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雨が降っていた

No.12 16/08/07 08:03
パンダっ子 ( UUqVnb )
あ+あ-

セックスの後、二人で抱き合って少し眠った。単純な私は初めてのセックスに満足しきっていて、幸せで舞い上がっていた。

目が覚めるといつの間にか外は雨になっていた。ぼんやりした頭に雨音が優しく響いてくる。薄暗い部屋の中にさっきの交わりの余韻が漂っている気がする。

天井に映る雨垂れを眺めていると隣で眠っていた友香が目を覚ました。
欠伸をして外に目に向けている。
「雨降ってたんだ。気付かなかった。」
「二人で寝ちゃったんだね。友香寒くない?服着た方がいいよ。」
まだ二人共裸だったのでなんとなく肌寒い。私は服を着ようとベッドから出ようとしたが、友香に抱きつかれた。
「二人でくっついた方が温かいよ。」
「それはそうだけど・・・ 」
「いいから。それともまたしたくなっちゃう?」
私は笑って友香をそっと抱きしめた。友香の細い身体は強く抱くと壊れてしまいそうだ。
「温かいね。」
友香が呟く。
「うん。ずっとこうしていたい。」
「私も。琴乃と離れたくない。」
静かな時間が流れていた。私は雨音を聞きながら友香と初めて話した日を思い出していた。あの日も雨が降っていたっけ。
「ねぇ琴乃、何考えてる?」
友香が私の目を覗き込む。その仕草も可愛くて思わずキスをした。
「・・・友香のこと。」
「ふふ。こんなに近くに居るのに?」
「近くに居るから、だよ。 友香のことしか考えられなくなる。」
「そんなに私が好きなの? でも私の方があなたを想ってる。絶対に。」
「・・・嬉しいけど、違うと思うな。私の気持ちの方が強いと思うよ。」
友香が首を横に振った。
「違うよ。・・・どうすれば伝えられるんだろう。分かんないよ。」
「じゃあ二人同じくらいって事だよ。友香も私も、同じように想い合ってる。」
友香はまだ納得がいかないのか、しぶしぶ頷いた。

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