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続・彷徨う罪

No.124 13/04/01 00:27
ゆい ( vYuRnb )
あ+あ-

後方に控えてる岩屋に、男の存在を合図で送る。

指のサインを受け取ると岩屋は頷く。

俺は、死角に零の身を潜める様に促した。

男はまだ、此方の動きには気付いていない。

一瞬の隙を付かなければ、仲間を呼ばれるか発砲されてしまう。

出来る事なら、警視庁内での銃撃戦は避けたい。

「オイっ!」

俺の声に、男が振り返る。

「なっ…⁈」

階段上から飛び、そのままの勢いで男に飛び蹴りをお見舞いする。

男は倒れ、呻き声をあげると、苦し紛れにズボンのポケットから携帯を取り出した。

俺はそいつの手を蹴り、携帯を飛ばす。

「このヤロ…」

「あん?なんだよ?」

もう一発、睨みを効かせる男の頭を蹴ると、そいつはグッタリと意識を失った。

すぐさま頚動脈に触れ、脈拍を確認する。

「よし。」

俺は手で合図を送り、岩屋と零を呼び寄せた。

「ありゃ〜…完全に落ちたね。
高瀬さん、相変わらず容赦ねーな。」

岩屋は、ポケットに両手を突っ込みながら伸びた男を見下ろす。

「意識を飛ばさなきゃ、後が面倒だ。」

男の腕を後ろに回して、階段の手すりと手錠で固定する。

「一名、拘束完了。
次行くぞ!」

「はいはい。」

滑り落ちた携帯を拾いあげて、岩屋は空返事を返す。

まったく…緊張感のない野郎だ。






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