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スーパー光武大戦 序章

レス26 HIT数 3096 あ+ あ-

リッター( 30代 ♂ KiiMh )
13/03/12 08:09(更新日時)

これはもう1つの地球のお話し。


いずれ、ケイラスと大時空振動で果てに出会うのだが………。


それはまだ少し先の出来事。



No.1805817 12/06/11 21:39(スレ作成日時)

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No.1 12/06/11 22:27
リッター ( 30代 ♂ KiiMh )

時は近未来の日本、この時代は人間が宇宙で暮らす事も珍しくなくなった時代。


人々が各コロニーでの生活を始めて数十年が経っていた。


それでもまだ地球の見える範囲ではあるが、中には地球の全く見えない場所にその生活圏を広げようとしていた。


地球が全く見えない先の先の惑星を開拓するため開拓団が結成された。


その開拓団を守るために連邦軍から1つの特務隊が派遣された。


特務隊隊長の朝日奈慎司(あさひなしんじ)は宇宙船『アズーナ』で艦長の本村大鉄(もとむらだいてつ)と共に最終チェックを行っていた。

No.2 12/06/11 23:10
リッター ( 30代 ♂ KiiMh )

朝日奈
「本村、航行ルートはこれで良いのか。」


本村
「ああ、遠回りとなるがこのルートなら暗礁空域や航行の邪魔になるものがないからな。」



朝日奈
「そうだな、だが確かこの宙域って例の噂話しの近くでは?」


本村
「秘密裏に新たな霊子甲冑を作っていると言う噂話しか、だがな…。」


朝日奈
「ああわかっている、あのコロニーは中立だし何よりあそこは軍事コロニーじゃないしな。」

No.3 12/06/12 22:08
リッター ( 30代 ♂ KiiMh )

朝日奈
「そうだ、本村聞いた事あるか?歪曲現象の事を。」


本村
「その事か…、軍本部の方でも話しは広がっている。」


朝日奈
「だいたい歪曲現象って本当に起きているものなのか?」


本村
「どうかな、真相はどうだかな…自分の目で見なければな。」


朝日奈
「自分の目でか、ハハッ本村らしいな。」


本村
「よしてくれ、ん?もうこんな時間か、慎司俺は休ませてもらう。」


朝日奈
「ああまた明日な。」


本村
「慎司、お前も早く休めよ明日から出発するんだからな。」

朝日奈
「わかってる。」

本村は自室に戻っていった。


朝日奈
「(歪曲現象か………本当にそんなものがあるんだろうか。)」


朝日奈
「(今はそんな事考えているじゃないな、俺も寝るか。)」

No.4 12/06/17 13:40
リッター ( 30代 ♂ KiiMh )

L1コロニー

???
「任務了解、決行日は明日。」

L2コロニー

???
「遂に明日始めるか。」
L3コロニー

???
「明日から始まるんだね。」

L4コロニー

???
「やっと俺の様な兵士の出番か。」

L5
???
「必ず、果たすぞ。」

No.5 12/06/17 21:06
リッター ( 30代 ♂ KiiMh )

場所は代わり、日本の大阪・関西空港。

イタリアから半年の交換留学から戻った2人の兄妹が降り立った。

???
「う~兄様、やっぱり日本の空気は良いですぅ。」


???
「そうだね、でも早く家に帰りたいね。」

2人は空港を出てタクシー乗り場に向かうとした時声を掛ける人物がいた。


???
「お~い尊志~花蓮ちゃん~。」

2人に声をかけてきたのは尊志の親友であり悪友の『春野智』と『中澤美沙子』だ。

春野
「2人とも、交換留学お疲れさん。」

中澤
「どうだった?イタリア留学は?」

尊志
「とても有意義な半年間だった、貴重な体験が出来たよ。」

花蓮
「とっても楽しかった~。」

中澤
「ふふそれは良かった、推薦した私の目に狂いはなかったわね。」

春野
「まあまあ留学の話しはまた今度にしてよ、お前の事だからな早く家に帰りたいんだろ。」

尊志
「ご名答。」

春野
「自宅まで送ってやるでな、早よ乗りな。」

尊志
「ああサンキュー。」

4人は車に乗りこみ尊志と花蓮の自宅へと向かった。

No.6 12/06/17 21:58
リッター ( 30代 ♂ KiiMh )

自宅へと向かう途中、やたらと通行禁止の場所が多いため回り道を余儀なくされる。

尊志
「なんだまた回り道か多いな、なにかあったのか?」

春野
「そうか尊志は知らなかったな。」

中澤
「最近空間が歪むって言う噂があるの。」

尊志
「空間が歪む歪曲現象みたいなもんか?」

花蓮
「え、そんなアニメや漫画じゃあるまいし。」

春野
「はじめは俺もそう思ったんだけどよ、通行禁止の場所に立ってるの見ろよ。」

通行禁止の場所に立っているのは警察官ではなく軍人であった。

尊志
「な、軍人かよ。」

春野
「なあ軍だろ、よっぽどの事がないかぎりは動かねえのに。」

尊志
「と言うことは、噂ではなく…、信憑性がある事か。」


中澤
「う~ん、さあどうだか。」

多少の回り道はあったものの自宅にたどり着く。
尊志
「智・美沙子送ってくれてありがとう。」

春野
「今日はどうする?」

尊志
「休ませてもらうさ、明日から学園にも行かなきゃな。」

中澤
「明日から?2~3日休んでも良いんじゃない?」

尊志
「いや、早く学園のみんなと会いたいしね。」

中澤
「そう、わかった。」

春野
「じゃあな、明日学園でな。」

No.7 12/06/17 22:33
リッター ( 30代 ♂ KiiMh )

春野と中澤を見送り、家の中に入る。

尊志
「久しぶりだな、懐かしい。」

花蓮
「兄様、大げさです。」
尊志
「花蓮?兄さん明日から学校行くけど、花蓮はどうする。」

花蓮
「花蓮は明後日から行きます。」

尊志
「そうか。」

外ではパトカーのサイレンが響く。

花蓮
「パトカーが多いです。」


尊志
「そうだね。(通行禁止の軍人と言い、パトカーの多さと言い何もなければいいがな)。」


仕事から帰ってきた両親と久々の再会をし、夕食もそこそこに自室に戻り眠りについた。


そして翌日、携帯のアラーム音で目を覚ます。

尊志
「よく眠れたな、さっそく準備でもしますか。」
制服に着替えると、少し気合いが入るもの。


尊志
「さあ行くか。」

No.8 12/06/17 23:28
リッター ( 30代 ♂ KiiMh )

半年ぶりの学園。

春野
「よう、本当に今日から来たんだな。」

尊志
「ああ、また今日からよろしくな。」

春野
「おう。」

半年ぶりのクラスに戻ると何人かの友人達が集まってくる。

次から次へと矢継ぎ早に質問責めにあう。

その中に見覚えのない顔が数人いた。

中澤
「尊志と花蓮ちゃんが留学に行っている間に転校生が来たのよ。」

中澤
「紹介するわ、『明日香煌』(あすかきら)君と『新美有里(にいみゆり)さん。」


「はじめまして明日香煌です、コロニー・ナズナから来ました。」

有里
「はじめまして新美有里です、同じくコロニー・ナズナから来ました。」

尊志
「へぇコロニーから来たんだ、でも凄いなよく受け入れたな。」

春野
「まあな地球とコロニーの間にはちょっとした対立があるんだけど。」

尊志
「しかしそんな事は関係はないだろう、宇宙生まれだろうと地球生まれだろうと、この学園は分け隔てなくだろ。」

No.9 12/06/18 00:25
リッター ( 30代 ♂ KiiMh )

半年ぶりの学校の1日はあっという間に終わった。


しかしその帰り道、それは急に現れた…そうあの歪曲現象だ。


春野
「尊志、久しぶりに寄り道しないか?」

中澤
「良いわね、近くに新しいカフェテリアが出来たの寄っていかない。」

尊志
「いいね、行こうか。」

3人がカフェテリアに向かい、お茶を楽しんだ。
イタリア留学の話しや転校生の話しなどしていると時間のすぎるのは早かった。

会計を済ませて、外に出るとその時であった、3人は強烈な耳鳴りに襲われる。


いや襲われたのは3人だけではなく、通行人も耳鳴りに襲われ耳を塞いでいた。

尊志
「うう、なんだこれは強烈すぎる。」

春野
「ぐうう、鼓膜が破れそうだぜ。」

中澤
「なんなのこれ、何か起きるの。」


苦しむ3人の前に空間が歪み始める。

春野
「嘘だろ。」

中澤
「嘘でしょ。」

尊志
「空間が歪む…歪曲現象……マジかよ。」

歪む空間の中は光り輝やき、ある物が見えた。

春野
「なんじゃあれ、なんか出て来るぞ。」

No.10 12/06/18 01:08
リッター ( 30代 ♂ KiiMh )

もう1つの地球で岸本達がいる世界ならば見慣れた物ではあるが、彼等にしてみれば初めて見る異形の怪物……時空獣だ。

春野
「な、ああ…。」

中澤
「ば 化け物。」

2人はあまりのその姿に恐れ腰を抜かして動けない。

尊志
「智、美沙子逃げろ。」
しかし2人は逃げ出せない、尊志自身も恐怖心を無理やり抑えて2人の元に駆け付ける。

尊志
「大丈夫だな、動けるか。」

春野のはなんとか動けそうだが、中澤の方は余りの事に動けない。

時空獣は逃げ出さない3人を見つけ、襲いかかる。

春野
「うわあ。」

中澤
「きゃあ。」

尊志
「くう、駄目か。」

刃の様な爪が3人を襲うその刹那誰かの声が響く。

???
「芹沢くーん。」


時空獣の強烈な1撃を刀身1本で受け止める少年。

少年は少し後ろに顔を振り向きニコッと微笑む。
???
「なんとか間に合ったね、良かった。」

尊志
「明日香…煌。」


「芹沢君、逃げれそう?」

尊志
「無理だ俺と智は大丈夫だけど、美沙子が…。」

「そう、んじゃ有里さんお願いします。」

No.11 12/06/18 01:55
リッター ( 30代 ♂ KiiMh )

その一言でどこからともなく新美有里が現れ3人を安全な場所に誘導した。


「まさかね~、こっちの世界まで時空獣が出て来るなんてね。」


「あの人の言う事が本当になるとは、むこうの世界の自分とコンタクトできる話しってのも、嘘ではないか。」

尊志
「凄いな、あの怪物の攻撃を受け止めるなんて。」

春野
「なんかふにゃふにゃしてる奴だと思ったが、なかなかどうして、たいした男だな。」

中澤
「明日香君、大丈夫なの。」


新美
「ええ、大丈夫よものすごくね。」

心配のしの字もなさそうな有里の態度に多少の怒りを覚えた尊志だった。
新美
「煌くーん、人目なんざ気にせず派手にやっちゃってー。」



「了解だ、出ろーーーーー光ーーーーー武。」


その声に反応にするかのごとく地面が大きく揺れる。

中澤
「ええ、またなんか出て来るの~。」


新美
「そう、出て来るよ~あの怪物を倒す切り札がね。」

その揺れに流石の時空獣も少し驚きを隠せない様だ。

そして地中から現れたのは身の丈3メートルを越す機械人形だった。

尊志
「あ…あれは。」

新美
「あれは、霊子甲冑光武。」

尊志
「こう…ぶ?」

新美
「対時空獣専用に造られた最後の切り札よ。」

No.12 12/06/18 12:16
リッター ( 30代 ♂ KiiMh )

白銀に輝く光武は夕日に照らされてさらに美しさを増している。

煌は手にしている何かを押すと光武のハッチが開き、華麗に乗り込む。

煌は男性ではあるが多少華奢ではあるが、その分乗り込む様は絵になる。

「まさか本当に光武に乗って戦う事になるとは思ってもみなかった。」

尊志
「新美さんだっけ。」


新美
「はい、何でしょう?」
尊志
「彼はいや、あなた達は一体何です。」

新美
「まあそれは、明日香君の口から言ってもらいましょうか。」

イタズラっぽく笑うとその後は何も言わず煌の戦いを見守っている。


「行こうか光武、僕達のこの世界での戦いの始まりだ。」

見れば両腰に刀の鞘がある2刀流の様だ、腕を交差させ2本の刀を引き抜く。

尊志
「ん…?あの姿どこかで、いや有り得ない初めて見る物だぞあれは、既視感?」

2刀流は本来難しいものだが、それを微塵も感じさせない戦い慣れている。


その戦い方は華麗だ、蝶の様に舞い鉢の様に刺すその言葉がぴったりだ。
時空獣は煌の攻撃にたじろぎ、弱まり始めた。


「チャンスだ。」

光武は構えをとる、何かをするそれは尊志達でもわかる。

No.13 12/06/18 13:42
リッター ( 30代 ♂ KiiMh )


「狼虎滅却、天地一矢。」

2本の刀を真横に振り抜くと刃の様な衝撃波が出現し時空獣を切り裂いた。


時空獣は爆発する事もなければ、切り裂かれた身体を無残に残す事もなく光に包まれ消えいった。

「ふう、終わった終わった。」

煌は光武に乗ったまま尊志達に近寄る。

新美
「お疲れ様、明日香君。」


「どうも。」

そして光武から降り尊志達が無事だと知るとニコッとふにゃふにゃっとした笑顔を見せた。


「大丈夫みたいだね。」
春野
「い、一体あんた達は何者なんだ。」


「僕達はある人から依頼を受けて時空獣を倒す対時空獣バスターの明日香煌です。」

新美
「同じく対時空獣バスターの新美有里、よろしく❤」


尊志
「対時空獣バスター…。」

中澤
「これは夢…、幻…、現実。」


「え、現実だよ。」
全く悪びれる事もなく言い放つ、しかしあれだけの戦いの後でも汗1つかいていない。

春野
「ほんとこれだから天然って怖いよな。」


「え、僕って天然なの?」

No.14 12/06/19 00:00
リッター ( 30代 ♂ KiiMh )

新美
「煌君早く帰って報告しなきゃあ。」


「ああ、そうだったね帰んなきゃね。」

新美
「また明日学園で会いましょう。」


「バイバーイ。」

尊志
「あ うん、また明日。」

まるで嵐の様にいろんなな事が過ぎ去った、3人は家路につく。


夜…ベッドに入り今日の出来事を思い返していた。


半年ぶりの学園、新しいクラスメイト、歪曲現象、時空獣、そして時空獣バスター。

尊志
「今日の事は夢だよなあ。」

いろいろ疲れもありすぐ眠りについた。

???


「あなたの言ったとおりに時空獣が現れました。」

???
「そうか。」

新美
「それだけですか~、ねぎらいの言葉とかないんですか~。」

???
「そうだな、2人共よくやってくれた。」

新美
「まあね~。」

???
「有里君には適わないな、まあそれより彼とは接触したか?」


「はい、ですが今日1日だけでは判別がつきませんが。」

???
「そうだろうが、どうだ彼は戦力になりそうか。」

新美
「資料によると一通りの格闘技は習いはしている様で戦闘力はあると思いますし、時空獣を目の前にしても一歩もひかない勇気は買いますね。」


「あんなのと戦うのは僕達2人で充分ですよ、芹沢君達には僕達と違って家族が居るんですから。」

No.15 12/06/19 03:26
リッター ( 30代 ♂ KiiMh )

???
「そうも言ってられん、君達の敵は時空獣だけではなくなる可能性もある。」


「え?」


???
「時空獣の出現が始まりだと言って良いだろう。」

新美
「大丈夫ですかね、この地球の人達は戦いにあまり免疫ないですから。」


「混乱するでしょうね、間違いなく…これからの起こる現実を受け入れる事が出来るんでしょうか。」

???
「しかし否が応でも受け入れるしかあるまい、この世界での戦いの原因がむこうの世界にあると言えどな。」


「こちらの人達にとってはいい迷惑でしょうけど。」

???
「だからこそ君達には先導者になってもらいたいのだ、間違いなく起こるであろうこれからの戦いの。」



「僕達に出来ますか。」
???
「出来るさ、私が君達に課した訓練をやり抜いたのだから自信を持ってもいいぐらいだ。」

???
「本来なら私が前面にたち君達を守らねばならないのだが、顔も名前も出せないのは申し訳ないと思っている。」


「感謝してます、物資や情報を提供してもらってるんですから。」

???
「今の私にできるのはこれぐらいしかないからな、今は派手な行動を起こす時期でもない。」

新美
「でもでも、その時がくれば顔も名前も私達の前にだしてくれるんでしょう。」


???
「そうだな、それは約束しよう。」

???
「さっきも言ったが今は大っぴらには動けん、それだけはわかってもらいたい。」


「了解です、今後はどうしましょうか?」

???
「当分の間は学園にいて学園生活を楽しめばいい、無論芹沢尊志との接触も忘れずにな以上だ。」

No.16 12/06/19 07:43
リッター ( 30代 ♂ KiiMh )


「ははは、参ったなあ当分の間は学園生活か。」
新美
「良いんじゃない、満喫しちゃおうよ。」


「有里さんは楽しそうで。」

新美
「あったり前よ~、清風学園って言ったら日本でも有数の超セレブの学園、学力とスポーツは当たり前でなによりそれ相応の資金と資産がある家柄じゃないと入学すら許されないからね。」


「僕達はそこらへんはごまかしているけれど、あの人の力が大きいね。」

新美
「そーよね、学園に提出した情報なんて大嘘なのに審査とかしないのかしら。」


「してるとは思うけどね、そこらへんもあの人が上手い事してるんでしょ。」

新美
「潜入捜査で入ったけど、半年も居れば一応愛着湧いてきたわ。」


「それは僕もだよ、初めはこういう所の特有の偏見はあったけど、意外に良い人達が多くて安心したよ。」



「ふわぁ~なんだか眠いね、有里さんは眠くないの?」


新美
「そっか、煌君は今日戦闘あったもんね疲れたでしょう。」


「うん、じゃあ今日はもう寝るね有里さんおやすみ。」

新美
「はいは~い。」


「(相変わらずテンションの高い人だ)」

No.17 12/06/20 00:05
リッター ( 30代 ♂ KiiMh )


尊志
「うあああ、なんだ夢か……最悪だなまったく夢の中まであんな化け物が出てくるか。」


尊志はアラーム音より早くに起きた、悪夢にさいなまれていた無理はない、夢の中まで時空獣に現れたのだから。

尊志
「(やっぱり昨日の事は夢じゃなかったのかな、いや夢であってほしいが)。」

尊志
「(そういえば花蓮は今日からだったな)。」

尊志はそうそうに朝食を済ませ急いで学園に向かう、明日香煌と新美有里の存在は本当なのか、夢や幻ではないのかそれを確かめたかった。




教室に入るとあの2人が居た。


「ああ~芹沢君おはよー。」


新美
「あら意外に早いね~、いつも予鈴ギリギリに入って来るって有名なのに。」

芹沢尊志は行動が遅い事で有名である、その尊志が早い時間での登校した姿は他のクラスメイトには驚きである。

尊志
「やはり昨日の事は夢じゃなかったのか。」

新美
「な~に1日経てば終わると思った。」


「残念だけど、芹沢君これは現実だよ芹沢君達が体験した耳鳴りもあの時空獣って言う存在も。」

No.18 12/06/20 07:02
リッター ( 30代 ♂ KiiMh )

春野
「ありゃ、尊志珍しく早いな。」

中澤
「どうせ遅いと思って迎えに行ったら、お母様からとっくに出て行ったって言われて少し驚いたわ。」

春野
「どういう風の吹き回しだ。」


「ちょっと煌君と有里さん2人と少し話しがしたくてね。」

中澤
「へぇ、もうそんなに仲良くなったんだ。」

尊志
「まあね、それより昨日は大変だったな怪我とかしてないか。」

春野
「怪我?昨日…尊志なに言ってんだ、昨日は3人で放課後に美沙子が連れてってくれた店でお茶してたろ、なんで怪我すんだよ。」


中澤
「そうよ、久しぶりに3人揃っての寄り道だったじゃない。」

尊志
「その後にあっただろ。」


春野
「その後?…うーんなんかあったっけ、美沙子俺達ってあの後帰ったよな。」

中澤
「ええ、何もないよ。」
2人とも演技なのかわからないが覚えていない様子だ。


尊志は煌と有里が2人を見る。


「訳あって2人の記憶を……、な~んてね。」


新美
「さすがにそんな力はないわね。」


「今日のお昼にで僕と有里さんと芹沢君だけでお話ししません。」

新美
「少しだけ、今のこの世界の現実と現状を教えてあげる。」

この言葉の時だけは2人からは優しさは消え鋭い目つきと口調になっていた。

春野
「煌君も有里ちゃんも顔怖いぞ、なんか悪い事言った?」


「あ、ごめん、大丈夫だよ少し考えごとしてた。」

中澤
「2人して考えごと?怪しいわね。」

その時始業の鈴がなる、生徒達は素早く自分の席に座る。



「じゃあ芹沢君、今日のお昼お願いしますよ場所はまたその時指定するから。」

No.19 12/06/20 14:46
リッター ( 30代 ♂ KiiMh )

明日香煌と新美有里、尊志は2人が気になって仕方がなかった。

授業中も気になり手につかなかった。

4時限目も終わり、長い休憩時間が始まる。

春野
「尊志、昼飯食いにいかないか。」

中澤
「食堂に行きましょう。」

尊志
「智、美沙子すまない今日はパスさせてもらう。」

春野
「なんだ、なんか用事か。」

尊志
「職員室に行かなきゃならないんでな。」

中澤
「一緒に行きましょうか?」


尊志
「いやいいよ、多分長めの話しになるだろうからつきあわすのは悪い、2人で行ってきなよ。」


春野
「尊志がそこまで言うんならしゃあないな、美沙子今日は2人で行こうか。」


中澤
「そうねまた後で。」

智と美沙子を見送った後、煌と有里に話しかける。

尊志
「煌、有里これでいいか。」



「ありがとね、じゃあ芹沢君、有里さん人目の少ないところに行きましょうか。」

学園は広大で中には生徒でも滅多に寄り付かない場所がある、3人はカップコーヒーと軽いものを買ってベンチに腰掛ける。


尊志
「さあ、話してもらおうかあなた達の言う今現在の世界の状況と言うものを。」


新美
「それは良いけど、何から話したらいいかな。」
尊志
「智と美沙子は?昨日の事を全く覚えてない様だけど。」


「ん~多分、あまり事に理解出来てないんじゃないかな。」

頭に指を差しながら。

新美
「無かった事にしたいんでしょ、人間の脳の不思議の1つだね~。」


「昨日の事は夢なんだと悪い夢なんだとあり得ない事なんだとだから、1日寝てしまったから今日の朝起きた時には昨日の起こった出来事を忘れてしまったんでしょ。」

No.20 12/06/21 02:54
リッター ( 30代 ♂ KiiMh )

尊志
「その事はわかった、あの時空獣って存在はなんだ。」


「簡単に言ってしまえば時空や次元の裂け目から、別の言い方をすれば時空振動から出てきた怪物みたいなもの。」

尊志
「なんでその怪物が俺達の街に出てくる?」

新美
「それは理由がある。」
尊志
「理由?どんな理由なんだ。」


「これから言うことを真面目にそして真実だと言うことを信じてほしい。」

尊志
「わかった。」


「あれが出る要因と原因はこの世界とは別の世界が関係している。」

尊志
「別の世界???」

新美
「所謂並行世界ね。」


「限りなく近く、もっとも遠い世界。」

尊志
「ちょ…ちょっと待ってくれ、いきなりそんな話しをされてもな‥。」

尊志
「それに並行世界って、漫画やアニメでよくある設定だよな。」


「残念ながら、漫画でもアニメでもない今現実に起こっている。」

尊志
「そ その要因と原因ってなんだ。」

新美
「ごめんなさい、詳しい事は解らないの。」


「隠しているわけじゃないんだ、僕達も聞かされてないから。」

尊志
「そういや、2人には依頼主がいるそうだな。」

「そうなんだ、僕達はその依頼主から話しを聞いてる、でも全部を聞いてる訳じゃないんだ。」


新美
「依頼主はこの世界でも時空振動や歪曲現象が起きる事をいち早く察知してね。」


「僕達は依頼主からもしもの時は頼むと言われて僕達は潜伏してたんです。」

新美
「できれば私達の出番なんてない方にこしたことないんだけどね。」

No.21 12/06/22 02:44
リッター ( 30代 ♂ KiiMh )

しばしあ然とした、妹の花蓮が集めている漫画やテレビアニメで嫌と言えるほど見てきた。

そんな事が自分達の世界で…空想の中の出来事、実際に起こり得る事があるのか信じられない。

いや信じろと言う方が無理な話しだろう。

尊志
「………………。」

新美
「あら完全に黙っちゃった。」


「無理もないですよ、いきなりこんな話しをされてね……、信じろって言う方がさ。」


尊志
「聞きたい事がある。」

新美
「いーよ、わかる範囲なら。」

尊志
「いや、いいまだ混乱している…今日はここらへんで勘弁してくれないか、頭がおかしくなりそうだ。」


「うんいいよ、順を追っていかないとね。」

新美
「続きはまた今度、今日の講義はここまで。」

尊志
「ああ、そうだなそうしてくれ。」


「休憩時間も終わりそうだし、行こうか。」

尊志
「いや1人にしてくれないか、今日は早退するから先生に言っといて。」


「わかった、適当に理由つけとくから。」


ヨロヨロとその場を離れる尊志、その日は力無く帰っていった。


新美
「やっぱ、受けいれろって無理な話しだったかな?」


「でもね……、あの人の感じではあんまり時間ないみたいだね。」

新美
「うん、当分の間は2人で頑張ろっか。」


「しょうがないね。」

No.22 13/01/01 22:53
リッター ( 30代 ♂ KiiMh )

朝日奈
「本村、明日辺り例の噂のコロニーに潜入しようと思うんだが。」

本村
「潜入?なんだ堂々と行けば良いじゃないんか。」

朝日奈
「ん~、なんかな嫌な予感がするだ。」

本村
「ふふ、お前がそう言うと信憑性がありそうだな。」

朝日奈
「冗談でも止めてくれ、新しい霊子甲冑か……噂かどうかこの目で確かめなければならない。」

朝日奈
「だから本村、済まないが明日はこの船を降りたいんだが?」

本村
「まあ、良いだろう、だが手短にな、しかしいきなりだな。」

朝日奈
「ああ、俺達霊子甲冑部隊は上層部の連中からは嫌われているだろう、真正面から行ってもはぐらかされるだけさ。」

No.23 13/01/02 00:25
リッター ( 30代 ♂ KiiMh )

朝日奈が潜入しようとするコロニー「ユーノ」、そこは別名学園コロニーに言われ、一見連邦軍の介入など無いと思われていた。


勉学に勤しむ生徒達が日々頑張っていた。

次の日……
朝日奈
「んじゃ、本村行ってくる。」

本村
「ああ、ただしわかっているな?」

朝日奈
「わかっているさ、早めに……だろう?学園コロニーと呼ばれるこの場所で霊子甲冑の様な物があるか確かめてくる。」

朝日奈は携帯用スラスターを身に付け、コロニーの非常口から潜入した。
朝日奈
「学生達か…、頑張っているんだな、ははっ、こう見るとまるで戦争や地球と宇宙で起こって問題など無関係みたいだな。」


朝日奈
「さて軍服では目立つな私服に着替えるか。」

朝日奈は私服に着替え、髪型を変え一般の学生達に紛れ込んだ。

朝日奈
「何もなければ良いがな、噂によればとある学園にカムフラージュにして地下で造っている様だな。」

No.24 13/01/27 20:34
リッター ( 30代 ♂ KiiMh )

朝日奈
「ん?これは、肌に纏わりつく悪意…どこからか?」


このコロニーの近く…。
???
「さて、諸君はこの話を信じるかな。」

???
「本当なんですか、このコロニーでそんなものが造られているって。」


???
「そうだとしたら、条約違反って奴じゃね。」


???
「いやまだ、確証は無いんでしょう隊長。」


???
「さあ、どうかな…それを確かめる為にな、まああったら強奪だ。」


???
「了解です。」


???
「ただ今より、コロニー「ユーノ」に潜入します。」


???
「うむ、まあ頑張ってくれたまえ、良い報告待ってますよ。」

No.25 13/03/08 23:51
リッター ( 30代 ♂ KiiMh )

朝日奈
「さて私服に着替えているとは言え、ウロウロしてはさすがに怪しまれるか、どこかに姿を隠す場所はないものか。」


???
「あんた、さっきからこの辺ウロウロしてるけどここの住人じゃないでしょ。」


朝日奈に声をかけてきたのは女性だった、言い方からして少し気の強そうな女性だ。


???
「だめだよ~いきなり失礼だろ、そんな言い方。」

次に声をかけてきたのはその女性とは逆に優しそうな男性だ。


???
「すいません。」


朝日奈
「いや構わないさ。」


???
「でも、初めて見る方ですね地球から来たんですか?」


朝日奈
「そうなんだ、実はさっき着いたばかりなんで。」


???
「ああ~そうなんですか」


???
「それはもうわかったわ、あんた名前は?」


???
「口悪いよ、すいません。」


朝日奈
「大丈夫さ、自分は朝日奈慎二…一応大学生さ。」


???
「一応?なんだか釈然としない言い方ね。」


朝日奈
「さ、今度は君達の名前を知りたいんだけど?」

No.26 13/03/12 08:09
リッター ( 30代 ♂ KiiMh )

???
「まずはあんたから言いなさい。」


???
「わかった、はじめまして僕は神谷一男(こうやかずお)です。」


???
「私は大隅勇子(おおすみゆうこ)覚えておきなさい。」


朝日奈
「はは、わかった覚えておこう。」


朝日奈
「ところで、2人に聞きたい事があるんだ。」


神谷
「はい、なんでしょう。」


朝日奈
「このコロニーに不釣り合いな建物はなんだい。」


神谷
「見ての通り廃校です、僕が入学する前からありますよ。」


朝日奈
「取り壊しとかそういう話しはなかったのかい。」

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