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続・ブルームーンストーン

No.17 18/10/29 00:56
自由人
あ+あ-

「ん?」

地区長の不思議そうな声を無視するかの様に、

「とりあえず僕にとって負けられない相手はココですから。」

大ちゃんが冗談ぽく笑いながら言う。

おい…でも目はぜんぜん笑ってないぞ?

「それは光栄…と言っていいのか?
まあでも勝ち負けじゃなく同じ地区同士助け合って…」

「地区長、本社からも色々言われてるんでしょ?〇〇店の事。
助け合い?
うちを食う店はどこも敵ですよ。」

大ちゃんはゆったりと笑いながら返す。

おいおいっ!笑いながら毒を吐くんじゃない!

ほ~ら周りの店舗の皆さんがあからさまにドン引きしてらっしゃる…

「そうか神谷君らしいな。
〇〇店はここらの郊外型店舗では最も古い店だから本社の思い入れも強いのは確かだし、僕もできる限り力にはなるつもりだ。」

地区長は穏やかな笑顔を大ちゃんに向けると、

「では次の△△店…」

と次に話を進めた。



私にとって大波乱となった会議は2時間ほどかかり、

「もう7時過ぎか、俺達は退店の時間だな。
店に電話をかけて特に何も問題が無いようならこのまま直接帰るか。」

と、大ちゃんはミーティング室の外に電話をかけに出て行った。

はあ、荷物も何もかも置きっぱなしで…

大ちゃんの残した荷物を自分のカバンと共にまとめて手に持ち、ミーティング室を出ようとした私に、

「田村さんお疲れ様でした。」

と田上店長が声をかけてきた。

「あ、お疲れ様です。
あの…先程は…」

もごもごと言いながら頭を下げる私に、

「やっぱり神谷店長は面白い。
僕は神谷店長みたいなタイプは好きですよ。」

田上店長がニコニコとしながら答える。

でも…貴方様の目も全く笑っていらっしゃらない様に見えるのは私の気のせいかしら?…

「うちの店長は何せ強烈な負けず嫌いでして…」

「あはは、そうですね。」

「いやもう、本当に気がやたら強くてもう。」

「あはは、さすが狂犬の異名を持つだけの事はある。
戦国武将の織田信長公を思い起こさせますよ彼は。
敵も多そうですし部下に寝首をかかれなきゃいいんですけどね。」

「そうですね。でも…」

少しカチンときた私は田上店長の顔を正面から見据えた。

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