ひとりごと
家族とか
夫婦とか
親子とか
友達とか
彼氏彼女とか..
いろんなかかわり合いがあるね
17歳の時、
高校のベランダで、休み時間に
『あたし達、気がついた今、まだ17歳でよかったよね~』
そんな言葉を言い合って..
自分らの若さは、
いつまでもそのままだと思ってた
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高校の17歳!
特に、大学に行きたいとか
何者かになりたい希望があって入った高校ではなかった
親は小さい頃から厳しくて
小学生3年くらいからかな?
布団の上げ下ろし
家全域の掃き掃除やら
拭き掃除やら
やらされていた
一つ下の妹が一人いた
いつも掃き掃除と拭き掃除を取り合ってた
もっと厳しい数々があるのだけれど
多すぎて一度に言えない
とりあえず、住んでる街は田舎なもので
都会と違って高校は私立は授業料が高いため
親は県立じゃないと困る!と言った
ほんとは市内じゃ上から2番目の高校に行きたかった
けどハゲの担任が私立と併願しなきゃダメ!なんて言うから!
母親が
『お金かかるから
もう一つランク下の高校1本で行って!』
どんだけ貧乏なんだよ⤵
1つ下げたから勉強なんかしなかった
冬なんか勉強するフリして部屋のコタツで毎日居眠りこいてた
金かかるの困るくせに塾には行かせてくれたんだよ(笑)
その塾には友達と通った。
所詮1つランク下げなきゃ安心して1本でいけないような自分が行く場所じゃなかったね
その時の友達は
今は国際線のCAやってるよ
ともかく、合格した
なんの希望もなく、
ただ世間的に
親が言うから
右なれー..的に
高校は男女共学
普通はウハウハもんなんだろうけど
中学ん時に好きになった同級生がいたから
なんの興味もなかった
その同級生はね、自分から好きになって、中学ん時から誕生日にプレゼントしたり、席をとなり同士にしたりラブレター書いたりして..
ははっ!☺
その気にさせちゃったんだ。
え?
まだ純粋だよ
手だって握った事なかったし、
一緒に帰った事だってなかったし
そんな彼とは、よく夜中に親が寝たあとに電話してた
将来、結婚する約束までしてたんだ。
自分が高校生の時代は
高校へ行くのが当たり前だった
行かないと
ご近所から後ろ指的ウワサをされるほど深刻な問題だった
クラスには必ず不良チックな男子生徒がいて。
はみ出す、はみ出す!
気持ちイイほどにハミ出して担任に刃向かう!
小心者の自分は『ヤバくね?』とか思いながらも、言い合いする男子と担任を横目で黙って見守る..
女子も負けてないコがいた。
担任に食ってかかる。
髪が赤い!
スカートが長い!
(ヤバ!年バレだね)
だのと言われて。
言われて当たり前なんだけど逆らう。
自分?
悲しいかな、いわゆる小市民なんだよね
何にも言えないの
っつうか、彼らほどの情熱はないっていうか..
こんな小さい人間な自分でも『不良』と呼ばれる類の人間には、かなり興味しんしんだった。
やる事が違う!
まさに中学の時から培ってきたものなんだね!
校則で、パーマなんかかけちゃいけなかった。
でも彼女らは、頭クリンクリン!
まっキンキン!
ズルズルズルスカ。
男子はボンタン?
たまにオシャレな男女がいて
女子ならミニスカ
男子は短ラン
殆どは長ラン裏刺繍
そんな格好をして
彼らが何を訴えたいのか卒業までわからないままだった自分。
なんかマジメなヤツらより先生とかから
目を付けられてる、そんな『不良』にかなり興味を持っていた自分。
度胸がなくて、自分には到底言えない、
できない何かを代わりにやってくれそうで。
でもやらなくてもイイ事までやっちゃう彼女ら。
ウチのクラスに
かなり『ブりっこ』して男の気をひいてる女子がいて..
今でいうと、
うん⤵なんだろう?
ボコる?
昔でいうとヤキ入れるって言ってさ..
そのブりっこをトイレに呼び出して
『なに男の前でブりっこしてんだぉぅ!』
と、トイレのドアを足で蹴ったりして威圧する
そんな不良と呼ばれてた彼女ら
自分はその一部始終を
そのトイレの外の窓から友達と見てた。
彼女らがドアを蹴るたびに体がビクん!とした
自分がやられてるような気がした
コワくてドキドキした。
なんか自分は卑怯者..
小さいと感じた。
男子にもいた
不良と呼ばれそうなのが
顔が無表情で
抵抗力0っぽくて
ポンと押せば、そのままそっちへ崩れ
こっちから押し返せば
またその方向へ崩れてくような、
そんでもって無口な、
そんな同級生を毎日、不良な男子らは
休み時間にオモチャみたいにしてからかってた。
イジメに近かった
自分はその光景を見て
なんでそんなふうに人を扱うんだろうと
少し怒りを感じてた。
でも不良は怖かったし、同じ事をされたら?
と考えると震えた拳を握りしめるだけで
振り上げる事はできなかった。
『カンパ』
冬の寒い意味じゃないよ
善意?でお金を友達に出す事。
自分のクラスの不良女子チックな『ロンちゃん』
ある日
『ごめ~ん!友達がデキちゃってさ、少しでもいいからカンパしてくんに~?』
その当時、どのくらい大変でどのくらいお金が必要なんか知らなかったけど出した自分。
イイ事した気がしてた
自分は彼女が好きだった
顔がかわいかった
上級生にからまれた時にあたしにヤキが入らないように
上級生に謝って助けてくれた。
『バイト』
高校時代3年間
部活には入らず
そういうのを『野良部』と当時は言った
自分はチェーン店の寿司屋でバイトしてた
当時時給『\370』
学校の15時5分のゴングがなるといっせいに野良部の自分はチャリで10キロ先のバイトへGO!
おかげで足が太くなり、
おねえ体系や
キレイ系からは
ハズれていった..
月のバイト代は毎月\36000
このバイトがのちのち我が身を助ける事になる..
『彼氏』
中学ん時から好きだった彼とは高校に入ってからは、もっぱら文通だった
笑えるでしょ?
昔は携帯とかパソコンなんか全く開発されてなかったから、電話か手紙でしか相手に連絡とれなかった。
高校のクラスにも気になる男子はいたけど。
彼女いたらしいし。
このころから
自分は適当そうな人間にひかれていってるのが、まだわからなかった
文通の彼氏はなかなか会ってはくれなかった
『彼氏』パートⅡ
そんな文通彼氏とバイトが終わってから会うようになった
19時あとだから、もちろん誰だかわからないくらい暗かった
お互いに自宅から遠くない幼稚園の庭で。
昔は、今ほどの不審者常習が蔓延してない時代で、柵や鍵や鎖とかのセキュリティーは不完全で。
幼稚園の庭にあった長椅子に2人で腰掛けて話ばかりしてた
黙って前をむくと、
やっぱり田舎なんだな、
2人で顔をあげると目の前は墓地がたくさん広がっていた
怖くなかった
月並みだけど怖いと思わないんだね、これが(笑)
だってそんな環境の中で、あたしは初めてキスしてもらったんだから..
『バイトの友達』
バイトはツラいとは思わなかった。
偶然にも自分と同期の女子バイト生が4人もいた!
高校はさまざまだった
バイト帰りにロッテリアに寄ってはいつまでも長話してた
かなり仲がよかった。
毎日15キロのチャリ通も友達がいたおかげで楽しかった
でもイケない事も知った
『バイトの友達』パートⅡ
同期バイトの中で唯一、市内で一番頭のいい高校に行ってたコがいた。
彼女は責任者帰ったあと、レジ締めをまかされていた。
もちろん、自分はあとから入った下っ端だから、後片付けに必死だった。
ある日、『伝票とレジ内のお金が合わないな~』と言ってて。
伝票よりお金の方が多かったらしく、
『多いんだからもらったってバレないよ!』
え?
え?
あたしより2つも頭いい高校に行ってるんだよね?
多くてもお金とっちゃダメだよね?
えええ~!?
『ディスコ』
そんな頭のいいバイトの彼女は、バレる事なくやめてゆき、自分の記憶からは消えていった。
残ってるバイトのコは、例の『ロンちゃん』とは、また違う、自由的な彼女だった。
高校を中退した社会人の彼氏がいたせいか、
人に左右されない自分をもっていた。
彼女に誘われて初めて『ディスコ』に行った。
今思うと、初めて入ったパチンコ屋と一緒だな。音がうるさい
あの当時、
女性1000 男性2000
だったかな?
食べ放題の踊り放題だった。
もちろん自分はダンスなんか知りもしなけりゃ、それが若者のストレス発散の行為なんて思いもしてなかった。
食べ放題だしょ(笑)
テーブルで焼きそばやら、フルーツやら、ピラフ!唐揚げまで!
うわわわわわわわわわ~!
バイトしてた自分にお金がないなんて心配は全くなく、楽しかったぁ。
ごめん。まちがい。
おいしかった~!
食べながら狂ったように曲に合わせてステキにおどる彼女にみとれていた。
雰囲気だけでも楽しかった。
『ディスコ』パートⅡ
クラスのロンちゃんともディスコへは行った
暮れ近くのクリスマスイベントに誘われて。
ロンちゃんは、ディスコに着て行くドレスを自分で作っていた。
相変わらず自分は
誘われてついてくだけの
自主性のない食べ放題大好きなままだった。
その当時流行った、ツイストとかも彼女に教えてもらった。
パーティーでロンちゃんはなんかの賞をもらってた。
だってダンスうまいもんね。
揃って同じ振りのダンスする曲が流れるとみんな一つになってた。
ロンちゃんに呼ばれてみんなが踊る輪に混ざる。なんか何もかもが楽しかった。
知らない男に曲にノレてないね、と言われるまでは。
ほっとけ、ボケ!
『厳しい親』
楽しく青春を謳歌してる話ばかりの裏には、かなり切実な問題が緊迫していた。
母親がうるさいの。
夜ディスコ行ってるのも原因だったけど、
バイトばかりで家の掃除やら手伝いをしないのが面白くないらしい。
親は家を新築するために共働きで毎日大変だったらしく。
そんな親のイライラなんか
学校のテストとかでイライラしてる自分には関係なかったけど..
雷は落ちた。
あんたみたいな不良は学校へ行く事なんかない!やめちまいな!
義務教育じゃないんだから!
と、あたしへの高校の授業料を払ってもらえなくなった。
学校はやめたらダメでしょ。そう思って。
はずみでやめるつもりは毛頭なく、バイト代から毎月払って通った。
マジ県立でよかった!
その当時、月¥7000だったから楽ちんだった
これがまさか卒業するまで払い続けるとはね....
ウチの親は
キレイ好きとか、
潔癖症とか、
神経質とか、
猜疑心が強いとか、
自己中とか、
全部混ぜて1で割った感じ(笑)
玄関の履き物は揃えないと叱られ、
出したものは元に戻さないと叱られ、
使った食器は洗って棚に片付けるまでしなきゃダメで..
でも川にはポンポンとゴミ投げる母親、どうして?
ケンカしての母親の口癖は
『出ていけ!』
『うるせ~!』
そう言って部屋に駆け込む自分
母親は部屋のドアを開けて『出ていけ!出ていけ!ここはあたしんちだ!』とさけびながら、
部屋に入りこみ、
あたしの髪の毛をワシづかみにして玄関まで引きずっていく。
くそっ!
痛い!
涙が出る..
鬼畜だ。
どこにも行くとこなんかない!
わかってるくせに!
今思うと
東京にいたら、眠らない街、歌舞伎町?渋谷?
田舎もんだから知らないけど、きっと飛び出して行ってたと思う!
でも田舎だから
田んぼしかねぇし。
なんにも知らずに泣いてるカエルがうらやましかった..
『修学旅行』
えっと、積み立て集金なんかあったっけ?
忘れちゃったけど、行った。
京都・奈良
着替えとか洗顔セットとか、確かバイトの帰りに全部自分で揃えたっけ。
みんな親と一緒に買い物するんだろな..
でもバイトしてたから金銭的には何一つ困らなかった。
バイトの金で遊びに行くにも、悪い事するにも、バイトしてて時間がないから使うヒマがない
だから貯金は増えていった。
そうさ!
修学旅行のお小遣いだって自前さ!
でもちょっぴりさみしかった。
聞いて驚くな
自分が高校の修学旅行ん時はまだディズニーランドなんか出来てなかった。
行きたくてもそんなパビリオン的なものなんかない時代。
京都は見学に3つの選択が決められてた
・太秦映画村
・嵐山
・どっかの遊園地?
その当時、真田広之の大ファンで、もちろん映画村を選択。
まぁね、本人いるわけじゃないけど。
映画村の中に飾ってあった彼の写真だけ見て満足してた。
新京極..なんか歩いた記憶はするけど。
はっきり言えばあんまり覚えてない..
旅館内でのボイラー室事件以外は..
ボイラー室事件って言っても大した事じゃないんだよね
共学校は男と女がいるので先生たちも大変なのねん。
むやみやたらに旅館じゃ、部屋を出たりしちゃダメだとか、見つかると叱られて..
でもウチらは冒険したくて女子4~5人で部屋を出た!
忍者みたいにツタツタと忍び足で。
そこに先生が来た!って誰かが言った。
みんな慌てた!
散り散りに逃げ出した。
もちろん自分も逃げた!
旅館の廊下を走ってる途中で小さなドアをみつけた。
なぜかドアノブに手をかけてドアの向こうへ、すかさず入ってしまった。
だって逃げてんだもん!ヤバいんだ!
逃げる友達の声や、
先生の怒鳴る声。
ふふふ!
あはははははっ!
絶対ここなら見つからないよ!
しばらくして何の音も声もしなくなった。
今だっ!
ここを出てこっそり部屋へ戻ろう!
ガチャ..
ん?
ん?
ガチャガチャ!
マジで!ヤベぇ!
内側からドアが開かない..
なんで?なんで?
そうなってみて気付く!
一人分しか入れない狭いスペース!
そして真っ暗!
そして誰もいなくなった....
誰か!誰か!
いや、今、デカい声出したりしたら、出歩いてたのがバレる!
今思うと、
叱られるぐらいで
殺されるわけじゃないんだから
助けてって呼べばよかったんだけど
でも、そこが青春!
叱られたくない!って気持ちで頑張る手だてしか頭にうかばないんだ
バカだよね(笑)
唯一見つけた床とドアの3センチの隙間
顔を床につけて外を覗く
あ!誰かのスリッパ!
やだ!先生の足だよ
ダメだ~こっから出らんなくて置いていかれんだなきっと..
ぐすん、ぐすん。
マジどうしよ..と思ってたところに遠くから自分の名前を呼んで探してる友達の声が聞こえてきた。
あっ!あっ!
彼女らもまたもや先生の目を盗んで自分を探しに来てくれたのだった。
『ここだよぉ~!』
デカい声を出したいが先生にバレると困る。
例の3センチの隙間から指を出せるだけだして
内緒話する時の声と同じくらいで
『ここ!ここ!助けてぇ~!中からドアが開かないのっ!』
みんなどこから声が聞こえるかわからなくて..
なかなか見つけてもらえず。
ドアを開けてもらった時、自分は号泣してたが、みんなは爆笑してた。
そんな事件さ
そんな内輪の何気ない事もあったりした修学旅行も最終日。
『めぐちゃん』が泣いていた。
聞くとお財布を落としちゃったみたいで、ウチに電話したりして泣いてた。
あたしはお金を貸してあげた。
今誰かに、『あなたは何かを持ってますね?』と聞かれたら、
『それはお金です』と言いたいぐらいの勢い(笑)
まずバカだよね(笑)
言わないけどね(笑)
泣いて喜んでた『めぐちゃん』
よかったね。
まず、バイトしてて助かったよ!
『デート』
彼氏と、まともな日の当たる場所でデートする事になった。
修学旅行のおみやげも渡したかった。
中学卒業してから約1年半ぶりに会うんだ
彼氏の名前は『中本くん』
恥ずかしくて下の名前なんて呼べないよ
身長は180センチあった
でけ~
早く2人で並んで
カップルだと自慢したい
映画に行こうと連れていかれた
が、
連れてかれたのは街の映画館じゃなくて
駅だった..
駅で中本くんに渡されたのは、なななんと隣の県へ行く電車の切符!
へっ?なんで?
遠い街へ、長い時間、誰にも邪魔されないで一緒にいたい..
そんな中本くんの配慮?
でもなんとなく気づいた..
自分の街で誰か知ってる人に会って、あたしなんかと一緒にいるところ、見られたくないから..
だから誰も知らない隣の県に来たんだね
あんなに会いたくて仕方なかった彼氏は、自分の中で、一番考えたくない人間に格下げになった
今日のために
流行りの服を買いに行ったのに
人を好きになるって催眠術にかかってるのと一緒だ
複雑な気持ちに陥っても彼の一言、一仕草で、心が立ち直る
その優しさを、今は自分だけが独り占めしてると感じるから
電車に揺られながら何を話したかは覚えていない
映画館は古く小さいところ
観た映画はたしかアクションもので..
あまりラブリーにはなる感じじゃなかった
でも映画が終わって座席から移動してた時、
少し薄暗い中、段差のある上から、『おいで』ってあたしに長い手をすっと差し出した彼
うれしくて、素直に自分も手を伸ばして彼の手を受け取った
恥ずかしくて
もう照れ照れで
相手の優しい行為、優しい心を疑う事なく、素直に受けとめる自分が、まだこの頃にはあった
裏切るとか裏切られるとか
そんな単語は自分の心のノートには書いてなかった
自分の中の『好き』がなくならない限り、相手からも、それがなくなる事など考えもしない
恋愛は怖い(笑)
ある日、そんな彼のウチに招かれた日があった
学校帰りでバイトももちろん休みだった
親もいないみたい..
(そりゃそうだろよな)
あたしはまだ男性経験など全くなかった。
だから危ないかも!とか
もしかして!
なんて事なんか、
なぁんも思ってなかった田舎の高校生だ(笑)
あんまり覚えてないけど..
たわいもない話をしてた..
後ろから急にギュっと抱きしめられた!
『え!』
自分がうろたえた思いが今も心に残ってる..
無言のまま、彼はあたしにキスをしてきた
あ..
愛されてる..
なははは~んて、
今は、そう表現するけど、高校生で『愛されてる』はないよね(笑)
彼の行動はエスカレート!
た、た、確か中学ん時、男子で集まっていやらしい話を、し、し、し、してたよね!
だからだからだから?
たたたたしか、流行りの雑誌に付いてた付録の小さな本!
購読者ならぬ、性の体験者の体験談が、たくさん書いてあった
知らない横文字がたくさん並んで..
それが今なの?
自分の頭に去来する、いろんな思いを打ち消すように彼の手は..
あたしの胸をまさぐりだした..
気持ちいいなんてわかんない
どうしよう!
やられちゃうの?
あたしはまだ処女を捨てたいレベルまで達してない、間違いなく田舎な高校生だった
世の中、性急しすぎるとロクな事ないね..
彼は、キスしながら、あたしを押し倒してきた..
付録の本の中の妄想だけで経験したイケない行為が今ここで..
もうどうなってもいいかな..
だって一度は通過しなきゃいけない事だし..
『あ..これが..やだ..』
彼の手が、10枚ひだのプリーツスカートの中に慣れたように入ってきて..
少し慣れない感じもありながら、あたしの感じるところに指がさわった..
『ビクン!!』
あたしの体は初めての感覚で跳ね上がった気がした。
跳ね上がった自分の体と心の高揚と同時に
彼のウチの玄関が開く音がした..
玄関から、あたしたちの姿は一目瞭然だった
彼の母親が帰ってきたのだ
マジで?
『なにやってるの!』
その一言が
自分の心の中にあった、どうなってもいいかなって気持ちが行為になって見られてしまったと思ったら恥ずかしい気持ちでいたたまれなくなった
あたしはその時、逃げるように彼の家から飛び出した..
もう何も考えられなかった..
彼は母親に言い訳をしてたみたいだったけど、
もう自分の心は
恥ずかしさだけで
打ち消したい気持ちでいっぱいのまま、チャリに乗って走り出してた
しばらく彼とは距離を置くようになった..
襲ったのは彼
あたしは襲われたの!
彼の母親も女ならわかるだろうが!
お前から今の旦那に、やって下さいと言ったか?
お前の子供は男だろ?
いつか女を襲っちゃうんだよ!
言いたいけど言えない時代
言えない身分
言う勇気のない自分
彼の母はどこの人なの?と怒ってるらしい..
かばってもあたしを
かばいきれない彼
だから女は、付き合う男性に
自分を守ってくれる父親のように、理想男性をだぶらせるのかもね
『紹介』
『先輩にあってみないかい?』
クラスのロンちゃんに言われた
中本くんとはしばらく会ってなくて、あの出来事のあとは、もっぱらバイトに勤しんでた。
『いいよ』
なに考えてたんだろう
この出会いが
自分を変えた
一番最初の原因だった..
返事をしてからは話は早かった
ロンちゃんの先輩の友達のウチに連れてかれた
部屋に入ると、
『こんちは』
と、挨拶された
彼がその先輩らしい
『こんにちは~』
挨拶をかえす自分
彼名前は『ユウキ』
彼と付き合う事になっていくのだった..
これを浮気というんだろうか..
やっぱり..
ユウキ先輩は自分より3歳年上の20歳の社会人!
なななんと車を持っている
高校生の身分からみると
20歳っていうと、
会社ってとこに働いてて
お金たくさんもらってて
車まで運転できちゃう、
『お・と・な』❤
って感じで
別の人類だと思ってた(笑)
ひどいねあたしって..
あっという間に
あたしの中から中本くんは消えてしまった
バイトが終わると
迎えにきてくれたユウキくん..
あたしのチャリを車に積んで、
あたしは助手席に
なんか得意気だった自分
ユウキくんに、溜まり場所になってるユウキくんのいろんな先輩のウチに連れていかれた
ジェットコースターのように変わる自分の場所
まさか、のちのち、ジェットコースターのように変わるのが
ユウキくんの心だとは知るよしもなく..
『さようなら』
あたしは中本くんに手紙を書いた。
もう文通じゃない
さようならの手紙
まさか新しい彼氏ができたからなんて言えるわけないから『マキは中本くんにふさわしくないと思うんだ』..と
あたしはズルいな。
面と向かって言えないから手紙で
携帯がこの時代にあったらメール攻撃か、電話攻撃されてたと思う
結婚の約束までしてたのに、ごめんなさい
中本くんは大学進学を希望してた
大学が終わったら結婚するはずの約束だった
これからの襲いかかる運命の不幸節は、中本くんをフったバチが当たったのだと思う
『元朝参り』
ユウキくんが仲のいい、
『マサト』くんのウチにはよく連れていかれた
同級生で学校が一緒だったらしい
ころは、冬で、クリスマスも過ぎ、暮れが押し迫っていた
マサト先輩カップルと元朝参りに、海に行こうと計画
なんか、大人の躊躇しない話の展開に今までにないワクワクした気持ちになってた
学校では、逐一、ロンちゃんには、あった事すべて報告してた
なんか自慢してたかも(笑)
今思うとバカだったな..って
元朝参りは出かけるのが夜で、もちろん、見るのは明け方
一応、親に黙って行くわけにはいかないから、あたしは鬼の母親に切り出した
『元朝参りに友達と行きたいんだけど行ってきていいかな?先輩が車持ってて乗せてってくれるって言うんだ』
《いいよ》
え?
簡単に母親の許可が下りた
うはっ!
うはっ!
かなりドキドキしたけど、信じられないくらい簡単だった
ウ、ウソはついてないよね
ちゃんと正直に言ったし!
行く相手が彼氏だと言わないだけで....
学生は冬休みだから時間はOK
バイトは休み
あぁっ!
なんかウキウキ!
まさか、違った意味での初日の出になるなんてね..
時がくるまで、頑張ってバイトして、いよいよ当日を迎えた!
詳しい流れは覚えてないけど当日は大雪だった..
自分は学生だから免許なんかないし、
車で、雪降る山を超えていく、不安と大変さなんて知りもしないし!
ユウキくんの車の助手席はあたしの指定席
なんか特別な気分
だから、もうそれだけで、
何がどうだからとか、
雪も、
元朝参りも
どうでもいいんだ!
今、あたしには『彼氏』って声に出して言える現実そのものの自分に酔いしれて有頂天
ユウキくんが言った
『雪降って峠こえらんねぇから今日はダメだな!』
そしてマサト先輩らと車で移動して連れて行かれた場所はラブホテルだった..
あれ?あれあれ?
ヽ(゜▽、゜)ノ
まさに青天の霹靂
そこがどういう場所なのか、
例の雑誌のふろくでついてた、性体験が載ってる小冊子で知っていた..
連れて行かれるがままだよ..
高校生だもん..
あたしはユウキくんに
『姫』と呼ばれてた
もちろんふざけてなんだけど
彼の友達の部屋に連れてかれて、モジモジしてるあたしにユウキくんは
『姫!早くこい!こいつは俺の姫なんだ』
そうみんなに言ってた
初めてのラブホテル..
玄関で靴を脱ぐのを躊躇してるあたしにユウキくんは
『姫!早く入りな』
そう呼んで手を差し出してきた..
差し出されたその手に一瞬、
中本くんと映画にいった時に差し出された彼の手が重なるように、あたしの頭にフラッシュバックした
もう引き返せない
目をつぶった..
足踏みしてるあたしの心をよそに、ユウキくんは強引にあたしの手をつかんで自分の懐にあたしを抱きかかえた..
あたしは頭がふわ~っとお酒に酔ったように体の力が抜けていった..
『初体験』
ユウキくんは
あたしを抱きかかえた手を緩めずに、優しく、そして、しつこくキスをしながら部屋のソファへ倒れこんだ..
初めての経験だった..
彼の舌が
あたしの唇をゆっくり舐めまわしたあと口の中に入ってきて..
頭を二転三転させながら
あたしの口の中で
気の済むまでネチネチと舌をはわせていた..
『あぁ..これが..』
あたしの意識はあるが意識はない..
ボ~としながら、されるがまま..
彼の唇はあたしの口から少しずつ首すじにズレてきて、同時にあたしのブラウスのボタンは上から順番に外されていった..
彼の右手が無造作にあたしのブラを引き下げ、
むさぼりつくように小さな乳首に吸い付いてきた..
『あっ..あっ..!!』
彼は舌先で
チロチロと
チロチロと..
しつこくしつこく..乳首の先だけをつついてきた..
あたしの下半身は今まで感じた事のない感覚が襲っていた..
怖い..
中本くんの家でこんな雰囲気になった時の事を急に思い出した
あたしはフイにユウキくんの体を腕で押しはなした
『どうしたの?マキちゃん』
答えなんかない
なぜかとっさに突き放してた
『な、なんか怖かったから..』
『大丈夫だよ、気持ちよくしてあげるから』
『あたし..あたし..やった事なくて..』
『マキちゃん処女なんだ!
じゃ俺、大切にしなきゃいけないなマキちゃんの事。
そっか、俺はマキちゃんの初めての男なんだ。
大丈夫、大丈夫、
俺のお姫さまっ!』
ユウキくんはそう言いながら
『ベッドへ行こう』
優しくあたしを抱いて運んでくれた
あたしは『大切にする』と言う彼の言葉で
体の緊張がとけた気がした
ちょっとうれしかった
ベッドに移ると
ユウキくんは
右手で胸を愛撫しながら
いつのまにかあたしは裸にされていた
あたしは乳首が感じ過ぎるのか
自分でもびっくりするぐらいの喘ぎ声を出していた
『ああっ..ぁん!はぁぁっ..いやっぁやめてぇ』
『マキちゃん、初めてなのに声大きいね..
気持ちいいの?ねぇ..?ン..ほらぁ、答えて..感じるの?』
返事なんて返せない
大きな喘ぎ声が返事だった
『あっ!..ん』
体がビクンと動いた
彼の手はあたしの下半身に伸びていた
『ほら、ここ..
いいかな..優しくするからね
大丈夫だから』
『..うん..』
『いくよマキちゃん..』
彼はあたしの手をとると
彼自身をあたしの手に握らせて静かにあたしの中に入ってきた..
(熱い....固い..)
思うか思わないか同時にあたしは下半身に激痛が走った
『痛いっ!痛~い』
ムリ!
絶対ムリムリムリムリムリムリムリムリムリムリムリ
ユウキくんは何度もチャレンジしたけど、あたしの体はすでに痛さで凍結していた..
『仕方ないね、
また今度。
大丈夫!大丈夫だよ!』
そう言ってユウキくんはあたしをギュッと抱いて、それから何もしないで寝てくれた。
もうすでに年は明け、新年になっていた
こんな状態で不謹慎で、
あけましておめでとうなんていえないよ
雑誌に書いてある体験談とは話が違うなぁ..あたしは体おかしいのかな?
大丈夫心配しなくても、大好きになっちゃうから..と、
当時の自分に教えてあげたい(笑)
『先輩のウチ』
ユウキくんはアパートを借りて住んでた
そこは、偶然にも学校からバイトへ行く途中の殆ど、道すがらにあった
鍵がある場所は教えてもらってたから、ユウキくんが仕事に行ってて、いなくても自由に入れた
あたしもバイトがあるから、ユウキくんに会えるのはバイトが終わってから..
車で迎えにきてくれるし..
今日も迎えにきてくれて、ある先輩のウチに連れていかれた
出入り自由な先輩のウチ
部屋に先輩はいないらしく..
あたしとユウキくんは2人ぼっち..
ユウキくんが突然あたしに被いかぶさってきた..
え~!
ここここここは、
人んチですが!
あなたの先輩んチですが!
出入り自由な部屋に誰かきたらどどどどどどどどどどどうすんですか!
もうあたしは彼の唇で
口をふさがれていた..
いやだっ..
彼は先輩の部屋の電気を一番ちいさな灯りのマメ電球におとした..
薄暗い、人んチの部屋で
『マキちゃん..
緊張しないで..
大丈夫だから..』
そう言いながら、あたしのスカートの裾を少し乱暴にまくりあげた..
彼の指が敏感な部分に触れ
小刻みに動かすたびに
あたしはのけぞりながら大きく喘いだ
いきなり指が離れ、
するりとあたしの中に入れてきた..
『ぁはぁ..あ..』
『マキちゃん、もう濡れてる..』
『や..ちがっ..あっ』
『ほら、もうこんな..』そう言って1本だった指は2本に..
彼の指はあたしの中で
生き物がうねり動いてるようだった..
胸の愛撫とは全然違う快感
あそこから全身に広がる気持ちよい感覚に、もういる場所がどこなのかも忘れた
彼は何も言わずに
あたしの両足を折り曲げてひざを大きく広げた..
そして..
そして..
彼は
『マキぃ..』
彼は小さく囁いて..
彼のモノがギュッと..
そして、しずかに入ってきた..
『ぁあぁ..』
『ほら..マキ..入ったよ』
『はぁ..ぁぁっ』
『痛くないか?ほらっ!ほらっ!どうだ?』
あたしが痛みを訴える事がないと知ると彼の腰の動きは早くなった..
『ぁあ~ユウキぃ』
『マキィ..』
あたしは体がなんだか、ワケがわからない状態の中で
彼が名前を一言吐き出して動きはやんだ
『ほらぁマキィ..
ちゃんと入ったよ、これからどんどんできるから!たくさんヤルからネ』
こうして小さなあたしの初体験は
彼のアパートでなく
ひと様のウチの部屋で迎えたのでした..
今思うと..
犬猫なんじゃないんだから、ところ構わず的な行為はやめて欲しいわ
『アパート』
それから、あたしは彼のアパートに行くたびに体をむさぼられてた
あたしの体は男なしじゃいられない女の体になっていった
もう彼にキスされただけで
彼の心よりも、下半身は彼のモノを求める体になっていった..
口でくわえる事も
舐めまわす事も
頭を手でおさえられ
彼のモノに押し付けられ
『歯をたてるな!』
と言われながら覚えさせられた
隣に声が聞こえるからと
声を出すのをガマンさせられながら、彼に何度も何度もせめられていた
あたしは、それは愛の証だと信じていた..
男の人と付き合うってエッチする事なんだな..
学生な自分は、早すぎる展開についていけずに、自分の目の前でおきている現実が、普通の道なんだと思ってた
あたしは処女じゃなくなった
自慢でもなけりゃ後悔もなかったけど
彼を紹介され、出会ってから3ヶ月もしないウチに
中本くんを理不尽な理由でフッたバチが当たろうとしていた..
命ある生き物すべてが、初めて見たものを、すがる大事な存在だと
鳥のひなも、
犬でも
猫でも
クマでさえ..
自然に親と認識するように
初めて体を預けた男性に対して、それと似た気持ちで女の子は執着するのだ
変わるものは何もないと当時の自分は当たり前のように思ってた..
ある日、彼のアパートに行ったら、彼の代わりに、一人、知らない男がいた
『あ..ユウキくんは..?』
『ん~仕事、マキちゃん?だね?もう、ここに来ない方イイよ』
え..
『捨てられた』
『俺はユウキのダチなんだけど、ここにはもう、来んな、なぁ?』
『なんで?どうして?』
なんでユウキくんのアパートで知らないヤツに
もう来んな!扱いされなきゃならないのかわからなかった
その男は、その理由を少しためらっていいづらそうだった
『ユウキはもうマキちゃんと別れっちぃんだと!』
》》》》ガーン
マンガじゃないけど、その表現がまさにそのままで..
自分が何を言われてるのかわからなかった
いや、
大切にするって言ってたし
初めての体もあげたし..
そんな事言うわけないよ!
『ユウキくん本人から聞いてないもん!』
あたしはそう叫ぶと
胸がギュッとなって
涙がたくさんあふれてきた
記憶にないくらいに大声で泣いた
彼のアパートの他の住人全員に聞こえるくらい
『マキちゃん、アイツの事は忘れちまえ。俺がマキちゃんちに送ってってあげるから』
友達だ、というその彼は自分の車に
あたしのチャリとあたしを乗せてあたしのウチへ向かって走り出した
あたしはいつまでも泣きっぱなしだった
悲しい時、ツラい時、切ない時、自分の事しか考えられない、誰でも自己中になる
〇〇〇の事が頭から離れず、
勉強が手につかない
仕事が手につかない
その言葉の意味を体で痛感してた
バイトの寿司が握れない..
もう人生が終わった..
大袈裟かもしれないが本人はホントなのだ
あれっきり、直接彼に会えずじまいだった
彼と仲がよかった『マサト』くんに
『あたしはいつまでも待ってるから!』って、
ユウキくんに伝えてお願いっ!と、
何度も何度もお願いした心は張り裂けていた
まさか..
まさか、彼がこのお願いを後生大事に覚えているなどとは..
そしてあたしは早生まれの2月に17歳になって高校3年に進級した
『新しいクラス』
3年のクラスは進路で顔ぶれが変わる
特に目標もなく、何者になりたい希望もなく..
自分なんか失恋もしたから、ますます意欲も湧かず..
ぐり~っとクラスを見渡すと
ちょっと目を引く不良の匂いがする男子生徒を発見!
名は『かずや』
が、彼女はもちろんいるわけだ
隣のクラスの小柄でカワイい
『みくちゃん』
まず、カワイい女は特だよな
なんと驚く事が!
その『かずお』が
あたしに声をかけてきた
『ねぇ俺と付き合わね?』
はっ?なんてった?
かずおの発言に
あたしは耳鼻科に行こうかと思うほどたまげた
ええ、ええ
確かにあたしも中本くんがいたくせに
ユウキと付き合いましたよ
》》けど!!
かずお!
お前の彼女は隣のクラスにいるんだろが
『あんた、みくちゃんと付き合ってんじゃん?』
『あ~別れるからさ~』
『あ、そ!わかった、いいよ』
かずおは学年一の女ったらしで有名だった
あたしは、かずおの
お手並みを拝見する事にした
休み時間に話を頻繁にするようになり、あたしとかずおが付き合ってる事が広まりつつあった..
(ははははっ)
ちょっぴり、みくちゃんの視線が気になったりしてた..
逆の立場なら
あたし、多分大泣きの逆ギレ
ごめんね..
みくちゃん..
ちょっと貸して!
かずおは話する速度も
顔も、しぐさも、なんか、ゆっくりゆったりで、女を酔わす雰囲気を持っていた..
今日、かずおがあたしを自分んチに来ないかと、誘ってきた。
もちろんOK!
バイトも休みだし
チャリで一緒に
かずおの自宅へ..
かなりにおう..(笑)
部屋に通されて..
彼なりの速度のゆったりした話方で、近寄られ、髪を手で撫でられ
静か~に引き寄せられて
あたしはキスされた..
はぁ..~:*:・:*:☆☆☆☆☆
キスは麻薬..
あたしはキスに弱いらしい..
もう、彼に彼女がいる事も、
女ったらしなのも、
今、かずおが頭で考えてる事も
考えられないくらいに
キスにクラクラしてた..
かずおもネチネチ~ネチネチ~
静か~に、静か~に
あたしを押し倒して
かずおの手はもう、あたしのスカートの中に入ってきてた..
早っ!∑( ̄口 ̄)
かずおは早かった!
動作も話方もスローなくせに、女に出す手だけは早い!
そして..
敏感な場所の愛撫も早くて..
あ..ダメ..
のまれそう..
気持ちいい..感じちゃう..
あぁン..
入れて欲しい☆☆☆☆☆
》》》》ガラっ!》》》》
『かずおっ!!!』
かずおの母ちゃんの登場..
かずおの部屋の戸、
開けられて事件発覚..
かずおは母ちゃんに呼び出し食らって部屋を出てゆきました..
かずおは母ちゃんに説教を食らってたんだろな
頭かきながら
二ヘラニヘラとしながら部屋へ戻ってきた..
さすが、ハンターかずお..
一度かみついた獲物は食わないとダメみたいで、
さっきの続きが始まった
だけどあたしは彼の手を抑えた
『母ちゃんに叱られるから、やめよ(笑) また、できるでしょ』
2度と続きはないと思いながら
かずおとどうにかなるつもりはない
感想を一言で述べよと言われたら
『マジ女ったらし』
かずおの事は責められない
自分もいずれヤリ〇ンみたいになっていってしまうのだから..
『友達のままで』
それから、かずおの自宅へ行く事はなかった
休み時間に教室のベランダに出たら、かずおが隣のクラスのベランダで、みくちゃんと楽しそうに話をしてる姿を発見
あぁ、やっぱりねぇ~
すかさず自分の教室に身を隠した
仕方ないな
かずお、お前ダメ
女優マキ、演技します!
放課後、かずおがあたしに寄ってきた..
『マぁキちゃ~ん』
話かけられてる間にあたしは下をむいて、目に涙をいっぱい溜めて、顔をあげて言った
『かずおなんかキライだょ』
だだだだ~
急に教室を出て、そのままあたしは学校を後にしてバイトへむかった
あたしはカケをした
もう自分の中では
かずおはナシだった
略名『かおナシ』
ぎゃははははは!笑える
彼女がいるのに、みすみす体をあずけて、かずおの心を満足させてなんかやらない
バイトも終わり帰宅して落ち着いてたコロ、電話がなった
》》》きた!》》》
『もしもし』
『あ~ン俺ぇ~かずお~今日どうしたのぉ~なんで泣いてたのぉ~?』
かずおは基本的には女に優しいから、涙は武器になる
『かずお、今日みくちゃんと話してたよね?
みくちゃんと別れてないよね?』
『う~ん、あ~..』
歯切れ悪ぃ(イラッ)
ちゃんとしゃべれよ
ちゃんとシャキシャキしろよ
『かずおはみくちゃん好きなんだよね?別れられないんだよね?』
『う~ん..だって~さ~』
やっぱり欲しいものを手に入れたい子供と同じか..
『じゃ、みくちゃん大事にしてあげて。さよなら、かずお。また明日ね』
カケじゃないけど、
あたしじゃダメだった..
彼の女ったらしは本当で、そののち、卒業するまでの間に妊娠した女子がみくちゃんを含め、4人もいた事を知るのは、もっとずっと後の事だった..
もれなくハズれたあたしが、彼とやってもいないのに『ヤッた』と本人が吹聴してたのを知ったのも、
もっとあとの事だった..
スゴい、かずお!
もしあたしが男に生まれ変わったら手ほどきしてもらおう!
(こらこら..)
短いかずおとの戯れが終了した
キライじゃなかったんだけどな..
仕方ない
『17歳満喫!』
こんな自分も男の気になって遊んでばかりいたわけじゃなくて
勉強もそれなりに。
隣の席のガリ勉『アキラ』とテストの点数を競ったりした
古文なんか必死に授業聞いて、物語を丸暗記
文訳もパーフェクト!
98点で、ガリ勉野郎と同点だったり
たまにインフルエンザの予防接種があって、痛そうだから、風邪ですとウソついてスルー
そしたらなんと接種代が\900戻ってきた!
おおおお~
毎回この手で返金を狙った(笑)
なんかいろいろあるぞ高校生活
15キロのチャリ通、
雨や雪でヤな事もあったけど、学校がイヤだとは一度も思わなかった
しかし、
仲間外れにされた事もあったんだ..
あれは..
進級したクラスには
年齢がみんなより一つ上の女子が一人いた
みんなには
『ゆかり』さん
と、呼ばれてた
髪が長くて、色白で
特別目をひく美人まではいかないけど..
細くてリカちゃん人形に似ていた
彼女は高校の受験を2回受けたとかなんとか..
話方はオトナって感じだった
何かのキッカケで彼女と話をよくするようになった..
話の途中で口調が雑だと
『マキちゃん、汚い言葉使うのやめなさい』
変な格好してると
『みっともないから、そういうのやめたら?』
いやな人だとは全く思わなかった
はっきりズバズバ言う彼女に惹かれていった自分..
でもそんな彼女だから、クラス..いいや、学年全部の一部からは一目置かれて嫌われていた
生意気だ..って!
陰でグループの中で悪口言うヤツらより、彼女の方が断然眩しく見えた
あたしはゆかりさんといる事が多くなった
そういう自分も一応4人グループには入っていたんだけど..
ある日、
グループの仲間に話しかけても無視されるようなった..
何してもダメだった
ここは孤独になってショげるとこなんだろうけど、母親に虐げられ期間が長いもんで、簡単に心が折れる事はなかった
母親となんかケンカしたら家ん中で3日~5日はツンツンして口きいてもらえんし(笑)
ゴミ箱に教科書投げられてたり、
外に制服投げられてた事もあるし
確実にあたしの買ったクシをいつ取ったのか
さも、自分のもののように使ってたり..
おいおいっ..
だから無視なんかまだ平気さっ
んでも、
頭きたから手紙を書いた
話しかけても返事もしないようだけど、
もう話ししたくないなら話ししなくてもいい。
あたしと友達やめるならやめてもいいよ
イヤなのにムリに友達になってもらうも必要ないしね..
的な..
すげー強気だったな(笑)
なんか人に離れられるのが怖くなかった
母親からは虐げられてたし
ユウキには振られたし
処女はなくなるし
たらしのかずおにまで振られてるし、
17歳なりに
これ以上失うもんなんかない気がしてたから(笑)
もうどうでもイイと思ってた
話ならゆかりさんと時々すればいいし、
だいたい休み時間より授業の方が長く、何校時もあるから顔あわせないし
放課後はバイトですぐ学校でるし
『ごめぇ~ん、マキ』
突然、友達らは謝ってきた
『マキが、みんな嫌ってる、ゆかりとばっか話してたからさ....』
理由はそうらしい
あたしに怒りも安堵もなかったが、
あたしはこんなことされたけど、
【絶対、人にはしないようにしよう】
【やりかえしたりもしない】
そんな事を自分に誓った
一番怖いのは
あたしが彼女らに信頼をなくしたように
自分も同じ事を相手にする事によって
相手から信頼されなくなる人間になってしまう事..
それがどんなに悲しい事か、あたしは毎日の親との生活の中で感じている
なんちゃって思っても
17歳!
あまりイジメ的な事を感じない鈍感女子な自分だった(笑)
そんな事もあったりしながら、
違う友達と6~7人で、歌のオーディションにも出かけた(笑)
オーディション開催会場へ向かう電車の中で
女子高生がワイワイとみんなで歌の歌いまくり
『どうする~審査通ったら?』
『みんな~有名になってもムシしないでね~』
『歌手になっても同窓会来て』
『あ~スケジュールが合わないかもぉね~』
『サインの練習しねっかだ~』
・・・・・・。
今思うと、かなりバカ(笑)
とかなんとか
で、もって
7人全員で駅の残念ラーメン食って帰ってきたけどね
他にホリプロスカキャラ書類出したり、
視聴者参加のクイズの予選行ったり、
レコード会社のオーディションにも応募した
歌歌ってる半分から、
歌詞忘れて最悪(笑)
みんな田舎の女学生だ
みんなミーハーで夢みてた
無謀~(笑)
だが、17歳、勉強のほかは自由しかないかんね
休み時間にみんなでみてた『セブンティーン』
絶対買ってたセブンティーン!
付録中とじにあった
『原宿マップ』
知らない都会の街の地図をみんなで、指でなぞってた
芸能人の出してるお店
有名な名前のお店
ドラマで映った場所
原宿でしか買えないモノが売ってる店の名前を探したり
指でなぞりながら、
友達みんなと頭の中でワイワイ言いながら、原宿を歩いた
『行かね?!行くべよ!』
またもや、夢ならぬ
みんなの妄想(笑)
田舎の女子高生の妄想はどこへでも行けた
『都会』
妄想ボケは自分だった(笑)
とりあえず、大ファンな真田広之に会いたかった
いや、同じ空気吸いたかった。
ヘタすると彼氏になったりしないかまで妄想した(笑)
同じ仕事するようになれば、職場の同僚になって一緒にいられると❤
彼はジャパンアクションクラブにいる事は知ってた。略してJAC!
オーディションを受けるのに書類出したさ(笑)
なんと、1次書類審査はパスした
おぉ、なんか光るもんでも自分に見つけてくれたんかと気持ちはハイテンション!
(のちに、思い上がりだと気がつかされる事に..)
2次審査は
都会、新宿大久保体育館!
よし!いくぞ!
ワクワクしたが、つかの間..
1泊になるから、
恐ろしい、鬼畜母親の許可が必要だった..事を思い出した..
アーメン..
誰か、自分の代わりに『都会にいぎでんだ!』とウチの母親に言ってくれわ!!!!
もちろん都会に行くには..
金がいる
あるんでないの(笑)
バイトしててよかったとしみじみ思った!
自分にとっては2度目の修学旅行みたいな(笑)
いんや、違うし!
新たな人生のスタート!
田舎じゃ、懐中電灯にしか照らされなかったけど、
まさか、スポットライトっちゅうの?
あははははん!
浴びるって言うのかな?
『あたし、東京に行ってきたいんだけど』
『何しに行くのっ!
ダメだよ!』
雷はもちろん落ちた
出発当日は荷物を母親に奪われそうになって
奪ってバス停に走って逃げた
こうして反対を押し切って、輝く未来へ旅立って行くのね..はぁ..
やべぇ..
財布ウチに忘れてきてんじゃん..
17歳の必需品、
『セブンティーン』の雑誌を持って、普通電車で終点上野まで..
4時間は長い
どうやって行ったかわからないが、試験会場の体育館がある新宿大久保に着いた
お腹すいてた
ちょっと街を探索して歩いた
都会の喫茶店ででも入るかな?
【コーヒー・\600】
なに~!
ろろろろろろろろろろろろろろ
\600って....!!
あたしのバイト時給\370
都会恐るべし
5杯飲んだら\3000!
ありえねーし
ちょっと広い道路にまで出てみたけど迷子になりそうだから、来た道を引き返した
小さいな自分..
泊まる宿探さないと..
歩いてふと電信柱を見上げた
【清流荘】すぐそこ→
歩いて50m先の路地を曲がった
あら~たくさん看板出てる!
その路地には、
【看板屋かよ?】と
勘違いするほど、ホテルの看板がたたみかかるように奥の道まで並んでた
しかもみな安いんでないの!
平日休憩 2時間 \3500
平日宿泊 \4500
休日前泊 \6500
~17まで フリー \3000
・・・・とかなんとか
書いてあったような
とりあえず、も1回、
電信柱まで戻って【清流荘】の電話番号を確認し、電話して予約をとった
しかし自分の地元の旅館は1泊\12000とかするのに都会って安いんだなと感心した
時間もまだあるので、ご飯でもたべようか
【ピラフセット・\1200】
・・・・・・。
やめだやめだ。
贅沢すぎるべ
1日のバイトの金額より高いしっ
菓子パンを買ってたべながら新宿の裏街道を見学してた
憧れの東京歩いてんだけど、お泊まり時間受付が22時って..
わけわかんないけど、待ってらんなくて、早めに予約の旅館にチェックイン
『あの~予約した斎藤なんですけど~』
※(注)斎藤は自分の名字だ
『はい、いらっしゃいませ!』
そういうとホテルの人はキョロキョロしながら
『お一人様ですか?』
このおばちゃん目ぇ見えねーんかい?
あたししかおらんがな。
『は?そうですが..』
『あ~はい、かしこまりました』
そう言って部屋を案内してくれた
あ~疲っちゃ。
部屋は縦長約4畳半
ソファー
小さいテーブル
小さい冷蔵庫
開けてみた
『あ、オロナミンCだ』
あれっ?
\100しないで買えんのに\300?
高っ!∑( ̄口 ̄)
のどが渇いたから
仕方なく\300のオロナミンCに手を出した
持参してきた必需品のセブンティーンは、電車の中で読み飽きて、すでに資源ゴミ的存在
なんか買ってくりゃよかったが、\370のセブンティーンが\700とか、オロナミンCみたいに値段が高いと困るし、我慢して正解
東京って、自分の地元より品物高いんだな~
都会だから高いんだね
(いやいや、普通に同じ だから)
ヒマだな~と思って、
周り見て目に入った、ふすまを開けてみた
寝る部屋だった
しかも布団キッチリのスペース
布団の周りに隙間なし
しかも枕が2つもある
なんで?
自分は一人だし、当たり前に2つある意味がわからなかった
とりあえず明日に備えて寝よう!
明日は広之に会える!
実技試験もあるし!
枕は2つ並んでるから寝相悪くても頭が落ちなくて済むね~
ずいぶんあとから
テレビのドラマの映像で知った。
自分が泊まった旅館と思ってたとこは、男女が一緒によく利用する、連れ込み宿だって..
あたし一人で泊まりに行きゃ、フロントの人もキョロキョロするわな、そりゃ..
都会はやっぱり怖いべし
朝がきて、宿を出た
新大久保の体育館には、やけに人が多かった
特別選ばれたのかと思ってりゃ、2次審査に集まった人数1000人(笑)
審査は1階と2階に分かれるらしく
あたしは広之が審査員のほうには分けられなかった(泣)
千葉真一のバカたれ~💢
でも一番最初の集合で広之とは会えた
会いたくても一生会えない人もいる世の中で、同じ空気を吸える場所にこうしているのは何かの縁があると思うの
絶対繋がりはあると思うの
何?誰との事だって?
広之に決まってんじゃん
広之と少しは縁があるはず
死んで来世になったら絶対また会える
マジで思ってた
バカな妄想女子高生であった(笑)
体育館では
宇宙刑事ギャバンにもあった
大葉健二(笑)
アクション女優で、
今は長渕剛の奥さんの志穂美悦子もみた
真っ白なロングブーツを履いていて、実物はメチャクチャキレイだった
彼女の著作本も読んだし、バック転や前転の練習もたくさんしたけど、
広之は、あたしに普通の女の子でいてほしいらしく、審査は落ちた(笑)
1000人中20人が合格しないのだが、合格できるもんなら、やり方を教えてほしいわい
特別がっかりはしていない、広之に会えたから(笑)
上野駅の売店で
バナナチップをおみやげに買って、田舎行きの電車に乗った
揺れる電車の中でうたたねをしはじめたあたし..
広之の夢を見れるかな..
『夏がくる前に』
相変わらず
寿司屋のバイト続行中
夜はたまにディスコ行ったり
彼氏?
んなもん、いない
つか、今はいらん!
夏休みも近づいて、
中間テスト
期末テスト
こいつらをやっつけないとパラダイスはやって来ない
テスト勉強はキライではなかった
暗記すればいいんだ
面倒だからカンニングもあり?(笑)
一度カンニングペーパーなるものを書いた事が..
必死にたくさん書いた(笑)
当日、ペーパーに必死に書いた事が、ほとんど頭に残ってて結局出さずにすんで..
なにやってんだか..
友達の学生カバンは
中に下敷きしか入らねーくらいぺちゃんこで薄かった
ちゃんと勉強してるのか?
自分のカバンは
いざ、テスト前になると教科書詰められるように中途半端な厚み
カバンの裏には、
モチロン❤
広之のフルネームステッカー張り
いけね、
勉強しなきゃ!
夏休みが駆け足で
もう、すぐそこまでやってきてるっ
何かありそうな夏休み!
そう..
これから起こるハプニングに自分はまだ気がつくはずもなく..
夏休み前に
早目に18歳になる同級生の中には、自動車の運転免許を取得するために自動車学校に手続きする人が多い
自分は原チャの免許が欲しかった
(まだ17だから(笑)ダセ~)
授業終了直後にバイトに急ぐ途中で、サイレンサーのない爆音をさせた単車と、たまにすれ違う
ヘルメットを1つ余分に下げて
『パァーンパパーン』と
軽快にコールをきりながら走る
誰か彼女を迎えにきたんだ
しばらくすると、さっきのバイクが、彼女と初夏の蒼を一緒に乗せて
あたしの真横を追い抜いていった
あたしのまわりの風も全部一緒に..
『うらやまし~』
『あたしも乗りてぇ』
『ダメだだめだ、あぶね』
『バイクなんか乗るの不良さ』
そんな事をつぶやきながら
ホントの心をごまかして、羨ましくて仕方ない気持ちをおさえるしかなかった
そう..
17歳初夏
甘酸っぱい青春..
(ウソこけ。甘酸っぱい味なんかするわけねぇし)
『アルバイトⅡ』
テストの結果はまずまずだった
記憶力だけは誰にも負けねー
応用力は全くねぇけど(笑)
ある日
遠い思い出の
自分の処女をうばったユウキの親友マサト先輩から電話がきた
『おめ~ウチの会社でバイトしねぇか~!』
『はぁ?寿司屋で手一杯だ~。そだヒマねぇし』
『時給\500だぞ!』
(くら💫くらくらくら💫)
『やります!やらせて下さい』
きたっ!
きたよっ!
苦節2年!
寿司屋のバイト時給\370!
我慢に我慢を重ね、待っててよかった!
掛け持ちバイト
始めます!
この会社のバイトでも波乱が待ち受けていたのだった..
誰かあたしの運命の歯車を止めて..(笑)
夏休みになってマサト先輩の会社でアルバイト始まる
そこでは、2つ下のミッション系高校に通う『ゆうこ』ちゃんと
地元では頭NO.1の女子高に通う『じゅんこ』ちゃんと知り合う
ゆうこちゃんからは【先輩】と呼ばれてたけれど
自分は【先輩】と呼ばれるのが、
すごく苦手で仕方なかった
なんか恥ずかしいような
照れくさいような
だって、自分チじゃ
母親に罵倒されたり
ダメ人間言われてばかりだから、人の上、いや、人の前に立つなんて身分じゃないから..と、
いつも自分を卑下してきたから
【先輩】って呼ばれるからには、やっぱりキチっと人前にたてるような人間にならないと..
つまんないとこで、ユルいのに、今さら偉そうな自分なんかどこにもいない
なんだかんだ思っても
今年の夏はエラく暑い..
思わず額を手で拭った..
マサト先輩の会社で先輩に会う事は殆どなかったが
紹介してもらった以上は、先輩の顔にドロをぬる事のないように
マジメに無遅刻・無欠勤を通してた毎日
タメのじゅんこちゃんは
やっぱり初めて出会う人間で..
自分の普段着は東京に買いに行くんだと言う
は?服買いに金かけて電車に乗って、さらに金出して服買い?
この人は、お嬢様なんだな!
お金持ちなんだ!
自分の服なんかヨークベニマルの衣料品コーナーの『中』から選んで買う事しかしない
まさか、自分の好みで
こだわったファッション感覚で選ぶ?!な~んて事は空想の世界でしかなかったしね
(高校のジャージ姿の自分、あはは)
お嬢様、
しかし、なんでバイトなんかしてる?
夏休み前に原チャの免許をとった自分
鬼畜母親を説得し、13万のスクーターまで買ってもらっていた
【鬼畜】なんか言っちゃいけないな
とは思ったが、マサト先輩のバイト先にはまたしてもチャリ通⤵
ケチ
しかも、この紙工場のバイトが定時で終わると夕方は寿司屋のバイトだから大変
でも、それも楽しいと思える事があると、仕事とはなんともツラく感じないのが不思議
密かに
原チャで海に行く計画を自分でたてていた..
この行った海で
さわやかな体験をする事になる..
今も忘れられないキレイな思い出
ざ~ざざ~ざ~
↑
(回想にふけった、頭の中に海の波がよぎってる音)
あははは
うぜー
自分で言ってるくせに(笑)
『海に行く』
ある休みの日
街に水着を買いに行った
バイトしててお金はあるけど贅沢をした事はないから一度に高額商品を買う勇気はなく..
バーゲン的なコンテナの中から
自分で気にいった水着を手でかき回して探した
まるで洗濯機
みつけた赤い水着
バスタオルも
シートも
あ!浮き輪ないと泳げないし
夏の日差しは耐えられないよ、麦わら帽子も買わなくちゃ
原チャで海に行くのは鬼畜母親には内緒
親に内緒で一人で知らないところへ
スタンドバイミー(笑)
その日は間違いなく夏だった
いつから鳴いていたのかセミの声が耳に響いてきた
自然と吹き出す汗を拭うのもダルい
日陰に入ると
涼しい空気が時々、糸のように、すぅ~っと流れて
つかの間の清涼感を感じさせてくれる
よどんだ暑い空気の中
バイクで海に走り始めた
かぶった麦わら帽子が
走る風圧で時々後ろへ飛ばされる
ウキウキウキウキ
夏って季節が
鬱積した自分の心まで薄着にさせてくれる
夏はいいなぁ
夏は..
そっと目を閉じる
ガシャーンΣΣΣΣ
バイクでコケた
目なんかつぶってんなって感じ..(笑)
海へは自宅から約70キロ
海に着いたょ
あまりキレイな海じゃないけど
まわりはカップルや家族連れ、仲間同士で賑やかで、自分は一人ぽちだったけど、気を使う事がないぶん気楽だった
一人浮き輪でプカプカ浮いてたら
『こんにちは、一人なの?』
誰かが声をかけてきた
今で言うサーファーの匂いがする男の人だった
『うん』
『へえ、友達ときてんだけどみんなで一緒に泳がね?』
『いいよ~』
彼は他2人とで計3人で海にきてたらしい
ビーチバレーや
砂の生き埋めや
海に浮かんだりして4人で遊びまくった
時間はあっという間に過ぎて夕方が近づいていた
『今日はありがとう。あたし原チャで来たんだ』
『大変だね~気をつけて帰りなね~』
『うん』
うん?うん?
・・・・・・・・・。
がーン∑( ̄口 ̄)
バイクのカギが、
なーい!
やっちまった....
日も暮れてきたが、
自分は途方にくれた..
親にウソついて海にきたバチが当たってしまった
カギが見つからない
ぐるぐる頭が回った!
電車なんかねぇぞ
バスなんかねぇぞ
寿司屋のバイトはあるぞ
どうすんだ!どうすんだ!
一緒に遊んだ3人もカギを探してくれたけど、小さなカギはみつからない
『俺たち、明日も海にくるんだ!マキちゃん、送っていってやるから、明日合い鍵持ってきなよ
海に乗せて行ってあげるよ』
そして、彼らはあたしを車に乗せてバイト先まで送ってくれた
彼らは大学生だって言ってた
カギをなくしたのもショックだけど、
鬼畜母親にバイクの合い鍵をかしてもらうための言い訳をどう言ったらいいか、恐ろしすぎて思いつかない
その日
布団の中で今日の1日を思いおこしていた
20歳くらいかな、彼ら
さわやかで優しい男の人たちだったなぁ
同じ20歳でもこんなに違うのかよ
自分を捨てくさったユウキを突然思いだした
(イライライライラ)
母親にカギをトイレで落として流れていったから合い鍵かして欲しいとカミングアウトしたら、
『はぁ?なんで落とすの!お父さんにバイト先に運びに行ってもらうから!』
母親恐るべし
ただは渡してもらえない
押し問答しながら、
カギを手にして、
また大学生3人と一緒に海へ向かった
彼らはホント人畜無害な優しい楽しい男の人たちで、自分に何の不安もなかった
一緒にいるだけで楽しく、安心できる関係が自分の求めてる男の人の理想だと何気なく思った
楽しかった
男とか女ではなく、人間として一緒に時間を楽しむ関係が心地よくて素直な自分になれた
時間は、頼んでもいないのに終わりを告げる
夕方近く、別れる時刻が迫ってた
あたしは彼らにお礼を言った..
『ホントにありがとう!』
『マキちゃん!俺がバイクに乗ってってやるよ!途中の分岐点まで!』
え?
3人のうちの一人が、そう言って、あたしは車に乗せてもらった..
乗せてもらった車から、後ろを見ると、あたしのバイクに乗ってきてくれてる
日が傾いて、眩しく、だいだい色に映えてる西日が、海で泳ぎ疲れてゆっくり走る車を照らしてた..
車内に流れる山下達郎の曲が、これまた夏の終わりを誘うように、みんなの心に哀愁を漂わせてた
お互い帰る方向が違う分岐点に着いた
お礼をたくさん言って、さよならもたくさん言った
お互い、それぞれの街へ..
あたしは、振り返る事なく、バイクに乗り換えると寿司屋のバイト先へ急いだ
青春に振り返るヒマはないのだ
でも、今だに3人の大学生の事は忘れちゃいない
家までいったりしたのに、なぜか、さっぱり思い出せない
あたしの夏は終わりを告げようとしていたはずが、まだ終わってはいなかった
『告白』
何が夏の終わりなんだか..
相変わらず、夏で、毎日暑いんですけど!
紙工場のバイトが終わって帰る時に、誰かに呼び止められた
振り向くと、髪が大パツ金の派手な顔の男が。
『俺と付き合わないかい?』
正直、あまりの不良くささに引いた
毎日毎日
『付き合うべ』
『付き合うべ』
言われ続け、こん負けした
『ユウジ』と言って、自分より2つ年上
捨て捨てユウキより1つ下
ユウキに『捨てられた』自分。いつまでもかなりしつこく執念深い(笑)
彼、ユウジはみるからにヤンキー外見より優しくて、甘えてくる猫のような男性だった
にゃおん!
ユウジは仕事の昼休みのたびに、食後にやってくる
たわいもない話をしてた。特別下心があるとか、そういうタイプではなかった
けど、彼氏は、しばらくいなくてもイイと思ってる自分。彼、楽しい人だけどね
ある仕事休みの時、
彼の弟カップルや友達カップルの団体10人くらいで、とある港へドライブに行った
連なって走った車は、
すべて族車
マフラーはデュアルや
ストレート..
車高はペタペタノーサス
タイヤは太くはみ出し、ハの字きって内減りが激しくて..
かかる音楽、チョー爆音
走れば車はクンクンクンと弾みっぱなしで胃の具合が..
・・・・・・・・大丈夫なのか、この人らは(汗)
まだ夏は続く感じだったけど、夏休みは終わりに近づいていた
ユウジとの付き合いは、会って話をしたり、ドライブするだけの間柄
おだやかにいられる自分がいる
捨て捨てユウキに『男』を体にたたきこまれたけど、それも愛情の証じゃないとわかってからは、浅ましい行為だと、多少の嫌悪感を抱くようになった
高校最後の夏休みはバイト2つ頑張ったかな..
後悔してないよ
後悔するような事もしてないけど
あと少し、夏を
最後の夏を..
本当に好きになれる人に会いたい
違う..違う!
ユウジがその人だったらよかったのに、
自分はもう、けがれてしまっていたんだ
自分でさえ気が付かなくて..
自己嫌悪..
あたしはユウジのような純粋なイク!には合わない人間..
離れる決心をしてた..
ごめんね、もっとカワイイ心の彼女を探して..
自分はきたない女だから..
夏休みが終わったよ
夏休みが終わったけど
ユウジとはまだ仲良しだった
彼は夏休みの終わりに、自分の後輩と山へドリフトしに出掛け、道路より50M下のガケに転落して新聞に載った..
ユウジはあたしとエッチもせずに違う世界に一人で行っちゃった..
あたしは泣いたのか叫んだのか、どうしたのか覚えていない..
あなたの手はあたしの心を確かにつかんでいたょ..
お願い..
しばらく話をする事がツラい..
お話をするのが好きなユウジだったから..
夏は残酷な季節..
突然の別れに自分が自分でなくて、わけがわかんなくて..
ユウジが自分の前からいなくなってから1ヵ月くらいたったのかな..
バイトの給料日の夜..
コンビニの駐車場の車の縁石にボヤ~と座ってた..
お金数えて、ユウジにお花を買おうって..
一人の男が『なにやってんの~?遊びに行かねー?』と声をかけてきた
ユウジがいなくなった淋しさで、自分を見失ってた..
誘われるがまま、その男の車に乗った..
他に2人の男が乗ってた..
自分にこれから降りかかる不幸なんか、死んでしまったユウジに比べれば、なんでもない事だって..
車はホテルに着いた
部屋にあたしと男3人..
部屋に入ると男3人は、あたしの体に触れはじめると無造作に体を押し倒すと服をに手をかけて脱がし始まった..
『あっ..やっやめてぇ』
男3人の力にかなうわけがなかった..
助けて..ユウジ..
『からだ』
一人はあたしの足を広げて押さえつけた
もう一人は、あらわになった胸の乳首に唇をはわせて口先で吸ったり舐めまわしはじめた..
あたしはあまりの刺激と快感に大声で喘ぎ、『あぁんっ..いいいっ..やめてぇ..!』と抵抗とも思えない言葉を口にしてた
もう一人は自分のモノをあたしの口に押し付けてきてムリヤリ口の中に入れてきた..
足を押さえてた男の片手があたしの大事なところを刺激して、快感で濡れそぼったのを確認すると、指をいきなり3本もニュルと入れてきて、小刻みにギュルギュルと中でうねらすように動かしはじめた..
『ああああっん!イイっ!気持ちイイっ!』
一度男を知ってしまった女の体は、快感を覚えてしまうと止まらない
あたしは3人の男にレイプされてるのに体が..体が、快感で抵抗できない!
初めての気持ちよさに
今の立場も忘れ、
まるで、ただ、動物のように
快感のために、自分から腰をふって、3人の男を受け入れていた..
悪夢な行為は1時間もしないで終わった..
》》ユウジぃ..《《《
襲われて、でも感じたり、それでも切なくて悲しくて、声は出ないけど、涙がとまらなくて..
からだが泣いてるのか、
ユウジに泣いてるのか、
自分に泣いてるのか、
廃人みたいに抵抗のない自分
そんな姿なあたしに3人の中の一人がそっと耳打ちして言った
『悪ぃな..でもお前の体、よかった..またしてぇ..』
目は虚ろで、無表情のまま
あたしはその場から動かず、その言葉も頭の断片にしか聞こえていない
その一人の男は自分達でした行為にもかかわらず、あたしには優しくて..
ほかの男2人にわからないようにそっとあたしに連絡先を教えてきた
その男の名は
『カツミ』
なぜか、この男との付き合いが始まるのだった..
感覚はズレていた
一度、処女でなくなった女は床を拭く雑巾と同じで、テーブルを拭くダスターじゃない!と。
使いやすいだけで、いつ捨てる日がきても、たいして惜しいとか、気後れする事がないに等しい雑巾....そんな感覚をあたしは自分自身に感じて生きるようになっていた
カツミは、あたしに会いに、よく学校やバイト先に来た
車の助手席に無機質な気分で乗るあたし..
少し話をしながら車を走らせて
誰も来ないような山の公園に車を停める
『お前名前なんて言うの?』
『・・・・・・・マキ....』
『マキ?じゃマキって呼ぶ..』
運転席の彼の左手は助手席のあたしの肩にまわってきた..
体をあたしの方に寄せて
右手であたしのシートを倒してそのまま上から覆い被さってきた..
あたしは雑巾だ..
抵抗なんかしない..
ん?
シートを倒しても
カツミは動かない
『車の中でヤラれるのかと思った』
あたしがそう口に出した
『・・・・いや、ヤリてぇけど、ごめん俺..』
『あんな事ヤっといてごめんの意味がわかんないし』
『なんかあれからマキの事忘れらんなくて、マジでさ、俺とつきあわねぇかな?』
『は?あんたの友達2人にやられてんだよ、あたし、そんな体だよ?付き合うとか、何も感じないであたしの顔平気で見ていけるわけ?
平気で話できるわけ?
あたしも純粋なわけじゃないしね』
『・・・・俺はダメな男だからムチャクチャやってたけど、なんか、マキとセックスしてて、気持ちよかったんだ』
『は?中身でなくて、セックスが?体かよ!』
シートを倒して2人で車の天井見ながら話してた
『そうなんだけど違う..一緒にいたいと思ったんだ。もうあんな目にあわせないから俺と付き合ってくれよ!』
ぎっちりあたしにしがみついてくる
会うも会わないも適当にすればいいし..と、
コクん、コクんと返事をした
カツミは頭をハっとあげて、うれしそうな顔をして大事そうに、あたしにキスをした
変な関係
バカなあたし
ズルいカツミ
あんな事があった事を忘れさせてくれるほど
よく会ってたし、
ドライブしたり、
買い物や
食事にも行ったりして..
ある日、突然、
カツミからの連絡が途絶えた
どうしたんだろ..
いやな事を考えた..
あたしの事をイヤになったのかな..
『新聞』
カツミはなんの音沙汰もなくて
あたしはひどく落ち着かなかった
ユウキの時みたいに
自分の知らない間に
彼の中で、自分を必要としない存在に自分がなってたら..
しばらくしてから、わかった..
カツミは警察に捕まってしまって新聞にまで載った事を..
なにやってんだあいつ
なにやったんだろう!
カツミの友達の事なんて知らないから誰にも聞けないしわからない!
くっ..と唇をかみしめる
あたしは心の中でカツミにありがとうと言った
そして、さよならの言葉が通り過ぎていくのを感じた
あたしは止まってはいられない..
男の事で泣いてなんかいられない
あたしは、知らない間に男にしたたかになっていった
バイトも勉強もまだ頑張らなくちゃいけないんだ
卒業しなくちゃならないんだ
でも悲しい
夜、誰もいない河原で
大声を出して泣いた..
『金魚のうんこ』
あたしはしばらく男と付き合わない事にした
フラれたり、死んでしまったり、刑務所に入ってしまったりと、まるで男運がなさすぎる
ゆかりさんに言われた
『マキちゃん、くだらない男とやりすぎ』
》》》え~ 《《《
ガーン!∑( ̄口 ̄)
『マキちゃ~ん!あたし夜【ピノン】ってカクテルバーでバイトしてるから飲みにきてよ』
へえ~
大人だな~ゆかりさんは~とか思いつつ、
バイトの帰りに寄る事にした
ゆかりさんは確か、30近い彼氏がいるって言ってたっけ。
世界が違う
自分は30歳はムリかも
そうしてゆかりさんと一緒に行動するようになっていった
金魚のうんこみたいに(笑)
タバコも初めて教えてもらったのも、ゆかりさんだった
また豹変してゆく自分?
やめときゃよかったんだよね..
秋の文化祭だったかな~?
ゆかりさんは文化祭なんかくだらない!とか言って、あたしを学校の敷地の外に連れ出した
田舎だから、周りは農家の物置や蔵とかがあって、大きくて面積がある母家ばかりが畑と共に散在していた
そんな人サマんちのデカい蔵の陰に連れていかれた
ゆかりさんは
【マキちゃんもやれば?】
と、セーラー服のポケットから、おもむろにタバコを出してきた
【あの、タバコって吸った事ないんですけど..】
【は?マジで?こうして火ィつけて、肺に入れんだよ!】
【は、はいィ?】
(なんちゃってヽ(゜▽、゜)ノ
(・・・・・・・・)
💧💧
咳こんで最悪
気持ち悪いし
しかも
【お腹すいたよね】
そう言ってまたまた学校から離れたファミレスに連れて行かれて食事
一応まだ、就業中....
お会計は
【あたし払うからマキちゃん出さなくていいから】
【え?いいよ~あたしもバイトしててお金あるよ】
【い~いから!こんなとこで、みっともないから騒がないで】
そう言って彼女は壱万円札を出してた
かっこいい~
何事もなかったように
澄まして学校へ戻る彼女
自分も一緒だから、自分も澄まして戻ったけど(笑)
破天荒な彼女の言動や性格や行動が、同性の女たちには、カンに障るらしい。
あたしはますます彼女の金魚のうんこになっていた(笑)
『スナック』
ゆかりさんが働く【ピノン】へ行ってみた
学校にいるゆかりさんとは別人だった
化粧をしてた
高校生には見えなくて..
もろ、田舎くさい学生に見えないか自分の身なりが気になった
っつうか、17歳で夜の繁華街は補導対象じゃないかと(笑)
カクテルの味がおいしいかなんてわからないけど、理解できたフリをしちゃうのが酔うって事?
ゆかりさんの上がり時間まで、【ピノン】で時間を過ごした
そのあと、ゆかりさんと食事に行った
【マキちゃん、バイトしない?ウチの近所なんだけど、あたし顔バレしてるからさ~』
えええ~
あたしは田舎者ですよ~
【そんな、あたしやった事ないし、出来ないよ~】
【大丈夫だって、何もしなくたっていいから。時給\1000 なんだ】
ままままままままマジで!
今の寿司屋のバイトの3倍の時給
もちろんスナックのバイトを始めた自分
《スナック・リオ》
マスターとママは夫婦。2人で経営
リオはテナントで、その店の上に2人は住んでる
お店には、夫婦の息子【リオ】が毎日鎮座してた
ペキニーズ犬
店の名前は犬のリオからとってつけてあるそうだ
あたしの名前は【ミユキ】にした
何度もミユキちゃんと呼ばれたが、慣れてないから気が付かないし(笑)
【あたしの事呼んでんだ】
やっと気が付く始末..
マキじゃないんだった(笑)
グラスについだビールは溢れ放題..
難しいよ
おしぼり渡すのだけは慣れたかな(笑)
【リオ】は学校と寿司屋のちょうど中間の距離にあった
学校から19時まで寿司屋で仕事
寿司屋終わって学校方面へ半分の距離戻って20時からリオで仕事
自宅へは毎日タクシーで帰してもらってた
リオのお客は近所のおっちゃんとか、マスターとかの知り合いとか..
ミユキちゃん、ミユキちゃん!とみんな可愛がってくれた
ミユキちゃんダンスをしよう!と誰かのカラオケに合わせてダンスしながら【ミユキちゃん、お店終わったら食事行こう】とか誘われて。
でも、察知したママが、ちゃんと早めに帰してくれて。
慣れないながらもスナックのバイトは楽しかった。
\500もとっちゃうミネラルウォーターは、王冠栓を甘くはずして、水道水を入れて、また栓をかぶせる..といった感じ..
ま、世の中、そんなもんなんだね..
【キャバレーの呼び込み】
リオのバイトは毎日じゃなかったからね
寿司屋のバイトが終わるとチャリで自宅へ
寿司屋から1キロも離れてない地点に稲荷神社が街中にあってね
わざわざ神社の裏を回って帰ってたんだけど、ちょうど角を曲がったところに、蝶ネクタイにスーツ?をきた男がいつも2人立ってたんだ
どうでもいい古いビルの前路地に..
毎回通るから挨拶はされてたんだけどさ
話かけられてから、毎日、そこに寄って立ち話してた
一人はメガネかけた軽そうな30近い人
もう一人は前歯が1コかけてる、我体のいい、少し体格のいい人。
そっ!彼らはキャバレーの呼び込みの仕事をしてる、昔で言う【立ちんぼ】だった
あたしを含めて3人は年齢こそ離れてたけど話のウマが合ってた(笑)
メガネの人は加藤さんで
体格のいい人は針生さんって名前で、
針生さんとあたしの事を加藤さんはよく冷やかしてた
別になんとも思ってないから気にする事でもなくて、年齢とか立場を超えたところで、会話が成立してる、【今】の時間、繰り返されて変わりない安定した、かかわりあいがなぜか心地よかった
男女の仲になると、お互いが理想や束縛で、お互いの気持ちしか考えなくなって、周りの事や心に対して気薄になり、人との付き合いが制約されたり、広がりをなくしてしまう。
うまく言えないけど、
友達同士が一番楽だって事かな
毎日のこれが日課で、当時の自分にはキャバレーの呼び込みの仕事の意味や店自体の営業内容は知る事も興味もなくて
ただ、彼らとは友達だった
変なの(笑)
そんないろいろな高校時代
いつだったか針生さんに隣市までドライブに連れて行ってもらって。
あたしは学校直のバイト帰りだったから制服のままだったんだけど
彼の知り合いのスナックに連れてかれて。
制服のままだったから
【補導もんだよね?】
【針生さん、逮捕だよ逮捕】
なんて冗談じゃない冗談言って店でみんなで笑ったり。
さすがにお酒なんて飲めないからジュース!ジュース!
ドロドロ関係なしは気楽だな
針生さんは、普通の人
ヤバいかと思ってたけど
【ウチに遊びにきたら?】
針生さんに言われて
ちょっとうれしくて..
アパートに住んでるらしくて、場所も教えてもらったし。
付き合うとか、異性とか、そういうんじゃなく、知り合い同士で続いてる関係がこそばゆく、いいな的な..?
なんかうまく言えないけど、
学校だけの友達の繋がりだけじゃなく、外の知らなかった人と、関わり合いをもてるのが、なんか自由を感じて..
針生さんのアパートの玄関に少しウキウキして立った。
チャイムを鳴らした
【はぁ~い!】
【!!!!!!】
(針生さんじゃない!女の人の声?あたしアパート間違えたの?)
【あっ..!】
あたしは小さく声にならない声をもらして、そして、
気が付いた。
あたしは急いでアパートの階段を駆け下りると振り向きもせずに、走り出してた..!
【彼女いたんだ!】
【女の人がいた!】
【彼女?】
【奥さん?】
マキ!お前なんで走り出したの?
マキ!お前自分で、好きとかキライとか関係ないって言ってたじゃん
針生さん、大人だもん、彼女いたりして当たり前でしょ?
こんにちは!って挨拶すればいいだけなのに、
なんで?なんで?
マキ、お前なんで、女の人の存在に、がっかりしてるの?
何期待してんだよ!
驚くことなんかない、なんでもないよ!
マキは高校生だろ?
自問自答の繰り返し
高校生は夢みるのだ
期待するから夢を見る
夢があるから期待する
そして次の日も神社の裏を自転車で通り、何もなかったように彼らと楽しい話をする自分
青春ってよんでいいですか?
薄汚れた自分が、
青春に【ふん】と鼻で笑われた気がした..
『勉強』
つまんない青春やってても、勉強はしなくてはならなかった
来年は卒業で進路を決めなくてはならなくて
ほら、何者になるつもりがないから、なんも考えてなくて
鬼畜母親は相変わらず、授業料は払ってくれなくて、自分で払ってた
だからもちろん、娘の進路なんか心配もしてないし、迫る月日に徐々に焦ってきたのは自分だった(笑)
企業の採用枠は当時でも、その10年前よりは少なくなっていて、優良企業は各1~3名枠
めちゃくちゃ頭いいヤツは大学行けばいいのに、就職選ぶヤツいて、大迷惑。
学歴優秀者に内申書及び推薦でもってかれて底辺な人間には、かすりもしないし。
でも、今思うと学校の勉強の中身が大事なんじゃなくて、勉強をするって意志とそれを継続する事が自分をつくる基礎なんだろうな..と思う
『自動車教習所』
どうしてどうして!
自分は誕生日が遅いんですかっ
クラスの友達でも夏生まれのコなんか、もう車の免許もってるしさ!
事故で死んでしまったユウジはハデな族車が好きだった。あたしもかなり乗せてもらってたけど
なんでこんな車?と思ってたけど、ユウジと会うたび、ユウジの仲間と会ってるウチに、
族車もいいね!って!
自分で免許とったら、ユウジと同じ車に乗るっ!って決めたんだ!
ユウジへのあたしからのレクイエム
だから!
免許とるぞ~!
鬼畜母親は免許費用なんか出してくれるはずないはずだ
か~!!!
安いとこ探そう!
ユウジ、空から見てるのかな?
あたしのバカな生き様。
ユウジが生きてたら、あたし、汚い女にならないでいられたのかな?
なんか、急に思い出して..
淋しいのかな、自分..
教習所は地元だと1日に1回しか乗車教習させてくれないんだけど、
なんと隣の県の教習所は1日2回らしい!
それが売りで、他県から教習生集めてるみたい
わざわざ40キロを送迎してくれるんだ
決めたね
雪山遭難する事に決めました(笑)
冬の教習の地獄をまだ知らない自分だった
でもおかげで雪道運転は物理的に上手になれたのだった(笑)
同じクラスの不良くずれの『保科』っつうのも、なぜか、一緒の教習通い。
知り合いがいると心づよい
教習所へ通う送迎バスの中は、遠足か、修学旅行さながらの賑わいで、毎日ワイワイと楽しかった
雪道の峠を越えて行くから時間がかかる
雪でマイクロバスが進まない時は、教習生全員外に出されて、後ろからみんなでバスを押すの(笑)
そんな事をさせられて、雪の教習に不安をもったのも事実(笑)
学課は2~3課あったかな?車教習も2回だから、もちろん1日がかり。お昼ご飯は自販機のカップヌードルだった。
カップヌードルはうまい!
カップヌードルがウマいんじゃない、みんなとワイワイして食べるからウマい!
自分の最後の青春は
この教習時代が最後だったかな..と、思う..
教習所での地元の同級の人との交流や教習所の先生の笑えたり、笑えない話ももちろん網羅(笑)
〔メガネの40歳運転講師〕
【はい、そこでブレーキだね~】
【いいよ~!ゆっくりクラッチ離して~】
【路面凍結だから~】
【ほらー見てごらん!白鳥がたくさん田んぼにいるよ~】
(ほんと?わ~!)
【こらぁ!💢何よそ見して運転してんだっ~!】
・・・・・( ̄ー ̄)
じゃあ、景色説明すんなよ..見てみろと誘うなボケッ!💢
そんなヤツいました
もっと違う講師もいました..
〔30歳のイケメン講師〕
【あ~いいね~そんな感じだ】
【隣の県なの~~?】
【で、どうなの~?】
【君たちの年齢とかだと、もうラブホテルとか経験済みなの~?】
【もう経験したりしてるのかな】
【どうだい?試してみないかい?】
太ももをスリスリ..
・・・・・・( ̄ー ̄)
おいっ講師!
お前は何が目的なんだ
何を試すんだボケッ💢
もう、そんな男って...
いるんだよ
男の化石みたいなのが..
教習所のあるこの地元の学生も、話しているうちに、みんな仲間になる
こっちの学校の話、そっちの学校の話..
同じクラスの『保科』が、
【お~いマキ!ちょっと来い】
【なんだよ保科】
【こいつがよ~お前の事好きなんだとよ~話してやれよ】
【え~?(笑)誰が?この人?】
《この人》とは、保科が教習所で仲良くなった地元の同級らしい
【お前ほんと、こいつ好きなの?こいつでいいの?マジ、こいつなの?】
【おいっ保科!ちょっとバカにしすぎっ!💢】
保科はくだけた不良であたしには遠慮がない
あたしをカワイいと言って顔を赤くして保科にからかわれているこの人、『りょうた』
純粋そうな彼を見ていると、少し薄汚れてるのを自覚してる自分は、羨ましいな..と細い目で見てそう思う事しかできないが
ありがとね
外見だけみて好かれても自分を自分でわかってるだけに淋しい気もするけど。
ちょっと明るくなれる
いや、あんまり過ぎた事気にしてないくせに、感傷に浸る自分がどうかしてるだろ
おかしいだろ
確かに(笑)
あたし、マキ!
そんな人です(笑)(笑)
教習所に通いながらも
もちろんバイトはかかさない
バイトしてりゃ
ちゃんと決まった日にお給料がもらえるんだ、スゴい事だよ
免許だって、賞状だって、資格だって、自分の力で頑張らなきゃ手に入らない
誰もタダではくれやしない
自分の体でもらえるものがあるってスゴいよね
そんな『自慢』が年を重ねていくと『自信』になっていくんだ
仮免筆記は満点だった
だって勉強したもん
仮免とったあたりになると、運転のやり方は知ってるから、どうしても《ひとりで》自分チの車を運転したくなる
こっそり運転して走った
忘れてた
対向車っつうのを
その当時の田舎の道は車が2台ギリギリすれ違える幅しかない
お願い!
対向車こないで!
・・・・・くるんだよね
あ~ダメ!
もう動けない
早く通り過ぎてって~!さよなら、さよなら~!
よかった、ぶつからなかったよ!
親の留守の間に車なんかぶつけたらマズいから!
ドキドキするのも、運転も疲れたし、もう止めよう!
少~ししか走ってないんだけど、すご~く遠く感じる自宅の車庫へ
『ガツン!』
あぁ~
最後にやっちまったよ
乗るんじゃなかった..
そんな自分も教習所とさよなら、無事卒業
あとは試験場で本戦!
合格したのは言うまでもなく
憧れの免許証を手にした
ぶつけた親の車の修理代と教習費用で20万そこそこ
もうすぐ高校生も終わる
お月謝安くてよかったよ
『さよならチャリ通』
鬼畜、鬼畜と母親にあだ名をつけて呼んでるけど、彼女も無鉄砲に厳しいわけではない
自分の素行が度をすぎて悪いから..
自分が小学校の頃のある夕食どき..
父親のおかず。
丁寧なキャベツの千切りと真っ赤なトマトが3切れ
そこに焼き色のよい肉が3枚
子供な、自分と妹のおかずは
同じく丁寧なキャベツの千切りと真っ赤なトマト2切れとお肉が2切れ
食事作ったあとの片付けで、なかなか食卓の席に来ない母親..
【お母さん、ご飯食べないの?】
【今食べるよ】
そう言ってあとからもっとてきた母親のおかずはお肉ののってないキャベツとトマトだけのお皿..
【お母さんのなんで、お肉ないの?のってないよ】
【お母さんはお肉いらないから、いいんだよ、あんた達、早く食べなさい】
(お母さんはお肉きらいなのかな?)
子供って罪だよね
母親は肉がキライなんじゃないんだよ
自分は食べなくても
父親と子供には..って、母親の愛情だったんだ
そんな母親の自分達に対する愛情を知るよしもなく、
自分が年頃になって、叱られた、怒られた、叩かれたとか騒いだあげく、親を叩き返したりしてきて..
ごめんねお母さん
痛かったろうな..
大事に育てた子供に叩き返されて
痛かったろうな..
お母さんの心が..
自分を犠牲にして、大事に育ててきてくれたのに..
今でも思い出すと
叩き返した事が苦しくて
心が痛くて涙がでるんだ
バチがあたる
自分のやったり言ったりした事は、時と場所や人が変わって必ず、同じ痛みが自分に跳ね返ってくる..
現在、母親は病気で苦しんでいる
母親を見るたび、
叩き返す前に時間を戻して
事実と記憶を消したくて、心が震えていたたまれない自分
ごめんねお母さん..
母親は厳しい人なんだけれど..
厳しいのか、ヌルいのか今考えるとわけわからないのだが、
学生中にスナックのバイトを許可してもらったり、
学生中に車の購入を許してくれ、ローンの保証人にまでなってくれたりした
保証人になってくれるぐらいなら、高校の月\7000の授業料払ってくれたらよかったじゃん!
っつう話だし(笑)
しかも、卒業式まで、購入した車で高校に通った自分
おいっ..
厳しい母親っ!
高校生を学校に車で通わせていいのかっ
こっ..こらっ..
毎日、車で通学です(笑)
車はどこに置いてたかって?
なんと、父親の会社は自分の学校から2キロしか離れていないところにあった(笑)
自宅から父親の会社まで車で通い、会社の駐車場に車を置いて、
停めてある自分のチャリに乗り換えて何食わぬ顔で学校までGO~
帰りはもちろん、車に乗り換えて、電車やバス通の友達乗せて帰宅
ありえないよね(笑)
卒業式も父親乗せて学校の駐車場にちゃっかり停めて式に参加
チャリから卒業
当時母親が5万もかけて買ってくれたギア付の自転車..
今も家の裏に放置プレイされてる..
物を大事にしていた母だから、使わなくなっても、乗れないとわかっていても捨てられなかったんだ
今は錆びてボロボロで、もう当時のピカピカな自転車の面影はないけれど、
確かに3年間、
自分のために走ってくれた..
まだまだ母親とケンカばかりしていたけれど、
母親に病魔の手が静かに少しづつ忍び寄ってる事など、
誰も知らなかった..
『研修』
3月1日は高校の卒業式
その後の就職先は地元のしがないスーパーに決まっていた。
鬼畜母親には相談はしてなくて..自分で決めた
就職出来るのも高校の授業料を自分で払って、ちゃんと卒業した肩書きがあるからだから..と、
ひとりで生きてきたみたいに自分で自負して、とんがってた
2日から、勤務先に就労するまで、1ヵ月は長い長い1ヵ月の休み状態だった。
このころから自分の家では親が新築の計画をしてきてて、着工し始まっていた
自分は、長い休みにウキウキして、バイトはギリギリまで続けながら、友達と集まって、夜中まで笑って、自分の車を朝方まで走らせて、好き勝手な事をしてた
楽しかった
ほんと楽しかった
なぜか、就職するまでの1ヵ月は高校の仲間じゃなく、中学の同級生と集まってた、毎日くらい
『須貝』くんっつう、出入り自由なウチに【こんちは~】なんか言って誰でも集まって。
心痛める懐かしや初めてキスして結婚の約束までした『中本』くんも、須貝くんのウチに集まって出入りしてた
ツケは必ず回ってくる、自分の目の前に
【ごめんね、中本くん..】
そう、自分で彼に謝った記憶がある
【いいんだ..】
彼はそうつぶやいてた..
彼の心の中なんか、歳月が邪魔して、配慮なんか出来ないくらい青春してきすぎた
彼を傷つけたのは事実だし..
だから、人を苦しめた自分、その後の自分の覆い被さる出来事に出会っていく運命だったんだと思う..
そんな中、仙台で2泊3日の社員研修があった
初めて知ったが、同じ学校から男子が一人受けてたみたいで
小柄な冴えなさそうな
『二階堂晃司』
別に気にもならないし関係ないし
研修は、お客様への挨拶姿勢、言葉使い、身なりや、いろいろ..
全国区だから他県の新人も集まって実施..
『大砥知恵』
『白石優樹』..
女友達が増えた
修学旅行みたいで毎日楽しかったから、研修内容はあんまり覚えてない
ただ友達とバカやったり、ふざけてたりして研修中、かなり叱られて(笑)
また、
合同挨拶の研修で、
その日は、ストッキングが破れてて替えがなかったから、薄いからバレないかな~?って、そのまま研修してたんだけどさ、バレるわな
そんな適当さで、自分はかなり目立った存在になり、ストッキング事件はあとあとまで、笑いばなしの尾をひいた
最低だ..
研修中、ストッキングを破れているのを平気ではく女として最終日まで、茶かされたけど、仲間が増えた
それぞれの地元地域で仕事が始まってからも、みんなとの再会を約束した
男女の始まりと違って、同性の始まりは、楽しくて、終わりの不安もなく、付き合っていくにはイイ人間関係が形成される気がする
サービス業が自分の天職だとは思ってはいなかったが、
相手に気を使う、
へりくだる、
我慢をする、
すぐ謝罪する、
相手の身になって考える..
イロイロあるけど、
鬼畜母親のもと育てられ、忍耐に関しては、鍛えられた。
だから、
物怖じしたり、
引きこもるくらい悩んだりとかもなく、
前に進む人間になっていった
サシは苦手だが、
大勢いる前のほうが、話がしやすかった
いわゆる
変わり者になっていたみたい(笑)
そんな変わり者が
社会人になってまともになるわけはなかった
『17歳』
自分の17歳は、あっという間にすぎた
18歳になって、卒業して、就職が決まって..
社会人になっていきます
高校時代にもいろいろあったけど、自分の波乱万丈は社会人になってからだった
【17歳のころは自由で楽しかった】
今でも思う
でももうもどれないし
経験値だけで頭の中で処理されて、
妥協や諦め、憎しみ、嫉妬、そんな汚い言葉でしか受け止められない今の自分を思うと、
あのころ、キュンと純粋になってた胸の痛みが、羨ましくて、懐かしくて..
ここから、また変わっていく自分をお話しても大丈夫かな..
自分の昔の過去を引きずって苦しんでる人いますか?
やらなきゃよかったとか、なんであんな事したんだろう?とか、何十年たっても、思い出すと、
行き場のないほど、いたたまれない気持ちで自分を卑下してため息をつく方いませんか?
そんな人生が始まっていくんです
『最大の過ち』
スーパーで働きだした自分
スーパーのあらゆる部門の仕事を一通りやらされていた
あるメーカーお菓子のキャンペーンで\200以上お買い上げで、くじ引き1回ひいてプレゼントが当たる..みたいな..
の、マネキンをやらされたり..
店内で大きな声で。
ま、キライじゃないから張り切ったけど..
缶詰め並べや、衣類の整頓やら
さすがに生鮮生魚はやらなかったけど
最終的にレジ係
だいたい想像つくと思うけど..
やっちゃったんだな..
意味もなく..
レジのお金、着服事件..
店長に、マネージャーに叱られて、責められて、母親に叱られて、なじられて、怒鳴られて..
クビになったのか、辞令が出る前なのか、ウチを飛び出してしまった自分..
この事件は今でも心が痛む思いがして忘れた事がない..
母親とケンカすると、今でもこの時の件をもち出されて罵倒される
でも
事実なだけに言い返せない自分は当時、自分の罪を謝罪する事なく、家をとびだして、現実から逃げたんだ..
新築の新しいウチが出来上がろうとしている矢先だった
何程情けなかったかなど、まだ未熟な自分は、そんな親の気持ちを推し量るほど大人にはなっていなかった
たぶん、誰にも謝らずに家を出た気がする
寿司屋のバイトの時、地元で、頭イイ学校に通ってたコが、【店のお金、伝票より多いから、もらっちゃってもわかんないよね】
なんて事あったけど、
やってる事同じだし..
一緒に働いてた女子従業員の先輩たち、各部門のいろんな人たち、全員..
きっと、イロイロ言ってるよね、言ってたよね..
その日から、自分は、
人目を気にして、
人目を避け、
すべて周りの人間が、
自分のした事をすべて知っていて、冷たい目で見ながら、
影でなんだかんだと、言ってるんだろうな..と..
そう思いながら
落ちた自分をさらに落として、落ちていった
こんなに悪い事をした事が、何年経っても自分のシコリになって心が痛いんだけど、
ほかに似たような人は、どうやって生きてってるんだろう..
自分の親には素直になれなかったけれど..
高校の修学旅行で財布を落として泣いてた『めぐちゃん』の両親には、なんでも話ができた
彼女とは仲がよくて今でも付き合いがあるぐらい..
だから、今回の事もなぜか話できた
キツい事を言われるかと思ったけれど、彼女の両親はあたたかかった..
『2度としちゃいけね』
『ちゃんとしねっかわがんね』
事の重大さを感じていた
一人で強がったり、口をつぐんで葬りさろうとするには、まだ生意気でも、自分では抱えきれないほど、人間として弱いだけの自分だった
めぐちゃんの両親の前で反省した
正直に話して、自分の罪と向き合う事で、2度とこんな事はもうしない!と今までの自分に線をひけた気がする
どうして自分の親には向き合えないんだろう..
逃げてるんだね..
『リカちゃん』
事件をおこして、ウチを飛び出して、しばらくお世話になったお宅があった
【リカちゃん】のお宅
高校1年、2年と同じクラスで、3年時に離れてしまったんだけど
彼女の母親は、父親の愛人だったんだろう、母子家庭だ
父親は不動産屋だから金持ちで、リカちゃんは1戸建てのウチに住んでいて生活は裕福
ちょうど自分が事件起こしてすぐに、彼女も仕事を辞めてフリーになっていた
リカちゃんは変わった顔立ちをしてて、不良じゃないんだけど、キレイだから少し目立つ。
だけど性格はおっとりしていて不思議な存在感のある女子だった
何かのきっかけで彼女の自宅に居候する事になった
とにかく仕事はしなくてはいけない!
そう自分で思って、リカを誘って職業安定所に通った
当時は、働かないでフリーターでいると、
白い目で見られて、
変わり者、
不良?なんて、
普通じゃない人間に見られていた
お金があると、大抵の困り事は解決できる事をバイトしてたから知ってる自分
大事なんだよ働く事は
スーパーを逃げるように辞めた今の季節は10月..
4月に入社して、とりあえず7ヵ月は在籍してた
この間にいろんな出来事があった
悲しい事件があった
スーパーのデイリー担当のチーフに歓迎会のあとお酒を沢山飲まされて、車で襲われた事があった..
辞める時、申し訳ないが、そういう男だとバラしてやった
女の自分が恥ずかしい事なのに
女が言葉に出す事じゃないのに..
恥じらいも貞操もない、ただ若いだけで
自尊心のかけらもない自分に全く気が付いてやしなかった
自分にスキがあるから
自分がだらしないから
どこかでセックスをスポーツか何かと勘違いしていたんじゃないのか
古い表現で申し訳ないが、
進んだVHSのビデオテープを巻き戻したい気分
どんどん汚い体になっていった自分..
女の体のあたしを抱きしめるけれど、
【あたし】を抱きしめてくれる男の人は誰もいない..
男の人は本能で女を抱くという意味を知らなかったし、男に抱かれる事が好かれている証だと思っていたから
ば~か!
モテてるんじゃなくて
ただセックスできそうな軽い感じだから、男が寄ってきてるだけなんだよ..
そんな風にしか男を思えなくなる自分になっていった
いままで夜を共にした男の名前なんか
多すぎて忘れて思い出しきれない
リカと職安に行って、条件が合ってて、お給料の高い仕事を選んだ
それが弱電って(笑)、
違う気がするけど、仕事辞めてから10日目には、この仕事に就いた
もちろん、リカも一緒に同じ職場。
リカとは遊んだ
リカを、自分の族車の助手席に乗せて毎晩、街を流した
街へ行くと、いろんな男が声をかけてきたけど、自分の助手席はリカのものだったから、男なんか絶対乗せなかった(笑)
朝まで車で走り続けて寝てないから、眠いから、毎日グロンサンを2本飲んだ
徹夜3日はもったけど、あとはムリっ(笑)
男なんかいらない2人だった
そんなある日、マサト先輩から連絡がきた
紙工場のバイト以来だなぁ..
先輩の話は、
とんでもない話だった
【マサト先輩~!お久しぶりです!どうしたんですか?彼女は元気ですか?】
【マキぃ、元気だったか?久しぶりだよな~!
お前さ、ユウキ覚えてる?】
【!】
【ユウキがマキに会いっちんだと!会ってやってくれね?】
はー
もうとっくにユウキの事なんか忘れて生きてきたし。
いつまでも乙女やってないし
別にもう何とも思ってないし。
マサト先輩の顔立ててユウキと話ぐらいはする約束をした
今更なんのために会うわけ?
想像はついた
最低男は、どこまでいっても最低だから..
約束の場所でユウキがくるのを待ってた自分
楽しくもなんともない
【マキ!待った?】
懐かしい声で自分の名前を呼ばれて、ふと振り向いた..
ユウキがいた..
【マキ、俺の事待ってっからって言ってくれたんだってな..俺あれから出張で、ずっと仙台に行ってたんだ..】
【ふーん..】
【久しぶりだなっ?俺、仕事ばっかで、ずっとセックスしてねぇんだ!やりてんだ!マキ、ホテル行こう】
でたっ!
まさかとは思ったが、
あたしはセックスマシーン
がっかりした
正直がっかりした
昔、彼女で、自分に好意を抱いてる女なら、セックスもした時あるし、風俗いかなくても、誘うのも楽だし、簡単にセックスできる..
そんな感じなんじゃないの?
【いつまでも好きなままでいるわけないじゃん、セックスしたいからって、一度、捨てた女を誘って恥ずかしくねぇの?】
言えないけど心で思う
冷めた自分
男ってつくづくバカだな
自分もバカだけど
あたしが
【うん!ホテル行く!】
とでも言うと思ってんのかな?
ボケっ!ボケっ!
バカバカバカバカ!
バッカじゃねぇの!
自惚れもいい加減にしろよ!
は~
言いたいけど言わない
【ごめんね、これから約束あるから、そんな時間ないし。早く帰らないとだし、ごめんね】
彼の言葉も何も聞かないで、自分の車に乗り込んみ
窓から手だけをふってユウキをその場に置き去りにして、あたしは走り出した..
リカにも彼氏いるんだけど、3つも遠い街に住んでるんだ
友達みたいな感じらしいんだけど..名前は『浅野くん』
地元には『ひろしくん』と呼んでる、セックスしたりする仲の男がいる
居候してる自分は時々、お邪魔ムシになるから、友達のところへ移動しなくてはならなかった
そうだよね、リカんチにいつまでもいる訳にはいかない
リカ、ありがと
リカのママさんもありがと
迷惑をかけた
自分はいろんな人に助けられて生きてるんだな..
しかし!
リカからひろしを引き離さなくてはならない!
なぜなら、ひろしは既婚者だからだ
リカはのめり込んでいた..
これがまた、イケてる顔してる男だった
ひろしはカッコイい
(らしい)
自分的にはパス
リカはひろしくんに骨抜きにされている
浅野はおくてだからダメなんだ
しかも遠く離れてるし、なにせ長男のクセに押しが弱いっ
(あ、あんまり関係ないか)
とにかく頑張ってくれよ浅野!
あたしはアパート探してリカんチ、出なくちゃだからリカの事守れなくなる..
そんな中、1ヵ月\15000のアパート見つけた
あんまり想像すんなよ
想像通りだから(笑)
《住めば都》
この言葉はすばらしいべ(笑)
『一人暮らし』
リカと一緒に再就職決めた弱電会社から、1キロも離れていない近いところに、その\15000のアパートはあった
古いけど、雨風しのげて、トイレ風呂があれば十分
友達は、自分が留守の時は勝手に部屋に上がってっては、テーブルにラクガキしていったり、伝言書いていったり..
このころ、友達を車で送っていった先で知り合った2つ下の高校生がアプローチしてきて、うるさかった
名前は『しゅう』
しゅうは、奨学金で高校に通っていて実家から離れて寄宿舎みたいなところに住んでいた
遊びにいったりしてるうちに、いつのまにか彼氏になってた..
しゅうとの初めての会話
【車すごいの乗ってますね?好きなんですか?】しゅうは目を輝かせて、そう自分に聞いてきた
【大した事ないよ。まだまだいじらなきゃイケない車。車好きなの?】
族車使用で目立つから気にはなると思う
【はい、俺も免許とったら絶対..!いろいろいじって!】
いいね~高校生は輝いてるっつうか、はじけてるっつうか..
しゅうの明るくて希望膨らんだ姿を抜けて、遠く向こうの方を細い目で見てる自分がいた。
自分も『しゅう』と、大して変わりない年齢なのに、やらかしてきた事がひどくて、大きすぎて、すすけてる自分を感じずにはいられなくて..
彼氏もいないし、
『ま、いいか』
そんな単純な考えで
自分はしゅうにすがったのかな..
年下なクセに背伸びする、しゅうの言葉やしぐさに【ふふっ!生意気】っと心で笑う自分がいた
意地悪が、どんどん出てくる自分
【俺と付き合ってくれませんか!】
しゅうはまぶしい
心が澄みかえった気がして、
いつの間にか、
こっくりとうなずいてたんだろうな..自分..
自分は800Mしか離れていない会社だから歩いてもいけた
車で行くと、歩道に乗り上げて会社の敷地内に入る時、車高が低いから底を擦るから困る
助手席には、リカからしゅうに代わった
男なんかいらないさ!
とか、言ってた自分なのに男好きなのかな?
毎日、仕事終わって車で、しゅうに会いにいく
【マキ..が好きだ俺】
【あたしもしゅうちゃんが好き】
【マキと俺の子供だったら、絶対いい顔の子供がうまれてくるよね~!】
確かに、しゅうは顔立ちが良くて、自分もどうしようもない顔でもないから..
そうして漠然としてはいたが、2人は結婚する約束までした
やっちまったんだよね
【マキ..】
彼はあたしの名前を呼んで髪を撫でながら、体を引き寄せてキスをした..
高校生に体をあずけるって変な感じがするけど、しゅうは高校生じゃないセックスをした
『高校生のしゅう』
しゅうはあたしをベッドに押し倒して息ができないくらいのキスをしてきた。
キスは
セックスよりも相手の愛情を感じる行為で、
セックスよりもすごくいやらしいと思ってる
キスは、愛情のあるセックスをする前戯に絶対かかせないスパイス..
だからいつもキスだけで自分の体は力が抜けていく..
しゅうは服の上からブラを肌からずらして、乳首をはみ出させたままにする..
布一枚のすぐ下は
キスの興奮で、すでにプリリと立ち上がった乳首が、しゅうの唇を待っている
はぁっ..指でもいいの、
ううん、やっぱり濡れた唇で舌先で..
【マキ..どうしたの?
こんなに乳首たたせて..俺の見て..マキとひとつになりたくて、こんなだよ..どうするの?これ..】
(高校生がなんて卑猥な表現するんだ、こらっ)
ソフトSなしゅうのセリフは、あたしの体のうずきをさらに激しいものにしていった..
※話の途中すみません※
初めての意味のわからないレスに困惑⤵
無差別に人を殺害する世の中だから、別に憤りは感じませんが、削レスされた方が、自己中であの内容を書かれるのなら、自分も書き連ね続けるのも自己中。
どこかで、自分って存在を活字によって表現したい表れなのかな?
携帯があるから、今は自分の心を表現できる自由が増えたぶん、
自己を見つめて沈黙の中から、新しい発想が浮かぶとか、忍耐から学べる人間の強さとかを失っていってる気がする
人は
異性にモテて、
収入が人より多くて、
誰もが自分に頭をさげられるくらい偉い地位にいて、
思いどおりにすべて運ぶ事ができれば幸せなんでしょうか?
人を誹謗中傷しても、
身元がわからなければ、何やっても
何言っても平気なんですかね?
実際、平気な方もいらっしゃるのが世の中..
悪の存在によって善を理解し、善によって悪の非道の存在を知る..
共存する事で、選択するのは自分
なかなか難しいものです
長文、内容意味不明で失礼いたしました
誰も見てないとは思いますが、おまたせ(笑)
しゅうの指が唇が、敏感で感じやすい、あたしの乳首を攻めてくる..
キチガイのような大声があたしの口から漏れてもしゅうは、ひるまず、やめようともしなかった..
【しゅ..ああっ~はぁ、ごめ..あたし、胸は異常に感じてガマンできないから..あぁはぁ..んあ~やめて..お願い..いやぁ~感じちゃう~!!!】
しゅうは何も答えず、
指の動きも、
唇での乳首を舐めまわす行為もやめる事はなかった。
あたしはどこかへイキそうだった。
そんな間にあたしの下半身は大変な事になっていた..
もう濡れまくっているのが自分でよくわかった
自然としゅうの指は『あたし自身』に下がっていった..
ヌルった指を少し上に引きずってきて、一番感じる部位にきて指をとめた..
しゅうは布団の中にいきなり潜って、ゆっくりあたしの足を広げていった。
しゅうの舌が、あたしの一番濡れているところを、じゅりっと舐めた
もっと快感を得るめにあたしは自然に、広げられた足を限界まで、さらに広げた..
《あぁ、早く、もっと..》
しゅうはあたしの動きに敏感だった
しゅうの舌先は
濡れてる奥に、すべてが入り込むかのように、音をたてはじめた
【ダメぇ~しゅっ..早く入れて..!お願い】
【マキ..ダメだよぉ..まぁだ、マキの感じる顔見ていたい..フフっ..マキのココ..ほらっ!ココ!ココは何?マキぃ..】
【あんあんあんっ~気持ちぃぃ~】
しゅうは起き上がると、あたしの広げた足を押さえながら、ア〇コのヒダをヌチョヌチョさせた両指で押しながら下半身の乳首をムキ出しにさせた
【マキっ!上の乳首もビンビンだけど、
ほらっ、下のマキのボタン!
意外とピンク色の大きなボタン..】
そう言ってしゅんは指先であたしのボタンをはじいた!
【!!!!!!】
はああああああああ~ん
《チュぶっ!》
しゅんが、ムキ出しになったボタンに唇全体でしゃぶりついてきたっ!
もう自分は高校生とセックスしている事を忘れていた..
【マキ、上のボタンも下のボタンもビンビンだね..イヤらしいよ、マキは..フフっ】
【いやらしいな~マキのボタン..大きいょ、おいしい..】
チュルチュルヂュル~
【ああああああああああああああああ~しゅ..やめて~イッちゃう~】
下半身から何か水が出た気がした..
体が感じすぎて動かない..すべての快感を受けるため、なすがままの自分..
しゅんはあたしを、しゅんが下で、あたしがしゅんの体の上になるように抱えた..
しゅんの顔は目に入らなかった..
その代わりにいきり立ったしゅんの『モノ』が目に入って、あたしの下半身は、ますます、濡れていくのを感じた
しゅんはあたしを
しゅんの体を挟んで、ひざ立ちせたまま、
あたしの立ちそぼってムキ出しになったままのピンクに指を伸ばして、
イタズラするようにクチュクチュと音が出るぐらいにいじりまくる..
喘ぐあたしの顔と
うねる体と
濡れてジュルジュルになったア〇コを下に寝ているしゅうに
冷静な目で見られているのかと思うと、恥ずかしいのと同時に異様な快感を覚えて
あたしはますます興奮して落ちていった..
【しゅ..感じる、感じる、気持ちいい、いっちゃう!いっちゃう!イッちゃう!】
あたしはまだセックスでイッた事がなかった..
あたしはア〇コを早く埋めてほしくて、火照った体をよじらせて
【しゅんっ..ア〇コがガマンできないっ..!!】
そう叫んだ
【えっ?どこがガマン出来ないって?】
そう言って、しゅんはあたしの手を掴んで、あたしの濡れまくっている、ア〇コに押し当てた
【!!!!】
【マキ、自分のいやらしく濡れてるクリ〇リス、自分の指でいじってみて..ほらっ】
《はぅん..!》
あたしのア〇コは手が触れた感触を通り越して、ビクビクと痙攣に似た状態で体全体が震えた
【マキ..フフっ、体ビクビクじゃん!ほらっもっとクリいじって!見てるだけで興奮する!もう、グチョグチョだよ!】
すごく気持ちがよかった。
ア〇コから体全体に快感が走っていた
あまりの気持ちよさに、しゅうのモノをじらされたまま、
自分の指で
自分の《ピンク》の自慰を、喘ぎながら、やめる事なく続けて楽しんだ
グチュグチュという音が一層、淫靡な気持ちへかりたてた
何本でも入りそうなほど濡れたあたしの中に、しゅんの指が、静かに滑りこんできた
しゅんの、リズミカルな指の動きと喘ぐあたしの体がうまくリズムにのっていた
〈クチュクチュクチュクチュ〉
〈あっあっあっあっ..〉
〈クチュクチュクチュクチュ〉
〈あん、あん、あん、あん〉
【マキ、ほら、コレ見てごらんよ、俺のこんななんだけど、どうする?】
【しゅんの、はぁはぁ..スゴく固いぃっ..】
しゅんは自分のモノをあたしのア〇コに押し付けて、上下に動かし始めた..
【はぁ..ああああっ】
しゅんはあたしのムキ出しになった《ピンク》まで、こすりあげた
キチガイになるほどの刺激と感覚に、あたしは我を忘れて悲鳴に似た声をあげた
そしてしゅんのモノが..
あたしの腰をつかんで、いきなり、あたしの中に入れてきた
【ああああっ..はぁ..】
声に出るか出ないうちに、しゅんはあたしをのせたまま、腰を激しく上下に動かし続けた
あたしの腰を
自分の腰のリズムにあわせるように
【あぁっ!マキの中..締まって感じるっ..】
【しゅんっ、あぁぁっ!ダメ、イッちゃうううう~!】
前戯が長かった割には、入れてから上下運動を少ししただけで、あたしは簡単に果てた
《イク》ってこの感覚なんだ
あたしは初めてセックスでイッた
しゅんはまだやり足りないのか、遊んでるのか、変わらず、自由にあたしの腰を動かしていた
あたしはぐったりだったが、すぐに快感に変わると、よからぬ声しか出なかった
こんな感覚は、ユウキでは感じた事がなかった
あたしは高校生にイカされてしまったのだった
『リストカット』
セックスして、あたしが初めてイッたのが、しゅんだよと、言ったら、しゅんは事のほか、喜んでいた
それから2人は会うたびに、取り憑かれたようにセックスばっかりしてた。
が..ある日、しゅんはカミングアウトした
【マキ..俺さ..付き合ってるっていうか、まだはっきりしてないヤツいてさ..】
《は?》
意味が全くわからなかった..
つまりこうだ!
《あたしとはイイ仲になりました。でも!まだキレてない付き合ってるってままの女がいます》
パンパンに腫れ上がって膨らんだ風船に、小さな小さな目に見えない穴が空いて、静かに少しづつ暖かい空気が漏れていくのを感じた
【アイツが俺と別れるつもりないって言ってて、マキの事連れてきて、じかに話したら考えるって言うんだ】
しゅんの腰でグルグルして快感を得たあとに、そんな話で、あたしの頭までグルグルするとは思わなかった
やっぱりセックスは、ウマくても、駆け引きは所詮、ツメの甘い高校生か..
行きたくもないのに、あたしは自分の車に、しゅんを乗せて、しゅんの先輩夫婦のウチまで運転させられた
その、しゅんの先輩夫婦のウチに例の《しゅんと別れたくない!》女がやってくるのだ
ヤバいだろ!
先輩夫婦の自宅についた
付き合いのまだキレてなかった彼女の名は《弘奈》
彼女はもうすでに、この先輩夫婦の自宅にいた
【しゅう、どういう事なわけ?】
いきなり、弘奈は、しゅんに切り出した
【だから、俺はお前に就職で東京には行かないでくれっ..って言ったじゃんか!いくなら別れようって!】
【どうして東京に行ったら付き合いを終わらせなくちゃならないの?あたしは別れるなんて考えられない!】
(・・・・・)
2人のやりとりに、あたしは、半ば興ざめしてた..
たまたま、あたしって女が、しゅんに夢中になったから、しゅんは、自分をより多く思ってくれる《あたし》にのっかっちゃったんだ。
あたしの存在がなかったら、こんな話し合いはなかったのかもしれない
あたしはどこまで男の運がないんだろう
2人会話は、あたしの心にとどまる事なく、人事のようにすり抜けていってた
【とにかく俺はマキと付き合うって決めたから、俺とは別れてほしい】
【は?あたし一言も、こんな女いるなんて聞いてなかったし!マキさんはどう思ってるわけ?】
弘奈は、あたしに話をふってきた
あたしが思うに、
彼女とキレてないうちに他の女にうつつを抜かすような男を好きになった、あんたもあんただし。
それを人のせいにして、《どうなの?》に返せる答えはないだろ..
とは、今は恐ろしくて言えないので..
【気が済むならあたしを殴ればいいよ】
あちゃ、あたしは何言ってんだろ..なんて思うか思わないうちに
弘奈の平手がいきなりあたしの頬にきた
《バシンっ!》
痛えし
【マキを殴るなら俺も殴れ】
しゅんがそう言うと、すかさず《バシン!》
【あたし、しゅんの事諦めるからいいよ!だから弘奈さんのところに戻ってあげて】
あたしがそう言ったら
先輩夫婦の奥さんの《奈緒美》さんに、
【マキさんは、しゅんの事が好きなんでしょう?簡単に戻ってとかって、ないんじゃないの?】
と、言われた
正直、どうでもよくなって、面倒くさくなってきた自分..
弘奈はしばらく下を向いて、おもむろに台所の方へ歩いていった..
気まずく漂う重い空気を、奈緒美さんの叫ぶ声がパン!と割った
『何やってんのっ!』
叫ぶ奈緒美さんのいる台所へ行くと、弘奈が包丁で自分の手首を切り、血を流して倒れていた
マジで
不謹慎かもしれないけど、あんだけ強気な態度で勝ち気な口調だった彼女が、手首を切ったのが、信じられなくて、ただ、人事のように見てるだけだった自分
『弘奈、お前何してるんだ!』と言いながら、心配そうにして彼女を抱きかかえているしゅうの姿がなにか、遠くに感じた
奈緒美さんに『マキちゃん、悪いけど車出してくれる?病院に連れていかないとだから!』
あんまり言葉を語らないでいた奈緒美さんの旦那の《浩二》さんが彼女を毛布でくるんでひょいと抱き上げて車に運んだ
病院に着いて、先輩夫婦としゅんは病院にかけあいに車をおりた
なにせ夜22時すぎだったから、病院は空いてるはずがなくて..
車にあたしと彼女だけが残された..
イヤだった
弘奈..彼女と車の中に2人だけでいる空気が。
止血をされ、毛布にくるまれてブルブル体を震わせて彼女が言った
【マキさん、あなた、本気でしゅんの事好きなんですか?】
【!!!!】
あれっ
言葉がすぐに出ないっ
彼女の口調のキツさと真剣さに、答えないと自分の居場所をなくしそうな気がして、慌てて
【す、好きです】
そう答えた
ウソだ
違う違う..
あたしは気づいちゃったんだ..
【しゅんの事、大事にしてやって下さい!もし、別れたりしたら、あたしは絶対許さないですから】
確信した..
あたしはしゅんを本気で好きなんかじゃない..
どうしたんだろ..
結婚して子供がどっちに似るかとか話たり、
セックスだって相性がよかったし。
しかし、このシチュエーションで彼女にも、しゅん本人にも、気づかれてはいけない思いだった..
弘奈はしゅんをあきらめて、あたしに委ねた。
ムリに引き離すつもりもなく、本気じゃなかった自分に気が付いてからというもの..
しゅんはやっと公認された感いっぱいで、あたしに前より、ますますベタベタしてくるようになった
それが、自分には、かなり、やけに、も~う!
ウザかった..
恋愛もセックスも、最終段階まで漕ぎ着けるまでのプロセスが楽しいってだけで、
成就して、思い通りになってしまうと、すべてが当たり前になって..
言っても言いですか?
《飽きちゃった》
あたしはこの時、はじめて、あたしをフッた、ユウキの心を理解した
どうしよう?
毎日、毎日、どうやって、さよならしようか、考えてばかりいた..
《手紙だな..》
あたしは中本くんにした事と同じように、しゅうを振ろうとしていた..
男と付き合うって、
いったいなんなんだろうか?
セックスの相性?
違う!
決断が早いのが、あたしだった
あたしは通い慣れたしゅんの部屋へそっと、別れの手紙を置いてきた..
ごめんね..しゅん..
楽しい時もあったのに..
しゅんの修学旅行に行く時、禁煙しないと別れるからね!なんてムリじぃ言ったあたし..
約束を守った、ケナげで素直な、あたしを大好きでいてくれた、しゅん..
あたしはユウキに傷つけられて、イヤというほど、置いていかれる側の気持ちがわかってるクセに、しゅんに今..同じ事してる..
あたしは鬼畜な母親をも責められない自分に気が付いて、苦しかった..
ごまかすまい..
鬼畜を自覚した自分が存在した..
あたしのバチはまだまだ降りかかるのだった..
知らないのは今の自分だけ..
それから、その日の夜に家の前をブイブイとバイクの音が鳴りやまず..
わかってた..
手紙を読んだしゅうが話をしたくて、あたしの家の周りをバイクで流してるんだって..
例の奈緒美先輩からも電話がきて【しゅうと話ぐらいしてあげて!】と。
あたしは弱い
話なんかしたら、絶対、また同じ付き合いが始まるだけ..
あたしは逃げたんだよね
目を伏せたいものから逃げた..
逃げたから、不幸がたくさんやってきたんだなぁ..
すんごい不幸は、金や愛情や、すべてにおいて、あたしに襲いかかってきたよ
本当の《愛》ってのを求めるがゆえの、間違い、場違い、勘違い..
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