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~my History~

レス106 HIT数 10659 あ+ あ-

明美( ♀ 9voBh )
10/09/06 20:17(更新日時)

―1948年 9月




加藤家の長女が生まれた。




命名…[明美]









これから
幾多の試練を背をわされようとは、きっと誰も予想していなかっただろう。

No.1398221 10/08/18 07:31(スレ作成日時)

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No.3 10/08/18 08:09
明美 ( 20代 ♀ 9voBh )

『お母さん❗行ってきまーす』




私を筆頭に
私の兄、弟二人、妹一人…

学校へ行く為
慌ただしく家を空けた。

No.4 10/08/18 10:32
明美 ( 20代 ♀ 9voBh )

>> 3 母は朝刊の配達を終え
私達を見送ると、また仕事へ。

父も、私達が学校へ
向かう前、仕事場へと出掛けていた。




極々、普通の家庭に生まれ、決して裕福ではないが、極々普通の生活を与えられていた。

No.5 10/08/18 10:46
明美 ( 20代 ♀ 9voBh )

>> 4 私の一度目の転機は小学校の頃。

私の人格を左右する
大事な時期に訪れた。




いつものように
兄弟達と学校へ向かう。




学校へ着き
兄弟達と別れ自分の教室へ。

『おはよう』
いつものように
仲の良い友達に挨拶をした。




『………』

無視、された。

No.6 10/08/18 10:49
明美 ( 20代 ♀ 9voBh )

>> 5 (聞こえなかったのかな?)




そう思い、また
『おはよう❗〇〇ちゃん』と大きな声で言った。




でも…結局
また、無視された。

No.7 10/08/18 10:52
明美 ( 20代 ♀ 9voBh )

>> 6 私はそっと
自分の席へと向かった。




いつもと変わらない
教室。…なのに、何かが違う。

私は、何故だか
分からなかった。




それも、そのはず。

原因は他にあった。




私は知る由も無い。

No.8 10/08/18 10:56
明美 ( 20代 ♀ 9voBh )

>> 7 ―兄の教室。

兄は
虐めにあっていた。




虐めの原因は…
清潔感の無さ。

連日同じ服を
着て行ったり。

鼻水を拭いたまたの服。




そこから
虐めがドンドン発展していった。

No.9 10/08/18 11:02
明美 ( 20代 ♀ 9voBh )

>> 8 父も母も
五人の子供(私達)を養うのは大変だったろう。




父は特に母に対して
何か言う事も無ければ
自分が何かする事も無かった。




母は最低限の家事を
済ませると、毎日何かしら慌ただしく動いてた。

私達に構ってる暇も無い。

洗濯も、よく
溜め込んでいたっけ…。




だから
同じ服を着て行ったり
半乾きの服を着て行く事も度々あった。

No.10 10/08/18 11:05
明美 ( 20代 ♀ 9voBh )

>> 9 私は何故
無視されるようになったか、知らない。




でも、もしかしたら
こんな家庭環境や
兄の影響で無視されたのかもしれない。




私はこれを期に
ダンダン、ダンダン
内気で大人しい性格に
なっていった。

No.11 10/08/18 11:11
明美 ( 20代 ♀ 9voBh )

>> 10 家を帰ると
母や弟、妹が
出迎えてくれた。




ほっと出来る時間も
つかの間…

厳しい母のチェックが入る。




ご飯時はおちおち
ご飯を食べていられない。

『行儀が悪い❗そんな事してたら外でも、同じ事するんだよ⁉』




勉強面に関しては
特にうるさく言わない母も、教育面に関しては厳しく育てられた。

No.12 10/08/18 11:15
明美 ( 20代 ♀ 9voBh )

>> 11 酷い時には
寒空の下、外に出される事も渋々。




いつしか、外(学校)での
ストレスを発散するかのように、母へ反抗するようにもなった。

下の兄弟達は
そんな私をただ、ただ
見ているだけ。




母が怖くて反抗何か
出来なかったんだろう。

No.13 10/08/18 11:18
明美 ( 20代 ♀ 9voBh )

>> 12 私は長女と言う維持もあった。




だから、母に立ち向かった。




でも、力では及ばず…
倍でやり返される。




兄は賢く
母の言う事を聞いていた。




兄弟の中で
一番勝ち気なのは私だけだった。

No.14 10/08/18 11:37
明美 ( 20代 ♀ 9voBh )

>> 13 中学に上がり
少しは、学校生活が
落ち着いた。




それと共に
心にも余裕が出来たのか…私は始めての恋をした。




勿論、片思い。




気持ち何て
伝えられない。

No.15 10/08/18 11:42
明美 ( 20代 ♀ 9voBh )

>> 14 相変わらず
学校では内向的な私。

信頼出来る友達も
いなかった。




そんな環境が苦痛に感じる事もあった。

でもいつしか
人と関わらない事で
楽になっていく自分に気づいた。




(一人だっていい)




私は
家の家計の事を
考え、高校へ進学せず

人との関わりを
極力避ける為、家から
自転車で30分程の町工場へ就職した。

そとれと同時に
私の片思いも幕をおろした。

No.16 10/08/18 15:55
明美 ( 20代 ♀ 9voBh )

>> 15 社会人になって
唯一楽しみが出来た。




友達と買い物??

仕事休みのランチ??

旅行??

映画??

上記それは全て違う。




私の楽しみ。
それは本屋さんで
少女漫画を買う事だった。




人との関わり避けたい私。

けど、やっぱり
そこは10代の女の子。

理想的な恋や
彼氏像だってある。




でも、自分から
いけるタイプじゃなかったし…容姿にだって自信が無い。

でもでも
恋愛したい欲求は
どうにも止まらなくて…

私は少女漫画の
世界にどっぷり浸かり
そんな欲求を満たすのだ。

No.17 10/08/18 20:46
明美 ( 20代 ♀ 9voBh )

>> 16 何だかんだ
最終的に頼りになる兄にも…さすがに恋愛の話はタブー。

と言うか、兄にそんな
話するのは、こっ恥ずかしかった。

弟二人は…論外。

妹は、姉である私を
少し見下していてて…

そんな妹に恋愛の話何てしたく無かった。

No.18 10/08/18 20:52
明美 ( 20代 ♀ 9voBh )

>> 17 ―そんなある日。




とうとう
私にも彼氏が出来た。

同じ職場の
2つ上の好青年だった。




デートの約束は
決まって、職場か

彼が居ない時には公衆電話から。

父と母には(彼氏が出来たと)言えなかった。

No.19 10/08/18 20:58
明美 ( 20代 ♀ 9voBh )

>> 18 でもきっと
父も母も気づいてたのかも??

化粧に興味が無かった私が、化粧品売り場で
足を止め、口紅を見ていたり。

普段着ないような
大人っぽい洋服を
着るようになっていたり。

ボサボサ頭でも平気で
出勤していたのが
髪をブローして行くようになったり…。

No.20 10/08/18 21:04
明美 ( 20代 ♀ 9voBh )

>> 19 少女漫画の
主人公のように
素敵なストーリーを自ら描く。




夢のような生活だった。




職場や家庭での
イライラも、彼と居れば
忘れられた。

私はきっと
好きな相手に影響されやすいんだろう。




けど、そんな毎日が
凄く幸せだった。

No.21 10/08/18 21:09
明美 ( 20代 ♀ 9voBh )

>> 20 『明美、最近何編んでんの??』

兄が聞いてきた。




もうすぐ
彼と過ごせる始めての
X'masが近づいていた。

私は
彼にセーターを編んでいた。




全て独学(本)
見よう見真似で
セーターくらいなら
あっという間に編めてしまう。

けれど
ゆっくり、ゆっくり
時間をかけ、一針、一針編んでいた。

No.22 10/08/18 21:20
明美 ( 20代 ♀ 9voBh )

>> 21 部屋数も無く
どうしても何人かが
かたまって部屋に居る状態。

(セーターを編んでいる事が)バレるのが時間の問題なのは分かっていた。




だから
兄には話をした。

『彼氏…出来たんだ。X'masに渡そうと思って。セーター編んでるの。お父さん達には内緒だよ?!』

兄は微笑みながら言った。

『うん。分かった。言わないよ。…でも、これだけは言わせろ。あんまり徹夜してまで、やるのやめろよ。明日も仕事だろ??俺が言いたいのはそれだけ』




そのあとも
兄とは色々な話をした。

『わりぃ。結局俺と話してて、こんな時間になっちまったな(笑)』

兄と腹割って
話をしたのは、この日くらいだろうか。

No.23 10/08/19 06:09
明美 ( 20代 ♀ 9voBh )

>> 22 セーターも
完成が近づいてきた頃…






私はこの日
仕事が休みで家に居た。

連日の仕事から
解放され、私は深い眠りについていた。




夢の中に
彼が出てきた。

彼と結婚してる夢だった。




…何て幸せな夢
だったろう。

No.24 10/08/19 06:14
明美 ( 20代 ♀ 9voBh )

>> 23 〔ガラガラ❗〕

〔バタン❗〕

〔ドタドタドタドタドタ❗〕




〔ドタドタドタドタドタ❗〕

〔ガラガラ❗〕

〔バタン❗〕




家の中が
騒々しい。

私は一度目が開いた。




(せっかく、いい夢
見てたのに)

私は、ふて腐れながら
また、深い眠りにつこうとした。




〔ガチャ❗❗〕

No.25 10/08/19 06:23
明美 ( 20代 ♀ 9voBh )

>> 24 『お姉ちゃん、居たの⁉⁉』




妹が険しい顔で、
息を切らしながら
こちらを見ている。




いい夢の途中で
眠りを妨げられた
私は少し怒り気味に
妹に言った。

『何⁉何か用事⁉
せっかく仕事休みで
寝てたのに❗アンタのせいで
目が覚めちゃったじゃん❗❗』

No.26 10/08/19 09:54
明美 ( 20代 ♀ 9voBh )

>> 25 『…お姉ちゃん、知らないの??』

妹は
先の勢いが嘘の様に
部屋の前に崩れ落ちた。

『今日家に電話…無かった??』

私は今日一日寝ていたから、電話が鳴ってたとしても気づくはずがない。

『知らない』
とだけ、私は言った。




『〇〇兄ちゃん…
事故して、今危篤状態何だって。今日学校に電話があって…今…いそい…で……うぅ、うぅ…』

妹は大泣きしたかんだろうけど、多分私に遠慮して、涙を堪えてるようにも見えた。

No.27 10/08/19 10:38
明美 ( 20代 ♀ 9voBh )

>> 26 頭の中が真っ白になる。
…ってこう言う事何だ…って思った。

まさか、兄にこんな
悲劇が起こると思ってもみなかった。




突然の事過ぎて
私は、状況をうまく
飲み込め無かった。




突然の事過ぎて
涙も流れない。

No.28 10/08/19 12:26
明美 ( 20代 ♀ 9voBh )

>> 27 私は我に返った。




スクっと立ち上がり
泣いてる妹に優しく話かけた。

『病院…行こうか??』

妹は“コクン”と頷いた。




私と妹は
病院へと自転車を走らせた。




いつもは
私を頼りにしない
妹だったが、今日は違った。

憔悴しきった妹を
自転車の後ろに乗せ
無我夢中で自転車をこいだ。

私は何て、
妹に言葉をかけて
あげればいいか分からなくて…必死に自転車をこぎ続けた。




(きっと病院に着いたら
案外ケロっとしてるよ。そうだよ!!)

一縷の望みに賭け
希望に満ちた私の気持ちとは裏腹に…
とめどなく涙が勝手に
溢れてくる。




私は何度も
何度も、何度も、何度も
その涙を腕で拭った。

No.29 10/08/19 12:53
明美 ( 20代 ♀ 9voBh )

>> 28 『加藤〇〇の病室は
どこですか!?』

病院に着くと
受付で病室を訪ねた。




私達は急いで病室に向かった。

(お兄ちゃんは生きてる!絶対!!!)




私はグッと握り拳を握った。

No.30 10/08/19 13:03
明美 ( 20代 ♀ 9voBh )

>> 29 エレベーターを降り
天井に吊された
病室を指し示すプレートを見て、そちらへ向かう。




『〇〇~!!逝かないでー。あぁーー』

母の泣き叫ぶ声が
私達が居る廊下まで
響いてきた。

もう駄目な事は
この時点で分かっていた。

でも信じられなくて…
まだ兄は生きてる。

そう思いながら、駆け足で向かった…。




そこには丁度、今先
息を引き取ったであろう、兄から一つ、一つ管を抜いていた。




母が泣く姿何て
今まで見た事が無い。

いつも、ドシっと
構えてる母が泣いてる。




私はそんな母を見て
また泣いた。

妹も泣いた。

弟達も、父も
みんな、みんな
泣いていた。

No.31 10/08/19 16:57
明美 ( 20代 ♀ 9voBh )

>> 30 兄との悲しい
別れをして間もなく…

私は追い討ちを
掛けられる。




『おはようございます』

いつも通り
職場に10分前に着いた。




いつもなら
居るはずの人の
存在が見当たらない…。

胸騒ぎがした。

No.32 10/08/19 17:03
明美 ( 20代 ♀ 9voBh )

>> 31 『!!あの、〇〇さん』

私は勇気を
振り絞り、職場の
上司を呼び止めた。




『〇〇君って
今日出勤日ですよね!?』

上司は険しい表情をした。

『〇〇君、無断欠勤なの。本当、若い子はこれだから困るわよね。加藤さんも気をつけなさいよ??』

上司はそう言うと
自分の持ち場へ行ってしまった。




今は、上司の嫌みも
右から左。




何の兆候も無く
私の彼は、職場を去ると共に、私との関係も消してしまいたかったようだ。

No.33 10/08/19 17:11
明美 ( 20代 ♀ 9voBh )

>> 32 頭で分かってるのに
私は昼休みに、公衆電話の前に立っていた。




兄が亡くなり
気持ちを癒し
甘えられるのは
彼だけが頼りだった。




〔ピ、ピ、ピ、ピ、ピ、ピ…〕

〔プルルルルル…プルルルルル…〕




『はい、もしもし。〇〇です。』

(彼のお母さんかな??)

『あ!もしもし。加藤って言います。〇〇君とお付き合いしてる者です…』

心臓がバクバクしてた。

(〇〇君。電話出て!お願い!!)




『あ~、…〇〇は今居ません。失礼します』




私は、この時
もう電話しない、と決めた。

No.34 10/08/19 21:20
明美 ( 20代 ♀ 9voBh )

>> 33 電話口に聞こえた
〇〇君の声、そして

女性の笑い声。




〇〇君には女兄弟は居ない。

近所の女の子かもしれない。

従兄弟(従姉妹)かもしれない。

もしかしたら
兄弟の彼女かも…。




でも、今の私に
そんな事を考える程の
余裕は無かったし、問いただす勇気も無いし…これ以上、傷つきたく無かった。




それに、
仕事人間な私には
〇〇君の無断欠勤は
同じ社会人として幻滅した。

No.35 10/08/20 07:10
明美 ( 20代 ♀ 9voBh )

>> 34 私はあの日以来
仕事をがむしゃらに頑張った。

何もかも
嫌な事を忘れる為
仕事に集中した。




上司も
こんな私を頼りにしてくれる。仕事振りも、私が頑張ったら頑張った分、評価してくれる。

No.36 10/08/20 07:16
明美 ( 20代 ♀ 9voBh )

>> 35 家に帰れば
私の居場所は無かった。

家で何かしたって
何も誉めてくれない。

むしろ、怒られる事ばかり。




仕事で頑張れば
給料も上がる。

信頼もされる。




唯一、私が
輝ける場所が職場だった。

No.37 10/08/20 09:58
明美 ( 20代 ♀ 9voBh )

>> 36 18歳の誕生日が
近いづいた頃…

私は車の免許を
取る事にした。




毎日通勤用に使っていた
自転車はボロボロ。

仕事を始めて
初任給で購入した
自転車だった。




愛着があり
どうしても次の自転車には乗り換えられなかった。




(どうせ今新しい
自転車を買い替える位なら、いっその事車を…)

そう思った。

No.38 10/08/20 10:07
明美 ( 20代 ♀ 9voBh )

>> 37 『お父さん、お母さん。私、車の免許取るから』




当初、母からの反対は
あったものの…

免許取得の費用も
車購入費用も
維持費も全て自分で
支払う事を前提に
両親からのOKでた。




私はこれを期に
もっと、月給のいい職を探した。

No.39 10/08/20 11:41
明美 ( 20代 ♀ 9voBh )

>> 38 ―免許も無事取得し
車も新車で購入した。

そして
仕事もかえ、新たな
気持ちで私は仕事に励んだ。




次の仕事も
工場の作業。

私はここで
ある人と出会う。




今更だが…
ここで働く事がなければ…

この人と出会わなければ…

もっと、違う
人生を歩めたのかな。

No.40 10/08/20 11:56
明美 ( 20代 ♀ 9voBh )

>> 39 『加藤さーん。すいません。次は何をすればいいですか?!』

私は
仕事を早々と覚えると
いつの間にか、教える側の立場になっていた。




私は仕事だけは
きっちりこなした。




人に教える事は
苦手だったが、仕事が
出来る自分が好きだった。




『次は…持ち場に
戻って梱包作業してて。私も終わったらそっちに行くから、お願いね!!』




家帰り、ご飯を食べ
お風呂に入り、寝る。

そして朝早く起き
また仕事へ。

同じ10代の子と
比べると地味で楽しみが無い、生活。

でも、仕事は私の
生き甲斐だった。

No.41 10/08/20 12:31
明美 ( 20代 ♀ 9voBh )

>> 40 今の職場に
移ってから…

2年近く経った頃。




『加藤さん!!新人の〇〇さん。教育担当は、加藤さんに頼むよ。宜しく』




(宜しく…って、言われてもなぁ…)

その人は私より(見た目)一回り以上は年上の、主婦だった。




いくら上司の言い付けとは言え…

年上の人に教えるのは
凄く抵抗があった。

No.42 10/08/20 12:40
明美 ( 20代 ♀ 9voBh )

>> 41 今までにも
同じような場面はあった。

でも、尽く
私はなめられた。




仕事はその人達より
出来る自信はあった。

でも、相手(教わる側)としては、こんな若僧に怒られたり、注意されたりするのが気に食わないんだろう。




そういう人は
大体、仕事がもたず
辞めていく。




(また同じような事になったら嫌だな)

そう思いながら
新人の〇〇さんを迎えた。

No.43 10/08/20 12:56
明美 ( 20代 ♀ 9voBh )

>> 42 私の不安とは
裏腹に…〇〇さんは
私の指示を忠実に聞いてくれ、仕事もメキメキこなすようになった。




私は単純に嬉しかった。




それからと言うもの、
私は〇〇さんと就業後
色々な話をした。




私の家族構成、今までの生い立ち、兄を亡くした事…色々な話をした。

そして
〇〇さんもまた
〇〇さんの話を色々話てくれた。

No.44 10/08/20 17:31
明美 ( 20代 ♀ 9voBh )

>> 43 〇〇さんも
私と同じで五人兄弟の
次女らしく、話をしていく中で共感する事が沢山あった。




『明美ちゃん!コレ、良かったら食べて。作り過ぎて余っちゃったから』




〇〇さんはまるで
姉みたいな存在で

〇〇さんは私を
妹の様に可愛がってくれた。

No.45 10/08/20 17:44
明美 ( 20代 ♀ 9voBh )

>> 44 私は兄が亡くなって

彼と別れて以来…

無我夢中で仕事してきた。




小学校で虐められ
人を心の底から信用する事が出来なくなってから…

素直に誰かに甘える事が
出来なくなっていた。




家族の中では
長女と言う事もあり
自分がしっかりしなきゃと気の抜けない毎日だった。

No.46 10/08/20 17:48
明美 ( 20代 ♀ 9voBh )

>> 45 でも私は〇〇さんの
お陰で、心のよりどころが出来た。




私は本当の姉のように
〇〇さんを慕った。




仕事の愚痴や悩み

家族の愚痴…

仕事終わりにも
喫茶店に寄り
お茶しながら
聞いてもらうようになった。

No.47 10/08/20 17:57
明美 ( 20代 ♀ 9voBh )

>> 46 『…でね!!お母さんったら、私を怒るんですよ。本当!!!昨日はストレス溜まりました』




昼休み。
この日も他愛無い
話から始まり、〇〇さんは私の話をただ“うんうん”と相づちをうち聞いてくれていた。




『ねえ!そう言えばさ…
明美ちゃんって彼氏いなくて、もう長いんだよね??そろそろ、彼氏欲しいとか思わない?!』

(彼氏かぁ…そう言えば、もう別れて2年くらい経つか)

『彼氏は欲しいですけど出会い無いし。…でも、全く(男性に)興味が無いって訳じゃ…』




ここから
話はとんとん拍子に進んでいく。

No.48 10/08/20 18:05
明美 ( 20代 ♀ 9voBh )

>> 47 『もし良かったら…お見合いしてみない??』

〇〇さんが
目を輝かせて私の方を見てる。

私は、断れなかった。




言葉半分
私は会って適当に理由をつけて断ればいいや。

そう思った。

相手だって私を
どう思うか分からないしね。




『じゃあ…お願いします。とりあえず、この話を両親にもさせてもらっていいですか??』

『うん。分かった。
いい報告待ってるね』

〔ジリリリリリリリ…〕

タイミングよく
昼休み終了のベルが鳴った。

私と、〇〇さんは
自分達の持ち場へと戻った。

No.49 10/08/20 18:13
明美 ( 20代 ♀ 9voBh )

>> 48 『ただいま~。あぁ、疲れた。お母さんご飯は~??』




私はいつも通り
ご飯を食べ、お風呂に入り、一日の疲れをとっていた。




(はっ!!お見合いの話するの忘れてた)




私は大判タオルを
くるっと体に巻くと

急いで、父と母の元へ向かった。

No.50 10/08/20 19:58
明美 ( 20代 ♀ 9voBh )

>> 49 『明美っ!!何て格好で…
早く服を着てきなさい!!』




私は母の注意を
無視して、父と母が
座るテーブルの前にドスっと
腰を据え話をした。

『お父さん、お母さん
私、今日お見合いしないか??って職場の人に言われたの…どう思う?!』




父は母がどう出るか

様子を伺ってる。




私は母を見た。

  • << 51 私は特にお見合いに 乗り気では無かった。 だから… 【両親に反対された】と 断ろうかとも思っていた。 〇〇さんに嘘を ついてまで、お見合いの件を断る事はしたくなかった。
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