しっぽの先までアンがいっぱい⑤👩🐻
アン❗
見てますか?
俺は今もちゃんとそばに居ますよ。
見えてますか?
そう遠くない同じ空の下……。
目に見えなくても感じることは出来るはず…。
想いは風にのってきっと届くはず……🐻
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>> 200
……だから俺が醤油を買って行っても請求はしませんし、美佐ちゃんも払うつもりもありません。また逆にお酒や食材、調味料など充分に足りている日が続くと何回も連続で'無料'でご馳走になることもあります。
食費や酒代、光熱費に手間賃など細かく計算すれば俺が得なのか?損なのか?、A夫婦が得なのか?損なのか?割り出せるかも知れませんが、そんなことは考えない…そんなこと気にしないほどA夫婦は俺を家族のように接してくれました。
俺が夫婦喧嘩を止めたりAが俺と美佐ちゃんの口論の仲裁に入ったり、美佐ちゃんが俺とAが口論から喧嘩しそうになるのを止めに入ったり…と、時にはそれぞれ仲違いすることもありましたが、最後は元の鞘に収まり、「またな…」「おう‥またな…」で別れます。
中学からの友達だったAと、会社の後輩だった美佐ちゃんが俺の紹介で知り合い、結婚したことで三人は家族のようになりました。
そんな付き合いを続けていたある日、美佐ちゃんから電話がありました。
俺が勤務時間中と分かっている時に掛けてくる電話は、
「しっぽさん、仕事中にごめんなさい。今‥電話良いですか?…」
と、ちゃんと気遣いのある電話の仕方ですが、この日の電話は違いました。
「しっぽさん!! しっぽさん!! できた!! できた!!」
「ちょ・ちょ・ちょっと美佐ちゃん!美佐ちゃん! 落ち着けって! どうしたんや?」
「ああぁ~ごめんなさい。ごめんなさい。……あっ・あのねぇ……赤ちゃんができたんよぉー!!」
「なっ・なっ・なにぃー!!できたんかっ!! 赤ちゃんができたんかっ!! ほんまにかぁー!?」
「ほんまやねんー(喜)今病院へ行って診てもらったら赤ちゃんできてるって!…3ヵ月目に入ったって(喜)…」
「ほんまかぁ!! やったなぁ(喜) Aには言うたんか?」
「今電話した(喜)」
「そうかぁ…喜んでたやろー(喜)」
「うん…めっちゃ喜んでた! 今日は絶対残業せんと帰るって言うてた…」
「喜んでたかぁ(喜)…そしたら今日も早よ帰るわ…家でお祝いしよか! 俺なんか買って行くから晩ご飯の用意せんでええから…」
それからも少しやりとりした後、電話を切り、直ぐAに電話を掛けました。
「おいAー!! 美佐ちゃんから電話あったぞぉー!! やったなぁ!! おめでとう(喜)」
「おおう!しっぽー!! 電話あったかぁ!…ありかとうなぁ(喜)」……
>> 201
……俺は喜びを伝え、Aは喜びを噛み締めながら祝う俺に「ありかとう」と何故か!?感謝の言葉を繰り返していました。
今晩、祝おうと伝え、家にお邪魔することを伝えました。
「待ってるわ」
の返事を聞いて電話を切りました。
俺に赤ちゃんができたわけではないのですが、家族同然に思ってる二人に子供ができたことが、まるで自分に子供ができたように嬉しくて仕方なかったのです。
その日の晩はいつも以上に会話が弾み深夜まで呑んでいました。
妊婦となった美佐ちゃんは今日を境にお酒を止めて、先に寝てもらいました。
その日以降、俺はAの家へお邪魔しに行くのを控えました。
美佐ちゃんに負担が増えない為と、俺が居てはどうしても遅くまで起きていさせることになるからです。
そのことをA夫婦は「気にすることはない」と言ってくれましたが、俺の強い要望でA夫婦は了承してくれました。
でも、月に1~2回は声を掛けてくれてお邪魔をしましたし、俺から外食に誘うこともありました。
そして妊娠6ヵ月目に入った頃…今も忘れられない電話が鳴りました……
…と、今日はここまで…。
続きはまた次回に…。
今からお風呂に入ってから晩ご飯を食べますね😃
それじゃあ‥またね🐻
アン、こんにちは🐻
12日ぶりの手紙です。ちょっと体調を崩してしまい今朝まで5日間入院してました。
今回体調を崩したのは長旅によるものか?病気が悪化したのか?を判断する為に、体調を回復させると共に検査もしたので5日間の入院となりました。
検査結果は……「判断出来ず」でした。
いろんな数値を診る限り、範囲外のものもありましたが、それが長旅によるものなのか?悪化したものなのか?決定づけることは難しいようです。
でも今は体調も良くなって、退院して自宅でこうして手紙が書けているのですから大丈夫です💪
アンはお盆休みはどうでしたか❓
楽しく過ごせましたか❓心も体もリフレッシュ出来たかな…❓
たぶん昨日から仕事してますよね😊
まだまだ残暑厳しい毎日ですが、めげずに頑張って下さいね💪💪💪
それでは前回、話の途中で終わってしまっている【過去話】『友達の子供』の続きを書きます✏
友達のA夫婦宅にお邪魔する回数を控えながらも月に2~3回は食事に呼ばれたり外食に誘ったり、会わなくても電話で話したりと俺とA夫婦は途切れることなく付き合いは続いていました。
〈どんな赤ちゃんが産まれてくるかな…〉〈男の子だったらこんな名前、女の子だったらこんな名前…〉などなど、その日が来るのをA夫婦はもちろん‥俺までが我が子が生まれるかのように楽しみにしていました。
そんな期待と楽しい毎日を送っていた美佐ちゃんのお腹の中の赤ちゃんが6ヵ月目に入ったある日、今も忘れられない電話が鳴りました。
俺は仕事を終えて帰りに晩ご飯を外食で済ませて自宅に戻り、お風呂に入ろうと裸になった時に電話が鳴りました。
俺は裸のまま電話にでました。
「もしも‥」
「しっぽか!! 美佐が大変なんや!!」
電話に出た俺の声にかぶせるようにAが早口で声を荒げたように喋ってきました。
「美佐ちゃんがどうしたんや!?」
「なんか破水したみたいで股のあたりがビショビショに濡れてな…今病院へ連れて来て診てもろてるところやねん」
「ホンマかぁ!! とにかく俺も今から病院へ行くわ! どこの病院や…」
俺は病院名を聞き直ぐに服を着て病院へ向かいました。
病院に着き、中へ入ると廊下に立っている人と長椅子に座っている人々が数名居ました。……
- << 205 アン、こんにちは🐻 21日ぶりの手紙です。一人で書くようになってから…いえ、アンとやりとりしていた頃にも21日間も書かなかったことはなかったのですが、初めてこんなにも空いてしまいました。 たぶん今アンが想像した通り、また入院してしまいました。 今はまだ入院中です😢 体調もそうですが、それよりも気分がすぐれなくて今日まで書く気持ちになれませんでした。 今日のような体調、気分が続くと、早ければ来週中には退院出来ると先生に言われて喜んでいます😃 9月も半ばになり、秋を感じる季節になりましたね🍁 アンは元気で頑張っていますか❓ 仕事は順調ですか❓ 英会話はかなり上達したのでしょうか❓ アンから返事が無いので質問ばかりしてしまいます😁 それから遅くなりましたが、お誕生日おめでとう🎉🎊💐🍻🙌🙌🙌🙌🙌 アンの誕生日の前後は熱でうなされていてお祝いメッセージを送れませんでした。 ごめんなさいね🙇 遅くなりましたが、この一年もアンらしく、アンの思うがままに生きていって下さいね☝ アンは頑張り過ぎ屋なので時には息を抜いて、無理をせず、自分を癒やしてあげて下さいね…。 新たなことにチャレンジするのも良いと思います。 物事を始めるのに「遅い」ということはありません。 アンのこれからの人生で今日が一番若いのですから…。 良い一年に過ごせるよう祈っています。 未完結のまま日にちが経ってしまった【過去話】『友達の子供』の続きはまた後で書きますね✏ 仕事頑張って下さいね💪 それじゃあ‥また🐻
アン、こんにちは🐻
先日【過去話】を書いてる途中で挨拶もしないでそのまま放置したようになりごめんなさい。
実は友達が亡くなりました。
【過去話】の続きを書こうとしてたら友達から電話が入り、友達が亡くなったことを知らされました。
病気で入院していて何度もお見舞いに行っていて俺が旅に出る2週間程前には退院して自宅療養していたのですが、先日再入院してお見舞いに行った翌々日に亡くなりました。
昨日はお通夜で今日お葬式を行い、今自宅に戻って来ました。
着替えてからまたみんなで集まり、亡くなった友達を偲びます。
旅の途中で、昔‥俺に大変良くしてくれた友達のお母さんが亡くなり、今回は高校からの友達が亡くなりました。
今年はあまり良い年ではありません…。
なんとかしたいけど、こればっかりはどうすることも出来ません。
【過去話】の続きは、明日か明後日にでも書きます。
それじゃあ、行って来ます🐻
>> 203
アン、こんにちは🐻
12日ぶりの手紙です。ちょっと体調を崩してしまい今朝まで5日間入院してました。
今回体調を崩したのは長旅によるものか…
アン、こんにちは🐻
21日ぶりの手紙です。一人で書くようになってから…いえ、アンとやりとりしていた頃にも21日間も書かなかったことはなかったのですが、初めてこんなにも空いてしまいました。
たぶん今アンが想像した通り、また入院してしまいました。
今はまだ入院中です😢
体調もそうですが、それよりも気分がすぐれなくて今日まで書く気持ちになれませんでした。
今日のような体調、気分が続くと、早ければ来週中には退院出来ると先生に言われて喜んでいます😃
9月も半ばになり、秋を感じる季節になりましたね🍁
アンは元気で頑張っていますか❓
仕事は順調ですか❓
英会話はかなり上達したのでしょうか❓
アンから返事が無いので質問ばかりしてしまいます😁
それから遅くなりましたが、お誕生日おめでとう🎉🎊💐🍻🙌🙌🙌🙌🙌
アンの誕生日の前後は熱でうなされていてお祝いメッセージを送れませんでした。
ごめんなさいね🙇
遅くなりましたが、この一年もアンらしく、アンの思うがままに生きていって下さいね☝
アンは頑張り過ぎ屋なので時には息を抜いて、無理をせず、自分を癒やしてあげて下さいね…。
新たなことにチャレンジするのも良いと思います。
物事を始めるのに「遅い」ということはありません。
アンのこれからの人生で今日が一番若いのですから…。
良い一年に過ごせるよう祈っています。
未完結のまま日にちが経ってしまった【過去話】『友達の子供』の続きはまた後で書きますね✏
仕事頑張って下さいね💪
それじゃあ‥また🐻
アン、こんにちは🐻
13日ぶりの手紙です。あれからも熱や体調の変化がありましたが、昨日無事に退院することが出来ました。
入院する時は、今【過去話】を書いてる途中の友達のA夫婦にだけ伝えているのですが、今回入院したことが元の会社の課の社員にバレてしまい、連日いろんな人がお見舞いに来てくれて、あまりゆっくり静養出来ませんでした(笑)
課の1人が別の方のお見舞いに家族で訪ねて来た時に、売店に居る俺を見かけたそうで、それがきっかけで会社に広がったようです。
お見舞いに来てくれるのは嬉しいのですが、入院患者なので仕方ないけどやはり身だしなみがキチンとされていないし、何より弱ってる自分を見られるのが嫌なので毎回内緒にしていたのですが……。
話の途中で放置状態になっていた【過去話】『友達の子供』の続きを書きます✏
どんな話だったか忘れていたら読み返して下さいね☝
……病院に着き、中へ入ると廊下に立っている人と長椅子に座っている人々が数名居ました。
「おう!しっぽ!来てくれたんか…」
廊下に立っていたAが声を掛けてきました。
「美佐ちゃん、どうや?」
「……まだ分からん…」
「あぁ~、しっぽ君…!?」
長椅子に座っている女性が俺の名前を呼びながらゆっくりと立ち上がりました。
「あぁ!お母ちゃん!!」
病院に入ってから直ぐにAから声を掛けられたので他の人々が目に入ってなかったので、この時初めて他の人々をゆっくり見ることが出来ました。
「お母ちゃん」と呼んだ方はAのお母さんで、中学の頃から大変お世話になった方で、泊めてもらうのは当たり前で晩ご飯をご馳走してくれたり、着替えや歯ブラシなど、「いつでも泊まりに来て良いよ」と、俺が気兼ねなく来れるような環境を整えてくれてたお母さんで、いつからか俺は「お母ちゃん」と呼ぶようになっていました。
お母ちゃんだけじゃなく家族全員がいつも俺を暖かく迎え入れてくれる‥そんな家族です。
長椅子にはお母ちゃんら家族全員が座っていました。
別の長椅子には美佐ちゃんの家族も座っていました。
両家の家族共、普段俺とA夫婦がどんな付き合いをしているのか…そしてAに美佐ちゃんを紹介して、結婚するよう背中を押したのが俺であることなどを知っています。
なので家族でない俺が心配してここに来たことを誰も不思議と思っていないようで「どうして?」と疑問を言う人は居ませんでした……
>> 206
……家族の皆さんと挨拶もそこそこに俺はまたAに何があったのか改めて聞きました。
Aが仕事中に美佐ちゃんから「お腹が痛い」と電話が入り、ちょうど外出中だったAは自宅へ向かい、家に入ったら苦しみながら横になっている美佐ちゃんの下半身や廊下が水とも血液とも判らない液体が広がっていて、救急車を呼んで運ばれたとのことで、お医者さんに破水してる‥としか聞かされておらず、今はまだ処置室に入ったままだということでした。
どれぐらい経ったでしょうか?‥しばらくして先生が出て来て、
「残念ながら赤ちゃんは亡くなっていました…」と告げました。
美佐ちゃんの母体は大丈夫とのことですが、今は麻酔で眠っているので本人はまだ事実を知らないとのことです。
その事実を知り、Aも俺も、そこに居た家族全員が声を出して泣きました。
「俺…ちょっと美佐の様子見てくるわ…」
Aはそう言って処置室へ入って行きました。
続いてAの家族と美佐ちゃんの家族も入って行きました。
俺は一人廊下に残りました。
とてもじゃないけど美佐ちゃんの顔を見ることは出来ませんでした。
今思えば、やはり俺は本当の家族ではないので、残酷な出来事をそのまま受け入れることが出来ずに逃げてしまったんだと思います。
俺もみんなと一緒に中に入ることを誰も止めることはなかったと思います。
それだけ親密な付き合い、家族のような付き合いをしていることをAと美佐ちゃんの家族は受け入れてくれてました。
でも俺は真正面から残酷な事実を受け止めることが出来ませんでした。
一人でしばらく居たのですが、やがて帰ることにしました。
Aや家族に挨拶も告げずに帰りました。
翌日、本当は会社を休みたかったのですが、その日から出張の予定で俺が行かないと先方に迷惑をかけてしまうので、沈んだ気持ちのまま出張に行きました。
でもそれが良かったようで、行きの道中から覚えておかなければならない事や同僚との打ち合わせなどをしているうちに美佐ちゃんのことを一時的に忘れることが出来、出張先ては完全に仕事モードになっていました。
一泊して2日間にわたり仕事を終え、帰路の間も書類のまとめや仕事の段取りなどの打ち合わせで頭を休めることなく会社に戻ったのは夜の9時を回っていました。
出張に同行していた2人は先に帰して、俺だけもう少し残務処理をしていました。
しばらく経った頃、電話が鳴りました……
>> 207
ちょっと昼ご飯の用意して、食べた後休憩してました🙇
……通常①番にかかってくる電話は一般からの電話で、主にお客様や取引先からかかってきます。でもこの時間は既に留守番に切り替わっています。
電話が鳴ったのは③番で主に社員がかける番号でした。
「はい!〇〇課しっぽです」
「あっ!しっぽか!?…俺や…」
その声の主はAでした。Aには何かあった時にかけてきても良いように③番の番号を教えていましたが、いつもは普通に①番にかけてきてましたが、今回初めて③番にかけてきました。
「おおう!Aかぁ…」
病院で挨拶もせずに帰って以来、丸2日ぶりの声でした。
でも、そういうだけで後に言葉が続きませんでした。
「今‥電話ええか?家にかけたけど留守やったんで会社かな?って思ってかけさせてもろたんやけど…。この間は心配かけてすまなんだなぁ…」
「いや、そんなことないよ…。それより美佐ちゃんどうや?…俺、顔見られへんかって、そのまま帰ったから……」
「うん…あの日はそうとうショックやったから泣き叫んでたけど、今日ぐらいから少しずつ落ち着いてきてる…。あの日お前が帰ってくれてて良かったかも知れん。美佐のあんな姿をお前に見せてたら、美佐はお前と会いづらくなってたと思う…」
「そうかぁ…泣き叫んでたか…。俺はどんな顔して‥どんな言葉をかけたら良いのか分からんかったから、逃げるように帰ったんや……」
「それは俺がお前の立場やったら同じこと思ったやろう」
「……まだ病院なんか?」
「早かったら明後日位に退院出来るらしい…」
「そうか…退院したら教えてくれるか…」
「…また家に来てくれるか?…」
「電話くれたら美佐ちゃんの好きなケーキ買って行くわ…」
そう言って電話を切りました。
それから美佐ちゃんは予定通り退院しました。
退院した翌日の夜、自宅に美佐ちゃんから電話がかかってきました。
「はい!もしもし…」
「あっ!しっぽさん!」
その声を聞いた瞬間、美佐ちゃんと分かり以前と変わりない元気で明るい声でした。
「この前は心配かけて本当にごめんなさいね。でももう大丈夫!……きっと赤ちゃんもまだ私が子供だから育てられないと思って一回帰ったんやと思う…だから早く気持ちを切り替えてしっかりしないと来てくれなくなる…」……
>> 208
……「……そうやなぁ…そうかも知れへんなぁ…早く気持ちを切り替えていつでもまた赤ちゃんに来てもらえるようにしておかんとな……」
そんなやりとりをした後、美佐ちゃんから明日の夜、晩ご飯を食べに来ないかと誘われました。
俺は快諾して行くことにしました。
翌日の夜、仕事を終えて美佐ちゃんの好きなケーキとお酒を買ってA宅にお邪魔しました。
既に仕事を終えて帰っていたAと美佐ちゃんが迎えてくれました。
俺はもう流産のことには触れないでおこうと思っていたのですが、A夫婦の方からあの日の事を話してきて、驚いたことや救急車を呼んだこと、両方の家族や俺が駆け付けたことなど、あの日の出来事をなぞるように話しているのです。
俺も戸惑いながらも相づちをしたり、時々言葉を挟んだりしました。
この二人は辛い出来事だったけど、しっかり受け入れようとしているのが分かりました。
そんな話は2~30分程で終わり、それからはいつものように馬鹿な話、雑談を夜遅くまでしていました。
その日以降、あの日の出来事には触れることなく以前と変わらない付き合いをしていました。
そして翌年、美佐ちゃんに待望の妊娠が判りました。
以前の事があるので夫婦は勿論、回りの家族もより一層美佐ちゃんを気にかけていました。
前回流産してしまった6ヵ月目も無事に過ぎ、その後も順調に育ち、やがて臨月まで育てました。「もう何かあっても大丈夫」と先生に言われ、安心してその日が来るのを心待ちにしていました。
夜中の1時過ぎ…自宅の電話が鳴りました。
直ぐにAからと判りました。
「生まれそうになったら何時でも構わないから連絡してくれ」と言ってあったからです。
「しっぽか!?生まれそうや…」
「ホンマかぁ!!」
「今から病院へ連れて行くわ…」
「わかった!俺も直ぐ行くわ…」
「頼むわ…」
何を頼まれたのか解らないけど、
「おう!!」
と言って電話を切りました。
それから俺は慌てて病院へ向かいました。
今日はここまで…。
続きはまた今度☝
今から買い物に行って来ます🚗💨💨💨
アンはあと少し仕事を頑張って下さいね💪
それじゃあ…また🐻
アン、おはよう🐻
既に仕事をしていますね☝
神経を使う仕事…大変でしょうが頑張って下さいね💪
朝晩が寒くなりましたね😠
特に朝方は布団が必要になりましたね。
季節の変わり目…風邪をひかないように…☝
それでは昨日までの話の続きを書きます✏
……それから俺は慌てて病院へ向かいました。
病院に着き、正面玄関ではなく夜間専用の出入口から中に入り、静まり返った廊下を歩いて行った先に長椅子に座っている人影を見付けました。
その人影へと歩いていたら、
「おう!しっぽ!! 来てくれたか…」
Aの声でした。
「おう!どうや?」
「15分程前に入った…」
と、目の前の部屋に顔を向けながら答えました。
「いよいよやな…お母ちゃん等は?」
「親父がお酒飲んでたから運転出来んから、姉ちゃんが来る途中に実家に寄ってオカン等を乗せてくるらしい…」
「そうか」
「美佐の家族も今こっちに向かってる」
A夫婦は生まれるまで楽しみ…と、敢えて男の子か女の子か聞いていないので、俺もどちらが生まれるのか楽しみにしていた。
前回の妊娠の時も、今回の妊娠もA夫婦はどちらかを聞かなかった。
それは男の子でも女の子でも、どちらが生まれても可愛いに決まっているし、どちらかを期待していて妊娠中のお腹に話し掛けたりして、もしそれが違ったら赤ちゃんが出にくくなって可哀想だから…との思いから、段々大きくなっていくお腹の赤ちゃんに対して、A夫婦と俺は、そしておそらく両方の家族も、
「赤ちゃん、大きくなれよう…」
「赤ちゃん、聞こえてるかなぁ~」
などと、声を掛ける時は「赤ちゃん」と呼び、美佐ちゃんの前やそうでない所でも「男の子が良い」「女の子が良い」という言葉は出さなかった。…というより、夫婦の想いを理解していたので自然と出ることはなかった。
やがてAの家族が来て、それからしばらくして美佐ちゃんの家族も到着した。
今日は前回と違って、生まれるのを待つばかりなので、皆さんとゆっくり挨拶をしてはA夫婦と俺との普段の生活や付き合い、仕事のことなど、両家族とAと俺が1つの輪になって話し合っていました。
なかなか親同士って遠慮があるからか?あまり直接会話をしない‥しにくいようですが、いつ生まれるか判らない、言わば時間無制限なので、Aと俺が中心となって話しを振っているうちに段々とみんなが喋り出してきました。……
>> 210
……深夜の病院の廊下での会話なので、なるべく声を抑えていたのですが、それでも時々笑いあったりして、これでお酒と弁当があればまるでお花見に来ているかのように話題が尽きることなく話しが盛り上がりました。
そして3時間も経った頃には母親同士、父親同士が友達のように話していました。
俺もAとお姉ちゃん、美佐ちゃんの妹の4人で話していました。
途中で缶コーヒーを飲みながら尽きることなく雑談をしていました。
やがて夜中から明け方になりましたが、まだ赤ちゃんの声は聞こえません。
よく出産に何十時間もかかった!‥と耳にするので、まだほんの数時間、誰も何の心配もしていませんでした。
「長いなぁ~」
父親達はそんな声を漏らすと、
「何言うてるの!…お姉ちゃんを産んだ時、半日かかったやないの…。Aの時も8時間程かかったし……」
「そうそう…私も美佐の時は半日経っても出て来ないから、一度家に帰って下さいって言われて家に帰されたからねぇ…ねぇお父さん…」
「あぁ~そうやったなぁ~。病院から10分位の所に住んでたから帰されたなぁ…」
「分娩室に入ったらそんなに時間はかからないけど、前室で待ってる間が長くて痛いのよねぇ…」
「そうそう!何回も何回も襲ってくる痛さに耐えるのがしんどいのよ…分娩室に入ったら産む瞬間に物凄く痛いけど一瞬だけ……それよりも前室で何時間、何十時間も痛さに耐えるほうが体力を消耗してしんどい…」
「そうそう!男はあの痛さとしんどさを知らずに'まだかなぁ~''長いなぁ~'って言うのよ……」
そんなことを言われて父親達は苦笑いをしていました。
この話しを聞いて俺はAに聞きました。
「今、美佐ちゃんは分娩室に居るの?」
「えっ!…居ると思うけど…」
その会話を聞いたお母ちゃんが、
「こんなに長い時間、分娩室に居ないと思うよ…多分一回前室に戻ってると思うよ」
「ええー!!そうなん!前室って俺入られへんの?」
「入られへんの?って、〇〇(Aの名前)、看護婦さんに聞いてないの?」
「聞くも何も…看護婦さんにご主人さんはここで待ってて下さいって言われたから、ここで待ってたんや…直ぐに分娩室に入ったと思ってた…このドアの向こうって分娩室と違うの?」
「違うよ…子宮の開き具合をみて、直ぐ分娩室へ行くか、前室で様子みるかしてるはずよ…」……
>> 211
……Aと俺は顔を見合わせた。
前室なんて存在を全く知らなかったのです。
産まれる気配があって病院へ行き、部屋に入ったら、そこはもう分娩室だと思っていたからです。
だからAと俺はテレビドラマなどで観る、何時間も両脚を広げて痛さに耐えながら産もうと力を入れて頑張っているもんだと思っていたのです。
「前室に居るんなら美佐を励ましに行きたいなぁ……入ったらアカンかなぁ?」
「看護婦さんがここで待っててと言ってたのなら勝手に入ったらアカンやろうねぇ」
それを聞いても我慢が出来ないAは美佐ちゃんが入って行ったドアを少し開けて、
「すみませーん…」
「すみませーん…」
何の反応もありませんでした。
勝手に入ろうとするAをお母ちゃんが呼び止めました。
「勝手に入ったらアカンよ!…様子を聞きがてらナースステーションで入って良いか聞いておいで…」
「わかった!」
Aは小走りでナースステーションへ向かいました。
Aとすれ違ってこちらに向かって小走りで来る人がいました。
俺達の所まで来ると、
「分娩室はココですか?」
と聞いてきた。
「はい!そうですよ…奥さんが来られるの?」
お母ちゃんが返事を返してから質問した。
「いえ…もう中に入ってるんです」
それを聞いて俺達全員が「えっ!!」という顔をした。
だって俺達がここに来てから既に数時間経っていて、その間誰も入っていなかったからです。
同じ疑問をもったお母ちゃんは、
「ええーそうなの!? 私達ここに来て4~5時間経つけど誰も入らなかったですよ…」
「いや…たぶん皆さんが来られる前に入ってあるみたいです…」
「あら~ホントに~。それじゃあもう随分時間が経ってるわねぇ…」
「連絡があって直ぐこっちに向かったんですが仕事で遠方に居たので今になってしまいました」
「あぁ~そうなの…お疲れ様ねぇ…」
「いえ…大丈夫です。急なことなんでビックリしちゃって…」
「急なことって、予定日はいつだったの?」
「〇月〇日の予定だったんで、まだ大丈夫だろうと遠方まで仕事に行ってて…」
「あらそう…3週間程早くなったのね…でも3週間位早くても大丈夫よ…心配いらないから…」
「そうですか。ありがとうございます。ちょっと心配してたんで安心しました」
そんなやりとりをしている間にAが帰って来ました。……
>> 212
……「聞いて来たけど、美佐1人だけなら入っても良いけど、もう1人他の妊婦さんも居るからアカンって言われた…」
そう言いながら歩いて来たAが、さっきまで居なかった男性を見て軽く会釈をした。
「この人がね、美佐ちゃんと一緒に居る妊婦さんのご主人さん…」
お母ちゃんがそう言うと、
「あぁ~そうですか!…今来られたんですか?」
「それがね………」
男性が答える前にお母ちゃんが一部始終説明をしました。
「ええー!!それじゃあ、もうかなりの時間入ったままですねぇ…」
そこで俺はフッと思いました。
「Aー!もう一回この方とナースステーションへ行って、一緒に入らせて貰われへんか?頼んでみたら……お兄さんもやっと来たから顔を見て励ましたいですもんね?」
「あっ!そうやなぁ…中に入ってええか一緒に頼みに行ってくれます?」
Aのお願いにお兄さんも同じ気持ちだったので2人でもう一度ナースステーションへ向かいました。
しばらくして2人が戻って来て、
「看護婦さんにお願いしたら先生に聞いてみるから部屋の前で待ってて…と言われた」
とAが説明しました。
しばらくしてドアが開き看護婦さんが、
「入るのはそれぞれ1人だけにして下さい。中では静かにして下さいね」
と、1人だけ入るのを許可してくれました。
もう1人の妊婦さんにはお兄さんだけしか居ないので先に入って行きました。
美佐ちゃんには俺が…と入ろうとする俺の腕を掴んで「なんでやねん!!」と笑って止めるAが入って行きました。
その時、時間は朝の7時を回っていました。
俺は昨日まで出張に行ってた報告と書類の作成があったので、どうしても出勤しなくてはなりません。
一応、車には急な出張にも対応出来るように、着替えと洗面具一式とシャツとスーツ、革靴を常に置いてあるので、ここから直接出勤出来るのですが、それでもあと1時間もおれません。
こればかりは「美佐ちゃん、早くしてー!」とは言えないし、自分の子供が生まれるならまだしも友達の子供が生まれるからと遅刻や有給を取るわけにはいきません。
とにかく時間ギリギリまで待ってることにしました。
両家族のお父さんは、美佐ちゃんの家は自営業なので、前回のこともあるので出産になったら病院へ行くからとあらかじめ社員に頼んでいたから大丈夫との事で、Aのお父さんも会社の管理職でやはりお願い済みで休めることになっていました。……
>> 213
……病院を出なければならないギリギリの時間まで居たのですが、とうとう出発しないとならない時間になりました。
美佐ちゃんとAが居るドアを開けAを呼びました。
「すまんけど今日は昨日までの出張帰りでどうしても出勤せんとアカンねん。だから悪いけど会社へ行くわ…」
「あぁ~そんなん当たり前のことや!! それよりお前寝てないのに大丈夫か?」
「大丈夫!大丈夫!睡眠不足は年中のことや(笑)…」
「まぁそうやな(笑)、ホンマすまんかったな…ありがとうな…」
「おう!……美佐ちゃん、どの辺に居るの?」
「??……そこ曲がって直ぐの所…」
「美佐ちゃーん!頑張れよー!!」
俺はAの肩越しに届くか届かないかの声で声援を送った。
ドアを閉めて両家族に挨拶をしてその場を後にした。
挨拶をした時にお母ちゃんが居ないなと思いながらも廊下を歩いていたら前からお母ちゃんがやって来た。
「お疲れさんやったな…寝てないけど大丈夫か?」
そう言いながら缶コーヒーを手渡してくれた。
「大丈夫って!! 年中寝不足やから…(笑)」
「そうやったね(笑)」
Aと同じ返事が返って来た。
「生まれたらAに連絡させるからね…」
「うん!楽しみに待ってるわ…」
そう答えて、温かい缶コーヒーを握り締めながら車へと向かいました。
通勤の道中は俺が思っていたほどの混雑は無く、いつもと変わらない時間に出社出来ました。
朝から書類の作成を行い、会議を終えてたのが昼前でした。
Aから電話がかかってくるかもと、昼食は外食を止めてコンビニへ行く社員にお弁当を頼み、自分のデスクで昼食を食べました。
食べてる最中に俺宛にAから電話がかかって来ました。
「生まれたかぁ!?」
「もしもし」とか通常の電話の取り方など完全に無視した電話のでかたにAは少し驚きながらも、
「えっ?おっ?…しっぽかぁ?…生まれたぞ!生まれた!!」
「そうかぁ!! やったなぁ!!…で、どっちや?」
「女の子や!! 3174㌘の女の子やった!!」
「そうかぁ!! やったなぁ!! 女の子かぁ!! 一姫って言うからなぁ…良かったなぁ…」
「おおう!ありがとう…ありがとうなぁ……」
Aは喜びながら少し涙声でした。
あの日の流産を思い出して、それを乗り越えての誕生に感慨深いものがあるのでしょう。
2人共「良かったなぁ」「ありがとう」を繰り返していました。……
アン、こんにちは🐻
昨日【過去話】を書いてる途中で、締めの言葉と挨拶を書かずに〔つづくマーク〕➡〔……〕のまま終えてしまってごめんなさい🙇
心配かけました🙇
昨日の最後のページを書き終えたのが1時過ぎだったので、昼ご飯を食べに行こうと車を走らせていたら🚗💨💨💨信号待ちで停車中に🚗🔥🚗💦ドーンオカマ(後突事故)に合いました😥
身体は大したことはなかったのですが念の為に病院へ行き、全身に軽い打撲との診断を受け、そのまま自宅に戻り横になっていました。
車はディーラーに事故現場まで引き取りに来てもらい、しばらくして代車を自宅に持って来てもらい、またしばらくして加害者親子が謝りに訪問してきて…と、ゆっくり休めませんでした。
どこが痛いというわけではないのですが、精神的なこともあってか?全身がだるい感じがして、晩ご飯も店屋物を配達してもらい済ませたという1日でした。
今朝起きて身体に痛みがないか気にしていたのですが、何ともなくて元気です。
先程、加害者の方が、昨日俺が一人住まいと言ったからか!?パンとジュースを買って、持って来てくれました。
かなり反省しているようで恐縮しっぱなしでした(笑)
昨日、俺の容姿を見て、ちゃんとしておかないと骨までしゃぶられる‥と感じたのかなぁ~⁉
(アン❗そこは笑うとこと違うぞ‼)
それでは昨日までの【過去話】の続きを書きますね✏
……お互い「良かったなぁ」「ありがとう」を繰り返すばかりで、あとの言葉が出ませんでした。
そして電話を切る間際にAが、
「今晩、無事に産まれたことやし、久しぶりに家族も揃っているからお祝いしようということになってな、良かったらお前も来てくれへんか?」
一緒に祝ってくれと誘ってくれたのは嬉しいけどそこはやはり家族水入らずで祝うべきではないかと思い、その旨を伝えました。
「そうやろ! お前ならそう言うと思ってたけどお前を誘ってるのは俺だけやないねん。オカンも親父も美佐の両親もお前を誘えって言うてるねん…」
その言葉を聞いて鳥肌が立つほど嬉しかったのですが、やはり…と思う気持ちから、他に断る理由を考えました。
「そう言うてくれるのは嬉しいけど、ほら…昨日から寝てないやろ…お前も家族みんなも寝てないからアレなんと違うか…」
的確な語尾が見つからず濁すような言い回しをしました。……
>> 215
昼ご飯を作って食べていました🍚
……「それなら大丈夫!…今みんな一旦帰って、寝てからまた夜に集まるから心配ないから…」
「いやいやいや!俺は寝てないやんか!!」
「お前は寝んでも大丈夫やろ(笑)」
「アホかぁ!! 俺だけ寝ずに仕事してるんやぞ!!」
「そう言わんと来てくれよー!俺も寝んとおるんやから…」
「何で寝えへんねん? お前も一旦帰れへんのか?」
「帰れへんよー! 美佐も寝ずに頑張ってくれたから赤ちゃんが産まれたんやで…美佐と赤ちゃんの前から離れられへんよ…」
Aがどれほど赤ちゃんの誕生に喜んでいるのが痛いほど分かりました。
「わかった!わかった!行くよ!行く!…何時からよ?」
「病院の面会時間が7時までやから、それから行くから8時頃かな!?」
「8時頃って…お前の家でするのと違うんか?」
「いや~家でするとなると買い物とか用意とかせんとアカンやろ…今日はみんな疲れてるから、美佐の実家と俺の実家の中間辺りの店で食べようということになってな…〇〇って店、知ってるか?」
「あぁ~確か□□通り沿いにある△△の店を通り過ぎた所にある店やなぁ!?」
「そうそう!そこの店!…お前仕事何時頃終わる?」
「昨日まで出張に行ってたから今日はいつもより早めに終われると思う」
「それじゃあよ…俺7時を過ぎたら病院からお前のマンションへ行くわ…そこからタクシー乗って行こよ…」
「分かった!そうしようか!…なるべく早く行くわ…」
そう約束して電話を切りました。
今は全く眠気はありませんが、一昨日からの出張で昨夜会社に帰ったばかりのところに美佐ちゃんが産気づいたとの連絡を受けて病院へ駆け付けてから今に至っているので疲れを感じていましたが俺も祝いの場に居たい気持ちの方が勝っていました。
今夜の宴を楽しみにしながら仕事の続きをしました。……
ちょっと早いけど今日はここまで…☝
今夜は懐かしい友達数人と会うので、これからお風呂に入って準備してタクシーで行って来ます。
それじゃあ‥またね🐻
アン、こんにちは🐻
仕事、頑張ってますか❓💪
本格的に秋🍁になり、仕事でもプライベートでも過ごしやすくなりましたね😃
でもこんな時期は風邪をひきやすくなります。
お腹を出して寝たり、秋の夜長だといってお風呂上がりにいつまでも起きてたら体を冷やしてしまいますよ☝
(まぁ‥俺が言う資格は無いけど…😁)
また1週間ぶりになりましたが【過去話】の続きを書きますね✏
A夫婦に赤ちゃんが産まれた日の夜、出来るだけ早く仕事を終え、車を飛ばしてマンションに着いた時には既にAが待ってくれていました。
来客用スペースに車を止めたAも俺と一緒に自宅まで付いて来ました。
Aは改めて産まれたことの喜びを語り、俺もその喜びを共有しました。
鞄を置いて、着替えを済ませてから自宅を出ました。
大通りに出てタクシーを拾い目的地の店に向かいました。
店内に入り店員さんに案内された部屋に入ると既にAと美佐ちゃんの家族が待ってくれていました。
両親だけではなく、Aと美佐ちゃんの兄弟(姉妹)も来られていました。
今朝病院には駆け付けられなかった兄弟(姉妹)も居られ、A夫婦の結婚式以来お会いする方も居ました。
「お久しぶりです。しっぽさんの事は常々姉や母から聞いております。いつも姉がお世話になっています」
思わぬ丁寧な挨拶をされたので俺もササッと目の前まで寄り、挨拶を返しました。
「2人共、堅い挨拶なんかいいから早くご飯食べよう…あんた達が来るまで何も食べてないから、もうお腹ペコペコよぉー(笑)」
お母ちゃんがそう言うとテーブルの呼鈴を押しました。
店員さんが注文を伺いに来ると、
「お飲物は何に致しましょう?」
それぞれ生ビールにワイン、酎ハイなどを頼みました。
店員さんは飲み物だけを聞いて「それではお料理をお持ち致します」と言って部屋を出て行きました。
どうやら俺達を待っている間に料理を決めて注文していたようです。
しばらくして運ばれて来たのは《鯛の尾頭付きの豪華なお造りの盛り合わせ》と《すき焼き》でした。
Aからの電話で、この店で晩ご飯を食べると聞いた時、店の前を何度も通り過ぎる度に気になっていたお店であることに直ぐ気付きましたが、居酒屋と言われる中でもこのお店はいわゆる高級居酒屋で「ちょっと呑みに行こよ☝」と俺達だけでは気軽に行けないお店でした。……
アン、こんにちは🐻
今日の休みはどう過ごしていますか❓
充分体を休めることが出来ましたか❓
俺は一昨日、手紙を書いている途中から具合が悪くなってしまったのですが、昨日1日ゆっくりしたお陰で今はすっかり良くなりました。
今朝から掃除、洗濯を済ませ、今は買い物を終えて帰って来たところです🚗💨💨💨
それでは早速【過去話】の続きを書きますね✏
前々から気になっていた…俺には敷居が高いと勝手に思っていた高級居酒屋?での食事が始まりました。
お造りもすき焼きも、やはり想像していた以上の美味しさのもので、お酒も食事も充分堪能させてもらいました。
親族ばかりの中に他人は俺だけでしたが、Aと美佐ちゃんを引き合わせたのも、結婚するにあたり2人の背中を押したのも、結婚式にも出席させてもらい、披露宴では乾杯の音頭とスピーチをさせてもらったこと、そして特に結婚後は家族のように付き合いさせてもらっていること等、全てを知っている両家のご家族は俺がそこに居ることに何の違和感も無く自然に受け入れてくれてました。
以前書いたようにAの家族には中学生の頃から息子のように可愛がってくれて、A家のみんなとは遠慮なく話すことは出来ていましたが、今日は念願の赤ちゃんが無事に産まれたことやお酒がはいっていることもあってか!?この席で美佐ちゃんの家族ともかなり話すようになり親しくさせてもらえるようになりました。
美佐ちゃんと赤ちゃんが退院して自宅に戻ってからも俺は週に1~2回はお邪魔しては赤ちゃんの様子を見たり、抱っこさせてもらったりしていました。
ある日には、美佐ちゃんから連絡があり晩ご飯に呼ばれてお邪魔したものの、Aが仕事で帰りが遅くなるとの連絡が入った時、赤ちゃんが産まれる前なら美佐ちゃんと2人で先に晩ご飯を食べながらAの帰りを待っていたのですが、Aが遅くなるとの連絡を受けた美佐ちゃんは、
「しっぽさん、〇〇お風呂に入れてあげてよ…」
と、俺に赤ちゃんをお風呂に入れてと言ってきたのです。
俺は驚きと未経験な行為に恐れをなして首をブンブン振りながら拒みました。
幼児ならまだしも、まだ首がすわっていない生後間もない赤ちゃんをお風呂に入れる知識も無ければ、勇気もありません。
「大丈夫!大丈夫!…ちゃんと左手でここをこう持って、右手でこうして‥‥」と説明し始めるではないですか…!!
「アカン!アカンて!!」……
>> 219
……必死で拒む俺の言葉に全く耳を貸さず美佐ちゃんは説明を続けました。
「ちょっ…ちょっと美佐ちゃん!…俺アカンて!!赤ちゃんどないかしてしまうって‥‥」
「大丈夫ですって!…〇〇さん(A)も最初怖がっていたけど直ぐに慣れて、今は私より〇〇さんの方が一緒に入るし、私より上手なぐらい…(笑)」
「いやぁ~、それでも~もし何かあったら怖いやんかぁ~」
「何にも無いですって…赤ちゃんとお風呂入ったら幸せな気持ちになるし、楽しいですって…」
会社で一緒に働いていた頃は俺は上司で美佐ちゃんは部下でした。
俺が1から仕事を教えて叱咤激励しながら一人前に育てたと自負しています。
ところが今、その元部下に1から教えてもらいながらオロオロしている俺がいます…。
何とか断ろうとしたのですが、それじゃあAが帰って来るまで赤ちゃんがお風呂に入れない‥赤ちゃんが寝るのが遅くなる…私がお風呂に入れたら一旦裸のままお風呂から出て、赤ちゃんの着替えを済ませなくてはならないから裸でウロウロすることになる…などと元上司を半分脅すようなことを言って俺を追い詰めてきました。
俺は渋々了解して赤ちゃんをお風呂に入れることにしました。
先に自分の体を洗いお風呂を済ませて美佐ちゃんに声を掛けました。
美佐ちゃんに抱っこされて浴室まで連れて来られた赤ちゃんは既に裸になっていて、タオルを巻いた俺に赤ちゃんが手渡されました。
〈か‥かわいい…。むちゃくちゃかわいい…〉
真っ白なベビー服を身に纏った赤ちゃんも可愛いけど、真っ裸の赤ちゃんはまるで天使のように可愛くて愛おしくて、触れると壊れてしまいそうな感じがしました。
「それじゃあ、さっき言ったように首と耳だけは注意して下さいね…」
そう言って美佐ちゃんは浴室のドアを閉めてリビングへと行ってしまいました。
「えっ!あの‥‥」
不安な気持ちが一気に膨れ上がり、美佐ちゃんを呼び止めようと声を発したのですが、赤ちゃんを驚かせてはいけないとの思いと、不安な気持ちがあって、蚊の鳴くようなか細い声を発しただけで当然美佐ちゃんには届きはしませんでした。
お風呂の中は俺と赤ちゃんの2人だけ…。
〈さぁ‥どうしたものか?…とりあえず湯船に入れよう…〉
そう思い、先に赤ちゃんに掛け湯しなくては…と正座をしてその上に赤ちゃんを横たわらせるように抱いて桶のお湯を右手ですくいました。……
>> 220
……右手ですくったお湯を掛けようと赤ちゃんの股間へと手を持っていきました。
〈あっ!チンチン無い!!〉
当たり前です。
産まれたのは女の子です。
そんなことは産まれた日に知っていました。
俺がお祝いにプレゼントした物は全部女の子用でさっきお風呂に入る前に両家の両親が買ったくれた物や俺がプレゼントした物を見せてくれました。
どれもこれも可愛い女の子が着る服であったり、まだちょっと早いけど遊具があったりと、どれも女の子の物だと知ってはいました。
でも今…掛け湯をしようと右手にすくったお湯を女の子のオマタに掛けるという現実に立たされた俺はどうしたら良いのか頭の中が真っ白になりました。
「美佐ちゃーん!ちょっと来てー!」
俺は赤ちゃんの存在を忘れて大声で美佐ちゃんを呼びました。
声が響く浴室で大声を耳にした赤ちゃんはビクッとした次の瞬間大声で泣き出しました。
「あぁ~ごめん!ごめん!…驚かせてしまったなぁ~…ヨシヨシ‥ヨシヨシ‥」
「どうしたんですかぁ?」
「いやっ…湯船に入る前に掛け湯しようと思ったらオマタにチンチン無いやろ……だからどうしたらええのか解らへんねん…」
「(爆笑)‥‥当たり前ですやん…オマタにオチンチンが無いのが女の子!…オチンチンが付いてたら男の子でしょう…何を驚いてるんですか?そんなのそこのガーゼをお湯につけてチョンチョンと洗えば良いだけですよぉ(笑)」
「あぁ~そうやな!そうやったな!…これで軽く洗えば良かったな…」
「もう大丈夫ですか?」
「あぁ~スマン!スマン!…初めてのことなんでちょっと焦ってしもただけやから…もう大丈夫!…」
「じゃあ頼みましたよ(笑)」
美佐ちゃんは苦笑しながらリビングへと戻りました。
〈あたふたして、カッコ悪いところを見せてしまったなぁ…〉と思いながら、何とか赤ちゃんを抱いて湯船に浸かることが出来ました。
直ぐに泣き止んだ赤ちゃんは大人の俺には少しぬるく感じるお湯に抱きかかえながら浸かっていました。
お湯が気持ち良いのか嬉しそうな顔をしながら俺の顔をジッと見つめていました。
〈かわいい…かわいすぎる…〉
〈もし死ぬなら今‥死にたい〉と思えるほどかわいい赤ちゃんです。
しばらく浸かっていましたが一度湯船から出て、また正座の上に横たわらせて、教えられた通りに体を洗い、頭を洗いました。……
>> 221
……洗うと言っても大人のようにしっかり泡立てて洗うのではなく、お湯をガーゼにつけて体を拭うような、優しい洗い方で、小さな体の赤ちゃんを洗うのに、初めてということもあってか10分程かかったと思います。
最後にもう一度湯船に浸かり、今度は小さめの声で美佐ちゃんを呼びました。
「もうすぐ出るよー」
「は~い!」
美佐ちゃんが浴室に来てドアを開け、タオルを持って立ってました。
俺はソォ~っと立ち上がり、赤ちゃんを美佐ちゃんの腕の中へと預けました。
「はい…ありがとう…きれいになったねぇ…気持ち良かったねぇ…」
美佐ちゃんは大きめのタオルに包まれた赤ちゃんに話し掛けるように言ってました。
赤ちゃんを抱いているので両手が塞がっている美佐ちゃんは、
「すみません…ドア閉めて下さいね…」
と言ってリビングへと消えて行きました。
「うん…わかった!」
そう答えながら浴室のドアを閉めずに、赤ちゃんを抱いて歩く美佐ちゃんの後ろ姿を見ていました。
〈なんという幸せな光景や!!〉
〈どんな映画を観るよりも感動した…〉
俺は幸せな気持ちをいっぱい噛み締めながら、さっきまでこの腕の中に居た天使の感触を思い出しながらまた湯船に浸かりました。
しばらくしてお風呂から出た俺は着替えを済ませて満面の笑みでリビングに戻りました。
するとそこにはAが居ました。
「おう!おかえり…遅かったな…急に残業になったらしなぁ!?」
「おう!まぁな…」
Aはそう言いながら何やらニヤニヤしていました。
「何よ?…何‥ニヤケてるんよ?…」
「いや…別に…。〇〇お風呂に入れてくれたんやてなぁ(苦笑)」
「……おう、入れたで…お前が帰って来るのが遅くなるからって言うから早く赤ちゃん寝かさんとアカンから言うんで美佐ちゃんに言われて入れたけど…それが何や?…」
「(笑)あたふたしたらしいなぁ(笑)」
「まぁ初めてのことやから、どうしたらええのか解らんかって、ちょっと迷ったけどな…」
「ふ~ん!…それでどうやった?」
「どうやった?って、まぁちょっとモタモタしたけどそれなりに楽しかったで……」
「それなりに…(苦笑)…正直に言え!!…ホンマはめちゃくちゃ楽しかったんやろ!?」
そう言うなりAと美佐ちゃんは顔を合わせながら笑い出しました。……
>> 222
……「???……」
何で笑われているのか分かりませんでした。
確かに初めて赤ちゃんをお風呂に入れるという体験をしたので、正直あたふたしたけど、それはほとんど俺と赤ちゃんだけが知ってることで、美佐ちゃんを呼んでから見られた様子はほんの一部でしかなく、ましてやAはその様子を美佐ちゃんから聞いただけなのに、2人の笑いかたがそれ以上の笑い声だったので、ちょっと大袈裟だなぁと思いながら、
「そんなに笑うことかぁ?…」
と少しテレながら聞くと、
「かわいいなぁ~かわいいなぁ~。早く大きくなれよ~。早く大きくなってしっぽとデートしよ~なぁ~。パパとママよりも可愛いと思ってるからねぇ~‥‥」
Aが笑いをこらえながらそんなことを言いました。
「……?‥何よそれ?」
するとAと美佐ちゃんは大爆笑…
「…お前、お風呂で〇〇を湯船につけながら話し掛けたやないか…(大爆笑)」
「ええっ!ウソやん!俺そんなこと言うてないよー!」
「(笑)言うてた!言うてた!……お前がお風呂に入れてくれてからしばらくして俺帰って来たんや…ちょうどお前がオマタを洗うのを困って美佐を呼んだあとに帰って来たんや…お風呂から戻った美佐が笑ってたんで理由を聞いたら可笑しくてな…それからずっとお風呂のドアの近くで2人で様子を伺ってたんや…」
「ええー!ウソー!!知らんかったぁ…でも俺そんなこと言うてないでー!!」
「言うてた!言うてた!…なぁ?」
「うん…言うてたよぉ…今まで聞いたことないような優しい声で〇〇にデートしよ~って話し掛けてた…」
俺は真っ赤になりました。
今、顔にサンマを置いたら焦げ目がつくぐらい真っ赤になっていたと思います。
自分で気付かないうちに赤ちゃんに話し掛けていたようです。
それも恥ずかしいことを口走っていたようです。
俺は恥ずかしさでいっぱいになり、その場から立ち去りたかったのですがこれ以上チャカすと帰りかねないことを知っているA夫婦は笑うのを止めて、
「でも、それほど〇〇を可愛いと思ってくれていることが分かって…俺等と同じように愛してくれていることが分かって嬉しかった。ホンマに嬉しかった…」
そうAが言うと、美佐ちゃんも、
「やっぱりしっぽさんは普通の友達とは違う…〇〇が産まれたことを本当に我が子のように喜んでくれて、心から愛してくれてるのがよ~く分かって、感じることが出来たよ……
>> 223
……だからお風呂の中でのことは私達には嬉しいこと……だからちょっと茶化してごめんなさいね…」
さっきまで物凄く恥ずかしかった気持ちから、突然そんなことを言われたもんだから、流産した頃のことを思い出したりして、心がいろんな方向に揺さぶられたからか、気付けば涙がこぼれ落ちそうになっていました。
Aは流れ落ちる涙を手で拭い、美佐ちゃんは赤ちゃん用の小さなタオルで顔を覆っていました。
俺は何を言ったら良いのか言葉が見付かりませんでした。
「……腹減ったなぁ…美佐ちゃん晩ご飯ナニ?」
俺自身、思いもしなかった言葉に俺もAも美佐ちゃんも思わず笑ってしまいました。
「(笑)…今日はお好み焼きー!!」
…と、今日はここまでにしておきます。
この話はまだもう少し続きます。
俺とA夫婦と子供達の繋がりが、これから展開していきます。
それじゃあ、晩ご飯を作ります🍳🍴🍚
では…また🐻
アン、こんにちは🐻
秋🍁本番ですがアンはどう過ごしていますか❓
読書の秋…?
食欲の秋…?
アンは両方かな❓😁
沢山読んでよく食べて沢山寝る…そんな秋の夜長を過ごして下さいね☝
それでは早速【過去話】の続きを書きますね✏
……それからも以前と変わらず俺はA夫婦の家に度々お邪魔しました。
主にAや美佐ちゃんから連絡をもらってお邪魔することが多くなり、赤ちゃんが出来たことでA夫婦にも…特に美佐ちゃんは育児による苦労や睡眠不足などがあるはずなので、俺からは以前のように積極的に連絡することを控えるようにしていました。
それでもたまには外食に誘っては俺とA、そして赤ちゃんを抱いた美佐ちゃんの4人で囲むテーブルは、回りから見ればどのような関係なのか判断が難しいように映っていたと思います。
お邪魔した時はたいてい俺が赤ちゃんをお風呂に入れてあげます。
結婚当初から結婚記念日とAと美佐ちゃんの誕生日はどんなに誘われても、夫婦だけで過ごしてほしいと頑なにお断りしていましたが、赤ちゃんが1歳を迎えた誕生日はお邪魔させてもらいました。
それからも毎年誕生日はお邪魔させてもらい、中学に入った頃からはお邪魔しなくなりましたがプレゼントだけは贈り続けており、それは現在も続いています。
さすがにお風呂も現在まで続いています…とはいきませんが、小学5年生頃まで入ってました。
赤ちゃんの頃から一緒に入っていたとはいえ、お父さんの友達で言わば他人の俺がそんなに何度も一緒にお風呂に入るのはおかしなことなのですが毎回子供の方から誘ってきて、またそれをA夫婦も敢えて止めもせず、
「〇〇が入りたがってるんやから入れたってくれ…」と言ってくるぐらいでした。
子供が最後に大人と一緒にお風呂に入ったのは、お父さんであるAではなく俺でした。
それが俺にはAに対しての自慢で、それを言われる度にAは悔しがっています(笑)……
>> 225
……A夫婦には待望の赤ちゃん(Bちゃん)が産まれた2年後に、男の子(C君)も産まれました。
Bちゃんがお腹に宿った時に細心の注意をしたように、C君が宿った時も同じように注意しながらその時が来るのを心待ちにしました。
特に危機に遭遇することもなく、無事に産まれました。
今回は休日で会社も休みということもあり俺は病院に駆け付け、産まれるまで病院に居ることが出来ました。
この日の夜も前回と同じく高級居酒屋でお祝いをして美酒美食に酔いしれました。
C君も赤ちゃんの頃からお風呂に入れました。
今度はBちゃんを入れた経験とC君には立派なオチンチンが付いているので勝手が判る?ので、以前よりスムーズに入れることが出来ました。
やがてA宅にお邪魔する度にBちゃんとC君が小さい頃には一緒にお風呂に入り、小学生になる頃には一人ずつ入ることが'恒例'となり、先に話したようにBちゃんは小学5年生頃まで、C君とは6年生頃まで一緒に入ってました。
2人が交代で入ってくるので疲れる…というか、のぼせてしまいそうになりましたが俺には嬉しい一時でした。
2人の誕生日、バレンタインデー、ホワイトデーは2人が子供の頃から今も続いている行事です。
C君だけではなく、Bちゃんも恋愛相談をしてきます。
お母さんには相談してもお父さんには相談しないことでも俺には相談してくれます。
進学や進路については子供が俺に相談してきたことをAにも話しているのですが、恋愛や異性について相談を受けたことは子供との約束でお父さんであるAには一切話しておらず、お母さんの美佐ちゃんにだけ話しています。
子供達も母親はともかく父親には知られたくないのでしょうね(笑)
ずっと前に手紙で、女子高生が自転車を押しているのを見て、声を掛けたら友達の子供だった…と話したことがありましたが覚えていますか?
その子がBちゃんです。
だからあの時、乗っていた自動車を空き地に止めて、自転車を担いで自宅まで届けたのはそういう繋がりがあるからです。
普通なら、友達の子供と判った時点で、自転車をどこかに止めて置いて、その子を自宅まで送るか親を呼んで来るか(当時は携帯電話が無いので)するぐらいで済むのですが、俺とA家族とは、より深い繋がりがあるので自転車と子供を一緒に送り届けたのです。……
>> 226
……その日は既に暗かったのでパンク修理は翌日にしました。
パンク修理をしたり、お風呂の壁を塗ったり、タイルを貼り替えたりするのもA家では俺の仕事!?です。
前に話したスピーカーの設置棚とアンテナの設置と配線をしたのもこのAの子供部屋のことです。
勿論、Aも手伝いますが俺自身そういうことが好きなので好んでやっています。
それに日頃のお礼のひとつになれば…という気持ちもありますが…。
まだまだ…本当にまだまだA一家とは家族同然の付き合いをしており、それはAや美佐ちゃんだけではなく、BちゃんもC君も思ってくれているようです。
Bちゃんは小さい頃から「〇〇〇〇〇(俺の呼び名‥あだ名)のお嫁さんになる!」と言ってくれており、19歳になった今も「結婚する?」と状態でも言ってくれます。
Aは大反対してますが…(笑)
これで【過去話】『友達の子供』は終わります。
本当はまだ書き足らない気はしますが、キリがないのでこの辺で止めておきます。
ただ今回は俺とA、そしてその家族との繋がりの強さ、信頼関係を知ってもらいたくて書きました。
アンには今後もこのAの存在を覚えておいてほしいと思います。
それではまた次回から違う【過去話】を話していきたいと思います。
じゃあ、今日はこのへんで‥‥。
おやすみなさい🐻
アン、こんばんは🐻
今夜は風が吹いていて寒いです。
朝晩はもう晩秋のような寒さを感じるようになりましたね…。
昨日書いた【過去話】に誤字がありました。
〔…19歳になった今も「結婚する?」と状態でも言ってくれます〕➡➡〔…19歳になった今も「結婚する?」と冗談でも言ってくれます〕の間違いでした。
まぁ前後の文章を読めば〔冗談〕を書き間違えたのだと解りますが、さっき読み返して気付いたので訂正しておきます🙇
今日はもう晩ご飯も食べ終わり、あとはお風呂に入るだけです。
入院していたこともあってか最近はまた読書にのめり込んでいます。
ただ、新刊よりも中古本を買って来て読むことが多いです。
そんな中古本を読んでいると思いがけない発見をすることが、たま~にあります。
それは余白の部分に鉛筆やボールペンなどで「走り書き」をしていることがあります。
いわゆるメモ書きですね☝
たぶん、この本の前の所有者が本を読んでて「あっ❗」っと思い出したのか?、電話でもしていて回りにメモ用紙が無くてとりあえずメモ用紙代わりに書いたものなのか?判りませんが『明日8時過ぎに連絡すること』とか『パンツ シャツ クツシタ センメン ネク2』など書かれた本がありました。
ネク2って、ネクタイ2本ってことでしょうね☝
電話番号らしき数字が書かれていたこともありました。
8桁の数字なのですが、〇〇〇〇-〇〇〇〇と書かれていて、たぶん頭は09*か08*…もしくは市外局番とかで、それは書かなくても判っているから省いたのでしょうね☝
〈この人、ちゃんと8時過ぎに連絡したかなぁ?〉とか〈パンツとか忘れてないかなぁ!?〉〈ちゃんと電話掛けられたかなぁ?〉などと思わず心配してしまいます😁
俺も以前書いたように、旅に出る前に家財道具や持ち物を大量処分する時に読み溜めた本を全て中古本屋さんへ持って行きましたが、その中の一冊にもメモ書きなどはしていないので、そんな心配はありません。
常にメモ帳は持っているし、布団の枕元にもメモ用紙を置いてあります。携帯電話とパソコンを持つようになってから自宅の一般電話は解約したので電話が掛かって来る時は携帯電話だけですのでメモ帳が必ずあるから、他にメモすることが無いのです。
アンはどこかにメモしたことを忘れていませんか❓
それじゃあ今日はこのへんで‥‥👋
おやすみなさい🐻
アン、こんばんは🐻
今頃は仕事を終えて帰宅途中かな❓🚗💨💨💨
俺はさっき晩ご飯🍚を食べたよ😃
今日は朝から食欲が無くてさっき食べた晩ご飯が初めての食事でした。
でも食欲が無かったと言うわりに天ぷらを食べました😁
アンに教えてもらった納豆の天ぷらも2つ作って食べましたよ💪
天ぷらにした理由は、先日買い物に出た時に卓上で天ぷらや串カツが出来る専用機器を買ったので早く使ってみたかったのです。
キッチンで揚げ物‥特に天ぷらや串カツなどを揚げる時って、一気に食材総てを揚げてしまいますよね☝
するとどうしても最後の方に食べる物は冷めてしまっていて今一つ美味しくなくなりますよね…。だから揚げながらその都度食べたいと前々から思っていたのを、先日思い切って買って来たのです。
思い切って…と言うのは揚げ物をするとその回りが飛んだ油で汚れるから後片付けが大変…と思っていたからです。
‥‥で、考えたのが、いつものようにリビングで食事をせず、キッチンテーブルに古新聞を敷き、その上で揚げることにしたのです。
テレビは観れませんが代わりに音楽を聴きながらの食事にしました。
出来立てホカホカの天ぷらはやはり美味しかったです😃
後片付けは、普段コンロで揚げ物をする時よりも簡単で、新聞紙を捨てるだけで🙆
空中に飛んだであろう油は、テーブルでしてもコンロでしても同じこと☝また後日改めて掃除します。
この揚げ物専用機器…サイズが小さいので大人数では揚げるのが追い付きません。
たぶん3人位までかな⁉大人数用とかあれば仲間を呼んで串カツ三昧出来るのに……。
今回で良さが分かったので今度は卓上焼き鳥器を買ってみようかなぁ~と思案しています。
でも焼き鳥はいつも行ってる焼鳥屋さんの味を知っているから、いくや安くついてもそこの味には勝てないからなぁ…😥
また次回から新たな【過去話】を書いていこうと思います✏
出来るだけ日にちを空けずに、そしてあまり長過ぎないように心掛けて書きます。
心掛けは…ね☝😁
それじゃあ‥今日はこのへんで…。
ちょっと早いけど、おやすみなさい🐻
アン、こんばんは🐻
今日の休みは何をして過ごしましたか❓
いつものようにケーキ🍰作りかな❓
それとも買い物に出掛けたのかな❓🚗💨💨💨
朝から掃除、洗濯をして昼から大好きなJazz🎵🎵を聴きながら紅茶を飲んでゆっくりしていたのかな❓
どれにせよアンにとってリフレッシュ出来る一日であれば良いのです😊
俺は朝から掃除、洗濯を済ませてから散歩に出掛けました🚶💨💨💨
途中でうどん屋さんに入ってお昼ご飯を済ませてそれからまた散歩を続けています。
今は帰路の途中で本屋さんの中の椅子に座って休憩させてもらっています。
帰りにスーパーに寄って食材を買いがてら、どこか良さそうなお食事処でもあれば食べて帰ります。
食材は肉じゃがとカレーの物を買うつもりで、帰ってから明日以降に食べる予定で作ります。
肉じゃがもカレーも作ったその日に食べるより、毎日火を通しながら1日とか2日とか置いたほうが美味しいって言いますもんね☝
でも以前、NHKの番組「試してガッテン」で実験していたのですが、キュウリやナスビなどを糠に漬けて〔漬け物〕を作る時、美味しくなるからと毎日何度となく糠をかき混ぜるほうが良い…と世間一般では常識のように言われていましたが、実は全くの間違いで糠は漬けたままの状態で置いておくほうがはるかに美味しいことが証明されました。
あの番組は一般の街ゆく人々に試食してもらうのが定番ですが、一般の人々の大多数が糠を混ぜずにそのままの状態で漬けた漬け物のほうを美味しいと選んでいました。
確かその日の放送だったか?別の日?他の番組?か忘れましたが、肉じゃがもカレーも1日や2日置いていても美味しくならない…意味が無い!ようなことを言ってました。
確かに1日置いてその時に何時間も煮込んで、また翌日も煮込んで…とするのならコクが増して美味しくなるらしいのですが、それをするのはプロだけで、普通の一般家庭では煮込んでも30分~1時間程、プロのように何時間も火の前で立ってかき混ぜるなんてことはしないので、ほとんど意味が無いそうです。
置いておくことで熟成させるというのもあまり根拠の無いことらしいです。
やはりそれらも実験して証明されてたと思います。
昔から'良い'とされてた料理法は現在では化学により間違っていたことも多々あるようです。
勿論、昔ながらの作業、工程が美味しい物も沢山あります。
>> 230
だから今晩作る肉じゃがとカレーは半分は明日、明後日に晩ご飯を作らなくて良い為と、半分は置いておくと美味しくなるかなという期待(願い)を込めて作ります😉
それでは前日の約束通り!?【過去話】を書きます✏。
題名は『かくれんぼ』です。
時間があまりないので話のさわりだけになるかも知れません🙇
以前アンに話したように俺は寿司屋をやっていた父親の都合で何回か引っ越しをしていました。
その引っ越しした中にある小さな港町に居た頃の話です。
少し前に話した『初めてのアルバイト』という話でカブトムシなどを百貨店に売りに行った頃と同じ頃の話です。
その頃に通っていた小学校は田舎の港町ということもあってか、学校の運動場(今はグランドと言うのかな?)は広くて、小学生がする草野球とはいえ、運動場の四隅を使って一度に4試合は優に出来るほどの運動場がありました。
学校がある時は休憩時間や昼休み、放課後に一斉に生徒が運動場に出て、野球やドッジボール、縄跳びや追いかけっこをしても、それら総てを受け入れるだけの広さがあるので、追いかけっこをしても鬼は逃げる人をなかなか捕まえることが出来ませんでした。
だからかくれんぼをしても運動場で他の生徒に混じって同じように遊んでいるだけでなかなか見付かりません。
ある日、それでは鬼も逃げる人も面白くないということで、かくれんぼで隠れる時は運動場へは隠れない!…というルールを決めました。
嘘をついて運動場に隠れても鬼は探しには来ないので、見付かることは無いけど面白くも何ともないからみんなルールを守ります。
それ以前に子供は遊びに関してはルールをしっかり守っていました。
運動場へ隠れてはならないとなれば、あとは校舎か体育館、中庭や校舎や体育館の回りの松の木や桜などの木々になります。
最初は鬼が1人で探していたのですが範囲が広いからと鬼が2人となり、最終的には最初から3人の鬼で始まるかくれんぼになりました。
各教室の後ろにある掃除道具を入れてあるロッカーに隠れたり、理科室や音楽室、放送室に隠れたりしていましたが、体育館や回りもあったのでまだ範囲が広過ぎるということで、各教室もダメ!ということになりました。
どんどん隠れる場所が少なくなっていく中で全く見付からない生徒が1人居ました。
かくれんぼは放課後にしていた遊びで、授業後の10分程の休憩時間はドッジボールが主でした。……
>> 231
……昼休みの休憩時間は長いのですがやはりドッジボールが主で、かくれんぼは時間無制限の放課後にしていました。
3人の鬼は無制限に時間があるから体育館の倉庫や回りの木に登っている者など、確実に1人ひとり捕まえていきます。
それでもみんなが捕まりあと1人を捕まえればゲーム終了となるのに3人の鬼が手分けして必死に探してもその生徒は見つかりませんでした。
その生徒の名前は「しっぽ」と言います。
そうです☝
俺は絶対に見付からないのです。
時間も経ち、鬼も諦めて、3人が声を揃えて、
「しっぽー!まいったぁー!出てこーい!!」
と呼ばれるまで毎回捕まらずに逃げ通せました。
その声が聞こえると俺は隠れていた場所からササッと移動して、さも今まで体育館の中で隠れていたように出入口から出て行ったり、校舎の裏から出て行ったりしてみんなを驚かせました。
「ウソや~!さっき3人(鬼)で体育館の中を全部見たけど居なかった…」
とか、
「今、お前が出て来た校舎の裏を俺とAではさみ打ちするようにして探しに行ったのにおらんかったぞ…」
と、みんな俺が居なかったこと、全く見付からないことを不思議に思っていました。
3人の鬼を決めるのは毎回ジャンケンで決めます。
従って毎日のようにかくれんぼをしていたので、みんな何度も鬼を経験します。
勿論、俺も何度も鬼になったことがあります。
そしてゲームが終了しない時はいつも俺だけが見付からない時だけでした。
どこに隠れているのか?友達が聞いて来ても秘密にしていました。
やがて友達等は、
「しっぽ…お前…宇宙人やろ?」
とか、
「お前…消えられるんか?」
「幽霊ちゃうか?」
と、真顔で聞いてくる友達まで出てくるようになりました。
ある日なんか、鬼が数を数えてる間に隠れるのですが、みんなが俺の正体(笑)を知ろうと後をついて来ました。
さすがにその時は俺も真剣に隠れず、更にみんなで1ヶ所に居るもんだから直ぐに見付かり捕まりました。
後をつけて来ることを知った俺は、友達の中でも足の速さは1~2番だったので、鬼が数を数え始めると同時に猛ダッシュして隠れに行くようになりました。
そうするとやはり見付かりません。
でも、またある日、俺は俺と足の速さを競っている友達と逃げる立場が一緒になりました。……
…と、今日はここまで😃また次回をお楽しみにね…😉
おやすみ…🐻
アン、こんにちは🐻
すっかり秋🍁らしい季節になりましたね😃
だんだん陽が暮れるのが早くなってきて、ついこの前まで7時を過ぎても陽が昇っていて明るかったのに、今は5時を過ぎたら暗くなりだしましたね…。
学校や仕事の帰りで道路が混み出す時間にだんだんと辺りが暗くなっていくので視野が狭くなっていきます。
そんな時が交通事故を起こしやすい時です。
俺も過去に今頃の季節でそんな時間帯に二度交通事故に遭っています。
一度目は信号待ちで停止していたらオカマ(後突)されました。
二度目は交差点で右折しようと交差点の中央付近で一時停止しながら反対車線側を直進する車の流れが途切れるのを待っていたら、俺の車の後方から走って来た車が俺の後ろに並ばずにそのまま俺の車の横を通り抜け右折しようとして反対車線を走って来た直進車両と接触し、その2台の車が俺の車にぶつかってきて事故に巻き込まれたことがあります。
あとで事故の原因となった後方から来た車の運転手に事情を聞いたら、中央付近で止まってた俺の車を見て「故障か事故で止まってる車」と勝手に思い込み、それで俺の車の横を通り抜けた…と言ってました。
嘘か誠か判りませんが警察にもそう話してました。
アン、お互い運転には充分気を付けましょうね☝
それでは【過去話】『かくれんぼ』の続きを書きますね✏
……ある日、俺は俺と足の速さを競っている友達と逃げる立場が一緒になりました。
これまでも何回か同じ逃げる立場になったことはあるのですが、その頃は俺が見付からない‥ということがまだ話題になっていなくて、その友達を含めみんなが一目散に逃げて各々隠れ場を探すことに必死だったのですが、今回は俺がどこに隠れているのか?が話題になってから初めての共演(笑)となったので、みんなは足の速い彼(A)に俺がどこに隠れるか離されずについて行け!‥と鬼まで応援を送っていました。
〈どうしようかなぁ~〉〈隠れ場バレるのイヤやしなぁ~〉などと思っているうちに鬼が数を数え出しました。
考えがまとまらないまま俺は校舎のある方に走り出しました。
それを見たAはすかさず俺の後を追って走って来ます。
全速力で走ってる俺の後ろをAは抜くことなくピタッとついて来ます。
〈どうしよう‥‥?〉
走りながら考えていても名案は浮かばないまま校舎の中に入りました……
>> 233
……校舎の中に入った俺を見て後ろからAが叫んできました。
「しっぽー!各教室はアカンやろー!」
各教室はアカン…Aは各教室に隠れるのはルール違反やろ…と言ってくるので、
「わかってるー!そんなことせえへん!お前をまくためや~!」
と、Aを'まく'ために校舎に入ったことを告げました。
1階から2階‥3階へと逃げてもAは一定の距離を保ったまま後をついて来ます。
そして3階の廊下を走り反対側の階段まで来てまた2階に降りた時、アッ!と閃きました。
2階まで降りてまた廊下を走り反対側の階段まで来た時に俺は階段を下りるのではなく、階段の反対側にある開いている窓ガラスを見付け、窓からヒョイとジャンプしました。
着地した場所は校舎の出入口のドアがある所の上に設けられたいわゆる屋根の部分です。
そこの高さは2階の廊下と同じぐらいの高さにあり3階建て校舎の正しく1階の屋根と言える高さにありました。
その様子を見ながら追いついたAは、
「なんやぁ…こんな所に隠れてたんかぁ…確かにここやったら校舎の中と違うからルール違反やないし、見晴らしがええから鬼が近付いて来そうになったら寝そべったら下から見えへんから見つかれへんしなぁ。 校舎の中は違反やから鬼も探さへんから2階や3階に来て屋根を見下ろすことはせえへんもんなぁ…お前頭ええなぁ‥‥」
Aは全てを理解したように話し、俺の隠れ場を見付けたと喜んでいました。
「‥‥‥」
Aの話しを聞いても俺は敢えて返事をしませんでした。
何故なら俺の隠れ場はここでは無いからです。
Aから逃れるために必死に走って振り切ろうとしたのですが、足の速さを競い合っているだけのことがありなかなか振り切れません。
やがて体力も落ちてきて速さも無くなってきたので隠れ場をバラすぐらいなら…と思い、閃いた場所がこの屋根の上だったのです。
俺はここが隠れ場だったと認めていないのですが、そうと信じ込んだAはこの屋根の上の隠れ場を感心しては話し続けてきました。
俺も適当に話しを合わせながら返事をしていました。
「あっ!来たっ!」
Aがこっちに向かって来る鬼の1人を見付けて言いました。
すかさず俺とAは屋根の上で横這いに伏せました……
>> 234
……そろそろ鬼は去ったかな?と思いながらソォ~っと頭を上げて様子を見ると、鬼が屋根の直ぐ下を通過しているところでした。
今、鬼がサッと振り返り見上げたら確実に見付かってしまうほど、俺とAは上半身をエビ反りのようにしながら鬼の様子を伺っていました。
そうとは知らずやがて鬼は俺達から離れて行きました。
その後も鬼は1人で来たり2人で来たりしましたが俺達は見付かることなく上から様子を見ていることの繰り返しでした。
やがて鬼から、
「まいったー!こうさ~ん!」
という声が聞こえて来ました。
「やったぁ~!初めて逃げ通せたぁ~!!」
Aは大喜びしながらみんなが居る場所へと走って行きました。
今度は俺がAを追うかたちで走って付いて行きました。
「おおう!Aー!逃げ切れたなぁ‥」
「しっぽの隠れ場所わかったか?」
「どこに隠れてた?」
等々、3人の鬼と捕まったみんなが口々にAに質問責めにしました。
「おおう‥まぁな…」
「いやぁ~思いもつかん所に隠れてたわ…」
「それは言えんわ…」
と、Aはみんなから質問されるのを喜んでいるようでした。
「あの場所は誰にも言うたらアカンとしっぽと約束したから言われへん!」
そんな約束をした覚えはありませんがAの好きなように言わせておきました。
みんなから不満の声がある中、第2ゲームを始めることになりました。
ジャンケンで鬼が決まり、また俺とAは逃げる立場になりました。
鬼が数を数える前にAが俺に近寄って来て、
「みんなあの場所を知りたがっているから、数を数え出したら俺は体育館の方へ走って行くわ…そこから廻って例の場所へ行くからそこで会おう…」
Aはまるでスパイ映画の主人公にでもなったつもりなのか!?さっき隠れた所を'例の場所'と言ってきました。
Aから初めて聞く言葉に苦笑いで返しました。
鬼が数え始めました。
俺とAは二手に分かれて全速力で走りました。
他の子達は最初っから俺達について行くつもりは無かったようで、それに気付いた俺は走る速度を緩めましたが、そうとは気付いていないAは今回も捕まらない自信があるからなのか!?
「ヒャッホー!」とか
「ダハハハハハハー」と
奇声と笑いながら走り去って行きました。……
…と、今日はここまでにしておきます。
もう8時なのにご飯すら炊いてない😥
それでは、おやすみなさい🐻💤
アン、こんばんは🐻
12日ぶりの手紙です✉この12日間いろんなことがありました。
いつもアンに「風邪をひかないように☝」と注意を促していた俺が風邪をひいてしまい、熱も下がってやっと動けだした頃に友達の妹さんが亡くなりました。
乳癌でした。
学生の頃には会っても挨拶程度の付き合いでしたが、彼女が大学を出て就職活動をしている時に、彼女が希望してる職種が俺のお客様で経営されている方が居たので、彼女を紹介して無事に就職が決まった経緯があります。
それからは俺達がするバーベキューに友達である兄と一緒に参加したりして、やがて彼女は結婚しましたが実家と同じ市内に住んでいたので、ちょくちょく実家に帰って来た時に会って話したり、街で偶然会って話したりと、付かず離れずの付き合いをしていました。
今年のお盆の頃に会ったのが最後でした。
あの時は元気そうでいつもと変わらず明るく会話をしていたのですが、あの時には既に患っていたのかと思うと胸が締め付けられます。
過去に何人かと死別した経験があり、人の死は決して年功序列では無いことを知っているのですが、同級生の死や‥ましてや自分より若い人の死は、改めて「人はいつ死ぬか判らない」と痛感させられます。
今日、こうして手紙を書いてる現在はもう完全に風邪も治り、友達の妹さんの死のショックからも立ち直りましたが、今日は『過去話』の続きを書くのは止めておきます。
また次回から書いていきますね☝
それじゃあ‥今日はこれで終わります。
仕事、頑張って下さい🐻
アン、こんにちは🐻
2週間ぶりの手紙です✉また、体調が良くない日が続いてしまいました😢
昨日ぐらいから良くなったので、溜まってた洗濯物を洗い、掃除やら買い物などしてたら、アッという間に夜になっていました😲
今日は友達から相談を受けていたのが俺のせいで延び延びになっていたので、さっきまで話を聞いていて、今はその帰り道です。
相談というよりも誰かに聞いてもらいたかったようです。
一通り聞いて俺の考えを伝えたら、なんか納得したようです。
本人も最初から考えがあったようで、俺が同じような意見を言ったので安心したのでしょう。
踏み出す勇気と言うか、誰かに背中を押して欲しかったんだと思います。
俺は人生の大事なことは自分一人決めてきたので人に気軽に?相談出来る人が羨ましいと思う時があります。
甘え下手って言うのか…人に弱いところを見せたくない…と思う気持ちが大きくて、いつも誰にも相談せずに決めては行動をしていました。
アンにだったら相談するのになぁ‥🐻
それでは約1ヶ月ぶりに【過去話】『かくれんぼ』の続きを書きますね✏
……Aは奇声と笑い声をあげながら走り去って行きました。
俺はさっきAと一緒に隠れた場所へ真っ直ぐ向かい、先に着いた俺はAが来るのを待っていました。
1分も待たないうちにAがニヤケ顔でやって来ました。
校舎に入る1階の出入口の上にある屋根の上に居る俺に向かって、Aは下の出入口の外から声を掛けてきました。
「お~い!しっぽ~!居心地はどうや~?」
〈‥‥居心地って!? お前もさっきまで居ったやろ…ただのセメントの上に居るだけや‥‥〉と思いながら、
「そんなことええから早よ上がって来い! 鬼に見付かるやろ!」
「エヘヘへ‥‥そうやな‥今行くわ」
〈エヘヘへ‥やあるかい!お前が見付かったら俺まで見付かるやろ…〉と思いながら、屋根の上に寝そべりながらAが来るのを待ちました。
しばらくしてAは2階の窓からジャンプして俺の横に来て、俺と同じように寝そべりました。
「しかし、お前ええ隠れ場所見付けたなぁ…ここやったら絶対に見付かれへんわ…(笑)」
俺は〈本当はこの場所と違うんやけどなぁ…本当の隠れ場所を知られたくないからお前を'巻こう'と思って逃げてたら偶然たどり着いた場所なんやけどなぁ…〉と内心では思っていたのですが、確かにこの場所も隠れるには良い場所なので……
>> 237
……Aに話しを合わせました。
Aは隣りで横になっている俺に向かって話し掛けてきました。
「しっぽ…俺なぁ、お前ホンマに宇宙人やないかなぁって思ってた」
「!!!…なんで?」
「なんでって…お前1回も鬼に捕まってないやろ…ホンマに見付かれへんかったし、鬼が降参って言うてからお前が校舎の裏から出て来た時はホンマにビックリした!だって俺、鬼になった時、校舎の裏へ何回も捜しに行ったけど絶対に居れへんかったのに、そこからお前が出て来たから、〈しっぽは宇宙人や!〉とホンマに思った」
「なんで居なかったはずの場所から現れただけで宇宙人やねん?」
「だってホンマに居れへんかったのに、そこから出て来たんやで!…そんなこと出来るの宇宙人しか居らんやろ?」
「宇宙人って…宇宙人って消えるんか?消えるんやったら幽霊と思うほうがまだ普通やろ?」
「アホやなぁ(笑)こんな明るい真っ昼間に幽霊が出るかいなぁ(笑)」
〈こいつ…幽霊は夜にしか出ないもんやと思っとるな…まぁええわ…俺は幽霊は明るい昼間でも出るもんやと思うけど、俺はまだ幽霊を見たことないから幽霊って存在するのかどうか解らんからなぁ…〉と思い、Aに反論はしませんでした。
「でもお前が宇宙人と違て、ここに隠れてる人間やって良かったわ…」
〈人間やってって……〉
どれぐらい話してたでしょうか?
俺達がうつ伏せで寝ている後方から俺とAの名前を呼ぶ声がしました。
〈しまった!! 見付かった!!〉
そう思い、反射的に逃げようとした時、
「おおう!Bかぁ…」
Aがそう声を発しました。
その言葉を聞き、俺は逃げようとしていた身体を止め振り返りました。
するとAが言った通りBが2階の窓から上半身を乗り出すようにしてこっちを見ていました。
Bは同じ学年ですがクラスが違うので、かくれんぼには参加していません。
「こんな所で何してるんよ?」
そう言ってきたBに対してAは、
「かくれんぼしてるねん(笑)…ココええ隠れ場所やろ!?」
「こんな所に隠れんと教室に入ったほうが見付からんやろ?」
「それはアカンねん!教室とか運動場は隠れる場所が多かったり、ようさん人が居るし広いから、そこには隠れたらアカン法律なんやねん…」
〈ほ・ほうりつ?…それを言うならルールやろ…〉
「あぁ~法律かぁ…」
〈納得してるんかい!〉
それからもAとBは話していました。……
>> 238
……「おい!話すのはええけど、立つなよ!」
最初は寝ながら話してたAは、話しに夢中になり膝立ちの格好でBの方を見ながら話してるのを見て注意しました。
「おっ!スマン!スマン!」
慌ててAはまた横に寝そべりました。
でもまたしばらくして話しに夢中なったAは膝立ち姿でBと話していました。
「おい!立つなって!」
そう注意した瞬間、
「あぁー!Aが居ったぁー!」
大きな声が聞こえた方を見ると、1人の鬼がこっちを指差しながら仲間の鬼を呼んでいました。
「アカン!見付かったー!」
俺がAに向かって叫ぶと、Aは、
「なんでココがわかったんやろうー?」
と、驚きながら声をあげていました。
「お前が立ってるから見付かったんやろが…!」
「ウソ~!ホンマに~?」
「‥‥‥」
とにかく捕まるわけにはいかないので俺は1階へ飛び降り、鬼が来る反対の方向へと走りました。Aは後を追って来ていないようなので、窓から校舎内に入ったようです。
最初に見付けた鬼は2階に逃げたAを追わずに俺を追い掛けてきました。
最初に見付けた鬼が俺達が居る場所を指差しながら呼んだ仲間の鬼の1人が校舎の中に入って行くのを見たので、校舎内は捕まると思って1階に飛び降りたのに、最初の鬼は校舎の中に入りAを挟み撃ちにすることをせずに俺を追って来たのです。
〈アホやなぁ…俺は足が早いことを知ってるやろ!?…ましてやそっちは既に走っていたけど、俺は今から走るから体力も充分あるで…〉と逃げ切れることは楽勝と思っていたら、前方からもう1人の鬼がこっちに向かって来ました。
〈アカン!俺が挟み撃ちにあった…〉
脇に入れる道も無く、サッカーやバスケのステップのように右や左にフェイントをしてかわそうとしましたが、前方から来る鬼をかわしきれずに捕まってしまいました。
1人の鬼に連れられて既に捕まっている仲間の所へ連れられ来られました。
「ええー!しっぽ捕まったんやぁー」
仲間が残念そうに嘆いてくれました。
「あとはAだけやなぁ…」
〈えっ!捕まってないんや…〉
Aが逃げた校舎内は1人の鬼しか追い掛けていなかったからか、Aはまだ逃げているようです。……
と、今日はここまで…🙅
また続きは次回に書きますね☝
今度はあまり日にちを空けないようにします。
それじゃあ‥また👮
おやすみなさい🐻
アン、おはよう🐻
昨日は空一面が晴れ渡って☀まさに秋晴れで、久しぶりに日差しが暖かい一日でしたが、今朝は夜中からずっと雨☔が降っています😢
昨日、そんな秋晴れの中、和歌山大学の『和大祭』へ、友達のA夫婦と長女のBちゃんの4人で行って来ました。🚗💨💨💨💨💨
長男はクラブの集まり(練習ではないらしい)があるので一緒には来れませんでした。
学校内では学生によるバンド🎸🎵🎵や屋台があったり、学生と一般の方が沢山フリーマーケットを出店されていました。
俺とAはそんなフリマの前を覗きながら歩き、目についた物があったら立ち止まり、少し見てはまた歩く…とするのですが、奥さんの美佐ちゃんと長女のBちゃんは「歩きながら見る」ではなく、「見終えたら隣の店を見る」という進み方で、俺達のように'目についた物'を見るのではなく、'店に行ってから見付ける'という具合なので、俺達とは歩く速度が変わるので、途中から「二手に別れよう」ということになりました。
ET-KINGのライブがあり、既にライブ会場には沢山の人で埋め尽くされいたので、俺達は後ろの方からしか見れませんでした。
ステージに立っているET-KINGは小さくしか見えなかったけど、音は充分感じることができました。
焼き鳥や焼きそばなどを食べて、高卒の俺達には未知な世界の大学な校舎の中にも少しだけ入ることも出来ました😃
美佐ちゃんに電話を掛けたら「まだフリマの場所に居る…」という返事(笑)
彼女達が居る所へ行くと2人が片手に紙袋を持ちながら、まだ店先で座っていました(苦笑)
それからもしばらく彼女達に付き合いながら、夕方頃に和歌山大学を出ました。
大学内へは車では行けないので、大学と隣り合わせにある「ふじと台」という新興住宅地に居る友達宅に車を止めさせてもらっていた、その家の家族と一緒に晩ご飯を食べに行きました。
久しぶりに大勢での晩ご飯は、やっぱり楽しいものでした😊
今回の手紙には【過去話】の続きを書かなかったので、次回書きますね✏
それじゃあ‥今日も一日頑張って下さいね💪🐻
アン、こんばんは🐻
日毎に寒さが増していますが、風邪をひいたりしていませんか❓
アンの仕事は年末年始とはあまり関係のない仕事かも知れませんが、年末というのは何かと気持ちが焦ると言うか、気もそぞろになりがちですが、今一度気を引き締めて年末まで健康に‥安全に注意をはらって下さいね☝
それでは思わぬ長話になってしまった【過去話】『かくれんぼ』の続きを書きますね✏
……Aはまだ逃げているようです。
先に見付かり捕まった仲間と一緒に鬼のアジト?(牢屋?)とされる場所に入れられました。
入れられと言っても地面に木の枝で四角く線を書いただけなので、鉄格子的な物があるわけでも壁や扉があるわけでもないので、逃げようと思えばいつでも逃げられるのですが、逃げないのが子供なりのルールがあるのです。
しばらくしたらAの両脇に鬼が腕を捕まえながらやって来ました。
「あぁ~!捕まったぁ~!」
既に捕まっている仲間から落胆の声が上がっていました。
「ハハハハァー!捕まってもうた。アハハハー!あぁっ!!しっぽが先に捕まってるわ!! ヤッタァー! 俺が最後や! 俺が最後に捕まったんやぁー!」
俺より後に捕まったことが相当嬉しかったようでいつまでも自慢気に仲間や鬼にも話していました。
そして第2ゲーム。
鬼を決める為のジャンケンをしました。
今度は俺は鬼になり、Aは隠れる方になり立場が別れました。
鬼は大きな声で100まで数えてから捜し出します。
100を数え終わって俺を含む3人の鬼は、最初はそれぞれ別れて捜し始めます。
俺は校舎がある方に向かいました。
〈まさか居らんやろなぁ?〉と思いながら歩きながら、さっきまでAと一緒に隠れていた校舎の出入口の1階の屋根の上を見ました。
すると驚いたことにAが横這いになりながら頭だけ上げてキョロキョロ様子を伺っている姿が見えました。
〈あいつアホやろ……〉
まさかさっき見付かった場所で‥しかも俺が鬼だということを知っているのに、何を考えてかその場所に隠れていたのです。
〈まさか二度もこの場所に隠れるはずがないと鬼が思う裏をかいての行動か?…それなら案外Aもやるなぁ…〉と思いながら、俺はAに見付からないようにずっと手前から隣の校舎の中に入り、2階へ上がり、Aが隠れている校舎の2階へと向かいました。……
>> 241
……Aが居る校舎まで行き、ソォ~っとAが屋根の上に降りた窓まで来ました。
見付からないようにソォ~っと窓から覗いて見たら、Aはこちら側に足を向けて後頭部を右に左に振りながら鬼が来ないか警戒していました。
〈無防備やなぁ…〉
全く後ろを向くことはなく、遠くの方ばかりを見ているようでした。
まだ捜し始めて間もないので、他の鬼達は体育館やその回り、校内の隠れそうな所を捜しているのか?どの鬼も近付く様子はありませんでした。
俺はAに気付かれないように窓枠の上に乗り、足音をたてないようにしてAのすぐ後ろまで降りました。
気付くかしばらく様子を見ていましたが全く気付く様子がなかったので、
「オイッ!!」
その声にビクッと体が跳ね上がったAは、
「ウワァー!! しっぽやぁー!!」
「み~つけたぁ~」
「なんでお前居るねん… 瞬間移動したんか!?」
「なんでやねん…」
「ウワァー!!」
慌てて起き上がり転げ落ちるように1階の地上に飛び降り、俺もそれに反応して飛び降りました。
さほど追い掛けることなくAを捕まえました。
Aの腕を取って牢屋に向かう道すがらAは、
「お前、いつ現れたん?全然気付かんかったで…。瞬間移動したんか?」
「オイッって声掛ける10秒位前から居ったよ」
「ウソ~! そんな前から居ったかぁ? 全然気付けへんかったでぇ…ホンマに瞬間移動したんとちゃうかぁ!?」
「そんなこと出来るわけないやろ…窓から入って来たのにお前が気付かんかっただけやろ…」
「……そうかぁ…でも何であそこに隠れてると思ったん?」
〈やっぱりそうか…まさか俺と一緒に隠れてた場所にまさか隠れるはずが無いと思う‥その裏をかいて隠れたんやな〉と思いながら、
「いやぁ~、俺もまさかなぁ~と思いながら、ひょっとして…と思い遠くからあの屋根の上を見たらお前が頭を上げてキョロキョロしてるのが見えたからソォ~っと近寄って行ったんや…まさかホンマに俺と隠れてた所に隠れるとは…お前は裏をかいたつもりやったんやろうけど」
と話してる途中を遮るようにAは、
「裏かいたって何よ?…俺は最初っからあそこに隠れるつもりで行ったんやで!だってあそこの隠れ場所は俺とお前の2人だけの秘密って約束したやろ…だからあそこは俺とお前しか知らんはずやからお前が他の鬼に言わん限り見付かれへんと思ってた…」……
>> 242
……「あ・あのなぁ…俺が他の鬼に言わんでも、俺自身が鬼なんやから捜しに来ると思わんかぁ?それにさっきのゲームで既に鬼に隠れてたことがバレてるから、もうあそこは秘密の隠れ場所でも何でも無いの…」
「あぁ~そうかぁ…お前鬼やもんな…他の鬼に言わんでも捕まえに来るかぁ…」
「そう!それにもうあそこは秘密でも何でも無いで!」
「何でよぉ…隠れてる所は見付かってないでぇ」
「隠れてた様子は見付かってないけど、見付かってあそこから飛び降りたところを見られたんやから、あそこに隠れてたのはバレてると思うのが普通やろ…」
「あぁ~そうかぁ…そういうことかぁ~」
〈こいつは裏をかいたとかではなく、今も本気で見付からない場所と思い、隠れていたのだ…と判り、アホなのか?純真無垢なのか?考え‥迷いました〉
Aを牢屋に入れてから俺は他の友達を捜しに行きました。
やがてみんなが見付かり第3ゲームをすることになりました。
ジャンケンの結果、今度はAが鬼になり、俺は隠れる側になりました。
鬼になったAはニヤニヤしながら楽しげな顔をしていました。
Aを含む3人の鬼が声を揃えて数を数え始めました。
俺は校舎の方へと向かいました。
鬼なしゃがみながら目を瞑って数を数えるので、誰がどっちの方向へ隠れに行ったのかは知りません。
俺は当然、Aと隠れたあの屋根の上には隠れません。
まだ誰にも見付かったことがない俺だけの秘密の場所で身を潜めて隠れていました。
俺の隠れているその場所は、Aと一緒に隠れていた屋根が見える場所でもありました。
しばらくすると、
「あぁっ!! しっぽが居てないーー!!」
と、屋根の上へ降りる窓枠から顔を出しながら独り言を大声で叫んでいるAの姿が見えました。
〈おもろいやっちゃなぁ…俺がそこに隠れてると普通思うかぁ…だからさっき鬼になった時ニヤニヤしてたんかぁ…〉
その後、俺は見付かることなく、鬼の「参ったー」の声を聞き、出て行きました。
それから数日間は見付かりませんでしたが、やがて俺だけの秘密の場所もバレてしまいました。
以上で【過去話】『かくれんぼ』の話はおしまいです。
地方によって違うと思いますが、俺が子供の頃に遊んだ地方では、かくれんぼの鬼は隠れている友達を見付けるだけじゃなく、鬼は友達の背中をトントンと2回叩いて捕まえ牢屋に連れて行くまでが鬼の仕事でした。
アン、こんにちは🐻
昼休みも終わりましたね😃
何、食べたのかな❓
北風ピープー吹いていて寒いですね😫
早速ですが【過去話】を✏…と言っても、ほんの数日前の出来事なので、過去の話には間違いないのですが、まだ思い出として記憶の中に整理されていない話(出来事)です。
題名を付けるなら『コンビニのコピー機』かな☝今回は短い話ですから安心して⁉読んで下さい😁
……数日前の夜の8時前、俺はある用紙を自宅でコピーして持って出て来る予定でしたが、忘れてしまっていたことに気付いた時には、既に自宅から遠く離れていたので最寄りのコンビニでコピーしようと車を走らせました。
すぐにコンビニが見付かり車を駐車場に止めて店内に入りました。
幸いコピー機は誰も使用していなくて俺は財布から小銭を出しながらコピー機へと向かいました。
コピーするべく原本を片手に持ち、小銭を握り締めている手の親指と人差し指で原本を置くためにカバーを開けると免許証の裏面がありました。
先に使った人が取り忘れて行った物でした。
俺は店員さんに渡そうと免許証を取り、何気に(いえ…どんな人なのかちょっと見てみたいスケベ心?がありました)
免許証の表を見て最初に写真を見ました。
〈うん?…見覚えのある顔やなぁ…〉と思ってすぐに隣の氏名欄に目を移しました。
〈あれっ?知らん名字やなぁ…〉でも名前は記憶してる名前で写真の女性と一致してる気がするのですが、なにぶん連絡が途絶えて十数年経っているので顔の記憶は当時のまま…今見てる女性は俺と同年代の女性の顔、生年月日を見たら同い年と判りましたが、やはり知ってる女性と断定するには名字の違いが判断を鈍らせました。
勿論、結婚して名字が変わったのか?‥とも思いましたが、今はそれを考え悩むより、先ずは店員さんに免許証を渡してコピーをすることが先だと思い、店員さんの居るカウンターへと2~3歩歩いた時、出入口のドアから女性が慌てて入って来ました。
その女性は俺の横を通り抜けて一目散にコピー機の前まで行きました。
コピー機のカバーを開け、すぐにカウンターへ向かおうとした様子を見てた俺は、
「あのう…免許証ですか?」
と、女性の前に差し出しました。
「あっ!これっ…私のです。コピー撮って取り忘れてしまっ……あぁー!!しっぽぉー?」
「あぁー!!やっぱりA子かぁ!!」
「そうそう‥A子! しっぽやんなぁ…」……
>> 245
……「やっぱりそうやったんやぁ…コピー撮ろうと思って、カバー開けたら免許証があったんでチラッと見たら見覚えのある顔やなぁ~と思ってたけど名字が違うし…でも生年月日を見たら同い年やし…名前も記憶にあるけど、顔の記憶はあの時のままやから…免許の写真の顔はオバサンやし…(笑)」
「いやっ! 失礼やわ!!(笑)…そうやったんやぁ…久しぶりやなぁ…」
偶然に久しぶりの再会に喜び、話しが途切れないので、とりあえず店の外に出て立ち話をしました。
お互い時間が無いながらもザックリと近況を話し合い、電話番号を交換して別れました。
以上が偶然再会した出来事…『コンビニのコピー機』という話です。
彼女は高校の同級生で同じクラスになったこともあり、卒業してからサッカー部⚽の同級生と2~3年付き合っていました。
その頃によく一緒に遊んだりしていました。
同級生と別れてからもしばらく遊んでいたのですが、彼女が仕事で兵庫県に異動してからはたまに戻って来た時にみんなで会ったぐらいで、やがてそれも無くなり、電話番号も変わってしまい疎遠になっていました。
今回連絡先を交わしたことで年末にでもまたみんなで彼女を中心に囲みたいと思います🍻🍲
それじゃあ、アンは仕事頑張って下さいね💪
では‥また🐻
アン、こんばんは🐻
もう仕事は終わったかな❓
帰宅の途中かな❓🚗💨💨
12月5日から20日頃まで観測出来る『ふたご座流星群』ですが、いよいよ明日の14日、極大での観測が可能だそうです。
星空🌠🌠を見るのが好きなアンは当然知っているでしょうが、バタバタして日にちを忘れてしまっていては…と思い、書きました😃
街のあちこちにクリスマスのネオンが飾られ、有名な場所では何百万個もの様々な色のライトで大規模な光の世界を演出していますが、自然が作り出す小さな白一色の僅かな数の流れ星ですが、観る価値は街の光よりもあると思います。
六本木ミッドダウンも綺麗です。
神戸ルミナリエは幻想的です。
はばなの里は圧巻されます。
でも、夜空の星のほうが儚くて綺麗です。
そう…線香花火みたいに‥‥🐻
アン、こんばんは🐻
もう仕事は終わりましたか❓
お疲れ様です😃
雨が降ってますねぇ☔
でもあまり寒くはないですよ☝
アンのところはどうですか❓
あっ❗
前回の手紙の中で「なばなの里」のことを「はばなの里」と間違って書いていました🙇
「間違って書いてるな☝」って思いながらも、そこは優しいアンだからちゃんと「なばな…」と読み替えてくれたと思います😉
もうすぐクリスマス🎄ですね🎅
街中煌びやかなネオンに包まれていますね😃
確か今頃だったかな❓❓【過去話】で『クリスマス』の話を書いたのは…あれからもう一年が経ったのですね😲
本当に一年がアッという間に過ぎているのを年々感じています…。
今日はクリスマスとはまた違う‥同じ12月に起こった出来事を書きたいと思います。
題して【過去話】『初めてのお客様』✏
以前から何度となくアンに話していますが、俺は高校を卒業してサービス業に就職しました。
3月末頃から会社に行きだし研修が始まりました。
途中、4月上旬に入社式があり、6月末までの3ヵ月間の研修期間がありました。
本社にて挨拶から専門用語や知識、ロープレに至るまで、7月1日付けでどこの部署、どこの店舗に配属されても良いように、毎日予習復習を怠ると取り残されるぐらい厳しい日々でした。
当時はまだパソコンを使うのは本社の一部の部署だけで、ほとんどの部署や各店舗は電話とFAX、電卓と手書きで仕事をするのが当たり前でした。
なので全てのことに時間が掛かり、連絡ミスや書き間違い等、今では考えられないほど失敗の数がありました。
それは新人は勿論、ベテランの人でさえ年に1度や2度は失敗をしていました。
初歩的な失敗から考えられないような不運!?が重なったような失敗まで、大小様々な失敗をみんな体験してはそれを乗り越えてきました。
研修期間中に〈自分には向いていない〉と思い辞めてしまう者も何人か居ました。
(それは現在でも居るようです…)
3ヵ月の研修期間中は直接仕事には関与しないので失敗しても会社には何の損害も無いのですが、研修も後半になると毎日実践さながらの'仕事'を行います。
俺も毎日その'仕事'の中で人並みに失敗していました(笑)
各項目毎に講師(その部署での課長や部長クラスの上司)が実例を上げながら教えてくれました。……
- << 251 ……そんな研修中に俺はある1人の上司(Aさん)と意見が合わず口論となりました。 Aさんは俺より10歳程年上で当時課長職で他の講師の方達と同じように'勉強'を教えてくれていました。 それについては全く問題も無く、右も左も解らない俺達新人に叱咤激励しながら教えてくれて、講師の中では一番若いということもあってか!?俺達の兄貴分的な存在で親しみやすい感じの人でしたが、日が経つにつれてAさんの様子が変わってきました。 1日のスケジュールは朝8時半までに出勤して夕方5時半までで、昼休み1時間と3時に15分程の休憩がありましたが、講師の方によって違いましたが、だいたい1時間から1時間半程勉強しては5分~10分程の休憩をとりました。 その間にトイレに行く者やタバコを吸う者、机の上で寝る者などで束の間の休憩を過ごすのですがAさんが講師に立った初日に休憩の時は社内に設置されている自販機で缶コーヒーなどの飲み物を買ってくれたのです。 「よしっ!このへんでちょっと休憩しようか…誰か下の自販機で飲み物買うて来てくれるか…」 そう言ってAさんは財布からみんなの分のお金を出してある新人2人に渡しました。 2人はそれぞれ好みの飲み物を聞き買い出しに行きました。 研修を受けてる新人は人数が多いので3つのクラスに分けられていて、その内1クラスは女性だけで男性は2クラスあり、1クラス約30人程居るので、1人では飲み物を運びきれないので2人で買いに行きます。 缶コーヒーは気分転換になるし、昼食後には目覚ましにもなるので、Aさんの行為にみんな有り難がっていました。 Aさんが2回目の講師に立ったのは午後からの研修で、講習の後3時になったので休憩を取ることになりました。 するとAさんは昨日の初日と同じように、 「誰か下の自販機で‥‥‥」と声を掛けてきました。 その声を聞いてみんな内心で〈やったぁー!〉と喜んでいたのですが、Aさんは、 「今日はみんなでジャンケンして負けた人がみんなに奢ろうか…」 と言ったのです。 一瞬みんな「えっ…?」となったのですが〈Aさんは昨日みんなの分を奢ってくれたし、毎日みんなに奢っていたんじゃお金が保たないわなぁ…〉とそれぞれが思ったようで、Aさんの意見に反対する者はなく、むしろ賛成しながら負けたら出費が痛いと予想されるジャンケンというゲームを楽しもうとさえしていました。……
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