかず次の宝を探し始めた
逆にコウタとエクスカイザーはこの一件に笑顔をみせた
「これで安心だねエクスカイザー」
「ああ、我々もパトロールを強化してるからな」
「ありがとうエクスカイザー、ネクストカイザー」
しかしネオガイスターは油断できなかった。次に何を狙うかわからないからだ
いったい次の宝はなにか!?
さて次にネオガイスターが狙う宝は!?
『勝木リポーターです。今日はここ家電街でもありオタクの聖地の秋葉原にきています!』
マッドガイストたちはテレビモニターを見ていた
『今日はなんと五段収納式の冷蔵庫を紹介します!いちばん下にはアイスや冷凍食品、二段目には飲料水、三段目には野菜やお肉、四段目には漬け物やバターなど、五段目には何を入れてもかまいません!いやぁ~、主婦にとって冷蔵庫はお宝ですね。ハイ』
マッドガイストは命じた
『次は冷蔵庫を奪い取れ!』
ははぁ、とデビルガイストたちは頭を垂れて出撃した
星川一家は揃って秋葉原へ買い物にきていた
母のヨーコが言う
「新しい家族が増えるからといって新しい冷蔵庫買うことないのに」
「いやいやお母さんにはいつも世話になってるからな」と父が言った
「ここが目的の家電屋さんよ」
「入ろ!入ろ!」
フーコとコウタに引っ張られるようにヨーコと父はお店に入っていった。なかにはロボット掃除機や会話ロボなどもディスプレイされていた、店内は賑やかだった。そこへネオガイスターが現れた!
「ケケケ、ここに冷蔵庫があるんだな」
「さっそく奪うんだな」
「しかし冷蔵庫なんて何に使うんだ」
「いいから盗るんだよ」
デビルガイストたちは手当たり次第に冷蔵庫に手を出して人々は我先にと逃げだした
母のヨーコはああと気を弱くした。コウタはエクスカイザーを呼んだ!
「エクスカイザーきて!ネオガイスターが現れた!」
「いくぞ!ネクストカイザー」
「了解しました」
「コウタ!チェンジ!エクスカイザー」
「エクスカイザー!お母さんが」
「ネクストカイザー、ヨーコさんたちを安全な場所に避難させてくれ」
了解、とネクストカイザーはこたえ星川一家を乗せて避難した
「現れたなカイザーズ」
「ネオガイスター逮捕する!」
「やれるものならやってみろ!」
エネルギーボックスはテレビやパソコン、冷蔵庫、掃除機などありとあらゆる家電製品へ合体し破壊ロボへ変化した
これにはエクスカイザーも驚いた
「おおっ!?これは」
「やれ!破壊ロボ!」
ネクストカイザーは星川一家を安全な場所へ避難させた
「ここなら安全です」
「ありがとうネクストカイザー」
「ではボクはエクスカイザー先輩を支援に向かいます」
ネクストカイザーは再び秋葉原へ向かった
うわぁ!?とネクストカイザーが駆けつけるとエクスカイザーはピンチに陥っていた。家電破壊ロボはモニターで敵を見てパソコンで思考し冷蔵庫で冷やしたりドライヤーで熱風を浴びせたりした
「エクスカイザー!?」
マックスチーム、レイカーブラザーズも駆けつけたがエクスカイザーのピンチに驚いていた
しかしエクスカイザーを助けないわけにはいかなかった
スカイマックスは言う
「俺たちマックスチームが破壊ロボを誘導するからネクストカイザーとレイカーブラザーズはエクスカイザーを助けるんだ!」
了解!と彼らはこたえた
スカイマックスは空から、ダッシュマックスとドリルマックスは地上から攻撃した。破壊ロボは三体のマックスチームに誘導された。エクスカイザーはネクストカイザー、レイカーブラザーズに助け出された
「エクスカイザー先輩!?」
「だ、大丈夫だ。コウタたちは……」
「安全な場所に避難させました」
よかった、と笑顔を見せ攻撃姿勢へ立ちなおったエクスカイザーだった
エクスカイザーは傷だらけのままキングローダーを呼んだ!
同時にネクストカイザーもネオキングローダーを呼んだ!
「キングローダー!」
先輩手伝いますます!ネオキングローダー!」
「なんだと!?」
三魔将はエクスカイザーとネクストカイザーの同時合体に驚いた!
「巨大合体!キングエクスカイザー!」
「巨大合体!ネオキングネクストカイザー!」
「バカめ!ふたりになったところで破壊ロボにかなうものか!?」
ふたりは同時にミサイルを発射した
「カイザーミサイル!」
「カイザーミサイル発射!」
「バカな!破壊ロボが!?」
破壊ロボはミサイルで弱り牽制された時だった、必殺技の時だ!
「サンダーフラッシュ!」
「ネオサンダーフラッシュ!」
ふたつの剣撃が電化製品破壊ロボを襲い破壊された!
様子を見に来たコウタはエクスカイザーたちの勝利に飛び上がるように喜んだ
「やった!エクスカイザー!ネクストカイザー!」
家に帰るとヨーコは使い慣れた冷蔵庫を撫でるようにした
「やっぱり使い慣れた冷蔵庫の方がいいわね」父は言う
「え~、新しい冷蔵庫は?」
「使い慣れた冷蔵庫の方が安心でたのしいですもの」
コウタはカイザーブレスを使いエクスカイザーに話した
「だって」
「ハハハ、新しいものがいいとは限らないからな。お母さんは冷蔵庫が愛おしいんだろう」
「そうなのかな?」
ネクストカイザーには少しわからない話だった
その頃ネオガイスターの基地では三魔将が叱責を受けていた
『このバカものどもが!またもカイザーズにやられおって!」
「お、お許しを……」
『忌々しいのはエクスカイザーとこの若造よ!』
モニターにはエクスカイザーとネクストカイザーが映っていた
マッドガイストはいまにもモニターを破壊しそうな憤りであった
次なるネオガイスターが狙う宝は!?
『こちら勝木リポーターです!今日はおもちゃ屋にきています、たくさんの色とりどりなおもちゃに子どもたちが群がっています。子どもにはとっておもちゃは宝物ですね』
『次はこれを奪い取れ!』
ははぁ、と三魔将は頭を垂れ去っていった
三魔将はおもちゃ屋に姿を現した!
「さあ、奪い取るぞ」
「マッドガイスト様はおもちゃをどうするつもりだ?」
「さあな、お宝にはちがいない」
勝木リポーターは三魔将と鉢合わせしてしまった
『さて次は、……!?怪ロボットたちです!きゃあー!怪しロボットたちはおもちゃを強奪しています!』
「カイザーズ出動だ!」
了解!とカイザーズは出動した!
「カイザーズ参上!ネオガイスター逮捕する!」
エクスカイザーは変形し三魔将を指差したが三魔将は不敵に笑う
「ケケケ、またカイザーズか」
「今度こそ倒してやる」
「まてまて俺たちの目的はお宝だ」
エネルギーボックスを出して無数にあるおもちゃを融合合体させた!
おおっ!とエクスカイザーたちは驚いた。その姿は三体のロボットたちになりライジンオー、ガンバルガー、ゴウザウラーそっくりの姿になった!
「おまえらの相手はこいつらだ!かかれ!」
「なんの!いくぞ!」
カイザーズとニセモノのライジンオーたちがぶつかり合う!
合体だ!とエクスカイザーは叫ぶ!
「巨大合体!キングエクスカイザー!」
「三体合体!ゴッドマックス!」
「左右合体!ウルトラレイカー!」
「巨大合体!ネオキングネクストカイザー!」
四体対三体のロボット同士がぶつかり合った!
しかしエクスカイザーたちは苦戦している
「くっ、エルドランのロボットたちを出してくるとは」
「やりにくいぜ!」
「本物みたいだ!」
「エルドランさんのロボットを真似るなんて卑怯な!」
どうやらカイザーズとエルドランと名乗る者は知り合いのようで戦いにくいようだった
「四対三とは卑怯だな」
「三魔将の力をみせてやる」
「ネクストカイザー!相手は俺たちがするぜ」
三魔将はネクストカイザーのまえに立ちはだかった
「三魔将!」
「チェンジ!デスガイスト!」
デスガイストは死神のような姿になり、
「チェンジ!デストロイヤーガイスト!」
デストロイヤーは全身武器を包んだような姿になり、さらに
「チェンジ!デビルガイスト!」
デビルガイストは悪魔のような姿に変形した!
「く、おまえたち」
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「デストロイヤーミサイル!」
「デビルスティック!」
うわぁ、とネクストカイザーは叫んだ!
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