あいだ

その時は自己否定なんて言葉は知らなかった。

いつの間にか私は、自分に全く自信のない大人になってしまっていた。

自分の本心すら言うことが許されない気がしていた。

だから両親にも兄弟にも友達にも、心の声を打ち明ける事はなかった。

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>> 1 自分の意見を言って否定される事を恐れ
いつも周囲の意見に合わせる私は

まるで風見鶏だった。

一番落ち着くのは

やっぱり１人でいるときだ。

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何故争うのか。

嫁と姑

夫と妻

親と子

職場の人間

近所の人間

様々な意識も文化も違う環境の人達が一つの空間に集まれば
物事のやり方をめぐり様々な摩擦がおこる。

その時の言葉の用いかた一つで

結果は違ってくる。

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>> 3 言葉と言葉の間。

間に少しばかりゆとりがもてたなら

少しは争いが減るのでは無いだろうか。
人が感情的になってしまった時には

おそらく何を言っても言い訳になってしまいかねない。

誰が悪い訳でもない。
ただ環境や文化が違う人達が集まれば

必然的に起こりうる１つの現象なのだと思う。

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>> 4 私が昔勤めた会社では

沢山の情報を提供出来る

所謂お喋りな人間が
スーパーヒーローのようにもてはやされた。

休憩室では何時も沈黙を恐れた誰かが

絶えず何かを話し続けていた。

一見すると和やかに感じる休憩室だが

沈黙をおそれるあまりのお喋り

そのものが私には酷く面倒くさかった。
休憩の筈が余計に疲れた。

一番ホッと出来るのは１人になれる

トイレの個人ぐらいだった。

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性格やものの考え方は一人一人違う。

だからあらゆる事において

物事を決める際の

線引きは難しい。

ある程度は合わせるが

ある程度は異議を唱える。

争いが起こりうる反論は言う時に

かなりの労力と勇気を要する。

自分を殺してイエスマンになってしまえば

楽ではあるが

それは自分の意見とは言えない。

その論議を感情的にならずに進めることが出来たなら

素晴らしいと思う。

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人と人の間の距離。
近過ぎれば

鬱陶しく

遠過ぎれば

寂しい。

常に相手を尊重する気持ちを

私達は毎日の生活の中で距離が近すぎて
ついつい忘れてしまうことがある。

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私にとっては両親は反面教師であった。
両親に心から感謝した事はなかった。

今も両親を人間として心から尊敬する事は出来ない。

しかし逆に完璧な両親であったなら

私は自分のダメさに死にたくなったのかも知れない。

私だって両親を否定出来るほど

立派な人生なんて歩んでいないのだから。
所詮人間なんてみんな未完成な生き物なのだから。

だから今ある私にも
完璧ではない両親にも

私を取り囲む環境全てに

私は感謝して生きて行きたい。

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