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良太ごめんね

レス248 HIT数 32187 あ+ あ-

自由人( ♀ )
15/06/08 01:24(更新日時)

良太早く起きて!
ママ今から仕事探すんだから。
さっさとご飯食べよう。

ママ眠いよ~(-_-;)

分かった。
分かった。
笑い。
私 美咲 32歳
良太  4歳

私は今流行りのシングルママさん。

14/08/20 00:18 追記
アクセス頂き有り難う御座います。
素人で文章力、誤字脱字、お許しください。
是非ご覧頂ける事に感謝です。

中尾美咲。

14/08/21 17:46 追記
いきがり感想頂ければ、また私の力になります。
感想スレ立ち上げました。
宜しくお願い致します。

No.2128353 14/08/18 12:12(スレ作成日時)

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No.51 14/08/19 09:23
自由人0 ( ♀ )

仕事のスーツ姿とは全く別人。
スーツ姿も格好良いが、私服の前田さんは、もっとステキ(o^^o)

おはようございます。
美咲さん、突然ですいません。
おはよう良太君。
今日は僕と付き合ってね。
良太の頭を良太の目線に合わせて撫でてくれた。

良太君は下を向いている。
私は前田さんに1日お願いしますと、お礼を言いながら、満面の笑みを見せる。
私の場合見せるではなく、魅せるだろう。

この縁を大切にしたいから。
前田さんとのこれからの縁を……

美咲さん………
あの………
今日は僕休みで、仕事ではないので……
本当にプライベートで……
だから社長には今日の事関係ないと言うか………
内緒にして欲しいのです。

その言葉に私はまた前田さんに恋をした。
こんな誠実な男性がまだこの世にいたなんて!
身長は高く、細めで、目が透き通る位の、大きな目。
どうして社長は彼をお店に連れて来てくれなかったのか?
私は前田さんに吸い込まれていた。

No.52 14/08/19 09:33
自由人0 ( ♀ )

前田さんの車は、白い車だった。
良太を後ろに乗せ、私は助手席に座った。
前田さんは今も独身で、田舎にお母さんがいて、お母さんとお父さんは離婚していて、妹さんがお母さんの近くにいて……

恋人もいなくて……
恋人もいなくて……
恋人もいなくて……

彼が好きな曲DEENの このまま君を奪い去りたい

素敵な曲。
前田さんの冗談混じりの私生活の話を気持ち良く聞いていた。
年代が同じせいか?
話題のみならず、2人の距離は短時間で埋めてくれた。
私は自分の事ばかりで、良太が後ろにいる事なんて忘れていた。

No.53 14/08/19 09:46
自由人0 ( ♀ )

私達は周りから見れば親子に見えるだろうか?
色々な家具や色々な雑貨屋さんを3人で回った。

荷物はさり気なく持ってくれる前田さん。
私は完全に2人の世界に浸っていた。
良太が小さな身体で後ろから、必死で歩いているなんで、考えもしないで。

良太は必死に歩いていた。
前田さんが察してくれ、良太を肩車や、手を繋いでくれた。
良太の顔はずっと曇っていた。
私はおかまいもしていない。
前田さんに吸い込まれて、周りが見えていない。

お互いに話が尽きる事もなかった。
お昼ご飯は良太の好きなハンバーグに決定。
美味しそうに食べる良太の顔を見て、微笑む前田さん。
私はこの関係を壊したくなかった。
そして新しい生活のスタートを前田さんと過ごしたい夢を見ていた。

No.54 14/08/19 10:19
自由人0 ( ♀ )

前田さんは私達の引っ越しの詳細も知っていてくれ、沢山相談に乗ってくれた。
引っ越しは明後日。
荷物はその日に短時間で済ます。
夜逃げに近い状態。

新しい家具は新しい家に、良太の幼稚園の手続きも済ませ。
地元の政治家さんに頼んで貰い。
明後日の引っ越しが楽しみだ。
落ち着いたら仕事探し。

全て過去から、そして海翔から、逃げたくて。
私の未来は夢の階段を上がっている。
良太は疲れたのか?
前田さんの背中におんぶされ、すやすや眠ってる。

良太君疲れたみたいだね。
小さいのに、大変だよね。
美咲さん……
突然なんだけど……

良太君も含めて……
あぁの………
真剣に、なんと言うか……
僕との今後考えてくれない?
駄目ならハッキリ言って………

良太君の事大切にしたいし………
美咲さんが良ければ………
駄目だよね?
ごめん。
突然な話で………汗(^^;)

No.55 14/08/19 10:42
自由人0 ( ♀ )

いえ。
私こそ。
子供いるので……

それは分かっての事です。
その事は気にしないで下さい。
僕は気にしてませんから。

ただ美咲さんがどうか……
………………
………………

こちらこそ有り難いお話しです。
すぐではなく。
私達を見て考えて下さいますか?

あぁぁ先走りですね!
あぁぁ分かりました。
ゆっくり歩きましょうか!
そうですね。

私達は何とも言えない雰囲気で別れた。

No.56 14/08/19 11:08
自由人0 ( ♀ )

本当なら飛び上がる位の嬉しさ。
舞い上がる位気持ち。
私も普通の人と結婚し、新たな家庭を持ちたい。
私の小さな頃からの夢。
それがやっと私にも巡ってきた。

今日は疲れたので、夕食はコンビニ。
良太はオムライス。
チンして食べよう。

いただきまーす。
ドアを叩く音。
美咲!
美咲!
海翔の声(-_-;)
それもお酒入って。
美咲ちゃん!
み さ き !
近所迷惑……

No.57 14/08/19 11:11
自由人0 ( ♀ )

前田さんとの思いがサッと冷めた。
はい。
はい。
ドアを開けた瞬間海翔は抱きついて来た。
美咲!
会いたかった!
美咲だろ?
良太お前もな!

はい。
はい。
海翔は私を押し倒し、熱いkissして来た。
キモイ!

No.58 14/08/19 11:16
自由人0 ( ♀ )

私と良太がご飯を食べてる間も、脳天気野郎の海翔は、自分の話しばっか。

良太はモクモク黙って食べてる。
海翔は仕事の事や、政治経済の、訳分からない話しをしている。
ほとんど何を話しているか、呂律すら回っていない。
良太お前早く寝ろ!
俺様の言う事聞け!
サッサと食え!

酒臭い。
(´ヘ`;)ハァ

No.59 14/08/19 11:24
自由人0 ( ♀ )

海翔はヘロヘロ。
良太をサッとお風呂に入れて、寝かしつけた。
海翔は少し酔いが冷めたのか?
美咲ちゃん!
ねぇ美咲。

嫌だ!
早く帰らないと、ね。
嫌だ帰らない、美咲ちゃんと、ネンネする。
駄目!
良太起きてるかも?
嫌だって!
嫌………………………

アァ………海翔…………
アァアァ…アァ…アァ。
天上に吊り下げている、照明が揺れている。
私は海翔の力強さに負けた。
海翔今日どうしたの?
いつもより凄い。
アァ…アァ…

No.60 14/08/19 11:30
自由人0 ( ♀ )

海翔今日どうしたの?
何もありましぇんよーだ。
完全にいかれてる。
元々そんな感じの人だから、気にする事もない。
明後日嫌、明日で私達は、この男と別れるだから。
海翔は事を済ませると、薄くイビキをかいていた。
少し疲れているみたいだ。

No.61 14/08/19 11:38
自由人0 ( ♀ )

海翔起きて。
早く起きて。
ウーン。

海翔家に帰らないと。
海翔には家庭があるのよ。
私達の仕事は気分良くお客様に家庭に帰って貰うのが私達の仕事である。

家庭を壊したり、家庭に不安を持たせる事は、あの世界では、タブーである。

海翔。
お願い起きて。
海翔が家に帰らないと、私、海翔と別れるよ。
海翔はそんな事、私が出来ない事、知ってるよね?

海翔は無言で家から出て行った。
何かあったのか?
もしかしたら、私達の事、バレたのか?
海翔の様子が少し違った。
でももう後戻りはしない。

No.62 14/08/19 11:46
自由人0 ( ♀ )

前田さんは頻繁に連絡くれる。
明日はいよいよ、引っ越しだ。
良太には、大切な荷物だけ、自分で持つんだよ。
私もその日に荷造り引っ越しなので、部屋の整理だけで1日が終わった。

前田さんは私達の引っ越しの日に、有給取ってくれ、前田さんの車で、私達の家に連れて行ってくれる。
これからは前田さんを支えに生きて行こうと考えていた。
良太は妖怪カードを大切に持っていた。
さぁ明日は私達のスタート。
良太と抱き合いながら、眠りについた。

No.63 14/08/19 12:14
自由人0 ( ♀ )

今日は緊張しているのか、2人共早く起きた。
前田さんが私達の引っ越しの為、有給を取ってくれ、前田の車で、引っ越し先まで、乗せて行ってくれる事に。
引っ越しも隣り近所にも分からない様に、引っ越し業者さんには、念を押してある。

前田さんから連絡があり、引っ越し業者がやってきた。
ビックリする程テキパキと短時間で、荷物はトラックに運ばれた。
元々荷物は少ないほうだが、見事な腕前に拍手してしまった。
良太は妖怪カードを大切に持っている。
私と前田さんは、顔を見合わせ、笑顔で良太を見ていた。

No.64 14/08/19 12:21
自由人0 ( ♀ )

さぁ出発だよ。
良太君、新しい家に行くよ。
出発進行!
前田さんは良太に笑いながら車のアクセルを踏んだ。

私はボロアパートに、沢山の思い出と、海翔に、さようなら、と御礼を目でいっていた。
さぁ新しい生活のスタート。

良太幼稚園も新しいお家も気に入ってくれるかなぁ?
そして前田さんの事も………
前田さんはあのお気に入りのあの曲。
このまま君を奪い去りたい。
鼻歌まじりで運転している。

良太は下を向いて。
何故か?
悲しそうだ。
良太……………

No.65 14/08/19 12:29
自由人0 ( ♀ )

荷物も同時期に到着していた。
荷物を運ぶのも早いが、荷物を入れるのも早い。
新しく買った家具も届き、一服。

良太もずっと幼稚園見えるベランダにいる。
良太。
もうすぐ幼稚園いけるからね。

うん。
良太はカードを持ちながら。
ベランダにいる。

前田さん、今日は有り難う御座いました。
美咲さんも良太君もお疲れ様。
今日は疲れたでしょう?
今日はゆっくり休んで下さい。

美咲さん。
また来ていいですか?

はい。
今度は家でご馳走させて下さい。

嬉しいなぁ。
絶対に。
凄く楽しみです。
アハハ
前田さんは良太の頭を撫でて帰って行った。

No.66 14/08/19 12:53
自由人0 ( ♀ )

良太疲れたね?

うん。
良太は少し綺麗なマンションに、嬉しいのか?
少し走り回っている。

良太。
外に行こうか?
うん。
近所見てスーパー探し探検どう?
うん。
私達は久しぶりに手を繋ぎ、スキップして楽しかった。
ここに前田さんが居てくれたら……

案外近くにスーパーもあるし。
住みやすいかも。(笑)
いつ前田さん訪ねてくれるかなぁ?
良太と仲良くしてくれるかなぁ?

ねぇ良太?
新しいお家気に入ったかなぁ?
うん。
良太?
前田さんは?
……………………
良太?
……………………

No.67 14/08/19 13:01
自由人0 ( ♀ )

良太は誰が好きなのか?
良太は、うん。しか言わない。
私が悪いのか?
良太。

良太と買い物に行き、チンして食べよう。
さすがに私も疲れていた。
夕焼け空がとても新鮮だった。

良太の好きなキャラクターのお布団に、良太は喜んですぐ寝てしまった。
私は洗い立ての髪を束ね、缶ビールを飲んでいた。
スマホが鳴った。
海翔だ。
あちゃースマホも解約しないと。
全て海翔からの連絡も絶ちたかった。
明日解約に行こう。
鳴り続けるスマホ。
電話に出る事もなく、何度も鳴るスマホを、私は布団の中に隠して、電気を消した。

No.68 14/08/19 13:13
自由人0 ( ♀ )

やはり引っ越しで疲れたのか?
身体がダルい。
良太ママ今日携帯買いに行くから、1人でお留守番出来る?

うん。
良太は1人でお留守番してる事も多かった。
良太はカードで1人遊んでいる。
チャリで駅前までダッシュ⇨⇨⇨⇨⇨
駅前の携帯ショップに駆け込み、電話番号やアドレス全て変えた。

良太の好きなハンバーグ久々に作るか!
私は良太の待つマンションに帰った。

ピンポン!
ガチャン。
良太知らない人だったらどうするの?
ママだったから良いけど、ちゃんとカメラ見てよ。
うん。
今日は良太の好きなハンバーグ作るね。
何年ぶりかなぁ?
こんな穏やかな雰囲気は。

No.69 14/08/19 13:24
自由人0 ( ♀ )

次の日私達は良太が通う幼稚園に足を運んだ。
鉄のアーチがある幼稚園。
良太行けるかなぁ?
良太と歩いていると、前田さんがスーツ姿で、こちらにやってきた。

美咲さん。
やっぱりそこでしたか!
多分そうかなぁって思って。

あらら。
すいません。
留守だったでしょう。(^^ )

今時間大丈夫ですか?
美咲さんと話したくて………
前田さんは笑顔で話してきた。
たわいもない会話。
時間はあっという間に過ぎていた。

大きな空き地で良太は遊んでいた。
前田さんが「この空き地売れないんです。」
どうしてなんですか?

前田「地元の噂だけなんですが、この下、不発弾が埋まってる、って噂なんです、噂だけなんで、掘る事もなく」(笑)

私は思わず良太を抱き上げた。
前田さんは、すいません。
ビックリしましたよ。

No.70 14/08/19 13:31
自由人0 ( ♀ )

そんな事聞いていなかったし、幼稚園の近所だよ。
誰も何も出来ないのか?
お金掛かるからかなぁ?
掘って不発弾無ければ無駄だから?
でも怖いよ。

前田さんは、噂だけだと、私に嘘、噂。
笑っていた。
変な所に越して来たかなぁ?
前田さんと2人見つめ合う。
何か話したいのか?
前田さんからは、それ以上の話はなかった。

良太が私が思いもよらない、不発弾より衝撃な事を口にした。

No.71 14/08/19 13:36
自由人0 ( ♀ )

良太はいきなり。
僕本当はママの子供じゃないんだよ。

ええ…@∞~&…
良太?
何言ってるの?
良太はママの子供だよ。

僕知ってるよ、ほ、ほ、僕はママの子供じゃない事。
良太良く聞いて、何がなんだか?
一番ビックリしたのは私。
前田さんも言葉を失っていた。
一瞬時間が止まった。
二度と忘れられない瞬間。

No.72 14/08/19 13:41
自由人0 ( ♀ )

良太は知っていた。
良太の母親が私じゃない事。
そう私は良太を産んでいない。
子供すら産んだ事などない。
何故?
良太が………

もしかして。
海翔?
怒りが込み上げて来た。
最低最悪な野蛮人。
脳天気野郎ではなく、人間として、最低なクズ。

No.73 14/08/19 13:48
自由人0 ( ♀ )

そう、良太の母親は私の実の姉。
姉は当時付き合ってた既婚者との間に出来た子供。
親は猛反対、でも姉は子供を下ろさなかった。
私も姉に付いて、田舎の実家から、今の都会に住んでいた。

姉と私はひっそり暮らしていた。
それ以来実家に帰る事もなく、姉妹で良太の誕生を、楽しみにしていた。
良太を産んで姉は、乳癌を患い、あっさりあの世に逝ってしまった。

No.74 14/08/19 13:52
自由人0 ( ♀ )

それから私は良太の母親になり、夜の世界に足を踏み込んだ。
良太を育てるには、この世界しかない。
私は良太の理想の母親にはなれないけど、良太と一生歩んで行くと誓った。

でも何故?
良太が。
前田さんに……
いつも、うん。しか言わない良太が。

No.75 14/08/19 14:23
自由人0 ( ♀ )

それにしても海翔はなんて残酷な事をするのか?
最低だ!
連絡して文句言いたい。
奥さんに全てバラしてやる!

私の怒りは収まらない。
心の中が煮えたぎっている。
良太は何もなかった様に1人遊びしてる。

前田さんは聞いてはいけない事聞いてしまった。みたいな感じだった。

美咲さん。
全て抱え込ます、僕に頼って下さい。
出来る限りのサポートしたいです。

前田さん。
有り難う御座います。
今日はこれにて失礼させて頂きます。
良太行くよ。
私は良太の腕が抜ける位引っ張り、家路を急いだ。

No.76 14/08/19 14:28
自由人0 ( ♀ )

マンションまで良太とは何も話さなかった。
良太は何故?
知ってるのか?
海翔の名前を聞くのが嫌だった。

マンションの入口。
美咲。
美咲。
美咲ちゃん!

海翔の声だ!
何故?
海翔が居るの?
完璧なはずなのに………

私の気持ちはバキバキ折れる音がした。

笑顔いっぱいの海翔。
オレンジ色のクーペ。

俺探したよ。
美咲、金があれば、お前は
逃げれない。
そして笑顔。

No.77 14/08/19 14:35
自由人0 ( ♀ )

私は海翔に近づき。
バチっと頬を殴る。

海翔は。
痛いよー。
親にも殴られた事ないのに。

あのさぁー
迷惑なんだけど。
私はもう、しずか、でもないし。
あんたの機嫌取る必要もない。

あんたから離れたいから、引っ越したの。
あんたの家庭壊す事位、私にも出来るんだから。
壊してやろうか?
あんたの家庭を?

良太が。
ママ止めて!
お願い。
ママ止めて。

良太が海翔を庇った。
良太が。

No.78 14/08/19 14:41
自由人0 ( ♀ )

もう私の気持ちは、マックスになる。
海翔は。
???

しらばっくれるな!
どこまで私をコケにして。
マンションも極秘に引っ越しし。
携帯も新しくして。
人生やり直す為に。

また海翔が私達の前に。
私は正気ではなかった。
田中不動産に電話した。

社長。
しずか、です。
海翔を前に。

No.79 14/08/19 14:52
自由人0 ( ♀ )

社長!
話が違いますが。
私の口調がキツかったのか?

しずかちゃん。
どうしたの?
何かあったの?

社長。
私の引っ越し先。
お店の人に言いました?

嫌……
最近店も行ってないし。
誰にも話してないが……
何かあったか?
前田行かそうか?

いえ。
すいません。
有り難う御座います。
では。

No.80 14/08/19 14:59
自由人0 ( ♀ )

美咲。
だろう?
だから俺はお前をどこに行っても、探せるの。
確かに………

金の力がどれ程強いか……
私は分かってる筈なのに……

海翔。(笑)
家庭どうなの?
上手く行ってる?
何故そこまで私達に付きまとうの?

美咲、家に入れて。
さぁ早く~。
全てはお家の中で。

私はこの脳天気な笑い方が嫌い。
自分では何も出来ない男が。
偉そうな余裕なあの笑顔が。

No.81 14/08/19 15:05
自由人0 ( ♀ )

はい。
どうぞ。
良太少しの間、良太は部屋に居て。
分かった?
分かったら返事は?

うん。

(;-_-)=3ため息。
海翔に話があるの。
海翔、良太に何か話した?

海翔は鼻くそほじりながら。
何故?
良太と話を?
良太、うん。しか言わないだろぅ?
話す事もないよ。
どうしたの?

海翔じゃない?

良太ちょっと来て。
私は直接良太に聞こうとした。
凄く勇気が言った。
良太があんな事言わなければ……
知ってる現実を聞こうと。

No.82 14/08/19 16:50
自由人0 ( ♀ )

良太は静かに部屋から出て来た。

良太。
聞いていい?

………
………
良太は黙っていた。

良太。
聞いていい?
良太。

海翔が。
よせよ!
何があったのか?
もう良いじゃんか?

黙っていて。
私は強い口調になった。
良太!!
ママに話す事ない?

良太は泣きそうに。
…………………
…………………
ママ、ごめんなさい。

No.83 14/08/19 16:55
自由人0 ( ♀ )

良太が私が母親ではない事。
誰から聞いたのか?

良太は私の想像していない人から聞いていた。
それは。
……………
……………

僕のおばあちゃん。

え?
何故?
良太と、お母さんが?
なんで?
会ったの?
私は頭の中がグチャグチャになり、倒れそうであった。

No.84 14/08/19 17:28
自由人0 ( ♀ )

何年も音信不通の母親が………
私はその真実に真っ白状態。

美咲、
美咲、
大丈夫か?
美咲。
海翔が私を支え抱きかかえてくれた。

海翔。
ごめんなさい。
海翔。

大丈夫だ。
大丈夫だ。
うん。
大丈夫。
頭を撫でてくれる海翔。

良太は。
ごめんなさい。
ごめんなさい。
泣いていた。

No.85 14/08/19 17:32
自由人0 ( ♀ )

今日は深く話す気分ではない。
母親と会っていた良太。
何故?

良太は俺が見ているから、少し横になれよ。
大丈夫だから。
なぁ良太。

うん。

ごめんね。
少し横にならせて。
最近体調が良くない。
引っ越しの疲れが出てるのだ。

少し目を閉じ。
眠ってしまった。

No.86 14/08/19 17:43
自由人0 ( ♀ )

ハッと目が覚めた。
どれ位寝ていたのか?
2人の笑い声。

海翔が良太と。
笑いながら話してる。
カードの話を?
海翔は真剣に。
良太がカードを教える。

私はドアを開けた。
海翔が。
どう?
楽になった?

ありがとう。
海翔は早く帰って。
家族が心配してるよ。
海翔は家庭の話をすれば、顔が曇り顔。

さぁ行くわ。
良太。
またな!

うん。
バイバイ。
美味しかった。

う?
食事忘れてた。
アチャァー。

No.87 14/08/19 18:36
自由人0 ( ♀ )

台所に行くと、不器用な、男性のおにぎり。
これ海翔と良太で作ってくれたの?
良太は。
元気に。
うん。

海翔は家庭で家事してるのかなぁ?
どう見ても、おにぎり、とは言えない。
土ダンゴ?
私は思わず微笑んだ。
海翔が家事するなんて、想像もしなかった。

気持ち、少し疲れが取れたかも?
今日は2人に感謝だね。
明日から又ママ頑張るね。

No.88 14/08/19 18:43
自由人0 ( ♀ )

今日は良太の幼稚園の体験入園。
良太はカード持って行きたいと言ったが、お友達が欲しくなるからと、諦めさせた。
幼稚園まで送って行き、すぐマンションに帰った。

私はどうしても確認する事があり。
母親に何年ぶりに会話する。

プルルン…………………
プルルン…………………

はい。
中尾で御座います。
もしもし。

お母さん?
私、美咲。
お久しぶりです。

…………………………
…………………………

聞いてる?

聞いてるよ。

分かるよね。
私が電話した意味?

…………………
…………………

No.89 14/08/19 18:53
自由人0 ( ♀ )

あのさぁー。
勝手に私達の生活かき乱すのは止めてくれない?
あんな小さな子に残酷だよ!
聞いてる?

おぉお父さんが………
…………………………
…………………………

お姉ちゃん亡くなった事も知らなかった。
だから美紀だと思って…………
あなた達何もお父さんやお母さんに言わないの?
何故、美紀が亡くなったのか?
調べたの。
あなたこそ、親不孝だわ。
母親は半狂乱に、叫んでいた。

あのさぁー。
お父さん、お母さんが、美紀姉さんを、追い出したんでしょう?
お父さんの最後の言葉覚えてる?

………………………
………………………

もう他人だからって、美紀姉さんを、追い詰めたのは、誰なの?

私も感情が押さえられず、叫びまくった。

No.90 14/08/19 19:00
自由人0 ( ♀ )

美紀姉さんのお墓は、お寺に預けてる事。
美紀姉さんの彼氏とは交流ない事。
良太は私の子供として、育てる事。
全てお母さんに話した。
もう私の良太を虐めないで。

お父さんに伝えておくわ。
美咲は大丈夫なの?
お父さんに話すから、一度良太を連れて、帰って来て。
と言われた。

一応考えて又返事するから。
もう絶対に良太に何も言わないで。

お母さんは嗚咽しながら、分かったと、答えてくれた。
私は全身の力が抜けた。
そこにインターホンが鳴った。

No.91 14/08/19 19:05
自由人0 ( ♀ )

ドアを開けると、海翔だった。

おう。
抱きしめてくれた。
背中をトントン叩いてくれた。
私は海翔の胸に深くうずくまった。
海翔は何も言わない。

今日は私だけの海翔でいて。
家庭なんて帰らないで!
私は海翔が嫌いで離れたのに、今海翔に抱かれたい。
海翔は優しく唇を重ねて来た。
私の耳、首すじ、そして胸、頭の先から、足の先まで、愛撫してくれた。

No.92 14/08/19 19:09
自由人0 ( ♀ )

海翔………
海翔………
アァ………
ハァ………
海翔………
もっと…………
もっと…………
ハァ(´ヘ`;)
ハァ(´ヘ`;)
き、き、気持ちいいよ!
アァ…………
海翔は汗だくになりなから、私の上で腰を振った。
最高にマックスな気持ちになった。

No.93 14/08/19 19:14
自由人0 ( ♀ )

海翔は。
ハハァ………
海翔の上下運動は何回したのか!
海翔はイッテしまった。
美咲。
最高!
我に返った私。

海翔。
ごめんね。
昨日も………

大丈夫だよ。
ちと心配になって。
アァ美咲、良太のお迎えは?
アアアそうだった。
すぐシャワー浴び、髪を束ね、お迎えに向かった。
海翔に留守番頼み。
良太待っていてね。

No.94 14/08/19 19:18
自由人0 ( ♀ )

良太が待っている、幼稚園。
中尾さん。
うん。
前田さん。
お元気ですか?
良太君のお迎えですよね。
実は僕美咲さんを待っていたと。

すいません。
また時間作ります。
ごめんなさい。

この2人のやり取りを、ベランダから見ていた。
そう海翔の鋭い目が。
私はそんな事も知らずに、前田さんと話していた。

No.95 14/08/19 19:22
自由人0 ( ♀ )

良太。
お帰りー。
良太は走りながら、私に飛び付いて来た。
ママーただいまー。
2人で抱き合ってる側に前田さんもいる。

カーテンが鋭い音をたて、閉まった。
そこには鋭い目をした海翔が立っていた。
私はそんな事も知らず、3人で歩いて、マンションまで、帰って来た。

No.96 14/08/19 19:29
自由人0 ( ♀ )

マンションの下に着いた。
前田さん、またゆっくりと。

はい。
良い日お時間下さい。
前もって言って下さったら、休み取りますから。
では、良太君
またね。

ばいばい。
私は前田さんに会釈した。
良太、今日楽しかった?
うん。
僕お友達出来たよ。
カードの話も沢山したよ。
今度お家に呼んでもいいかなぁ?

良太の子供らしい姿に、私は安堵感に、満たされた。
良太。
海翔いるよ。

ほんとうに?
やったー約束してたの、守ってくれたんだ!
良太は転ぶ位駆け足で、マンションに入って行った。
何が約束なのか?

No.97 14/08/19 19:34
自由人0 ( ♀ )

ドアを開け。
海翔が良太に。
おっす!

約束大丈夫だった?
と聞く良太は。
ばっちりだよ。
と答える海翔。

うーん。
何2人で約束したの~。
ママも仲間に入れてよ。
2人は、無理~!!
これは男の約束だからね。
なんだか羨ましい光景。

No.98 14/08/19 19:41
自由人0 ( ♀ )

良太は海翔に妖怪カードを頼んでいたみたい。
今大人気で。
カード自体入手困難らしい。
良太は興奮していた。
これ全部レアカードばっかじゃん!

当たり前だ。
海翔様が持って来るカードだぞ。
糞カードなんて1枚もあるか!
良太、絶対に友達にカード見せるなよ。
絶対にこのレアカードは、誰も持っていないから、お前さん、苛められたり、取られたりするから。
友達にはお前さんの糞カードで遊べ。
分かったか?

うん。
分かった。

良太は最近 うん。以外に 分かった。も言える様になった。

ヘェーこんなカードレアカードなの?
ただのトランプじゃん!

No.99 14/08/19 19:47
自由人0 ( ♀ )

ママ、触っちゃ駄目!
何故?
指紋付くもん。
はぁ。
わかりやした。
了解の助。

シーン……………………………………………

漂う滑ったギャグ。汗、汗だく。

良太はカードで機嫌が良い。
海翔は私を抱き機嫌が良い。

でもたまに鋭い尖った目になる海翔。
その海翔の鋭く、実力がある事を、この後知る。

No.100 14/08/19 19:57
自由人0 ( ♀ )

今日は朝から凄く外が賑やか。
カーテンを開けると、凄い人盛り
何かお祭りなの?
私は外に出た。
何があるのですか?

実はあそこの空き地に、昔から噂の、不発弾処理、してくれるらしいの。
昔から怖かったから、本当に安心だわ。

でも本当に不発弾あるのか?
分からないんですよね?
誰かが市会議員さんに頼んでくれ、市長自ら動いてくれたの。

もう何十年も放置して、やっと動いてもくれたのよ。
ありがたい。
ありがたい。

そうなんだ。
誰かが動いてくれたんだ。
了解も安心して遊ばせる。
私は一緒に野次馬みたいに見ていた。

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