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雨が降っていた2

No.23 17/09/14 01:21
パンダっ子 ( FWvYnb )
あ+あ-

全身が痙攣するみたいにヒクヒクしている。友香はそんな私を再び抱き締めて、耳元で囁いた。
「琴乃は詰めが甘いわね。」

私は訳が分からないまま、友香の背に腕を回した。
「私が泣いたのはね、気持ち良かったからよ。あなたの表情も言葉も、
愛撫も全てが良すぎて、恥ずかしい筈なのに感じ過ぎて、涙が出たのよ。」

友香の囁きは止まらない。
「私を思うようにしたいなら、いつでもして良いのよ。だって私はあなたの虜なんだもの。使役するように、私を弄んでも構わないの。だって、私もそれに喜びを感じてしまったのだから。」

「そんな・・・」
そんな事は出来ないと言えなかった。
「琴乃だって、愛撫もされていないのに凄く濡れてた。私を縛って、恥ずかしい格好をさせて、エッチな言葉を言って、それが快感だったんでしょう?あなた、楽しくて仕方がないって顔してた。私の事、好きとか綺麗とか言ってくれた。だから、こういうプレイがしたくなったらいつでもしてくれて構わないのよ。」

私は友香をきつく抱いた。恥ずかしさで友香の顔が見られない。

「だから、私の弱みにつけ込んだなんて思わなくていいの。あなたは私に酷い事をした訳じゃない。私達は新しいセックスの形を試みただけ。そしてそれが思った以上に良かっただけ。私が泣いちゃうくらい。」

私達はゆっくり目を合わせた。そして二人同時に照れ笑いを浮かべた。
「良かった。友香を泣かせてしまったと思った。自分の欲求だけを優先して、友香を傷付けたと思った。」

「だから、琴乃は詰めが甘いって。優しいのよ、結局。私はもっと激しくされても平気だよ。痛く無ければね。」
友香は私のおでこにキスをした。
「でも、そんな優しいあなたが大好きよ。」

私達はもう一度抱き合った。
いつの間にか年が明けていた。新年を祝う花火が上がって、雲のない冬の夜空を明るく染めた。
抱き合ったまま、私達は花火を見た。そして時々見つめ合った。

好きな人と過ごす初めての新年を、私はこうして迎えた。

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