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正解なき罪にまみれて…

No.18 18/04/05 10:18
名無し0 ( ♂ )
あ+あ-

地域の公立高校に志望してないが受かってしまったのだ。

しばらく混乱していたがひとまず「合格」の味を味わった。


以下、続き

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こうして晴れて高校生となった僕は

制服の採寸の日、思いもよらぬ光景を目の当たりにする。


地域の高校は山のふもとにあり生徒数およそ1500人という

大きな高校だった。

オリエンテーションや教科書の購入、

身体測定に制服の採寸。

地域の高校だから同じ中学だった友達もたくさんいた。

おそらく100人ぐらいは同じ中学出身者だ。

ちらほらとなじみのある顔を見かけながら

制服の採寸まで終えて校舎から出てきた僕は

聞き覚えのある声を耳にした。

女の子の声だ。

僕はこの声をはっきりと覚えていた。

「〇〇!記念に写真撮ろう!高校も違うかもだし!」

この言葉、響きは頭から離れなかった。

Uさんの声。

思わず当たりを見渡した僕はそこに確かに満面の笑みを浮かべながら

友達と話すUさんを見つけた。

思わず声をかけたくなったが軽く声をかけるのは恥ずかしく、

そもそもUさんは友達と楽しそうに話している途中だった。

校舎と校舎をつなぐ渡りろうかにいた僕からは少し離れた位置にいたので

声をかけるのはグッとこらえ通り過ぎようと思った。

「Yじゃん!同じ学校だったんだ!!!」

はっきりとした声でUさんは僕に声をかけてきた。

「Uさんもここだったんだ!」

一言返すのが精いっぱいだった。

「いまね、友達にあったから話してたところだったんだ!」

Uさんはそういうと屈託のない笑顔で僕のことを見てきた。

僕はそのUさんの笑顔とまっすぐな目つきに吸い込まれそうになった。

「っじゃまぁ話の邪魔になっちゃいけないからいくよ!またね!」

そういって僕は小走りでその場を去った。

去り際に「うん、また学校で!」

そうUさんははっきりとした声で言った。

この声にまたドキッとした僕は振り返ることができなかった。



つづく・・・

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