注目の話題
赤ちゃんの名前について
昭和生まれ、集まれー!死語、何が浮かぶ?
昨日の続き。全員和食にしてほしいと言う義母。

続・彷徨う罪

No.125 13/04/02 00:30
ゆい ( vYuRnb )
あ+あ-


俺が呆れ顔で見ると、岩屋は拾った携帯のICチップを抜いてポケットから別のICチップを取り出して入れ替えた。

「何をしてる?」

「この携帯に掛けた全ての発信源が、俺の携帯を通じて本部に送られるシステムのICチップを入れたんだよ。」

岩屋はニンマリと笑って、そう答えた。

「お前…いつも、そんなもん持ち歩いてんのか?」

「まぁね。
色々な探りを入れるのが俺の仕事だからさ。」

「まさか、警視庁内の何処かに盗聴器でも仕掛け回ってんじゃねーだろうな?」

イヤミも含めた軽い冗談で言ったつもりだが、口角を上げて質問に答えない奴を見て、さながら冗談では済まないかも知れないと思った。

「こいつ…私にも追跡機を仕込んだんだ。」

零の冷たい視線に、岩屋はペロリと舌を出して戯ける。

「この、オタク野郎。」

「零ちゃん…高瀬さんが虐めるよぅ。」

「知るかっ!」

俺と零に突き放されて、落ち込んだフリをする岩屋を放って先に進む。

しばらく行った所で、銃声がした。

それは、その先にある組織犯罪対策部の一室から聞こえた。

組織犯罪対策部には多香子がいる。

「多香子…!」

俺は、銃を構えてその一室に飛び行った。

中には、武装した3人の男と、そいつらに拘束された対策部の連中がいた。

普段時に、銃の携帯所持を許されていない刑事達は丸腰同然だ。

武装した集団に立ち向かうのは不可能に近い。

角に追いやられて両手を縛られた連中の中に、多香子を見つける。

「武装解除して、そいつらを解放しろ!」

銃口を向けてテロリストに放つが、逆に3人の持つ銃が一斉に俺に向けられた。

「お兄さんは、刑事?
なんで、銃を携帯してんの?
ここにいる間は、上司に許可されないと持てないんじゃなかった?」

テロリストの1人が、舐め腐った口調で言う。

深く帽子を被っていて表情が見えないが、声からして10代〜20代のクソガキだと推測出来た。

















125レス目(159レス中)
このスレに返信する

小説・エッセイ掲示板のスレ一覧

ウェブ小説家デビューをしてみませんか? 私小説やエッセイから、本格派の小説など、自分の作品をミクルで公開してみよう。※時に未完で終わってしまうことはありますが、読者のためにも、できる限り完結させるようにしましょう。

  • レス新
  • 人気
  • スレ新
  • レス少
新しくスレを作成する

サブ掲示板

注目の話題

カテゴリ一覧