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No.17 18/04/04 16:36
名無し0 ( ♂ )
あ+あ-

Kちゃんは普段から活発で周りを明るくさせる元気な女の子だが

Uさんはどちらかというと口数が少なく、時折その口から放たれる鋭いツッコミは

周りから「鬼だぁ(笑)」とからかわれるくらいだった。

しかし、そんなUさんを僕は「お茶目だな」と思っていた。


以下、続き

=======================================

Uさんのそんな明るく陽気な姿を初めて目にした僕は

Uさんから目が離せなくなっていた。

僕は恥ずかしさで女子とうまく話せなくなっていたが

トランペットパートの男子O君はコミュニケーションがすごく上手だった。

お姉さんがいることもあり大勢の女子に囲まれていても普通に話していた。

「僕には無理だなぁ」と眺めながら飲みものを飲んでいた。

お別れ会もそろそろ終わりに近づいてきていた。

そこにUさんから「〇〇!記念に写真撮ろう!高校も違うかもだし!」と

声をかけられた。僕は驚きとうれしさと恥ずかしさで固まってしまった。

後で写真を確認したのだが、硬直した僕の横でUさんは満面の笑みだった。


受験の結果発表の日、

張り出された紙に学校別に合格者の番号が並んでいる。

僕は第一希望の学校の合格者一覧を確認した。

そこには僕の番号はなかった。

そもそもだが僕は学校のレベルやカリキュラムではなく

自分がバイトができてレッスンができる環境を整えられるかどうかをベースに

志望校を選んでいた。

第二希望の学校、第三希望の学校もチェックしたがそのどれにも

僕の番号は乗っていなかった。

2、3回見てみたけれどそこには僕の番号はなかった。

唖然としていると先生が大きな声で

「番号が見つからない奴は地元の高校の一覧にも目を通しておけよ!」

というのが聞こえた。

地元の高校の合格者一覧を見てみた。

そこには僕の番号があった。

提出した志望校では志望者数が多ければ受験基準合格ラインを超えている者の中で

通学距離が遠いものから順にその周辺地域の高校で定員割れしている学校に

割り振るシステムをとっていたことをあとから知った。

こうして僕は志望していた高校と比較すると自由度の低い、

地域の公立高校に志望してないが受かってしまったのだ。

しばらく混乱していたがひとまず「合格」の味を味わった。


つづく・・・

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