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ナルシスト( 84wJh )
14/10/13 10:53(更新日時)

夢だと思ってた。

14/10/03 19:48 追記
読んで頂き有り難う御座います。
感想は ナルシストの部屋 にお願い致します。

No.2141004 14/09/23 20:15(スレ作成日時)

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No.1 14/09/23 20:20
ナルシスト ( 84wJh )

俺の名前は木村卓也。
名前は きむらたくや そう。
あの有名な木村拓哉と同じ名前。
拓哉だけが違うだけ。
迷惑なんだよ 木村卓也 なのが。

あんな男前ではなく、反対にダサメン。
才能なんて全くない。
キムタクなんて柄じゃない。
俺のキムタクは、キムチの宅配のキムタク。

この名前のお陰でどれだけ迷惑掛けられたか!
親を恨んでるよ……
木村卓也なんだから。

No.2 14/09/23 20:38
ナルシスト ( 84wJh )

中学生から高校生まで、キムチの宅配の、キムタクなんてアダナ付けられ、学校でも目立たない存在。
名前が目立っただけ。(;゚ロ゚)
病院なんかに行けば、木村卓也さん なんて呼ばれ、皆が振り返る。
嫌な瞬間だよ。  (>_<)(>_<)

俺の人生こんな感じ!
ギリギリに卒業して、何とか 名 のなる大学にギリギリ入り、今はギリギリの社会人。

証券会社にギリギリ入社して2年目。
成績も水面下走ってる。
全てイマイチな社会人。

No.3 14/09/23 20:53
ナルシスト ( 84wJh )

証券会社なんて詐欺に近い奴程、沢山の成績取ってくる。
俺は何もかも中途半端な成績。
いつも上司に叱られ、辞めりゃいいのに、そんな勇気すらない俺。

辞める奴も居るし、自殺する奴もいる。
名のある大学ギリギリで出ても、結局ギリギリに繋がってる。
俺がしがみついているだけ。(笑)

No.4 14/09/23 21:54
ナルシスト ( 84wJh )

仕事でも名前が邪魔する事だってある。
なんせ目立つんだよ、俺の名前は。
どこに行くにも付いて来るのは名前ばかり。

給料もギリギリの20万円くらい。
貰ってる奴は70万円で、着てるスーツすら違う。
俺はツーパンツ付きのスーツ。
メーカーのスーツに、可愛い女付きの奴ら。

かたや俺はワンルームマンション、家賃7万円全てギリギリのイマイチ男。
可愛い女付きなんて夢のまた夢…

彼女歴無し。
告られた事もなし、告っても成功率0%
でも俺の楽しみは 夢 これが今の俺から、唯一離れてくれる。

毎日のストレスとプレッシャーで不眠症だ。
心療内科で睡眠薬を貰い毎日ベットに横になる。
ゆっくり夢の中に入る瞬間が今の俺には一番の幸せ。

俺は睡眠薬を飲み、ゆっくりと夢の中に入る。

No.5 14/09/23 22:08
ナルシスト ( 84wJh )

霧が邪魔してハッキリ見えない。
ビルとビルの狭い隙間にある道路。
左側にある小さなスナック、そこに入るとスモークされた店内に、薄暗いバーテンがいる。

バーテン
「いつも御利用ありがとう御座います」

いつもの様に渡される、蝶のアイマスク。
俺はそのアイマスクをして、奥に入る、みんな蝶のアイマスクしている。
誰が誰だか分からないシステムだ。

これが一番楽しい、名前は自分で考えた。
この場所では俺は 黒猫 と言われてる。
黒猫の俺は現実の世界とは別人になる。

可愛いアイマスクの女性は アゲハ蝶 この女性は俺の側に来てくれる。

アゲハ蝶と黒猫はこの場所では、お似合いのカップル。
アゲハ蝶は俺にお酒を作り、俺を一生捧げてくれる。
俺は夢の中だけ現実から逃れられる。
そして現実では出来ない勇気すら与えてくれる。

アゲハ蝶は相変わらず可愛い。
会社の奴らには、到底寄りつけない女性。

No.6 14/09/24 12:01
ナルシスト ( 84wJh )

いつもバーボンをロックで飲み干す。
アゲハ蝶
「黒猫は案外強いよね」

黒猫
「俺は酒に飲まれた事はない」

薄笑いをする俺。

アゲハ蝶
「いつもの奥に行く?」

黒猫
「もう少し酔わないと、快楽感がないから、焦るな」

アゲハ蝶の顎を撫でる。

アゲハ蝶
「早く奥に行きたいわ」

黒猫
「慌てるな…ゆっくり楽しもう」


はっと目が冷めた。
俺はいつものように、ワンルームの部屋にいた。

「あ~いい途中なのに~もうすぐでアゲハ蝶抱けたのに~」

No.7 14/09/24 12:09
ナルシスト ( 84wJh )

(..;)""""> ポリポリ頭をかきむしり、洗面所に行き、鏡にうつる現実の俺の顔。
えずきそうなブサメン。

嫌だなぁ!
仕事……
辞めたいけど、次の職探しすら、勇気ない。
ヨレヨレのスーツに着替える。
朝など食えるリッチな生活ではない。

朝は自販機で缶コーヒーを片手に新聞読み、一応腐っても証券会社。
痴漢に間違われる可能性100%

満員になれば両手を上に上げる。
痴漢行為可能性100%だから。
この俺の人相は。(笑)

No.8 14/09/24 12:39
ナルシスト ( 84wJh )

駅からポツリポツリと会社まで歩く俺。

「よっ!おはよう!! キムタク!!」
こいつは中村広野←こうや。

俺のライバルと言うか、同期での一度の出世頭。
こいつは毎月トップクラス♪♪
沢山給料貰い、高級車に乗り、女は数え切れない。
顔も身長も全て完璧野郎♬
同じ物喰って、同じ男でも、なんでこんなに違うのか?

俺は憧れてたよ。
この広野に。
中村広野 っていい名前だ!!

木村卓也より…
この名前でなくても、俺の人生は変わらない。

広野
「お前相変わらず冴えないね! お先!!」
仕事すらこいつより早く入れない俺。
俺はポツリポツリと会社に吸い込まれて行った。

No.9 14/09/24 12:51
ナルシスト ( 84wJh )

朝の朝礼。
前のボードには、成績が貼られている。
広野だけ飛び抜けている。
俺は一番低い成績って言うか、ほとんど成績なし。
広野は何事にも積極的で、何事にも前向き。
さて俺に近い成績は、林高次、こいつだけは、俺とトントン。
この高次がいるから、俺は助かってる。
神経質で真面目な奴。

毎回朝礼が終わると、俺と高次は呼び出される。

上司
「君達いつ成績取って来るんだ?会社は義務教育じゃないぞ!」

2人下を向くしかない。

2人
「今日こそ、頑張ります」

上司
「何回も毎日同じセリフ吐くんだ!その前に実績上げて来い!!…朝から疲れるよ…」

と言われながら、俺達の前から姿を消す上司。
毎朝の決まりの始まり。

No.10 14/09/24 13:27
ナルシスト ( 84wJh )

さぁ為替状況把握しながら、売り株の連絡をする、売れば買う事決まってる。
買わせる為に売らすのである。
俺の名前が邪魔しやがる!


「◯◯証券の木村卓也です」


「おぅキムタクさん、今日は?」


「新株がありまして……」


「今忙しいから、また」

プープープー

いつもこんな感じた!
客までキムタクだなんて呼ばれ、馬鹿にしやがって!!
女性は必ず興味を示してくれるが、期待外れなのが、バレバレてか?
手の平返される事日常茶飯事だ。
全て何もかも中途半端な俺。

No.11 14/09/24 13:37
ナルシスト ( 84wJh )

毎日仕事終われば、小汚い食堂で、さんま定食をがっつく。
小さなこれこそ、きったない、テレビを見ていた。
味噌汁すすりながら。
千切り大根食おうと思った瞬間……

俺は皿を落とした……
ニュースに……

林高次が……
林高次の名前が……
林?
あの林なんだか?

ビルの屋上から飛び降り自殺の内容が…
林って?
林高次な…の…か…?

俺は林の携帯に連絡した……
嘘だろう?
あの林じゃないよなぁ?
林………

電源が入っていないか?電波の届かない……
林の携帯は…繋がらない…そして…林との…連絡は…一生…繋がらなかった……

呆然とテレビを見る俺。
耐えれない…
林…
相談くらい…
しろよなぁ…
水くさいぞ……

No.12 14/09/24 20:24
ナルシスト ( 84wJh )

この世界では珍しくないらしい。
聞いた話しだとバブルが崩壊後は、顧客が会社倒産し、遺書に「呪い殺してやる」なんて、書かれ電車に飛び込む社員など沢山いたそうだ。

最近でもアメリカの王手証券会社、リーマンショックなど、沢山の笑顔があれば、その何十倍の不幸もある。

素人が株や先物取り引き、小豆相場に目がくらみ、命や資産全て投げ出す客も多かったらしい。
ドル高=円安 これがドル安=円安 がいつ来るかなんて分からない時代。

ギリギリで入社した俺と林。
俺も他人事じゃない。
このストレスから、俺は不眠になり、薬無しの生活は無理になった。

林は負けてしまった、敗北者だ。
重い足取りで、コンビニに入り、缶ビールと焼酎を買い、寂しげなワンルームに帰った。

林の事を考えながら、缶ビール3個と、焼酎を口にしながら、睡眠薬を飲んだ。
これが唯一俺の楽しみ。

そして…
俺は…
ゆっくり…
夢の中に…
入り込んだ…
気持ち良い…
瞬間…

No.13 14/09/24 20:36
ナルシスト ( 84wJh )

霧で見えにくいスナックの扉を開けた。

悲しい時は必ず薄くジャズが流れてくる。
俺の心の悲しみを知っているかのように。
バーテンダー
「いらっしゃいませ、今宵もゆっくり、お過ごし下さい」

俺は蝶のマスクをかけた。
アゲハ蝶はいないのか?

「私はここよ」
アゲハ蝶の声がした。

「待っていてくれた?」

アゲハ蝶
「あなたの事はずーっと待っているわ」
ゆっくり手を差し伸べてくれる。
白い肌に綺麗なネイルをしたアゲハ蝶。

俺はこの女にゾッコンだ。
アゲハ蝶
「今日も1日お疲れ様でした…」


「ありがとう…気持ち弱ってるよ…今日は」
アゲハ蝶
「癒やしに行く?」
にっこり笑う口元に小さなホクロが嫌らしさを醸し出す。

俺達はいつもの奥の扉に消えて行く。
取っ手を捻ると、何とも言えない、甘い香りに、俺達は吸い込まれて行った。

No.14 14/09/24 23:45
ナルシスト ( 84wJh )

その扉を開けると、ソファーが置いてあり、様々なマスクをかけた、男女がセックスをしていた。

俺達もアゲハ蝶と身体を重ねて合う。
俺はアゲハ蝶に愛情たっぷり注ぐ。
2人の相性が良いのか。

お互いを求め合う、隣では違うカップが身体を重ねている。
それを見ると、余計興奮する。

俺の快楽のこの場所では、黒猫の新しい存在感がある。
アゲハ蝶は、ニコリと笑みを浮かべる。
真っ赤な口紅の近くに、あのホクロが、俺をもっと興奮させる。

その部屋の奥に、また扉がある。
この扉は入れない。
初めてこの場所に来た時、バーテンダーに説明された。
あの扉を開ける権利のある人しか、開けてはあらない。

俺はアゲハ蝶と営み、話をしている時。
そう…
目が覚めた…

No.15 14/09/25 14:31
ナルシスト ( 84wJh )

俺はいつものワンルームのベットで目覚めた。
たまに現実と夢の世界の見分け方が出来なくなる。
俺はヨレヨレのスーツに着替え、同じよう缶コーヒーを片手に、両手を上げて電車に乗り込む。

人の息づかいが気になる、女性は俺の息づかいが、嫌であろう。
こんな風貌の俺の息づかいなど、嗅ぎたい女などいない。

広野に先を越され、会社に吸い込まれる毎日。
俺は林みたいになるのか?
奴は敗北者でも、逃げる勇気があった。

俺はそんな勇気すらない。
全て中途半端でギリギリの性格。
会社の朝礼は暗かった。

林の最後くらい見送ってやりたかった。
この業界では最後の見送りすら、禁じられている。
どこで恨まれているか?
分からない。
ギリギリでしがみついている、意味などあるのか?

俺は毎日夢の続きが見たさに、この世にいるだけ。
今日も何とな~く、仕事して、何とな~く、コンビニにより、何とな~く、帰るだけ。

No.16 14/09/25 15:19
ナルシスト ( 84wJh )

冴えない私生活にウンザリしていた。
何となくコンビニに行き、焼酎を2本買った。
現実から逃げる為に、夢の世界にズルズルと、吸い込まれて行く。

分かってる、所詮夢は夢って事ぐらい。
俺はその夢の中では確実に存在してる。
もう現実の世界になんてこれっぽちも未練などない。
俺はいつも2錠の不眠剤を飲むが、今日は3錠飲み、焼酎をがぶ飲みした。
空きっ腹には、良く効くだろう、不眠剤が。

そして気持ち良く…
気持ち良い…
現実…
逃避していく…

No.17 14/09/25 15:38
ナルシスト ( 84wJh )

もう何度このスナックに通ってるか?
俺が今現実に存在出来て居るのも、このスナックがあるから。
夢と現実の比率は確実に逆転している。

ドアを開けた。
バーテンダー
「今宵も良い夢をご覧下さい、いつも有り難う御座います。」

俺はマスクを付けた。
いつものように、アゲハ蝶を探す。

「今日も1日お疲れ様でした」
可愛い声と何とも言えない、愛くるしいアゲハ蝶。

俺達はバーボンを飲み語り出した。

アゲハ蝶
「黒猫の目を二重にすると雰囲気変わらないかしら?」

黒猫
「俺の目?」

アゲハ蝶
「そう、マスクしていても分かるわよ、もっと素敵な男性になるわ」

黒猫
「そうだなぁ」

そう、俺の目は一重だった。

黒猫
「アゲハ蝶が言うなら…手術しちゃおうかなぁ?」

アゲハ蝶
「今も素敵だけど、もっと素敵な男性になるわよ」

にっこり笑う口元には、小さなホクロが1つ。
俺はその嫌らしいホクロに弱いんだなぁ!

No.18 14/09/25 20:35
ナルシスト ( 84wJh )

黒猫
「アゲハ蝶? 俺の事好きか?」

アゲハ蝶
「私は貴方の見方よ…今も…これからも」

夢の世界でこんな綺麗で可憐な女性に愛されてる俺。

アゲハ蝶
「私に会いたければ、いつでも来てね、貴方の帰りをずっと待ってるわ」

黒猫
「アゲハ蝶…行こうか?…奥に…」

俺はアゲハ蝶の手を取り、奥の扉を開いた。
アゲハ蝶と2人扉に吸い込まれて行く。

2人は熱く身体を重ねる。

ハッ……………
俺は目が覚めた。

No.19 14/09/25 20:41
ナルシスト ( 84wJh )

いつもこうなんだよなぁ!
何故なんだか!

シンデレラが魔法が解けた様に。
俺はダサい顔を鏡に移した。


「やべーよな~」
確かに俺の目は一重瞼。
これが二重にすれば…
変わるかなぁ?

俺は目に力を入れ、コンビニ弁当の、爪楊枝を見つけ、二重瞼を作った。

俺変われるかも?
夢の女に現実を変えて貰うなんて。
馬鹿げているが、中々悪くないかも?

それが初めて 黒猫 のデビューだった。
キムタクではなく、黒猫の俺に変われるかも?

No.20 14/09/25 21:43
ナルシスト ( 84wJh )

今日は仕事も休みだし、勇気のない俺が、初めて勇気出し、整形クリニックに足を運んだ。
優柔不断なこの俺が、産まれて初めて、行動に移したかなぁ?

綺麗なカウンターに、ピンク色の事務服を来た、女性に。

女性
「今日はご相談ですか?」

ちらっとしか見てないが、お前も整形しろよ!
そんな女性にアンケートを渡された。

俺はアンケート用紙に、相談したい個所に丸をつけた。
目的は 目 だろうが。
一重瞼を二重瞼に。
保険適応外に丸を付けて、女性に渡した。

整形なんて怖くて、恥ずかしくイメージだったが、普通のクリニックと変わらない。
座ってる人も、普通の人ばかり。

俺は雑誌で顔を隠し座っていた。

木村さん…
おぃそれ以上呼ぶなよ!!
頼むからさぁ!

木村さん…

「はい! 木村です」
下の名前は隠したい。
木村さんだけで良いんだよ!!

No.21 14/09/25 23:02
ナルシスト ( 84wJh )

診察室から。
「木村さん」


「はい! 木村です」
早く扉開けよ!

俺は小太りの眼鏡のかけた先生と話した。
今は簡単な整形手術。

先生
「木村 たくや さんですか?」
微かに分かる、その雰囲気に。
笑いたいなら笑えよ!!


「はい…ご覧の通り…木村卓也です」

先生
「え~っと、今日は目を手術希望ですね?」


「全て変えて遣りたいですよ」
先生
「はい✓✓」
驚かなくても、一番驚いているのが俺!
整形なんて考えすら付かなかった。
彼女が言わなければ…

俺は自分の目に さようなら したい。
現実でも変われると…
思っていた…

No.22 14/09/25 23:08
ナルシスト ( 84wJh )

大した給料も無い俺が?
ギリギリの手術費用と、ギリギリのこの中途半端な目。
でも何かが少しずつ変わろうとしている。
自分から変わろうと…

俺は帰り道に、酒屋に寄り、沢山のアルコールを買い、そして彼女に会いたくて、今日もアルコールと薬を口に含んだ。

ゆっくり眠りにつく…
眠りの奥には…
俺を待っている…
彼女の元に…

No.23 14/09/26 00:16
ナルシスト ( 84wJh )

いつも霧が邪魔するいつものスナック。
バーテンダー
「黒猫様。お待ちしておりました、今宵もごゆっくり、お楽しみ下さい」

おれはいつものマスクを付けて、彼女、アゲハ蝶を探した。

「今日も1日お疲れ様でした」

黒猫
「アゲハ蝶、俺お前のアドバイスで、目 代えたよ」

アゲハ蝶
「やっぱり素敵だわ! 私これでもセンスあるのよ♪」

黒猫
「少し目をイジルだけで、雰囲気が代わるよ」

アゲハ蝶
「でしょう! 私はいつも貴方の見方、一生貴方の隣に居るわ」

黒猫
「本当に?」

アゲハ蝶
「貴方がこの場所に来てくれるなら」
相変わらず、エロい口元。

勇気が言ったが、俺は現実の、ストレスを話した。
アゲハ蝶は、気持ち凄く分かるわ。

この女は不思議な位、俺を全て受け止めてくれる。
こんな都合良い女など、出逢った事がない。
アゲハ蝶は相変わらず、俺に寄り添い、癒やしてくれる。

現実の世界で会いたいよ。
アゲハ蝶
「夢の世界だから、刺激的なのよ」
黒猫
「いつまであえるかなぁ?」
アゲハ蝶
「貴方が私を必要だと思ってくれるなら一生よ」

こんな女に甘い言葉掛けられれば、男なんて単純だから、鵜呑みにするよ。

アゲハ蝶
「もっと素敵になれるなら、鼻を少し高くすれば、もっと魅力的になるわ」

え?
また整形なのか?

アゲハ蝶
「素敵になるなら、良いと思うわよ、今の貴方も魅力的だけど、もっと魅力的になるわ」

俺は夢だと言っても、現実まで影響するのか?
不思議だった。
夢は夢。
現実は現実。
少し複雑だった。

アゲハ蝶と奥の部屋に行き、熱いキスを重ねようとした瞬間……
俺は目が覚めた。

No.24 14/09/26 00:29
ナルシスト ( 84wJh )

いつも良い時に目が覚めた。
俺はヨレヨレのスーツに着替え、缶コーヒーは変わらない。
広野に先を越され会社に入った。
会社のドアを開けたら……

上司
「木村君…あれ…目…いじった?」


「はい! 最初抵抗ありましたが……」

上司
「印象代わって、中々感じ良いよ!!」

びっくりした。
周りも似合ってるなんて言われた。
俺は夢のあの彼女に感謝した。

ギリギリの俺が、目をイジルだけで、少し自信がついた。
次は鼻かぁ?


「顧客周りして来ます」

お客さんにも雰囲気変わったと、お褒めの言葉を貰った。
この整形のお陰で、興味ある、整形の現状の、話が会話となった。

正直お客さんとの接点の会話などなかった。
この仕事は牛のよだれをずっと待つ仕事だと。
後、美味しい話には裏がある。

これが俺の会社の口癖だった。

No.25 14/09/26 07:07
ナルシスト ( 84wJh )

市場が上向きかけ、俺にもチャンス到来か!
前なら自信も契約自体諦めていたが、少し自分の変化に、余裕が出来た。
小さな契約だか、信頼される事の嬉しさを感じていた。

ほんの勇気って…
大切な…
事なんだと…

いつも手ぶらで会社に帰るが、今日は契約書付き。
上司も少しづつ勇気を出せよ!!
と労いの言葉まで掛けてくれた。
俺は変わりたい。
そして現実に存在を残したい。
初めて感じた思いだった。
全て彼女のお陰だよ!

今日俺は彼女に御礼に会いに行く。
いつもの場所で…
待っていてくれ…

No.26 14/09/26 07:14
ナルシスト ( 84wJh )

鼻の手術は厄介だった。
鼻の骨を削り、土台を作って、シリコンで整える、まぁなんせ キムタク ですから。
俺は有給を使い、少しだけ自分に投資した。
自分の投資は裏切らない。

でも内心怖かった。
どんな顔に変わるのか?
一応完成顔は見せて貰えるが、実際はどうなるのか?

手術して見ないと分からない。
なんせ!美味しい話には裏がある。
俺はクリニックに足を運んだ。
今から俺の顔の ビフォーアフターなんだよな!

No.27 14/09/26 14:27
ナルシスト ( 84wJh )

休みは俺はクリニックに足を運んだ

先生
「鼻の整形は二重瞼の手術とは違い、少し時間がかかりますよ」


「覚悟しています…年給取ります…」
これも保険適応外ですが?

一重瞼の時も、今回の手術も。
「カードでお願いします」

俺は今現金などない、クレジット支払いを、お願いした。
本当に俺は彼女に遊ばれて居るんじゃないのか?
何回も鼻の手術の打ち合わせに行く。

怖かった…
彼女の反応はどうか?
今の俺は変わる自分に必死だった。
ダサメンから、まぁまぁ普通になりたかった。

No.28 14/09/26 23:55
ナルシスト ( 84wJh )

説明を受け明日鼻の手術でアルコールは禁止。
俺はアゲハ蝶に無償に会いたいよ。

でもアルコール駄目はこたえるよ。
術後もアルコール駄目だし、俺はアゲハに会いたくて、3日分の睡眠薬を飲んだ。

深い眠りに入るにはそれしかなかった。
この あぐらかいた この鼻とも今日で、さようなら、だ。

アゲハと俺の鼻のお別れパーティーだ。
さすがに疲れていたのか?
ゆっくり…
ゆっくり…
眠りに近づく…

あの気持ち良い…
眠りに…

No.29 14/09/27 00:09
ナルシスト ( 84wJh )

霧が邪魔するスナックだ!
たどり着けたんだ!

俺は慌てず扉を開けた。
バーテンダー
「黒猫様。お待ちしておりました、今宵もごゆっくりお楽しみ下さい。」

いつものバーテンダー。
マスクをした。

アゲハ蝶の姿が見えない。
黒猫
「アゲハ蝶は?」
バーテンダー
「本日はお越しではありませんね?」
黒猫
「なら…俺は帰るよ」

バーテンダー
「今日は違う方が対応させて頂きます」

黒猫
「嫌、帰るよ」

バーテンダー
「当店は一度お入り頂いたお客様にも料金を頂いております」

黒猫
「料金って?」

バーテンダー
「最初にクレジットカードをお提示頂いております、そこから支払い請求させて頂いています」

俺はクレジットカードなんて?
た、し、か、に、
確かにクレジットカードを提示した。

夢の中の支払いなのか?
夢の中でどうやって支払うのか?

No.30 14/09/27 10:26
ナルシスト ( 84wJh )

バーテンダー
「夢代金と言いまして、夢には良い夢、嫌な夢など御座います。悪い夢の後は、皆さん良い事が起こる確率がたこう御座います、当店は最高の夢をご用意させて頂いております、こちらもそれなりの、サービスもさせて頂いております、夢料金が発生しても可笑しく御座いません、御理解頂けるお客様でないと、次回から入店をお断りさせて頂きます」

俺はチヤホヤされていたのは、夢の妄想だけだと思っていた。
確かに同じ夢など、続くはずがない。
お金より、この俺の唯一の楽しみが、無くなる方が怖かった。

俺はバーテンダーに違う人との面会をお願いした。

No.31 14/09/27 10:42
ナルシスト ( 84wJh )

バーテンダー
「このお嬢様で御座います」

「ここの場所では、紫陽花 と呼んで下さい」


「今日1日お付き合い宜しくお願いします」

少しぽっちゃりした彼女も魅力的だか、アゲハ蝶に比べたらこの女は 盲腸 ちょうはちようでも、比べ者にならない。

紫陽花
「綺麗な目をされていますね?」

やはり整形が良かったのか?
好評なのは間違いない。

黒猫
「失礼な事うかがいますが、紫陽花さんは、いつからこの場所に?」

紫陽花
「ごく最近です。私は眠れなくて、睡眠薬から、この夢の世界へ」

黒猫
「俺と一緒た! 睡眠薬から…」

不思議な縁もあるもんだ、この場所は絶対に、現実の話はタブー
夢の世界だけ楽しむ場所。
俺達はたわいもない会話と、美味しいお酒を交わした。

アゲハ蝶と居ると時間がたつのは早いが、紫陽花と居ると帰りたくなる。

ドアが開いた。
そこには、綺麗で艶やかなアゲハ蝶が立っていた。

No.32 14/09/27 13:49
ナルシスト ( 84wJh )

アゲハ蝶
「あら 黒猫も隅に置けないわね、私の次はこの人?」

冷静で妬いているなんてとんでもない。

黒猫
「アゲハも何してたの?俺退屈で彼女に遊んで貰ってただけ」
俺は胃腸が身体の中で逆転するくらい冷静を装っていた。

アゲハは俺に近寄り
アゲハ蝶
「私は貴方の見方よ、一生貴方の側に居るわよ」

マスク姿だが飛びっきりのアゲハ蝶。
どんな女にも叶わない位の可憐な女性。
俺達はカウンターに寄り沿い、鼻の話をした。

アゲハ蝶
「絶対に素敵にあるわよ!」
黒猫
「期待してくれよ」

俺はバーボン、彼女はカクテルで、鼻の手術成功に乾杯した。
ゆっくり唇を重ね合う

はっと夢から目覚めた。
あぁぁぁいつもこれだ!

あっそうだ!
クレジットカードだ!

No.33 14/09/27 14:42
ナルシスト ( 84wJh )

俺は引き出しの中に入ってる通帳を確認した。
親から家を出る時、100万円貰い、俺の貯蓄50万円が……
目の手術で25万円…
鼻の手術で35万円…

そして……
そして……
毎月携帯代、家賃、光熱費。

うん?
毎月……
毎月…

えっ?
5万円…
5万円…
5万円…

なんだ、これ?
毎月、15日に引き落とされている。
夢にお金など発生するなんて聞いた事がない。
俺の夢は現実なのか?

また俺は分からなくなって来た。
心療内科に相談するが、先生は相手にならない。
ストレスだと片づけられた。

俺は睡眠薬をもう少し強くして欲しいとお願いした。
この薬で違う夢が見れると思っていた。

アゲハ蝶は俺に取って最高な女だったが、俺は彼女とさよならを願った。
ありがとう アゲハ蝶。

No.34 14/09/27 21:29
ナルシスト ( 84wJh )

最近ヨレヨレのスーツにアイロンを掛けるようになった。
少しは変化したのだろう。
俺なりの努力。
今までそんな事すら出来なかった俺。

会社では整形のお陰か?
少しづつ勇気が出てきた。
広野に負けないように、先に会社にも着いてた。
仕事も銘柄に合わせて、顧客選びをしていた。

最近主婦の投資家も増え、一般家庭にも訪問する。
最近の俺は反対に名前を売り物にしている。

ピンポーン
「はい~」


「キムチ宅配の木村卓也です。♪」
ここで必ず客は クスッと笑う。
少しづつだが、自分から逃げない、俺に変わってきた。

No.35 14/09/27 21:40
ナルシスト ( 84wJh )

俺はクレジットカード会社に連絡した。
この5万円の引き落とし先はどこなのか?

クレジットカード会社
「はい 毎月ご利用されていますか?」


「どこのお店ですか?」

カード会社
「黒い天使と言う、企業様ですか?スナックですか?」


「黒い天使ですか? ありがとうございます」

歩きながら考えていた。

黒い天使?
あの夢のスナック?
名前すら知らなかったが、本当に実在するのか?
霧が邪魔で見えないあのスナック?

どこにあるのかも、分からない。
探しようがない。
もうあの夢は終わりにしよう。

さぁ現実に向かい歩いて行こう!
鼻の手術はするしかない。
もう支払いが終わってる。
そして鼻の手術代稼がないと。
もう貯金すらない。
頑張って現実の俺に変わろうと思っていた。

No.36 14/09/28 13:01
ナルシスト ( 84wJh )

今日も糞汚れた食堂で肉じゃが定食をがっつく。
俺は 黒い天使 の事を思い出していた。

今日処方された睡眠薬は前より若干違うらしい。
相変わらずコンビニに寄り、今回は日本酒を買い、ワンルームに帰り、シャワーを浴び、ベットに横たわった。

違う夢はどんな世界なのか?
今日は薬もキツくなったので、アルコールは控え、薬を口に含んで、眠りについた。

気持ち良い瞬間だ!
ゆっくり、ゆっくり、気持ち良い、夢の世界に入り込んだ。

No.37 14/09/28 13:10
ナルシスト ( 84wJh )

ウッ……あれ?
この道……この風景…あのビル…そして…
そして…
スナックの灯り?

黒い天使!!
あのいつものスナック?

黒い天使
と書かれたいつもの…
何故?
同じ夢ばかり繰り返すのか?

俺は扉を開いた。
あのバーテンダーが。

バーテンダー
「いらっしゃいませ、今宵もようこそ、ごゆっくり堪能下さいませ!」

まだこの夢なのか?
本当は俺は眠ってなんていないのか?

「今日1日お疲れ様です」
振り返ると…
あの女性が立っていた。

No.38 14/09/28 13:43
ナルシスト ( 84wJh )

アゲハ蝶
「黒猫お疲れ様」

黒猫
「なぜ?この店なんだよ!…お前この店のなんなの?」

アゲハ蝶
「だから言ったでしょう!貴方の側に一生いるから、貴方の見方だとね!」

黒猫
「俺は他の世界に行きたいわけ!わかる!」

アゲハ蝶
「無理よ!私は黒猫から離れない」

黒猫
「止めてくれよ! ならアゲハ蝶も連れて行ってやる!」

アゲハ蝶
「それも無理! いい事教えて あ げ る 」

黒猫
「なんだよ!いい事って?」

アゲハ蝶は薄笑いしながら、俺の耳元で囁いた。

No.39 14/09/28 14:19
ナルシスト ( 84wJh )

アゲハ蝶
「夢には良い夢と嫌な夢、そして思い出したくない夢も人さまざま、でも黒猫は、その垣根を越えた、現実が良くなる夢に入ったの、必ず現実でも良い成果が出る夢に来た訳」

黒猫
「そんな夢なんてある訳ない!」

アゲハ蝶
「現実変わっていない?」

確かに二重にして、アイロン掛けるようになり、ギリギリの成績も少し稼げる様になった。

黒猫
「俺はこの夢で勇気が出せるって事?」

アゲハ蝶
「それは黒猫が自分で感じる事、変わらないと思えば変わらない、変わったと思えば、変わったって事よ」

真っ赤な唇がやけに性欲をそそる。

アゲハ蝶
「黒猫 あの扉に行く?」

俺はアゲハ蝶に連れられ、あの扉を開ける。
白い綺麗な肌に愛撫する、アゲハ蝶は、喘ぎ声を出し、唇を重ねようとした。

ハッ
俺は目が覚めた。

No.40 14/09/28 14:52
ナルシスト ( 84wJh )

ああああぁぁぁぁ!
またあのスナックでアゲハ蝶に会った!
夢を見れば見るほど、エネルギーがみなぎる。
朝からアイロンを掛け、ビッシリスーツに着替え、誰よりも早く会社に着き、俺は今まで忘れて居たかの様に、エネルギーが吹き出した。


上司
「木村君、最近実績出て来たね、あまり走り過ぎない様に、美味しい話には裏があるから」


「最近楽しいんですよ、仕事が」

上司
「最初は浮かない奴だと思っていたが、最近の君は別人だね!」


「ありがとうございます」

そこへトップクラスの広野が…

広野
「卓也…最近どうしたんだ?」

このトップクラスの広野から声が掛かるなんて、広野は俺に危機感感じているのか?
まだまだ広野の成績までは先の話だ!

そして明日から有給を取り、鼻の手術をする。
どんな俺になるのか?
俺は楽しみだった。
勇気と言う名前の忘れ物を取り戻した俺だった。

No.41 14/09/28 17:16
ナルシスト ( 84wJh )

少しずつ給料も右肩上がりに増えて来た。
明日は鼻の手術日だ!

アルコールが駄目なので、今日は睡眠薬を2回分口にした。
ゆっくり…
ゆっくり…

アゲハ蝶に会いに。
小悪魔なアゲハ蝶に
ゆっくり…
会いに行く…

No.42 14/09/28 18:10
ナルシスト ( 84wJh )

黒い天使の扉の前。

バーテンダー
「黒猫様、いらっしゃいませ、アゲハ蝶がお待ちしております、ごゆるりとおくつろぎ下さいませ」

アゲハ蝶
「今日もお疲れ様! 明日手術日ね♪」

黒猫
「良く覚えてくれてんだ! 怖くないかなぁ?」

アゲハ蝶
「昔は大手術だったけど、今の医療は進んでいるから、大丈夫よ、怖がらなくても」

黒猫
「医療に詳しいだ、もしかして? 手術したの?」

アゲハ蝶
「私は0だわよ、ネット検索すれば、大抵の事くらい分かるわ!」

そうかぁ?
無知なのは俺の方なんだ。
ネット社会だもんなぁ!

アゲハ蝶が俺の為に、野菜ジュースを作ってくれた。
優しくて、細やかで、そつのない気配り。
何故?
こんな才女がこのスナックに居るのか?
俺は不思議だった。
アゲハ蝶と俺そして、このスナックの中、全員同じ共通点が合ったんだ!

それはずーっと、ずーっと、先まで分からなかった。
アゲハ蝶の野菜ジュースは、沢山の愛情、勇気の入った、ジュースだった。
俺達は見つめ合い。
「明日行って来るよ」と彼女に伝えた。

ハッと目が覚めた。

No.43 14/09/28 18:18
ナルシスト ( 84wJh )

少し恐怖だったのか?
汗をかいていた。

少し怖さもある、自分が自分では無くなる。
目の整形はさほど思わなかった。
顔の中心を整形するのは、さすがの俺も勇気がいった。

大丈夫だろうか?
親に何て言えば良いのか?
そんなに変わるものなのか?

見た目も現実の俺にも……
お金はクレジット払いにしている。
止める訳にはいかない。

俺は有給を取り、クリニックに向かう。
果たしてどんな未来が待っているのか?
電車の中で片手を上げ考えてた。
もう両手は上げない。
目の整形以来……

No.44 14/09/28 18:39
ナルシスト ( 84wJh )

クリニックに着き。
着替えをした。
局部麻酔が俺の恐怖感をあおる。
時間はそんなに長く無かったが若干腫れている。
違和感も少しある。

まだ麻酔が効いているから、痛みは人それぞれらしい。
一応見えないが、ギブスをしているらしく、5日後にギブスを外しに行く。
鼻、頬、唇まで感覚がない。

用意した帽子を深々と被り、ワンルームに帰った。
これって?
成功?
失敗?

鼻の形が整うまで、2、3、日はかかりそうだ。
今日はシャワーも駄目らしい………
形が変わらない様、神経がピリピリしていた。

気を紛らわす為に、テレビのリモコンを、変え続けた。
俺は人生初めて、寝る事が出来なかった。
だんだん日は明けて来た。
アゲハ蝶に会わない朝が来た。

No.45 14/09/28 19:26
ナルシスト ( 84wJh )

俺は1歩も外に出なかった。
正確には出れない状態だった。
蜂に刺されたみたいに腫れていた。

本当に整形などして、後悔しないのか?
夢の中の女を信用して、沢山のお金を掛け、リスクまで背負い、俺ほど馬鹿な男はいない。

自分の人生を金で買い、自分の勇気金で買い。
俺には本当に変われる事があるのか?
俺は人生の先行きを待っているだけ。
そう思い初めていた。

No.46 14/09/28 22:01
ナルシスト ( 84wJh )

昨夜眠れなかったせいか?
昼から激しい睡魔に襲われた。
テレビはつけっぱなし、ウトウトしていた。
一瞬で目が覚めた。
昼寝は無の世界だった。
夢すら見ない。
睡眠薬がいけないのか?
アルコールと睡眠薬がいけないのか?

何故?
あの夢の世界に入ってしまうのか?
俺には分からない。

鏡を見ると、少し鼻の腫れが、引いていた。
術後より、鮮明に、鼻筋が通ってた。
中々悪くないよ。
この腫れがもう少し落ち着けば、前のブサメンより、かなりマシかも?

あれだけ心配していたが、中々の出来高に、嬉しくなっていた。
あの女の言う事も悪くなかったんだ!

No.47 14/09/29 11:32
ナルシスト ( 84wJh )

昼寝なら夢は見ないんだ!
俺は有給が5日間ある、金融庁の観察で、5日間くらい毎年休まされる。
今回の有給もそれにあてたので、会社に迷惑など掛けていない。

少しずつ腫れは引いて来た。
だが外出する勇気がない。
深々と帽子をかぶり、コンビニに食料調達するのがやっとの状態だ。

俺の勇気は彼女に会わないと出ないのか?
あのテキパキした行動は、変われた俺が自発的に、行っていないのか?
俺は全くこの現実では、何も変わっていないのか?

腫れも引いたが、見せるいや、見て貰う相手もいない。
俺は睡眠薬と酒解禁になり、彼女に会いに行く。
もう抜け出せなくなっている。
夢の世界から。
ゆっくり…
ゆっくり…
気持ちよい
世界に…

No.48 14/09/29 12:16
ナルシスト ( 84wJh )

今日は霧が邪魔していない。
看板には 黒い天使 と書かれていた。

扉を開けると。
バーテンダー
「黒猫様、今日はお早いお越し、ありがとう御座います。ごゆるりとおくつろぎ下さいませ」

蝶のマスクをするが、少し痛みを感じる。
規則だから仕方ない。
まだアゲハ蝶は来ていないらしい。

「こんにちは」

黒猫
「この間の………?」

「紫陽花です…残念だわ!お忘れなんて!」

黒猫
「すいません…」

この紫陽花はやたら巨乳だ!
胸元にはクッキリの谷間。
こんな女性に責められたら、世の男どもなんてイチコロ。

ゴキブリホイホイに餌を求めて入る、俺達男連中はまさにゴキブリだ!

No.49 14/09/29 12:25
ナルシスト ( 84wJh )

アゲハが来るまで、この巨乳紫陽花と話してた。
この紫陽花だって、俺を否定なんてしない。

黒猫
「まだ完全じゃあないけど、俺の鼻変かなぁ?」

紫陽花
「目元も凄い変わったけれど、鼻の変わり具合は、顔全体の印象が変わって、益々カッコ良くなったわよ」

男性A
「黒猫君!俺もそう思うよ」

男性B
「俺も変われるなら、整形を考えてみようかなぁ?」

近くにいた、俺と同じ立場の男性も、良くなったと、言ってくれた。
やはり彼女のお陰だ!
この場所だけが、俺の唯一の理解者。
男女問わず俺の理解者。

No.50 14/09/29 13:01
ナルシスト ( 84wJh )

真っ赤なドレスに、真っ黒いロングヘアー。
俺のお待ちかねのアゲハ蝶がやって来た。

アゲハ蝶
「黒猫…凄く男前になったわよ、イケメンに近いわ…さすが…私がプロデュースしただけ、あるわ!」

黒猫
「俺 大丈夫か?」

アゲハ蝶
「黒猫君…産まれ変わったわよ…私が言うより、現実の世界で体験してね**」

こんなに褒められ、持ち上げられたら、誰だって勘違いするよなぁ!

紫陽花とアゲハ蝶、男性A、男性B、俺、4人で久しぶりに、お酒を飲み明かした。
アゲハ蝶がトイレに行くのを見計らい、俺はアゲハ蝶にお礼のくちづけをしょうと思った瞬間

ハッと目が覚めた。
いつもこうなんだよなぁ!

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