オレに夢中だったはずの彼女が・・・

『あっ、今ビックリしたっしょ😜？』



愛『い、いえ😅💦中には男性のお客様も来ますから。ほら。奥様のプレゼントなんかに😄』



『ホントかよ？目ぇ真ん丸にして、まぬけな顔してたぞ😜』


愛『・・・あはは😅』
（なんなのよ、慣れ慣れしい奴だな）


『オレ、こういうモンだけど。名刺渡しとくから、今夜必ずメールちょうだい😄✋じゃーねー！』







・・・へぇ。
あんな礼儀知らずの馬鹿そうな男なのになにげに一流企業に勤めてんだ。

だが愛は気にも留めていなかった。
よくある、
ただのチャラ男のナンパだと思ったから。



そしていつものように眠りにつき、
翌朝も仕事に向かった。




いらっしゃいませ～♪



今日も愛はお客様に笑顔と愛嬌を振る舞う。






『ちっす！😁✋』



愛『あ・・・昨日のケンさん。どうも😅』

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『なんでメールくれないのよー🐱？今日仕事何時に終わる？』


愛『18時ですけど…』


『じゃ、18時に外で待ってるから。ご飯行こう😄強制ねー！』


愛『ちょ、ちょっと待ってください💦』


『じゃーねー✋』




困ったなぁ・・・😞
なんで興味ない男と食事行かなきゃいけないのよ。
無視しちゃおうかな。
でも、ずっと外で待たせるのも人情的にアレだしなぁ・・・




ケンはさすがだ。
好きな女は絶対に逃さない。
徹底的に押し、
逃げるスキを作らないのだ。

それでもって、
自信の無さやしつこさを感じさせない。

あくまで’爽やか’なのだ。


この男らしさがケンの魅力なのである。



これはそれなりに恋愛経験し、
女を知り、
自信のついた男じゃないとなかなか出来ない振る舞いであろう。

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仕方がないので食事だけ行くことに。


ん、もぅ。
今日は疲れてるから家でゆっくりしたかったのにぃ😒



外へ向かうと既にケンは待っていた。




『ちっす！😁✋』


愛『ちっす！😅✋』

（エヘッ。ちょっとふざけてみた（笑））



『あはは😁面白いね君。名前は？』


『愛』



『よろしく、愛😌』
（チャラいなぁ…いきなり呼び捨てかよ…）



愛『よろしくね。ケン😄』



『駅前にうまいパスタ屋があるから行こうぜ』




愛『ウン😉』




ケンはフレンドリーな性格のせいか、
二人は他愛もない話をしながらすぐに打ち解けた。


なんだか、
まるで昔から知ってる友達みたい・・・。



居心地がいい。

ケンと一緒にいると楽しい。

自然と笑顔がこぼれる。


・・・ただのブ男なチャラ男だと思ってたのに。


ひさしぶりのデートで、
愛は幸せな気持ちになっていた。





『なぁ、ディズニーランドって行ったことある？』



愛『あるよ😄』



『最近いつ行った？』


愛『もう二年前かなぁ～😣ケンは？』


『三ヶ月前かな。』




えっ・・・
最近じゃん・・・
誰と言ったんだろ・・・
ディズニーランドなんて男同士で行かないしな・・・😞


愛は密かに嫉妬していた。


この嫉妬こそが、
恋心のはじまりであった・・・。




『今日は楽しかった！また、デートしような😄』









ケンと愛は、
この日を境にデートを重ね、
めでたく付き合うようになった。

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交際してから、
毎日連絡を取り合うようになった。




✉…ケン～❤
今日ね、ハート型のハンバーグ作ったの～😌




✉マジかよ？
今度オレにも作ってよ❤



✉いいよー😄
作ってあげる❤





・・・こうして毎日他愛もない話をするのが日課になっていった。


ケンと愛はメールをしない日なんてなかった。





オレ様でしきりたがり屋なケンは、
素直で従順な愛の性格にも惹かれていた。



いつしか、
お互い深く愛し合っていた・・・。

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愛はケンに依存していった。
もうケンしか見えなかった。
ケンの為ならなんでもした。



ケンにとっては最初は嬉しく思えていたことが、
次第に｀当たり前´になっていった。




これが後に思わぬ事態を招くのである。





ﾌﾟﾙﾙﾙ…


ケンの携帯が鳴る。

会社の先輩（風間先輩）からだ。




『もしもし？ケンか？今度合コンあるんだけどどうよ？』



『わかりました・・・行きます！』



ケンは一流企業に勤めている。
それなりに付き合いも多い。
そして女友達も多い。




愛が知ったらどうなるであろう・・・。

きっと悲しむに違いない。

だが、



『バレなきゃいい』



これがケンのモットーであった。

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愛『ねぇ、今の電話だれ？』



『あぁ。会社の先輩だよ😄来週会社の飲み会があるんだ。かったりーなぁ😲』




愛『・・・そう。』

（ケン、今嘘ついた）



通話音量が大きすぎて、
たまたまデート中で隣に居た愛には電話の声が丸聞こえだった。




愛は、
この日を境に嫉妬と不安で張り裂けそうな夜を過ごした。





📱ﾌﾟﾙﾙﾙ・・・



また、ケンの携帯が鳴る。
交友関係の広いケンの携帯が鳴り止むことはない。


女友達の友梨からのメールだ。




✉『ケン？友梨だけど❤週末みんなでバーベキューやるから来なよ😄』



✉『おう😄』

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友梨はケンのことが好きだ。
活発で積極的な女。

以前もケンに言い寄ってきたのだが、
積極的でガンガン責めてくる友梨のような女はケンのタイプではない。


自分が好きな女に、
自分からアタックしたいのである❗

・・・さすがは男だ。



密かに友梨はケンを奪おうと考えている。

ケンと愛を別れさせたくてしょうがないのである。

そして友梨はどうあがいても勝てない容姿端麗な愛を妬んでいた。




ケンは遊ぶのが楽しかった😄

愛はオレにゾッコンだし、
どんな扱いをしても離れていかないと確信していた。



そのうち、
以前は毎日会っていたのが週1回・・・月に2回・・・


月日が経つにつれ、
デートする回数も減っていった。


愛は寂しくて毎晩泣いていた。


気づけばケンの男友達にさえ嫉妬していた。


それでもケンが大好きだった。

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｀愛していれば、
きっと同じ分だけ相手も愛してくれる´


・・・そう信じていた。


非常に純粋なのである。



✉『ケン、おはよー❤』


✉『ケン、なにしてるの？さみしいよ・・・😢』


✉『ケン、いつ会えるの😞』


時には返信がない日もあった。

だが、
愛はケンに毎日メールを送り続けた。





愛のさみしい気持ちを知っていつつも、
ケンは図に乗り合コン三昧。

浮気はしていないのだが、
愛を放置し男友達、女友達とも遊びまくる。




📱ﾌﾟﾙﾙﾙ…


愛の携帯が鳴った。


高校時代の男友達、
ユウジからのメールだ。


✉『よぅ。元気？最近どうよ😄』

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