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続・彷徨う罪

No.132 13/04/10 01:54
ゆい ( vYuRnb )
あ+あ-


何でもいい…。
男の隙を作る何か…。

「そんなに攀じるほど、首筋が感じるの?」

皮肉に笑う歪んだ男の口元。

「あんた…人の痛みが分からないって言ったよね?」

「あぁ、言ったよ?それが?」

ある方法を思いついた。

「私にも分からなかったよ。
世の中の正しい事も…それこそ、何が本当に正しいのかさえ分からずに。
それを分かった風に言って、正そうとする奴なんか皆…偽善者だと思ってた。」

「ふぅん…で?」

男が顔を上げて、私を見る。

少しだけ、興味を持ったって事か?

「人に嫌われて拒絶されるより、人を嫌って拒絶する方が楽だと思ってた。
人の痛みなんて関係ない、考えた事もなかった。
それに比べて、あんたはちゃんと人の痛みを知ってるよ。」

「はぁ?」

人をバカにする様に笑みを浮かべた男の胸ぐらを掴んで引っ張る。

「あんたは、どうすれば人が傷付くのかを知った上で、それを見て快感を得る変態なんでしょう?」

男の耳元で、そう囁いて笑った。

「お前…っ!」

目と目が合うと、男は悔しそうに顔を歪ませて銃を持つ腕を上げた。

馬乗りになってた身体が軽く浮く。

今だ!!

隙をついて腰を浮かせると、男はバランスを崩して身体を右によろけさせた。

そのチャンスを逃さない。

空中に浮いた銃を持つ腕を取って、今度は私が男の上に跨る。

「このアマっ!」

男の力の前では、女の私は非力だ。

この腕を長い間、押さえ付けるのは無理。

「岩屋、高瀬っ…早く!
早く銃を…っ!」

だが、男は攻防しながらトリガーを引くから散乱した銃弾が四方に飛んで高瀬達が近寄れない。

「くそっ!」

「くっ…」

早く…力量に負ける…っ。

腕の力が抜けて行く…!

苦痛を浮かべると、男は私を押し退けて下から腹を蹴ってきた。

痛みが走り、激しくむせ込んだ。

「この女…オレをなめやがって!」

男はゆっくりと立ち上がり、正面に銃を構える。









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