愛欲
「みぃちゃん、そろそろ お家に帰ろうか」
砂場で遊んでいる娘は「まだ遊びたぃ」と言って今度は滑り台へと走って行った。
「じゃあ、パパ一人で お家に帰っちゃうよ、お菓子とアイス買って帰ろっと」
お菓子とアイスが大好きな娘は、これで確実に帰ると言うから楽なもんだ。
公園の近くにスーパーもコンビニもあるが俺は決まってドラッグストアーで買い物する。
店に入ると「おかちコーナー行っていい?」娘が顔を見上げるので、「うん、いいよ」と言いつつ目はレジを見てる。
レジには俺のお気に入りの子がいる、この子に会う為に、この店で買い物してると言ってもいいくらいだ。
お菓子とアイスにビールをカゴに入れてレジに並ぶ。他の客のレジをしている時も時々だが目が合う。
向こうは俺を意識してる訳ないよな、と思ってはいるが、ひょっとして と言う思いもある。
やっと俺の番となりカゴを起き「タバコをワンカートン」と頼んだ。
今までは「ケント1のロング」と買っていたのに最近ではタバコで通じるようにはなった。
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美幸がシャワーを浴びて出ていた事に気が付かなかった。
「パンツ持って、ボーっとして前の女の事考えてんの?」
図星だったが慌てて「違う違う」
「何が違うの?出川の真似?」
俺は腹を抱えて笑った。
「美幸、出川は『違うよ』じゃなくて『ヤバイよ、ヤバイよ~』だって」
怒っていた美幸も吹き出した。
「美幸はマジで天然だわ」
美幸の表情も和らいできた。
「で、圭は何考えてたの?」
「あ、いや、ブラとパンツは一緒に入れるべきか、ブラはブラ、パンツはパンツって分けた方がいいのか悩んでた」
嘘だったが、とりあえずの言い訳を言った。
「一緒でいいんじゃない」
「だよね。俺が帰ってきたら美幸がシャワー浴びてたから、声掛けないでやってたんだけど、あと少しだと思うから」
「片付けしてたら、いっぱい汗かいたからシャワーかりた」
「それは全然いいけど、暑いなら脱いだら?」
「脱いだら圭に襲われるといけないしぃ」
「襲うかも、今襲っちゃおうかなぁ」
「後で。片付けが先だよ」
美幸は部屋の片付け、俺は香織の荷物の整理を再開した。
一通り整理が終わり美幸に終わった事を伝えた。
>> 51
「圭終わったの?それならちょっと手伝って」
「何を?」
「まず、あの上の中身を出して、その次がエアコンのフィルター外してくれる」
俺は台所の上にある戸棚から中身をひとつずつ出した。
美幸に手渡すと目がキラキラしていた。
「どうした?」
「ねえ圭って背大きいよね。何cmあるの?」
「最後に計った時179.5だった」
「始めて聞いたけど大きいよね!だからチンチンも大きいのかな?」
「それは関係ないって、前にサウナでチビなのに俺よりデカイ奴いたもん」
「ふ~ん、男の人ってさあ、サウナとか銭湯で前隠すの?」
「バラバラだね、女は」
「女風呂も結構すごいよ、前にスーパー銭湯に行った時なんかサウナで股拡げて寝てる人とかいるよ」
「へえ、見てみたいな。美幸はどうなの」
「私は隠すよ」
「何で?」
「だって恥ずかしいもん」
「美幸はスタイルいいから恥ずかしくないって」
「チッチッチッ違うんだな」
美幸は顔の前で人差し指を立てて振った。
「何が違うの?」
「私の場合は執着心かな?女の人でも隠す人と隠さない人もいるけど私はムリ」
「執着心かぁ、じゃあ今度美幸が恥ずかしくなる様な事しようかな」
「ヤダよ、普通が1番だって」
「わかんないよ、以外と燃えるかも知れないし」
「じゃあ、そのうちね。気が向いたらね」
「わかったよ、じゃあ後フィルター外すよ」
片付けも、ほぼ終わりコーヒーを飲んでた時、美幸がその荷物はいつ持って行くのか聞いてきた。
「荷物がまとまったら連絡するって、さっきメール送ったんだけど、どうしようね?」
「私は会って欲しくない」
「でも会うって言っても、これが最後だし、この先会う事ないから安心してよ」
「うん、わかったよ。それなら早い方がいいな、後になったから会ってほしくないから」
「そうだね、今夜持ってくって後でメールだけ送るよ」
お互い納得し、部屋の模様変えをする事になった。
ベッドやTV、タンスの位置を変えたら少し広くなった気がした。
「お疲れ様」
「うん、美幸も疲れたでしょ。今からファミレスでも行ってメシ食おうか?」
「もったいないから作るよ」
「それならピザでも頼む?」
「高いからいい。ホントに作るよ。でも今度の休み炊飯ジャー買いに行こうよ。」
「うん行こうか」
美幸はエプロンを付け料理を作り始めた。
美幸が作ったのは、クリームシチューと唐揚げだった。
「シチューいっぱい作ったから明日も食べてね」
「うん、ありがとう、食べていい?」
「うん食べて」
「いただきます。ひょっとして食後のデザートは美幸?」
「いいから早く食べてよ」
「うまい!美幸はマジで料理上手いね。ハンバーグも焼きそばも旨かったし」
「でも圭さっき焼きそばにマヨネーズかけたからマヨネーズの味しか、しなかったでしょう」
「だから、ゴメンって。極力かけないから」
「その方が体にもいいし、控えなよ」
「わかったよ、ありがとうね」
「さあ、私も食べようっと、今日珍しくお昼食べなかったからお腹ペコペコ」
美幸はフーフーと冷ましながらシチューを食べ始めた。
「うん、美味しい。我ながら完璧」
そういうと美幸は冷蔵庫からお茶を出した。
シチューがなくなると「おかわりは」と聞かれ「食べる食べる」と言うと少なめに入れてくれた。
「美幸って家庭的だよね」
「ありがとう。そう言ってくれると嬉しいよ」
「ねえ、そういえばメールしたの?」
「まだだよ」
「食べたらメールしちゃいなよ。いない時にメールでやりとりされるのも嫌なんだ」
「じゃあ、今からメールするよ」
『荷物まとめたから後で持って行くよ。何時くらいに行けばいいか教えて』
メールを送信するまで美幸は横から覗いていたが、内容に不満もない様子だった。
美幸も食べ終わり食器を洗い始めた時メールの返事がきた。
『何時でもいいよ、来る前にメールちょうだい』
メールの返事が気になったみたいで美幸は内容を聞いてきたが読んで聞かせると安心したみたいだった。
洗い物も終わりコーヒーを飲みながら明日からの事を話していた。
スペアーキーを作り美幸に渡して、いつでも来れるようにする事、これは掃除や洗濯、メシの支度などしたいと言っていた。
職場では呼び捨てにしない事など、幾つか約束を含め話しが弾んだでいた時、突然話しが変わった。
美幸は俺に寄り掛かり顔を上げキスを求めている。
美幸の唇に軽くキスをし、そのまま押し倒した。
「私以外としないでね」
「しないよ、約束する」
俺は服を全て脱ぎ、美幸も全裸になった。
激しくキスをし、耳たぶを軽く噛んだ。耳から首筋に舌を滑らせ、赤ちゃんのように乳首を吸った。
噛みながら舌で転がし反対の胸を揉むと美幸から官能の声が漏れてきた。
割れ目を指で触ると少し濡れている程度だった。
美幸の足をVの字に開いて持ち上げると「イャ、恥ずかしい」と言って顔を隠した。
割れ目を下から舐め皮で被われている膨らみを吸い舌で転がした。
「あぁ、気持ちいいよぉ」
「もっと気持ち良くしてあげるから自分で足を持って」
美幸が自分の足をMの字に抱えると綺麗なピンク色した鮑のようだ。
「美幸のマ〇コ綺麗だよ、おいしそう」
「電気消してお願い」
「美幸の恥ずかしがってる顔も可愛いよ」
美幸は顔を横にした。割れ目を数回なぞり、皮をめくると薄いピンク色した豆が出てきた。
指の腹で円を描くように優しく触ると身体をピクっとさせ「アン」と短く声を出した。
ベッドから枕を取り美幸の腰の下に入れると肛門までハッキリ見えるようになった。
クリトリスを刺激すると肛門がつぼみ感じているのがわかる。
割れ目とクリトリスを舐めながら乳首を弄った。
美幸は常に声が出ている。
舌を左右に動かし、上下に動かし、クリトリスを舐め続けた。
「圭、欲しい」
「ん?」
俺は舐めながら答えた。
「圭の入れて」
割れ目に舌をやると、愛液が溢れている。舌で掬うように愛液を舐め「美幸のマ〇コ美味しいよ」
「圭のも食べさせて」
フェラは好きだが、あの男が言った事が気になり、フェラしてもらう時は美幸にリードしてもらう時にしようと思っていた。
美幸の腰の下にある枕を抜くと体勢を変えクリトリスに亀頭をこすりつけた。
「アン、気持ちいい」
ゆっくり、少しずつ入れていくと美幸から声が漏れる。
「アッ、ああ、ああっ」
半分ほど入れた所で「これぐらいでいい」と聞くと「イヤ、もっと奥まで入れて」とねだってきた。
少し動かしてから根本まで入れると美幸にキスをし、胸を弄りながら腰を動かした。
舌を絡めながらも声が漏れてくる。
「んぁ、ハァ、んん、ああ」
俺は体を起こし、美幸の膝の裏あたりを持ち上げM字にした。
「美幸のマ〇コ良く見えるよ、気持ちいい?」
「アン、気持ちいい」
俺は腰を動かし続けた。
「お願い、きて、あぁ」
「このままイッていい?」
「あぁ、中はダメェ、外に出して」
最後のスパートを掛け腰を激しく振り限界が近くなった。
「美幸イクよ」
「あぁ、お願い外に…」
「イクよ、イクよ、イクよ~、うっっ」
「イッてぇ、あぁ」
素早く引き抜き、最後は自分でしごいて美幸の腹に出した。
「圭、次からちゃんとつけてね。今、できたら困るでしょ」
「う、うん気をつけるよ」
俺が一服している間に美幸は服を着ていた。
「今日も泊まりたいけど帰るね。圭送ってくれる?」
「もちろん送ってくよ、その足で荷物も返してくるよ」
「じゃあ、部屋に戻ったら電話して」
「わかったよ」
俺も服を着て荷物をトランクに入れ美幸の部屋に向かった。
美幸が車から降りて運転席に廻ってきた。俺が窓を開けると「圭ありがとね、絶対電話してね。じゃあ、おやすみ」軽く唇にキスをし階段を上がって行った。
香織に「10時頃に家に行くから」ってメールを送り車を走らせた。
『5分前くらいに電話ちょうだい』
香織から短い返事がきた。
予定より早く家に近づき電話した。
「もう着くよ」
「じゃあ、ウチまで来て。待ってるから」
「わかったよ」
少し走らせたところで香織の家に着き、家の目の前に車を停めて、車から降りるのと同時に玄関の扉が開いた。
「荷物って、いっぱいあるの?」
「2箱だけだよ」
「重たい?」
「いや、軽いよ」
「じゃあ圭くん運んでくれる?」
「いいよ」
トランクから荷物を出し2箱一緒に運んだ。
「お邪魔しまぁす」
香織の部屋は2階にある。何度も来ているから知っているが、香織が先に階段を上がって行き俺が後から階段を上がった。
香織は間違いないなく俺を発情させるつもりだ!
スカートの下は何も履いてない。
部屋に荷物を降ろすと香織はベッドに座って話してきた。
「圭くん今日なんで仕事休んだの?ずっと女と一緒だったでしょ。あの時間にあのメールは女の人がいるなって、すぐにわかったから、知らんぷりして、普通に返信したんだよ」
理由と言うのか、いきさつを話すと「圭くんらしいね。もうしたの?」
「うん、した」
「したんだ、どうだった?」
「どうって言われても何て答えたらいいのか、わかんないよ」
「圭くん気付いた?」香織は足を広げて聞いてきた。
「うん、階段上がる時に見えたから」
「前に言ってあったけど2人で温泉に行ってるから今日は私一人しか居ないよ」
「俺さあ、帰ったら電話する事になってるから、早く帰らないといけないし」
「ここから電話すればいいじゃん」
「香織、ごめんね。香織には俺よりいい男がすぐに見つかるよ」
「私は彼氏が欲しい訳じゃないよ、圭くんが好きなだけ。だから他の男の人には興味がないんだよね」
香織の言っている事は間違いなく本当だろう。
それが依存でない事も分かる。
俺にとって最高の女は香織だと分かっていて何故、他の女に気持ちが走ったのだろうか。
「俺は香織が嫌いになった訳じゃないんだよ、元々お姉さんタイプが好きなのは知ってるでしょ。たまたま頼られて成り行きってのもあるし、香織と違うタイプで惹かれたんだと思う」
「圭くんが年上好きなのは知ってる。AVでも見るのは、そういうやつ多いしね」
「極端な話しだけど香織と彼女とどっちが好きか聞かれて、嘘発見機とかに掛けられると香織が好きってなるよ」
「ありがと、でも圭くんは、その人がいいんでしょ?」
「自分でも正直分からないんだ…、単純にヤッてみたかっただけかもしれない」
「わかったよ。でも私は圭くんのそばにいるから」
「なんで?」
「なんでって私が好きだからだよ」
「それって二股じゃん。すぐにバレるよ、香織もだけど女の勘ってすごいし…」
「圭くんなら大丈夫!二度メシ、二度フロ、二度SEXで全てOK」
「何それ、どういう意味?」
「そのまんまだよ、私とHした後に彼女に会ってもバレないようにお風呂に入って行けば、簡単にはバレないでしょ」
「俺、そんなに器用じゃないからバレるって!香織の気持ちは嬉しいけど無理だよ」
「圭くんの本音を聞かせてよ」
「そりゃあ俺としては香織と切れたくないよ、好きだし」
「じゃあ決まり!私的には圭くんを独占したいけど今は無理っぽいから、SFでいいよ」
「俺が別れるまで待っててくれるの?」
「待つけど、私は圭くんと違って子供が好きじゃないから結婚しても子供はいらないし、圭くんと一緒にいれるならSFでもいいよって事」
「俺、正直、今めちゃめちゃ嬉しい。香織にそこまで想われてるなんて思ってなかったから」
「私はずっと圭くん一筋だよ」
「ありがとう、俺も香織を愛してるよ」
「ねぇ圭くん電話どうするの?」
「どうしよう、今から掛けようかな?」
「その方がいいと思うよ」
俺は携帯を開き、美幸に電話を掛けてみた。
美幸はすぐに電話に出た。
「もしもし美幸?」
「うん、圭おかえり。どうだった?」
「どうって何が?」
「彼女の事」
「ああ、別に普通だったよ」
「良かった。今部屋?」
「うん、部屋だよ」
その時、香織が俺の後ろに廻り耳たぶを舐めてきた。
俺は思わず携帯を落としてしまい、すぐに拾うと、まだ通話状態だった。
「もしもし、圭?」
「ごめん、手が滑って携帯落としちゃった」
香織は俺の乳首を弄ってきた、声を出したい気持ちを抑え会話を続けた。
何を話してるか頭に入らない。話しに適当に返事をして香織の責めを堪能していた。
香織は俺に『立て!』とゼスチャーし、立ち上がるとファスナーを下ろしズボンを脱がせてきた。
パンツの上から硬くなった息子を指でなぞり焦らしてくる。
時折、強く握り激しく刺激して俺の反応を愉しんでいるようだ。
今度は『寝ろ』とゼスチャーしてきた。乳首を舐められ、同時に息子を責めてきた。
「ごめん、美幸。漏れそうだから電話切るわ、また明日ね。おやすみ」
電話を切った俺は香織に言った。
「香織、イキそう。香織のオマ〇コ舐めさせて」
「ダーメ、私がいいって言うまでイッちゃダメだからね」
「お願い、香織。香織の中に入れさせて」
「じゃあ私の言う事なんでも聞く?」
「うん、なんでも聞くから、お願い早く…、もうイキそう」
「本当になんでも聞く?」
「本当になんでも聞くから」
「じゃあ、このままイカせてあげるから後で私も気持ち良くして」
「うん、するから…お願い、もうイカせて…」
イク寸前、俺の携帯が鳴った。
香織の動きも優しくなり香織が俺の携帯を開いた。
画面を見ると美幸からだった。
「出ていいよ」
「香織、このまま続けて電話なんて、どうでもいいから」
再び香織の動きが早くなり自分の腹にぶちまけた。
「いっぱい出たねぇ」と言いながら、腹に飛び散った精子を指ですくい、乳首に擦りつけてきた。
「香織ありがとう、気持ち良かったよ」
「圭くん電話いいの?」
「あっ、するわ」
俺は携帯を受け取り美幸に電話をした。
美幸は俺の様子が気になり電話を掛けてきたらしい。
「圭、お腹大丈夫?」
「あ、うん大丈夫だよ、ありがとう」
「出たの?」
「えっ、出たよ。そんだけ?」
「そうだよ、突然電話切るから気になるじゃん」
「ごめんね、今からシャワー浴びるから美幸も今日は早く寝なよ」
「うん、わかったよ。じゃあ、おやすみ、また明日ね」
「うん、おやすみ明日は会社ちゃんと来るんだよ」
電話を切ると灰皿を出してくれた。
俺がタバコをくわえると香織は火をつけてくれた。
「吸ったらシャワー浴びておいでよ」
「わかったよ」
タバコを消し裸のまま階段を降りて風呂場に向かった。
シャワーを浴びて念入りに身体を洗い、腰にタオルを巻き香織の部屋に戻ると冷やしたコップにコーラを出してくれた。
コーラを飲みながらタバコを吸っていると香織はニコニコしながら「今日は何回イカせてもらおうかなぁ」と言ってきた。
「何回がいい?」
こんな会話を少し続けると香織はベッドに潜り込んだ。
香織は日によって以上な程おっぱいがくすぐったいと言って触れるの拒否する事があり、する時は探りを入れるのが俺の習慣になっていた。
顔だけ出している香織にキスをし舌を絡ませた。香織とキスだけで俺の息子はいつも元気になる。
首筋から鎖骨にかけて舐めていき胸を触ろうと手を近づける、嫌がる時は胸を隠す香織だが、今日は大丈夫らしい。
胸を揉み乳房を舐める。乳首には触れないように舐めると香織から甘い声が漏れてくる。
毛布をベッドから落とし香織の股に手を伸ばし茂みの下にある膨らみを刺激した。
膨らみの更に下にある割れ目に指をやると蜜が溢れていた。
濡れているのを確認すると、乳首を軽く噛んだ。
「ンア、アア、イイ、ンン~」
中指を入れ軽く動かし、すぐに薬指も入れ2本の指で激しく責めると香織は身体をくねらせ声が大きくなってきた。
激しく動かし続けると指が締め付けられてくる。もうすぐイクのが分かる。
「アア~、ン、イキそう」
「イッていいよ」
静かな部屋に『グチュグチュ』とやらしい音が響く。
更に激しく動かした。
「ダメ、イク、アッアッアッ、イク、イク、イクゥ」
シーツがびしょ濡れになったが、今度は香織自身に足を抱えさえ、そのまま同じ様に責め続けた。
「アー、ダメ、またイキそう…」
「気持ちいいの?」
「んん、気持ちいい、イキたいよぉ」
「いいよ、イッても」
香織が漏らしたまま続けている為、手と股にオシッコに似た液体があり『グチュグチュ』という音から『クチュクチュ』と音が変わった。
「アー、もうダメ、欲しい入れて」
「何を入れて欲しいの?」
「圭くんの入れて、あっダメ、イッちゃう、イク、イク、イッ」
開かれた足を力強いく閉じるのと同時に2本の指が強く締め付けられた。
「もう入れて、圭くんのチンチ〇入れて欲しい」
「まだダメあげないよ」
香織の足を広げさせ、俺はクリトリスを舐め始めた。
「あん、気持ちいいよ~」
「まだまだイカせてあげるからね」
舌を尖らせ、つついたり、吸ったり円を描くように舐め続けた。
「香織、俺がクリ舐めやすいようにしてごらん」
香織は両足をM字に抱え指でクリトリスを剥き出しにした。
クリトリスを軽く吸いながら舌先で転がしたり割れ目の左右にあるヒダを舌で拡げ、掬う様に何度も舐めた。
舐めながら香織の2つの胸を弄った。硬くなった乳首を強く摘むと蜜が溢れてきた。
「ああ、またイッちゃう。ダメダメダメダメ、アッ、アッ、アッ、イク~」
「またイッたの?」
「すごい感じるのぉ、早く欲しい。圭くんのチンチン入れて」
「んん?聞こえないよ!」
左手はそのまま胸を揉み右手の人差し指と中指を割れ目にある穴に入れた。
「圭くんのオチンチ〇香織のオマ〇コに入れて」
3ヶ所を同時に責めると香織の声もかなり大きくなり、家に家族がいたら大変な事になっただろう。
「アア~、すごい感じる」
右手の動きを早めると息切れするほど、連続して声を出した。
「あん、すごい気持ちいい。またイキそう」
「イキそうなの?じゃあ香織がイッたら、あげるよ」
「ああ、ダメ我慢できないよ~、イッていい?」
俺は舐めながら「いいよ」と答えた。
開いた足が力強く閉じられ、顔を挟まれる状態になり香織はまたイッた。
香織がイッた後、体勢を69に変え香織にくわえさせ、腰を動かした。
「早く入れて」
香織の一言で正常位でゆっくり入れた。亀頭だけを出したり入れたり焦らすと香織は感じながら「もっと奥まで入れて」と求めてきた。
根本まで入った所で下腹部に力を入れると亀頭が膨張し、これだけ香織から声が漏れる。
ゆっくり動かし唇を重ね舌を絡めた。
「あん、んふ、んあ」香織は言葉にならない声でキスに応える。
徐々に腰の動きを早めると香織は下から俺の乳首を弄ってきた。
「香織~、乳首気持ちいいよ、すごい感じるよ」
「圭くんイッて」
「うん、わかったよ!どこに出して欲しい?」
「本当は中に出して欲しいんだけど…お腹に出して」
「ん?中がいいの?いっぱい出してあげるね」
「ああ、あん、今日はダメ、お腹に出して、アッ、ダメ、イッちゃう、もっといっぱい突いて、イク、あっ、イク」
「俺もイクよ」
自分の身体を起こし香織の腕を掴み激しく突いた。
俺の限界が近くなり硬さが増すと香織は感じた。
「気持ちいい、硬ぁい。硬くて感じる。きてぇ」
「イクよぉ」
「私もイク~」
香織の腹に白い液体が無造作に飛び散った。
お互い疲れ、裸のまま寝てしまった。
早朝、勝手に目が覚めた。いつもは起こされても起きないが、たまに目が覚める。
この日は目を覚ますと香織が俺の足をマッサージしていた。
「寝ぼけながら香織ありがとう」
と言い再び寝てしまった。
7:00になり香織に起こさているが「あと5分」で中々、起きれない。
結局起きたのは7:30だった。
タバコを吸っているとサンドイッチとペットボトルに入れたコーヒーを持って来てくれた。
「帰りながら食べてよ、今食べてもいいけど時間ないでしょ。」
「ありがとね、食っていい?」
「いいけど時間大丈夫?」
香織はいつも俺を気遣かってくれる。
サンドイッチは俺の好きなツナマヨだ。
香織はマッサージをした後、コンビニに行き食パンとシーチキンを買って作ってくれた。
食べ終わると着替えて部屋に戻り急いで着替え会社に向かった。
結局、俺は香織と別れられなかった。
香織と美幸の関係を続けたまま季節は冬になり年末を迎えた。
美幸は親から言われ仕事が休みになったら実家に帰る事が決まっていた。
俺を親に紹介したいから初詣の後、美幸の実家に行く事が決まった。
会社の最後の仕事は大掃除だ、午前中に大掃除をして午後から忘年会と言うのが毎年の決まりだった。
忘年会は社員もバイトも参加できるが美幸との関係は社内で内緒にしているので忘年会も席は離れて座ると2人で話しあっていた。
宴会部長の仕切りで忘年会が始まった。
何度も美幸と目が合い、お互い照れ笑いした。
酒も進み、席もバラバラになってきた時、上司が美幸の隣に座った。
何を話しているか気になるが当然聞こえない。
気になるが席を離れられず時間が過ぎるのを待った。
社長の挨拶があり1本締めで忘年会はお開きになった。
2次会に誘われたが断り近くの喫茶店で美幸と待ち合わせ美幸と2人で2次会をやる事になった。
カラオケ屋に入り、あっという間に2時間が過ぎた。
俺の部屋に行き美幸と今年最後のHをする事になった。
翌日、美幸をアパートへ送り1月2日に会う約束をして美幸と別れた。
部屋に戻るとタイミング良く、香織からメールがきた
「今、部屋でしょ!」
『なんで、わかったんだろう?』疑問に思いつつ「そうだよ。香織は?」と返信した。
香織から返信がなかったが、しばらくして『ガチャ』とドアが開いた。
香織が合鍵を使い部屋にきた。
「うわー、お部屋だいぶ変わったねぇ」
「うん、美幸が模様変えしたいって言うから一緒に変えたんだ」
「ふ~ん、一緒に買ったやつまで変えたんだ」
「ごめんね香織」
「私は気にしてないよ。ねえ、また泊まっていいのかな?」
「香織がいいならいいよ」
「いつまで泊まっていいの?」
「え~とねぇ、2日に初詣に行く約束してあるから2日までかな」
「じゃあ2日までいるね。今から荷物取りに帰りたいんだけど連れてってくれる?」
「いいよ、いいよ」
すぐに部屋を出て香織の家に向かった。
化粧品と少しの着替えを鞄に詰めた香織はすぐに家から出てきた。
部屋に帰ると俺はすぐに服を脱いだ。
毎年、香織は年末年始を俺と過ごしていた。毎年この時期は部屋にいる時、お互い裸で過ごしている。TVを見る時やご飯を食べる時、寝る時、常に裸でいた。
一つは洗濯物を減らすのと一つはお互い、したくなった時にいつでも出来るようにだった。
香織が服を脱ぐと、すぐに抱き合いキスをした。
「ねえ香織、久々にベランダでしない?」
「えー、寒いじゃん。部屋でしようよ」
「大丈夫、俺が暖かくしてあげるから」
「風邪引いたら損じゃん」
「香織が風邪引いたら朝、昼、晩と俺の注射してあげるから」
「効くの~」
「めちゃくちゃ効くよ、しかも飲んでも効くんだって。飲んだ場合は効きめが長いから1日2回」
「わかったけど、今日は普通にしよ」
会話の間、香織はずっと俺の硬くなった物をしごいていた。
俺は久々にベランダでしたいと思い、香織に色々言ったが香織の気持ちは変わらず結局、部屋でする事になりベッドに移動した。
再びキスをし胸を触ろうと手を近づけると唇が離れガードされた。
今日はくすぐったいらしい。
香織を寝かしキスをした後、69の体勢で舐めあった。
香織はくわえながら俺の乳首を摘んでくる。
俺は舐めながら指を香織の中に出し入れしたり上下に動かした。
無言のまま、お互いを貪り合った。
香織は俺のお尻を軽く叩いた。『入れて』の合図だ。
俺は香織から離れ、香織の足を拡げた。
ゆっくりと根本まで入れると香織から甘い声が漏れた。
>> 71
フェラでかなり刺激されていた事もあり、あっと言う間に絶頂を迎えてしまった。
「香織もうイキそうだよ」
「いいよ、イッても」
俺は必死に腰を振った。
「圭くんの硬ぁい、硬くて気持ちいい。今日は中にちょうだい」
「いいの?」
「うん大丈夫、きてきて」
「イクよお」
「きてきてきて、あ~すごい気持ちいい」
脈を打ちながらドクッ、ドクッ、ドクッと香織の中出しした。
香織の上に倒れこみ肩で息をしながらキスをした。
一つになったまま香織は俺の背中に手を廻し抱きしめてきた。
「くすぐったい」と首をすくめた香織が可愛い。
「圭くんの息が首筋に当たってくすぐったかった」
「今日の香織は完璧くすぐったい日なんだね」
「うん、今日はくすぐったい日だね。圭くんティッシュ取れる?」
「えー、もう抜くの」
「また後ですればいいじゃん」
抜く瞬間、香織は「はぅ」と言い最後にもう一回感じたようだ。
「あっ、出てきたから早くティッシュちょうだい」
見ると小さく口を開けた秘部から精子がゆっくりと流れ出ていた。
ティッシュを数枚取り香織に渡し、俺も自分のモノを拭きタバコに火をつけた。
日付も代わり今年も残すところ僅かとなった。
紅白を見ている時、メールが来た。
『今、何してるのかな?来年の今頃は一緒に過ごしたいなぁ
美幸』
「彼女?」香織が聞いてきたので「あ、うん、そうだよ。返信だけするね」と答え、なんて返事しようか考えた。
『今、紅白見てたよ。来年は一緒に見ようね』
と、返信した。
携帯を置くと香織は「今からする?」と聞いてきた。
毎年、恒例になっている年越しSEXだ。
ゆく年くる年が始まると、キスをしカウントダウンが始まると一つになりながらキスをして年越しをする。
「いつもみたいに、紅白が終わってからにしよ」
「いいよ圭くんリードね」
「いいよ、姫初めは香織リードね」
紅白も終わりに近づき、今年最後のタバコを吸った。
吸い終わると、ちょうど除夜の鐘がなり、ゆく年くる年が始まった。
「香織おいで」
とベッドに誘いキスをした。
「入れるよ」
「うん、きて」
俺たちは一つになりキスをしながら年越しした。
新年を迎え激しく腰を動かし、香織の中に全てを出した。
「圭くん今年もヨロシク」
「うん、こっちこそヨロシク」
キスをし抱きしめあった。
二人とも着替えて地元では有名な神社に初詣に向かった。
人が多過ぎて中々前に進めないが、俺の目的はお参り半分、屋台の食べ歩きが半分と言ったとこだ。
二人とも何も食べてなかったので、最初にお好み焼きを買い半分ずつ食べた。
タコ焼き、焼きそば、じゃがバタ、フランクフルト、クレープ、定番の物は全て食べたが、お腹が膨れない。
喫煙所があったので一服した。
「圭くん、お腹膨れた?」
「俺?まだまだ入るよ」
「私も全然膨れない、帰りになんか食べて帰る?」
「いいよ、香織何がいい?」
「なんでもいいよ」
出た!何でもいい。何でもいいって言ったくせに、ラーメンにしようって言うと『えー、ラーメンはやだなぁ』ってくるパターンのやつだ。
「じゃあさあ、ラーメンにする?」
「麺類って気分じゃないな~」
『何でもいいって言ったじゃん。絶対こうなると思った』
一応、心の中でツッコミを入れといた。
「この時間だとファミレスか牛丼くらいしか、ないんじゃない?」
香織に決めてもらおうと思った。
「この前行ったBARは?」
「あー、あそこね、良かったけど今日やってるのかな?」
「帰りに行ってみようか?」
「うん、行こ行こ」
やっと、お賽銭を投げ入れお参りをする事が出来た。
俺はありきたりだが『今年もいい1年であります様に』と願いを込め手を合わせた。
隣で手を合わせている香織の声が「………ように」とかすかに聞こえてきた。
俺達はお守りを買い、定番のおみくじを引いた。
「おっ、香織スゲーじゃん。俺、吉だった」
「日頃の行いがいいからね」
香織は笑顔だった。
「香織は顔もスタイルも全て完璧じゃん」
「ほんと?ありがと」
おみくじを2人だけ他の人達と違う場所に結びBARに向かった。
しばらく歩くと看板に灯がついていた。
「あっ、やってるみたいだよ」
「よかったね、寒いから最初に温かい物飲も」
スポットライトに照らされ『BLUE』と書かれた看板が光っている。
「明けましておめでとうございます」
マスターが笑顔で迎えてくれた。
カウンターに座るとマスターは甘酒を振る舞ってくれた。
「毎年1月1日だけ自家製の甘酒を出してるんですよ、お口に合うか分かりませんが、どうぞ」
と出してくれたので飲んでみた。
一口飲んで香織は「おいしい~、身体が暖まる」
「本当、おいしいね」
「おいしいですか?ありがとうございます、結構評判いいんですよ」
「俺ビール飲むけど香織は?」
「じゃあ私もビールでいいや」
「マスター、ビール2つね」
「はい」
「ねぇ、圭くん何か食べるでしょ?」
「うん、香織食べたい」
「後でね」
「香織は何食べたいの」
メニューに目をやりながら「う~ん、これ」と左手でメニューを指差し、右手で股間を触ってきた。
「どっちだよ?」
「だから、今はこっちで後でこっち」
マスターがビールを持って来たので乾杯した。
「マスター、スティックサラダとピザいいかな?」
「はい、お造りします」
マスターは厨房に入っていった。
タバコを吸おうと取り出すと香織がキスしてきた。
店には他にお客がいない事もあって、軽くキスしたら香織は舌を絡ませてきた。
ベッドでする時と同じ濃厚なキスで互いの唇や舌を吸い音や声が漏れていたので、マスターは気付いてると思うが、流石に大人だ!
空気を読んで俺達の会話が始まると厨房から出てきた。
「お待たせしました、スティックサラダです。ピザはもう少しお待ち下さい。」
「いただきまぁす」
香織はセロリから食べ始めた。
「セロリ美味しい?苦くない?」
「美味しいよ」
俺はタバコに火をつけた。
グラスが減っているのを見たマスターは「お飲み物はいかが致しますか?」と聞いてきた。
「香織ビールでいい?」
香織はスティックサラダのキュウリを食べながら笑顔で頷いた。
新しいグラスを出すとマスターは再び厨房の中に入って行った。
「んん」
香織はキュウリをくわえ俺に反対から食えと合図をしてきた。
香織はゆっくり食べ始め俺は勢いよく食べ始めた。
唇同士が触れ、最後に香織は自分の口の中にあるキュウリを俺の口へと押し込んできた。
口の中いっぱいになったキュウリを食べながら「突然どうしたの?」と聞いた。
香織は決してキュウリが嫌いな訳ではない。以前もキュウリを10本近く買ってきては薄く輪切りにして醤油を少しかけて一人で全部食べてしまう程キュウリは好きなはずだ。
香織は「付き合い始めた時はポッキーとかポテトとかでやってたのを思い出して、最近してないなって思ったから」
「確かにね。昔は長いのがあれば、なんでもやってたね」
「でしょ」
「だね」
マスターが厨房からピザを持ってきた。
「お待たせしました。熱いので、お気をつけて下さい」
「うまそー、めっちゃいい匂い」
「けっこう評判いいんですよ」
俺はタバコを消してピザを食べてみた。
「あっ、マジうめー。香織も食ってみ」
「うん、じゃあ食べよっと」
香織は「フーフー」と息を吹き掛け、たいして冷めてもいないが口に入れた。
「んー、本当に美味しい」
「お口に合って良かったです」
マスターは笑顔だった。
「マスター、コロナある?このピザにはコロナのが合う気がする」
俺は残りのビールを飲み干した。
「じゃあ私もコロナ」
「はい、おふたつですね」
瓶の口にライムを添えて俺達の前に並んだ。
ライムを沈め再び乾杯した。
一口飲んだところでマスターが話し掛けてきた。
「私も昔コロナにハマってた時期がありまして、普通コロナって栓抜き使って開けますよね。私は自分が飲む時は栓抜き使わないんですよ」
「ひょっとして空手チョップ?」
「いやいや、私は空手できません」
マスターは顔の前で手を振った。
次に香織が「指で開けるのかな?」
「いえいえ、違います」
「えー、なんだろう。どうやって開けるんですか?」
「気になります」
俺はちょっとイラっとした。自分から話し振っといて、『別に興味はねえよ』って口に出たかかったが堪えた。
香織は「気になる、気になる」とはしゃいでいた。
「では私もコロナ戴いていいですか?」マスターは俺に聞いてきた。
話しの成り行きから言っても断れなかった。
マスターがコロナを取り出し俺達に見せてきた。
「手品じゃないんですが一応チェックして下さい」
2人で確認してマスターに手渡した。
「じゃあいきます」
マスターが歯で栓を挟み、瓶を引いた。
「ガキ」って言う音とガスが抜ける「シュッ」って音が聞こえた。
「ヒタッ」マスターが口を抑え痛がっていた。
確かに栓抜きを使わず栓は開いたがマスターの前歯が折れたようだ。
香織が「大丈夫ですか?」と聞くとマスターは
「ハヒ(はい)」と答え俺は大爆笑した。
どうやら空気が漏れてちゃんと発音出来ないらしい。
痛みを堪えマスターが説明をしだした。
「むかひはもんだひなふでひたんでふよ」
俺と香織は更に爆笑した。俺達の目線の先には歯がない口元に釘づけだった。
笑いを堪えながら香織がなんて言ったのか質問した。
「むかひはもんだひなふでひたんでふよ」
再び大爆笑させてもらった。
香織は必死に笑いを堪えていた。
こんな所で初笑いできるとは思ってもみなかった。
マスターがトイレに行くと香織が小声で「バカボンのレレレのおじさんみたいな歯だよね」
「似てる似てる、マジで笑えた」
「圭くん笑いすぎだって、気の毒だからそろそろ行こうよ」
「いいよ、じゃあ最後に何か飲んで帰ろか?」
「うん、そうしよ」
しばらくするとマスターがトイレから出てきた。
あの様子だと鏡を見てへこんだと想像できた。
「マスター、またコロナちょうだい。香織は?」
「私はサッパリ系のカクテルで」
マスターは頷き無言のままシェーカーを振り始めた。
小さな声で「どーぞ」とコロナとカクテルが出てきた。
「美味しいぃ、圭くんも飲んでみて」
一口飲んだが確かにウマイ。
香織は「なんて言うカクテルですか?」と尋ねたらマスターは眉間にシワを寄せ口を抑えていた。
「痛いんですか?」
マスターは黙って頷いた。
「香織、悪いから帰ろうか?」
「そうだね」
香織は顔の前で人差し指を交差させた。
お金を支払い俺達は店を出た。
「おっかしいぃ、本当に笑えたね」
「マジでウケた。ガチっていったら歯がねえもん」
話しの続きをしながら腕を組んで歩いて家に向かった。
途中コンビニでカップヤキソバとおにぎり、ポテチとビールを買った。
玄関を開けると香織は「ただいまぁ」と部屋に入りお湯を沸かし始めた。
「圭くんUFO食べるでしょ?」
「あ、うん食べる。その後、香織も」
「いいけど今日は寝ようよ」
「しないの?」
「いいよ、いいけど眠くないの?」
「じゃあ食ったら寝ようか、でも起きたらしよ」
「うん、明日何時に彼女と待ち合わせ?」
「時間は決まってないからメールして時間決める」
俺はテレビをつけビールを飲みながらポテチをつまんでた。
正月特番でどのチャンネルに変えても芸人達が笑いをとろうと必死になっていた。
香織は冷蔵庫からマヨネーズを出しテーブルに置いた。
その後、お湯を捨てUFOを持ってきた。
マヨネーズをたっぷり掛け二人で半分ずつ食べながら香織はウトウトしていた。
「香織、先に寝てなよ」
「うん、ごめんね」
俺は残りのUFOとツナマヨのおにぎりを食べ香織の横に潜りこんだ。
「♪♪♪♪♪♪」
「あっ、圭くんおはよ、朝から電話何回も鳴ってたよ」
携帯の音でやっと目が覚めた、香織は最初の着信で起きたらしく、シャワーを浴びてからテレビを見ていたらしい。
「とりあえず電話するわ」
携帯を開くと30分おきに9回も電話があった。
香織なら、これだけ電話を掛けてこない。むしろ起こしに部屋まで来ている。
相手が逆だったらバッティングしてたなと思いながら電話をかけた。
「……」
「もしもし、圭?」
「うん、おはよう」
「全然電話に出ないから心配したじゃん、寝てたの?」
「うん、今起きた。ごめんね。今日、何時にする?」
「初詣の後、私の家に行くから15:00くらいでどう?」
「いいよ、どこで待ち合わせする?迎えに行こうか?」
「ううん、向こうで直接会おうよ」
「いいよ、じゃあ着いたら電話するよ」
「うん、じゃあ3時にね」
「うん、わかったよ」
電話切ると香織は「私も帰るから後で送ってね」と言ってきた。
「うん、いいよ」
香織は台所に行きコーヒーの用意をしていた。
服を着ていない香織の後ろ姿はいつ見てもそそられる。
『発射準備OK』
俺の息子の声が聞こえてきた。
パンツを脱ぎ、そっと香織に近づき香織の尻に押し当てた。
香織は振り返り「する?」と、握りながら笑顔で聞いてきた。
「コーヒー飲んだらしよ、でも触ってて」
「うん、いいよ」
香織はコーヒーが入るまで、優しく握ったりシゴいたりしていた。
コーヒーを飲んでる間も香織は触り続ける。
飲み終えると「いっぱい気持ちよくしてね」と息子に軽くキスをし、ベッドに移動した。
電気は消してあっても外が明るい部屋は香織の身体をはっきり照らしていた。
長く甘いキスで舌を絡ませながら香織の胸を触った。
「あん」香織から感じた声が漏れた。
阻止して立てだのに乳首が硬くなっていた、耳たぶを軽く噛むと首筋から鎖骨へと舌を這わした。
両手で胸を揉みながら片方ずつ乳首を噛んだり舌で転がした。
今日もオッパイは大丈夫みたいだ。
いつもは右手が腹から茂みに行くのが今日は俯せにさせた。
首筋や背中を愛撫し、尻を掴んだり揉んだりした後、四つん這いにさせた。
香織の一番感じる箇所に触れていないが割れ目にはキラキラと光、愛液が溢れていた。
割れ目に口を近づけゆっくりと舌を上下に動かし香織の反応を楽しんだ。
四つん這いにさせたまま両手で胸を揉み軽く乳首をつねると「もう入れて」と催促してきた。
意地悪く「聞こえないよ、何?」と返すと「圭くんのチンチ○入れて欲しいの」顔を上げながら答えた。
「じゃあ、ここに入れてあげるね」と言い肛門を指で軽く撫でた。
「あっ、、、そっちはイヤ。お願い早く入れて」
「じゃあ、この次は俺を気持ち良くしてね」と言いながら硬くなっている肉棒を割れ目に擦りつけた。
「あぁ、気持ちぃ」
先っぽが埋まると「これぐらいでいい?」と聞きながらゆっくり動いた。
「イヤイヤ、もっと奥まで入れて」と言いながら腰をくねらせた。
「これぐらい?」と聞き今度は半分くらい入れ、ゆっくり動いた。
「あぁもっとぉ」と言い腰を動かし根本まで入れると「ああ、気持ちいいよぉ、いっぱい動いて」
香織の腰を掴み浅く突いたり、根本まで突いたり繰り返した。
後ろから腕をとり身体を少し起こし胸をわしづかみしながら激しく動いた。
「ああ、圭くん気持ちいいよぉ、チンチ○気持ちいぃの」
香織の言葉を聞いて体勢を変えた。
「香織、仰向けになって」
「圭くんが寝て」
「いいから香織が寝て、この次気持ち良くしてよ」
「うん、わかったよ」と言いながら香織は仰向きになった。
香織の足を拡げ一気に根本まで入れ、ゆっくり動かすと香織は俺の乳首を弄ったきた。
「香織ぃ、乳首気持ちいいよ」
触られながら動き続けると射精感が込み上げてきて「香織、イッてもいい?」
香織は腕を首に廻し唇を求めてきた。
「あー、愛してるよ香織」
「あん、私も愛してるよ」
舌を絡めながら、そのまま香織の中で果てた。
ひとつになったまま抱きしめあい、しばらくキスしていた。
「香織シャワーは?」
「私は後でいいよ、圭くん支度しないといけないから先に浴びておいでよ」
これから違う女と会いに行く俺に気使ってくれた。
「じゃあ軽く流してくるね」
「ふうー、香織入ってきなよ」
「やっぱり私はいい、部屋も片付けたいし圭くん支度していいよ」
確かにこのまま部屋を出るには酷すぎた。
香織は自分の形跡を残さないように慎重に片付けをしてくれた。
俺の支度が終わると香織は自分の荷物を持ち玄関を出た。
部屋のカギを閉め、車に乗りこみ香織の家と車を走らせた。
>> 85
正月で道が空いていたから、いつもより早く香織の家に着いた。
「ありがとうね、圭くんの都合のいい時にメールか電話ちょうだい」
「うん、わかったよ」
「はい、じゃあチュー」
香織は目を閉じた。
「ん」
短く返事をして軽くキスをした。
「じゃあね、気をつけて行ってね」
「うん、ありがとう」
香織が車から降りると美幸と待ち合わせた場所へと車を走らせた。
香織は車が見えなくなるまで動かず見送ってくれた。
美幸と待ち合わせた近くでコインパーキングを探したが、どこも満車だった。
駐車禁止でレッカーされたり反則金を払うのが馬鹿らしいのでハザードをつけて空きが出るのをまった。
3時5分前になり手を繋ぎ、破魔矢を片手に仲の良さそうな老夫婦が笑顔で駐車場に入ってきた。
昔の中性洗剤のCMを連想させた。
老夫婦が車に乗り込み駐車場を出たので、そこに車を停め待ち合わせ場所まで足早に向かった。
近くに喫煙場所があり美幸が来るのを一服しながら待つことにした。
火をつけると人混みから着物を着た女性が手を振りながら近づいてきて、それが美幸とはわからないくらい、まるで別人かと思った。
「明けましておめでとう、今年もよろしく」
「おめでとう、こっちこそ今年もよろしくね」
「最初、美幸ってわからなかったよ。いつもより美人だしビックリした」
「んふふっ、本当に?照れるじゃん」
タバコを消し参拝場に向かって歩き始めた。
「着物似合ってるよ、美幸って着付けできるの?」
「ううん、まさか。髪は美容院でセットしてもらって、着物の着付けはお母さんにやって貰った」
髪をアップにしてあるから、普段は隠れている首筋が妙にセクシーだ。
手を繋ぎ歩いていると『じゃがバタ』の屋台があり一つ買った。
「おじさん、バターと塩たっぷりで」
「あいよ、たっぷりね~。はい500万円ね」
『今時、誰も使わねぇだろう』一応、心の中でツッコミを入れといた。
500円支払い美幸に食べさそうとしたら「バターも塩も入れ過ぎだよ…圭そのうちメタボになるよ」
「えっ、だっていっぱい入れてもらった方が得だし、美味しいじゃん」
美幸はバターがあまり付いてない部分を食べたが「お芋さんの味がしない」と言い残りを俺が一人で食べた。
食い終わるとジャンボフランクの屋台が近くにあり1本買った。
美幸がケチャップとマスタードを適量つけたが正直『それ、ほとんど付いてないないじゃん』と心でツッコミを入れた。
「はい」と俺の口に差し出し一口食ったが物足りなかった。
美幸がフランクを含んだ時、思わず「俺のとどっちが美味しい」って聞いてしまった。
美幸は頬を赤く染め「圭のが美味しいよ」と耳元で囁いた。
「じゃあ俺のと、どっちが大きい?」
「圭」
「後で俺のも食べる?」
「うん」
美幸は嬉しそうに返事を返した。
今年2回目のお賽銭を投げ入れ、美幸との初詣を済ませた。
コインパーキングまで戻り精算をしエンジンをかけ車を走らせた。
何処も畏も満車になっているのを見て「ねぇ、さっきから駐車場 全部 満室だよ」
「満室?」
思わず吹いた。
「満車だろ、満室ってラブホじゃあるまいし」
「えっ私、満室って言った?」
「言ったよ。満室かどうか確認しに行く?」
「ちょっと行きたい気はするけど着付けできないし…」
「あ、だよね。このまま美幸の実家に行く」
「そうだね、で圭にお願いがあるんだ」
「何?」
「家の親、礼儀とかうるさいから手ぶらだと、なんか言うかも知れないからお菓子か何か買って渡してくれる?」
「あ、うん。気付かなくてゴメン。和菓子でいいかな?」
「なんでもいいよ、ただ小豆はこしあんで」
『なんでも良くないじゃん、しっかり指定してるし…』
「一緒に買いに行こ、好みとかわかんないし」
幸い百貨店が2日からの営業だったから有名な和菓子を選び再び美幸の実家へと車を走らせた。
美幸のナビ通りに車を走らせ実家に近づいた。
「うわー、なんか緊張してきたぁ」
「今日は親戚とか甥っ子とか来てるから大丈夫だよ」
「えっ、普通余計に嫌じゃない?」
「大丈夫、多分 今頃飲んでると思うから機嫌いいはず」
「ならいいけど」
程なく美幸の実家に着いた。
『デカっ、どんだけデカいの』
「美幸ん家、超デカいじゃん。美幸ってお嬢なの?」
「ぜんぜん。田舎で農家なら普通だよ」
美幸の後ろを歩き玄関に向かった。
「ただいまぁ」
「あら、おかえり」美幸の母親が現れた。
違う、正確には迎えてくれただった。
一瞬、ドラクエでもやってるかのように敵と間違えていた。
「初めまして服部と申します」
「圭吾さんね、娘から色々聞いてるわ。上がって下さい」
「はい、ありがとうございます」
母親と美幸の後ろを歩き居間に案内されると、子供はテレビゲームをやっており大人達はすでに酒を飲んでいた。
美幸の母親が「お父さん美幸の彼が来てるんだから、ちゃんとして」
再び俺は挨拶をした。
「おおっ、レオナルドか?まあ座れ」
くだらないボケに親戚は笑い転げている。
「飲めるんだろ」
コップを渡されビールを注がれた。
「あっ、はいビールは好きなんですが車で来たので飲酒運転になるので…」
「明日は仕事か?」
「いえ、明日はまだ休みです」
「なら飲んでけ、んで泊まってけ」
美幸に目をやると『付き合ってあげて』と目で訴えてきた。
「では戴きます」
コップを合わせ乾杯した。
「こしあんがお好きだと聞き買ってきた物ですが後で召し上がって下さい」
「おお、マイケル悪いな」
「お父さん、圭吾さんよ。圭吾さん、ごめんなさいね。娘が彼氏を連れてきたの初めてだから照れてるみたいで…、これも召し上がって。このピーター・パンって美味しいのよ」
「お母さん、ハッピーターンだよ」
美幸がツッコミを入れ無償に笑えた。
甥っ子がテレビゲームを終了させられ、口を膨れさせていた。
チャンネルを変えると懐かしのアニメの特番が流れていた。
あまり話す事がないのでテレビを見ていると[一休さん]の名場面が流れた。
個人的にかくし芸を見たかった…。
何故か毎年かくし芸をつい見てしまう。
けして、かくし芸が好きな訳ではない、むしろ嫌いだ。
大御所俳優やバカなアイドルが自慢げに披露した芸を見るといつも香織が『圭くんなら簡単に出来そう。とか、圭くんのが上手なんじゃない』といつも言ってくれたし、自分でもその通りだと思ってた。
ここに香織はいない、アニメがちょうどいいのかもと思った。
だがアニメで本当にちょうど良かった。
この後の美幸の母親が言った一言は生涯忘れられないかもしれない。
「一休さん、しばらく見ないうちに少し太ったわね」
これには全員でツッコミを入れた。
もちろん俺は声には出さずツッコミを入れといた。
父親や美幸、おじさん達も「アニメの主人公が太るかよ、誰と勘違いしてんだよ、一休さんは甥っ子じゃねえぞ、……」と笑っていた。
『ナイス、ツッコミ。美幸の天然も母親譲りだと、この時気付いた』
母親も自分の発言がツボに入ったらしく涙を流しながら笑っていた。
しばらくすると女性達が片付けを始めた。
「美幸も着替えてらっしゃい」
俺のささやかな夢が音を立てて崩れて行った。
着物プレイと言うのか殿様プレイと言うのか、帯を引っ張り「あぁ~れぇ~」と言わせたり、着物を着せたままのプレイがしたかったが出来なくなってしまった。
父親が「母さんツマミ出して」と言い、母親は自家製の漬物を出してきた。
父親が作物の自慢をしてきたが、興味はなくても真剣に話しを聞いていた。
漬物に醤油と七味唐辛子を掛けたら父親がキレた。
「オメェ、そんな事したら漬物の味がわかんねえだろ、俺達百姓が一生懸命育てんのに」
さっきまで訳の分からない外人の名前で呼ばれていたが正気に戻ったのかオメェと言われ豹変ぶりに驚いた。
親戚のおじさんも口を挟んできた。
「俺は漁師だけども俺も納得がいかね。店に食いに行きゃ俺達が命掛けで捕まえた魚をクソまずい料理を造りやがる。料理人がでしゃばって自分の味を出したろうなんて思ったらダメだ、素材にそっぽ向かれちまう。素材を活かすも殺すもさじ加減一つだ」
『なげ~勘弁してくれ』
なんて言える訳もなく黙って聞いていた。
『俺、料理人じゃねえし…』
若い奴はやたらとソースだのマヨネーズを掛けて食ってるが味覚がおかしいんじゃねぇかって思ってな」
「はい、以後気をつけます」
この時、前に美幸が言った事を思いだした。
俺が焼きそばにマヨネーズを掛けた時の事だ。
美幸が何故、ああいう事を言ったのか理解できた。
親が農家で親戚が漁師で昔から言われていたのだろう。
父親が孫に「じいじとおふろ入るか?」と尋ねると孫は美幸と入りたいと言い出した。
「じゃあ、あんちゃん孫の代わりにわしの背中流してくれ」
「えっ、あっ、はい」
何故か父親と風呂に入る事になってしまった。
すると孫が「やっぱり、じいじと入る」と言い出した。
美幸と母親が近所のスーパーで俺の下着やパジャマを買いに行くと言い、仕度して出て行った。
しょうがなく風呂に入る事にした。
風呂に入って、また驚かされた。
『デカっ、なんて広い風呂なんだ。これならマットも楽勝できるな』
「広いお風呂ですね~」
「わしの自慢の一つだ、昔初めてトルコに言った時の印象が強烈でな、風呂を改築した時に広くしてもらったんだ、あんちゃんもトルコ行くのか?」
「いえ、行った事ないです」
本当は行った事あるが嘘をついた。
「もったいないなぁ」
「ねえ、じいじ、とるこって何?」
「トルコかい?トルコっていうのは外国の事だよ、外国ってわかるかい?」
『確かにトルコって国はあるけど、お前が言ってるトルコはソープだろ!孫に嘘つくなら孫のいるとこで、そんな話しするなよ』素直に思った。
「しかし、あんちゃんのイチモツは立派だなー、わしがあんちゃんのイチモツだったら遊びまくるわい」
なんて返事すればいいのか考え思わず「ありがとうございます」と答えてしまった。
「じいじ、いちもつって何ー?」
「イチモツって言うのはチンチンの事だよ」
「ふ~ん、なんでいちもつって言うの?」
「なんでだろうね?じいじもわかんないな」
髪や身体を洗い風呂を出ると新品のパンツにTシャツ、スウェットが置いてあり着替えて居間に戻っると美幸がコーラを出してくれた。
一服していると父親と孫も風呂から出てきて父親は烏龍茶、孫はジュースを飲んで居間に来た。
居間に来た孫と父親の言葉で場が凍りついてしまった。
と言うか、かなり気まずくなった。
>> 95
「お兄ちゃんの…………………………………………(自主規制)」
「おお、確かにあんちゃんの……………………」
俺はどうしていいか分からなかった。
『おいおい、マジかよ。お前馬鹿だろう。普通言うか、そんな事』
当然言える訳はなく心で叫んだ。
すると、その場にいた全員の視線が一点に集中していた。
ただ美幸だけが笑顔だった。
美幸の笑顔を見た時、あるメロディーと歌詞が聞こえた。
『な~ぜ~』
工藤静香の恋一夜だった。
『風呂断れば良かったな…』
率直に思った。
「おい、あんちゃん飲むぞ、母さん酒だ」
『え~、まだ飲むの?勘弁してよ~』
これまた言える訳ない。
美幸が風呂に入ると言い席を立った。
何を聞かれ何を話したか記憶がない。
美幸が風呂から出てきた時には居間には両親と俺しかいなかった。
子供を寝かし就けたり酔って寝てたり、緊張している俺は酔えなかった。
普段なら、こんなに飲んだら吐いているだろう。
『緊張するって凄いなぁ』
しみじみと思った。
「お母さん、圭吾さんの布団何処に敷くの?」
美幸が母親に聞いた。
「今日は人数が多いから美幸の部屋で休んでもらって」
「あっ、僕ならコタツでいいですよ」
「あんちゃん、寝るとこないのか?なら俺と一緒に寝るか?」
『ああダメだ、こういう酔っぱらい』
「お父さん馬鹿じゃないの」
『美幸ナイス、ツッコミ』
「圭吾さん、今夜は美幸の部屋で休んで下さいね」
「わしゃ、まだあんちゃんに話しがあるだ、母さんが美幸と寝ろ」
「圭吾さんもお疲れでしょうから、話しは明日したらいいじゃないですか」
「うん、私だって圭吾さんと話したいから私の部屋で寝てもらうよ」
「好きにせえ」
親父は少し怒った口調でコップに残ったた日本酒を飲みほした。
「お父さん、すみません。僕もだいぶ酔ってしまいました、お話は明日でもよろしいでしょうか?」
「おう」
TVを見たままで応えた。
「じゃあ圭吾、私の部屋行こ」
『やったぁ、やっと解放される』
美幸は玄関に向かって歩きだした。
「早く行こ」
「じゃあ、すみませんがお先休ませて頂きます、ご馳走様でした、おやすみなさい」
両親に挨拶し席を立って美幸のいる玄関に向かった。
美幸の部屋は離れにあるらしく、一度玄関から出て部屋に行くらしい。
「だいぶ飲んだみたいだけど大丈夫?」腕を組んだ美幸が聞いてきた。
「大丈夫じゃない、普段なら吐いてるよ」
「ごめんね、うちの家系みんな酒好きでさ。少し散歩でもして酔い醒ます?」
「いいや、寒いし」
部屋に入ると外より寒かった。
「すぐにストーブ付けるね。寒い?震えてるよ」
ベッドに座ると美幸も隣に座った。
「今日はありがとうね、お疲れ様」
「正直、疲れたよ。緊張したし、それより親父さんの話しって何だと思う?」
「え~、何だろ?私もわかんないよ」
「ねえ美幸、いっこだけ聞いていい?」
「ん?なあに?」
「あのさー、この部屋に男呼んだ事ある?」
「気になる?」
「そりゃ気になるよ」
美幸は笑顔で「圭が初めてだよ」と応えた。
「マジで?」
「うん、本当だよ。それよりさ、さっき圭がお風呂から出てきて、お父さんとあの子の言葉には笑えたよね」
「いやいや、俺はどうしていいのか分からずパニックだったよ」
部屋も暖かくなり無意識にタバコに火をつけた。
美幸は立ち上がると小さなキッチンから「はい、灰皿」とテーブルに置いた。
天井に向かい煙りを吐くと急激に頭がクラクラしてきた。
「どうしよう、なんか今頃、酔ってきたみたい」
心配そうな顔で美幸が見ている。
「大丈夫?」
「ちょっとヤバイかも、少し横になるわ」
タバコを消すとベッドに仰向けに寝転んだ
美幸は俺の横に座り心配そうに見つめながら「薬持ってこようか?」
と聞いてきた。
「あ、うん大丈夫だよ。でも天井が回ってる」
「大丈夫?お水飲む?」
美幸は心配そうに見つめている
「美幸ごめん、久々に美幸としたかったけど無理っぽい。俺さぁ酔っぱらうと勃たないんだ」
昔から酔うと俺の息子は勃たない。
当然、美幸は知らない事だ。
美幸は複雑な表情で俺を見た。嬉しそうな顔と悲しそうな顔が見え隠れしている。
「へぇ、俺の人って酔うと精力アップすると思ってた」
だんだん会話をしているのも辛くなってきた。
トイレに行こうか悩む。
結果
吐く事にした。
「ごめん、出そう」俺はゆっくり起き上がった。
「大丈夫?トイレまで我慢できる?」
俺は無言で頷いた。
トイレに着いた途端一気に吐いた。
背中を摩り続ける美幸の優しさが伝わったきた。
小さなキッチンで顔を洗い、口を濯いだ。
美幸は「はいっ」とタオルを渡しトイレに入っていった。
俺は再びベッドに座りタバコを吸った。
トイレから出た美幸は熱いお茶を煎れてくれた。
吐いて酒が抜けたのか、少し酔いは醒めた。
「お茶ありがとう、久々に吐いたよ」
「もう大丈夫?」
美幸は俺の横に座り聞いてきた。
「まだちょっとダメかも」
熱いお茶を飲み干しベッドに横になった。
「今日はしないの?」
顔を覗き込む様に聞いてきた。
気持ちはしたいが無理っぽい気がした。
前述したように酔うと勃たない…
以前、上司と飲みに行った後ヘルス誘われ断れず、とりあえず行ったが何をされても勃起すらしなかった事があった。
「マジでしたいけど出来ない気がする」目を閉じて答えた。
「じゃあ圭はじっとしてて」
美幸は俺の上に跨がりキスをしてきた。
胃液が込み上げてくるのを抑え、切に願った。
『嬉しいけど腹の上に乗らないでくれ~』
気持ちが通じる訳もなく舌を絡めた。
こんな時、香織なら…と比べてはいけないと思いつつ比べてしまう。
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🌊鯨の唄🌊②4レス 145HIT 小説好きさん
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人間合格👤🙆,,,?11レス 151HIT 永遠の3歳
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酉肉威張ってマスク禁止令1レス 164HIT 小説家さん
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今を生きる意味78レス 527HIT 旅人さん
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黄金勇者ゴルドラン外伝 永遠に冒険を求めて25レス 984HIT 匿名さん
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🌊鯨の唄🌊②
母鯨とともに… 北から南に旅をつづけながら… …(小説好きさん0)
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酉肉威張ってマスク禁止令
了解致しました!(小説好きさん1)
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おっさんエッセイ劇場です✨🙋🎶❤。
ロシア敗戦濃厚劇場です✨🙋。 ロシアは軍服、防弾チョッキは支給す…(檄❗王道劇場です)
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今を生きる意味
迫田さんと中村さんは川中運送へ向かった。 野原祐也に会うことができた…(旅人さん0)
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