私の過去と恋愛年表
小説…初心者の者です。
三十路を目前に、今まで自分の人生を振り替えってみたいと思い投稿しました。
他愛もない人生…
でも、恋愛も幾度となく繰り返してきた…
誤字、脱字はもちろん途中で文章がおかしくなる部分もあると思いますが、暇潰し程度に読んで頂けたら嬉しいです。
新しいレスの受付は終了しました
私の本名はみなこ。
昭和59年9月…
某パン製造会社に勤める父(当時33)と専業主婦の母(当時27)の第2子(長女)として私は生まれた。
待望の女児だったらしい笑
兄弟は2歳上の兄がひとり。のちのち、子供時代はこの兄が私の遊び相手となる事が多かった。
今思えば、私の家はわりと裕福だったかもしれない。
私は体格が良い割にはとても活発な子供だったようで、朝からご近所の家に裸足で勝手にお邪魔しては、そのお宅のおじさんやおばさん、勿論…母の手を煩わせていた。
今だから思う…かなり迷惑だったんだろうなぁと。
1歳から4歳までは、命に関わる大きな怪我も何度もしている。
祖父の煙草を食べて…意識不明になったり。
ベットの上を跳び跳ねてて…隣の窓ガラスに頭から突っ込んだり。
母が運んでた中型のテレビを一緒に運びたかったらしく、体がテレビの重さに耐えきれず…足を骨折。
どれも重症 笑
母には現在でも当時の話をよくされる。
そして…4歳になる年…
私立幼稚園に入園する。
その幼稚園で私は…初恋をする。
5歳の頃…
同じ組の『ゆうた君』が好きだった。
体格が良くて、女の子誰にでもスカートめくりをするような男の子…
私は、ゆうた君にだったら…いつでもスカートめくりをされてもいいっと思っていた。
5歳でこんな事を思っていた私って…スケベだったんだろうなぁ😅
勿論…ゆうた君からスカートめくりをされると、非常に嬉しかった😆
私『ほら~ゆうた君。スカートめくっていいから追っかけてきてよ~笑』
ゆうた君『…(セリフは覚えてないが、私を追っかけてきた😆)』
ゆうた君とは、そんな風に遊んでいた。
そして…バレンタインデーを目前にしたある日の事…
母が私にこう言ってきた。
母『みなこぉ~あんた、今度のバレンタインデーの時に、けんたろう君にチョコあげなさいね。』
私『は…?何で?私、けんたろう君好きじゃないよ?』
母『チョコはお母さんが買っておくから😄』
私は思った。
この母は、一体何を考えてるんだろうと。
いくら5歳の私でも…バレンタインデーが何の日かって事ぐらいは理解していた。
女の子が好きな男の子にチョコをあげる日…
私はけんたろう君は好きじゃない💦
そもそも、『けんたろう君』とは…
けんたろう君は私と同じ組。男の子にしては色白君で体格の良いゆうた君よりは痩せてて背も高い子だった…
正直な話、けんたろう君と絡んだことはなかった。
母が『けんたろう君』にこだわる理由は…けんたろう君のお母さんと私の母は仲が良かった。
そう…今で言う『ママ友』ってやつ。
だから母は私にけんたろう君にチョコをあげなさいって言ったのだ。
けんたろう君のお母さんとママ友の関係を維持していく為か😢
母は自分の娘の初体験…言わば、娘が初めてチョコをあげる男の子を買ってに選んだのだ。
そして、バレンタインデー当日の朝…
母『みなこぉ~チョコはあんたのバッグの中に入れておいたから、けんたろう君にちゃんと渡しなさいよ?』
私『お母さん嫌や!みんなに見られたら恥ずかしいがね!』
私の反発をよそにチョコが入ったバッグを持って登園するしか道はなかった。
不思議な事に登園してから、その日の昼までの記憶がない。
お昼になってみんなでお弁当を食べる…
そこから私はけんたろう君にいつチョコをあげるのか…タイミングを伺っていた。
お弁当を食べ終えて、みんなは歯磨きの準備…
たぶん、私は思ったんだろう…歯磨きだったらみんな教室から出ていくし、その隙にけんたろう君を呼んでチョコをこっそり渡せるやんか…と。
みんなが少しずつ教室を出て行くのを見計らって、私はけんたろう君を呼び出した。
私は思った。
『チョコはお母さんがあげろって言ったんやし、私は関係ないもんね~』
けんたろう君『何…?』
私『(チョコをバッグから取り出して)このチョコレート…けんたろう君にあげるから。』 はいっとチョコを差し出す私。照れることもせず…
が、そのチョコを渡す所を先生に見つかってしまった💦
先生『…みなちゃん、そのチョコレートはどうしたの?』
私『お母さんに…今日けんたろう君にこのチョコレートあげなさいって言われて持ってきました。』
先生とけんたろう君と私の様子を見て、みんながざわつく…
他の子『ぎゃ~みなちゃんがチョコレート持ってきてるよぉ 笑 いけないよね~』
『みなちゃんて、けんたろう君の事が好きなんだぁ~😆 笑』
そんな声が聞こえてきた。
先生『みなちゃん…今日は何の日かって事ぐらいは先生も知ってるよ。先生はみなちゃんがけんたろう君にチョコレートをあげたらいけないとは言わないけど、みなちゃん…みんなを見て? 誰もチョコレートを持ってきている子は居ないよ?
もうチョコレートはけんたろう君にあげたからいいんだけど。もう少し気をつけようね』と…
私は少しだけど、恥ずかしいと思った。
肝心なけんたろう君は…黙ったままだった。
その日…家に帰って母が目を輝かせながらチョコをけんたろう君に渡せたのかと聞いてきた。
私『渡したよ。ていうかお母さんのせいで私、恥ずかしかったんだから!先生にも怒られたし、けんたろう君もなぁんにも言ってこんかったよ!』
母『え~え~(笑)そうやったんね😄』
この時、私は我が母ながらなんて無神経なやつなんだと思った。
次の日、幼稚園ではけんたろう君との事を冷やかされる事もなく、いつもとかわりない幼稚園生活を送った。
あんな事があったけど、ゆうた君の事も気にはしてなかった…
ここまで気にしてなかったのは、当時私がまだまだお子ちゃまだったっていう証拠だ。
そして、バレンタインデー事件の約1ヶ月後の日曜日…
家の前に白いセダンの車が止まった。
車の中から女の人が出てきた。
私『あ…けんたろう君のお母さん😓』
けんたろう母『どうもぉ~こんにちはぁ😄みなこちゃん、この前はうちの子にお菓子をありがとうね😌
ホワイトデーだから、おばちゃん御返し持ってきたの😉お家の皆さんと食べてね😄』
そう言われて、けんたろう君のお母さんからちょっと高そうなクッキーの詰め合わせを貰った。
私は思った…
私がけんたろう君に渡したチョコレートが小さく見える…もっと上等なお菓子をけんたろう君にあげればよかったんじゃないかって。
今でも何となく記憶にあるが、けんたろう君のお母さんは綺麗な人っていうイメージ。背が高くて色が白い…イヤリングやネックレスがやたら似合う女性。
母とは比べようがない 笑
よく見れば車にけんたろう君が乗ってる。
恥ずかしくて、降りてこれないんだな。きっと…
母とけんたろう君のお母さんはしばらくお喋り。
母の計画は成功したのだ。
あっという間に幼稚園生活が終わろうとしている。
私は近くの小学校に入学する予定。
けんたろう君も同じ小学校。
ゆうた君も同じ小学校だと思っていたけど…違った。
私の初恋は終わった。
それから20数年…現在もゆうた君に会うことはない。
いよいよ小学校。
小学生の頃の記憶は淡々としている。
私は勉強が苦手だった。
特に算数…
算数のことになると頭の中が数字ばっかり😅
小学校1年生で私は算数という未知な教科は諦めていた。
小学校2年生の頃…
クラス中が好きな異性の話で持ちきりだった。
『🌕🌕ちゃんが●●君の事が好きやととぉ~ 笑』
『●●のやつ、🌕🌕ちゃんが好きだぜぇ~ 笑』
暇さえあれば男女がこんな話…正直私はバカらしいと思ってた😅
そんなある日…
クラスの男子がある女の子の好きな人の名前を、その本人にバラすという出来事があった。
クラスはみんなが気まずくなった。
当時、担任の立●先生はその様子を見かね、とんでもない事を言い出した。
立●先生は、今で言えば松岡修三を軽く熱血にしたような男の先生だ。
歳は当時30前半ぐらいだろうか…
教壇に立って
立●先生は『誰が誰を好きだとかそんなことヒソヒソ言わないで堂々とみんなで言い合ったらどうなんやっ⁉』
一瞬…
クラスが『……シーーン』となる。
クラスメイト①『…先生、待ってください!そんなの嫌だ。』
クラスメイト②『そうや!何で~恥ずかしいが。』
クラス中がざわざわしだす。
先生『文句は許さんぞ。先生から言わせればコソコソ言う意味が分からん。俺は決めたから!』
と急遽…クラスをあげての告白大会となった。
私はと言うと、同じクラスの林君が好きだった。
林君はヒョロっとしていて私とはちょっかいを出し合うような仲だった。
この林君とは大人になった今でもちょっとした腐れ縁で付き合いはある…が異性としての好意は全くない笑
先生の案で男子から出席番号の順で、しかもみんなの前で告白大会がスタートした。
男子はみんな以外にスラスラと好きな女の子の名前を言っていく。
そんな時、林君は…
林君『僕は、みなこさんが好きです。』
なんと林君とは…両思い…だった💧
でも、変な意味で嬉しくなかった。
心の中では『あっそうだったんだ😄』
て軽い気持ちだった。
次が私にとってはドキッ💓とする告白だった…
最後のまさし君…
まさし君は少し気が弱い…優しい男の子だ。
まさし君のお母さんと私の母は親友同士。
だけど、私はまさし君と其れほど絡んだことはない。
そのまさし君が
『僕の好きな人はみなこさんです。』 と…
私は顔を赤くしてしまった。ここだけの話…林君から告白されるよりか、かなり嬉しかった😆
私のこと…そんな風に思ってたんだ…
まだまだお尻の青い小学2年生ながらも私の心臓は音が高くなっていた。
女の子の中には嫌だ嫌だと言いながら号泣してしまう娘もいた。
けれど、私はサラッと『林君が好き』だと言った。
みんなで告白したからと言ってお互いが付き合うというまでの話には誰もならなかった。
だって、まだ8歳だよ? 笑
もちろん、林君とも何にもなかった。
その後の小学校生活では、算数だけが私の頭を悩ませる😓
そして時は流れ…
いよいよ小学校6年生…
恋愛なし、全く悩みという悩みがない私は、レベルアップした算数が嫌で嫌でしょうがなかった😢
この頃からか…世間では安室奈美恵やジュリマリ、ジャニーズが流行り出す。
そんな事に私は無頓着な女子だった。
私は同じクラスのジュン君が気になっていた。
ジュン君は色黒で背が高くて頭が良くて勉強も出来る、スポーツ万能な男の子だった。
女子の中では密かに人気があった。
ジュン君のいい所…小学生なのに色気があった。
特に後ろ姿がたまらなく良かった✨✨
あんまり喋ることはなかったけど 笑
ジュン君は取っつきにくい、いわゆるクールな奴だった。
そのまま、中学生となる。
正直…なんとなく中学生にはなりたくないと思っていた。
理由は、仲の良い友達とはクラスもバラバラになり…しかもみんな急に大人っぽく容姿を変えていった。
私はと言うと、体格も良いヘアースタイルだってクルクルの天然パーマ😅
髪の毛だって女の子らしく一度も伸ばしたことだってないから、小学生の頃はよく男の子と間違われていた。
で、その容姿のまま制服をきて毎日登校するのだ。
毎朝、クラスは違ったが小学校から仲の良かったきよみ、かな、なみと私の4人で登校していた。
私の家から学校までは約15分ほど💨
登校中は4人で色んな話をした。
きよみ『私のクラスにさぁ~K君ていう人がいるんやけど、そいつがすっごい面白いんだぁ😆』
私『は?誰~?そのK君て…変わった苗字やね💧変なの😅』
私の通う中学校は私の通ってた小学校の反対側にあるもう1つの小学校までが校区に入っており、そのK君はその小学校から来たやつだ。
K君のことが気にいってるのか…きよみはいつもK君の話を楽しそうにする。
その頃は思ってもなかったが、そのK君がのちのち…私の人生に関わる人物となる。
私はとりあえず、自分のクラスで友達を作ることにした。
隣のクラスにはジュン君がいる…ジュン君と同じクラスになったら少しは良かったのに~なぁんて思っていた。
中学校生活は思ったより忙しかった😓
勉強もまた難しくなる。
そして、部活にも入らないといけない😱
私はバドミントン部に入ることにした。
クラスでも少しずつ友達も出来てきて充実していた。
そんなある日のこと…
同じクラスの友達が私にこう言ってきた。
『何かさぁ~ジュン君てみなちゃんのことが好きらしいよ😆』
私『はぁ?そんな訳ないよ💦何…いきなり💦』
何がなんだか、よく分からなかった。
でも、友達は何人かそう言ってくる。
まぁ、私はジュン君のことが好きだけど、んな訳がない 笑
と思いつつも、友達はからかってくる💧
友達ら『ふたりっきりの~ラブホテル~』
そんな調子で私を冷やかす友人達。
ラブホテルって何?
そう…当時の私はラブホテルの意味を知らない、何ともウブな子だった。
そんな時、野球のユニフォーム姿のジュン君が慌ててクラスに飛んできた。
ジュン君は野球部に入っていた。
『あぁ…ユニフォーム姿もかっこいいなぁ💓』
と、思っているのもつかの間…
ジュン君『🌕🌕(私の苗字)そいつ達が言ってる事、信じるなよ❗別に俺はお前の事は好きじゃねーし✊』
私『はぁ?そんな事分かってるし、何言いよるや?』
でも…気のせい…だろうか…?
ジュン君は嫌な顔などしてなかった…
むしろ…笑ってた…
顔がニヤニヤしてた様にも見えた…
『もしかしてジュン君は、私のこと…本当は好き?』
などと、一瞬だけではあるが、自分らしくはないメルヘンチックな世界に入っていた。
でも、私はジュン君とそんなデマになっただけでもかなり嬉しかったので、その時からジュン君のことはどうでもよくなった。
後にジュン君とは2、3年生で同じクラスになることになることなんて言うまでもない。
恋話はしばらく置いておこう。
一学期までは学校も部活も楽しかった。
私は部活で、人生には上下関係という、なんともめんどくさいものがあるということも知った。
部活はハードだった。
毎日グラウンドを何周もランニング…憂鬱だった。
だけど、友達との絡みが楽しかった。
だけど二学期に入ったある日のこと。
私の席の男子がヤンキーのような不良のような…いわゆる先生に反抗するような奴だった。
そいつの前と後ろの席はそいつの連れ。
また嫌な奴の隣になってしまったもんだと私は思っていた。
いつもいつも私に対して嫌みやちょっかいを3人でしてくる。
人が気にしていることもズバズバと言ってきて…私の心は折れていた…
そいつらがウザかった。
悔しいが、そいつらの前で泣いたりもした。
男の子は女の子に泣かれたら一番困ると聞くが、奴らだけは違った。
私を泣かすことが面白いようで、いつもゲラゲラと…隣で笑っていた。
友達は
『みなこってさぁ~何かすぐに泣くよね?気にしなけりゃいいじゃん。いちいち泣かなくてもいいのに。』と呆れ顔で私にそう言う。
それからと言うもの、私は涙を拭くためのタオルをいつも机の上に置いていた。
そんなある日…
私はクラスの一人の友達を怒らせてしまった。
今思えばつまらない喧嘩。
だけど、その友達はキレると人格がかなり変わる子で、男子から『🌕🌕足~』とからかわれた時もずっと怒っていた。
要は、かなりの短気な子だった…何で私が、その子を起こらせたのかは記憶にはないが、記憶にないほどたいした事ではなかったと思う。
その友達は、他の友達を何人も味方に付けて少し離れた距離で私を睨み付ける。
一応、『ごめん』と謝ったものの…
友達『お前のこと、ぜってぇ許さんから!あ~マジでみなこの奴、イライラする~💢ムカツク💢』
その友達は近くの机に『ばぁんっ!!』と一発蹴りをいれて他の友達を引き連れて教室を出ていった。
次は移動教室。
私はひとりで教室に入るのが怖くてたまらなかった…
『誰でもいいから、一緒にいてよ…助けてよ…怖いよ…』と、心の中で叫んだ。
誰も助けてなんかくれないのに…
完全に孤立してしまった私…
これが『いじめ』の始まり
『ガラガラー』
教室に入るとクラスのみんなは着席していた。
そして、みんな…私の方を見る。
クスクス…
クスクス…
て誰かが私のことを笑っていた。
私は席について、『あれっ?』と思った。
あのキレた友達とその一緒に引き連れていた友達5人がまだ教室に来てなかった。
チャイムか鳴り、『ガラッー』と、先生が教室に入ってくる。
先生『何人が来てないけど、どうしたの?』
クラスの誰かが
『分かりませーん 笑 たぶんですけど、担任の🌕🌕先生のところだと思いまーす。』
私は思った…
『私の事で担任に言いにいったんだなぁ』と…
しばらくすると、友達が5人を引き連れて教室に入ってきた。
友達『あぁーあ💢誰かさんのせいで、うちら担任に呼び出されたから💢マッジでめんどーなんだけど💢何でうちらがこんなことにならんといかん訳⁉💢悪いのはあいつ(私)じゃん💢💢』
と私の方をチラっと睨んで言っている。
どうやらキレた状態で教室を出ていったところを担任が不振に思い友達ら6人は呼び出されたらしい。
授業が終わり、廊下で6人とすれ違った…私をみんな睨み付けてる…がその中のA子ちゃんはすれ違い際に『みなこ…ごめん…』と謝ってきた。
A子ちゃんは、本当は私の味方なのかな…
そのまま、学校が終わって部活に行く。
校舎から体育館まで…ひとりで向かう。
足取りは…重かった…
私はクラスの友達といつも行動してたから。
友達の視線が痛く感じる…
私『でも部活はちゃんとしなきゃ…』
と、思いながらいつものトレーニングをする。
そんな時、体育館の出入り口から担任が私を呼ぶ声がした。
先生『ちょっと🌕🌕さん(私)に話がある。』
とだけ…
先生に連れられ、私は校舎に戻る。
先生が私に何を言いたいのかは分かってる。
先生から『先に相談室に行っててくれ』
と言われ、私はひとりで廊下を歩く。
相談室に行く途中に私の教室がある。
『教室の電気が付いてる…』
その時間は薄暗く、校舎には先生達しかいない時間だ。
私は教室を覗く。
教室には、友達らが4人程いて、みんな私の方を睨んでる。
何か話さないといけないと思い
私『みんなどうしたの?💦用事でもあるの?』と聞いた。
その中のBちゃんが、
『あんたには関係ないやろ💢あんた何な訳?💢』
やっぱり私への態度は冷たい…
私『そっか…じゃ、またね😄』
と教室を離れた時…
『バァァァーン…』
と、たぶん…机…を激しく蹴る音がした。
私…どれだけ嫌われちゃったのかな…笑
あの友達のことが苦痛だった。
何で私がここまでキレられなきゃいけないの?
でも、最近のクラスの友達らの態度は冷たかった…
友達なのに…私が隣の席の男子から泣かされてもかばってもくれなかった。
私が泣くからいけないの?
私が弱いからいけないの?
何が悪いのか分からない…
こうなる事は自分の中で分かってた気がする。
相談に入って、ソファーに座る。
『ガラッー』
ドアが開く。
先生『待たせてすまんね』
私『…いえ』
先生『今日な、🌕🌕さん達(友達ら)と話はしたぞ。』
私『……はい』
先生『あいつらの話だけじゃ分からないからね。🌕🌕さん(私)が何か気にさわることでも言ったじゃない?』
私『分からないです』
担任の🌕🌕先生は、見た感じあんまりパッとした印象はなく、どちらかと言えば頼りない地味な先生だった。
どうやら、先生なりに私と話がしたかったらしいが、私との話しあいに何故か…母を呼び出した。
しばらくして母が学校まで駆けつけてきた。
母『🌕🌕みなこの母です。すみません。』
と、先生と母と私の話し合いが始まる。
母は先生に説明する。
私が最近、泣きながら帰ってくることが多いという事。
笑顔がないという事。
あんまり先生には言いたくはなかったが、友達の事も含め、最近のクラスでの事を私は話した。
先生『そうか。でも🌕🌕さん(私)の考えすぎじゃないのか?先生は学生の頃友達が少なくてな~よく分からないけど、深く考えることじゃないと思うぞ。』
話し合いでは、とりあえずしばらく様子を見ることとなった。
先生『明日からもちゃんと学校に来るんだぞ』
私に苦笑いでそう言う。
その日は母と家に帰る。
母から話を聞いた父は私のことを心配してくれていた。
『明日から学校行きにくいなぁ…』
と思っていた。
そんな私を見てか、父が励ましてくれた。
うっすらとしか覚えてないが、学校に行かなくても状況は変わらない…学校に行かないのもひとつの手段かもしれないけど、みなこにとっては今は学校に行った方がいいんじゃないか?という事を私は父から言われた気がする。
そりゃ、学校に行きたくない!!
けど、『学校に行かないと自分に負ける』
と、心の中の強い自分が…そう言うのだ。
私は父と母に、学校にはちゃんと行く事を約束する。
次の朝
足取りはやっぱり重い…
私は最近から、隣の地区に住んでる『なおこちゃん』と一緒に登校するようになっていた。
なおこちゃんはショートカットで、いつもニコニコしているような子である。
入学当初、一緒に学校に行っていた3人の友達は少し訳ありで…一学期の終わりから一緒に登校してなかった。
なおこちゃんとは卒業するまで一緒に登校した。
でも、クラスは違うから私の昨日の出来事はなおこちゃんは知らない。
なおこちゃんには言えない…知られたくなった。
明らかに元気がない私を見てか、なおこちゃんは声をかけてくれた…
私は平気なフリをした。
クラスに着いた…
朝から険悪なムード…
朝のホームルームが終わり、友達のEちゃんが
『みなこ、これ返すわ。もう、これ私いらないから。』
と、私が以前あげたカードを返してきた。
Eちゃんの冷たい眼…
Eちゃんとは部活も一緒…
あんなに仲が良かったのに。
この時期から3年生になって引退するまで私は部活でもひとりだった。
そんな時、担任の先生が
『🌕🌕さん(私)、クラスではどうか?何もないか?』
と私にサラッと聞いてきた。
しかも、クラスのみんなに聞こえる範囲で。
私『…あの、先生』
友達ら『うわぁ💢みなこの奴、担任にうちらの事チクろうとしてる💢💢マジで最悪‼‼💢💢💢』
私の背後から、そんな言葉が聞こえる。
もう…終わったと思った。
それから1週間ぐらいしてからか…学校が終わってから、その友達らと私とで話ができることが出来た。
友達らは、私のどこがいけないとかハッキリと言ってはくれたが、またその理由が何かと一方的な言い方だった。
今ではこの時何て言われたのかはほとんど記憶にはない。
でも、彼女らと話すことが出来てそれとなく嬉しかった。
次の日の体育の時間、そのほったんとなった友達が私に謝ってきた。
友達『みなこ、ごめんね』
私はびっくりしてしまった。
私『あ…いや、私も悪いところがあったんだし、私がごめん!』
一瞬、肩の荷が降りた気分だった。
しかしこの後、私はこの友達やクラスの男子からの『いじめ』を受けることとなる。
その友達…
名前はまりこ
小柄
性格…とにかく短気。それでキレやすい。キレると私に対しては手を出すこともある。
人から借りたものをそのまま自分のものにしてしまう癖があった。
私にとっては何ともやっかいな存在。
出来れば、関わりたくない相手だった。
まりこと朝…教室で二人だけで居た時の事。
私『(本を読んでる)』
まりこ『ねぇ、みなこぉ、何読んでるの?』
と、私の席の前にまりこは座る。
私『🌕🌕っていう本。おもしろいからさ』
まりこ『へぇ(笑)ねぇ、みなこぉ~私に分かる様に声に出して読んで見せてよ(笑)』
私『えっ?嫌だよ。恥ずかしいじゃん。』
すると、まりこは怒った表情になり
『私にそんなこと言ってもいいんだ。みなこのくせに…』
そんな事を言われて、悔しいに決まってる。
ただ…逆らうと…怖い。
私『…分かった。じゃ…読むから…』
まりこ『うん、早く読んで🎵』
私は本を、まりこの前で朗読し始めた。
その時、クラスの友達らが
『おはよー🎵』
と、教室に入ってきた。
私は内心、安心していた。
友達『ねぇ、まりことみなこ何してるの~(笑)』
まりこ『何かさぁ~みなこがうちに本を読みたいって言い出してさぁ(笑)
読んでもらってた(笑)
マジでみなこウケるから😆』
本気で私は、まりこの事が嫌で嫌でしょうがなかった。
私から見たまりこは『悪魔』だった。
毒を吐き、私を都合のいいように利用する。
この頃からか…
男子から私への嫌がらせはエスカレートしていく。
私の天然パーマ…あだ名を付けられる。
男子『ははははぁ~。お前の髪の毛、🌕🌕みたいっ笑おっもしれぇ~ 笑』
飽きずに私のことを、いつでもゲラゲラと笑う。
周りの友達も、何も言わずに、ただ私がそう言われている姿を見て笑っていた。
『あぁ~笑 みなこマジでウケるわぁ 笑』
あの…まりこもクスクス笑っている…
そして、私が机でうつ伏せになってた時に
髪の毛の端から『シャリ…』という音が聞こえた。
パッと頭をあげると、ひとりの男子がハサミを持って私の机の前に立っている
私が頭をあげると…髪の毛がパラパラ…と落ちてきた。
私『あんた、もしかして髪の毛切ったの⁉…なんでこんなことすんの⁉バカじゃないの⁉』
と、私はその男子を怒った。
怒ったけど…男子は
『いやいや 笑 俺が切ったんじゃないよ😆髪の毛ぬけたんじゃねーの? 笑』
私『あんた、ハサミ持ってんじゃん!』
男子『いやいや💦俺、マジで切ってないし 笑』
そいつはそんな嘘が私に通用すると思っているんだ。
そして…周りのみんなもクスクス笑っている。
私が何か…何かしたの…?
次の授業は美術…
しかも2時間。
移動教室だ。
私のクラスは2階で、美術室は3階の突き当たりにある。
今日はデッサンの授業でコンパスが必要である。
もちろん、コンパスを持参していく。美術室へ移動し、席に着く。
コンパスを机の中に仕舞う。
授業が始まり、机の中から取りだそうとした。
私『あれ…?コンパスがない。』
たしかに持ってきたのに…
机の上を見る……ない…
床に落ちていないかを見る……ない…
私は周りのみんなに聞いてみる。
男子『俺らが知るか!!お前持ってきてないんじゃねーかぁ? 笑
うそだったりしてな 笑
はははははぁっ ウケる』
イライラする…嫌な気分。
先生に一言お願いをし、コンパスを借りる。
周りのみんなはクスクス……
何がそんなに面白いの?
私は、この時、泣きそうになっていた。
『泣くもんか!!』
泣くのを堪える。
私はなんとなく『誰かが隠したんだ』…と思った。
1時間目の授業が終わり、私は一度、教室に戻ることにした。たしかに私はコンパスを持ってきた…
教室へ戻る、階段を降りていた時、クラスの男子3人と擦れ違った。
3人と目が合う。
一瞬……『…ニヤリ』とした3人の目…
教室へ入り、自分の机の中をみた。
コンパスがある…
階段で擦れ違った3人…
私の隣の席の男子3人だ…
あいつらだ…
何でここまでするの?
美術室に戻った私を、みんなが見る。
あの…3人のうちの1人が言う。
『お前、コンパスあったんじゃねーのぉ? 笑
お前さぁ、うそつくのは悪りぃよ 笑 あはははは😆』
クラスのみんなも『クスクス…』と笑い出す。
私『あんたら3人が私のコンパス隠したんやろ⁉さっき私と擦れ違ったわ!あんたらの方がよっぽどうそつきで最低やわ!』
と、みんなの前で言った。
男子『はぁ?お前…んなこと言うなよ。なんで俺らがお前のモンをいちいち隠さんといかんや⁉ふざけるなよ! 証拠持ってこいやぁ 笑』
本当に悔しい…悔しい… こんなとこ…居たくない…
2時間目の授業が始まる。
男子が私の方をみて
『これだから嫌われものは 笑 ひさ~ん😆』
と言う。
誰かが呟く…
う・そ・つ・き
私は、耐えきれず…泣いてしまった。
そんな私をまりこは良いように利用する。
まりこ『みなこぉ~お金貸してぇ~❤』
言うことを効かないと後が怖かった。
お金を貸しても、返ってはこない…
まりこ『みなこぉ~みなこが持ってる🌕🌕可愛いなぁ😆貸してぇ?』
私『…いいよ』
返ってはこない…
まりこは、私が貸したものを自分のものにしていった。
学校どころか、まりこは私の家にまでも来て…私の部屋を物色。
私の部屋で
まりこ『みなこぉ~この🌕🌕、うちにちょうだいよぉ~』
私『これはお母さんのだからだめなんだ。』
まりこ『そうなんだ 笑
分かった😄』
それを仕舞う私。
まりこが帰った。
仕舞ったはずの🌕🌕がない…お母さんのものなのに…
まりこは、いつの間に盗った…?
私が自分の部屋を離れた時? だな……
このクラスに私の友達はいない。
部活でもひとり…
私からみんな離れていく。
私は、毎朝一緒に登校しているなおこちゃんに『いじめ』の事を話したかったが、できない…
いや、話したとしても…話したところでなおこちゃんが離れていくようで恐かった。
なおこちゃんと話している時だけは、『いつもの自分』でいられた。
クラスでは、相変わらずバカ男子が私をいじめる事ではしゃいでいた。
消しゴムを細かく切ったやつを沢山投げつけられ…
黒板には、男子が私に付けた陰湿なあだ名や私の特徴を、面白可笑しく書き…
毎日毎日、給食時間には食べてる私の姿を見てゲラゲラ笑う男子…
心の限界
もう…疲れた…
そんな事を、いつも思っていた。
一年が終わるまで私は毎日そう思い続けていた。
ひとりでいることにも慣れ、学校で笑ったりなんかしなかった。
三学期になると、早く2年になりたいと思い始めていた。
クラス替えがあるから。
私はまりことクラスが別になることだけを一番に願っていた。
その次にクラスのバカ男子逹。
この一年…クラスで辛いことは沢山あったけど、どんなに辛くても学校を1日も休まなかった私は『よく頑張った!』と一言…自分を褒めた。
あの、好きだったジュン君とも同じクラスになったが、小学校の頃よりも私はジュン君と絡む事が多くなった。
ジュン君が、私の隣の席だった時はちょっかいを出された記憶がある。
でも、私は気のせい?とその時は思っていたのだが、なんとなく…カズ君が気になっていた。
カズ君は時々学校に来なかった。
いわゆるサボリ屋。
2年になって仲良くなったゆうこちゃんとけいこちゃんはカズ君とは小学校から同じクラスで、聞けば小学校の頃からカズ君は学校をサボリがちだったらしい。
カズ君は父子家庭だと。
そんなカズ君が学校に来てないと、なんだか寂しかった…
『カズ君、明日は学校に来てくれるといいなぁ』
等と、私はそう…思うようまでになっていた。
ある日の理科の授業
その日はカズ君は学校に来ていて、理科の授業は野外活動だった。
グループに別れて、ある植物を探すことになった。
カズ君は別のグループだったが、何故だか途中で私のいるグループに入ってきた。
そんな時、カズ君が
『はははぁ(笑)俺っち、今さっき蜜蜂に指刺されちゃった(*^.^*)』
と言ってきた。
さすがはお調子者、蜂に刺されても笑ってる……っていゃいゃ大丈夫かよ?!!
私は本気で心配していたが、ゆうこちゃんかけいけちゃんだったかは忘れたが、カズ君に
『あんたぁ、何やってるとや(笑)カズ、うけるから(笑)』
と笑っていた。
話によればカズ君は蜜蜂を素手で捕まえようとして刺されたらしい。
そんなカズ君が少しいとおしく思えた。
そして夏…
夏休みが近づくにつれて、私の周りは地元の夏祭りの話で持ちきりだった。
誰と一緒に行くだとか、女の子は浴衣を着て行こうか、はたまたキャミソールを着ようかなど浮かれモード。
私はたしか、女友達3人ぐらいで祭に出かけた記憶はあるが何を着て行ったかなんて覚えてはいない。
けど、私はカズ君のことが好きなんではないかという気持ちがすぐそこまで来ていて、ふと…『カズ君と一緒にお祭りに行けたらいいなぁ』と思い始めていた。
酷い時には、カズ君との少し○ッチな妄想までしており、今思えば私の妄想癖はこの頃から始まった。
○ッチな妄想と言っても、恥ずかしい話…中学2年生の私はどういう過程で子供が出来るか、子供がどうやって出来るのか全く知らない娘だった。
知らないと言えばそうではなくて、男女がキスをすれば子供が出来ると、中学を卒業するまではそう思っていた。
高校にあがる年…自らの意志に反して初めてAVビデオを見てしまった時は何ともショックで、自分の中の何かが欠落したような感覚に陥ってしまった。
2学期になり、体育祭の練習や準備に追われる日が続く。
相変わらずカズ君は学校をサボってる。
気になる…カズ君が気になる!
今の私のカズ君に対しての感情は『好き』と言う気持ちだった。
ある日、カズ君への思いを友達のゆうこちゃんとけいこちゃんに打ち明けた。
最初に聞かれた言葉は
『みなこ、カズのどこがいいの(笑)』
『あいつ、優しいからみなこの気持ちも分かるけど、とにかく変な奴だから(笑)』
たしかに、カズ君のどこがいいかと聞かれても自分でもよく分からない。
しかも、外見も格好いいとも言いがたいカズ君。
カズ君が学校に来てる日が嬉しくて、とりあえずは少しの事から話にかけてみることにした。
今となっては話したことなんて覚えてはいないが、当時の私はカズ君に聞きたいことは山程あった。
(何で学校に来ないの?)
(普段何をしてるの?)
(何でいつも坊主なの?)
などなど。
どうでもいいことも、聞きたかった。
カズ君と話が出来ればそれで…嬉しかった。
体育祭を目前にしたある日
ゆうこちゃんとけいこちゃんから
『みなこ、体育祭が終わったらさ、カズからハチマキもらったら?』
と言われた。
私『え?!!そんなん貰える訳ないよ(*゜Q゜*)そんなことしたら…バレるじゃん!!』
本当にそんなことをしたら、いくらあのお調子者のカズ君にだって、私の気持ちが分かってしまうに決まってる。
カズ君のハチマキ…
欲しいに決まってる。
でも、自分からカズ君からハチマキを貰う勇気なんてなかった。
そのことを聞いたクラスの友達らが
『みなこ、ハチマキは貰うべきだよ。だってさ、カズ君てあんまり学校に来ないしみなこだって、それは寂しくない?みなこはカズ君にちゃんと自分の気持ちを伝えるべきだよ!告白しなよ』
クラスの子達がそう、私に言ってくれた。
まずは、カズ君のハチマキが欲しかった…でも勇気がない…
気弱になってる私を見て、ある友達が
『じゃ、私がカズに今からお願いしてくるからここで待ってなよ』
と言って、窓際で他の男子と喋ってるカズ君のところまで行き
『ねぇ、カズ~体育祭終わったら、あんたのハチマキくれんや?』
私(うわぁ本当にお願いしてる(*/□\*)
どうしよう…)
カズ君『…あ、いいよ』
意外にあっさりお願い出来た。
心臓は、バクバクしていた。
体育祭が終わって、カズ君からすハチマキを貰った。
貰ったと言っても、友達がカズ君から受け取ってくれた。
友達から聞くとカズ君は
『(俺のハチマキほしがってるのって)みなこさんやろ?)』
と、聞いてきたらしい。
普通に考えたら、どうでもいい男子のハチマキなんか欲しいとは思わない訳で、カズ君も私の気持ちに気がつくに決まってる。
カズ君がしてたハチマキ…
手に持つと緊張して震えてしまう。
私はカズ君のハチマキをガバンに閉まった。
家に持ち帰ってからは机の棚の上に置いていたけど、好きな男子からモノを貰った女の子って、やっぱり箱か何かに入れて大切に閉まっておくんだろうなぁ。
私はそれから、カズ君のハチマキが触れなかった。
友達が、私にこう言う。
『みなこ、あとはカズに告るしかないよ』
ここまで来たのだから、告白するしかない…自分でもそう思っていた。
けど、告白する勇気がなかった。
ハチマキだって友達がカズ君から貰ってきてくれたのに…
勇気さえあれば。
中間テストを間近に控えた10月上旬。
カズ君の事が気になって気になって仕方がなかった。
この頃から、勉強の事で厳しく親から言われる事が多くなった。
特に父がうるさかった…私の顔を見るたびに『勉強しろ勉強しろ』と言う。
反抗も出来なかった。
私は学年順位は下から数えた方が早いくらいで、特に数学には苦戦していた。
私には2歳上の兄がいるのだが、兄は勉強が出来た。特にずば抜けて数学は得意。
高校も進学校で学年順位はいつも上位。
その内数回はトップ。
国立大を大学院まで行き、現在は大手企業に就職している。
今では自慢の兄なのだが、当時はそんな兄が、周りから期待されていて、その隣にいる自分の存在が小さすぎて、いつも歯痒く思っていた。
そんな兄から時々、勉強を教わっていた。
兄妹でも月とスッポンだった。
子供の頃は兄から泣かされ、叩かれてた記憶が濃く残っている。
イタズラもよくされていた。
ふざけて、オシッコ入りのジュースを危うく飲まされそうになったり…
私は押し入れの中で昼寝をする子だったのだが、そんな私が寝てるのを良いことに大音量のラジカセを私に投げて一目散に逃げる兄…私は寝起きが悪いのでひとりで泣き叫ぶ。
親に買って貰った玩具をすぐに壊されたり…
祖父母から買って貰った自転車に乗っていたら兄が横からモノを投げてきて、それを避けようとしたらそのままコンクリート塀にぶつかり自転車は動かなくなり、私の大事なところもしばらく痛かった…
そんな兄に勉強を教えて貰うことが少しくやしい気持ちもあった。
でも、優しい面もあった。
小学生の頃の私は割りと気が強く子供で、上級生にもはむかったりしていた。
同じ地区に住む私よりひとつ年上のアホ男子から泣かされた時、兄は私を守ってくれたり、私を泣かす男子には注意をしてくれていた。
そんな兄に私はいつも泣かされていたんだけど 笑
そんな兄に勉強を教えて貰い、テストに挑む。
今となっては兄には申し訳ないことをしてしまったと思ってる。
実は数学のテスト…白紙で0点を取った。
原因は…『カズ君』
私は、テスト期間中にカズ君に告白した。
勇気を出して、アタックした。
テスト期間中の放課後のこと…
教室の後ろの窓際でカズ君に告白した。
私『私、カズ君の事が好きです』
とだけ伝えた。
カズ君は無言…
ただ、顔を真っ赤にしていた。
坊主だから余計だと思うけど、そんなカズ君の姿がゆでダコの様であった。
カズ君『…ちゃんと返事はする。ちょっと考えさせて…』と。
あの、お調子者のカズ君が真剣な顔をしてた。
言い訳なのだか、テストどころではなかった。
私(あ~恥ずかしかったぁ!カズ君…迷惑だったろうなぁ(泣))
カズ君に告白して、1日1日…過ぎていく。
カズ君からの返事を待っている私を、友達も気にかけてくれた。
正直、気持ちは焦っていて、カズ君がちゃんと返事をくれるのかが心配だった。
カズ君は学校には来ていたけど、私は話しかけることは出来ないでいた。
カズ君に告白して2週間後のある日。
昼休みになり、カズ君が教室でひとりで過ごしていた。
友達が
『みなこ、今カズに返事聞きなよ。たぶんあいつ…自分からみなこに話しかけづらいかも知れんよ。今のうちにカズに気持ち聞いてきな?』
と言い、私の肩を押してくれた。
思いきって私はカズ君に話しかけた。
私『あの、カズ君…この前の返事なんだけど、今聞いても…いいや?』
カズ君『あぁ…ごめん。…なんて言うか、女の子と付き合うとか今は…考えられないから、気持ちは嬉しかったんやけど、ごめん……』
と、少し困った様な顔で言われた。
いつも調子良くニコニコしているカズ君なのに…
私(あ…私、振られちゃったなぁ)
と、寂しく思いつつも、何だかスッキリした気分だった。
私(でも、明日からカズ君と話しにくくなるなぁ…)
と思っていたのだか、次の日の給食の時間、カズ君から私に話しかけてきてくれた。しかも、いつものお調子者のカズ君…ニコニコしているカズ君を見て私は安心した。
それからカズ君は3年にあがるまで、あまり学校には来なかった。
後から聞いた話…訳あってカズ君は転校したらしい。
寂しかった…
3年になり、私の周りは受験一色。
すぐに進路希望を先生に提出しないといけなかった。
私は志望校を2校に絞っていた。
第一志望 T高校(歴史が古い農業高校でレベルは少し低い。私の家から車で20分くらいのところにあって全寮制)
第二希望 S高校(進学校。レベルはそこそこ。ちなみに兄が通っている高校で、私の家から徒歩5分。)
私はこの時々、第二希望は視野にはあまり入れておらず、第一志望のT校に決めていた。
勉強ばかりは退屈だ。
部活も引退し、親は一段と勉強にうるさくなった。
家では夜になって夕御飯とお風呂に入ったら夜中まで部屋にこもっていた。
もちろん、勉強もしていたが息抜き程度に漫画を読んだり、音楽やラジオを聞いていた。
当時はまっていた漫画は
【花より男子】=道明寺と花沢類がカッコいい(/▽\)♪
【花ざかりの君たちへ】=佐野がカッコいい(/▽\)♪男の子と偽り、佐野が通っている男子校に女の子である主人公の瑞希がアメリカから転校してくる。すべては佐野の側にいる為。
音楽はB'zを良く聴いていた。
稲葉さんは私にとっては今でも憧れで、この頃からCDも集める様になっていた。
ラジオは夜中【やまだひさしのラジアンミリテット】を聞いていた。
自分が一番好きなことをしてる時が楽しくて仕方がなかった。
漫画を模写する事が好きで、スケッチブックによく描いてたりした。
大人になってからは描かなくなった。
3年の半ばに差し掛かったある日の事
夢を見た…
あの、カズ君が私がいる中学校に戻ってきて『はぁい♪ (#^ー°)vみんな元気してたぁ?俺っち、超元気だったよん』
と、いつもの調子で私の前に現れる……そんな夢を…
(カズ君、元気にしてんのかなぁ。今どこにいるんだろう…)
思えば、カズ君は何故転校したんだ?
理由は誰も知らなかった。
私はこの時…気になる男子がいた。
3組の通称はっち。
成績は常に上位。
背が高く色白でルックスはなかなか。
このはっちとは2年の時同じクラスだったのだが、其ほど絡んだことはなかった。
はっちとは高校が別々なり、私は高校2年にあがるまではっちの事が忘れられなかったのだが、いつの日か気持ちが冷めてしまった。
そんなカズ君の夢を見た一週間後……
本当にカズ君が戻ってきた!!
正夢とか…ありえんし…
自分でもびっくりしていた。
私は3年1組で、カズ君は3組
廊下でたまにカズ君を見かける事はあったが、絡むことはなかった。
それに、カズ君は私が小学校2年生の頃好きだった林君と良くつるんでて、一緒に学校を抜け出したりしてたみたいだった。
そんなある土曜日の午後
私は家で昼寝をしていた。
その日は親も居なかったから、居間でのんびりしていた。
今まで、土曜日にこんなにゆっくりした事なんてなかった。
私は小学生の頃は、毎週土曜日は習い事をしていた。
13時からは書道教室=正座が辛かった。
16時からはスイミングスクール=しんどかった。
中学校に入れば部活。
部活も引退してのんびり過ごしていた。
そんな時…家の電話が鳴った。
(プルルルル…プルルルル…プルルルル…ガチャ、はい○○(私の苗字)です。)
『俺、カズって言いますけどぉ、みなこさんいますかぁ?』
(………?!!!)
『もしかしてカズ君?!!私、みなこやけど…』
(えっ?何でカズ君から電話がくるの?)
私は、かなりびっくりしていた。
『ねぇ、みなこさ~ん☆今何してるのぉ?』
『え?昼寝してた。どうしたの急に?』
『今ねぇ、林も一緒にいるんだわぁ~暇だったからみなこさんに電話してみたぁ(*^O^*)』
電話口の向こうは何やら賑やかで、カズ君と一緒にいる林君が『みなこさぁん、久し振りぃ~』と言っているのが聞こえた。
『じゃ~またねみなこさぁん』
と、カズ君が一方的に電話を切った
。
(何だったんだ?今のは…)
私はよくは分からなかったが、思った…
(カズ君、私の事…忘れてなかったんだ…)
正直、カズ君から電話をもらって嬉しかった…
3学期に入り、私は私立高校と県立高校の入試を控えており、本気で勉強に力を入れていた。
特に数学は少しでも問題の解き方を理解したかった。
父は私の受験勉強の為に、手作りで黒板を作ってくれて、その黒板を使って兄は私に勉強を教えてくれた。
2月になり、まずは私立高校の入試を受ける。
担任はN学園高校の福祉学科を薦めてくれたが、この頃の私はパソコンに興味があり私はM高校の情報科を受けることにした。
本命は県立高校(T高校)なので、出来ればM高校には行きたくなかった。
私立は合格
3月の始めに県立高校の一般入試。
私が受けるのは農業高校の家政学科で、この年は幸い定員割れをしていた。
だから受かる確率は非常に高かった。
一般入試なので、試験は5教科と面接。
数学は入試対策に沿って、兄が因数分解を教えてくれた。
試験では因数分解が問題に出てきていて、何とか解くこと出来た。
(どうか、受かりますように)
合格発表は卒業の次の日。
色々あった3年間…いじめも経験した。
初めて、友達が怖いと思った。
裏切られる辛さ、心ない人間の精神の醜さを知った。
恋をして、初めて…自分の意思で思いを伝えることが出来た。
勉強はギリギリなって焦ったし、高校は受かってるかどうかは分からないけど色々考えても仕方ないなぁ。
そんなことを思いながら、私は学舎を後にした。
合格発表当日。
友達のきよみちゃんと発表をみた。
きよみちゃんは私とは別の学科を受けていて、私やきよみちゃんの他にも中学からは8人がこの高校を受けていた。
ドキドキしながら発表をみた。
(…あった!私の番号あった!!)
きよみちゃんも私も受かった。
一緒にいた母も
『みなこ、良かったね(/▽\)♪ふたりとも、おめでとう!』
と、一緒になって喜んでくれた。
母『お父さんにも報告せんといかんね。
みなこ、お父さんに電話して』
父も『良かったな』と言ってくれた。
どうやら、昨晩は合格発表が気になって眠れなかったらしい。
この時期から父は単身赴任で、父と会えるのは週に一回だった。
そして、私も高校では寮生活。
聞けば、この高校は非常に上下関係が厳しいらしい。
期待と不安が募る。
そんな私は高校では気持ちを入れ替えて頑張ろうと思っていた。
カズ君とはもう…会う事はないだろうなぁ。
と寂しく思いつつ、高校の入学式までは説明会やら寮に持っていく荷物の整理、親とは高校や寮で使う物品を買いに出掛けた。
祖父母は高校合格のお祝いだからと言って私の大好物のお寿司をたらふく食べさせてくれた。
私が親元を離れるからだろうか…?
親や祖父母、親戚からはこの時、ちやほやされていた。
高校と寮へ下見に行った。
高校がある場所は昔、お城だったらしく全体的に校舎は堀に囲まれている。
寮は坂道と階段を登った山の上に建っていて、坂道は長く、階段は険しい作りになっていた。
今だから思うことは、3年間この坂道と階段のお蔭で、かなり足腰は鍛えられた。
寮の建物は綺麗で、私が入学する約2~3年前に建て直しをしたらしい。
私の叔父(母の弟)が、この高校のOBで、姉である母は当時高校生だった叔父をよく寮まで送迎していたらしく、新しくなっている寮を見て母はびっくりしていた。
高校1年の春。
入学式を終え、お昼から入寮し荷物を部屋に運んだら母とは別れてしまう。
部屋は2人部屋で、同部屋の先輩は3年生の奈々先輩だ。
奈々先輩は私と同じ小学校と中学校の出身で兄とは同級生。
だから、最初奈々先輩から声を掛けられた時も『○○君(兄)の妹だよね?』と聞かれた。
奈々先輩は私を妹の様に可愛がってくれた。
この1年間はきつかった。
学校や寮で先輩にすれ違う時は必ず挨拶をする。
挨拶をしない1年生は目をつけられる。
寮では先輩より先に食堂に入ってはならない。
浴場では1年生は湯船に浸かってはいけない。
シャワーで体を洗ってもいけなかった。
体を洗う時は浴槽のお湯を槽ですくってかけ流していた。
何かと厳しかった…
(あぁ…何で私、こんな所に来ちゃったんだろう)
何度もこう思っていた。
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